※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

10 / 116
春の3日



09.ランチミーティング

ユリアが、金貨30枚を皮袋からトレーの上に積み上げると、奴隷商人のオリビエが確認する。

流石に奴隷商人Lv48だけあって、完全に平常心に戻ってるように見える。

 

「それでは契約を行います。」

 

イリスがサッと横に来て左腕を前に出す。

奴隷商人のオリビエが呪文を唱えると、インテリジェンスカードが飛び出してきた。

遅れてアルフリーダとフレイヤも進み出て腕を出し、オリビエはそれぞれに呪文を唱えた。

 

「これで奴隷契約が終了しました。インテリジェンスカードをご確認ください。」

 

自分も左手を前にだすと、奴隷商人のオリビエはまた呪文を唱えた。

 

物部守:男 21歳 探索者 自由民

所有奴隷:イリス アルフリーダ フレイヤ

 

「これで、マモル様は3人の所有者になりました。所有者には、奴隷に住まいと食事を与え、また税金を支払う義務がございます。これらの義務を放棄したり、奴隷を著しく不当に扱った場合、契約が破棄されることもあります。」

 

「ありがとう、確かに3人が所有奴隷になっていることを確認した。」

 

「それでは、またのご利用をお待ちしております。」

 

「ああ、その時はよろしく頼む。」

 

奴隷商人のオリビエと、使用人らしき男に見送られ、5人で奴隷商館を出た。

 

しまった、イリス アルフリーダ フレイヤが裸足だ。

忘れてた、すまん。アイテムボックスに何も入れてないや。

最初に防具屋に行って靴を買わないと・・。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

 

「「マモル様、まるで老練の商人のような凄い交渉でした。」」

 

中身の年齢は46歳だからね。経験は力だよ。

 

「ユリア、エゲリア、褒めてくれてありがとう。その辺は後でゆっくり説明するよ。それより3人が履く靴を買いに行って、その後にランチにしよう。市で買い食いするのも楽しそうだけど。今日は話す事もたくさんあるので、目につかない店か個室がある店がいいな。」

 

「昼食を取る人は多くないので、今頃はどこの店もすいている時間です。知り合いの店がありますので、少し多めに注文すれば貸切にしてくれるかもしれません。」

 

「じゃあ、そのユリアが知ってる店でお願い。」

 

幌馬車は止める所が無いので、騎士団の駐馬車場に止めたまま歩いていくと言ってる。馬は駐馬車場の端に集められ、飼葉桶には野菜クズとふすま、足元には青草が与えられている。帰る時に飼い葉代を請求されるそうだ。よくできたシステムだ。

 

さて、村に帰るまでにやることが山積みだから急がないと。市を楽しむのは次回だな。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

市の防具屋と武器屋は、屋根だけの簡易テントで並んで営業していた。

 

鑑定! 鑑定! 鑑定!

 

(空き)スロットの多いアイテムがあれば、立ち止まるだけだ。一通り見回してチェックしても、さしたる時間はかからない。

 

靴コーナーには結構な数が陳列されていたが、大多数は皮の靴で、買って良いのは硬革の靴(空き)、革の靴(空き)(空き)、革の靴(空き)の3足だった。

 

「ユリア、お会計をしといて。イリスには硬革の靴、アルフリーダとフレイヤは悪いけど革の靴で我慢して。」

 

「え、奴隷なのに硬革の靴なんて買っていただいてよろしいのでしょうか?」

 

イリスの反応は不自然じゃない。

 

「エゲリア、説明できるか?」

 

「イリスさん、間違いなく理由があって、それは後から旦那様が説明してくれます。今は旦那様のおっしゃる通りに受け入れて下さい。」

 

うん、「できる女」ほどモテないとか言う人の気が知れない、大好物だ。

 

次は武器屋で槌だ。鑑定! で見ると、槌(空き)は一つだけだった。これを買わねば。

 

「イリス、この槌の具合を確かめてみて。」

 

「問題ありません。」

 

