ガールズ&パンツァー PINK! 作:Colonel.大佐
輝く太陽、白い砂浜、揺れるヤシの木。立ち並ぶホテル。
まるで自分が南国のリゾート地にでも来たような気分になるが、ここは学園艦の真上――そう、航行するサンダース大付属高校学園艦の甲板上なのだ。
サンダース大付属高校が抱えるリゾートホテル。大半は学園艦の来賓客用の施設であるが、今日は戦車道チームの隊長、ケイその人によって主催されたパーティーの会場になっている。ケイ曰く「日頃の練習の疲れもたまっているので、たまには休息を」との事らしいが、お祭り好きでホームパーティーが大好きなケイの事を考えれば単にパーティーがしたくて開催しただけのような気もする。ただ、今回は珍しい事に「常日頃から戦車の整備に当たっている人も招待したい」との意向があったらしく、普段は学園艦の整備科で戦車いじりをしている俺まで呼ばれたというわけだ。
しかし、薄暗い学園艦底の整備室から、一気にここまで来た身としては太陽の眩しさもさる事ながら、ホテルの脇にある貸切の人工ビーチでの喧騒すら眩しい。
水着姿の少女たち、それに群がる整備科の男子にBGM代わりに流されるロックポップス、バーベキューの香り。あと、この場に酒でもあれば最高のお祭り騒ぎになるところだろう。ただ、何となくあの中に入って群れる気にはなれず、唯一アルコールっぽいものであろう、ノンアルコールビールという冷えたビールもどきを飲みながら、ビーチ脇のベンチで日向ぼっこをしている所だ。
「あら、こんな所で一人で酒飲み?」
不意に、声をかけられる。
声の主を探ると、クーラーボックスを抱えた、水着姿――挑発的な星条旗ビキニ――のブロンドの少女が立っている。今日のパーティーを主催した張本人、ケイ隊長だった。
「まぁね、どうもああいうお祭り騒ぎが苦手で」
「せっかくの女の子と触れ合う機会だってのにつれないわねー」
そうは言われても、ああいうノリと雰囲気が苦手だから距離を置いてるわけで。
「それより酒無いのか、キンキンに冷えたビールでも」
すでに空にしたノンアルコールの缶ビールを見せるが、ケイは首を横に振る。
「ないわよ、みんな未成年だし、あんただってまだ成人してないでしょ」
「……じゃあ冷えたコークでも」
ケイは、ごそごそとクーラーボックスから冷えたコーラの缶を取り出して「はい、これ」と渡してきた。
「いつでも混ざりたかったらこっちに来てね、じゃっ」
ケイはそう言うと足早にビーチへと向かい、みなに追加の飲み物を配っていく。
しばらくぼーっとしながら海を眺めていると、今度は誰かがどこからともなくやってきて、俺の隣に腰掛けた。
灰色がかったベリーショート、そばかすの残る凛とした顔に、ボーイッシュながらスタイルのよい身体。見慣れた少女。
「久しぶり」
「よう、ナオミ」
サンダース大付属高校2年――このチームきってのエースであり、このチーム最強の戦車に乗る少女。
いつもの見かける制服でもタンカージャケット姿ではなく、ナオミは黒色のビキニにビーチサンダルといういつになく見慣れない姿だった。ビーチで泳いだり遊んだり、身体を焼いたりという事はしないのか、灰色のパーカーを羽織っている。
「どうだ?ファイアフライの調子は?」
世間話がてら前々から気になっていた話を振る。
「上々よ、特にこれと言って不調もないけど」
「なら良かった」
ほっと一息つく。
ナオミが乗るのはシャーマン戦車でもとりわけ強い、ファイアフライ。17ポンド砲を搭載したモンスターマシンだ。サンダース大付属における虎の子のこの戦車は、とくに整備に細心の注意を払うのが決まりであり、迂闊に整備不良を起こして試合に出せないものなら彼女たちの勝敗に関わる。
