舞台は現代。
第三章の過去のお話です。
エミリアたちもいるけど、気にしないでね。
BL注意!!
リゼロ以外の唐突のコ●ンキャラ注意!!
第四章1 『メアド交換』
「お、おいっ!! 嬢ちゃん、大丈夫かっ!?」
薄れゆく彼女の視界に映るのは、どこか『彼』に似た男性だった。
もしも、20か30年くらいずっと寄り添って生きていれば、そんな風貌になっていたかもしれない。
だとすれば…………
──────お母様は幸せだったに違いないわ。
彼女─────池田エミリアは、微笑み、意識を失ったのだった……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
エミリアの実の父と母との楽しかった思い出は、今となっては、遠い昔のように感じる。
何故だか覚えている一番古い記憶は……
「フォルトナ お ね え さ ま。はい。もう一度」
「フォルトナ……おばねえさま……」
「ああっ、おしいっ!! フォルトナ お ね え さ ま」
「フォルトナ……おばあちゃま」
「お、おばあちゃま、ですってぇっ!?」
「ひいっ!!」
「あっはっはっは!! まだ幼いレディーに何ムキになってんの。エミリアは君の叔母なのは事実だろ?」
「そうだけど、ジュース……」
「ほら、エミリア、私のことは、ジュースおじ様と呼んでくれないか?」
「ジュース」
「あれ?」
「あははっ!! ジュースこそ、呼び捨てじゃない!! わたしの方が上ね!!」
「おおきくなったらジュースのおよめさんになゆ! フォルトナおばちゃまもごしょうたいしてあげゆ!!」
「ふっ……色男すぎて辛い……」
「ウザッ!! ここにペドフィリアがいるわ!! お兄様にチクろっと♪」
「冗談ですっ!! パトリックさんには絶対に言わないでっ!! フォルトナ様の一の恋人でいさせて下さいっ!! あと、そんな下品な言葉はエミリアちゃんの教育に悪いのでやめてね?」
「あ、はい……気をつけるわ。エミリア、今のは忘れなさい」
「は、はい……」
フォルトナ母様がフォルトナおば様で、ジュースおじ様がジュースだった頃……
その次の記憶は……
「おかあさま……おとうさま……うう……」
お母様とお父様の遺影を前に泣きじゃくるわたしに
「今日からわたしが面倒見るっ!!」
フォルトナお母様が抱きついてくれたこと。
「フォルトナちゃん、あなたまだ学生でしょ?」
「冷静になるんだ」
フォルトナおば様がフォルトナ母様になった瞬間だった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
親戚の反対を押し切り、フォルトナはエミリアと同じ屋根の下、住むことに。
「わたしのことは母様と呼んでね」
「……フォルトナかあさま……」
「えらいわねっ!」
「じゃあ、私のことは、父様で頼む」
「……ジュースおじさまはジュースおじさまなの……」ガタガタ
「な、なんで、そんなに怯えてるのかな?」
「さ、さーて? なんでかしらね?」
「フォルトナ……君はまさか……」
「ちょっぴーり脅かしただけよっ!! だって、ジュース、あなたって、家庭教師の教え子の当時小学生だったわたしに……ごにょごにょ……して……光の君と紫の上みたいな関係に……エミリアにもこなかけるかも……って、心配で心配で、おじさま呼びに矯正させただけで……」
「ごにょごにょ?」
「ああっ!! エミリアはそんなこと覚えなくていいからねっ!! フォルトナ、君はエミリアの教育に相応しくないっ!! 私がきっちり情操教育してやろうじゃないかっ!!」
「はん。そんなこといって、性教育するつもりでしょ?」
「なっ……そんなことするわけないだろっ!?」
「あのー、わたしという前科が目の前にいるのですが……しかも年齢1桁のわたしに……あんなことや、こんなことを……」
「あんなこと? こんなこと?」
「だーっ!! エミリア、覚えなくていいからね!? ……やっぱり、汚すなら真っ白なキャンバスがいいだろ? ……フォルトナ、当時の君があまりにも魅力的過ぎたから衝動が止まらなかったんだ……当時の君は世界の誰よりも輝いていたよ……」
「ジュース……」
「こほん……」
