社長室に呼び出された姉は、命令により窓ガラスの前で裸体をさらす。
令和六年、十月。
「姉ちゃん、行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
高校生の弟が慌ただしく登校していく。今日の放課後も同級生の
きっと帰りは遅くなるけど、あまり叱らないでおいてあげよう。あの子には幸せになって欲しい。もちろん柿田ちゃんにもね。
私みたいに悪い男から
◆◆◆
午前十時。
私は社長室のドア前で立ち尽くしていた。手が震えて、なかなかノックする勇気が出ない。
ドアの向こうで私を待っているのは、高島リョウ社長。23歳。私より2つ年下なのに、上場企業の社長で……私の運命を握る悪い男。
(どうして私、こんなことに)
私は自分の服装を確かめる。暗い色のジャケットとパンツスタイルだ。社会人三年目の25歳らしい、ビジネス・ウーマンに相応しい格好。
そのはずだ。決して……イヤらしく見えたりはしない。だから、大丈夫。
深呼吸をして、やっとの思いでドアをノックする。
「おう、入れよ」
若い声が響いて、心臓が飛び出しそうになる。
ドアノブに手をかけた瞬間、逃げ出したい衝動に駆られた。でも、そんなことできるはずもない。弟のことを思い出せば……。
ゆっくりとドアを開けて、社長室に足を踏み入れる。
豪華な内装が私を圧倒した。大きな窓からは都会の景色が一望できて、まるで空中に浮いているみたい。
「よう、主任。こっち来いよ」
高級な革張りのソファに座った社長が、私を手招きする。
イケメンとは言えないし、社内では「七光りの甘ちゃん」として陰口を叩かれている。こんな場所で偉そうにしているべきじゃない男だ。
でも、私は言われるままに近づいていく。この人を怒らせることはできないからだ。
社長は私の服装を舐めるように見ている。
「なかなかいいじゃないか。さすが3年目、板についてんな」
私と同期入社のくせに、何を偉そうに。でも、そのムカつきは長く続かなかった。
「ただ……そのジャケット、もう少しウエストを絞った方がいいな。スリムな体つきが台無しだ」
思わず、胸元に手が伸びる。白いブラウスのボタンを一つだけ開けていたからだ。
「そうそう、その胸元。よく分かるぜ、お前が年のわりに無防備なエロい姉ちゃんだってのがな」
ハッとして顔を上げると、社長の目が笑っていた。でも、瞳の奥にある種の欲望が潜んでいる。
「ズボンも悪くない。でも、もっとぴったりしたのの方が、長い足が映えるぜ……へへ」
社長の視線が、私の腰から太もも、そして足首へと這う。私の背をゾクッとさせる、イヤらしい視線だ。
「今日はちょっとヤバいことしてもらおうかな」
社長の言葉に、私は体を硬直させる。想像もしたくない。でも、想像せずにはいられない。
「あの契約の内容、覚えてんだろ?」
震える声で「は、はい……」と答える。忘れられるはずがない。あの日から、毎晩悪夢を見ている。
「じゃあ、復唱してみろよ」
顔が熱くなる。心臓が爆発しそうなくらい激しく鼓動している。
小さな声で言いかけると、笑われてしまった。
「え、えと……」
「デカい声で言えよ、いい声してんだから」
(こんな恥ずかしいこと、大きな声で言えるわけない)
でも、弟のために言わなきゃいけない。私は覚悟を決めて、震える声で契約内容を復唱し始める。
「一、社長の性的要求に無条件で応じること」
言葉を発した瞬間、弟の顔が脳裏をよぎった。
罪悪感に胸が締め付けられる。
(ごめんね、お姉ちゃんこんなことしてて……)
きっかけは突然だった。弟が柿田ちゃんを守ろうとして、半グレに怪我をさせてしまったのだ。
治療費は三千万、払えないなら私か柿田ちゃんをソープで働かせる……そういう要求をされたと泣きついてきた。
私は大きな苦境に立たされた。半グレたちがアパートの周りをたむろし始め、彼らの下卑た視線におびえた。ダテ子の家に身を隠し、休職せざるを得なかった。