その点、俺がファイアフライの専属整備員としてあてがわれたのは名誉な事かそれとも責任重大な事か。しかし、今の今までこのファイアフライに不調はなく、砲やタレット、エンジン、サスペンションに至るまで、毎試合、完璧に動作させることが出来たのは自身でも嬉しい事ではあった。
そんな理由もあってか、俺とナオミはサンダース大付属の戦車道面子でも一番付き合いが長い。砲の調整から車両のメンテナンスで打ち合わせをする事もあるし、或いは他の車両や整備全体に関する隊長との打ち合わせの架け橋にもなっているし、その都度こうして世間話をしたり、食事に付き合ったりする仲でもあるし、それと同時に秘密の関係でもあるが……
「もしかして、あのどんちゃん騒ぎが嫌で、ここに?」
「ああ」
空になったコーラの缶を脇に置いてから、ベンチにふんぞりかえる。
「相変わらず隊長の行動力には驚かされるけど、まさか今日一日訓練も休み、整備も休みなんてね」
「ま、整備連中が休めんのは試合か戦車動かす日ぐらいだからな」
近々働きづめでシャーマンばっかり整備しているお陰か、確かにこういった休日は実に貴重である。
「あー、正直せっかくのオフだからメシ食ってゆっくりしてぇなぁ」
「そう……」
ナオミは遠巻きにビーチでの喧騒を眺めてから、今度は俺に提案を持ちかけた。
「一応ホテルも部屋を取ってあるから、静かに休みたいならそっちを使えばどう?隊長もみんなも、暫くはビーチで遊んでるだろうし。途中で抜けてもディナーと後のバカ騒ぎまでには十分休めるでしょ?」
「部屋、あんの?」
俺の問いにナオミはふふっ、と笑ってから答える。
「あるよ。最上級のスイートルーム、今日は私達の貸し切りよ」
サンダースのこう言うノリ、俺は嫌いじゃない。
ナオミに案内されるまま、ビーチ脇のホテルに入った俺は最上階まで連れて来られた。
「さ、ここが本日貸し切りのスイートルームよ」
ナオミはカードキーでドアを開けると、俺の反応を楽しむかのように笑って見せた。
「おお……本格的だな」
目の前に広がっていたのは広々とした部屋だった。内装、家具、照明、据え置き設備に至るまで、どれもがグレードが高く、デザインが凝ってそうな内装。そして、部屋にはベランダが付いていて、眼下にはパーティーが開かれているビーチと波打ち際、そしてその向こうには学園艦の向こうにある本物の海も眺めることが出来た。学園艦である事を除けば、グアムかハワイの高級リゾートホテルにでもいるかのようだ。
そして何よりも、ふかふかで広いベッドがあるのがいい。
大の字でベッドに寝そべりながら寝心地を確かめる。
「サンキュー、ナオミ。暫く横になってテレビでも見てるわ」
ゆっくりとくつろごうとした所で、ナオミは部屋の鍵をかけると、そのままベッドに横に腰掛けた。
「……ナオミ?」
終始無言のままだったナオミは、羽織っていたパーカーを脱いでから俺を見た。
「ねぇ……久々に、しない?」
ナオミは、そのままベッドの上に這い上がり、寝そべる俺の上に跨った。
つまるところ、実際の俺とナオミの関係は友達以上恋人未満の、なんとも互いにとって都合のいい関係――セックスフレンドというやつだった。
元々、女の子にモテてそういう経験も昔から積んでたナオミが、たまたま“初めて”の相手に俺を選んできたのが始まり。それからはずるずると、互いに暇と予定と気が合えばこうした行為をしていた。
でも、俺もナオミの身体を味わうのは久しぶり――というよりも、最近は整備の仕事漬けで久々だったので、そのままナオミを受け入れる事にした。
