※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の65日 


103.ガーターストッキング

朝の日課のうちウォーターウォールでの給水は、魔法使いジョブのアフロディアに担当変更している。ご主人様の日々の負担は、少しだけ減った。1日の始まりの仕事は、ソフィアとアフロディアに、回復魔法を古傷のケアに掛けるだけだ。

 

 

朝のシャワーを浴びていると、アフロディアが入ってきて、咥えてくれている。美形エルフの朝フェラだが、薄暗くて顔がよく見えないのが勿体ない。明るい所でも咥えさせなきゃ。

 

「ふう、口に出されるのは初めてですけど、全部飲めました。ご主人様、下手なフェラだったら、アフロディアを鞭で打って楽しんでも大丈夫です。あの、痛いのは我慢しますから、捨てないで下さい。」

 

「え、奴隷を鞭打ちする性癖なんて皆無だから、安心して。ウチは全員、スベスベ肌の女子でしょ。アフロディアは折角の美形だし、鞭打ちの傷や腫れを治して、綺麗な身体に戻さなきゃね。」

 

しかし、まだアフロディアにごっくんはキツかった様子だ。シャワーから出ると、今朝はソフィアが身体を拭いてくれ、ディープスロートで2発目を抜かれる。気を利かせたのだろうか? そのまま口を離さず、根元からシゴいて残さず吸い出される。ソフィアのフェラは、今でも日々進化しているのが素晴らしい。

 

 

今日もスッキリした朝で始められる。

 

「旦那様、おはようございます。」

 

「おはよう、ミラ。昨夜は良かったよ。身体がキツかったら、仕事は午後からにしていいよ。」

 

ミラは、決して美味しそうな身体ではない。AAカップ程の貧乳で、豆粒程の乳首に乳輪もほとんど無く、エマ・ミラ・ノラ3人の中で、ミラの腰が最も華奢だ。生理は来ているものの、貧しくて食べてなかったから、14歳でも第二次性徴が遅いんだろう。 その上、ソフィアが教えた蜜蝋ワックスでの脱毛をしている。

 

「旦那様に入れられるの、人生で一番痛い経験でしたけど、ミラは旦那様がイクまで頑張りました! まだ、股から丸太で串刺しにされている感触が残ってて、今日は痛くて上手く歩けそうにないから今日は家事をやります。あの、生理が終わったばかりだから孕めないのが残念です。」

 

ミラはソフィア並みの『上付き』で、正面から割れ目が完全に見える未成熟な身体だ。昨夜の夜伽でミラも非処女になったが、栗を剥いた念入りな愛撫の後でも、ノラの時より貫くのが厳しかった。濡れていても大人の女には程遠い身体だから仕方ない。つまり、見るからに出産は危ないわ。

 

「え、ミラは丸太って感じだったの? ノラは、熱い鉄の棒を突っ込まれた感じだったな。旦那様がイクまで拷問かと思った。でも2回目から平気になって、3回目から少し感じるの。旦那様に思いっきり突かれるのは今でも怖いけど、壊れちゃいそうなのが良いのよね。」

 

いやいや、ノラの美味しそうな腰は期待できるぞ! エマもミラと同様に成熟した腰には程遠いが、次の生理が終わった直後に挿入する約束をしている。エマとミラには、処女喪失では中出しで抱いてほしいとの”拘り”があるからだが、ノラへの挿入は今でも外出しで、彼女は何も言わないんだよなぁ。この世界の女ってより、個人の”拘り”なのか?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

本日納品する”ウサギの肉”は十分に在庫があるので、迷宮はソマーラの38階層の続きをやる。

 

ご主人様が昨日から試している『盗賊のバンダナ』だが、身体能力が強化されている故か身体が軽い。ただエゲリアやユリアの淫乱のスキル”心肺持久力増強”が、劇的に攻撃力が上がる性質でないのと同様なのだろう。盗賊のバンダナでいつもより動けてる気はするし、物理攻撃力が多少上がってる気はする。

 

また盗賊のバンダナは、身体能力が上昇するメリット以上に、デメリットも多い。

 

・盗賊のバンダナ装着を他人に見られるのは不可。

・盗賊ジョブを付けるのに、ジョブ枠を消費。

・頭装備が、見るからに紙防御になる。

 

正直、盗賊のバンダナは使い勝手に難がある頭装備だ。しかし、ソマーラの迷宮で盗賊ジョブを育てている時の限定なら、装備しとくのが得策だろう。とは言うものの、今日も昨日と同じ戦術で探索している。魔物の半分はアウトレンジ攻撃で煙になり、ご主人様が近接攻撃を仕掛ける余地は極めて少ない。

 

【攻撃射程の長い順】

フレイヤのスリング > ご主人様の魔法 > イリスのスリング > ノラの槍 > エゲリア&ソフィアの近接戦闘

 

ウォーターストーム!