「「ッ!?」」
「何か訳ありの姪っ子を連れてくるのはいいとして……ここ【女子寮】って知ってます? ジュース助教授。はぁ……虎視眈々と狙ってた同室の娘がまさかジュース助教授の手つきだなんて……なかなか思うようにいかないものね……! しかも……女子小学生の内に色々と仕込んだなんて破廉恥よ! バカッ! エッチ! スケッチ! ワンタッチ! って、触っちゃダメ! 見て愛でるものなのに……! ジュース助教授の発言もよくよく考えればゲロヤバキモクズ過ぎだし……エミリアちゃんも狙われてるみたいだし…………わたし、もう……頭にきちゃったんだからっ! …………もういっそのこと…………い、今から……よ、4P……ハァハァ……ハーレム……乱交エッチしよっ♡」
「…………」
「…………」
「よんぴーなぁはぁはーれむらんこうえっちってなぁに?」
「ねぇ♡」
鼻息を膨らませてフォルトナと同室の金髪娘が三人に迫る。
ガラッ
突然、押し入れから現れるむっちりボディの眼鏡娘。
「はぁ……今夜こそ、隣室ガチ百合ASMRでスッキリできると思ったのに男なんて無粋もいいとこさね……でも考えによっちゃ、自律型ディルド装着ダッチハズバンドを手に入れたと考えれば、隣室の誼で、ご相伴に預かろうじゃないさね……さぁ、今からベッドを並べて、みんなして川の字かおまんこタワーを築いて、肉バイブお試し会を始めようさね……」
「…………」
「…………」
「…………」
「にくばいぶおためしかいってなぁに?」
「ま、まさか、ミネルヴァちゃんにレズっ気があるなんて知らなかったわ……お隣のセクメト先輩がこんなに痴女だなんて……ここエミリアの教育に悪すぎるわ……ジュース……結婚しましょう」
「あ、ああ……まさか【熱血】、【健全】、【オナニーしなさそう】の異名を持つミネルヴァ女学生がこんなに節操のない【変態】だとは思わなかった……その無垢な真っ白なキャンバスを狙ってたのにとても残念だよ……【真面目】、【勤勉】、【眼鏡】と3拍子の揃ったセクメト女学生が夜のおかずを隣室のガチ百合に求めてたなんて【怠惰】としか言いようがない……ああ、フォルトナ、その台詞は私の方から改めて言わせてくれ。フォルトナ、結婚しよう」
こうして、エミリアは、フォルトナに抱きかかえられて、ジュースが殿を努めて、魔の女子寮を後にしたのだった……
エミリアの周りの連中の個性が強すぎて、平々凡々なお父様とお母様の記憶は何故か残っていなかった……
父・母「「ファッ!?」」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
ある時、父と母がいないことにメソメソ泣くエミリアにジュースは、慰めの言葉をかけた。
「お父さんとお母さんはきっとどこかのジャングルで愉快な部族と一緒に火を囲んで踊っているよ。ちょっと文明から遠ざかって連絡がつかないだけで、エミリアがいい子にしてたらすぐに帰ってくるさ。それまでは、このジュース父様が君の父親がわりさ」
「…………うんっ! いいこにしてる。ジュースおじさま!!」
何気ない慰めの言葉だったが、思いの外、エミリアの心に響き、持ち前の明るさを取り戻した。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
それから数年たち……
夜中にふと目覚めると、テレビにとんでもない光景が映し出されていた。
それはジャングルに墜落したとして、到底無事ではいられない、この世の終わりの光景だった。
「………………あ…………」
「エミリアっ!!」
呆然と立ち尽くすエミリアを正面から抱きつき、テレビが映し出す光景を見せまいとするが…………
「…………お母様……お父様…………!! ぐすっ……ぐすっ……」
エミリアの記憶の奥底に強く刻まれてしまい、ことあるごとにフラッシュバックして、亡き父と母の最期を想い、泣きじゃくり、それまで幼稚園では人気者のアイドルだったのに、だれもがどう接してよいのか戸惑い、年の割に聡明なエミリアも自ら進んで孤立するようになっていった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「池田ぁ、辛気臭い面してんなぁ……」
