※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の17日


32.ハーフェン

今朝はフレイヤで目覚めた。

 

15歳成長期のフレイヤのニキビは、石鹸と柳の化粧水で、気にならないぐらい綺麗に収まってきている。口も最初より上手になってきたが、今日のフレイヤは特に積極的だった。どうやら、口に咥える前に”鋭敏”を試してみたら、口内に出される感触での充実感が、フレイヤの好みの様だ。兎人族はドーパミンが出まくるのかな? 

 

飲み込んで2発目に取り掛かかって来るので、隣で見ているエゲリアの乳首を口に含ませてもらう。寝起きの短時間に2連発で出し、完全に空っぽで腰が軽くなった感覚だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ユリアとエゲリアからは、朝食後、村人を動員して昨日の盗賊戦の後始末をしなければならないと言われた。盗賊の死体を放置しては疫病が発生しかねないので土に埋めるのだが、人力で26体も埋めるのは大仕事だ。村人に戦利品の金貨と銀貨を分配する仕事もある。二人は二十歳の女の子なのに、完全にプレイングマネージャーやってて偉いな。大変だけど、村の統治が本業だから仕方ない。

 

盗賊からの剥ぎ取り品は6点を前衛が装備できたし、悪くない成果だ。また、不要な装備品は村の武器庫に入れる事になった。2本あった銅の剣(空き)はキープして、近いうちに水流剣を作ってみたい。水の供給は大事だからね。

 

鋼鉄の剣(空き)(空き) ←ユリア

革の鎧(空き)(空き) ←エゲリア

革の鎧 ←フレイヤ

革の帽子(空き) ←イリス

革の帽子 ←フレイヤ

革の帽子 ←ユリア

鉄の槍 ←マモルのアイテムボックスへ

銅の剣(空き)*2 ←物置きにキープ

皮の靴*25 ←『迷宮の淑女』商会の在庫へ

 

 

朝食まで、昨日の午前中と同じようにソマーラの迷宮7階層のボス周回をする。昨日のバーベキューで肉の在庫は全部出して村人と食べてしまったので、ボス魔物のパーンが落とす『ヤギの肉』は、いくらでも在庫しておきたい。

 

「ご主人様、おとがきこえにくいです。」

 

パーンを2周したところで、フレイヤが革の帽子を脱いでしまった。なるほど。防具としての性能は上でも、感覚派の人には、厚く固い革だと駄目なのか。兎人族のフレイヤは兎耳だし、分かる気がする。フレイヤとアルフリーダの頭装備は、鉢金だな。

 

「フレイヤ、ちゃんと言って偉いぞ! 急いで皮の帽子を取ってくるから、ちょっと待ってて。」

 

ワープで村に蜻蛉返りし、『迷宮の淑女』の在庫から一番綺麗な皮の帽子を出してもらう。フレイヤに渡した革の帽子は、自分の装備品にしよう。

 

 

【マモル】ワンド 革の手袋 革の帽子

足装備:硬革の靴(移動力増強)

5ジョブ(15) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)

獲得経験値二十倍(63) 必要経験値十分の一(31)

ワープ(1) 合計112

探索者Lv15:体力(小上昇)

魔法使いLv15:知力(小上昇) MP(微上昇)

英雄Lv8:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)

色魔Lv7:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

僧侶Lv8:精神(小上昇) MP(微上昇)

 

【イリス】 革の鎧 イアリング

武器 :槌(空き)

頭装備:革の帽子(空き)

腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)

足装備:皮のサイハイブーツ(空き)

鍛冶師Lv9:腕力(中上昇) 体力(小上昇)

 

【フレイヤ】 木の盾 革のミトン 革の鎧 皮の帽子

武器 :強権のダガー(詠唱中断)

足装備:皮のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:ボディークリップ(空き)(空き)(空き)

闘兎Lv4:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)

 

【エゲリア】 革の帽子 イアリング 

武器 :鋼鉄の剣

胴装備:革の鎧(空き)(空き) 

腕装備:革のミトン(空き)(空き)

足装備:皮のサイハイブーツ(空き)

淫乱Lv6:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ユリア】 革の帽子

武器 :鋼鉄の剣(空き)(空き)

腕装備:革のミトン(空き)

足装備:皮のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:イアリング(空き)(空き)(空き)

淫乱Lv4:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

 