「二、体のどの部分も社長の自由にさせること」
自分の体が自分のものじゃなくなる。そう思うと、吐き気がこみ上げてくる。
でも同時に、心の奥底で小さな安堵も覚えていた。半グレや風俗の客と比べて「大企業の社長ならまだマシかな」と思っている。即物的で醜い安堵感。
「三、社長以外の男性との接触を禁じること」
口にした瞬間、強烈な孤独感に襲われる。これから先、誰とも親密になれない。そう思うと、涙が込み上げてくる。
「四、命じられた時は、即座に、服を脱ぐこと」
羞恥で顔が燃えるのを感じる。こんな屈辱的な契約を、どうして受け入れてしまったんだろう。
──お金のためだ。半グレが要求してきた三千万円を、社長はぽんと払ってくれた。セキュリティがしっかりしたマンションへの引っ越し代も出してくれた。
弟は何も知らないけど、そのお金は借用書となって、私の首輪になった。
「五、全ての行為を感謝と共に受け入れること」
最後の一文を言い終えると、完全に自己嫌悪に陥る。こんな契約を結んだ私は、もう人間じゃない。ただの性処理道具。
「なかなかエロい契約だな」
社長がニヤリと笑う。その表情に、私の中で何かが切れそうになる。でも、ここで泣いたりしたら負けな気がして、必死に感情を抑え込む。
「じゃあ、4番目を実行しろよ」
社長の命令に、一瞬意味が分からず固まる。でも、すぐに理解して、顔から血の気が引く。
(ここで……脱げってこと……?)
震える手でジャケットのボタンに手をかける。ゆっくりとボタンを外し、肩から滑り落とす。社長の視線が、私の体を這うのを感じる。
「ゆっくり脱ぐか? それでもいいぜ、じっくり楽しめるからな」
私は慌ててブラウスのボタンを外し始める。指が震えて、なかなかスムーズに進まない。一つ、また一つとボタンを外すたびに、黒いブラが露わになっていく。
自分の体が少しずつ晒されていくのを感じる。死ぬほど恥ずかしいけど……でも、この命令に従っている間は他の命令をされない。そこに解放感のようなもの感じる自分が怖い。
「ズボンも脱げよ」
次の命令に、顔が真っ赤になる。でも、もう逃げ場はない。言われるままにストレートパンツを脱ぐ。
私は最後にパンプスを脱ぎながら、見下ろしている床に心が吸い込まれていくような気持ちを感じていた。
(この関係、どこまで続くの……? そして、私はどこまで堕ちていくの……?)
社長の視線が、まるで実際に触れているかのように私の体を這う。冷えた空調の風が肌を撫でて、鳥肌が立つ。……乳首が徐々に硬くなっていくのを感じて、恥ずかしさで顔が燃える。
「おいおい、黒の刺繍入りブラとTバックショーツか。角度も結構攻めてるじゃん。オレ以外の誰かに見せるつもりだったのか? ん?」
社長の言葉に、顔が熱くなる。喉の奥がカラカラに乾く。こんな下着、普段なら絶対に着ないのに。
でも、今日は朝から決めてた。社長に呼び出されるって、色気のない下着を見せたら罰を受けるって薄々わかってたから。
両手で体を隠そうとする私に、社長が鋭い目つきで言う。
「言え。誰に見せるつもりだったんだ」
「社長に、お見せするつもりでした」
「じゃあ手を下ろせ。お前の体はオレのもんだろ?」
社長が下品に笑う。
(ああ、吐き気がする)
私は恥ずかしさで顔を背けそうになるけど、
「こっち向け」って命令される。目を合わせると、社長のズボンの膨らみが目に入って、思わず目をそらしてしまう。
「いつ見てもデケえな。何カップだっけ?」
「……Gカップです」
「アンダーは?」
「65の、Gカップです」
「Gなら直径25センチだから、トップは90以上か」
「おっしゃる通りです」
「へへ、メロン並みだ。揉むのが楽しみだな」
社長が舌なめずりする。私は惨めさで泣きそうになった。
「主任、その場で回れ。オレに尻を向けろ」
恥ずかしい。でも、従うしかない。私はゆっくりと、社長にお尻を向ける。
