ガールズ&パンツァー PINK! 作:Colonel.大佐
曇天の空の下、彼女はバスに揺られながら、窓の外を通り過ぎていく町並みをぼんやりと眺めていた。
濃い茶髪のショートヘアに、整って凛とした顔立ちのした少女――西住まほは、いつもとは違い、どこか黄昏たような顔で窓の外に広がる雑踏や行き交う人々を眺めていた。戦車道のエースであり、戦車道名家である西住流の看板を背負った少女である彼女を知る人ならば、驚くであろう光景であったが、彼女を知る人間はこのバスの中には誰一人として存在しなかった。
それでも、母のお下がりであるトレンチコートの下に着た、灰色を基調とした制服が、彼女が黒森峰女学園の生徒である事を知らしめていた。
バスは徐々に市街地を離れ、郊外へと向かっていた。
目的地の手前にあるバス停で降りたまほは、しばらく目的地に向かって町の中を歩き始めた。
2月ももうすぐ終わりであるが、まだ寒い空気がちくちくとまほの身体を撫でる。少し薄着であった事を後悔しつつも、まほはしばらく歩いてから、大きな倉庫のような建物までやってきた。
そこは彼女の所属する黒森峰女学園が抱える、戦車整備工場だった。規模こそ小さいが、西住流の本家があるこの熊本で唯一稼動し、さらに言うなら西住家が代々使用している知る人ぞ知る整備工場であった。
黒森峰の学園艦内で整備できない車両や特別に整備をする車両、あるいは西住家が直接使用している戦車などは全てここで整備されている。
「……」
中を伺おうとするまほは、辺りを見回す。終業時間をとっくに過ぎているのか、整備員の姿は殆どおらず、中に入ろうにもドアは施錠されていた。
しかし、事務所の窓からは明かりが漏れているため、中に誰かがいるのは明白だった。
まほは携帯電話を取り出し、誰かに電話をしようとするが、少し思い立ってから止めた。
窓の向こうに見えた人影が、こちらに気が付いて手を振ったからだ。
少ししてから、建物のドアが開き、まほの目当ての人物がやってきた。
「久しぶり」
白いツナギの上に防寒ジャケットを羽織った、人の良さそうな顔の青年が現れる。
「待てないから、こっちから来た」
まほはそう答えると、彼の顔を見て微笑んだ。
彼こそが、彼女の思い人であり、そして恋人である青年だった。
高校一年生の冬、彼女と彼は今日のような天気の日に出会った。まほの父親――西住流の師範であるしほの夫である、常夫からの紹介だった。
一つ年上、一学年上という彼は戦車に対して興味をもち、戦車の整備がしたくて単身常夫の元までやってきたという。整備や車の事で意気投合した事から、常夫は彼を自らの弟子として、学業の合間を縫って戦車
の整備に関するありとあらゆる知識を彼へ教えこんだ。
当然、彼は西住家に度々上がる事もあり、ガレージに入り浸って常夫と一緒に車や戦車の整備をするほどの関係であった。当然、まほが彼の存在を知るのも時間の問題であった。
女子校という環境に育ったまほにとって、身近に現われた小学校以来接する父親以外の異性にはじめこそ距離感を持っていたものの、彼の持ち前の人懐っこさと心優しい性格から、すぐに2人は打ち解けて、ついには自分の戦車の整備を任せるまでの関係――そして、恋人という深い関係にまで進展していた。
外は寒いからと、彼に案内されるままに、まほはガレージの中に入る。
暖房が多少効いているとはいえ、外よりかは幾分かましな温かさのガレージの中には、57トンに近い重量を誇る鉄の塊――黒森峰女学園が誇る、ティーガーⅠ型重戦車が鎮座していた。彼女が黒森峰で乗り回していた愛車であり、年に一度のオーバーホールや部品交換などで、学園艦からここまで運び込まれていた。
「終わりそう?」
工程の進捗について、開口一番にまほは尋ねる。帰宅の準備をしていた彼は、準備を続けながら答える。
