結局日暮れ前には村にはたどり着いた。
たとえ健康な現代人であっても、丸一日歩き詰めでは根を上げそうなものだが、意外にもリヒトは心地よいと感じる疲労感で本日の行程を終えた。
「坊や、結構体力あるんじゃない? これなら少なくとも旅の最中に困ることはなさそうね」
「ほんと? なら良かった」
もちろん適宜休憩は挟んでもらったが、お世辞でもなさそうなフゥリィの言葉に良かったと頷き返す。
これもこの世界に来た弊害……いや、変化なのだろう。少なくともこの身体は生前(?)よりも健康で、尚且つ年相応にはスタミナも備えているらしい。この分だと戦闘も多少はこなせるかもしれない。
リヒトはちょっぴり満足感を覚えながら、一つ前の村とほとんど変わらない景色の村中を歩いた。
これまた小さな村で、ゲームの都合上宿屋のみ存在しているが、他に施設となるような建物はない。言ってしまえば何もない村だ。
とはいえ村である以上、人々はそこに住んでいる。畑を耕し、森や川から水や食物を運び、こじんまりした家々で日々を懸命に暮らしていた。
リヒトはそれを見て、悪くないなと思った。
贅沢な暮らしも悪くなさそうだが、ルナジリオとフゥリィと三人でこうして慎ましく生きていくのにも憧れを抱く。彼女達がいれば、そんな暮らしも薔薇色の素晴らしい日々に違いないだろう。
リヒトはこの世界における目標が、今朝彼女たちに告げたもので間違いない事を確信した。
そうと決まれば早くお金を稼いで、住む場所を探そうと思う少年だった。
「三人なら大部屋を使うといい」
今日の宿の主人、髭の生えた日焼け肌の男は、そう言って部屋まで案内してくれた。
案内された部屋は昨日のものと比べるとかなり広い。というよりも個人客が一緒くたになって雑魚寝するのを想定しているのだろう。そこかしこにベッドがずらりと並んでいた。
話ぶりからしてそうだろうとリヒトは考えていたが、その考え通り他に客は居なかった。店主の様子からして日常茶飯事なのだろう。むしろ客が来るほうが珍しいと言った様子だった。
「あー、その、なんだ……夜は静かにしてくれよ」
宿の主人は気まずそうに言い残すと、下の階に降りていった。中々に身長差のある客だが、それでも尚ショタコンお姉さん達だと看破する眼には脱帽せざるを得なかった。
或いは二人の服装によるものかもしれないが、それはそれでどうしようもなかった。
「……ふぅ」
リヒトは歩き通しで熱くなった足を冷ますように、一番近くのベッドに腰掛けた。
「お疲れ、坊や♡」
「ご気分はいかがでしょうか?」
すかさず両隣に二人が座る。
肩をぴったり密着させて、吐息が顔にかかるくらい近づけて、心配そうにぺたぺたとリヒトの肢体を撫で回す。
怪我はないか、痛めているところはないか。二人の従者は過保護すぎるくらいに少年の身体を観察した。
そして、少年の言葉通り異常がないことを確かめると安堵の息を吐いた。
「ふふ、心配しすぎだよ二人とも」
「愛しの坊やを前にして心配しすぎなんてないわよ」
「全くだ……マスター、貴方の身は何よりも優先されるものなのです。傷一つでもつけてはいけません」
真顔でそう返されると、言い返せなくなるリヒトだった。心配してもらっているのに煩わしいと言うのはおかしいだろうし、何よりこうして美女達に身を案じてもらうのは大変に気分が良かった。
「ま、怪我がないなら何よりね……さて、明日の事だけど、この村からランドラマの街までは三、四時間ってところかしらね。だから、今日よりもゆっくり出来るわ」
フゥリィは優しげな眼差しでリヒトを見つめると、ゆっくり胸板に手を這わせた。
「だから明日の昼過ぎにはもっといい宿で休めるわ♡ 街の──特にランドラマの宿は良いわよ、私が保証してあげる♡」
フゥリィはゾクゾクするような声音で、その手を徐々にリヒトの下半身へと進める。
そのままさわさわと、足の付け根を入念に撫で回す。
「そしたら、たっぷりと楽しみましょう♡♡ 今日は歩き疲れたでしょうから、しっかり貯めておいてね──♡」
細い指が、ズボンの上から陰嚢を弄る。早くも肉棒に血が集まってくるが、まるで焦らすようにそこには触れない。わざとらしく揺らす乳房の先端が、チラチラと布地からこぼれて見えてしまう。
「うぅ、フゥリィ……」