ドワーフ補正か? すごく重いのに、なんだか物理法則とか重力とかを無視してように軽々持つな。

 

「ならユリア、その槌もお会計をしといて。」

「槌は重いから、イリス持っていって。」

 

やっとランチだな。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ユリアの知り合いの店は、フランスの街の昼食に多い「Menu」(メニゥー)のようなセット定食だけの営業で、6人とも同じ料理が来るらしい。昼間はオーナーシェフが奥さんと二人でやってる小さなな店で、食前にシードルの瓶と食後にデザートを別注文したら、貸切りにしてくれたそうだ。

 

「慌しかったけど、お腹をいっぱいにしながら差し当たり必要な話をしよう。イリス、アルフリーダ、フレイヤも緊張せずに椅子に座って食べてくれ。」

 

「奴隷の私達が、レストランで一緒に食事をいただいてよろしいのでしょうか?」

アルフリーダの反応も、この世界の常識なのだろう。

 

「エゲリア、頼む。」

 

「アルフリーダさん、旦那様は皆と一緒のテーブルで食卓を囲むことを好まれます。私とユリアは旦那様の愛人で奴隷ではありませんが、仮に私がアルフリーダさんに蔑んだ態度で接したら、おそらく私は旦那様に捨てられるでしょう。ユリアはソマーラ村の村長で自由民ですが、それでも同じ結果になると思います。私とユリアも旦那様に出会って3日目ですが、二人とも知っているのです。」

 

セリーが生活習慣を書き残したから知ってるとは、言わなかった。

アルフリーダが、ブラヒム語の分からないフレイヤに翻訳しているな。

 

「というわけで、早くシードルを飲もう。ユリアとエゲリアは左右の席に、イリス、アルフリーダ、フレイヤは正面の席に着いて。」

宴会の席は最初から指定するに限る。

 

「それでは、新しい出会いに、乾杯!」

 

「「「「「乾杯!」」」」」

 

発泡性で、アルコール度数は低く、甘みはほとんど無い、美味しいな。

 

「これはイリスには弱すぎるだろう、イリスは『ドワーフの水』を別に頼んで、私にも一口味見させてくれ。」

 

イリスがサッと立ち上がりキッチンの方に行き何やら言っている。液体を入れたコップと、半分液体を入れたショットグラスを持って戻ってきた。あーこれ南米のピンガとかと同じ系統の味だ。味見だけにしとかないとマズイわ。蒸留し続けると最後はバイオエタノールになるやつじゃん。しかし、さっきのエゲリアの説明だけで、もうイリスは動けるのか・・。 良いかもしれない。

 

「では、あらためて、イリス、アルフリーダ、フレイヤ聞いてくれ。私はマモル・モノベと言う。モノベが家名でマモルが名前だ。今はベイルから幌馬車で3時間ぐらいのソマーラ村で、ユリアの家に寄宿している探索者だ。ただ私は、遠い遠い田舎の山奥に住んでいたので、こちらの世界の常識的な知識が欠けているんだ。だからイリスもアルフリーダもフレイヤも、こんなことも知らないのかとは思わず色々教えてくれるとありがたい。」

 

「××××××××××。」

アルフリーダが、ブラヒム語の分からないフレイヤに翻訳し、親子二人で「「はい!」」と返ってきた。

 

あれ、イリスが変だ。少しうつむいて、顔を赤くし『ぷるぷる』している。

 

「ユリアさんとエゲリアさんは、読んだのですか?」

イリスが意味の分からないこと言ってる。

 

「ユリアの父が読み、村に伝えました。イリスさんは読んだのですか?」

エゲリアが答えてるが、セリーの本の後書きのことだろうか?

 

「50年ほど前に祖母が読み、村のドワーフの女性に伝わりました。それで同じなのですか?」

あー、普通に考えてセリーは隻眼になってるよね。

 

「同じです。そして内密です。」

今度はユリアが答えてる。何が内密なんだ?

 

「承りました。内密は素晴らしいです。」

セリーの書き残した情報が、帝国解放会のハンドサインと同じ機能をしてるか?