アクアストーム!

アクアストーム!

 

昨日と同様、魔物はアウトレンジで倒す戦術を採用している。場数を重ね習熟度が上がってきてるのもあり、エゲリアとソフィアには昨日よりさらに出番が無い。なので当然、ご主人様もダマスカスステッキの物理攻撃はやってない。盗賊のバンダナをお蔵入りさせるとしても、実験が足りず先の話になりそうだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

今日はベイルのレストランに焼き立てパンを受け取りに行く日なので、早朝の迷宮は早めに終了した。

 

帰宅すると、既に木箱に入れた野菜は用意されていて、アルフリーダとユリアが一緒に行くそうだ。目の前でアルフリーダが貫頭衣を脱いで着替えると、色魔を付けていないのに息子が反応してしまった。よし、アルフリーダは満面の笑みで上機嫌だ。ヴァニーユが気付き、サクッと咥えてくれる。メイド奴隷としてのスキルは、ヴァニーユが抜けてるよなぁ。

 

 

パーティ編成を組み替えた後、レストランの外壁にワープの出口を作り、3人でお出掛けする。

 

「奥さん、おはよう。野菜を持ってきたよ。石鹸も3個あげるから使ってね。」

 

「マモル様ぁ、ありがとう! あのね、奴隷商館のナタリーが、マモル様と話したいんですって。お茶を入れるわね。」

 

「おはようございます、マモル様。この度は色々とお口添え頂きまして、ありがとうございました。それで、マモル様へのお礼なんですけど・・。」

 

「奥さん、ナタリーさんは何を言ってるの? 翻訳してよ。」

 

「彼女って辺境伯家に食い込めたんだけど、所詮はマモル様あっての付き合いで、先方にはナタリーじゃなきゃ嫌な理由は無いでしょ。だから、彼女はマモル様に気に入られたいのよ。エルフ貴族に戦闘奴隷を売って儲けたから、少しお裾分けしようとしてるんだけど、マモル様はそんなの要らないわよね。ナタリーって、昔から出来る男の扱いが下手なのよ。こめんなさいね。」

 

奥さんに腕を触られながら、上目遣いで説明される。なるほどね、特に気にしてなかった。そう言えば、奥さんはベルガーにお尻を揉ませて取り入ってたな。

 

「ナタリーさん、以前にソマーラの村から売られた娘が、転売に出された時に押さえといてくれると嬉しいな。村の人口を増やしたいから、村長のユリアの奴隷にするよ。ソマーラの村出身じゃなくても、何らかの技術を持った女奴隷なら買いたいね。お礼は、金貨を貰うより情報の方が嬉しいんだよ。」

 

「性奴隷の良い娘は、娼館にも需要があるので割高になってしまいますが・・。」

 

「アルフリーダ、お願い。」

 

「ナタリー様、ご主人様はアルフリーダの身体がお気に入りですので、よほどの性奴隷でなければ興味がないのです。何らかの技術というのは、性技ではなく知見やノウハウの意味ですよ。なお怪我や容姿は問いませんが、再び性病の女を売り付けようとしたら、ナタリー様の商館とは取引停止です。」

 

「ユリア、何かある?」

 

「男性奴隷は数が少ないゆえ高価なのに、子供を産めません。ですから、よほど優秀な技術持ちでなければ不要です。女性奴隷なら、性的倒錯者の貴族に壊された性奴隷でも、旦那様に上書きしてもらえば問題ありませんね。ナタリーさん、安ければ買いますよ。」

 

「ナタリー、何かマモル様の興味を引きそうな情報は出せないの? お金に困ってる貴族の話とか、奴隷商人同士の噂とか。」

 

「そう言えば、帝都で最大手の奴隷商館で火事がありました。幸い商品の奴隷達は全員無事でしたが、オーナーと嫡男が逃げ遅れて亡くなって、店は庶子3人で分割して相続するらしいのです。あの、これってやっぱり・・。」

 

「おっと、『スパルタクス団』との繋がりがあったから、帝都の賞金稼ぎギルドが仕事したのだろう。けど、その先を口にするのは危ないと思うよ。貴族達からすれば、面倒なのと関わり合いになるのは嫌だよね。相続した庶子3人も、資金繰りが苦しくなって在庫の奴隷達を投げ売りに出すかもしれない。『スパルタクス団』から仕入れた奴隷じゃなければ、ナタリーさんが買い叩いても大丈夫だと思うな。」