ベランダから明るい暖かな陽射しが差し込む中、ナオミは俺の上に跨りながら水着を脱ぐ。
締まったウエストと体のラインに、豊満なバストが露になる。薄っすらとピンク色の乳首は、やや埋もれがちだがそこがまた情欲をそそった。
そばかすが少し浮いた端正な顔はうっすらと赤みを帯び、いつになく積極的だった。俺が脱ぎかけた服に手をかけようとする
「おいナオミ……がっつきすぎじゃ」
「私も暫くご無沙汰だったから、その分の取り返しよ」
妖艶な笑みを浮かべるナオミは、シャツを脱がして後はパンツとズボンだけになった俺の身体をまじまじと見てから、ベルトに手をかけてはずして行く、
あっさりと、ズボンごとパンツをずり押して剥き取ったナオミは、まだ勃ってない俺のモノを見て不満げな顔を浮かべる。
そりゃこういう事は好きだが、すぐには……と弁明しようとする前に、ナオミは一歩ほど身体を引かせると、顔を俺の股へとうずめ、その口でモノをくわえ込んだ。
「おおっ……」
その刺激に思わず声が出てしまう。
ナオミの口技は絶妙だった。唇で少しかぶった皮を剥いてから、舌先で包むようにモノを咥えていく。
全体を嘗め回すように、そしてしごくように頭を上下に動かし、ナオミの懸命なフェラで徐々にモノが元気をあげてそそり立ち始める。
じゅぽ、ちゅぽといやらしい音が耳に伝わり、ときおり向けてくるナオミの上目遣いの視線がさらに劣情を催し、いつしかモノは力強くそそり立った。
それを確認してから、ナオミはようやくモノから口を離した。唾液でぬらぬらと光るそのモノの大きさを見て、堪えられなくなったナオミは、自分を隠す最後の1枚になった水着の下を脱いだ。
すでに股の部分に染みが出来ていた水着とナオミの秘所の間から、銀色の糸が伸びて千切れる。よほど興奮していたのか、ナオミはそのまま俺の体に跨ると、こちらに背を向けて、騎乗位の姿勢になった。
「ちょっ、ナオミ、うっ!」
俺の返事を待たずに、指先でモノの先端を自らの秘所に当てさせると、ナオミは一気に腰を沈めた。
「んんっ……はぁぁっ……」
ナオミの色気づいた声が響く。
熱を強く帯びたナオミの膣内の包まれて、こちらもその刺激に思わず唸ってしまう。
それから、ナオミは腰を降り始めた。
膣中のひだがぞりぞりとモノをなで、きゅっと包むその絶え間ない刺激を堪能する。ナオミもまた、顔は見えていないが刺激を堪能しているのだろうか、一心不乱に腰を振りながらセックスを堪能している。
顔が見えないのは不満だったが、ナオミの綺麗なうなじと真っ白な背中とお尻、そして可愛らしくきゅっと締まったりするナオミのアヌス、俺のモノをくわえ込む秘所と、これはこれで情欲をそそる光景が目の前で繰り広げられていた。
肉を打つ音と、ナオミの荒い呼吸音と時折漏れる嬌声が部屋の中に響き渡る。
ナオミに激しく求められ、早くも絶頂が近付き始める。腰の奥からむくむくとこみ上げてくる射精の感覚に、思わず歯を食いしばる。
「ナオミっ……激しすぎ…もう出そう……」
俺の声を聞いたナオミは、振り向いてこちらを見てから、更に少し笑って、腰の動きをさらに早めていく。
「んっ、んっ、んんっ、はぁっ、うぅっ……!」
ナオミは一足早く絶頂に達したのか、声を押し殺しながら快楽に導かれ身体をぴくぴくと震わせる。
腰を下ろし、一番深く繋がった状態で、俺もまたナオミの中に精液をぶちまけた。
きゅう、と締め付けられて熱い白濁をモノが放ちながらも、ナオミは深く下ろした腰を浮かせ、モノを引き抜いてから、どさりと倒れこむように俺の身体の上へ倒れこんだ。