ちなみに、ユリアの武器が『鉄の剣→鋼鉄の剣』に変わった程度では、体感できる程の攻撃力の増加は無かった。ユリアのLvが上がれば違うのかもしれないが・・。攻撃の主力は魔法だから、強化するならワンドかな。ロッドかスタッフに変えれば違いを体感できるのだろうが、7階層では焦眉の急というほど攻撃力は切迫してない。

 

合計でパーンを15周したところで、時間切れになった。今朝はベイルのレストランに『焼き立て高級パン』を取りに行く日だからね。ベイルのレストランまで、直接ワープで跳んでいく。

 

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「こんにちは奥さん、今日はパンを焼く日だよね。」

 

「マモル様ぁー、食材が高騰しすぎて買えません。何か持ってないですかぁー?」

レストランの奥さんが泣きついてくる。

 

「村の野菜は、あと2〜3日で収穫できると思うよ。今はヤギの肉しか入ってないなぁ。」

 

「ヤギの肉、お願いですから譲ってくださぁい。肉があればシチューが作れます。出せる料理がピザだけじゃ店が潰れてしまいますぅ。」

 

奥さんから、結構必死な顔でお願いされると断りづらい。あざとい系も嫌いじゃないから、本気でも演技でも全く問題ないし。

 

「エゲリア、奥さんに全部渡して良い?」

 

「我が家の食卓はアルフリーダさんが何とかするでしょうし、この店が潰れると困りますからヤギの肉はお譲りしましょう。奥さん、結構な量あるのでパットを持って来て下さい。」

 

さっき取ったヤギの肉の塊を15個、アイテムボックスから出してパットの上に乗せる。資金繰りが厳しい訳では無いので、今回も焼き立てパン15回分と交換にした。奥さんが「そんなんじゃ、あまりに申し訳無いです。今日以降から1回にパン31個をお渡ししますね。」と言ってるので、有り難く受け入れることにする。

 

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家に帰ったら、直ぐに報連相だ。

 

「アルフリーダ、ごめんね。ベイルのレストランが困ってそうだったから、ヤギの肉は全部渡しちゃったよ。朝食は大丈夫かな?」

 

「ご主人様が美味しい高級パンを持って来てくれるので、何とでもなりますよ。直ぐに用意しますね。」

何とでもなるらしい。怒られなくて良かった。

 

「ユリア、話は変わるけどソマーラの村でニワトリは飼ってないの? 朝食には玉子が欲しいんだけど・・。」

 

「旦那様、ニワトリは野菜クズや草だけでも育つことは育ちますが、麦とかの穀物を餌に与えないと人間が食べるほど玉子は取れないんです。この辺は人間が食べる分の麦も不足気味ですから、玉子を目的にニワトリを飼う余裕がある村は無いと思います。ちなみに玉子って貴族が食べる贅沢品で、一般人が食べられるのは病気の時ぐらいですよ。」

 

昔は玉子が高級品だった話は聞いたことがあるが、異世界でも同じだった。メロンや桃の缶詰と同じぐらいの感覚かぁ。穀物を増産しようにも、肥料が無いから効率が悪いんだよなぁ。焼き畑やってもカリ肥料にしかならないし、骨粉とか鶏糞じゃないとリン肥料にならないよなぁ。人糞や牛糞は臭いが厳しいから、居住してるソマーラの村では使いたくないし。

 

「やっぱり、お金を稼いで雌馬を買って、地道に農業生産性を上げるしか無いか。村を豊かにするって大変だね。」

 

 

朝食後、ユリア&エゲリア&フレイヤは盗賊の後片付けに行く。エマ・ミラ・ノラの3人は、『迷宮の淑女』商会の店番と、村の事務所の留守番だ。隙間時間に石鹸製造と洗濯もするから普通に働いてると思うが、アルフリーダに言わせるとホワイト労働過ぎるらしい。

 

イリスは、オークションで落とした研究ノートを解明する時間が楽しくて仕方ないっぽい。

 

なので午前中は迷宮に入らないから、アルフリーダを伴いクーラタル→ボーデ→ハーフェンの順で行ってみる。一人なら直接ボーデまで飛べるが、最終目的地のハーフェンでの主目的は「修行場だった滝」になる。バーナ語ネイティブの兎人族がいないと、ハーフェンでの活動は厳しいだろう。ただ、ボーテまで二人でワープするのは無理っぽいゆえ、帝都の北にあるクーラタルを刻む必要があるな。アルフリーダに目的地を説明すると「ならバスタオルが必要ですね。」と言われた。

 