嘆願するようなリヒトの声。ここには誰もいない、先程の宿の主人にもどういう関係なのかはバレていたわけで、静かに済ませれば叩き出されるわけでもない。リヒトは今日一日、この夜のために頑張って歩き通したのだ。
それを我慢しろとは酷な事だった。
「おい、マスターがこんなにお辛そうにしているのだぞ……!♡」
そんなリヒトの様子を見て、鼻息を荒くするルナジリオ。彼女からしてみれば愛するマスターに求められて尚、明日まで我慢しろなどと言い放つフゥリィの気がしれないようだった。
「ああ、お可哀想にマスター♡♡ このルナジリオがすぐにマスターのおちんちん様を気持ちよくぴゅっぴゅっさしあげてご覧に入れます……♡♡」
自身の胸にぶら下がったデカ乳を手慰みのように弄りながら、ルナジリオの手がリヒトの股間に伸びる。大きな乳房がひしゃげて、大変なことになっていた。
フゥリィは横目でそれを見下ろしながら、そっとリヒトに耳打ちする。
「──良いのかしら?♡ 明日、坊やと私と、そしてこの子で、こんなボロ宿じゃなくて、もっと大きなベッドのある宿で、もっと気持ちよくなりたいとは思わない?♡ 声を我慢する必要もない、食事だって、呼べば運ばれてくる。そこで夜が明けるまで私達に、どぴゅ、どぴゅ……♡」
「ぅ、うぅ……」
リヒトの頭の中で、三人並んでも大の字で寝れそうなふかふかのベッドで、二人のお尻を並べながら腰を振りたくるイメージが浮かぶ。
フゥリィの舌が、ペロリとリヒトの頬を舐め上げた。
「浴場だって備え付けのものがあるわ♡ そこで旅疲れと共に丸一日貯めてパンパンになった金玉袋から、私達にたっぷりぶちまけるの……♡ あったかいお湯の中でおまんこに膣内出し、おちんぽごとデカパイで綺麗に洗って、お酒でも飲みながらぱこぱこ、ぱこぱこ……♡」
「今日我慢したら、明日は天国なのに……♡」と、フゥリィはリヒトの想像力を掻き立てるだけ掻き立てて、決してペニスには触れてくれなかった。
一日我慢すれば極楽が待っている。彼女が言うには、このたった一日でパンパンに膨れ上がり、早くも絶倫の影が見え始めたちんぽを更に一日我慢させれば、果てのない酒池肉林が待っているというのだ。
リヒトは一瞬だけ天秤にかけた。即ち今すぐに二人を抱くか、フゥリィに従って明日目一杯美女二人を犯し抜くか。
迷う。非常に迷う。ルナジリオだってまだまだ抱き足りないし、フゥリィに至っては挿入すら未経験だ。こんな美しくてエッチな女性達相手に我慢など、至難の業というよりももはや無理ゲーに近かった。
それでもフゥリィの目を見ると、彼女に従ったようないい気がしてくる。彼女が勧めるのだから、むしろ今日我慢すればするほど、明日がより良い薔薇色の肉欲日になるに違いない。
「──分かった、フゥリィの言う通りにする……」
結局、ペニスをズボンの中でバキバキにしながら、リヒトは頷いた。フゥリィがそこまでいうのであれば、ここはその言葉を信じて一日だけ待ってみようという気になったのだ。
とはいえやる気満々だった股間は今も戦闘体制だ。リヒトは小さく肩を落とした。
「そ、そんな……」
隣でおまんこをぐしょぐしょにしていたルナジリオもまた、餌を取り上げられた大型犬のように肩を落としていた。間接的に被害を被る彼女もまた、絶望的な顔をしている。
「ふふ、えらいわ坊や。なら明日は、たっぷりと搾り取ってあ、げ、る♡」
フゥリィは色気たっぷりにそう言い残すと、丸出しの尻肉をふりふりさせながら隣のベッドに向かった。その様子にはかなり余裕が見える。
苦しんでいるのは二人だけのような気がして、リヒトとルナジリオは目を合わせた。
「ルナ……おやすみ。また明日ね」
乳首を勃てて、まんこの汁気をたっぷりビキニ吸わせているルナジリオに、リヒトは「ちゅ」と軽いキスをしてあげると、毛布を被ってしまう。
これ以上彼女達のことを視界に入れてしまえば、我慢ならないと本能が警告していた。理性が僅かに勝っていた。
「はぁんっ、ま、マスター……♡」
切なげに眉根を寄せたルナジリオは、しばらく愛するマスターを見つめていたが、やがて諦めたように近くのベッドに突っ伏した。
余談だが、その日の夜は啜り泣くような声と共に、くちゅくちゅと汁気のある音がいつまで経っても止まなかったという。
「──マスター……マスター……好き、好き……大好きです……んっ、くっ……♡♡」