今朝はソフィアで目覚めたが、先輩奴隷に気を使ってか、エゲリアと交互にディープスロートで咥えられる。
出したのはエゲリアの口の番だったからか、満面の笑みで満足そうだ。ついこの間から咥え始めたエゲリアが、キャリア20年のソフィアと同じぐらい深く呑み込めるのだから、十分に褒めなければ。
毎朝ソフィアに僧侶の”手当て”をかけることにしたが、神官の”全体手当て”をかけてみた。単にジョブを変えるのが面倒だったのだが、ソフィアが言うには気持ち良さは昨日と変わらないと言う。どっちでも良いのかな?
身支度と朝のルーチンワークをし、お茶を飲んで水分補給する。家の飲料水には念の為に井戸水を使っていたが、今日はウォーターウォールで出した水でお茶を入れてみた。ここまで生活用水に使ってみて、魔法で出した水でも特に有害といった感じは無いし、迷宮でも時々飲んでいるから全面的に切り替えても大丈夫だろう。
「旦那様、ウォーターウォールの水で入れたお茶の方が、美味しいんじゃありませんか?」
「ユリアもそう感じるか。そうなんだ。この辺の井戸水には地下の岩や土の成分、ミネラルって言う物が溶け込んでるんだと思う。こういう水を硬水って言うんだ。魔法で出した水だと、完全に純粋な水だけなんだと思う。ミネラルが少ない水を軟水って言うんだけど、お茶には軟水の方が適してる様だね。」
「ご主人様、じゃあ、台所で使うのもウォーターウォールの水に切り替えた方が良いですね。」
「うーん、一概にそうとも言えないんだ。肉を茹でるには硬水が適してるし、便秘気味の女性にも硬水の方が適してる。お腹を壊して下痢してる時は軟水かな。あと石鹸は軟水じゃないと泡立ち難い。他にも色々あるだろうから、アルフリーダとソフィアで実験してみてね。」
「「了解です、ご主人様!」」
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早朝の迷宮は、ソマーラの9階層の続きからだ。
今後の事も考えると、ボーナス魔法のメテオクラッシュも実験しておきたい。ミチオ君は英雄Lv.8の時にMP不足で撃てなかったが、昨日の段階で英雄はLv9まで上がってるし、色魔/淫乱で MP(小上昇)が全部で3つ、神官でもMP(小上昇)を持っている。もう撃てるのではないだろうか?
昨日中断した9階層途中の小部屋にワープで移動し、メテオクラッシュに入れ替え準備しておく。
「皆、今日もボス部屋まで最短で行きたいけど、魔物4匹の集団の時に新しい魔法の実験をするつもりだ。初めての魔法なので出せるかどうかも分からないけど、落ち着いて見守っていてね。」
「ご主人様、あそこにニードルウッドが4ひきいます!」
フレイヤにとっての『あそこ』は、視界の範囲とは限らない。
「えーと、突き当たりの丁字路を右に曲がると魔物が見えるって意味ですね。」
イリスが何故そう判断したのかも分からないが、間違い無く言う通りなんだろう。確かに丁字路を右に曲がると、ニードルウッド4匹の集団が確認できた。
「メテオクラッシュ!」
全体攻撃魔法だからターゲットを指定してないが、燃える隕石が、ニードルウッドに向かい飛んで行く。4匹が一撃で煙になりブランチが落ちたが、MPがキツい。2発は間違い無く撃てない。まだ限界じゃないので歩けるけど、デュランダルのMP吸収で回復しないと、普通の全体攻撃魔法を撃つのも厳しい。
「ご主人様、9階層の魔物が一撃って、今の魔法は一体・・。」
「ユリア、魔法使いの魔法とは別系統でボーナス魔法の一種なんだ。ただ、一発撃っただけでMPが底をついちゃった。威力はあるんだけど、使い所が難しい魔法だな。何匹かデュランダルで倒してMPを回復させるから、次の魔物は全員で物理戦闘になる。皆、悪いけど上手く合わせてね。」
「「かしこまりました、旦那様!」」
「ご主人様、マッピング地図も8割方埋まってますから、もう少しでボス部屋も見つけられると思います。」
フレイヤの兎耳も、ピクピクしてるな。
イリスとフレイヤの二人を先頭に歩きながら、久し振りにデュランダル用の設定に調整せねばならぬ。
【マモル】革の手袋・帽子・鎧
武器六:デュランダル(63)
足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)
3ジョブ(3) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)
獲得経験値十倍(31) 必要経験値五分の一(15)
パーティ項目解除(1) 鑑定(1)ジョブ設定(1)
合計117
探索者Lv19:体力(小上昇)
魔法使いLv19:知力(小上昇) MP(微上昇)
英雄Lv9:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)
【イリス】 革の鎧 イアリング
武器 :槌(空き)
頭装備:革の帽子(空き)
腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
鍛冶師Lv10:腕力(中上昇) 体力(小上昇)
【フレイヤ】木の盾 硬革の鎧 硬革の手袋
武器 :強権のダガー(詠唱中断)
頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:ボディークリップ(空き)(空き)(空き)
闘兎Lv7:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)
【エゲリア】 革の帽子 イアリング
武器 :鋼鉄の剣(空き)
胴装備:革の鎧(空き)(空き)
腕装備:革のミトン(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
淫乱Lv8:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
【ユリア】 革の帽子
武器 :鋼鉄の剣(空き)(空き)
胴装備:革の鎧(空き)
腕装備:革のミトン(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:イアリング(空き)(空き)(空き)
淫乱Lv7:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
次に出会った魔物は、ニードルウッド・エスケープゴート・ニートアントの3匹だった。エゲリアとユリアの2人でニートアントを抑え、イリスとフレイヤの2人でエスケープゴートを抑える。9階層ともなると、デュランダルでもニードルウッドは一撃で倒せなかったが、それでも水魔法を放たれる前に切り倒せている。次にニートアントを処理し、最後にエスケープゴートを5人で囲んだ。
「デュランダルを出せば、魔法を使わなくても戦えたね。ただ、MPは半分弱しか回復してない感じだから、もう少し続けるよ。」
4thジョブにして、剣士を付けた方が良かったやもしれないが、さらに経験値を犠牲にしないとBPが微妙に足りない。少し戦闘時間は延びたが、危ないって程でも無いし、魔物の攻撃も直撃は喰らってないし・・。このまま行こう!
「ご主人様、突き当たりを右に曲がった所が、恐らくボス部屋だと思います。」
「ご主人様、まがったとこにニードルウッドの音がします!」
確かにニードルウッドが3匹いたが、前回同様のポジションで戦い、MPも8割方は回復した感じだ。ミチオ君は風呂を入れる度に、これを繰り返してたと思うと凄いな。面倒で自分には無理だわ。
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イリスの推測通り、魔物を倒した先で9階層のボス部屋を見つけた。
ニードルウッドのボス魔物はウドウッドで、リーフを落とす。リーフからは毒消丸が10個作れるので、ギルドで売れば@25*10=250ナールになる。金額や経験値的にはボス周回する手もあるが、芋虫のスキル結晶が取れる階層に行きたい。ボス周回はパスだ。
ボス戦は、デュランダルを付けたまま5人で囲って袋叩きに出来るので、8階層より簡単なくらいだった。とは言え、デュランダルを出しているので経験値が犠牲になっている。探索的には楽だけど、デュランダルは常用できないよなぁ。
やっとMPが全回復したので、デュランダルを外し魔法戦闘の設定に戻してから10階層に上がる。11階層までの出現魔物グループの残りはグリーンキャタピラーかコボルトだから、どっちもスキル結晶が欲しい魔物だ。ドロップ品的にも悪くないし。
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10階層に上がった最初の魔物で、グリーンキャタピラーが1匹出てきた。魔物が1匹の時は、フレイヤ・エゲリア・ユリアの順番で走り出し、最後にイリスが正面を取って包囲していまう。単体攻撃魔法のサンドボールを一発撃って戦闘時間を短縮するが、囲んでしまえる相手なら安心できる。
「皆んな、当初の予定通り、暫くは10階層でレベル上げをしよう。もし芋虫のスキル結晶が落ちたら美味しいしね。あと、グリーンキャタピラーは糸を吐いて、相手を拘束する厄介な魔物なんだ。フレイヤの強権のダガー(詠唱中断)でキャンセルするのが対抗手段なんだけど、魔物が4匹ともグリーンキャタピラーだと、流石に全部キャンセルするのは難しいと思う。だから、グリーンキャタピラーが3匹以上の時は、距離を取って戦おう。全体攻撃魔法5発撃ってから物理攻撃の順番かな。」
「フレイヤが毒にしときます!」
「あ、それ良い考えですね。グリーンキャタピラーが3匹以上の時、フレイヤは状態異常耐性ダウンをガンガン掛けましょう。私エゲリアとユリアが、走って毒針を投げ付けます。イリスは動いちゃダメですよ。」
「フレイヤ、エゲリア、その作戦で行こう! 魔法5発撃ち終わるまで少し時間が掛かるから、グリーンキャタピラーは毒にしとく効果が比較的高いかもしれない。」
