時刻は深夜。
リヒトは尿意を覚えてふと目を覚ました。
「……んんぅ……ますたー、どちらに」
「ちょっとトイレに」
「そう、ですか……私がごえいに……」
「いや、寝てて大丈夫だから」
「しかし……うぅん……ぐぅ」
普段であれば即座に目覚めそうなルナジリオだったが、毎日リヒトによって失神するほど犯されて体力を失っている彼女では不可能だった。
五秒と経たず意識を失ったルナジリオに、「無理させてごめんね」と頭を撫でてあげる。疲労困憊という単語がまさに相応しかった。
とはいえリヒト自身はまだまだ元気だ。それは股間のイチモツからも見て取れることだった。
この街は夜でも大して肌寒くないため、ガウンを一つ羽織るとリビングに向かった。
「あら、坊ちゃん、どしたっすか?」
リビングにはソファに寝転ぶアーコの姿があった。ミーコの姿が無いところを見ると、知らぬ間に交代していたらしい。薄暗いランプをミニテーブルに乗せて爪の手入れをしていた。
寝ずの番なんてしなくていいのにと思わなくもないリヒトだが、どうやらリヒト達はマザーの大事なお客人扱いとなってしまったので、向こうとしてもそうはいかないのだろう。
故に、常々リヒトは眠くなったら寝るんだよと、ギャル三人衆に小言を言っていた。あんまり無理しないでとも言っている。
「トイレだから気にしないで」
そんな訳で言外に無理せず寝なよと告げながら、すっかり気を許した態度で接しながら横をすり抜けようとすると、ガシッと手を掴まれる。
アーコはソファの肘掛けに顎を乗せると、「んべっ♡」と舌を出して見せた。
「……何?」
「んふふ、何って、坊ちゃん♡ この街で暮らすならいい加減ちゃんとした便器を使ってもらわないと困りますよ♡ あーしの口まんこが、坊ちゃん専用のトイレなんすから♡♡」
彼女は舌先を出すと空気を舐める仕草をする。月明かりに照らされた淫靡な表情に、むくむくと股間に血が集まる。
にたー、とアーコが計画通りに進んだような笑顔を浮かべる。
「そんなの、汚いよ……アーコさんも嫌でしょ?」
何を言ってるんだこいつは、という顔のリヒト。
そんな少年を前に、「ちっ、ちっ、ちっ」と指を振るギャル。美人は何をしても様になる。多少小馬鹿にしたような態度を取っても、それは変わりなかった。
「──坊ちゃん、逆に聞くんすけどね。あーしのおしっこ、飲みたくないっすか?♡」
「……」
正直なところ、ルナジリオ達に出会う前のリヒトであれば、その質問には「飲みたくない」と答えるところだった。
しかし今、肉欲を知り、女を知ったリヒトは、性の獣だった。女であればなんでも味わいたいと心の底から考えていた。
そんな内なる獣が、彼女の言葉に鎌首をもたげた。
──おいそれ、エッチじゃね? と。
「おまんこにチューしながら、くっさい小便がぶ飲みっす♡ 坊ちゃんから分かってくれると思うんすけどねー♡♡♡」
「はー、お前にはまだ早かったか」みたいな顔で、アーコは挑発的な目線を投げかけてくる。
リヒトの心臓は、未知のエロスを目前にして大きく高なっていた。
「……飲みたい、です」
正直に答えると、ギャルはケタケタと軽い笑い声を上げた。
「やっぱそっすよね♡ エッチな異性の体液ってスケベっすからね♡ ──って事で、あーしも同じなんすよ♡ 坊ちゃんのデカチンポを喉にぶち込まれて、胃の中にしょんべんじょろじょろされるのマジで楽しみなんすよ♡♡」
彼女は再び、「べっ♡」と舌を出す。早くここにちんぽを出せと、怪しく舌先を揺らめかせる。
リヒトはもはや好奇心を抑え切れない。彼女のいう通りかもしれない。いや、この道のプロが言うのだから間違いない、と脳が下半身に支配される。
アーコの眼前に、すっかり臨戦体制になったペニスを突き出す。
「んはは、なんすかこれデッカ……♡♡ すんすん……うん……臭いも雄くさくて、やべーちんぽっすね、たまんねー♡♡♡」
アーコは楽しそうにちんぽを眺めると、やがて口を大きく開けて亀頭を口に含んだ。
「ぼっふぁん、ふっほりやっへいいっふ……♡」
