※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の10日


24.納品と業務拡大

今日は五十日(ごとおび)、帝都の高級服屋に定期納品する日だ。

 

ウサギの毛皮 100個 @25ナール =2,500ナール

ウサギの肉  5個 @160ナール =800ナール

 

まだ量産体制が整ってないから、早朝の迷宮で在庫の補充をしなければ。

 

エゲリアとイリスとフレイヤの3人は、ソマーラの迷宮1階層の入口で降ろす。3人だけで、ボス部屋に向かい進むそうだ。既に迷宮地図が完成している階層の上、イリスとフレイヤがペアで居るので迷う事はあり得ない。

 

「ご主人様は、ボスを5匹狩ったら、待機部屋の辺りに居てくださいね。多少離れても、勝手に見つけますから大丈夫ですけど。」

 

うん良いね、有能は部下はこうでなくっちゃ。

 

ボスのラピッドラビットは、動きが速くて倒し難い魔物らしいが、体当たりしか攻撃手段が無いとも言える。動きを見切っているイリスとフレイヤにとっては、ラピッドラビットは楽しい相手らしい。自分はフラガラッハで叩くだけが仕事だったものの、一人でやるとなると英雄のオーバーホエルミング無しには無理だ。

 

ラピッドラビットを倒し、何度もウサギの肉にしている。オーバーホエルミング有りでボス戦を周回し、アイテムボックスの1箱(10匹分)を埋めた。カシオの腕時計から58分かかったのが分かる。現時点で部屋1回転5〜6分だから、もう少しレベルが上がってくれば1回転5分を切るのは難しくない。

 

ノルマは終了しているので、待機部屋の周辺で視野に入ったスローラビット相手に実験タイムだ。

 

魔法使いはLv10まで上がっている。フォースジョブで「探索者+英雄+魔法使い+色魔」の組み合わせなら、ファイヤーボール一発でスローラビットが煙になった。「探索者+英雄+魔法使い+僧侶」の組み合わせだと、煙にならない。色魔の効果には知力(小上昇) があるが、僧侶には知力の効果は無い。知力(小上昇)の効果が加算され、魔法の威力が上がっているのが確認できた。

 

ウサギの毛皮を5枚取った所で、曲がり角からフレイヤが現れ、飛び付かれた。エゲリアとイリスの姿は無い。フレイヤの兎耳をイジり撫でながら聞いてみると、途中にスローラビットの気配が無いので、フレイヤだけ先に走って来たと言ってる。

 

これって、迷宮でフレイヤに狙われたら、狩られる側になるんじゃないのか? 自分一人で迷宮に入るのは危ないと思い知った。中世は交易船が海賊船に早変わりする価値観だから、迷宮の中なら冒険者に襲われたって不思議じゃない。

 

フレイヤに手を引かれて、エゲリアとイリスの二人とも合流する。ウサギの毛皮は家にもあったので、今日の納品分は溜まってるだろう。

 

ソマーラの迷宮は4階層まで上がっているが、迷宮地図は1階層〜2階層が完成していて、3階層の地図情報にはまだ少し穴があるとイリアが言う。あと少しなら、朝食までに情報の穴は埋めちゃおう。

 

「×××××××××××!!」

「*******!!」

「×××××××××××!!!」

「*******!!!」

 

イリスとフレイヤの探索モード、正直、後ろを付いて歩いているだけで、魔物もさほど負担にならない。

 

ソマーラの3階層はミノだが、ミノが曲がり角を曲がって来るのを、生体早期警戒警報群のイリスとフレイヤが探知してしまうから、必ず魔法で先手を取れる。最大2匹の魔物の時は撃っていいが、魔物が1匹の時にサンドボールを撃ったらエゲリアに駄目出しされる。

 

「旦那様、勿体無いです。魔物が1匹の時に魔法を撃つ必要はありません!」

 

「エゲリアごめん、昨日言われたのに忘れてたよ。」

気をつけよう、彼女達3人の楽しみを奪ってはいけない。

 