結果として、全体攻撃魔法の発射回数は増えたが、魔物が入ってこれない小部屋に到達するまでMPは枯渇しなかった。MP回復速度二十倍(64)を小まめに付け替えて休憩すれば、経験値を犠牲にしてデュランダルを出さなくても回るかもしれない。少し面倒臭いが、この運用も実験してみる必要があるな。
キリが良いので、朝食に帰宅しよう。
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「ご主人様、今朝は春野菜のパスタにしました。村の畑は昨日ぐらいから野菜を収穫し始めたみたいで、『迷宮の淑女』商会に持ち込まれています。それと朝の水の話ですが、パスタを茹でるにも硬水の方がシコシコモチモチの食感で美味しかったです。やっぱり、軟水用と硬水用で水瓶を2つ置くのが良いですね。用途で使い分けます。気化式冷蔵庫も増やしたいし、午後から買い物に行きませんか?」
「そうだね、アルフリーダ。あと昼にベイルのレストランにも野菜を卸しに行こうか。ピザ焼いてるって言ってたから昼食で食べようよ。今日ならまだ野菜も品不足で困ってるだろうから、在庫全部持って行こう。ベイルの流通も情報収集しておきたいしね。」
春野菜とはキャベツではなかった。アスパラガスとか、菜の花とかクレソンとかの葉物野菜、山盛りで乗っているオイルパスタが取り分けられた。異世界じゃなかったら、高くてこんな大量に乗せられないな。
「イリス、ソマーラの迷宮6階層にも魔物部屋を見つけてあるよね。あれも、魔物が溜まらないうちに攻略しときたいんだ。ついでに、まだ試してない魔法の使い方も実験しておきたい。オーバーホエルミングの直後に全体攻撃魔法を放てば、リキャストタイムを短縮できるかもしれない。仮に全体攻撃魔法を発動出来なかった時は、メテオクラッシュを撃つから危険は少ないと思う。」
「それって、想定通りだったら魔法2連発に近いですよ。やりましょう。今すぐ実験しとくべき戦術だと思います。」
「ご主人様は、いつもこんなに実験してるんですか?」
「え、普通じゃないの? ソフィアが何言いたいのか分からない。イリスは翻訳出来る?」
「ソフィアさん、この程度は日常会話です。私達はマモル様の知識と力を前提としたパーティですから、この世界の常識では当て嵌まらないことが多いのです。毎日が実験と驚きの連続で進んでいますし、迷宮探索も驚異的なスピードですから、100年後には私達もソマーラ村の伝承に登場しますよ。私達のパーティに模倣すべき対象はありませんから、実験は普通で当然のことなのです。」
「そうだね。いずれはイリスも隻眼になるから、セリーみたいに本を書き残さなきゃな。」
「え、隻眼って国宝級ですけど・・。これ冗談じゃなく素で言ってますよね。」
「ソフィア、イリスだけじゃなくて、ソフィアを含め皆上級ジョブになるんだよ。そんなに遠い未来じゃないと思うよ。」
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ソマーラの迷宮6階層の魔物部屋の位置も覚えてなかったが、イリスが、ボス部屋からが近いと言っている。待機部屋にはワープで出られるので問題ない。途中で魔物2匹を煙にし、魔物部屋の壁まで到達した。
「皆、復習しよう。中に溜まっているのが1階層と同じぐらいの数だとすれば、30匹弱だと思う。出てくる魔物の種類はこんな感じだ。」
6階層:コラーゲンコーラル
5階層:ニートアント(毒持ち)、水魔法が弱点!
4階層:スパイススパイダー(低確率の毒持ち)
3階層:ミノ
「毒持ちが多いが、ニートアントは水魔法が弱点だから、ウォーターストーム2発で倒せると思う。あと、少しでも疑わしかったら積極的に『毒消し丸』は使ってくれ。パーティ効果で色魔/淫乱の精神(中上昇)の効果が3つもあるから、状態異常には成り難いハズだけど十分に注意しよう。魔物への突撃は、ニートアントが魔法で全滅してからだよ。突撃までは入り口の壁を背にして耐えようね。」
魔物部屋だと言う壁を押すと、全員が吸い込まれる様に魔物部屋に入って行った。
「オーバーホエルミング! ウォーターストーム!」
あ、成功してる。魔物の動きがスローモーションだわ。着弾もゆっくりだ。思ったより蟻や蜘蛛が多い。ナイーブオリーブも1匹いるぞ。しかし、オーバーホエルミングの時間内に2発目のウォーターストームが間に合うか、タイミング的に微妙なんだよな。
オーバーホエルミングの時間が切れた。
「ウォーターストーム!」
2発目の全体攻撃魔法でニートアントが全滅する、同時にお嬢様方が躊躇無く走り出した。まだ魔物は20匹以上残ってる感じだが、おそらく全体攻撃魔法の3発目が当たれば、お嬢様方の攻撃で倒れるんじゃないだろうか。
リキャストタイムが長く感じる。フレイヤは『瞬発力上昇』の効果中90秒間は無敵タイムだが、他の3人は大丈夫だろうか?