親指をグッとたてて、自らの身体側に向けて押し込んで見せてくる。
何を言ってるのかよく分からないが、ジェスチャーから察するにちんぽをもっと奥に挿れろという事らしい。
では遠慮なく、と彼女の後頭部を掴み、ずぶずぶと美女の口内に侵入する。
「んんっ、んぐ……ぉっ、ぇ……んっ、ふー……♡♡」
チラチラと舌が裏筋を舐め上げてくる。ムラムラが加速する。
趣旨が変わる前に当初の目的を果たすべく、肉棒を根元までずっぽりと咥え込ませる。彼女の美しい鼻っ柱がチン毛に押し付けられて強制的に臭いを嗅がせる。
「ん、ぉ、ぐ……ぉぇっ……ぉっ……んふー、ふー……♡」
荒い鼻息が、下腹部をくすぐる。
リヒトは膀胱に意識を集中させる。勃起していると多少尿が出しづらい感じがしたが、我慢していたこともあってすぐ出せそうだった。
「じゃあ、出すよ……?」
最終確認をすると、アーコはちんぽを口に含みながらこくこくと頷き返した。
リヒトはちろちろと緩やかな初速で尿を解き放った。
「──ん、く♡」
「お、おぉぁ……」
美女の間抜けヅラにちんぽを突っ込みながらの排尿。それはとんでもない征服感だった。あまりの気分の高揚っぷりに、身震いが止まらない。
温かい口内が、おしっこを手助けするようにちんぽを包み込む。
尿の勢いが加速する。
じょろろろっ。
「ん、んんんっ──♡」
くぐもった声が、股間に響く。
アーコの鼻から、胃に向かって発射される小便の音が反響した。喉を鳴らして健気に尿を飲み下す美女にリヒトの肉棒は膨らむばかりだ。
「ん、んぐっ、んんぅっ──♡」
「ぉぉっ、ぅ、ふぅ……」
じょぼじょぼと、溜まりに溜まった尿を全て出す。しばらくの間、ちんぽが口内に刺さったままのアーコは、徐々に酸欠に陥り、顔を赤くしていた。
少年は背筋をゾクゾクさせながら、尿の勢いが衰えてきたペニスをゆっくりと抜き出す。
「んんっ、ぢゅる──ぢゅぷ、っれろっ、ん──♡」
すかさず股間に顔を埋めた美女が追い縋ってくる。小用後の掃除とばかりに、尿道を舌先でほじり、ちゅぱちゅぱと残った残尿を吸い取った。
「はぅ……」
思わず呻くリヒト。
そんな少年を見て満足げに微笑むと、アーコは口から出ていくちんぽの亀頭をべろべろと舐め回して、ようやく解放してくれる。外気に晒された肉棒が、尿を出し切ってぶるりと震えた。
「ぷはぁ……はぁ……どっすか、坊ちゃん♡」
「うん……気持ち良かった……」
ありのままを伝えると、目の前のギャルはニコッと笑った。
リヒトはまた性癖の扉がこじ開けられた気がした。
「今度から、おしっこしたくなったらあーし達に突っ込んで欲しいっす♡」
「分かった、お願いするかも」
素直に頷き返すと、リヒトはちんぽを大きくしたままリビングの端に向かう。街から流れてくる夜風が心地よい。
大きく壁を切り取られたそこから、手すりに手をついて街並みを見下ろす。深夜だが、街のあちこちにはポツポツと光が灯っている。
「──どしたっすか、坊ちゃん♡ どっか行きたいんすか?♡」
ひたひたと素足で歩み寄ってくるアーコ。
振り返ることはせず、リヒトは「うーん」と小さく唸った。
今度は素直に頷けなかった。自分でも自らの欲深さに驚いていたからだ。
「ねぇ、娼館って、まだ開いてる?」
「まぁ稼ぎ時なんで夜でも開いてるところは多いっすよ」
「……」
リヒトの脳裏には今も鮮明に刻まれている光景があった。忘れられたくても忘れられない、名も知らぬ娼婦達の乳房を揉み比べ、大通りを食べ歩きでもするみたいに歩いたあの日の事を。
「またおっぱい、いっぱい触りたいなぁ……」
日夜とんでもない美女達の爆乳を弄んでいるのに何を言うのかと世の男子達が聞けば怒り狂うような言葉だった。しかし、大量の女性が並び、それらをつまみ食いするみたいにしておっぱいを揉み揉みしていくのはまた代え難い魅力があったのだ。
それをリヒトはいつまでも忘れられなかった。
「──じゃあウチの店来るっすよ♡ そういえば坊ちゃんのおもてなしが保留になってたんで、この際やっちゃいましょ♡」
アーコは目を輝かせながら、リヒトの手を取った。