午後の時間の我々は、再び、ソマーラの迷宮12階層のボス部屋まで到達を目指す。
『迷宮の淑女』商会には、アイテムボックスが在庫を持つのに必要だ。ソフィアと交代で(実際に迷宮には同行せずに、レベル上げ目的だが)、アルフリーダをパーティに加え、午後からソフィアも『迷宮の淑女』商会だ。アルフリーダの闘兎のレベルは低く、ソフィアのレベル上げには今の階層では効率悪い。総合的な判断ってやつかな。実際に迷宮には、イリス・フレイヤ・ユリア・エゲリアの4人を引き連れていく。
ソマーラ村の物資は『迷宮の淑女』商会の独占供給で、野菜やウサギの毛皮と交換で資源供給している。迷宮でのドロップ品を、ギルドに売る値段に毛が生えた程度のレートで交換しているので、村人にとっては、今まで行商人から買っていた価格より圧倒的に安い。なので、村からの資金流出も止まった。いまさら、行商人が戻ってくる余地は無いだろうし、順調に行けば村人も人頭税を払えるだろう。
3時間程度で、12階のボス部屋も見つかった。
ここまで、弱点魔法がある魔物が多い階層という事もあり、全体攻撃魔法は2発ずつ撃っている。今のペースなら、MPの消費と供給がバランスしているのだろう、MP切れで気持ち悪くなる事も無い。もう一つ上位の階層まで覗いてみるか。
「ソマーラの12階層のボスはオイスターシェルで、ドロップ品はボレーだ。要は貝殻で、鶏の餌にするんだけど、畑の土壌改良にも使える。問題は、12階層からはボス魔物の他に”お付き”の魔物も出て来ることだ。計2匹を相手にすることになるけど、作戦はどうしよう?」
「土魔法が弱点なので、ご主人様はサンドストームを撃ち込んで下さい。”お付き”の魔物はイリスが相手します。ボス魔物はフレイヤ・ユリア・エゲリアの3人で囲みましょう。フレイヤが瞬発力上昇を発動して正面を担当すれば、大丈夫だと思います。」
「うん、その布陣で戦ってみよう。皆慎重にね。」
結果的に、”お付き”のクラムシェルは、サンドストーム2発+イリスの槌で問題なく倒せてる。魔法の3発目はサンドボールをオイスターシェルに撃ち込んで、5人全員で袋叩きにした。フレイヤも、瞬発力上昇が発動している90秒間はボス魔物の正面でも楽勝で、自分で毒針を投げつける余裕もある。鋭敏が切れる頃にはイリスもボス魔物の包囲に加わるから、12階層のボスも問題無いだろう。
この戦術なら、やっぱりイリスの靴にも牛(移動速度)のスキル結晶を付けた方が良いな。ソフィアが率いるセカンダリーバーティで、3階層のハチノスは危なげ無く倒せるかな?
13階層に上がって、お試しで戦ってみる。最初にフレイヤが感知した魔物の集団は、ラブシュラブ2匹だった。
「ラブシュラブは火魔法が弱点だ。サクッと倒してしまおう。」
ファイヤーストームを2発撃ち込んた所で、お嬢様達が突撃した。相手が2匹なら1対2の数的優位で戦える。ドロップ品は『板』が2枚落ちた。
「ご主人様、ソマーラの13階層は少し厄介だと思います。ラブシュラブは火魔法が弱点ですが、次に多く出てくる12階層のクラムシェルは、火魔法に耐性があり正反対ですね。狩場にするには効率が悪いです。」
「イリスの言うとおりだろう。当面は12階層を狩場にするのが美味しいかな。それじゃ今日はここまでにして、少し早いけど帰宅しようか。」
イリス・フレイヤ・ユリア・エゲリアと一緒に帰宅すると、既にアルフリーダ達も帰っていた。
「あ、お帰りなさい。今日は早いですね。」
「ただいま、アルフリーダ。迷宮のキリが良かったので早めに終了した。あとは、昼に話してた砂時計を入手したいけど、いきなりペルマスクまでは飛べないから、少しずつ途中の街まで行こうと思ってね。アルフリーダと、一緒にお出かけしたいな。」
「はい、ご主人様、急いで着替えますね。」
アルフリーダが、リビングで絹地の貫頭衣を脱ぐが、当然、貫頭衣を脱げば全裸になる。本物のバニーの着替えを鑑賞するのは幸せだが・・。間違い無く、わざと見せてるだろう。アルフリーダは、寝る時以外はボディークリップを外さないから、全裸の乳房に纏わるチェーンが正直エロい。これを、見せたかったんだろうな。
フレイヤは、家に帰ったらボディークリップを外すので、膝の上に座って待っているのが習慣だ。部屋着の貫頭衣に着替えるからシャツは脱いでしまっているが、もう、乳を出すぐらいならエマ・ミラ・ノラも気にしてない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ベイルの冒険者ギルドに、アルフリーダと一緒にワープした。
「アルフリーダ、今日はドブローまで跳びたいんだ。無理だったら、ドホナかシュポワールまで行って乗り継ぎかな。」
「おまかせ下さい、ご主人様。冒険者ギルドのカウンターで話してみますね。」
なんか、少し前より冒険者ギルドにいる人数が増えたな。芋虫のスキル結晶狙いの人が集まってるんだろうか?