「Tバックが黒で尻が白、キュッと引き締まった可愛いケツだぜ……」
褒められてるのに惨めな気分。でも、性欲を向けられると体は反応してしまって……。股間が熱くなってきて、湿り気を帯びていく。
こういう契約をしてから勉強した。これは女性器の防御反応だ。性交の可能性を脳が感知すると、
(だからって、こんな状況で濡れるなんて……これからセックスするんだって思うなんて……私、どうかしてる)
「全部脱げ……ブラ前開きかよ、エッロ」
最後の命令に、私の体が震える。もう逃げ場はない。
恐る恐る下着を外して、完全な裸体を晒す。ブラを外した瞬間、乳首が空気に触れて、思わず「んっ」って声が出てしまう。
社長は無言のまま、じっと私の体を見つめている。その視線に犯されているような気がして、私は恥ずかしさで死にそうになる。
「いいねえ、社長室でヌードになる女。そそるぜ」
「そ、そう……ですか」
「ああ。いい体だ。早く触りてえよ」
社長はズボンの膨らみを撫でながら言う。私は思わず目をそらす。
「よし、窓の前に立て」
社長がソファから立ち上がり近づいてきた。
私は言われるまま大きな窓に近づく。近づく社長から逃れるように、後ずさりしながら一歩一歩……。
冷たいガラスが背中に触れた。思わずビクッとする。
「外から見えるかもな。お前のエロい背中とケツ、みんなに見られちゃうぞ」
社長がニヤリと笑う。
恐怖と興奮で体が震える。心臓が口から飛び出しそうなくらい激しく鼓動している。
(誰かに見られちゃう……そんなので興奮したら、きっと、それって……ちょっと……変態……?)
「おっぱい、窓に押し付けろよ」
新たな命令に一瞬躊躇する。でも言われるまま後ろを向いた。
冷たいガラスに乳首が触れた瞬間「んっ!」と声が漏れる。
「いつもながら、エロい声出すじゃねぇか」
社長が耳元でささやく声に、背筋が粟立つ。同時に、太ももの内側がじんわりと濡れていくのを感じる。
「触るぞ。いいな」
「……」
「聞こえねぇのか」
「いいえ……どうぞ、触って下さい」
社長の手が、私の体を上から下まで撫で回し始めた。
嫌悪感と快感が混ざり合って、頭の中がぐちゃぐちゃになる。乳房を揉まれると思わずと声が出てしまう。
「あ、あっ……」
「お前の価値ってなんだと思う?」
突然の問いかけに、言葉が詰まる。
弟と柿田ちゃんの顔が脳裏をよぎった。
(あの子たちのために……私は、お姉ちゃんなんだから……でも、こんなこと、弟が知ったら……)
「答えられねぇのか? それとも考えるのが怖いのか?」
社長がニヤリと笑う表情に、心が締め付けられた。同時に、お尻を撫でられて、ゾクゾクする。
「わ、私の……価値は……」
小さな声で言い始める。
でも、社長は許してくれない。
「はっきり言えよ。お前の価値、なんだ?」
命令口調に体が震える。でも、もう後戻りはできない。覚悟を決めて、声を震わせながら答える。
「私の価値は、社長のご命令に従うことです」
言葉にした瞬間、心の中で何かにヒビが入る音がした。自尊心? プライド? それとも……。
「あいまいだな。具体的に言え」
「ご命令に従い、社長の性欲を処理させていただくことです」
「よくできた。じゃあ、感謝の言葉を言ってみろ」
更なる要求に心が折れそうになる。でも諦めたら全てが無駄になる。弟のために……社長に、捨てられないために……。
「あ、ありがとうございます……」
小さな声で絞り出す。
「なにが? はっきり言えよ。オレに何を感謝してるんだ?」
追及する社長の声に涙が込み上げてくる。同時に、乳首をつねられて「んっ!」と声が漏れる。
「こんな私を……性処理道具として使っていただき……ありがとうございます」
言葉にした瞬間、涙がこぼれた。羞恥と激情で胸元も乳房も真っ赤になっている。
「よし、じゃあ今度は謝れ」
新たな要求に戸惑う。謝れ……? なんで……?