「ケンちゃん……実は……」
戸籍上はエミリアの父となった池田十酢は、久々に会った悪友に悩みを打ち明けた。
娘が幼稚園では孤立しているのにそれを悟られないようにわざと家では明るく振る舞っていること。
来年から娘は小学生に上がるが、義務教育、高等教育であれば、自分たちで教えることはできるため、無理に通わす必要はないのでは、妻と話し合っていること。
「うーむ……」
悪友は腕を組んで、ひとしきり考えたあと……
「なぁ、あの約束覚えてるか?」
「約束?」
「夏、夕立、お堂……」
「ッ!?」
二人が出会ったばかりの頃、十酢は家の古くからの仕来りにより、髪を伸ばして女の子として過ごすことを余儀なくされた。
それはまるで箱入り娘、深窓の令嬢のごときであったが、ひょんなことから、悪友と出会い、胸をときめかせる大冒険を行い、めくるめくひとときを過ごした。
悪友に男であることをカミングアウトするタイミングを失い、ついには、悪友から子供ながらにプロポーズをされてしまい、十酢もまるで本物の女の子のように彼に禁じられた恋を抱き、頷いてしまったが、夏の急な夕立にずぶ濡れになりながらも峠の人気のないお堂に雨宿りをして…………なんやかや……ごにょごにょ……があって、マセガキの悪友は、彼女が彼だと知って、泣きじゃくる彼に、『とある約束』をしたのだ。
それが──────
「──────『子どもたち同士で結婚しよう』だったね……」
「ああ……まったく阿呆な約束だったな……」
「ふふ……でも、それくらい私たちは────」
と、彼の紡ぐ唇をすっと差し出された悪友が指で封をする。
「おっと……これ以上はダメだ……お互いに家庭をもつ身だしな……嫁にも子どもにも悪い……」
「チュルッ……」
「ッ!?」
悪友の指を舐めとり、十酢は、妖艶笑みを浮かべると、
「そうだったね……もうあの頃とは違うんだった……だとすると、どうして、あの約束を口にしたんだい?」
疑問符を頭に浮かべる。
「ったく……油断も隙もあったもんじゃないな……諦めの悪い奴め……あー……俺の息子ならなんとかなるんじゃないかって思っててな……」
「息子……スバル君か……彼イイよね……まるで昔のキミを彷彿とさせるようだもんね……チュルッ」
どこぞの腸刈りのように色っぽく舌を舐める十酢。
「お、おいおいおい……汗 人様の息子を変な道に落とすなよ? ……ま、まさか、教え子に手を出したのは【偽装】だったりしないよな?」
「そんなことはないよ……ただ彼女のせいで自分の性癖が『異常に広がった』ことは否定できないね……」
「なんかえらく遠い目してんな……ま、そっちもそっちで色々とあったんだな……」
「『そっちも』……?」
「なんつーか、【曰く付きの女】に絡まれる星の下にでも生まれたんかね……惚れた弱みってやつか?」
「ふふっ……ありがと」
「な、なんで感謝されなきゃならねぇんだ……とにかく、こっちの校区に引っ越しできるか? 学校の方はツテがあるからな、息子と同じクラスにしてやれると思う。息子なら……スバルならきっとエミリアの嬢ちゃんを俺がお前にしてやったように、なんかまるっといい感じにしてくれるだろうぜ。それ以上は親の出る幕じゃないしな……」
「……ケンちゃん……君ってやつは……ありがとう……」
「あ、あと……それとよ……」
悪友───────菜月賢一は頭をぽりぽり掻きながら……
「うん?」
「──────大人の方がある意味、自由、だよな…………チュルッ」
「ッ!?」
賢一が指を舌で舐めとるのに十酢は目を見開いた……
「…………遅いわね……」
偶然、親友とばったり会い、意気投合して積もる話があるため帰りが少し遅くなるとの連絡を受けたフォルトナは、快く受け入れた。
時折時計をみながら、夫の帰りを待っていたが、日付が変わっても夫は帰ってこなかった。
彼女の誕生日を祝うための食事はすっかり冷たくなっていた……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「…………」
小学校に入学したエミリアは、授業と授業の間の時間は、俯き、じっと机の木目を眺め、ただ時間が過ぎ去るのを待っていた。