 

「ご主人様、夢みたいです。イリスは幸せで怖いぐらいです。奴隷として一生お仕えします!」

陶酔したようなウルウル目で見つめられ、宣言された。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

料理のプレートが来た。

 

温野菜のサラダ、フォカッチャ、肉は何だろう?牛の赤身っぽいけど柔らかすぎる。でもソースは美味いし、テーブルに山盛り置いてある焼き固められいないパンも美味しい。

 

「あの・・・ご主人様、私はブラヒム語には自信があったのですが、先ほどのユリアさんとエゲリアさんとイリスさんの会話が全く理解できませんでした。イリスさんが何に感動しているのか想像すらできません。私たち母娘は至らないのかもしれません。どうすれば良いのでしょうか?」

 

娘のフレイヤは美味しそうにパクパク食べてる。ブラヒム語が分からないからそうだよね。母のアルフリーダの表情は暗い、役に立たない奴隷なら売られちゃうと思ってるんだろうな。

 

「ユリア、食事の後にイリス、アルフリーダ、フレイヤを連れて市での買い物に回ってくれ。アルフリーダに服や鞄が揃ったら、お金が入った皮袋はアルフリーダに渡してほしいから、貸切レストランにいるうちに捕虜の売却代金の金貨6枚をユリアが取っちゃってくれ。アルフリーダは商会を経営してたそうだから、お金の支払いとかは任せる。」

 

「「「「えっ!」」」」

 

4人が絶句した。ブラヒム語が分からないフレイヤだけが平常運転だ。 

 

「奴隷に大金を渡すのは異例なのだろうが、アルフリーダの商人の経験は役立たせるべきだ。単純に能力を使わないのが勿体無いからだ。奴隷とは身分で、本人が身につけた能力とは直接関係無い。イリスを一番奴隷とするが、お金に関する事はアルフリーダの判断を一番奴隷より優先するものとする。」

 

「ご主人様より11も年上なのに浅見短慮な女で恥ずかしいです。ご信頼に適う奴隷になりますから捨てないでください。」

中身がアルフリーダより一回り以上長く生きてるだけだよ。フレイヤと一緒に親子丼を楽しむから捨てないよ。

 

「私が二番じゃなくて一番だなんて・・・、そんな・・、どうしましょう、体が熱いです。」

イリスは二番奴隷だと自分を重ねていたようだ。セリーの書き残した情報で、ほぼ確定だな。

 

「エゲリア、私は別行動だ。ベイルの町には商業ギルドはあるかい?」

 

「いえ、商業ギルドは商人が集まる大きな街にしかありません。行くのなら帝都でしょう。」

100年前と変わってないんだ。

 

「では、ベイルの冒険者ギルドから帝都に跳ぼう。ユリアから金貨1枚と銀貨5枚ぐらい貰っといてくれ。」

 

「「かしこまりました、旦那様。」」

 

 

食後のデザートには、温かいエッグタルトと紅茶が出た。これも美味しい。チーズじゃないんだな、卵を使ってる。

 

料理を出し終わったので、シェフが挨拶に来た。若い。

 

「今日は市が立ってるので、ご利用いただいて助かります。当店の料理はお口に合いましたでしょうか? 」

ああそうか、5日に一度の競合が増える日だものな。 

 

「どれも美味しかったですが、特にメインの肉のソースは絶品でした。赤ワインベースで作ったのですか?」

ますはソースを褒めるのがセオリーだ。

 

「その通りですが、冒険者の方にソースを褒められたのは初めてです。」

さあ、ここからが本題だ。

 

「それに、あの赤身肉自体も美味しかった。何かに漬け込んで柔らかくしたとは違うと思いますが、どこの部位なのでしょう?」

どこから仕入れたのか教えろ!