「え……?」
「今までエロく無かったことを謝れ。お前、つまんねぇ女だったんだろ? 実の弟を男として見てたから、こんなエロい身体を誰にも抱かせなかったんだろ?」
社長が笑う。その言葉に、何かが弾ける。
(これって……本当に弟のため……? 私、何をしてるんだろう……)
でも、もう引き返せない。震える声で言う。
「ご、ごめんなさい……エロくなくて……」
自分の声が、どこか遠くから聞こえてくるみたい。
「よし、じゃあこれからエロくなるって約束しろ。オレを満足させる淫乱女になるって」
社長の要求が、どんどんエスカレートしていく。でも、もう抵抗する力が残ってない。
「はい……エロくなります」
小さく呟く。
「聞こえねぇよ。もっと大きな声で言えよ」
叱責する社長の声に、何かが切れる。
「エロくなります! 約束します! 淫乱女になります!」
大きな声で叫ぶ。自分の声に驚いて顔がカッと熱くなる。同時に、股間がズキンと疼く。
(私……こんな言葉で興奮してる……?)
「よし、じゃあエロいポーズしてみろ。お前の全部を見せろ」
社長の命令に、一瞬固まる。でも逆らえない。ガラスに胸を押しつけたまま腰を落とし、おずおずと足を開く。
「もっとだ。グッと開け」
社長の声に煽られて、大きく足を開く。胸がガラスから離れてぶらんと釣り下がった。冷たい空気が秘部に当たって、ゾクッとする。
「腰をもっと突き出せ。穴を見せるくらいに」
社長は満足げな声で私の肉体を操作する。
下卑た声に、嫌悪感と性的興奮が激しく葛藤して……社長の視線に、ヴァギナがますます熱く濡れる。愛液が太ももを伝って流れ落ちる。私の身体は「これから犯される」って分かってるんだ。
「いいね、その調子だ。もっとエロく……おっぱい揉みながら後ろを向いてオレを見ろ。笑え」
次々と要求されるポーズ。恥ずかしさで頭が真っ白になりそうなのに、体は素直に従っている。要求に従って右手で乳房をつかみ、社長を見返して心にもない笑みを見せる。
(私、どこまで堕とされるんだろう……でも、もう遅いのかも)
「なかなかいいじゃん。その調子で。もっとエロく……そうだ、反対の手で割れ目開け」
両手で
「いいぞ、だいぶエロくなったな。立派な淫乱だ」
社長の言葉に、罪悪感と快感が混ざり合う。もう、自分が何を感じているのかさえ、わからなくなってきた。
(私、これからどうなっちゃうんだろう?)