「ひそひそ……あの子、髪染めてるの……?」
「ひそひそ……違うって。元々だって。ハーフだって」
「ひそひそ……ハーフ? ハーフエルフのハーフですか!?」
「ひそひそ……バーロー、そんなファンタジーあってたまるかよ。異なる人種の血が混じってるってことだ。あの髪の色、目鼻立ち、日本人と北欧系のハーフにアルビノも発症してるんじゃないか……将来が楽しみだなこりゃあ……」
「ひそひそ……何言ってるの。年の差を考えて。……藤君はわたしだけを見ればいいのよ?」
「ひそひそ……ね、ねぇ……ぃんいち……あの子、お父さんの調べでは両親が本当の親じゃないんだって……片親のわたしのほうが良物件だと思わない……?」
「あ、あの……そういうことは口にしないほうが良いです……」
「……さすがわたしの妹。偉いわね。でも、角つきは父親との仲が異常に良いので藪をつつかないほうがいいわ……それとあの銀髪は手強いわ……このラムよりも潜在的なヤンデレ度が高いなんて嫌な予感しかしないわ……ここは心を鬼にして、不登校にして、【担任の麻立先生ルート】にすべきだわ……そう思わない? ラムの愛しき人……」
「そぉーだねぇ……鰻重があれば私は何もいらなぁーいよ……」
何も聞こえない。
何も考えない。
でも……そんなことをするために学校に来ているのではないと聡明なエミリアは知っていた。
────────わたしのクラスの子って、なんだか小学一年生にしては、知能が高めで、不穏当な言葉が飛び交い、キャラが濃いような、混沌としてるような気がしないでもないけれど、朱に交われば朱になるというし、それだと、あの角つきみたいに父親と人には言えない関係になりそうだし、あれ? なに? この記憶? 光の君? 紫の上? 白いキャンバス? な、なんか……開いちゃいけない記憶の蓋が空きそう……上からぎゅって抑えて絶対に開かないようにしなきゃ……あ、あれ? お父様、お母様の顔、なんだっけ? ええっと……ちょっぴり、ちょっぴりにしては積もりに積もっちゃったけれど、その記憶も蓋をして……次の授業なんだっけ? 算数だった。算数……算数かぁ~…………幼稚園で数学基礎まで学んだし、今さら学ぶことなんてないの……寝ちゃおっかな……でも、船漕いでると、後ろの席の蝶ネクタイ君がなぜだか腕時計見て焦って突然昏倒して教室が騒然としちゃうし、寝ちゃいけないよね……他の授業も取り立てて学ぶものはないし、しいていえば、体育だけれど……本気をだすとみんなびっくりしちゃうからダルいのよねぇ……サボタージュしよっかな……そもそもこの学校で学ぶことなんかないからひきこもっちゃおっかな……フォルトナ母様とジュースおじ様には悪いけれど、わたしこの学校退屈で好きじゃないのよね……担任の先生が熱血で、きっと毎日家まで行ってフォルトナ母様にクラスの様子とか話したりして、フォルトナ母様ったら勝手に私の携帯のメアドを教えて、先生とメールだけでもするように言うに違いないわ。でも、先生も先生で教え子を放っておくわけにはいかないから、ちょっとくらいなら、メールしてもいいかも……それでどーこーなるような尻の軽い女じゃないし……
「うおっ!? まびぃっ!! めちゃくちゃドストライクっ!? 一目見た時から好きでしたっ!! あ、あの……お友達からお願いします……!!」
「…………ふぇ?」
─────な、なになに? 突然、目つきの悪い男の子に告白されたんだけど……? 告白されたのに速攻でやんわり振られたの? 友達からって、むしろ、わたしの台詞よね? 一目見た時からって一緒の教室になって、それなりに経ってるんじゃないの? それなりって言っても2週間もしないけれど……わたしの髪、けっこう目立つよね……? たしかにクラスのみんなキャラ濃いけど外見はわたし一番目立つよね? それとも地味? 存在感ない? 幽霊みたい? 自分でいうのもなんだけど、わたし、将来、ものすっごい美人になるとおもってるの……フォルトナ母様よりも2割増しで……後光が指してサングラスせずには直視できないくらいに美人になるの……って、どこの探偵神よ……でも、このクラスもなかなか将来が楽しみな女の子が揃ってるわね……あの青髪片目隠れなんて仇敵になりそうな予感ビンビンよ……青髪……? 染めてるの? コスプレ? なんでメイド服? たしかに制服と私服が選べれるけれど、何故メイド服? その姉様の髪はピンクよ……エロピンクのピンクよ……でも姉様は全然大丈夫ね……人の趣味に口出しするのは良くないけれど……男の趣味悪いわね……まぁ、ドーランを取れば見てくれは良さそうだけど、小学一年にして鰻重って……(笑)あはは、やめて、腹がよじれて死にそうwwwwww