「地図情報の穴は大体埋まったので、もう迷宮地図に描き起こせます。」

1時間ほど3階層を回遊すると、イリスが言ってきた。では朝食に帰ろうか。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一昨日にベイルの町で買ったパンは、硬くなって美味しくない。どっちみち、石鹸を作るのにパームオイルを量産して重曹も買うから、明日はナンを焼いてみよう。コボルトフラワーが強力粉なら、モチモチ感は出せるハズだ。

 

朝食の後、イリスは、ソマーラ3階層の迷宮地図を描き上げる。オークションで買った鍛冶師の研究ノートも読みたいから、帝都には行かずに家で留守番するそうだ。フレイヤも、イリスと一緒に迷宮地図を作りたいと言ってる。

 

ユリアとアルフリーダは、午後から『売られる予定の村娘3人』との面談があるので、帝都の高級服屋には午前中に行くことになった。イリスのアイテムボックスが使えないので、ウサギの毛皮は袋に入れてエゲリアが持つ。エゲリアと一緒に100枚数えるのを手伝った。もうウサギの毛皮の在庫は数枚しか無かったから、5日後までには量産体制を作りたい。

 

ユリアは、一人で村の仕事をやっつけて、アルフリーダが補助してる形だ。妊娠したら回らなくなるな。

 

エゲリアによると、今までユリアと生理が被った事は無いと言う。エゲリアの生理サイクルが28日なのは、避妊のアクティブスキルが教えてくれた。ユリアの生理サイクルも28日で確定だから、昨日を1日目として14日目に排卵するのも”ほぼ”確定だ。

 

アルフリーダに荻野式を説明すると、理解してくれた。ユリアへの説明と、ユリアが妊娠することを大前提に業務の作り込みをするよう指示する。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

帝都の高級服屋の裏手、服屋の看板の下の壁に直接ワープで出る。迷宮での魔法戦闘用の設定のままでも、3人ならMP切れの問題は全く無いのは良い事だった。

 

「いらっしゃいませ、お待ちしておりましたマモル様。」

 

ドアを開けると、5日前に対応した初老のスタッフに出迎えられた。納品業者への対応じゃないが、売り手にも買い手にもなるって所がな。

 

「先日は、ご対応ありがとうございました。うさぎの毛皮と肉、予定通り納品させていただきます。アルフリーダ、エゲリア、よしなに頼む。」

 

カウンターの上に、エゲリアが兎の毛皮を並べ、ロングスカートの女性店員が毛皮の枚数を数えていく。青銅のトレーが出て来た。ウサギの肉を5枚全部入れてほしいそうだ。トレーごと平らな木箱に入れて、ロングスカートの女性店員が裏口から出て行った。

 

「いやはや、マモル様が午前中に納品に来てくれて助かりました。昼の会食にウサギの肉を使いたいと、お得意様から強く頼まれていまして、これで当店の面目を保てます。」

 

「それはそれは、お役に立てたなら光栄です。しかしウサギの肉など、冒険者ギルドや探索者ギルドでは、いくらでも売っているのではありませんか?」

 

「それが、ここ数日は帝都に食料を運んで来る隊商が激減しているらしいのです。食料価格が急激に上がっていますから、売値と買値が固定されているギルドでは冒険者から買い負けるのです。ウサギの肉を迷宮から取った冒険者は、買取価格に色を付けた馴染みの店に売ってしまいますから。」

 

「色々大変そうですな。ウサギの肉はあと5枚アイテムボックスに入っていますから、5日後の分も前納品できますよ。」

 

「ぜひぜひ、お願いいたします。お得意様に無理を言われ、困り切っていた所なのです。このお礼はいかほど包めば宜しいでしょう?」

 

「いえいえ、あくまで前納品ですから約定金額で十分です。困った時はお互い様、商道徳は尊びませんとね。」

「アルフリーダ、ウサギの肉を5枚、5日後の分を前納品する。手続きを頼む。」

「かしこまりました、旦那様。」

 

先ほどとは別人の女性店員だが、同じロングスカートを履いた女性が、青銅のトレーを持ってきた。先程と同じようにウサギ肉をトレーに入れると、先程と同じように平らな木箱に入れて、裏口から店の外に持って行った。 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次は帝都の商人ギルドだ。

アレックス・アシッド、略して『A・A』の所に寄って情報収集しなければ。

 