「もう終わってるよ。学園艦が発つ前には受け渡しが出来るかな」
それを聞き、まほは一安心してから、改めてティーガーⅠを見回した。
使い慣れ、乗りなれた戦車。しかし、高校生である彼女がこれに乗って試合をする事は、おそらくもう無い。
3年生は卒業後の進路について悩まねばならない――あるいは決められた進路について向き合う時期であった。必然的に3年生であるまほもまた、戦車道という世界から一旦離れて、これからの進路について向き合っていた。
とはいえ、既に進学先の大学も決まっているまほにとってはこれから先の事で不安になるような出来事は考えられない――少なくとも自分が西住流を継ぐその瞬間までは。
一通り整備の進捗を確かめた2人は、そのまま帰路につこうとする。
戸締りのチェックを一通り終えた彼は、ガレージの鍵を全て閉めてからまほに尋ねる。
「もしかして、今日は歩きで来た?」
「ええ、歩きで」
1月の冷たい空気で悴んだ指先を、揉んで温めながらまほは答える。
「家まで送ろうか?丁度今帰る所でさ」
彼は柔和な笑顔を浮かべると、まほを駐車場に停めた自分の車まで案内しようとする。
だが、まほは少し逡巡してから、首を横に降った。
「いや、いい」
そして、期待するような眼差しを送る。
「あなたの家まで」
彼の家は、西住家から少し離れた、住宅街にあるマンションの一室にあった。
駐車場に車を入れ、途中、スーパーで寄り道して買った夕飯をビニール袋にぶら下げながら、2人はマンションの階段を上がっていく。
「……へえ、じゃあみほちゃんは暫くは大洗にいるんだ」
「ええ、向こうで良い友達にも恵まれたみたいで」
何の気もなしに世間話をしながら、手を繋いでる2人は部屋の前までたどり着く。
カチャカチャと鍵を外す彼を横目に、まほはその両腕で、彼の腕をぎゅっと抱いた。
部屋に上がってくつろぐ2人は、それから早めの夕食を食べて、テレビを見ながら、並んでソファーに腰かけながら2人だけの時間を楽しんだ。
今まで会えなかった分、埋め合わせる事の出来なかった会話を取り返そうと言わんばかりに2人の会話は弾んでいく。
「……ねぇ」
まほは不意に、彼の腕をそっとその両腕で抱くと、頭を肩に預けた。
上目遣いに、彼の瞳を覗き込むその姿を見て、彼は微笑んだ。
「その……暫く会えなかったから、しても、いい……?」
まほは、少し頬を赤らめながら、それでも臆することなく堂々と言い放った。
頷いた彼は、まほを抱き寄せるとそっと頬へ口付けをした。
脱衣所で互いに服を脱ぎ、2人は互いの身体を清めるために熱いシャワーを浴びる。
すでに、2人は熱く求め合っていた。
「んっ……ぅ……」
くちゅくちゅと淫靡な音を響かせながら、互いの舌先を絡め合い、深く唇を重ねる。
今まで会えなかった分を取り戻すかのように、彼の腕はまほの身体を抱きながら隅々から、確かめるように肌の上を這う。まほもまた、彼の背中に手を回しながら、自分の身体の隅から隅までを触る事を許している。
柔らかく、そして大きさも備えたまほの乳房が、まるでマシュマロのような弾力で、彼の胸板へと押し付けられる。
言葉を交わす事も無く、ただ熱いシャワーが流れる水の音だけが、狭い浴室を埋めていく。
息苦しさに耐えかねて、ようやく唇を離した2人だったが、まほの下腹部には既に硬く熱い、肌とは違う感触の物が触れ始めていた。
まほは何も言わず、むくむくと起立を始めた彼のモノに手を伸ばす。彼女の手の平に収まらないほど、硬く、大きくなりはじめるそれを愛しく撫でながら、まほは笑うと彼の顔を見る。
「ごめん……久しぶりだからだから収まりがつかなくて」
久しぶりの彼女の身体にどうしても抑える事の出来ない彼は申し訳無さそうに呟くが、まほはすっかり朱がさした顔で「そんな事はないから」と呟く。