エミリアは突然のことで一言でいえば、混乱していた。
普段、常人のふりをするため高速思考を封印しているのだが、それが解き放たれ、特異なクラスメイトも相まって、混乱の坩堝と化していた。
目つきの悪い男の子──────菜月昴の人生で生まれて初めての告白に思わず頷いてしまうほどに……
「…………は、はい……こちらこそ……ふつつか者ですが……」
それ故にいつもは、人を寄せ付けぬ、怜悧な眼差しも鳴りを潜め、年相応に目をグルグルと回す、そのあまりにも普段と異なる姿に1名を除いて、クラスのだれもがギャップ萌えを抱いてしまった。
一発でノックアウトされてしまった。
「ギャーッ!! 可愛いっ!! 大親友になろっ!!」
「うっさいわっ!! いきなり大親友かよ!? あ、わたしは心の友ね!!」
「ふ……こんな目つきの悪い菜月君よりも年の割に聡明な僕と踊りませんか?」
「バーロー、マセガキが何言ってやがる。後で悶える黒歴史確定だな……なぁ、あんた、あと10年待ってくれないか? 真実の愛はいつも一つなんだぜ?」
「……藤君、何を言ってるのかなぁ? このわたしというものがありながら……池田さん、わたしとイイコトしない? 男なんて必要としなくなるくらいに♡」
「ご両親のことはごめんなさい……お詫びに週末泊まりに来て遊ぼ? あ、わたし、父娘家庭だから親御さん心配するよね? だったらお父さんも泊まりに来てくれればいいよ。わたしたち父娘の4人でいっぱい愉しいことしよ♡ぐへへへ……」
「あ、あの……絶対に行っちゃダメです……絶対の絶対に後悔しますから……行くならわたしも同行しますから……わたしと友達になりませんか……?」
「……さすがわたしの妹。偉いわね。でも、角つきは父親と人には言えない関係だから絶対の絶対に行ってはダメ。それに……ああ……もう手遅れね……やっぱり、あの銀髪は手強いわ……あの天然鈍感難聴男がすっかりメロメロになっているわ。でも、今はまだクソガキ故のへのつっぱりにもならない矜持で素直になれてないわ。まだ挽回できるわ……ここは心を鬼にして、上げて落として、不登校にして…………って、そんな可哀想なことラムにはできないわ……友達になってあげるわ。感謝しなさい……」
「鰻重をくれるのならこの私と友達になってあげよう、マドモアゼル……」
突然、友達が増え、エミリアはビックリしながらも、とびっきりの笑顔で頷いたのだった。
「ええっ♪ こちらこそ♪ みんな、よろしくね♪」
「「「「「「「う…………かわええ……………」」」」」」」
それからというものエミリアはクラスに溶け込み、だれとでも仲良くなり、クラス以外の子とも交友を広げていた。
けれども、意識は常に、目つきの悪い男の子──────スバルに向けられていた。
彼女が小学校を見限る寸でのところで引き止めたきっかけというのもあるが、何より、勇気を振り絞って、生まれて初めて告白してくれたことが大きかった。
彼は気づかれていないと思っているようだが、時々こちらを見ているのをエミリアは知っていた。
彼の視線がこそばしくて、エミリアもこっそりとスバルに視線を飛ばしたりしたが、スバルは一向に気づいた様子がなくて、もぅ! とむくれたりしたが、その様子も周りはバッチリ気づいていた。
お互いに意識し合うあまり、あまり会話をすることがなかった。
けれども、待ちに待った日がやって来た。
2月14日。
バレンタインデーである。
エミリアは本命のチョコを携え、いざ、参らん……
もちろん、手渡しなんて、恥ずかし過ぎて死んでしまう。
早く学校に行って机の中に入れるのだ。
けれどもそれは叶わなかった。
───────あんの……あざと娘がッ!!