「ウォーターストーム!」
ケーンをアイテムボックスに収納し、鉄の槍に交換して魔物に向け走り出すが、お嬢様方が、バタバタ魔物を煙にしているので大丈夫だとは思う。スパイススパイダーで毒化された人はいない様だ。コラーゲンコーラル1匹だけ、鉄の槍で突いて煙にした。
「ご主人様、魔物が先行する3人に気を取られてるから、槌が当たりまくります。全部、1撃で2発ずつ当てましたよ!」
「旦那様、ユリアとエゲリアは走りますから、魔物部屋は広くて戦い易いから良いですね。」
「瞬発力上昇で、フレイヤはさしまくったよ。たのしいねー。またやりたいな。」
「皆んな〜、ドロップアイテムを拾って持ってきて。『皮』はイリス、『毒針』はフレイヤ、がお願いね。」
ドロップアイテムは全部で31個もあった。何故か1階層の魔物部屋より多い。魔物部屋は定期的に駆除しないと危ないな。
念の為、忘れ物が無いかチェックして退室する。
鑑定!
鑑定!
鑑定!
鑑定!
残念だが、スキル結晶は落ちてなかった。
ミノが落とす牛(移動速度)のスキル結晶を、ソフィアの靴に融合したいが、少し先になりそうだ。
探索者のレベルも上がってる。一時的に経験系を減らしパーティジョブ設定まで取って確認すると、アルフリーダが剣士Lv10まで上がっている。目の前にアルフリーダ本人は居ないが、戦士Lv1に変更できた。魔物部屋を回ったと言え、1日で闘兎の取得まで道半ばまで来れた。初級ジョブや基本ジョブの上がりは早いな。
この後にベイルのレストランに行くので、7階層のボス(パーン)を周回して、ヤギ肉を少し在庫しておくか・・。
ヤギ肉の塊を3つ入手した後、10階層でグリーンキャタピラーを狩る。ミノもそうだったが、下位の魔物は上位の魔物よりスキル結晶を落とし難い。やはりボスのホワイトキャタピラーを周回しないと、芋虫(身代わり)のスキル結晶の入手は難しいかもしれない。
1時間ほどで、魔物が入って来ない小部屋を見つけた。だいぶ早いが、ここで切り上げて帰宅しよう。
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家では、アルフリーダがお出かけの準備をしていた。
レストランに納品する野菜は、木箱2つ分も用意しているので、まあ十分かな。ソフィアは、エマ・ミラ・ノラと一緒に、『迷宮の淑女』商会兼ソマーラ村の事務所に行ってるそうだ。先に6人でワープし、ベイルのレストランで昼食を取る時、ソフィア・エマ・ミラ・ノラの4人を迎えに来ることにした。ユリアがパピルスに書き置きし、テーブルの上に置いている。
ワープ!
