どうしてこんなことに。頭の中でそればかりを考えていた。
八幡たちと一緒に男湯に入ろうとしたら平塚に呼び止められて、そのまま手を引かれ女湯に連れ込まれた。
脱衣所で女性陣が着ている服をどんどん脱いでいく中、本当に自分もそうして良いのかと悩みに悩み、彼女たちの中の誰かがブラジャーを脱いでおっぱいを露出させた辺りで彼は意を決して服を脱いで裸になる。
ハンドタオルで股間を隠しながら浴場に移動してすぐにシャワーを浴びる。その時点での肉棒の勃ち具合は4割程度。これならまだ何とか隠しきれる。
しかしその考えは甘かった。何も彼だけがシャワーを浴びる訳ではない。彼と同じく浴場に移動した女性陣も揃って彼の近くでシャワーを浴び始めた。
互いに談笑を交えながら和気あいあいと体の表面の汗を流す。水圧だけで足りない部分は手のひらを使って擦る。
男である自分がすぐ近くにいるのにも拘わらず、彼女たちは特に身体を隠したりせずにおっぱいもアソコも丸出しの状態。
そんな様子を横目に見てしまった彼の肉棒はもうこれでもかというくらいに勃起してしまった。こうなるともうタオルだけでは隠しきれない。
自身が抱いてしまった不純な気持ちを誰にも知られたくなかった彼はシャワーのお湯を止めると慌てて湯船の方に向かい湯に体を沈める。
それからの記憶は曖昧で上手く思い出せない。
湯にのぼせて軽く気をやり、意識が戻ると誰かが彼の肉棒を手でシゴいていた。
現状を把握するべく薄目を開けて見てみると周りは肌色一色でどこを見てもおっぱいだらけ。彼の肉棒を握っていたのは平塚だった。
「さぁて戸塚、スパートをかけるぞ。出したくなったらいつでも出していいからな」
嫌な予感がした。けれど同時にワクワクもした。ずっと勃ちっぱなしだった肉棒を彼女がどうにかしてくれるのではないかと期待してしまった。
こんな状況で彼を責められる者が何処に居ようか。どうしてそこで目が覚めたことをアピールしなかったんだと誰が非難できようか。
そんなことをしてしまったら、これから先に起こる出来事の全てを彼は経験することが出来なかったのだから。
チュッ チュク クチュクチュクチュクチュクチュ
これまでにない快感が肉棒を通じて全身を駆け巡り、戸塚の身体を震えさせる。
声が出ないよう奥歯を食いしばる。拳を握りしめると彼女らに気付かれてしまうと考えてそれは抑えた。
いつの間にやら肉棒の全体はヌルヌルした何かに覆われており、それがこの音を奏でる原因なのだと理解する。
けれど思考することが叶ったのはその瞬間までで、平塚によって施される肉棒への手淫のあまりの気持ちよさに戸塚は声を漏す。
「あっ……くふ………うっ…………!」
限界だからといってそれを知らない彼女が動かす手を止めてくれるはずもなく、戸塚はそのまま激しく射精してしまう。
ビュクウゥッッ ビュルビュルッッ!!
