※この作品はR-18です。

MODまみれの世界で爆乳ハーレム   作:はつのとうこ

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十一話

 

 

 

 ランドラマは、ゾッド大陸の中心からちょうど北東に位置する街だった。北部の肥沃な土地と地図にも書き記されるほど大きな川が横を走るこの街は、一部では最北の天国とも呼ばれるていた。

 北部で取れる豊富な果実や作物、上質な獣肉は食べ放題。ここより更に南東の港町から取り寄せた葡萄酒も街中で飲み放題。更には『何故か』古代より受け継がれた浴場施設が街の至る所にあり、大小様々な浴場が敷設されていた。まさに天国である。

 加えて、それらを巧みに利用した色町の側面もある。敏腕の商人達の手によって大陸中から美女達が集まり、熾烈な商売争いを繰り広げていた。

 

 早い話が、権力者達の憩いの場であった。

 

 地理上でも歴史上においてもこの街は、カイン帝国と呼ばれる大国の領土である。大陸を二分するランド王国と今なお膠着状態であるが、このランドラマではそれらの事情は当てはまらなかった。二国はそれぞれ大陸の北西、南東に位置するが、ランドラマはそれらからは物理的な距離が遠く、更に北部ということもあって勢力争いとは無縁の地であった。よって帝国と王国の両方から、政権争いや家督争いに疲れた貴族たちがこぞって逃げるようにこの街に流れついては、癒しを求めていた。

 無論、この街の裏では今も帝国と王国の目も覆うような情報戦が繰り広げられているのは誰の目にも明らかだったが、それを表立って指摘するものはいなかった。色街とはそういうものである。

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

 

 

 リヒトはようやく目に入ったランドラマの街の外観を見て、驚きのあまり息を呑んだ。

 驚きの半分は、「そういえば街中の女の人を薄着にしても違和感がないように街丸ごと大浴場にするMODを入れてたっけ」というもの。

 もう半分は、実際に現実としてこの目で見ると圧巻の一言で、思ったより迫力ある光景だったためである。大きな街の至る所に温泉の水路が走り、まるで巨大なレジャー施設のようだった。

 土地柄は一切考慮されていない。MODの説明文通り『映画で見た古代ローマっぽくしてみました!』の文言に偽りはなかった。デフォルトのゲームであれば木造と石畳のみの色味の少ない街だったが、煉瓦や石材で積み上げられた家々が増え、至る所から浴場施設の湯気が立ち昇り、極め付けは「めっちゃエロい街です!」と言わんばかりにピンクの織物が至る所から下げられていた。

 

「凄いでしょ、私も初めて見た時は感動しちゃった。なんでこんな辺鄙なところに温泉なんてあるのかしらね」

 

「う、うーん、間接的には僕のせいなんだけど、僕が作ったわけではないからなんとも……」

 

「湯気が凄いですね……マスター、私はこの街に入ったことはありませんが、温泉街などと呼ばれている理由はひと目で分かります」

 

「そうだね、凄い熱気。ここまで伝わってくるね」

 

 朝一番に村を出てちょうど三時間半。フゥリィの読み通り太陽がてっぺんに来る頃には一行は街の目の前まで来ていた。

 近くまで来ると見て分かるが、この街は小さな山のようだった。街の中心が小高い丘になっていて、小城とも言うべき建造物を中央に、そこからなだらかな斜面を描き、下り坂のあちこちに建物が乱立する。平原から街の土地だけ持ち上がったような外観だ。

 侵入者を拒むような石壁が街を囲い、その外側を更に深い堀が囲っていた。どうやら街から排出される大量の水が地面を抉り取っているらしい。結果としてまるでその土地に浮かぶように街が存在して見えるのだ。

 そのため、街に入るには唯一の入り口である橋を超える必要があった。

 

 リヒトはワクワクしながら橋の上を歩いた。下を見れば湯気が立ち昇る温水が静かに流れている。どういう地形やねんと思わなくもない彼だったが、MODにその辺りの地理的な整合性を求めるのは酷というものだ。

 というよりも、そんな現実に縛られていては自分の理想は生み出すことはできない。ちょうど目の前に二人いる美女のように、己の欲望を追求したものこそがMODとして誕生するのだから。

 リヒトは両隣の女体を抱き寄せた。丸見えの尻肉をもにもにと揉みしだきながら、にへらと頬を緩ませる。

 柔らかく、それでいて弾力もあり、吸い付くような桃尻だった。ルナジリオはぴっちりと筋肉が備わっていて柔らかさの中に力強さを感じ、一方のフゥリィはどこまでも沈み込むようなしっとりとした肌触りだ。

 

「マスター、好きなだけお触りください♡ このデカケツも、全ては貴方様のためのもの……♡♡」

 

「ふふ……♡ もう少し我慢してね、坊や♡♡」

 