そして、まほは彼の前で跪くと、そのまま愛おしく彼のモノへと口付けた。
「うっ……」
いきなりのフェラの刺激に思わず声を上げてしまう彼だったが、まほは楽しげに舌先でチロチロと彼の先端を舐めては、楽しんでいく。
舌先で敏感な箇所を責められる彼の反応を楽しんでいたまほだったが、ついに彼女も我慢ができなくなったのか、その唇で彼の先端に触れると、そのまま彼のモノを深く咥え込んだ。
口と舌で包み込まれ、シャワーの湯や肌よりも熱を帯びたその感触と心地よい刺激に彼が思わず目を瞑ってしまう。
頭を動かし、まほは熱心に咥え込んだモノを口でしごき上げる。彼の“味”を堪能しているまほは、先端から尿とも違う液体がじわじわと滲み出ているのを感じ取ると、さらに口の中で硬さを増しつつあるモノを夢中になって味わい続ける。
時たま吸い上げるように咥えててみたり、舌先でも刺激させてみる。まほの口の端からは、すでに収まらず溢れた唾液が、だらりと漏れて顎を伝って浴室のタイルへと落ちていく。
「まほっ……ぅぅ……」
気持ちよさから射精を堪えようとする必死になる彼を見てから、まほは名残惜しそうに口から彼のモノを離した。
唾液で濡れた彼のモノはすでに立派な仰角を保ち、かちこちに硬くなってそそり立っていた。火照る身体を押さえ切れないまほは立ち上がると、そのまま彼の耳元で囁くように呟く。
「そろそろ、ベッドへ行きましょう」
身体に纏わり付いた水滴をバスタオルで簡単に拭うと、2人はすぐに脱衣所から、部屋のベッドの上へと向かう。
空調は、すでに部屋の中を完璧に暖めており、少しだけ、来たときと同じひんやりとした感触が残るベッドの上にまほの身体が押し倒される。そのまま口付けを交わすと、彼の指先がまほの下腹部の下へと伝っていく。
生え揃った陰毛の下、彼女の恥部へと回された指先は、シャワーの水とも汗とも違う感触を伝えている。
「んっ……」
指先で触れられたまほは思わず声を上げる。
「もうこんなに濡れてる」
意地悪げに笑って見せる彼に、まほは思わず顔を赤くする。
指先が彼女の割れ目の上をなぞり、開く。
愛液で十分に濡れた彼女の秘所があらわになる。身体の中へと続くその入り口に中指を這わせ、入れる。指先は何の抵抗もなく、彼女の中へと入り込んだ。
「ぅ……んっ、んんっ」
滑り、そして絡みつく中の感触を確かめた彼は、そのまま彼女の中の敏感な箇所まで指を進めていく。
まほはされるがままに、彼の指先を受け入れる。すでに愛蜜で溢れる秘所をくちゅくちゅと音を立てて弄りながらも、彼は気持ちよさから微かな声を上げるまほを愛おしげに見つめる。
先ほどのフェラチオで元気をつけた彼のモノも、今か今かとまほの身体を欲している。彼は堪えきれず、指を引き抜き、指先に絡みついたまほの愛液を舌先で舐めてから、まほの太ももを両手で掴み、そのまま開かせた。
そして、そのままベッドの上を這った彼は、はちきれんばかりに怒張するモノを手でそっと掴むと、まほの花弁へその亀頭を押し当てた。
「入れるよ」
彼の声に、まほは紅潮した顔のまま、こくりと頷いた。
愛液で湿ったまほの膣口を押し広げ、彼のモノがまほの中へと挿入された。
「んんぅ……んっ、はぁっ、はぁぁ」
指よりももっと太く、そして硬く熱いモノが、まほの膣内を押し広げるように深く挿入されていく。
彼のモノがずるずるとまほの中をこすりながら進んでいく度に、下半身からじんじんと伝わってくる刺激に、まほは声を押し殺しながらも、脳裏をちりちりと駆け回る気持ちよさと、彼の身体を全身で受け止めていた。
正常位の姿勢のまま、まほは繋がったままで彼の身体を抱き寄せた。
それから、求めるように彼の唇を奪う。舌先を乱暴に口の中に入れ、唾液の一滴までも味わいなが深いキスを交わしたまほは、恋人の身体を満遍なく受け入れる。