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クーラタルでは、MPが回復するまで時間が必要なので、休息を兼ねて武器屋と防具屋を覗いてみる。

 

武器屋は、鉄の剣やシミターぐらいまでしか置いてないし、杖もワンドやウッドステッキがほとんどで、6日前に覗いた時と大差無い。鋼鉄の剣とロッドも少しあったが、どちらも(空き)は無かった。

 

防具屋も、皮装備と革装備がほとんどで、特に見るべき物は無かった。

 

「ご主人、アクセサリーの装備品って扱ってる?」

 

「身代わりのミサンガなら、今はオークションじゃないと手に入らないね。世の中が物騒になってきたから、天井知らずの落札価格になってるって話だよ。」

 

「そうか、ありがとう。」

 

アルフリーダが何か言いたそうだ。迷宮前の広場で珍珠奶茶(タピオカミルクティー)っぽい飲み物を二つ買って、二人でベンチに横並びで腰掛ける。小声で話せば大丈夫だろう。

 

「ご主人様、身代わりのミサンガが高いと言ってました。芋虫のスキル結晶ならベイルの2階層ですから楽勝ですよね。」

 

「いやー、楽勝すぎて皆が納得しない気がする。実は、今入ってる7階層でも物足りないと思ってるっぽいんだ。」

 

「何か理由を付ければ大丈夫です。ベイルの2階層に行きましょう。盗賊が活発に動いてるからアルフリーダ・エマ・ミラ・ノラの訓練ってことにしましょう。あとイリスも連れて行けば、問題無く狩れますよね。」

 

アルフリーダのスイッチが入ってしまった。身代わりのミサンガをオークションに出品して稼ぎたいんだろう。(空き)スロットが付いたミサンガが一つ取ってあるから、芋虫のスキル結晶さえ入手すれば作れちゃうな。芋虫のスキル結晶の相場が@4,000ナールぐらいで、スキル結晶の融合成功率を10%と仮定すると、身代わりのミサンガの価格は4万ナールぐらいか。天井知らずの落札価格ってのは5〜6万ナールぐらいだろう。あれ、これって美味しいじゃん!

 

「まずは、予定通りハーフェンまで行くよ。帰宅してイリスやエゲリアが忙しそうだったら、エマ・ミラ・ノラを連れてベイルの2階層に行こう。ところで、『迷宮の淑女』は大丈夫なの?」

 

「そんなの、休憩の札を出しとけば十分です。本来なら半日営業で十分なくらいの市場規模ですから。」

 

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クーラタル→ボーデは、冒険者に運んで貰うと銀貨3枚の距離だ。アルフリーダを連れワープでボーデの冒険者ギルドまで飛んだが、MP切れの感覚は無かった。成長してるな。

 

「アルフリーダ、このハルツ侯爵領にはハーフェンと言う漁村がある。連れて行ってもらえる冒険者を探してもらえる?」

 

念の為に椅子に座って休み、実務作業はアルフリーダに一任しよう。

 

「ご主人様、ハーフェンへの定期便は出てないそうです。跳べる冒険者を見つけたのですが、ハーフェンからの帰りの客を見つけるのは難しいから、2人で銀貨2枚なら受けると言ってます。」

 

「いや、こっちのパーティを解除しなければ、相手の冒険者のパーティには入れない。ところがパーティ編成を解除しちゃうと、淫乱2人のジョブ効果も外れちゃうから帰宅するのに苦労する。料金は銀貨2枚払うから、冒険者にこっちのパーティに入ってもらいたい。一旦アルフリーダを外せば1人入れるから。」

 

「なるほど了解しました。万事アルフリーダにお任せ下さい。」

アルフリーダがアイテムボックスから銀貨2枚を出すと、冒険者が喜んでる。

 

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冒険者のフィールドウォークは、ハーフェンの魚市場に出た。午前中なので流石に人で賑わっている。冒険者をパーティから出すと、すぐに帰っていった。あまり時間を置くとアルフリーダが不安に思うから、自分もボーデの冒険者ギルドにワープで飛ぶ。

 

再びアルフリーダをパーティに招待し、再び二人でハーフェンの魚市場まで跳んだ。銀貨1枚ぐらいの距離ならMPは全く問題ない。

 

「アルフリーダは、この辺の人の言葉を理解できる?」

 

「バーナ語の方言ですね。商人をやってましたから、この程度なら意思疎通できます。」

 

魚市場を見回すと、見た事のある様な魚も置いてあるが、氷は少ししか無い。夏場は厳しいだろうな。

 