 

「あと、エルフ貴族に売った戦闘奴隷の代金は、辺境伯家から一括で支払われました。これはやはり・・。」

 

「エルフ貴族達の手持ち資金が厳しくて、辺境伯家が融資したんだね。ただ、エルフ領の麦は生育不順だし、戦闘奴隷も全滅しちゃったから、返済が苦しくなるかも。借りた資金を踏み倒したら、辺境伯家は喜んで戦争にするでしょ。エルフの騎士団も大勢死んでるから、まず勝てるもん。多分エルフ貴族は、家事奴隷や性奴隷を売って、足りない分は装備品も売って返済資金を作るだろうね。ナタリーさんは、エルフ貴族から奴隷を買い叩く商機かもよ。」

 

「うふ、マモル様って素敵、そういう話ってゾクゾクして濡れちゃうのよ。ナタリーは、更に借りが増えたわね。返せるのかしら?」

 

「奥さんも、今日の『あざとい女』は凄く良かったよ。これからもエコ贔屓するから、またやってね。」

 

今日は石鹸をあげたので、持ち帰り用のピザを大量に焼いてくれた。店で出すのはナポリタイプの薄いピザだったが、持ち帰り用はアメリカンタイプの分厚いピザだ。釜で焼いている旦那さん、どこで覚えたんだ? 焼きたてパンに”ふすま”と”押し麦”、シードルも分けてもらって帰宅する。

 

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レストランから持ち帰りのピザと具沢山の野菜スープで、普段とは異なる朝食になる。

 

朝食での話題で、ヴァニーユが興味深い話をしてくれた。

 

「あの、ご主人様、以前エステル男爵家の接待で、『帝都にはミスリルスレッドでストッキングを作る職人が居る。』とエルフ貴族から寝物語で聞きました。鍛冶師の防具製造とは違うみたいで、ミスリル製の生地で作るから、薄くて軽いのに刃が通り難いそうなんです。」

 

「ヴァニーユ、その情報は素晴らしい価値があるかも。ひょっとすると、対人戦での防御力を上げられる着衣かもね。アフロディアは、ストッキングの話を聞いた事がある?」

 

「アフロディアの家には、ミスリルのストッキングなんてありませんでした。母はエルフの騎士家出身ですけど、結納金目当てに商家に売られたも同然なんで・・。私もエルフ社会とは接点が無く育ったし、聞いた事もないです。」

 

ミスリルスレッドのストッキングは、100年前にミチオ君も入手していた。しかし、客が材料のミスリルスレッドを持ち込んだ上で1人分1,000ナールとか、まともな数が売れる値段じゃない。インスパイヤされて作った絹のストッキングに駆逐されると思ってたが、戦闘に出る貴族女性から需要があったのかな。何にせよ、まだストッキングの製法が失伝してないのは良かった。

 

「それじゃ、今日は帝都の高級服屋への納品があるから、ついでに聞いてみよう。同じ業界なら何か知ってるかもしれない。アルフリーダ・イリス・ソフィアの他に、ヴァニーユとアフロディアも一緒に行こう。準備をよろしくね。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

高級服屋への五日毎の納品は、店の裏の壁にワープで出て、裏口ドアから入った所の買取カウンターで手続きする。

 

「おはようございます。今日もウサギの肉50枚にウサギの毛皮100枚、揃って納品に来ました。」

 

早速、既に顔馴染みの女性店員と我が家の女性達が、ウサギの肉を手早く木箱に分け入れ始める。程なくして、初老の男性店員も挨拶に出てきた。

 

「マモル様、おはようございます。聞きましたか? エルフ貴族の方々は気の毒でしたな。当店のお得意様でも、若い者が戦死した家が幾つかあって、連日のパーティが嘘のように閑散となりました。逆に、帝国騎士団の方々からは祝勝会用の”ウサギの肉”の拠出を求められまして、マモル様に卸して頂けなければ難癖を付けられる所でした。これでパーティ需要も一段落でしょうが、念の為、5日後の納品はウサギの肉40枚でお願い出来るでしょうか。」

 

