ぼーなすとらっく
「彩ちゃん疲れたでしょ? あっちで体洗おっか」
由比ヶ浜が戸塚の手を引いて洗い場の方への移動を促す。そんな二人を横目に雪ノ下は一人歩いて先に洗い場へと向かう。
「え? ………あぁ、うん」
ずっと興奮状態にあった脳ミソが徐々に落ち着きを取り戻し、それと同時に戸塚の全身を鈍い疲労感が襲う。そんなだからか彼は由比ヶ浜の申し出に対してぼんやりと生返事をして彼女に導かれるまま洗い場の方へと向かう。
洗い場には彼女たちが持参したお風呂セットが幾つか並んでおり、先に洗い場に着いた雪ノ下は予め自分が利用すると決めていた場所の椅子に座るとカランを捻ってシャワーを浴び始める。
彼女の背中を追う形で洗い場にやってきた由比ヶ浜は握っていた戸塚の手を離すと雪ノ下の横に立ってから彼の方を見て口を開く。
「平気? 一人で洗えそう?」
「う……うん」
「そっか。じゃあ、はいこれスポンジね」
そう言って由比ヶ浜は手持ちのお風呂セットからスポンジを手に取ると戸塚に差し出した。
それを受け取ろうと手を伸ばした戸塚の足元が急にふらつく。危うく由比ヶ浜の体に激突するところであった。
「だ、大丈夫!? 彩ちゃん」
由比ヶ浜は咄嗟に彼の肩を抱く。そのせいか戸塚の眼前に彼女の豊満なバストが晒される。
散々搾り取られてその気を無くしていた戸塚であったが、あまりに魅力的な彼女のおっぱいを目の前にして下腹部がジワリと熱くなる様な感覚を覚える。
「何? ふらついたの?」
シャワーを浴びていた雪ノ下が二人の方を振り向く。
「うん。かなり疲れてるみたい」
雪ノ下の問いかけに由比ヶ浜が答える。戸塚の視線は由比ヶ浜の胸元、乳首から離れない。
「あんな激しくしていたものね……当然だわ」
雪ノ下も由比ヶ浜も戸塚と平塚の行為を傍で見ていたから彼の疲労の具合はすぐに察することが出来た。そこで由比ヶ浜は頷くと握り拳を作ってふんすと鼻息を荒げた。
「やっぱあたしが洗うよ。彩ちゃんは何もしなくて良いから、そこに立ってて」
そう言って由比ヶ浜は渡したばかりのスポンジを彼の手から奪うとシャワーヘッドを手に取ってカランを捻った。
シャワワワワ
「温度調節には気を付けるのよ」
「うん、任せてよ」
雪ノ下は由比ヶ浜の手元を見ながら助言をする。由比ヶ浜はシャワーから流れ出るお湯の温度を自らの手で確認すると戸塚の体にお湯をかけ始める。
「ゆ、由比ヶ浜さん………これくらい一人で出来るよ」
「いやいや、全然説得力ないから」
戸塚の意見を由比ヶ浜はキッパリと切り捨てる。そして彼女はシャワーのお湯を戸塚の全身にかける終えるとお湯を止め、今度はスポンジにボディソープを垂らしてモシュモシュと揉み込んでから彼の肩から腕にかけてを擦り出す。
「彩ちゃんはそのままジッとしててね」
「あ………うん。ごめん、由比ヶ浜さん」
ここまでされたらもう言いなりになる他ない。戸塚は流れに身を任せることにした。どうせすぐに終わる、彼はそう軽く考えた。
「んしょ……よいしょ………」
両腕が泡にまみれると今度は戸塚の背後に回って背中全体を擦る。由比ヶ浜は小さく息を洩らしながら一生懸命に彼の体を洗う。
「………仕方ないわね。私も手伝うわ」
せわしなく動く友人の姿を見て思うものがあったのか、雪ノ下は自分のお風呂セットからスポンジを出して手に取ると椅子から立ち上がって戸塚の傍に寄って由比ヶ浜の使用するボディソープの容器をプッシュしてスポンジに液体を垂らした。
「あっ、ありがとーゆきのん。じゃああたしはこのまま上の方を洗うから、ゆきのんは下をお願い」
「分かったわ」
由比ヶ浜の言葉に雪ノ下は頷くと床に膝を付けて膝立ちの状態になってそのまま戸塚の脚をスポンジで擦り始めた。
そんな雪ノ下の様子をぼんやり眺めていた戸塚は思わずドキリとする。
何故ならちょうど彼女の目線の高さの位置に戸塚の肉棒がある。先刻と違って勃起していないからまだソレに意識が向かないのかもしれないが、だいぶヒヤヒヤさせられる。