「アルフリーダ、氷って貴重なの?」

 

「氷室を作って冬場に雪や氷を溜め込むんですが、もう春の16日ですので節約してるんでしょう。魔法で氷を出すことも出来るそうですが、魚市場とは縁の無い話です。もっとも帝都では魚を食べる習慣も無いですし、海産物は基本的に地産地消ですね。取り扱う商人も少ないと思います。」

 

「なるほどな。ともかく魚市場の探索は次の機会にしよう。村の郊外に、かつて神官ギルドの修行場だった滝がある筈だから聞いてみて。必要なら大き目の魚を買って良いよ。大抵の魚は捌けるから。」

 

 

「ご主人様、こちらの女将さんが滝の場所を教えてくれたのですが、この赤い虫の様なのが美味しいと勧められて・・。」

 

「おおー、桜エビじゃん。アルフリーダ買って! 桜エビのかき揚げは高級だよ。まさか入手できるなんて凄いぞ。」

 

「桶の代金が20ナール、桶にちょうど入る量の桜エビ?が30ナールって言ってますが・・・。」

 

「激安だ! 買い占めたいぐらいだ。女将さんに滝まで行って直ぐ戻ってくると言ってくれ! 9人いるから桶2杯分買うぞ!」

 

女将さんに銀貨1枚を握らせる。笑われたが、昼まで待ってるそうだ。滝まで急ごう!

 

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魚市場から5分ぐらい歩くと村の外で人気は無い。兎人族の耳でアルフリーダが滝の音を聞き分け「もう大丈夫」と言っている。さらに10分ぐらい歩くと幅10メートルぐらいの立派な滝が見えて来た。

 

「これで滝行をするのか。寒そうだな。デュランダルをアルフリーダに預けておくよ。この剣なら地上に出てる魔物なら一撃で倒せるから安心だね。あと焚火もしておいて、滝に打たれた身体を温めないと風邪ひいちゃうな。バスタオルも用意しておいてね。」

 

間違い無く水は冷たいだろうが我慢する。春なので、枯れ木や枯れ草を集めるのは苦労しなかった。ファイヤーボールで火を着ける。服を全部脱ぎ滝に入るが、痺れるぐらいに水は冷たい。頭の上から水を受けると、冷たいというより痛い。キツイ、キツすぎて何も考えられない。ボーとして滝の水圧で倒れそうになる。これが滝行か。冬にやったら生死に関わると言うか、無理だわ。

 

意識が飛びそうになるまで耐え、滝壺から上がった。

アルフリーダがバスタオルで抱えてくれる。濡れた身体を拭いて、焚き火で温めないと・・。多分、唇が紫色だ。

 

ジョブ設定!

 

神官:Lv1

効果:MP(小上昇) 知力(微上昇)

スキル:全体手当 

 

「アルフリーダ、やったよ、無茶苦茶にキツかったけど神官が取れた。」

 

「ご主人様、一刻も早く焚火に。アルフリーダがタオルで拭きますから。」

 

服を着ても、歯が噛み合わない感じだ。正面を焚火で温め、背中からアルフリーダが密着し体温で温めてる。

 

「ご主人様、身体が冷え切ってます。どうしましょう?」

 

「あと10分くらいアルフリーダが温めてくれれば動ける。魚市場までワープだから、帰りは楽だよ。」

 

預けたデュランダルを回収して、経験値を犠牲にしシックスジョブまで取って神官を追加して、BPをMP回復速度二十倍(63)まで振っておく。ウォーターウォールで焚火の後始末をすれば完璧だ。アルフリーダの柔らかい感触は名残惜しいが、桜エビも気になる。

 

「女将さん、桜エビを取りに来たよ。これ、いつ頃まで網にかかるのかな?」

 

アルフリーダの通訳によると、あと20〜30日は網にかかる。桜えびのシーズンは毎日船を出すから、また買いに来てとの事だ。軽く市場を一周すると小さな乾物屋があった。昆布がある!