互いの荒い息だけが響き、沈黙が一瞬だけ流れる。
ぐったりとその身体をもたれかける、その体を抱きながら、いつもと違う今日のナオミの反応に驚く。
「……なぁ、ナオミ、何かあったのか……?」
耳元で、囁くように伺う。ナオミは小さな声で、呟いた。
「あんたが、隊長と仲良く話してるのを見てたら……その……抑えられなくなって……」
「やきもちか」
図星だったのか、ナオミは茹で上がったカニみたいに顔を赤くして俺の頭を叩いた。
「誰がやきもちなんか!」
「……もしかして、俺がケイに取られると思っ」
さらに頭を叩かれた、やはり図星だろう。
ナオミの身体を抱き起こして、面と向かう。
「別に俺はお前以外の誰かとする気なんて無いよ、てか、お前じゃないとダメっていうか……」
ナオミは俺の顔を見返してから、顔を俯かせた。
重戦車に乗る戦車乗りで精悍なスナイパーの少女、そんなイメージの普段のナオミとは程遠い、普段の俺にすら見せない顔をナオミはしていた。恥じらいや嬉しさが混ざってそうな複雑な顔。
「別に、あんたとは、セ、セフレ……だし……」
「セフレじゃ不満だけどな、俺は」
さらにナオミの顔が赤くなる。この際本心の全てをぶちまける。
「俺はナオミと付き合いたいし、恋人の関係になりたいと思ってる」
「!」
ナオミが急な反応を示す。もう少しその反応を楽しみたいが、それを我慢してナオミに問う。
「ダメ、か?」
「……ダメじゃ、ない……」
振り絞るように、ナオミは答える。
それがたまらず、愛おしさにナオミの身体を強く抱く。
「バカっ……言い出すのが遅すぎなのよ」
「ナオミだって」
それから2人して笑ってから、ナオミの唇を初めて奪った。
「んっ…」
ナオミは目を閉じて、されるがままにキスを味わう。
唇を離してから目を開くと、すっかりナオミは嬉しそうな顔を浮かべてから、俺の下半身の感触を確かめる。
「……じゃあさ、“恋人同士”の初めて、する?」
ナオミをベッドへ横たわらせる。先ほど放った精液が溢れた蜜壷は、まだたっぷりと濡れている。
手を這わせて、ナオミの股を開かせる。まじまじと身体を見られながらも、ナオミは俺の首の後ろへ手を回し、誘う様に俺を引き寄せる。
それから、互いに唇を重ねてキスをしてから、首筋、鎖骨へとナオミにキスをする。
そして、さきほどは味わう余裕のなかったその乳房に下を這わせる。
「んっ、そこはっ、ぁっ……」
ナオミの声も無視して、その唇でナオミの乳首を吸う。ぴくりとナオミの身体が震え、ナオミは声を押し殺している。
性感帯を見つけて嬉しくなるが、陥没気味だった乳首を吸い上げて出させる。舌先で可愛らしい乳首の先端を攻めるたびに、ナオミの反応はより強くなっていく。
「んんっ……」
可愛らしくそそりたった乳首を舌先で責めてから、いよいよ秘所に擦り付けていたモノを、ナオミの中へと入れる事にする。
先端を入り口にあわせ、モノを挿入する。精液や愛液でどろどろになったナオミの秘所は、モノを難なく受け止めて、くわえ込んでいく。
「んんっ…んっ」
ナオミの艶っぽい声を堪能しながらも、改めてナオミと向き合って――顔を合わせてする機会がなかった事に気が付く。
いつものクールな顔からは想像もつかない、蕩けた顔……嬉しさと気持ちよさで混然したナオミの痴態に、いつもよりモノは硬く反応していく。
腰を動かし、深く、もっと奥へ挿入してから、改めてナオミの唇を奪う。
「うぅん……んんっ、っ……」
くちゅくちゅといやらしい音を立てて、ナオミの唇を貪欲に吸いながら、舌先を潜り込ませて口の中も犯しつくす。ナオミもまた、求めるように舌を絡ませ、互いの体液まで味わう。