そんな不安と期待が入り混じる中、エロティックなポーズを取り続けている体を社長の指が這いだした。大きな蜘蛛のように、お尻の割れ目から背筋にかけて這い上って来る。
「ひっ……」
「動くな」
鳥肌が立つ。嫌悪感と快感が入り混じって、頭がくらくらする。
社長室には複雑な花の匂いが漂っていた。それが何かの香水なのか、私の体から漂うものなのか分からない。ただ、甘酸っぱい匂いにむせ返りそうだった。
「もっと感じていいぞ。お前の体、正直だからな」
その言葉に、体が勝手に反応しちゃう。股間がジンジンして、また愛液が太ももを伝い落ちる。冷たい空調の風が当たって、ゾクッとする。
(嫌なはずなのに……どうして……こんなに……)
「あっ……んっ……ふぁっ……」
声が漏れる。必死に唇を噛んで堪えようとするけど、むしろそれが快感を増幅させちゃう。歯が唇に食い込んで、痛みと快感が混ざる。
「ほれ」
「アッ!」
社長の手に乳首をつままれた。ビリッと電気が走ったみたいで、思わず背中をそらしちゃう。乳首がパチンと音を立てそうなくらい硬くなってる。
「いいぞ、その顔。立派な淫乱だ」
鏡に映る自分の顔を見て、ゾッとする。頬が紅潮して、目がうるうるしてる。舌が少し出てて、よだれが垂れそう。こんな卑猥な表情、今まで見たことない。
(これ、本当に私? 私……こんなにエロい顔してるの? まるで、エロ動画の女優さんみたい)
羞恥で顔が真っ赤になる。でも、その羞恥がまた快感に変わっていく。知らないことを知る快感が性感と合わさって、股間がヒクヒクして、愛液が止まらない。
「もっと声出せよ。誰にも聞こえねーんだから」
社長は釣り下がった乳房を愛撫し始めた。付け根ら、先端へと……。指先が乳首をかすめると、
「ひあっ」と声が漏れる。
「いい声だ。お前のエロボイスを録音して弟に贈ってやろうか?」
その言葉を聞いて、心臓がキュッとなる。
(弟のために……これは必要なことなんだ)
そう自分に言い聞かせて、必死に声を絞り出す。
「お、お願いです……それは許してください……」
社長はニヤニヤ笑いながら乳房を揉み続ける。その指の動き一つ一つに、女の身体をよく知る男の技が感じられる。
「じゃあ、もっとエロい声で鳴けよ」
乳房を揉む手に力が籠る。乳首がどんどん硬くなって、ジンジンする。
「あぁっ! んっ……はぁ……ひぃっ……」
私の喘ぎ声が社長室部屋に響く。自分の声なのに、まるで他人の声みたい。甘ったるくて、色っぽい声。
(弟に聞かれたら……絶対に引かれちゃう……)
そう思うと胸が締め付けられる。でも、それすらも快感に変わっていく。むしろ、弟の前でこんな声を出すことを想像して、ゾクゾクする自分がいる。
「ははは。いい声だ」
社長の指が秘所に触れる。ビクンッと体が跳ねる。電気を流されたみたい。
「もうグチョグチョじゃねーか。立派な淫乱まんこだな」
言葉の暴力が心地いい。羞恥で顔が燃えるのに、おまんこはもっと熱い。
「違……違います……こんなの……」
形だけの抵抗をする。喉が渇いて、声が掠れる。
でも、社長は許してくれない。
「嘘つくな。自分で確かめろ。そのドロドロまんこ、触ってみろ」
震える指で自分の秘所に触れる。ぐちょぐちょに濡れていてゾッとした。指が入った瞬間「くちゅっ」って音がするから、恥ずかしさで死にそう。
「どうだ? 言ってみろ」
「濡れて……います……私のおまんこ、グチョグチョです……」
自分で言葉にして羞恥で死にそうになる。でも快感も増す。自分の卑猥な言葉でもっと濡れちゃう。
社長の指が激しく動き始める。もう抵抗する気力もない。ただ快感に身を任せる。
「イク、イッちゃうぅ、あぁーっ、止まらないぃぃ」
「イけ。オレの前でイってみろ」
その一言で、頭の中が真っ白になる。理性が完全に飛んで、ただ快感のままに声を上げ続ける。
「イく、イくぅ、あぁーっ!」
私は大きく声を上げる。体を痙攣させる。
おまんこから噴水みたいに愛液が吹き出して、床を濡らす。恥ずかしいのに、でも気持ちいい。
崩れ落ちそうになる私を、社長が支えた。
大きな手の感触と、社長の体温を感じる。
「よく頑張ったな。立派な淫乱になったじゃねーか」