 

「お姉さん、これ昆布だよね。」

会話は全てアルフリーダの通訳だから昆布を知らないがようだが、店のお姉さんに意図は通じたっぽい。

 

「あら、人間族なのによく知ってるね。うちのは夏に船を出して収穫した昆布を蔵で寝かして店に出してるから、拾い物の昆布とは物が違うよ。」

 

「確かに、良い感じで粉を吹いてる。これ1枚いくらするの?」

 

「1束に10枚入ってて100ナールよ。」

 

「安っすぅ。買うわ。1束ちょうだい。」

 

「人間族が昆布買うなんて珍しいわね。あら、あんた桜えびも買ってるじゃない。内陸の人とは思えないわね。」

 

銀貨1枚を出し、海産物問屋みたいな1束の昆布を買った。

 

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さて、もうMPも全回復しているだろう。ワープを念じると、ソマーラの自宅の壁も選べる。どうしよう・・、一気に跳んでみるべきか? 二日前にボーデから一人で跳んだ時は気持ち悪くなったが、今回はアルフリーダを連れた二人だ。二日前よりMPは強化されてるとは言え、厳しい結果になるのは確定的だよな。

 

「アルフリーダ、家までワープで跳べそうなんだか本当にギリギリで倒れる可能性が高い。悪いんだが、桜えびの桶は二つともアルフリーダが持って。」

 

「昆布も紐で背中に担ぎますから、アルフリーダに渡して下さい。もし、ご主人様が倒れたらどうすれば良いのですか?」

 

「MP回復速度二十倍を付けているから5分もすれば回復する。ベッドに運んでくれるだけで大丈夫だ。」

 

「承知いたしました。全てアルフリーダにお任せ下さい。」

 

ワープ!

 

うぉぉー、気持ち悪い。これがMP切れの鬱か。黒いワープゲートから出た直後に倒れ、動くのも辛い。覚悟してないで突然来たら耐えられないな。アルフリーダが何か言ってる。イリスが家から飛び出し、担いで運ばれて、ベッドに寝かせて休ませてくれてる。

 

「アルフリーダ、イリスありがとう。予想してたとは言え相当にキツかった。まあMPが完全に底を突いた限界を体感できたから、無駄な経験じゃないよ。」

 

「イリスはご主人様が死んじゃうじゃないかと思って、本当にビックリしたんですから。今後は無茶は止めてくださいね。」

 

アルフリーダが熱いお茶をベッドに持って来てくれた。温まるな。

 

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苦労して運んだ桜えびだ。昼食でかき揚げを作るしか選択肢は存在しない。

 

「アルフリーダ、大麦の粉ってある?」

 

「大麦の粉もありますけど、大麦粉は小麦粉が無くなった時の代替品ですよ。小麦粉も十分にありますけど・・。」

 

「えーとね、『天ぷら』と言う油で揚げる料理なんだけど、我が家の小麦粉はパン作りに向き過ぎていて、『天ぷら』の衣には今一つなんだ。だから今回は大麦の粉で衣を作って実験してみようと思ってね。」

 

大麦にはグルテンが入ってないから、粉と水を混ぜるだけサクサク天麩羅の衣になるハズだ。玉ねぎ、人参、ミツバ、似た様な野菜は空冷式冷蔵庫の中に保存されている。オリーブオイルを揚げ油にし、桜エビ6割の高級かき揚げにする。イリスとアルフリーダが、かき揚げ作りを横で見ている。

 

「ご主人様、天麩羅って油を大量に使って贅沢な料理ですね。」

 

「そうだなぁ、本当は1回揚げ物に使ったオリーブオイルは、ニワトリに餌に混ぜ食べさせるんだけど、今のソマーラの村では捨てるしか無いから勿体無いよね。」

 

「それで玉子をいっぱい産むんですか?」

 

「うん。あと、馬糞を土に混ぜ堆肥にするとミミズが大量に出てくるんだ。ミミズはニワトリの大好物だから、放し飼いで食べさせると玉子を沢山産むよ。まあ今は将来のことより、熱いうちに『桜エビのかき揚げ』を食べよう。」

 

ユリア、エゲリア、フレイヤとエマ・ミラ・ノラの6人も昼休憩に帰って来て、桜エビの掻き揚げと高級パンの組み合わせで食べまくる。夕食に桜エビのペペロンチーノを作ろうかと思ってたが、桶2杯分の桜エビは”かき揚げ”で食べ尽くされた。桜エビに塩気があるから、天つゆ無しで美味しい。

 

 

「アルフリーダ、午後の予定はどうなった?」

 

「はいご主人様、エマ・ミラ・ノラを連れ、ベイルの迷宮に入ることになりました。フレイヤは念の為に鋭敏で警戒するので村に残し、人間語の学習をさせます。ユリアとエゲリアから、私アルフリーダも闘兎になって欲しいとお願いされましたが、アイテムボックスの問題が解決できませんので継続検討にしました。」