息苦しさに唇を離すまで、長くそのキスを堪能してから、今度は腰を動かしていく。
ずりずりと中をかき回されるたびに、ナオミは背筋を震わせて刺激に身をゆだねる。
「あぁっ、うぅっ……んぅぅ……」
それから、両手でナオミの豊満な乳房を堪能するようにこね回す。指先で敏感な乳首を責めると、ナオミはより一層艶やかな嬌声を上げる。
徐々に腰の動きも早め、抽送を早めていく。ずるずると膣内をモノでかき回し、腰がぶつかり身体が揺れるたびに、ナオミの豊満な乳房もまた上下に激しく揺れている。
「ぁん、あぁん、んうっ、はぁっ」
ナオミも我を忘れて、嬌声を口から漏らしながら、だらしなく唾液を口の端から漏らして、その刺激と快感を堪能している。
ちょっと意地悪がしたくなり、右手を結合部へと持って行くと、飛び散った愛液や精液で濡れる茂みの下、びんびんと隆起したクリトリスを指の腹で撫でてみる。
「んぅっ!はぁっ、あぁっ!」
ナオミの身体が強く反応する。耐え切れないほどの気持ちよさにナオミを愛でながらも、ナヤミの中で包み込まれていくうちに、そろそろ射精の兆しが見えてくる。
「ナオミっ、そろそろ射精(だ)すぞ」
「んっ、いいよっ、きて、出して」
懇願するナオミを前に、最後の仕上げをするかのように腰の動きを一段と上げていく。
「あぁっ!んっ、はぁっ、ぅあっ、ああっ」
ナオミが絶頂に導かれると同時に、俺もナオミの中へ体の中に残った情欲の塊を一気に放出させる。
「ぅぅぅ―――!!」
びくびくと体を震わせながら、ナオミがきつく目を閉じて絶頂する。精液の一滴たりまで搾り取ろうとうねるナオミの膣内に、精液を残らず吐き出させる。脳裏を焼くような快楽の信号に、頭が真っ白になりながらもただ、互いの身体を徹底的に味わいつくした。
絶頂の波を乗り切り、疲れ果てた身体を動かしてモノをナオミの中から引き抜いた。
愛液と精液で濡れる秘所から、収まりきらなかった白濁がこぼれて、シーツに新しい染みを作っていく。
深く呼吸をしながら、ぐったりとしながら充足感を得ているナオミの隣に倒れこみ、恋人同士の初めてを終えた。
濃密な時間もあっと言う間に過ぎて、いつしか窓の外には水平線に落ちかけた夕日と、茜色に染まった空が広がっていた。
互いにシャワーを浴びてから、服を着て支度を整える。マナーモードにして放置しっ放しだった携帯電話を見ると、ケイからのメールが届いている。「どこほっつき歩いてるか知らないけど、そろそろディナーするから来なさい」という旨のメール。
部屋に用意していた、ラフなホットパンツを履きとシャツとパーカーを羽織った私服姿のナオミも、同じ様なメールを受け取ったのか、少し笑ってからポケットに携帯を入れる。
「そろそろ隊長が呼んでるから、行かない?」
時刻は夕方。昼飯もまともに食ってないし、先ほどの連戦で腹も減っている俺はすぐに了承の返事を取る。
部屋を後にして、ホテルの廊下を歩いて会場のレストランで向かいながら、ナオミは俺の腕を手に取りながら微笑を口元に携える。
「ケイがさ、私達が付き合い始めたって知ったら、どんな顔するかしら」
「うーん……どうなんだろうな」
ケイも恋愛経験豊富そうな気がするが、女だらけの環境だからボーイフレンドとか案外いなさそうな気もするし、驚きそうな気もするが、確かにケイの反応は俺も気になると言えば気になる。
「その、さ……いい?」
腕を掴んでいたナオミが、手をゆっくりと、俺の手に滑らせて重ねる。
今更聞かなくてもいいだろう、と一歩進んだ互いの関係を再確認しながら、手を握り返し、ナオミが腕を抱いて肩に頭を預けた。
<了>