「アレックス殿、ぶしつけだが会えて良かった。」

 

「これはこれは、マモル様。いつも良いところで来訪されますなぁ。談話室でお話しいたしましょう。」

 

アレックスは、27歳の防具商人Lv2、商人としては若いが悪くは無い。商業ギルドの職員に何か言っているな。

 

直ぐに、2日前のオークションの時に使ったのと同じ談話室に通された。どうでも良い会話をしばしば楽しむと、商人ギルド職員がお茶を給仕し終え、退室していった。

 

「何やら、帝都は大変なようだな、アレックス殿。」

 

「ええ、迷宮の魔物部屋に入り大惨敗してしまった『さる貴族家』の件が尾を引いてます。帝都の南側に広い領地を拝領している家なんですが、騎士団が文字通りの壊滅的被害で機能しなくなりました。盗賊の類にとっては稼ぎ時の到来ですから、周辺の街から集まってきて隊商を襲っています。一部の不良探索者も、パーティ編成が使えるアルバイトとして、クーラタル辺りから出稼ぎに行ってますな。おかげで、帝都への物流路で生きてるのは北側だけです。」

 

「なるほど、そういう事でしたか。帝都の騎士団は、盗賊の討伐には働かないのですか?」

 

「まあ、いわゆる騎士団ですから、盗賊団に勝った話はあまり聞きませんな。」

 

「それでは、帝都の物流が止まったままで困窮してしまいますね。」

 

「いやそれが、集まった盗賊が世情に疎いと言うか何と言うか・・。帝都の大商会の隊商も襲って、商会の従業員も含め皆殺しにしてしまったのです。面子を潰されたままでは、大商会の商いはできません。今頃は盗賊の身元を洗い出して、漏れなく懸賞金を懸けているでしょう。全く無知蒙昧な輩(やから)は哀れですな。」

 

「なるほど、なるほど。それだと腕に覚えのある冒険者が呼び寄せられますなぁ。いや、良い話を聞かせて貰った。アルフリーダ、アレックス殿に『お車代』をお包みして。いやー、お茶が美味しい。」

 

「流石はマモル様です。ここまでスマートな取引をなさるとは、お茶が美味しいですねぇ。」

 

「ところで話は変わりますが、コボルトのスキル結晶の件です。オークションとは別に、仲買人仲間が5,000ナールで相対取引したいと言って来てます。どういたしましょう?」

 

「5,000ナールなら相場なので受けますが、オークションを通さない取引だと鑑定も付かないのでは? くれぐれも掴まされないよう気をつけて・・・。ああそうだ、「依頼人は自由民だ」と相手にそれとなく言って問題無いです。うちのスタッフは全員、自力救済の原則が大好きだから、喜ぶしねぇ。」

 

「マモル様と取引できるのは、楽しくてワクワクしますね。おっしゃる通りに計らいます。万事アレックスにお任せを。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次は武器屋だ。

 

念の為に鑑定!で店内を見回すが、先日と大差無い。2日前に立ち話をした武器屋の店主がいたので、情報収集しとこう。

 

「これはご主人、在庫チェックに帝都までフィールドウォークで飛んできましたが、何やら物流が荒れてる様で大商会が忙しそうですね。」

 

「相変わらず、下手な商人よりお耳が早いですな。最も上手く行けば『さる貴族家』はお取り潰しになって、武器庫ごと売りに出されるかもしれません。いやー楽しみです。その前に、盗賊や冒険者からの剥ぎ取り品も出回るでしょうから、これから忙しくなりそうです。」

 

「商売繁盛で羨ましい限りです。ちなみに当家も最近忙しく、ここにいる家令のエゲリアと主計官のアルフリーダに報いようと思っているのです。二人とも絶世の美女ですから、アクセサリーの装備品を選ばせてやりたいと思ってます。そう言えば、冒険者や騎士団や貴族や盗賊にも女性はいますねぇ。」

 

「それは素晴らしいことです。美女への褒美にアクセサリーの装備品を送るのは男の甲斐性ですから、良い取引ができるかもしれませんなぁ。私は武器屋ですが、アクセサリーも装備品でしたら扱います。何せ、仕入れ先は武器も防具もアクセサリーも同じですから。」