 

「あれはハラミ肉と言って、部位としては内臓肉に分類され高級食材ではありません。ミノのボスであるハチノスが、レアドロップ食材としてハラミ肉を落とします。迷宮食材ですので通常の食材より美味しいのですが、内臓肉は高貴な人に人気がないゆえ買取価格も安いのです。私は何人かの冒険者からギルド価格より高く買い取ってますが、それでも料理で出せる日は珍しいですね。」

 

情報ゲットした。ミノは1〜11階層の魔物じゃん。ハラミ肉なら焼肉でも美味しいよね。

 

「なるほど、それは希少ですね。これなら他の料理も美味しそうだ。また市の立つ日に寄りたいと思います。」

 

食材に関する情報入手先を確保した。次回は卵の入手先を聞こう。

 

ユリア、愛人枠の分も一緒の財布からお支払いしといて。

 

さあ、次は別行動だ。ユリア達とは騎士団の駐馬車場で落ち合おう。

 

 

【買い物】ユリア・イリス・アルフリーダ・フレイヤ

・古着の女性服3人分を3セット

・女性の下着と靴下を3人分

・マモルの下着と靴下

・生活用品や消耗品を一式

・6人が食べる食料品

 

【行っておく場所】マモル・エゲリア

・ベイル冒険者ギルド → 帝都の冒険者ギルド→商業ギルド

・ベイルの迷宮(時間が残れば行っておきたい)

 

【武器屋・防具屋】済

・武器:槌(空)

・防具:硬革の靴(空き)、革の靴(空き)(空き)、革の靴(空き)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

エゲリアは帝都に行った事があるそうだ。エゲリアと二人で歩いて冒険者ギルドに来たが、昼間のせいか人は少ない。

 

カウンターの女性に帝都に行きたい旨を伝えると、初老の冒険者を紹介してくれた。自分のパーティ編成は切っておかなきゃ。

 

「帝都なら銀貨1枚だよ、二人なら2枚だ。」

 

本当は一人で行ってからエゲリアを拾いにワープで戻れば良いのだが、今日は時間が惜しい。

 

「帝都まで2名でお願いします。」

 

「友に応えし信頼の、心のきよむ誠実の、パーティー編成!」

 

エゲリアが銀貨2枚を渡すと、初老の冒険者が早口で呪文を唱えてパーティに招待されたのが頭の中で分かる。ハイをクリックして初老の冒険者のパーティに入ると、帝都の冒険者ギルドに飛んでくれた。ものすごく人が多い。

 

「パーティ解除したから、もう行っていいぞ。」

空荷じゃなくて、帰りの客も捕まえたいよね。

 

エゲリアを自分のパーティに招待しておこう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

商人ギルドは、冒険者ギルドと同じ通りにあった。建物も同じぐらい大きい。

 

「いらっしゃいませ、誰かお探しですか?」

 

「いや、商人ギルドには初めて来ます。入手したいスキル結晶があってご相談したいのですが?」

 

鑑定!

 

アレックス・アシッド 男 27歳 防具商人Lv2 

装備:身代わりのミサンガ

 

「私は仲買人をしてますアレックスと申します。スキル結晶はオークションになります。私でよろしければ、ギルドの応接室でお話を伺いましょう。」

 

略して『A・A』か。 あれ、ルーク・アシッドの一族の子孫か? 若いがエルフの貴族とのコネは続いているかもしれないし、彼を使ってみるか。 

 

「私はマモル・モノベと申しまして冒険者です。訳あってトカゲのスキル結晶が欲しいのですが、一日中オークションを見張ってる訳にもいきません。そこで仲買人の方と契約したいのです。」

 

エゲリアは、斜め後ろに胸を張って立ってくれた。少し威厳が増すかな。

 

「なるほど、トカゲのスキル結晶は上位階層でのドロップ品の割には人気が無く価格が安いので、オークションに出てくるのが比較的少ないスキル結晶です。相場は2,500ナール程度ですが、どうしても欲しい人がいると値が跳ね上がることが時々あります。」

 

「それでは、トカゲのスキル結晶は2,600ナールまで入札して下さい。コボルトのスキル結晶はどんな感じでしょう?」

 