 二人は満更でもなさそうに目を細めると、歩を進めた。

 外壁の上で見張を務める何人かは、リヒト達に目を奪われていた。

 男共はもちろんルナジリオとフゥリィの美貌と体型。そしてそのすけべ過ぎる衣装に。

 そして女達は嫉妬の炎を……というわけではなく、リヒトの事を熱っぽい目で見つめていた。

 リヒトが視線に気づいて、外壁を見上げる。

 

「きゃー、可愛い……!」

 

「何あの子!! ちっちゃ!!」

 

「三百ゴールドまで出すから一晩だけでも……!」

 

 やけに薄着、というよりも水着のような鎧を着た女性兵士たちは、三人ほどで集いながら、リヒトを見つめていた。

 『OFS』に女性兵士など、ほとんど存在しない。居たとしてもそれはネームドキャラクターで、間違ってもこのような雑兵として描かれるような事はなかったはずだ。

 つまりはこれもMODの影響。そういえば女性兵士を追加するものを設定した覚えがあるリヒトだった。

 もちろん彼女達も良い体型だった。出るところは出て、引っ込むところは引っ込む。そんな瑞々しい肉体だ。

 

「兜とかもしてないけど、兵士なのかな」

 

 思わず出た疑問を口にしながら、軽く手を振ってみる。「きゃー♡」と黄色い悲鳴が上がった。気分はまるでアイドルだ。

 

「マスター」

 

 途端にルナジリオがリヒトを庇うように前に立ち、キッと彼女達を睨みつける。膝下まであるキザなコートの切れ目から、ぷりんとした綺麗な形のお尻がチラ見できた。

 

「……何よあの女、邪魔なんですけど」

 

「あんなに可愛い子の隣にいるのに、少しくらい分けてあげようとか思わないのかしら」

 

「幾ら見てくれがよくても中身があれじゃあねぇ。あの子が可哀想……」

 

「アイツ等……」

 

 アイドル鑑賞を邪魔された女性兵士たちは、普通に嫌な声のトーンでルナジリオを邪険にした。

 当然。ルナジリオが両肩を震わせてプルプルする。ほっとくと爆発しそうだ。

 リヒトは慌てて彼女の手を引くと、前を歩く。

 

「マスターのおてて、ちっちゃ……♡ 柔らか……♡」

 

 手を繋ぐだけで機嫌を戻してくれるルナジリオは、ちょっぴり可愛い。

 早くエッチしたいなと思うリヒトだった。

 

「──ようこそ、ランドラマへ」

 

 街の正門を守る門番は、気さくそうな人だった。というよりも終始二人の乳房を見て会話していた。二人の装いとプロポーションを鑑みれば仕方のないことではあった。特にフゥリィなんかは少しでも風が吹けば局部が見えてしまうような親切設計である。ただでさえ肌色面積しかないのに加えて観察していれば大事な部分も見えるかもしれないので、男の兵士たちはこぞってフゥリィを眺めている。

 

 しかし、それはそうと面白くはない。今度はリヒトがムッとなる番だった。

 

 ──この二人は僕のなのに。

 

 内心でマグマのようなぐつぐつとした怒りが頭を持ち上げていた。

 それを察するかのように、二人の美女は自らを少年の物とアピールするようにリヒトの頬に情熱的な口付けをする。

 途端に頬が緩む。

 

「えへへ、やめてよもう」

 

「良いではないですかマスター、先ほどの仕返しです♡」

 

「坊やったら意外と嫉妬深いのかしら♡ そんな顔しなくても、心も身体もあなたのものよ♡♡」

 

 三人はイチャイチャしながら門をくぐった。

 

 ランドラマは旅人だろうと商人だろうと、或いはさる貴族の方であろうとも、例外なく金を街に落としていく。「男」であればそれは間違いなく、だからこそ街の門は常に開かれていて、門前払いなどされる事は皆無らしい。

 

「だから、通行料とかは必要ないのよ……ごめんなさい、ちょっとここで待っていてね」

 

 何度も利用した事があるフゥリィは、そう説明しながらも先ほどの門番に何か包みを握らせてヒソヒソと木陰で会話をしていた。

 彼女は何度か頷くとすぐに戻ってきて、「さ、行きましょう」とリヒトの手を握った。

 

「良い宿の情報を仕入れて来たわ。今晩はそこにしましょう♡」

 

「……ごめんね、何から何までお任せにしちゃって」

 

 彼女達の主人として、リヒトは申し訳ない気持ちでいっぱいだった。金銭面での事はもちろん、こうしたこの世界の暮らしの些細な部分まで、全て彼女達に任せっきりなのだ。男として非常に肩身の狭い思いだった。

 当然リヒトはこの世界に関しての知識はある。だがこうして当事者になって『生きた』ことは一度もない。所詮ゲーム感覚で遊んでいたのだ。

 現実とゲームは違う。だからこそ今は現実となったこの世界でゲームっぽい出来事が起こると違和感を感じるわけだが、同時にゲームよりも現実感がある部分に関していまだ慣れずにいた。