机ぎゅーぎゅーにチョコが押し込まれ、わずかなスペースもなかった。
「これはレム……あれもレム……それもレム……これは姉様……あざす……あれはレム、レム、レム、レム、レム、レム、姉様、レム、レム、レム、レムばかりじゃねーかよっ!!」
「はいっ! スバルくんっ!」
「レム、すんげー数の義理チョコありがとな!!」
「え……」
「俺とズッ友で行こうって気がひしひしと伝わってきたぜっ!」
「は、はい……レムはスバルくんのズッ友です……」
───────ぷーくすくす、いい気味だわ。
───────人のことは言えないけどね……
「…………あ、姉様///////あ、ありがとよ……だ、大事にしまっておくぜ……」
「バルス、何キョドってんのいやらしい……勘違いするなこの鈍感ウスラトンカチ」
「ウスラトンカチって今日日聞かねぇな…………鈍感……? え//////姉様の気持ちに気づいてない……? …………あ/////」
「姉様……スバルくん……お幸せに……」
「なんだぁ? レムのやついきなり走り出して……」
「レム──────っ!!」
「姉様も走り出したぞ?」
────────ふ、伏兵がいたなんて……
「あ、姉様戻ってきた。…………腕を大きく振りかぶって……」
「勘違いすんな! ●ね!」
「ごぼべぎゃへべらっ………………!!」
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
エミリアが小学2年生になると、大半のクラスメイトとは違うクラスになったが、運良くスバルとは一緒だった。
彼女の恋敵──────鬼頭レムも一緒だったので、一計を講じることにした。
嫉妬まみれで姑息なエミリアが講じた策。
それは───────
「──────スバルくんと一緒にいたいのに…………も、もう無理…………おええええええっ!!!!」
───────匂い。
人それぞれに生理的に何らかの苦手な匂いがあり、レムの苦手な匂いを探り、その匂いをとことん煮詰めて、こっそりスバルに振りまいていた。
「すんすんすん………………おええええええっ!!!!」
当然双子の姉にも
そんな裏工作をしながら、スバルと仲の良い女子を物理的に、生理的に排除していき、そして、迎えた2度目のバレンタインデー。
学校にだれよりも早く来てスバルの机に入れようとしたが────────
「お、大きすぎて入らないわ…………」
明らかに愛が大きすぎた。
いや、重すぎた。
「手渡しするなんて……恥ずかしいし……重い女だって思われちゃうわ…………」
結局渡せなかった……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
そして……3度目のバレンタインデーを迎え……
■2004年2月14日(土)14時27分 摂氏14.6度 菜月家前
「つ、ついに……スバルと///////ふーっ♡ふーっ♡」
普通の大きさのハート型のチョコを携え、エミリアはスバルの家の前にいた。
ただ単にチョコを健全にチョコを渡すだけであるが、心臓はバクバクだった。
「あひゅーっ……ひゅーっ……」
緊張のあまり過呼吸が発生して、意識が朦朧として、倒れてしまう。
「お、おいっ!! 嬢ちゃん、大丈夫かっ!?」
そこを外出から帰ってきたスバルの父親、菜月賢一がちょうど気がつくことができ、倒れる寸前に抱きかかえられて事なきを得た。
エミリアは心配そうに覗き込む賢一に微笑み、気を失ったのだった……
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「……う、うう…………」