「こんにちは奥さん、野菜を持って来たよ。」
「マモル様ぁー、嬉しくて泣きそうです! 昨日の市でも食材の入荷が物凄く少なくて、5倍の値段で奪い合いだったから買えなかったんです。ありがとうございます。これで今晩のお店が開けますぅ。」
レストランの奥さんがシナシナしてきて、エゲリアが睨んでるが、奥さんは気にしてない。あざとい系で確定だな。別に嫌いじゃないから無問題だ。
「村の野菜は、昨日から収穫が始まったから、少しずつ増えてくと思うよ。ヤギの肉、オリーブオイル、コーラルゼラチンも置いてくから、今日の昼にピザか何か食べさせて。全部で10人いるけど大丈夫かな?」
「こんなに貰って、10人分の昼食で良いんですか? じゃあ、お酒だけは在庫がありますから、食事と一緒に飲んで行って下さい。これから釜に火を入れますから、準備に1時間はかかりますけど良いですか?」
「うん大丈夫。それと教えて欲しいんだけど、この前食べさせてもらったハラミ肉は美味しかった。他にも迷宮で取れる美味しい肉ってあるのかな?』
「ハラミ肉と同じぐらい珍しい肉に、ラムチョップがあります。何でも魔物が面倒な割にレアドロップ品だとかで、ほとんど流通してません。あれをローストすると上品な味で絶品ですが、うちには仕入れルートが無いです。たまにギルドに入荷しても、貴族家が持って行ってしまいますから。」
「概ね解った。20分で取ってくるから、昼にラムチョップもローストしてよ。あれは美味しいよね。」
ラムチョップとは、子羊の骨付き肉だ。今の話なら、9割方、ビープシープのレアドロップ品だろう。良い情報を聞いた。丁度6人いるし、ソマーラの迷宮8階層のボスなら問題無い。20分あれば4〜5周は可能だから、1回ぐらいは落ちるだろう。
「皆、お昼ご飯をサクッと獲りに行くよ、ソマーラの8階層のボスだ!」
アルフリーダが戦士Lv1だから、念の為、錬金術師のメッキを掛けておく。またアルフリーダは、乳を支える目的で軽い皮の鎧を常用してるが、一緒に迷宮に入るので、アイテムボックスに入れていた革の鎧に着替えてもらった。ただ、革の帽子は違和感があって駄目らしい。フレイヤと同じだから、兎人族の種族特性っぽいな。
【マモル】ケーン 革の手袋 ・帽子・鎧
足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)
6ジョブ(31) キャラクター再設定(1) 詠唱省略(3)
獲得経験値二十倍(63) 必要経験値五分の一(15)
パーティ項目解除(1) 鑑定(1) ジョブ設定(1)
ワープ(1) MP回復速度上昇(1)
合計118
探索者Lv20:体力(小上昇)
魔法使いLv19:知力(小上昇) MP(微上昇)
英雄Lv10:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)
色魔Lv13:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
神官Lv10:MP(小上昇) 知力(微上昇)
錬金術師Lv6:知力(小上昇) 器用(微上昇)
【イリス】革の鎧 イアリング
武器 :槌(空き)
頭装備:革の帽子(空き)
腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
鍛冶師Lv11:腕力(中上昇) 体力(小上昇)
【フレイヤ】木の盾 硬革の鎧 硬革の手袋
武器 :強権のダガー(詠唱中断)
頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:ボディークリップ(空き)(空き)(空き)
闘兎Lv8:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)
【エゲリア】革の帽子 イアリング
武器 :鋼鉄の剣(空き)
胴装備:革の鎧(空き)(空き)
腕装備:革のミトン(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
淫乱Lv9:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
【ユリア】革の帽子
武器 :鋼鉄の剣(空き)(空き)
胴装備:革の鎧(空き)
腕装備:革のミトン(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:イアリング(空き)(空き)(空き)
淫乱Lv7:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
【アルフリーダ】皮の帽子 革の鎧 革の手袋
武器 :ほむらの銅剣(火炎剣)
足装備:皮のサイハイブーツ
戦士Lv1:体力(小上昇) HP(微上昇)
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7階層のボスだが、単体攻撃魔法を2発撃ち込んでることもあり、1周4分弱で周回できている。このボス周回も効率良いな。時間限定だったからか、フレイヤは瞬発力上昇を使ってダガーで刺しまくってたな。5人で囲っているから、アルフリーダも、ほむらの銅剣を叩き込めている。本業は戦闘要員じゃないから、これで十分だ。
ピープシークは4回目の周回でラムチョップを落とした。骨付き肉の塊なので1個あれば十分だ。ワープで戻ろう。
「奥さん、ラムチョップ獲ってきたよ。どこに置けば良いかな。」
「えぇ〜、20分で取ってくるって冗談だと思ってたのに、本気だったんですね・・・。」
「ユリア、もしかしてマモル様って、物凄いの?」
「これだけの奴隷と愛人を囲ってるんだから、察しなさいよ。物凄いわよ。」