それに由比ヶ浜もそうだが雪ノ下も自分の体を隠す素振りを全く見せない。その為戸塚の目には嫌でも女の子の裸体が見える。
「他人の体を洗うのって……意外と体力を使うのね」
「だねー。普段は自分の体しか洗わないから知らなかったよ」
そう言いながら背中を洗い終えた由比ヶ浜は再び戸塚の前に回ると彼の胸元を擦り出す。
戸塚にとってもこんな体験は初めてのこと。段々と彼の中の冷静さが失われていく。
「彩ちゃん、痛くない? 強かったりしたら言ってね」
「っ! ………だ、大丈夫………!」
胸元を撫で回す由比ヶ浜に自分の心臓の高鳴りを知られたくなかった戸塚はやや大きな声をあげて返事を返す。
しかし今はそれ以上に雪ノ下の方が気になる。彼女は表情を変えず淡々と戸塚の両脚を洗いあげている。この調子だと間もなく下半身を洗い終えてしまうだろう。
そうなったらこの至福の時間は終わりを迎え、また普段通りの日常に戻る。
平塚との行為だけでお釣りがくる程の思い出が出来たが、もしも叶うのならもっと多くの刺激を求めたい。
そう考えた戸塚は二人に気付かれないよう慎重に、ゆっくりと腰を前に突き出して雪ノ下の顔に自らの肉棒を近付ける。
こうしていればそのままの流れで彼女が肉棒を洗ってくれるかもしれない。
仮にそれが叶わずとも、何かの拍子に由比ヶ浜が肉棒にちょっかいをかけてくるかもしれない。
平塚との行為に至る前に盗み聞いていた彼女の口振りからして、男のコレに興味を持っているに違いない。ならばコレに触れるチャンスは今をおいて他にはない。
何にせよこんな機会はもう二度と訪れないだろう。出来る限りの行動を起こすべきだ。
「………戸塚くん?」
ふと雪ノ下が戸塚の名前を口にする。その声に反応して顔を下に向けると雪ノ下と視線がかち合う。
「えっ? ……何? 雪ノ下さん」
何を口にするかは分からないが、少しだけ不安な気持ちになった戸塚はスッと腰を引いて自然体を装う。
「はぁ………それだけアピールされれば嫌でも気付くわよ」
雪ノ下は一つため息を吐くと彼の下半身に視線を戻してそっと肉棒に手を添えるとそのまま顔を近付けて口に咥え込んだ。
「っ!? うっ………うあっ!」
「わっ、ゆきのん大胆………!」
戸塚は雪ノ下の予想外の行動と肉棒に伝わるベロの感触に驚いて声をあげる。由比ヶ浜は親友の思いもよらない行動にある種の感動を覚える。
チュッ……チュッ……チュパッ…………
少しの間を置いて雪ノ下は戸塚の肉棒を舌で舐めながら吸い上げる。平塚の行為の見よう見まねではあるが、才色兼備な彼女が拙い様子を見せながらも行為に耽る様子を見て彼の肉棒は少しずつ大きく硬くなっていく。
「チュッ……んっ……ンンッ………」
「っく………うう………っ」
雪ノ下が取った想定外の行動にされるがままの戸塚。あわよくば手で……などと妄想してはいたが、まさか口でしてくれるとは思ってもみなかった。
言うまでもなく彼女の行為は洗体の域を越えている。それこそ先刻の平塚のそれと何も変わらない。しかしそれを彼女に指摘すればこの至福のひと時はたちまち終わりを迎えてしまうだろう。それが勿体なく思えた戸塚はきゅっと口を結んで男の肉棒をチュポチュポと音を立てながら口内に咥え込む女の子の姿を薄目に盗み見る。
「んっ………川崎さんはさっきああ言っていたけれど……存外悪くないわね」
一旦呼吸を落ち着ける為に肉棒から僅かに口を離した雪ノ下はそう呟きながら髪をかき上げるとまたすぐに肉棒を口に咥え込む。男の生殖器に感心を持つあまり自身に向けられた視線にはまるで気付いていない。その様子を見た戸塚はこれぞとばかりに彼女の献身的な様と裸体をその目に焼き付ける。
だがそれから間もなくして彼はハッとなり我に返る。彼女の姿をその目で眺めているのは何も自分だけではない、すぐ側にもう一人居るではないかと。
