「そっか……婆ちゃんもいるもんなァ。フレドはすっかりシノビにハマッてやがるし、ラフィールもクノイチのボーチュージュツってのに興味津々だしな……それに母さんの旦那……と、父さんの身体の調子を視るために婆ちゃんは父さんと一緒にいないといけないしな……さすがに婆ちゃんと父さんを二人きりッてェわけにはいかないよなァ……」
祖母の布教? のかいあって、弟と妹はシノビに夢中で祖母との仲はすこぶる良好。
リューズのことを祖母と慕うが、傍から見れば、幼い女の子にしか見えず、そんな祖母を会ったばかりの中年男性とひとつ屋根の下で二人きりの状況に思春期真っ盛りのガーフィールはどこかモヤモヤとするのを感じた。
「ええ……夫とリューズ様を二人きりなんて、犯罪の匂いがプンプンするわ……」
夫のことをぎこちないながらも父さん呼んでくれて、リアラは、嬉しそうに目を細めつつも、息子の発言に強く同意する。
かつて聖域で暮らしたことのある彼女は、見た目美少女のハーフエルフのリューズが村の男どもにオナペットにされるシーンを何度も目撃した。
400年経っても『聖域』の男どもは、毎夜、ひっそり集まって女人禁制の秘密の会合を開き、オペランキングを決めていた。
毎回一位はリューズで、二位はリーシアだった。
『聖域』という閉鎖空間において、男どもは、幼少の頃に、美少女ロリババアハーフエルフ、リューズで、性の目覚めを迎える。
いつまでもロリ姿の故に、男どもは、ロリコンになりやすく、リューズ以外の女の子もロリの内にオナペットにするのが常だった。
ロリ→少女→女性となるにつれて、オナペとしての新鮮味が薄れるため、大抵はランキング外になるのだが、『聖域外』からやって来た薄幸マシマシ若妻未亡人のリーシアに男どもはノックアウトされ、オナペットしまくったのである。
彼女の敬愛するリューズ様が例え脳内であろうと村の男どもに汚れされるのに、我慢できなかった。
いずれ幼いフレデリカも村の男共の脳内慰めものになるのをリーシアは危惧し、良質なおかずを村の男どもに供給すべく、エッチなピンナップを定期供給すべく、大八車を引きずって、近くの街のエロ本屋に向かったのが実はリーシアが『聖域』を出た本当の理由なのであるが、そんなこと息子たちに言えるわけがなかった。
「それはあまりにもお父様が可哀そうですわ……」
父親に対する妻と息子からの評価のあまりに低さにフレデリカは眉根を寄せて擁護に回ることにした。
「………………夫とフーちゃんは二人きりにできないわね……」
「どうしてですの……?」
こてりと首を傾げるフレデリカにリアラはますます自分の直感の確信を深める。
見目麗しいお嬢様言葉のメイドがお父様と慕ってくるのは破壊力が強すぎる。
しがない上級公務員のギャレクなど、ワンパンで、義理の娘に手を出してしまうにちがいない。
盗賊とか汚らわしい聖域の男どものせいで、リアラは、男性不信を抱えているのだ。
息子たちを除いて……
「フレドたちはまた後で連れてくればいいしな」
ガーフィールは、弟と妹との仲は良好で、それはフレデリカも同様だった。
リアラだけがガーフィールとフレデリカに負い目があるのかどこかぎこちなく、むしろ、この3人だけの方が目的を達成するために都合が良かった。
そのための布石として────────
「ここは客室付の露天温泉が見どころらしいぜェ。しかも、ツルッツルになるらしいぜェ」
客室付温泉風呂をわざとらしくアピールする。
彼の目的を達成するためには、一つの部屋でみんなが裸になる必要があり、そのための状況は限られるが、混浴だとそれが自然な感じで達成される。
「あ、この奥からいけるようですね。各部屋に一つの温泉なんて贅沢ですね!」
嬉しそうなリアラ。
「美肌温泉ですの!? さあ、みんなではいりましょう!」
美容に目がないフレデリカがはしゃいで、みんなで混浴することを提案したのである。
「姉貴引っ張るなよッ!! 分かッた!! 一緒に入ッてやっからよォ……」
ガーフィールとしては、混浴を提案するつもりだったのだがフレデリカが提案してくれて助かった。
リアラは、ガーフィールを見て、やや戸惑っていたものの「わかったわ」と快く承諾したのであった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
一方その頃……
トンプソン家では……
「あ、あの……全部脱ぐのですか……?」
「そうじゃ。すっぽんぽんじゃ。恥ずかしがらず早うせい」
ギャレク上級公務員が見た目2桁に言ってるかあやしいピンクロングヘアーのハーフエルフの美少女ロリババアに裸になるよう求められていた。
「こんななりじゃが、お前さんの祖父よりも年寄りなんじゃぞ? それにこれは診察行為。やましいことはない。まずは
「し、しかし……」
「これは、リーシア……リアラたっての願いなんじゃ。もう二度とあんなつらい想いをさせたくないじゃろ?」
「ッ!? リアラ……! ……分かりました……」
ちなみにフレドは黒竜のほうがかっこ良くて、なんでヒトガタに戻ったの? と無邪気に言って、ギャレクの心に癒えない傷跡を残したという……
ただの美少女ロリにしか見えない義理母リューズを目の前にして、ギャレクは最後の砦、白いブリーフを脱いだのであった……