腰の動きが止まり、先端がまほの中で止まる。
深く腰を重ねてから、彼はゆっくりと腰を引いた。
「はっ、うぅ……」
まほが思わず声を上げる。ずりずりと、まほの中をひっかくように、彼のモノがゆっくりと動いていく。
熱を帯びる、硬い彼のモノの感触を確かめながらも、まほはじんじんと下半身から伝わる刺激と快楽に蕩けた表情を浮かべながら、彼のがっちりと握り返す。
「ふぅっ、はぁっ……!」
再び腰を沈められ、奥までゆっくりと突かれたまほは、何とか声を堪えていた。
しかし、そんなまほの痴態を見た彼は、たまらずに腰の動きを少し早めた。
「ひゃっ!ううっ、んっ!」
彼女のイメージとは似つかわしくないような声を上げて、まほは突然の猛攻に声を荒げた。
愛液で溢れる蜜壷を、いきなり激しくかき混ぜられたまほは、波のように突然押し寄せる刺激と快楽の猛攻に耐え切れないまま、喉奥から子猫のような悲鳴を上げた。
結合部からはじゅくじゅくと卑猥な粘ついた水音が漏れ、互いの肉を打つ心地の良い音が部屋の中に響き渡る。
「ああっ、ひゃっ、ふぅ、ああっ!!」
モノを深く突き上げられる度に、先端がまほの奥深くを突いて行く。乱暴に彼のモノがまほの身体の中で動き回る度に、まほの全身に快楽が駆け巡る。
蕩けた顔で、突き上げられるたびにまほは嬌声を上げては、意識を飛ばしそうな感覚すら覚える激しい快楽をその全身で必死に受け止めている。最初は押し殺すようだった声も、今では抑える事も知らずに、ただ動
物的に、出したいがままに嬌声を喉奥から吐き出した。
「あっ!ああっ!はぁっ、あっ、ぅ!んんっぅ!」
まほの口の端からだらりと唾液が漏れる、昂ぶったまほの身体は、すでに全身が性感帯のようになっていた。
時折、彼によって胸を揉みしだかれ、その先端の桜色の乳首を指先で弄られる度に、まほは一際大きく声を上げていく。
「だめっ、んっ、あんっ」
じゅくじゅくと音を立てるほど激しいピストンに、まほは思わず身体がどうにかなりそうで懇願する。
しかし、その口も彼の唇によって塞がれる。
「んんっ……んん」
長い口付けを続けながらも、絶え間なく続けられる抽送がまほの脳裏を快感で焼き続ける。
「……はあっ、ああっ……」
息苦しさから口を離す、唾液が糸を引き、だらしなく口を空けたまほは、互いの唾液が混ざった滴を、口元から垂らしていた。
抽送を続けている彼も、すでに限界が来ているのか、余裕のない表情を浮かべている。
「まほっ……まほっ……!」
彼女の名前を愛おしく呟きながら、彼はついに果てようとしていた。
「きてっ、出してっ!」
対するまほもまた、彼の身体を抱き寄せた。
まほの最も奥深くの部分へ、白濁が注ぎ込まれる。身体の奥深くまで蹂躙され、精液で満たされていきながら、まほは全身をくまなく駆け巡った快楽の余韻を受け止めながら、彼の背を強く抱きながら果てる。
「んんっ―――っっ!!!」
まほが声を堪えながら、びくびくと全身を微かに震わせた。
互いの荒くなった呼吸と、空調の音だけが部屋に響き渡る中、まほは彼の顔を手で引き寄せると、愛おしく唇を奪った。
すでに射精したとはいえ、まだ彼のモノはまほの膣内で熱く脈打ちながら硬くなっている。
「……まほ、まだ、してもいいか?」
彼の懇願に、まほは薄い笑みを返した。
彼女も、まだまだ物足りなかった。
体位を変えるため、彼はまほの中からモノを引き抜いた。
愛液でたっぷり濡れながらも、まだ力強い起立を保ったそれを見たまほは、その頼もしさにぞくりと背筋を震わせる。
彼に腰を優しく掴まれ、彼のなすがままにまほは、ベッドの上で四つん這いにになった。後背位の姿勢をとり、形の良い綺麗なお尻を、彼の前に突き出す。