 

「「ふふふふふ。」」

 

 

「ご主人様、アルフリーダは痺れてしまいますぅ。たまりません!」

 

武器屋を出てから、アルフリーダがしなだれて来る。楽しめて良かったなアルフリーダ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次は探索者ギルドだ。

 

雇う予定の村娘3人が作る石鹸の材料として、シェルパウダーをアイテムボックスの箱3つ分買った。@40ナール×30だから計1,200ナールだ。シェルパウダー=重曹ゆえ腐らないし、12〜22階層の魔物のドロップ品なのに1〜11階層の魔物のドロップ品と値段に大差が無い。今は無理して取りに行く事も無いので買ってしまおう。

 

ただ万が一、物流混乱で物価が上がっちゃうと悔しいから、シェルパウダーは多めに30個買っておく。パームオイルはソマーラの迷宮2階層のボスのパームバウムのドロップ品だから、買わなくても入手できる。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次はベイルの町だ。

 

1週間前のランチでハラミ肉が絶品だった、オーナーシェフが奥さんと二人でやってるユリアの知り合いの店に行って様子を探ろう。まだランチ時間の前だから、迷惑にならないと良いな。

 

「シェフ、覚えていてくれると嬉しいんだが・・。」

 

「ええ、覚えていますとも。1週間前にランチを召し上がった、ユリアさんの紹介の方でしたよね。」

「エゲリアさんも、こんにちは。」

 

「それは嬉しい。今日の夕食で来ようと思ったんだけど、大丈夫かな?」

 

「それが・・、盗賊が出たのです。一昨日が5日に一度の市の日でしたが、市に店を出した商人や村人の帰り道、売上の硬貨を持ってる所を、軒並み盗賊に襲われて殺されたんです。暫くは、ベイルの町に馬車で商売に来る人はいなくなるでしょう。備蓄がある食物は暫く大丈夫ですが、生鮮野菜がどうしようもありません。昨日も今日も、近隣の畑から野菜が全く入らず、うちも店の野菜も今日の昼で使い切ってしまいます。今晩の夕食になると、ろくなものが出せません。」

 

「夕食に来れないのは困ったな。ソマーラの村は野菜が余ってるから、フィールドウォークで持ってこようか?」

 

「ええぇー、フィールドウォークで野菜を運ぶなんて贅沢すぎますが、野菜が手に入るなら願っても無いことです。」

 

「じゃあ、ちょっと帰って野菜を持ってくる。店の壁を使わせてもらうよ。」

 

適当にムニャムニャ呪文を唱え、ワープで家まで戻る。野菜を持ってとんぼ返りだ。

 

「「おかえりなさいませ、ご主人様。」」

イリスとフレイヤの声がシンクロする。

 

「イリス、フレイヤ、ベイルの町に野菜を運ぶ。手伝ってくれ。」

 

「アルフリーダ、美味しかったベイルのレストランに、恩を売っておくのは悪くない。冷蔵庫に入ってる分も含め、野菜の在庫を全部持って行くから用意して。あと、コボルトソルトが沢山ある。こんな状況で、ソマーラの村に塩を持って来る行商人は無いだろう。ギルドに売ったって4ナールだし、村の野菜と交換しちゃおう。野菜が集まり過ぎたら、さっきのレストランに持って行って夕食に変えれば無駄にならない。」

 

「エゲリアは、状況をユリアに説明に行ってくれ。」

 

「「「かしこまりました、ご主人様。」」」

「了解しました、旦那様。」

 

スーパーのビニール袋や段ボール箱なんて無い。小学生の頃に見た記憶があるリンゴの木箱に似た箱に、アルフリーダが野菜を詰めている。重そうだけど、ドワーフのイリスなら持てるんだろう。

 

再び、ベイルのレストランの壁までワープする。木箱は重くて、ドワーフのイリスしか持てないかな。フレイヤもお供で一緒している。

 

「シェフ、野菜だ。この量で何時まで持ちそうかな?」

 

「こんなにいっぱい・・・。明日の夕営業の分までは大丈夫だと思います。本当にありがとうございます。これ、今日の夕食6人分をお酒込みで無料にしても釣り合わないかもしれませんが・・・。どうしましょう?」