 

アルフリーダが闘兎の話をチラつかせ、有無を言わさず話を纏めたんだろうな。

 

「流石はアルフリーダだ。イリス、一緒に行く皆をよろしくね。」

 

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ベイルの迷宮2階層、ボス部屋の前にワープする。

 

「ご主人様、イリスにも説明して下さい。」

 

「うん、そうだね。クーラタルの防具屋で得た情報なんだが、盗賊の活動が活発になったせいで、身代わりのミサンガの価格が暴騰しているらしいんだ。我々はオークションに出品した経験も無いし、この機会に、身代わりのミサンガを作ってオークションで売ってみようと思ってね。5〜6万ナールぐらいの落札になると予想してる。身代わりのミサンガなら、芋虫のスキル結晶だけで作れるから美味しいよね。」

 

「ご主人様、ボス周回で芋虫のスキル結晶を狙うんですね。これはワクワクしますね。素晴らしい判断です!」

 

今となっては、ホワイトキャタピラーも楽な魔物になっていた。さらにイリスとアルフリーダの二人がノリノリで、止まるのだろうか不安だ。

 

今は、ボス部屋のホワイトキャタピラーでも実験してみる余裕がある。単体攻撃魔法だけなら5発で煙になったが、アルフリーダから『ほむらの銅剣』を借りて火炎剣の攻撃を実験すると、3発で煙になった。火炎剣の威力は、単体攻撃魔法2倍以上は無いことが判明する。

 

ただ、魔法2発を撃つ間にホワイトキャタピラーは5人に包囲されるから、タコ殴りになる。探索者Lv12のアルフリーダが、ホワイトキャタピラーの背後から火炎剣を叩き込む作業をしている。ボス部屋を1周するのに5分かかってない。念の為に錬金術師のメッキも使っているが、正面に立つイリスでさえ余裕があって、2階層のホワイトキャタピラーの攻撃なら”かする”ことも無い。また戦闘時間が短いので、ホワイトキャタピラーに糸を吐かれる前に倒せている。途中で、アイテムボックスに入っている鉄の剣と鉄の槍をエマ・ミラに貸し出すのに気付いてしまったら、1周が4分近くまで短縮した。

 

芋虫のスキル結晶がドロップしたのは、絹の糸が36個貯まっていた時だった。

 

「やりました、ご主人様。(空き)が付いたミサンガはアイテムボックスに入ってるし融合しちゃいますね。今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、モンスターカード融合!」

 

イリスのテンションが高い。ボス部屋にいる限り外から人は入って来れないから、さっさと融合しちゃうのが正解だ。両手から眩しい光を発し、躊躇なく芋虫のスキル結晶を融合する。

 

鑑定!

アクセサリー:身代わりのミサンガ

 

「おめでとうイリス。今回も成功だ。エマ・ミラ・ノラ、イリスのスキル結晶の融合が100%成功するのも内密だぞ。バレるとイリスが拉致られるからな。さて次は、ボス部屋を出て帝都の商業ギルドまでワープしよう。」

 

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「マモル様、今日はお連れの女性が多いですな。」

今回も、商業ギルドのロビーをウロウロしてると『A・A』の方から見つけてくれた。

 

「うん、うちの従業員のエマ・ミラ・ノラだ。優秀なんでアレックス殿にはあげないよ。」

 

「いやいやいや、マモル様の所の従業員を引き抜くなど、命知らずも極まります。狭いですが談話室に行きましょう。」

 

商業ギルドのロビーで、皮のサイハイブーツを履いた女性を5人引き連れて歩くと視線が痛い。すれ違った誰もが振り向く。腰から脚にかけてのラインが強調されてるから、注視する方が普通だよなぁ。特に、サイハイブーツを履いたアルフリーダの太腿は圧巻だ。他の4人の尻もプリプリしてるし。

 

「エマ・ミラ・ノラ、もっと胸を張って歩きなさい。視線の中で堂々と振る舞うのが淑女の品格です。」

 

アルフリーダに『イエスマム!』と返事する雰囲気で、エマ・ミラ・ノラの顔色に余裕は皆無だ。村とは違って帝都だしなぁ。村では、胸が垂れない様に皮の鎧を着てる『迷宮の淑女』商会の従業員だが、ワープの前に念の為、鎧と帽子と手袋を回収しといた。イリスとアルフリーダは「視線が気持ち良い」とまで言ってるが、エマ・ミラ・ノラの3人に合わさせる。アルフリーダなんかは、革の鎧を着て、乳のラインが強調させても問題無いんだろうけど・・・。