ベッドの上の枕に顔を埋めながら、愛液と精液で濡れた秘所の入り口をモノで擦られたまほは、じれったさに思わず懇願をしたくなる。
が、それに応えるかのように、彼は先端を入り口に添えると、一気に腰を打ち付けて深く挿入した。
「ん゛ん゛ぅっ!!」
先ほど達したばかりで敏感になったまほの膣内を、ずるりと怒張が押し広げ奥を突く。いきなりの衝撃と刺激に声を上げるまほは、シーツをぎゅっと掴んだ。
そんなまほの反応を見た彼は、そのまま情欲に身を任せて腰を振っていく。
先ほどの姿勢とは違い、まほの身体深く――子宮口まで突く深いストロークに、まほは我を忘れて声をあげ、突かれる度に沸き起こる気持ちの良い波に身体を預けて行く。
「あ゛あ゛っ、んぅっ、ああっ!」
膣内をかき回され、結合部からぐちゅぐちゅと水音が響き渡った。
まほの背にうっすらと汗が浮かび、メスとオスの強い匂いが入り混じった淫らな匂いがあたりに広がり始める。
突き上げられ、抽送を繰り返すうちにさきほどの精液と愛液の混じった淫らな液体が、結合部から溢れ始めてシーツを汚し、まほや彼の身体を伝っていく。
「そこっ、いいのっ、もっとぉ!あっ、ううぅ…!」
硬いモノで膣内をかき回されていく度に、まほは懇願するように彼を求めた。
彼もまた、腰を掴む両手を、腹から胸へと伸ばし、まほの豊満な乳房を鷲づかみにして応える。
「ああっ、はぁっ、んんんっっ……!」
興奮し、勃起する乳首を指でこねくり回されたまほは、新たな刺激と気持ちよさに脳裏をちりちりと焼かれていく。
彼もまた、きつく収縮し締め付けるまほの蜜壷の虜になり、無我夢中で腰を振り続ける。
まほもまた、二度目の大きな絶頂を迎えようとしていた。
「まほっ、もう我慢できない、イクぞ!」
抽送のスピードを速めながら、彼が告げる。
「きてっ!お願い、奥深くでっ」
彼は、まほの腰を掴むと、最後の仕上げと言わんばかりに深くモノを突く。
それと同時に、まほは快楽の奔流に飲まれ、絶頂に身を任せた。
「あ゛あ゛っ!あ゛ぁぁっ……ぁぁ」
腹の底から声を漏らしながら、まほが果てる。それと同時に、絶頂を迎えた彼もまた一際激しい情欲の塊をまほの奥深くへと放った。
力強く脈打ちながら、熱い精液の塊がまほの奥深く、子宮口を焼くように注ぎ込まれていく。びくびくと痙攣するように彼のモノを締め付けたまほの身体が、本能的に彼の種を求めた。
二度、三度と最後の一滴まで放ち終えたモノを引き抜く。収まりきらなかった精液が、どろりと筋になってまほの身体へと伝い、シーツを汚した。
肩で息をしながら、まほは仰向けに転がると、疲れ果てた彼の手を引いて、自らの身体へと押し倒させる。
そのまま求めるように互いの口づけを求め、互いの体温や汗や匂いにいたるまで、すべて堪能するように抱き合った。
行為を終える頃には、すっかり外は夜になっていた。
ベッド上で横になるまほは、彼の腕枕に頭を預けながら、じっくりと行為の余韻に浸っている。
なんて事のない会話のネタも尽きかけてきた頃、彼は覚悟を決めたように、不意に話を切り出した。
「……実はさ、近々熊本を出るつもりでいるんだ」
「……!」
彼の言葉にまほは思わず強く反応してしまう。その不安げな顔と彼女が思っていそうな考えを察した彼は、笑みを浮かべてから詳しく説明を始める。
「いや、そうじゃなくてさ。俺もここじゃなくて、都心の方まで働きに行くって事。ちょうど異動の話になってさ、常夫さんも後押ししてくれているから。もうこれで、遠距離にいるって事も無くなるしさ」
彼の言葉に安心したまほは、ほっと胸を撫で下ろした。
「何ならさ、一緒に住む?」
と、切り出した彼の言葉に再度まほは反応した。
思わず驚いていたまほだったが、すぐに顔に笑顔が浮かぶ。
「ええ」
彼女は満面の笑みを浮かべながら、頷いた。
<了>