 

「気にしないで。夕食が食べられれば、それで良いよ。困った時はお互い様だしね。」

 

お酒込みの夕食になったのは想定外。今の野菜には、想像以上に価値があるみたいだ。

 

奥さんがハーブティーを出してくれる。シェフが木箱の野菜の分別を始めたので、木箱が空になるまでの時間、3人でお茶を楽しんだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

最後に家でミーティングだ。

 

ワープがあるとは言え、5箇所も回ったので太陽は真上に来ている。フルーツを食べながら話をしよう。ユリア、エゲリア、アルフリーダ、イリス、フレイヤ、全員とテーブルを囲い情報共有と今後の方針を確認する。

 

「ユリア、エゲリアから話は聞いた?」

 

「盗賊がこっち方面に集まって来るとは、迷惑な話ですね。」

 

「ベイルの町の騎士団って、あれは役人だよね。当てになりそう?」

 

「盗賊の数が多いんでしょう。だったら、騎士団から盗賊の討伐隊なんて出ません。負けちゃいますもん。」

 

身も蓋も無いな。

 

「アルフリーダ、村娘3人の仕事はどうしよう? 早急に錬金術師にしてメッキが使えれば、村人の死人も減るだろう。」

 

「村長であるユリアの家人の身分で、『迷宮の淑女』商会が雇用する形がよろしいと思います。商会の従業員としてはアルフリーダの指揮下に、ユリアの家人としての仕事は家令であるエゲリアの指揮下に入ります。命令系統が2系統なのが欠点ですが、アルフリーダとエゲリアもご主人様の女ですので、根本的な意思決定は1本です。アルフリーダとエゲリアが連携できれば動かせると思います。」

 

「ユリアは今回孕まなかったですが、淫乱になったユリアには次回の生理は来ないでしょう。ユリアを淫乱にして戦力として計算できるのは1ヶ月でしょうから、この間に、村の近く来ている盗賊は狩るべきです。盗賊でベイルの町への流通が滞っているのなら、近くに居るハズです。村の仕事はアルフリーダさんと村娘3人に投げましょう。家令である私エゲリアが、アルフリーダさんに権限移譲すれば問題ありません。」

 

「村娘3人は良いとして、アルフリーダが村の仕事を仕切ったら、村人に妬まれないか?」

 

「アルフリーダさんに嫌われたら、余ってる野菜を欲しい物に交換してもらえない、そう村人は考えますから大丈夫です。」

 

「なるほどなぁ、大丈夫か。あとイリス、ユリアの分の『皮のサイハイブーツ』作れそう?」

 

「もう回復してると思うので、やってみます。」

 

昨日と同じように、イリスの手か明るく輝く。光が消えると、イリスの手には装備品が残った。

 

鑑定!

足装備:皮のサイハイブーツ

 

「うん成功だ。『皮のサイハイブーツ』と表示されてる。これでユリアの防御も少し上がるな。」

 

「ご主人様、疲れは昨日よりが少ない感じです。次は、明日の朝に作ってみましょう。ユリアが今履いてる『皮の靴』は、野菜と交換ですね。」

 

鍛冶に関する研究ノートを読んだことも、イリスの経験値に関係してるのかな?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

午後からは、ソマーラの迷宮は4階層のマッピングを完成させることを目標にする。イリスには、ボス部屋の発見よりも、迷宮地図に描き起こせるマッピングを優先するよう言っておこう。

 

4階層も、全体攻撃魔法2発とイリス、フレイヤ、エゲリアの物理攻撃で安定的に倒せる。低階層の魔物は魔法を放つ比率が低いので、放たれる前に殲滅してしまっている。魔法を受けたのは1回しか無く、単体攻撃魔法だった。5階層以上は『詠唱中断』が入手出来てから上がった方が良いかも知れない。

 

「×××××××××××!!!」

「*******!!!」

「×××××××××××!!!!」

「*******!!!!」

 

イリスとフレイヤのチャンポン語が、日々変わっている。I/Oのデータバスが音声伝達ゆえ帯域幅に限界があるのを、何かの工夫でカバーしてるのかな。フレイヤも、ブラヒム語を聞くのは大体分かるらしい。喋る方も時間の問題だろう。