なんか意味が変わってる気もするが、突っ込まずに流そう。
「じゃあ、買い物してまた来るから、ランチ10人前を宜しくね。」
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帝都のスークで重い物を買うので、全員で跳ぶ。ワープでは、人が抱えられる範囲でしか運搬できない。
「えーと、水瓶1つ、空冷式冷蔵庫用の素焼きの瓶4つ、これなら皆で持てますね。ご主人様は人目がありますから、壺とか瓶とか持っちゃ駄目ですよ。」
アルフリーダはご機嫌だ。一番重そうな水瓶をイリスが持って、ワープで一旦帰宅し、とりあえず玄関に壺や瓶を置いておく。これから食事だから、台所で手洗いだけして再出発だ。ソフィア達も帰っているが、エマ・ミラ・ノラ3人のが落ち着きが無い。
「エマ・ミラ・ノラも一緒にレストランに行くんだよ。石鹸で手を洗っておいで。」
エゲリアにこっそり教えてもらって、エマ・ミラ・ノラが落ち着いてないのを理解した。普通の村娘が外食するのは極めて稀で、屋台での買い食いが精々だと言う。髪と身体は毎日洗ってるし、衣服も毎日洗濯して着替えてるから、見た目は村娘じゃないので恥ずかしくないから問題無いとも言ってある。この辺の感覚は良く理解できないけど、『迷宮の淑女』商会で育ててれば大丈夫だろう。光源氏計画みたいだけど、手を出す予定は無い。処女は面倒だからね。
ベイルのレストランには、最初にユリア・エゲリア・イリス・アルフリーダ・フレイヤの5人を運び、第二陣でソフィア・エマ・ミラ・ノラの4人を運んだ。MPが苦しい感じがしないぐらい成長している。これなら、アルフリーダを連れてハーフェンまで直行出来るかもしれない。桜エビを買いに行きたいし。
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レストランは、貸切りにしてくれていた。大人には赤のハウスワイン、イリスにはドワーフの水、フレイヤ・エマ・ミラ・ノラの4人には味を付けた炭酸水を出してくれた。
ご主人はオーナーシェフだが、フロアは奥さんに任せている店だ。厨房の方が楽しくて、人と喋るのが面倒臭い気質ってのも解る。適材適所が幸せだよね。
ナポリスタイルの薄いピザが焼けた順に出て来て、冷めないうちにフレイヤ・エマ・ミラ・ノラから先に食べさせる。この世界では手づかみで食べるそうだ。あれなら釜で1枚1〜2分ぐらいで焼くだろう。大量のチーズを乗せている訳でも無いので軽く食べられる。
「うん、美味しいね。イリス、ドワーフの水って酒精がキツいけど、ピザと合う?」
「ご主人様、ドワーフにとっては水なんですから、全ての料理に合いますよ。」
ピザを1人2枚食べたら、ラムチョップのローストが焼き上がった。骨付き子羊肉で、要はリブロースだから高級部位だ。紫色のソースがかかっている。ブルーベリーかな? これも美味しいな。
「マモル様、こんなに食材を持ってきてもらって、ありがとうございます。久しぶりに思いっきり料理できました。」
「ご主人の料理は久しぶりだが、美味いな。ブルーベリーのソースも合うが、何と言ってもラムチョップの焼き加減が絶妙だ。家のフライパンで焼いたのでは、こうは火が入らない。来て良かったよ。」
「そーなんですよ。遠火に当てるんですけど、赤身は硬くパサパサになり易いので、塊肉のまま釜で1時間弱ローストするんです。ミディアムレアに仕上げると美味しいですよね。いやー、マモル様は解ってる人だから作り甲斐があります。」
キッチンはワンオペなんだろう、ご主人はさっさと引っ込んで、お茶とドルチェの準備をすると言っている。昨日、卵が手に入ったからカヌレを焼いたそうだ。楽しみだな。
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「ご主人様、午後からはエマ・ミラ・ノラの戦闘訓練を兼ねて、ベイルの迷宮に行ってみようかと思います。錬金術師がいるパーティでの戦術を検討しておきたいですし、2階層でグリーンキャタピラーが出ると言っていたので、色々と丁度良いですよね。」
「ああ、そうだね。色々丁度良いな。ならフレイヤも一緒に行ってあげて。彼女は魔物を見つける感覚が群を抜いてるから、安全性と効率が段違いに上がるよ。ソフィアには硬革の靴(移動力増強)を貸しておこうかな。なるべく早く、ソフィアにもスキル結晶を融合した靴を作るから、もう少し待ってね。」
ソフィアと靴を交換し、皆で歩いてベイルの迷宮まで向かった。パーティにソフィアを入れ迷宮に1階層から入り、二人で2階層・3階層・4階層とワープしておく。ソフィアは探索者のダンジョンウォークを使えるから、これで迷宮の中なら各階層に自由に移動できる。
ソフィアのパーティに入ったのは、フレイヤ・エマ・ミラ・ノラの計5人だ。ユリア・エゲリア・イリス・アルフリーダを自分のパーティに入れ、帝都の商人ギルドまで飛んだ。
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商人ギルドは、少し慌ただしい雰囲気だ。
「ご主人様、これからオークションがあるみたいですね。出品リストが貼り出してあります。えーと、『身代わりのミサンガ』が1つ出品されてますね。アレックスは仕事してるようです。」
「アルフリーダ、アクセサリーの装備品は出品されてないかな?」
「うーんと、『身代わりのミサンガ』以外は無いですね。あ、『ダマスカスステッキ』が出品されてます。オークション順番は『身代わりのミサンガ』の次の次ですね。」
「ステッキだと殴れるんだったな。一応、下見しとくか。」
オークション会場に入るには1人1,000ナールの参加費が必要で、入札すると返金される。商人ギルドの受付で聞いてみると、下見会場には誰でも入れるそうだ。
鑑定!