皇帝直属の帝国騎士団と言っても、領地を持たない騎士家の世襲役職らしい。歪な組織だが、『スパルタクス団』の人数も半分以下に減少してるんだし、祝勝会をやる程度の戦果は出るだろう。帝都の冒険者の多くも、エルフ貴族から奪った装備品の剥ぎ取り狙いで『スパルタクス団』を獲物と見なす筈。その分、帝国騎士団とクーラタルの騎士団も負担が減って討伐が楽になる。結構な事だ。

 

「それはそれは、お役に立てて良かった。次回はウサギの肉40枚で承りました。ところで話は変わりますが、『帝都にはミスリルスレッドでストッキングを作る職人が居る。』との噂を聞いたのです。ご主人は何かご存知ですか? 我が家の女性、11人分の発注をしたいと思っているんですよ。」

 

「ええ、あの工房は当店の提携先でして、採寸自体は当店のマダムも可能です。ただ取次条件が厳しく、常連で発注なさる女性冒険者の方にもミスリルスレッドの前渡しをお願いしてるのです。ここがネックでして・・。あ、本日の午後にお渡しする商品が工房から到着してる筈です。マモル様とお嬢様方でしたら、内々でご覧に入れても大事無いでしょう。」

 

カウンターの後ろの部屋から、貫頭衣でお世話になったマダムが、初老の店員に呼ばれる。しかしミスリル素材とは言え、たかがストッキングに採寸が必要って何だ?

 

「マモル様、ご無沙汰しております。お探しの品は、恐らくコレではありませんか? とある冒険者の方と当店の先先代が共同開発した女性冒険者専用の肌着で、素材のミスリススレットも然りとて、常連の方には機能性を高く評価していただいてる商品です。メイド用にストッキング単体でお求め頂くお客様もいらっしゃいますが、冒険者のお格様の殆どは、こちらのセットにてご注文賜っています。」

 

・ストッキング

・ガーターベルト

・パンツ

・ブラジャー

 

マダムが木箱から取り出し広げたのは、揃いの4点セットで見たことのある形状だ。パンツはお尻を包み込むブルマっぽいデザイン、ヒップアップ効果を意識したのかな。ブラジャーはヨガやスポーツブラの形状で、セクシー下着じゃない。それでも、ガーターベルト付きの四点セットだ。素晴らしい!

 

「マダム、これを全てミスリルスレッドで作るとは・・、驚愕の技術ですね。特にブラジャーは、多くの女性が欲しがると思いますよ。」

 

「ありがとうございます。この製品は、とある冒険者の方と当店の先先代が、10年の長きに渡った共同開発で商品化したと伝わっているんです。この価値を一目見て理解いただけるとは、マモル様の見識は多岐に及ぶのですね。でも残念ながら売り難い商品で、これだけでは食べていけないと工房の者は言っております。それに、ある程度までの胸なら鎧でホールドさせれば痛くならないですし、絹の『サラシ』を巻いて胸を固定する女性冒険者も多いですから。」

 

「マダム、こちらのお値段はいかほどです?」

 

「四点セットで5,000ナール、代金とは別にミスリルスレッド10個の先渡しが必要になります。」

 

「了解しました。しかし、我が家の女性11人分でミスリルスレッドが110個必要ですね。流石にそんな数は持ってないから、5日後の納品の時にオーダーを出しますよ。」

 

「ご主人様、ちょっと待って下さい。@5,000ナールの肌着セットって、そんなの最高級娼婦でも身に着けませんよ。それを私たち全員にって、いくらなんでも勿体無いです。新品のパンツだって40ナールも出せば買えるのに。」

 

「イリス、かぼちゃパンツじゃなくて戦闘用装備と考えるんだ。ミスリルスレッドの生地なら防刃になる。乳を固定するブラジャーを付ければ、激しい運動をしても乳は垂れないし痛くならない。全員、少しだけ戦闘能力が上がるよね。せっかく先人が苦労してミスリルスレッドで開発したのだから、有り難く利用させてもらおうよ。それにイリス達は全員10万ナール以上する奴隷なんだから、5,000ナール程度の投資は全く惜しくないね。」

 

「流石はマモル様、女は磨いてこそ輝くのです。お若いのに達見をお持ちで感服いたしました。それでは、春の70日に11名の採寸で承ります。生産ラインの確保は、工房の方と調整しときますね。ふふ、忙しくなりそうです。」

 

先先代と共同開発した『とある冒険者』ってミチオ君だろ。ナイロンやポリエステルなんかの伸縮素材が無いから、緻密なオーダーメイドで作ったんだろう。それにしても、中世欧州以下の文明レベルでスポーツブラは飛躍してる。しかも、ワンセット5,000ナールか。替えも作ったら金貨が飛ぶ肌着、そりゃ売れないのも当然だわ。