頭を撫でられて、なぜか涙が溢れる。嬉しいの? 悲しいの? もうわからない。ただ「よく頑張った」って言われて、心が温かくなる。
「はぁ……はぁ……はぁ……」
荒い息を整えながら、余韻に浸る。体がまだビクビクしてる。小さな波のような余震が続いて、ゾクゾクする。
社長の胸に顔を埋める。汗の匂いと男の匂いがした。大嫌いなはずなのに、人の温もりが心地いい。安心する。
(私……おかしくなっちゃったのかな。こんなの……普通じゃない……)
複雑な感情が渦巻く。罪悪感、快感、安堵感……。でも、何よりも強いのは、「もっと」という欲求。
「主任、お前すごかったぞ。そこらのМ嬢の比じゃねえわ」
その言葉に、どこか誇らしさを感じる自分がいて、怖くなる。
「これからも頑張れよ。もっともっとエロくなれ」
「もっとエロく……はい……頑張ります……」
何を頑張るつもりなんだろう。従順に答えるしかない自分に、また涙が出そうになる。情けない。
でも、もう戻れない。
「そんじゃオレもすっきりさせてもらうか」
ほら、社長がズボンを下ろしても逃げられない。
「おー、ほら、ほら、出すぞ!」
「あっ、あっ、イクっ、イッちゃう!」
「ほら、礼を言え! イカせてくれる礼をしろ!」
「イカせてくれて、ありがとうございますっ」
「もっとへりくだって! もっと!」
「あっ、あっ、イキますっ、イかせていただきますぅ、ありがとうございますぅっ」
「イくぞ! おらっ!」
「あぁっ! イクっ! イッちゃうぅぅ!!」
彼が避妊具を使ってくれたのが、せめてもの救いだった。
◆◆◆
「服、もう着てもいいぞ。その淫乱ボディを外の奴らに見せるのはもったいないしな」
社長の言葉で私は現実に引き戻された。体が冷えてきて、ブルッと震える。
ゆっくりと立ち上がり、床に落ちた服を拾って着る。手が震えて、なかなかボタンが留められない。まだ余韻が残ってて、体がゾクゾクする。
「次はいつにする?」
「次……」
「淫乱まんこをオレに見せるの、楽しみだろ?」
「は、はい……楽しみに……してます……」
震える声で返事をして、自分の言葉に驚く。
本当に楽しみにしてる……自分の声がそう聞こえたからだ。
「社長の……好きな時に……いつでも……」
答えながら、自分の声が遠くに聞こえる。こんなこと言っちゃダメなのに、口から勝手に出ちゃう。嫌なはずなのに、おまんこがキュンッて締まる。
「よし、じゃあ温泉でも行くか」
「温泉……?」
「調教してやるって言ってんだよ。誰も来ねえ山の中で……もっとエグいプレイでな」
社長が下卑た笑みを浮かべる。
私は恐怖した。調教……? 誰もいないところで、何をされるの?
「あ、あの……」
「なんだよ。嫌か?」
「いえ、その、弟の世話をしないと……」
ウソだ。弟はもう自分で何でもできる。柿田ちゃんもいる。私を必要とはしていない。
だけど離れたくなかった。こんな汚れた身体でも、あの子と一緒にいたい。
「む……ならしゃあねえ……ま、考えとけ。いいところだぞ。メシも美味いし湯も最高だ。何より……誰も来ないし、邪魔が入らねぇ」
「誰も……来ない……」
社長の言葉が、頭の中で響く。
足下に沼があるような気分だ。ぬるま湯に浸っているような、心地よい沼。
その沼にハマったら、もう戻れなくなる……そんな気がする。でも……。
(私、社長に逆らえない……逆らったら、弟が破滅するから……)
「それからこれ、残業だ。家に戻ったら開けて、中の指示に従え。いいな?」
渡された小箱は黒く、ずっしりと重かった。
「あの、中身は」
「帰ってからのお楽しみだ。いいな」
「は、はい……楽しみに……してます……」
ドアを開け、社長室を後にする。
廊下に出た瞬間、冷たい空気が肌を撫でた。さっきまでの熱が急に冷めて、現実に戻された感じ。
エレベーターのドアが開く。
(私、これからどうなっちゃうんだろう……こんなの、普通じゃない……)
ドアが閉まる。そして、私の心の中の何かも、永遠に閉ざされていくような気がした。
(続く)
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全八話、短期集中連載になります。毎日21:05に投稿しますので、どうぞよろしくお願いいたします。