武器:ダマスカスステッキ(空き)
微妙だな。(空き)が一つしか無い。MP吸収のハサミ式食虫植物のスキル結晶は持っているから、コボルトのスキル結晶と一緒にステッキに融合すれば『吸精のダマスカスステッキ』になる。知力二倍は、アクセサリーにヤギのスキル結晶を融合すれば使える。うーん、理想は(空き)スロットがいっぱいある聖槍に、知力二倍・攻撃力二倍・MP吸収・HP吸収なんだよなぁ。まあ、作って売るだけでも儲かるから問題無いんだけどな。
「これはマモル様、お越しでしたか。」
「おおアレックス殿、丁度良かった。このダマスカスステッキ、予想落札価格はどのぐらいかな?」
「そうですね、『ただのダマスカスステッキ』ですから、5万ナール程度でしょう。『吸精のダマスカスステッキ』ならスタート価格が10万ナールからなんですけどね。」
「コボルトのスキル結晶は入手できた?」
「はい、4,900ナールで二つ入手してありますって・・・、わかりました。」
「アルフリーダ、後を頼む。『身代わりのミサンガ』の落札額までで資金は自由に使ってくれ。」
「かしこまりました、ご主人様。」
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ユリア・エゲリア・イリスの3人と伴って、帝都の武器屋に向かって歩いて行く。
「イリス、剣帯と言うか、弾帯と言うか、毒針とか薬を入れるポケットが複数あるベルトが欲しいんだ。そういうのって防具屋で売ってるのかな?」
「あるとすれば武器屋か防具屋ですけど、ベテラン冒険者になると、自分の好みで皮職人に作ってもらうそうです。ただ、高いって聞いてますね。」
「ユリアとエゲリアは、走りながら毒針とか薬とかが取り出し易いポケットが良いよね。出せる金額だったら作ろうかな。」
いつもの武器屋と防具屋を覗いてみる。いつもの店主が、今日は防具屋のカウンターに座っていた。
「こんにちは、ご主人。装備に関係することで、少し相談に乗って欲しいんだけど・・。」
「どうも、いらっしゃいませ。そちらの人間族の女性二人は新しい顔ですな。さて何をお探しでしょう。」
「先日、うちのパーティの兎人族の話をしただろう。それに関連してるんだが、魔物に毒針を投げつける戦術が有効なんだ。」
「何と・・、そういうことですか。そもそも闘兎は極めて珍しく、世の中では”ほぼ”知られてないジョブです。なのでジョブの特性も世に知られていません。昔、闘兎は毒に関係してると聞きましたが・・・。なるほど、毒針を投げつける戦術ですか。大丈夫です、営業機密情報の管理は商道徳の基本中の基本ですから。」
「ご主人は流石に理解が早い。毒針を剣帯とか弾帯のような物に複数個セットしておけば、投げ付けるのに取り出しやすく、移動や持ち運びにも便利かと思ったんだ。毒針は再利用できるから3本もセットできれば十分で、毒消しとか回復とかの薬を入れておく小さなポケットもあれば嬉しい。」
「毒針は3本で十分って、そんな貴重な情報を頂いてしまっては、弊社も誠意を見せねばなりますまい。うーんと、ところで、そのロングブーツは見事ですな。防御力も高そうで、何より、オリジナル装備品をその歳で作るとは、想像力が素晴らしい。ところでドワーフのお嬢さん、太腿の上部に毒針を入れるホルスターがあれば便利じゃないかな?」
「あぁ〜、その手を気付かなかった私は無能です。想像しなくちゃ鍛冶は出来ません。毒針ホルスターなら、サイハイブーツ全体から見れば小さな改良ですから、鍛冶する時にイメージ修正すれば対応できちゃう可能性がありますね。貴重な教え、感謝いたします!」
「イリス、良く分からないんだが、防具屋のご主人のアドバイスで、先が見えたってこと?」
「アドバイスどころが、ピンポイントで刺さった助言ですよ。少しだけ世界が違って見えるようになりました。」
「ドワーフのお嬢さん、そこに気付けたのは優秀だからなんで、自信を持って良いと思うがね。まあそれより、商家の連中からアクセサリーの装備品が持ち込まれてますぞ。まだ店には並べてないので、好きな物が選び放題ですな。」
いやー、この爺さん凄いわ。情報交換した質量は『貸し借り無し』のイーブンだと思うが、話の流れの先に売り物を用意してら。店の奥の引き出しから、桐箱っぽい木箱が持ち出されて来た。中身には、指輪が4*5=20個入ってる。
鑑定!