「コボルトのスキル結晶は人気がありますが、出品数も多いので価格は安定しています。5,000ナール程度が相場ですが、今日は4,900ナールでの落札がありました。」

 

「それでは、コボルトのスキル結晶は5,000ナールまででお願いします。」

 

「了解いたしました。それでは手数料のみ先払いで、スキル結晶は一つ500ナールになります。二つで1,000ナールが手数料になります。」

 

「申し訳ありませんが、金貨しか手元にないのです。お釣りは大丈夫でしょうか?」

 

「もちろんでございます。ただいま両替してきますので少々お待ち下さい。」

アレックスは嬉しそうに出ていった。商業ギルドが両替するんだろうな。きっと銅貨なら作ってるだろう。

 

「エゲリア、これでお湯シャワーを作るぞ。シャワータンクの水の中も火炎剣は使えると思うかい?」

 

「武器でお湯を作るなんで、そんな話自体を聞いたことありません。これが実験ですね。」

 

「そうだねって、アレックスが戻ってきたみたいだ。」

 

「お待たせいたしました。」

アレックスは少し息を切らしている。気持ちは分かるぞ、優良顧客の新規なんて滅多にないからな。

 

「早速でありがとうございます。ああ、こっちは同居している家令のエゲリアです。アレックス殿にお支払いして。」

 

「承知いたしました、旦那様。」

ここまでの会話に、一切の嘘は無い。

 

「帝都には5日おきぐらいに遊びに来ようと思っています。スキル結晶の話は切羽詰まってる訳では無いのですが、次回は5日後の今ぐらいの時間に途中経過を聞きに来ても良いでしょうか?」

 

「もちろんお待ち申し上げております、マモル様!」

次回は、貴族にコネがあるかを探ってみよう。

 

防具商人のアレックスに見送られ、2人で商館を出た。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「エゲリア、時間はまだあるかな?」

腕時計の針は2時を指していた。

 

「そろそろ幌馬車に戻らないと、日暮までに村に帰れなくなると思います。」

 

冒険者ギルドからワープでベイルに帰ろう。元の世界じゃないから夜になると危ないし。

 

「エゲリア、次は内密のスキルを使ってベイルに帰る。フィールドウォークに偽装する為に冒険者ギルドの壁を使うから、落ち着いてついてきてくれ。」

 

「了解いたしました。あの旦那様・・、腕を組んでもよろしいでしょうか?」

ちょっと不安だよね。

 

「そうだね、二人だけの時間は貴重だし、エゲリアと引っ付くのは楽しいからお願いするよ。」

ちょっと嬉しそうな顔になってる。

 

商人ギルドから冒険者ギルドまでの徒歩3分ぐらいだが、エゲリアと軽くウィンドウショッピングをしながら歩いた。高級服屋や図書館には行く必要があるし、帝都で売られている石鹸の品質や値段も知りたい。いずれはミスリルスレッドのストッキングも作りたい。5日後に来る時には、帝都を散策する時間を作ろう。

 

 

帝都の冒険者ギルドに着くと、壁の前で適当な呪文を小声で唱える。行先はベイルの冒険者ギルドだ。

 

「よし、エゲリア行くよ。」

 

壁の黒い空間に二人で進入する。エゲリアに腕を取られて小ぶりな胸に押しつけられるのが悪くない。

 

騎士団の駐馬車場では、ちょうどユリア達が出発の準備をしていた。イリスもアルフリーダもフレイヤも、小綺麗な服を着ている。アルフリーダとフレイヤは商家の出身だからだろうか、手慣れた感じで動き回っている。積み込んでる木箱には食料品が入ってるのかな? コストコから帰る時みたいだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ソマーラの村への帰り道は、御者席にアルフリーダとフレイヤが座り、手綱を取っている。荷台にいるのはユリアとエゲリアとイリスだ。万が一のことがあるので、パーティには全員を入らせておく。

 