これまでに経験したことのないレベルの快感であった。我慢に我慢を重ねただけあって、出た精液の量も普段のそれの比ではなかった。
「わっ……………!」
誰かの驚きの声が耳に届く。その声を聞いて血の気が引いた戸塚の興奮の度合いはそこで一旦の落ち着きを取り戻す。
「やば………こんなにいっぱい出るんだ」
「凄いね。………その分戸塚の体凄い汚しちゃったけど」
「手コキに集中するあまりカバーするのを忘れてしまった………これはいかんな」
「………幸いにもここにボディーソープがあるから、これで戸塚くんの体についたモノを洗い落としてあげましょう」
「そうだな。みんなも手を貸してくれ」
「はい!」
「それは構わないけど……途中で戸塚が目を覚ましたらどう説明するのさ?」
「うっ、たしかに………」
「それでも、このままにしておくよりは遥かにマシだと思うの。言い訳の説明に関しては今はまだ何も思い付かないけれど………」
「うむ、仮にこのままにしておいて彼が目を覚ましたら、きっと大きなショックを受けることだろう。そんな事態は避けねばならん」
「っ………そうですね。考えが甘すぎました……ごめんなさい」
「いや、いいさ。それに元はと言えば私が招いてしまった結果だ。責められるは私一人にある」
「先生一人に責任を押し付けるつもりはありません。私たちだって………」
「だね。でも、今はとにかく彩ちゃんの体を洗ってあげよ?」
由比ヶ浜の言葉に賛同の声をあげると女性陣はそれぞれボディーソープの液体を手に塗りたくって各々戸塚の体を手で擦り始めた。
女性陣が話し合う中ずっと目を閉じて様子を伺っていた戸塚であったが、いくつもの手が自分の体を撫でまわす感触に驚いて身体を強張らせる。
「もしやとは思ったけど由比ヶ浜さん、あなたの持ってきたこれって私の持ち物?」
「うん。どうせなら高いやつで洗ってあげたいなーって思って」
「この際だから文句は言えないけれど、次からは控えてもらえると助かるわ」
「えーっ、ゆきのんのケチーッ!」
「……というか何気なしに洗い始めちゃったけど、スポンジ持ってきたほうが楽じゃない?」
「とか言って、実は沙希も彩ちゃんの体に触りたかったんでしょ?」
「またあんたはバカなこと言ってこの………っ!」
「ひゃぁ! ちょっと沙希! こっちに泡飛ばさないでよー」
「静かにしてちょうだい。私たちが揃ってこうしていることは彼からすればイレギュラーなのよ?」
「雪ノ下の言う通りだ。……がしかし、まあ……この際だから話すが、さっきの行為は私が興味本位でおこなったことだ。介抱の意味合いはない」
「やっぱり………おかしいと思った」
「彼のペニスがどうも平均的なサイズのそれよりも大きいように見えたのでな。直に手で触れて確かめたくなったんだ」
「先生、それってほんと?」
「ああ、実際かなり大きかったぞ。若いからか硬さもなかなかのものだった」
「へー………そうなんだ」
「あ、沙希ってば興味津々?」
「っ! ………まあ、否定はしない……けど」
「おお、そうなのか。川崎」
「先生がぶっちゃけたから………あたしも話すけど………」
「じゃあ触ってみたら? 今すっごいチャンスだよ」
「は? なんで?」
「だって彩ちゃんのおちんちん……ベトベトに汚れちゃってるし」
そこで一度女性陣の会話が途切れる。彼女たちが会話を繰り広げている間ずっと目を閉じたままでいた戸塚であったが、彼女たちの話の流れが妙な方向に流れていっているのを感じて彼は密かに息を飲む。
それに多分、というかまさに今、彼女たちの視線は再び彼の肉棒へと注がれている。
「沙希がしないならあたしがやっちゃうけど」
「……………あたしがする」
「うん! じゃあお願いね!」
「え………ほんとに………?」
「なに……深く考える必要はない。君はただ彼の身体を洗ってあげるだけなのだから」
「先生がそれを言うとまるで説得力を感じられないのですが………」
「最初は君たちに手出しさせるつもりはなかったんだよ。これは本当さ」
「はぁ………」
「しかし教師である私があんな真似をしてしまったからな。今の私の立場はかなり危うい状況にある」
「それを責めたり他所で言いふらすつもりはありませんが………そうですね」
「うむ。情けない限りだ。女の性に抗えなかった」
「それを聞いちゃうとあたしがやりづらくなっちゃうんだけど」
「おお、すまない。だが私と君たちでは立場がまるで違うからな。そのことを私は伝えたかったんだ」
「あくまでこれは自由恋愛の範疇だと……そう仰るのですね」
「それを深く解くとまた問題が生まれてしまうから、この話はここまでとしようか」
「なんか難しいことはひとまず置いといて、あとで彩ちゃんにごめんねーってすれば大丈夫だよ。きっと」
「全然大丈夫じゃないから……あんたは黙ってて」
川崎がはーっと深いため息を吐く。それから少しの間を置いたあとに戸塚の腹の上に誰かの手のひらが置かれ、その感触は段々と戸塚のへその下へと流れて行く。