(空き)(空き)の指輪が、20個のうち2つだけある、買いだ!!!
「さらに、こちらのアクセサリーは闘兎の女性に。」
タルエムの小箱が出てきた。
鑑定!
アクセサリー:ボディークリップ(空き)(空き)
「そして、こちらも作れる鍛冶師も少なく滅多に出回らない品です。」
さっきより古びたタルエムの小箱が出てきた。
鑑定!
アクセサリー:聖銀のミサンガ(空き)(空き)
買いぃ!!!!!!!!と叫びそうなのを頑張って抑えたが、顔には出てしまってるだろう。
「これだけの品を仕入れられるとは、ご主人は凄まじい。特にタルエムの小箱に入っている品は、聖銀の装備品でしょう。商家がこんな貴重な品を売りに出すとは、理解が追いつかないくらい驚いてます。」
「なに、商家といえども価値が解らぬ無能者は少なくないのです。商人ギルドのオークションで『身代わりのミサンガ』が出品されましたから、盗賊対策で何が何でも落札したいのでしょう。という訳で、オークションの精算が終わるまで店頭には出さずにおきますから、後ほどまたお会いしましょう。」
「そこまで見通せてるとは・・。私など鼻垂れ小僧ですね。いやー、世の中は広い。これからも宜しくお取引下さい。指輪は二つ選ばせてもらって、ボディークリップと聖銀のミサンガも頂きたい。全部で8万5000〜9万ナールですが特別待遇料金を加味し10万ナールで合ってるでしょうか?」
「そちらこそ見た目は20代なのに、中身は50代の熟達の商人の域に達していますな。末恐ろしいとは正にこの事。ここで10万ナールと計算できる商人は帝都でも数えるほどでしょう。今後とも良い取引ができそうで喜ばしいことです。特別待遇料金を頂戴するからには、矜持にかけて損はさせませんよ。」
「「ふふふふふふ。」」
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オークションの清算が終わった後、再来店して決済と受渡しを行うという事で、防具屋を後にした。
「あ〜疲れた。あの爺さん凄いな。」
「旦那様、ユリアは半分も理解できてないと思いますが、付いてたんですよね。」
「うん、付いてたの4個を買った。最後の特別待遇料金ってのは、良い物を優先的に回せ!ってのと、知っちゃった情報の口止め料かな。あの手の人は、契約に絡めた約束なら信用できるよ。」
「ご主人様、あの武器屋と防具屋のオーナーは、人間族なのになんで鍛冶師のアドバイスが出来るんでしょう? 作る物のイメージで鍛冶するなんて話、鍛冶師じゃなきゃ理解出来ない感覚ですよ。」
「うーん、分かんない。100%想像で根拠は無いけど、セリーが書き残した理論書『鍛冶とスキルと迷宮について』からの知識を、あの爺さんも得てる可能性かな。流石にあのアドバイスは詳し過ぎる。鍛冶する時の頭の中のイメージにより、鍛冶師によって成果物が少々違うのを利用すれば、毒針ホルダーぐらいならサイハイブーツに付けられるってことだろ。武器屋や防具屋の経営者ってより、職人側の思考だよね。」
ステンレス水筒に、お茶を入れて持って来ればよかった。少し休みたいけど、喫茶店って無いんだよなぁ。こんな機会も珍しいので、4人でフラフラ街歩きデートをしながら商人ギルドに向かう。帝都の大通りには露店が出ていて、割と豊富に食べ物を売っている。ベイルの町とは大違いだ。春の風物詩のアスパラガスが多いな。
「エゲリア、春の果物って何かな?」
「イチゴとか夏ミカンとかですが、酸っぱいですよ。もう少し暖かくならないと、甘い果物は出て来ませんね。」
まあそうだよな。元の世界のイチゴも、ビニールハウスで重油を炊かないと甘くならない高級食材だった。試しに買ってみたイチゴは、小さくて酸っぱい。5ナール分で紙袋に山ほどあったから、4人でも十分過ぎる量だった。
春の19日 夕方
注:ボス魔物ビープシープのレアドロップ品『ラムチョップ』は、オリジナル設定です。