意識を取り戻したエミリアの視界に映ったのは、知らない天井だった。
よくジュースおじ様が口にしてたシチュだ。
「お、気がついたか……」
スバルが格好良く年取ったみたいなイケオジがエミリアの目に飛び込んできた。
「ええと……エミリアちゃんで合ってるか?」
「……はい……」
思わず頷いてしまった。
エミリアの知らない人だったのに……
───────知らない人についていっちゃいけません。
フォルトナ母様に口を酸っぱく言われていたけれど、いつの間にか連れ去られて、ベッドの上で寝かされていた。
けれども不思議と恐怖はなかった。
聡明なエミリアはとある可能性に思い至った。
「─────スバル? あなた、スバルなの!? 今は西暦何年何月何日何時何分なの!?」
「お、そういう系? 池田のやつ、育て方大丈夫? ええと、西暦2029年2月14日15時46分だ」
「え……25年もたっちゃったの……でも、なんだか体がヘン……」
「な、何もしてないぞ!? 誓ってやましいことはしてない! 抱きかかえて我が家に運ぶときに周囲の目は気にしてたけどなっ!」
「フォルトナ母様よりも歳上なのに肌がツルツルでウルウルなの……未来の化粧品のおかげかしら……?」
「フォルトナちゃんカワイソス! ほらよ!」
賢一が手鏡をエミリアに渡す。
「え……嘘……まるで9歳のわたしのままみたい……ずっと寝てたのかしら……? 寝ぼけさんというより、停滞……?」
「もりのせんぱい✕4.2!!」
「……お姫様が長い長い眠りから醒めるのはいつだって白馬の王子様のキスよね……あわわ/////スバルとキスしちゃった//////あ、赤ちゃん出来ちゃった///////あ、そうだ、わたし、戸籍上はもう大人なんだ……せ、責任取ってよね♡」
「菜月賢一。33歳。既婚。妻と息子の三人暮らし。妻は買い物、息子は遊びに出ています。君の名前は息子宛のチョコと外見から推測しました。ちなみに息子の名前は─────────昴だ」
スバルの入学式の時にエミリアの白髪は一際目立ち、彼女の養母のフォルトナとの血縁関係が強く外見に出ており、チョコに書かれた名前が確信を強めていた。
ちょっと悪ノリしたら、変な方向に向かったため、賢一は慌てて素性を暴露したのである。
「……へ? スバルのお父様……? スバルじゃないの? どう見てもスバルのお父様にしては若々しい気がするわ……年齢もおかしいわ……え? 待って……8歳で出来たのがスバル?」
「だでぃふぇいすっ!! ごめんなさい。未来じゃないです。2004年2月14日15時50分21秒 菜月家 賢一と菜穂子の寝室です」
「な、なぁんだ……がっかり……」
「そこがっかりするとこ……?」
「ん…………? スバルのお父様!? ……わわっ/////」
エミリアは慌てた様子で起き上がり、ベッドの上で正座してお辞儀する。
「……はじめまして。池田エミリアです……よろしくお願いします……スバルとは入学してからずーっと同じクラスメイトなの……きっと運命に違いないわ……」
「これはこれはご丁寧にどうも。こちらも改めて自己紹介するか……スバルの父の賢一だ。こちらこそ、よろしく。我が家のマスコットボーイに用があるんだろ?」
「ええ……スバルにチョコを渡したくて……」
「そうか。スバルが帰ってくるのはまだかかるぞ? それまで待ってるか? できればリビングで待ってくれると助かる。 よくよく考えれば、寝室に女子小学生を連れ込んだのをお母さんに見られたら言い訳できねぇ……後生だからリビングのソファに腰掛けてごゆるりとしてくれね?」