 

談話室では、イリスとアルフリーダ左右に侍らせ長椅子に座り、エマ・ミラ・ノラは椅子の後ろに立つ。

 

「さてアレックス殿、早速だが本題に入ろう。アルフリーダ、説明を。」

 

「ご主人様、かしこまりました。アレックス殿、本日は『身代わりのミサンガ』の話で参りました。単刀直入ですが、帝都の落札価格も動いてますか?」

 

イリスに目配せすると、アイテムボックから流れる様に『身代わりのミサンガ』を出し、テーブルの上に置く。

 

「マモル様、失礼します。我は尋ね力を見る、守りの魂立ち出でよ、防具鑑定!」

 

「確かな品です。流石にお耳が早い上に行動力が凄まじいですな。確かに帝都でも『身代わりのミサンガ』の需要は沸騰しています。あまりに需要が強すぎて、特にこの3日はオークションに出てきません。出品される前に、金に糸目を付けない相対取引で引き取られてるのでしょう。オークションの最後の落札価格は7万ナールで、相場の倍です。」

 

「アレックス殿、我々は余計な面倒には巻き込まれたくないんだ。オークションでやれるか?」

 

「今のタイミングで『身代わりのミサンガ』を出品すれば確実に注目されますが、そこを捌き切ってこそ仲買人です。マモル様、ぜひ私にやらせて下さい。」

 

「うん、よろしく頼む。話は変わるが、先日預けたインテリジェンスカードの件はどうなっている?」

 

「はい、隊商を襲われた商会と別室で話が付きまして、インテリジェンスカード7枚は騎士団を通さず商会が直接買い取りました。金貨40枚です。私の手数料は襲われた商会から直接もらってますから、金貨40枚はマモル様が納めて下さい。」

 

「アルフリーダ、お願い。しかし妙に高いな。あの7人は幹部クラスの強さでは無かったが、ここまで価値のある情報なのか?」

 

「時々あるのですが、襲った盗賊が騎士団崩れなのが判明したそうです。インテリジェンスカードに書いてある個人名は誤魔化せませんから、間違い無いでしょう。そのような騎士団を抱える貴族家は遅かれ早かれ改易される運命ですから、自分の商会は密かに取引を引き上げ、ライバル商会に取引させるのです。私もその貴族家の固有名詞までは知りませんが、そこそこ大きな家のような口ぶりでした。」

 

「なるほどなあ、実は昨日、その盗賊の残党らしき集団に村を襲われた。返り討ちにしたんだが、出て来たインテリジェンスカードは交換しても良いのだろうか?」

 

「インテリジェンスカードは何枚お持ちなのですか?」

 

「アルフリーダ、アレックス殿に見せてあげて。」

アルフリーダのリュックから、束になったインテリジェンスカードが出てきた。

 

「失礼します、数えさせていただきます・・・・。って26枚もありますよ!」

 

「だって盗賊は皆殺しって皆が盛り上がっちゃったから。うちの村は結構強いけど、面倒に巻き込まれたくないから固有名詞は出したくないんだ。」

 

「えーと、この枚数を騎士団に持ち込んで換金しますと、ほぼ間違い無くソマーラの村に辿り着きます。うーん微妙に危ないですね。村人を徴兵して使い潰すとか・・・。」

 

「アルフリーダ、意見を。」

 

「インテリジェンスカード26枚は、アレックス殿が直接、先ほどの商会に売却するのです。商会は、自らの私兵団で隊商を襲った盗賊に報復したと宣伝でき、名声を得られます。ご主人様は名声や権力には興味無いので、全ての功績を商会に譲っても惜しくありません。もちろん商会が口封じに来る可能性はありますが、その時は、ご主人様が自由民の当然の権利を行使するだけです。誠実であるだけで、皆が得をする取引ですからお得ですね。」

 

「うん素晴らしい。アレックス殿さえ良ければ、アルフリーダの意見を採用したい。どうだろうか?」

 

「今後のことを考えれば、私には頑張って話を纏めるしか道が無さそうです。仮にアルフリーダさんから無能者と判断されたら、マモル様との取引は消滅しますよね・・・。インテリジェンスカード26枚、確かにお預かりいたします!」

 

コボルトのスキル結晶も頼むねと言い残し、商業ギルドを後にした。若者よ頑張れ!