 

「大丈夫よ、私は坊やのために生きてきて、そして坊やの事を誰よりも愛しているの。だから坊やの役に立っているだけで何より幸せなのよ♡」

 

「この女に同意するのは癪ですが、その通りです。私達はマスターに付き従い、貴方のお役に立てることこそが幸せなのです♡」

 

 二人は落ち込む少年の頭を優しく抱きしめた。柔らかな乳房の塊に顔を埋めながら、彼女達の体温を感じる。

 

「だから気にしないで……欲を言うなら、謝罪よりも感謝が欲しいかしらね♡」

 

「うん、分かった──ありがとう、フゥリィ。それにルナもね」

 

「はい、マスターはそれで良いのです♡ 私達は貴方のものです。気を遣う必要などありません、命令してくだされば何でも行います♡ 喋るまんことでも思っていただければ♡♡」

 

「分かったよ、ル──ルナ?」

 

 流石に看過できない言葉遣いだったリヒトは、「何言ってんの?」という顔でルナジリオを見てしまう。

 彼女は「む」と口を抑えると、続けて「失礼」と頭を下げた。よく見るとビキニの上から尖って見えるほど乳首は勃起し、股の間からはむわりと雌の欲情が香った。

 フゥリィが半眼で隣を睨む。

 

「少しは自制ってものが出来ないのかしら? その胸についた贅肉は筋肉でも詰まっているのかと思ったけれど、肉欲だったのね、それでよくマスターを守るなんて言えたものだわ」

 

「今回に関しては私も悪いとは思っているが……お前もすぐにわかることになる」

 

 ルナジリオはバツの悪そうな顔を浮かべて背を向けた。

 

「一度マスターに抱かれれば分かる。マスターのぶっといおちんちん様に貫かれながら、乳を揉まれながら、挙句愛を囁かれてみろ──飛ぶぞ」

 

「っ……確かに、それはそうね」

 

 どこかで見聞いたことあるような台詞と共に、ギラリと振り返るルナジリオ。

 リヒトの隣で、フゥリィが息を呑み、そして神妙な面持ちで頷いた。

 

「そんな事をされたら最後、マスターの事しか考えることは出来ない……デカすぎるちんぽに子宮ゴリ潰されながら、可愛らしいお手手に乳揉みされて……そして、可愛らしいお顔とべろんべろんベロチューしてみろ!! どうしてそれを一日中我慢出来る? 毎日ペニスケースとして犯し抜かれたいに決まっているだろう!!」

 

 いつの間にか立場は逆転していて、フゥリィはルナジリオに両肩を掴まれて激詰めされていた。

 リヒトの頭の上に、はてなマークが浮かんだ。

 

「違うというなら言ってみろ、フゥリィ! ──否、言わせない!! 何故ならお前はまだマスターに抱かれていない!! だから昨日も『あ、げ、る♡』なんて新婚みたいな馬鹿っぽい台詞が言えたんだ!! だがなぁ!! 一度でも、一度でもマスターに抱かれた女ならば──そんな事は絶対に言えない──!!」

 

「っ──そうね、今回に関しては私が悪いわ」

 

 リヒトはぽけっと二人の様子を眺めながら、「いや、喋るまんことか言い出した奴が悪いでしょ」と、そんな事を思った。

 そして同時に、ルナジリオとそんな熱々のプレイをしたかなぁとも思った。あの感じ、多分に妄想が含まれているように感じた。

 けれどそれはまぁいい。彼女がそうして欲しいのであれば、『今夜』はたっぷりとそうしてあげることにしよう。リヒトは今夜の事を考えて鼻の下が伸びていった。

 

「悪かったわ、ルナ……私の負けよ」

 

「分かればいい……後、お前はルナジリオと呼べ、殺すぞ痴女。そう呼んでいいのはマスターだけだ」

 

「……分かったわ、ルナジリオ」

 

「ふん──」

 

 一転攻勢。何故だかフゥリィが敗北したような雰囲気だが、リヒトには何が何だかさっぱりだった。

 それよりも街中でモラルのかけらもない言葉を大声で上げるルナジリオの頭が心配だった。

 思わず天を仰ぐと、街の入り口すぐ近くだというのに家の二階のベランダで、禿頭のおっさんが腰を振っていた。おっさんにバックで突かれている女性は涎を垂らしながらよがり狂っている。

 おっさんはリヒトの事をちらと見下ろすと、「お互い大変ですな」という顔をして女性の尻を叩いた。

 

「──ぁぁんっ♡」

 

 思わず目を逸らす。

 よく見ると通りはほとんど宿しか見当たらない。何より客と思われる人々は北部の街なのに大変薄着で、常に男女が身体を擦り合わせながら過ごしていた。

 

「……なんだこの街」

 

 リヒトはとんでもない街に来ちゃったんじゃないかと思いながら、二人の気が済むまで待つことにした。

 

 

 

 

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