 

 

ウサギの毛皮:@25ナール*100枚=2,500ナール

ウサギの肉:@160ナール*50枚=8,000ナール

合計:10,500ナール

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

帝都から帰宅し、昼食までの残り時間は、早朝と同じパーティメンバーで迷宮探索に戻る。

 

フレイヤは、闘兎の”瞬発力上昇”を発動させてからスリングで撃ち込む練習をしているっぽい。イリスが給弾する前提付きだが、フレイヤの放つ銅弾の速射性能はエグいわ。魔法使いだと呪文詠唱が必要だし、闘兎の方が単位時間当たりの火力投射量は多いんじゃないか? 

 

 

程なくしてボス部屋を発見する。38階層のボスはバレットアント(注:創作)2匹で、今回はご主人様のサンダーストームで難なく一匹が麻痺になった。残りの一匹を普通に袋叩きにし、事実上の終了だ。全員のアクセサリーに”ダメージ逓増”を付けている我々のパーティは、『囲って袋叩き』が戦術ドクトリンで、最も手慣れている。

 

鑑定! 

蟻酸(ギ酸)

 

ドロップ品として瓶に入った液体が落ちた。まあ、そうだろう。アリ魔物のドロップ品なのに、蟻酸(ギ酸)が出ないはずが無い。アルカリは12〜22階層でシェルパウダー(=重曹=炭酸水素ナトリウム)が出るから、酸性の蟻酸(ギ酸)のドロップで世界の酸と塩基の釣り合いも取れる。

 

「ソフィア、故郷では蟻酸(ギ酸)って使い道が多くて重宝するんだけど、帝国では何に使ってるの?」

 

「殺虫剤なんですけど、34〜44階層のボス魔物のドロップ品なので高価ですよ。市場に供給される量が少ないし、大貴族の荘園や庭園くらいでしか使えません。水で薄めて、アブラムシに掛けるんです。」

 

蟻酸なら骨のリン酸カルシウムを分解(脱灰)できるから、リン肥料を作れるのが大きいんだよ。サイレージの草に散布すれば腐らせずに飼料になるから、不安定な乳酸発酵に頼らなくても冬越し用の餌を保存できる。さらにアルカリ排水の中和が可能になるので、パピルスと羊皮紙だけの異世界に製紙の導入も視野に入るな。ただし、石鹸でさえ大量生産して目立つのを避けてるくらいだ。下手に産業化して襲われるのも嫌だし、目先はレベルアップに集中しよう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次の39階層に上がると、魔物集団の主力として、珊瑚の魔物であるコラージュコーラルが出る。

サンゴのスキル結晶は”石化”だが、こちらが石化される危険は避けたい。

 

「イリス、39階層のコラージュコーラルは、早めに麻痺させないと危ないよね。」

 

「そうですね。今回は最初から突撃しますから、ご主人様はウォーターストーム&サンダーストーム&サンダーストームの3連射でお願いします。フレイヤは、コラージュコーラルに”状態異常耐性ダウン”を掛けるのが先決ね。攻撃は後回しで構わないわ。」

 

「う〜ん、”状態異常耐性ダウン”の詠唱をしながらでも、スリングを回せるかも。やったことないから、練習してみるね。」

 

 

イリス・エゲリア・ソフィア・ノラの四人とも、麻痺添加の付いた武器を使っている。ご主人様のサンダーストームも加え、魔物3〜4匹がコンスタントに麻痺になる感じだ。ご主人様も動いてる魔物の背後からダマスカスステッキで殴り倒す作業をするが、盗賊のバンダナで身体能力が強化されているので、物理攻撃の威力も上がってる気がしてきた。魔物を殴ればMP吸収もするし、オーバーホエルミングも積極的に使って好循環を高速回転だ。

 

魔法戦闘に特化していると”盗賊のバンダナ”の恩恵を感じ難かったが、身体能力が”盗賊のバンダナ”で強化された状態は、今までより体が動いて物理戦闘が強化されている気がする。ご主人様もオーバーホエルミングを使って、積極的に殴りに行くべきだな。

 

39階層の探索を進めるものの、コラージュコーラルにドロップ品は無い。そのうちサンゴのスキル結晶も落ちるだろうが、石化は是非とも欲しいスキル結晶って程でもない。39階層もとっととボス部屋まで進もう。

 

 

小部屋を発見し、キリが良いので昼食に帰宅する。

ウチの女性達が好物のハラミ肉を焼きまくろうかな。




春の65日 昼
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