「あ、いえおかまいなく……スバルと面と向かって渡すのは胸がドキドキしてまた倒れたら心配かけちゃうので……帰ります……チョコ、お父様にあげます……」
チョコを手渡される賢一。
「いいのかよ……それスバルのだろ? 渡すのが恥ずかしいなら俺から渡しといてやるが……」
「スバルに本命チョコを渡すのは手渡しって決めてるのっ! ……今回はドキドキするあまり倒れちゃって、チョコも包装が破けちゃってるし……来年しきり直そうかなって……」
「そっか……」
「その代わりにこれをスバルに渡してほしいの」
「ん? メアド?」
「はい。わたしの携帯のメアドです。まずはメル友から始めようかなって//////」
「同じクラスにいるんだろ? 直接話せばいいのに……って、それが出来ないからこうなってるんだもんな……しっかし、今の子は小学生から携帯持っているのか……すまないが、スバルはまだ携帯を持たせていないぞ?」
「そ、そうなんですか……」
目に見えて落ち込むエミリアは、何かに気づき、
「あ、そうよ。あの……賢一お父様は携帯はお持ちですか?」
「ああ……」
「わたしとメアドを交換しませんか?」
「ん?」
「たまにでいいのでスバルの様子を教えてもらえるとうれしいの……」
「本当スバルのこと好きなのな……」
「えへへ……」
「ま、将来の息子の嫁候補の頼みならお安い御用だ」
「よ、嫁だなんて//////ウレシイわ、お父様////」
「素直かっ!」
染めた頬に手をやってはにかむエミリアに賢一は突っ込んだ後、お互いメアドを交換したのであった。
他愛もない話をしながら賢一とエミリアは寝室のドアを開け、
ガチャ
「へぇ、家族以外にチョコを渡すのははじめてなんだな」
「はい。なので……賢一お父様にわたしのはじめてを捧げちゃったのはスバルには内緒にしてて……」
「おうよ。って、言い方ぁ。こんなの絶対にお母さんには聞かせられないなぁ」
「………………何がお母さんに聞かせられないのかなー?」
「ゲッ…………」
寝室から廊下にエミリアと出るところを買い物から帰ってきた菜穂子に目撃され、修羅場に突入しかけ、なんとか誤解を解くことができたものの、息子のクラスメイトの女子小学生とメアドを交換したことは口にできなかった……
こうして、エミリアと賢一は、メアドを交換して、スバルを介してメールをする内にメル友になり、やがて……人には決して言えない関係になっていくのは、この時はまだ知る由もなかった……
今回のお話で参加してみたいお茶会(パーティー)はあったかい?………ん?ぬるぬるしてるかって……あはは、よしてくれ、鰻じゃあるまいし…………ん?鰻?
-
①JSフォルトナちゃんテスト100点満点
-
ご褒美会 IN ラブホ 三日三晩
-
②JDミネルヴァ、フォルトナ、ペドリア
-
4Pハァハァハーレム乱交エッチパーティ
-
③隣室(ネルルト)ガチ百合ASMR
-
オナニー(するセクメト姐さん)鑑賞会
-
④メトネルルトリア川の字(くぱぁ♡)
-
おまんこタワー肉バイブお試し会
-
feat. 自律型ディルド装着
-
ダッチハズバンド
-
⑤夏、夕立、お堂、緑髪美少女…?
-
⑥探偵事務所で父娘(JSランリア)交換会
-
⑦JSランリアレムラムロリロリロリロリ
-
ハーレム乱交会〜啼かせの小五郎覚醒〜
-
⑧気絶JSリア媚薬スジ塗り寝室全裸悪戯
-
⑨ロズ坊は御曹司。鰻重屋の生娘看板娘
-
(エキドナ)の胸の谷間に鰻入り込み
-
性癖破壊。翌日、金に物言わせDS1に
-
して急遽調教済看板娘とヌルヌルソープ
-
おねショタ筆下ろし種付プレス会♡