そう自覚した戸塚は恐る恐る視線を雪ノ下から由比ヶ浜の方へと移す。いきなり顔色を伺って万が一にも視線がかち合いでもしたらお互い気まずい思いをするだろうと考えた戸塚はひとまず彼女の足元に視線を置いてそれから徐々に上の方へと視線を流す。
「わあ…………」
しかしそんな戸塚の不安を余所に由比ヶ浜は親友である雪ノ下雪乃のあられもない姿に見とれて周りが見えなくなっている様だ。
そんな姿を見て安堵した戸塚は次に由比ヶ浜の肉体へと関心を移す。
実際に見ることは叶わないであろうと思いつつも戸塚は同じ学校の同級生である彼女の制服姿の奥にあるその女体を想像しては日々のオナニーのオカズに使っていた。
それ故に今宵のこの一連のハプニングにおいて彼の中での一番の収穫は自身の童貞喪失ではなく由比ヶ浜の裸体を肉眼で拝めたことにあった。
欲を言えば目で見るだけに留まらず直に手で触れて愉しみたい。これまでの反応を見るに素直にお願いすれば普通に触らせてくれそうではある。それこそ洗体という名目を建前にすれば雪ノ下と川崎もノッてくるかもしれない。
けれどそれはあくまで戸塚の願望から生じた妄想。行動に移すにはリスクが高い。下手に動けば一転して変態男のレッテルを張られて今後の人生において大きな歪みを生んでしまう可能性がある。
しかし一度火が付いた欲求を消すことは中々に難しい。戸塚は様々な考えを頭の中で巡らせている内、自身の視線が由比ヶ浜のおっぱいに釘付けになっていることに気が付かなかった。
「いいよ、触っても」
すっかり上の空であった戸塚は耳から入るその言葉に無意識に反応して声の主の方を向く。視線の先にはこちらを見つめて微かに微笑む由比ヶ浜の姿があった。戸塚は一瞬何のことかと思考を巡らせるが、目の前の彼女はその発言と同時に姿勢を軽く前のめりにすると女性の象徴たる大きなおっぱいを戸塚の間近にまで寄せた。
そんな光景に戸塚は思わず息を飲む。自分の向けた視線が彼女にバレてしまっていたことに対してショックを受け、次に彼女の言葉の真偽を探り、自身の下半身にある肉棒にしゃぶりつく雪ノ下の動きを止めないよう配慮しながら自らの腕を動かすにはどうすれば良いかを考える。
その間は時間にしてほんの一瞬のことではあったが、当の由比ヶ浜にとってはとても長い時間のように感じられ、自身のあまりに唐突な発言に対して羞恥心がドッと沸き上がる。
「……って、あれ? ち、違った? あははは、ごめん今のナシ。忘れて?」
戸塚の反応の遅さに堪えきれなくなった由比ヶ浜は後退りする為に片足を僅かに後ろに送る。そんな彼女の動作とほぼ同じタイミングで戸塚の右腕が動き出して彼の手のひらが由比ヶ浜の左胸を下からすくいあげるかの様にして触れた。
「んっ………」
僅かな驚きと鋭い快感に由比ヶ浜の口から声が洩れる。
同姓の知人がふざけ半分で触ってきたりすることはあったが、こうして異性に直接胸を触られたのはこれが初めてだ。
それに加えて先程まで目の前で繰り広げられた平塚と戸塚の濃厚セックスのおかげで既に軽くデキあがっていた由比ヶ浜の体はとても敏感に反応して彼女の両乳首は瞬く間に硬くなる。
「やばぁ……自分で触るのと全然感じ方違う………」
手で触れられただけですぐに反応して硬くなってしまった乳首がどうにも恥ずかしく感じた由比ヶ浜は戸塚の気を逸らすべく思い付いたことを口にしてみた。がしかし、結果としてその発言は自身に更なる羞恥心と興奮を抱かせるきっかけとなってしまった。
戸塚はといえば、先ほど触れた平塚のおっぱいよりも一回りは大きいであろう由比ヶ浜のおっぱいの感触に感動していた。
手のひらに収まりきらない乳房のリアルな重み、ぷくっと隆起してその存在をより一層アピールする淡い色味の乳首。浴場内の熱気で発汗しているのか、肌感はスベスベというよりかはペタペタした感じだ。
その独特な感触に何ともいえぬ人間臭さを感じた戸塚は猛烈に興奮し、その脳の作用で心臓から全身に灼熱の血液を送り巡らせる。