「イリス、嫌じゃなければ膝の上に座らないか?」

奴隷商人の店で未亡人だと説明されたし、最初から体をいじって楽しんでも大丈夫だろう。

 

「ユリアは右側に、エゲリアは左側でお願いできるかな。」

幌馬車には椅子は無く、足を伸ばして床板に座るスペースはある。

 

「「はい、旦那様!」」

「はい、ご主人様!」

 

イリスは、膝の上というより女性が跨がる背面座位の姿勢で密着している、小さくて軽いから楽だし、豊富な極細の髪の毛が気持ち良い。ユリアとエゲリアを左右で抱きしめたが、二人ともシャツのボタンを外して乳房まで手のひらを持ってきてくれた。嫌じゃなさそうで良かった。

 

鑑定!

 

ユリア:女 人間族 20歳 村長Lv1 自由民 装備:皮の靴

 

エゲリア:女 人間族 20歳 村人Lv6 装備:皮の靴

 

イリス:女 ドワーフ 22歳 探索者Lv10 装備:硬革の靴

 

 

「イリスは迷宮のマッピングが得意と言ってたけど、どんな感じで地図にするの?」

 

「迷宮ではメモを取る程度で、頭の中の方眼紙に迷宮の全体像をイメージします。通路が全く同じ迷宮は無いとされていますが、ある程度のパターンはあります。頭の中である程度の地図が出来た段階以降は、残りを何となく推測することは可能です。もちろん、パピルスには迷宮から戻った後に清書します。ただし迷宮ではペン先をインクに浸すことが難しいのがネックで、メモ無しのマッピングは私には無理でした。」

 

思った以上のチートスキルだった。これも天才の一種かもしれない。

 

「なるほど凄いな、まあイリスを鍛冶師にするのが最優先目標であることには変わりない。セリーと同じだ。明日は朝から二人で迷宮に入ろう。マッピングの様子も迷宮で見せてほしい。」

 

「セリー様と同じ・・・。」

 

イリスの体が火照って、熱くなってきた。ところでこの世界では犯罪じゃないのだろうが、145cmの女の子に入るのだろうか?

 

「ユリアはさっき転職したばかりなので今は村長Lv1だ。流石に何かあったら一撃死しかねないレベルなので危ない。うちのパーティに参加だけしてレベル上げしとこう。そもそも村長の仕事があるから、迷宮に入ってる暇は無いハズだ。ちなみに、全ての職業にレベルが存在することは知っているのか?」

 

「セリー様が残した理論書『鍛冶とスキルと迷宮について』は難解で、一度読んだ程度で全てを理解できたのか祖母にも自信がなかったそうです。祖母の理解では、全ての職業にレベルは存在するものの誰にも確認することはできない、だそうです。」

 

ユリアとエゲリアとイリスに見つめられる。すでにイリスは熱いぐらいだし、ユリアとエゲリアの頬も高揚している。

 

「私もミチオ君も、レベルを見ることができる。だから内密なんだ。」

ユリアとエゲリアの乳房を握った掌が汗ばんでるかもしれない。

 

「この世界の真理の一端を、エゲリアにも聞かせてくれて幸せですぅ。」

これでこんなに上気してたら、シミュレーション仮説とマルチバース宇宙論とか聞いたらどうなるんだ?

 

「私にはよく理解できてない気がしますが、ユリアも内密を愛してるので安心ですね。」

こっちは原始的な信仰心っぽいのが・・・。内密教?

 

「イリスは身も心も捧げます。マモル様が望まれるままの奴隷女になることを誓います。だから捨てないで下さい。」

 

いずれセリーの著書も確認しとかないと・・。それにはブラヒム語の読み書きからか・・。道のりは遠いな。

 

「イリス、明日から二人で迷宮に入って鍛冶師になるよ。さしたる日数はかからないハズだ。」

 

プルプル震えて、イリスは可愛いな。近いうちに、極細の髪の毛も楽しみたい。




春の3日


注:ボス魔物ハチノスのレアドロップ品『ハラミ肉』は、オリジナル設定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。