 

ソマーラの4階層は、3時間ぐらいでボス部屋前の待機部屋に案内された。途中まで探索していたこともあり、もう迷宮地図に描き起こせるそうだ。4階層の魔物は蜘蛛で、低確率だが毒を出す。毒消し丸は持っているものの、ここまで毒は貰っていない。注意だけはしておいて、ボス部屋に突入する。

 

「4階層のボス部屋に行ってみるけど、このまま魔法を撃つ攻撃か、フラガラッハを出して物理攻撃するか、どっちがいい?」

 

「「「断然、魔法攻撃です!」」」

 

4階層も、単体攻撃魔法2発撃ってくれれば十分と言っている。フォーメーションでの動きに慣れたので、相手が1匹なら確実に包囲攻撃できる、いや袋叩きが楽しいんだろうな。11階層までは、こんな感じで余裕を持って上がっていきたい。

 

ペッパーを3回拾った所で、家に帰る。

 

今日は楽しい外食だ。シャワーを浴び汗を流してからお出掛けしよう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

日が落ちる頃、レストランの外壁にワープで出た。

 

レストランのドアを開けると、フロア係のオーナーシェフが奥さんが嬉しそうに寄って来る。6人テーブル1つだけ空いていて、他の4つのテーブルは全て埋まっている。ベイルの町では、碌な食材が無くなって、店を開けられない飲食店が出てきてるそうだ。

 

奥さんからは「また野菜を持ってきて欲しい!」とストレートに懇願され、奥さんと知り合いであろうユリアとエゲリアも「お願いしますぅ。」してくる。退路は無い。面倒臭いとは言えない。アルフリーダに「上手くやって!」と言うと「畏まりました!」と返された。上手くやっちゃうんだろうな。

 

飲み物は、イリスだけはドワーフの『水』だ。他の5人はメインが『白身』だからと言って、奥さんが白ワインを出してくれた。アルフリーダに聞くと、ワインに銘柄のような概念は無く作った村の名前で呼んでいる。瓶は無く樽で売買されているので、普通の家庭だと飲み切れないらしい。前菜がタップリ出たので、白ワインと美味しくいただいた。

 

スープは「ミネストローネ」っぽい具沢山だった。メインは『白身』で、たっぷりバターとビネガーのソースがかかっている。材料は単純だけど、なかなか自分では作れない味だ。付け合わせの温野菜とスープの具は、ソマーラの村から持って来た物かな。『白身』は迷宮のドロップ品だから、アイテムボックスなら時間は関係なく保存できる。柔らかいパンが出たのも嬉しい。デザートはパイ生地を何枚も重ねて焼いたケーキとクレープの二つ、それに紅茶が付く。

 

「ところでユリア、今日の面談はどうだった?」

 

「3人とも泣いて喜んだので、落ち着かせるのが大変でした。アルフリーダさんの家事を減らす方向で、当面の仕事を入れます。野菜の交換も村の事務所でやります。彼女達のジョブは村人なので、その辺は旦那様にお願いします。」

 

「うん、了解した。」

 

「あと言い難いのですが・・、彼女達の家は貧しいんです。彼女達が我が家で食事すれば、口減らしになります。彼女達もまだ14歳ですので、もっと太って成長できます。旦那様が良ければ食事を出してやりたいんですけど・・。」

 

「え、でもテーブルには6人しか座れないよ。」

 

「我々の食事中はメイドとして給仕します。メイドですから、我々が出掛けてから自分達の食事を取ります。できるだけ彼女達に料理を教えて3人分多く作るようにすれば、アルフリーダさんの手が空きます。後片付けも彼女達がやります。」

 

「なるほど、それは良いことだね。その方向で上手く進めて。」

エプロン作んなきゃな。今度、帝都の高級服屋に納品に行った時に聞いてみなきゃ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ワインも飲んで、幸せな気分で帰宅した。

 

ユリアが生理だから今日の夜伽は4人だ。よく考えると、女性5人で夜伽5人の方が珍しいハズだよね。




春の10日
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