 

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「ご主人様ぁ、イリスは痺れました。もう濡れちゃいます!」

 

「家まで我慢しようね。あと、フレイヤの頭装備が革の帽子じゃ無理だったじゃん。防具屋に行ってみようよ。」

 

武器屋と防具屋は隣同士だ。偶然なのか、店の前で武器屋の主人と目が合った。

 

「これはご主人、また帝都まで来ましたので寄らせてもらいました。何か良い出物はありますかな?」

 

「今日は女性方を大勢お連れで、映えますなぁ。なるほど、これならば優れたアクセサリーが是非とも欲しくなるのも道理です。さて、今日は防具屋の方でお話ししませんか? うちの系列店なんですよ。」

 

まあ、そうだろうとは思ってた。防具屋に入ると応接室に案内される。

 

「そちらのお嬢さん方には、がさつな話より甘いものが良いですな。ケーキでもお出ししましょう。」

うん、お得意様認定されてるな。

 

「何やら『身代わりのミサンガ』の価格が暴騰しているようですが、防具の価格も上がっているのですか?」

 

「相変わらず、情報の重要性を理解していらっしゃる方だ。あれは備えを怠っていた商人が慌てて買っているのです。『身代わりのミサンガ』は消耗品の側面がありますが、スキル結晶が必要なので直ぐに量産できる物ではありません。しばらくは高いでしょうな。」

 

「なるほど、やはりそうでしたか。ところで、今日は防具屋の方に通していただいたという事は、期待しても宜しいので?」

 

「ふふふ、珍しいダマスカス鋼の防具が持ち込まれまして、店頭に出さず取っておきました。」

店主のアイテムボックスから出てきた物がテーブルに置かれる。

 

鑑定!

頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)

 

「これは貴重な装備だ。ダマスカス鋼の鉢金ですね。ご覧の通り、隣に座っているパーティメンバーは兎人族でして、帽子は耳を塞ぐので少し合わなかったのですよ。」

 

買い!!!!!と叫びそうになる。しかし、こんな時こそ冷静を装うのが能力だ。うん? 店主の表情がピクッとした。

 

「まさかとは思いますが、闘兎ですか?」

 

「彼女の娘が闘兎ですが内密に願います。ご主人に商道徳の基本を言うのも釈迦に説法でしょうが、念の為なので気を悪くされませんよう。」

 

「「ふふふふふふ。」」

 

「いやー、商売はこうでなければ楽しくありません。5万ナールでいかがでしょう?」

 

「金貨5枚、お支払いして。」

 

アルフリーダは、言われる前にアイテムボックス操作の呪文を詠唱し始めている。ダマスカス鋼の剣の推定販売価格が6万5,000ナールだから、5万ナールは高くない。

 

「お連れの方々も素晴らしいですな。ドワーフの娘さんも、そういう事ですかな。」

 

「そういう事です。これも念の為で失礼しますが、内密でお願いします。面倒事は避けたいですから。」

 

「いやいや、お客様にお勧めする品に失礼があってはいけませんと言う事です。お互い今後とも良いお付き合いを願いたいですからなぁ。」

 

「「ふふふふふふ。」」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

残ったケーキは全て、防具屋の従業員が箱に詰めてくれた。こういうのが出来るレベルの店は貴重だよ。

 

「ご主人様ぁ、あの店は今回もたまりません! 商談でイキそうになったのは初めてです。あれが付いてたんですよね。」

 

アルフリーダが腕に胸を押し付けて来る、これ本当に濡れてるだろうな。ダメ押しするか。

 

「4つ付いてた。アルフリーダも家まで我慢しようね。」

 

イリスも無言で腕に胸を押し付けて来た。さっさと帰らねば。エマ・ミラ・ノラの3人は14歳の小娘だし、ブラヒム語も『迷宮の淑女』商会に入ってから学び始めたばかりだから会話の内容は理解してない。貰ったケーキは皆で分けようね。

 

夕食の時間にはまだまだ早いが、帝都の冒険者ギルドの壁からワープで帰宅した。

 

イリスとアルフリーダが見つめてくるので、ベッドルームでズボンを脱がせる。我慢させるのが可哀想な状態になってるので、まだ明るいから声が響かないよう二人にはタオルを咥えさせた。アルフリーダは後ろからイリスは前からで手早く満足させる。順番が逆になったが、シャワーでも二人の身体を洗って楽しんだ。

 




春の17日 夕方
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