「ご主人様、ベイルの冒険者ギルドから定期便は出てなくて、個別チャーターになるようです。ドブローまで飛べる冒険者は一人だけいて、いつもなら夕方にドロップ品を売りに来るそうです。もう少し待ってみましょう。」
「うん分かった。ところで、皆アルフリーダの事を見てるね。やっぱり鎧だと、胸の形が出るから恥ずかしい?」
「いいえ、女は見られて綺麗になるんです。そんなんで恥ずかしがっている程度の女は、ご主人様に相応しくありません!」
そんなアルフリーダとエールを飲みながらお喋りして待っていると、冒険者ギルドの受付嬢が呼びに来てくれた。ドブローまで飛べる冒険者が買取カウンターに来たそうだ。
「なんだ、ドブローまで行きたいのか。最近は帝都から南側は危ないから、久しぶりのアルバイトだな。二人一緒でも跳べるから、合わせて銀貨8枚でどうだい?」
一人銀貨4枚、帰りで客が捕まる可能性は低いから二人運んで銀貨8枚欲しいんだろう。800ナールはちょっとした金額だが、ボッタクリって程でも無いな。
「アルフリーダ、銀貨持ってる?」
アルフリーダの胸の谷間から皮袋が出てきて、銀貨8枚を支払ってる。
「姉さん、すごい所からお金が出て来るな。女神様かい?」
「うふふ、谷間に入れとくとスリ対策になるの。女神様なら、金貨が出て来るんじゃない?」
「旦那さん、いい女で羨ましいな。ドブローはベイルから南東に位置するから、あの辺も盗賊が多くなってるだろう。美人を連れてるんだから気を付けるんだぜ。」
「うん、ありがとう。あんた良い奴だし、アルフリーダを褒めてくれた礼だ。近いうちにベイルの騎士団にも、帝国政府から盗賊退治の勅命が出るらしいぞ。巻き込まれないよう、上手くやってくれ。」
「そいつは助かる情報だな、ありがとうよ。じゃあ、ひとっ飛びでドブローまで行こうか。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ドブローの冒険者ギルドは、ベイルの冒険者ギルドと同じ程度の賑わいだ。帝都の冒険者ギルドだけが例外的に大きいのかな?
「アルフリーダ、少しドブローの街を歩いてみよう。絨毯の産地らしいよ。」
冒険者ギルドや探索者ギルドや騎士団、街の中心の並びの通りに、固まって絨毯屋が店を構えている。ベイルより東にあるせいか暗くなってきた。もう店仕舞いの支度を始めてるから、絨毯はまた今度にする方が良いな。
職人の町だからか、燭台と蝋燭が売っている大きな店があった。照明は、”こより”に油を吸わせて火を灯すのが安上がりなのだが、薄暗いし少々危ない。蝋燭は蜜蝋から作るので高価だが、”こより”で油に火を灯すのに比べれば、比較的明るく安全だ。我が家のテーブルの上にも蝋燭を刺す燭台は鎮座しているが、もっと照明があれば、もっと日没後の時間を有効に使える。良い感じで蝋燭を数本刺せる青銅の燭台があったので、一つ衝動買いしてしまった。
食料品を売ってる通りは、夕食前の買い出しで賑わっている。ドブローは街灯に火が入ってて、ベイルより豊かな街に見える。
大きな壺に入ったヨーグルト、村で栽培してない生姜とニンニク、まさかの山芋も入手できた。山芋があるなら、万が一の可能性で”ムカゴ”もあるかと聞いてみたが、流石に春だから残ってない。ドブローは、食品を売ってる小さな店でもブラヒム語が通じて楽だな。
「ご主人様、春なのにドブローにはチーズが売ってますよ。少し高いですが、丸ごと買って帰りましょう。」
ハードタイプのチーズの塊を前に、アルフリーダは嬉しそうだ。ハードチーズは、夏から秋に牛の乳から作って冬の間に食べる保存食だから、春の20日過ぎまで残ってるチーズは希少らしい。
今日の買い物は大漁だ。ドブローまで来て良かった。リュックに、生姜・ニンニク・山芋を詰め込んでワープする。ソマーラの村で、誰かに委託栽培してもらって増やしたいな。チーズの塊は、アルフリーダが嬉しそうに抱えている。ピーターラビットは二十日大根が大好物だったが、我が家の兎はチーズが大好きだったとは。
ドブローには、近い内にまた来よう。絨毯も買いたいしね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ただいま、ドブローまで行けたよ。お土産も買ってきた。」
夕食は、ハラミ肉がガッツリ入ったシチューだ。ビーフシチューの匂いがする。牛肉には違いないから当然か。
「ソフィア、ドブローからペルマスクまでは遠いのかな?」
「ドブロー → サボージャ → アイエナ → ザビル → ペルマスク、順番にフィールドウォークを乗り継いで行くしか無いでしょう。ペルマスクまで直接跳べる冒険者は、相当にレベルが高く数少ないですから、当てにしない方が良いと思います。」
「そうなんだ。と言う事は、自分自身のレベルも上げとかないと、行き来するのが大変になるね。」
「そうですけど、ご主人様はハルツ公爵領の漁村のハーフェンから、直接ワープで帰宅したんですよね。大陸の北の端からソマーラの村なんて、相当な距離がありますよ。」
「あの時は、MPが本当にギリギリで倒れたからね。まあペルマスクに行くにしても、レベル上げは並行して進めないとね。」
「あとドブローの食料品店で、ソマーラの村では食べた事が無い農作物を手に入れたんだ。」
「あ、これニンニクと生姜ですね。ドワーフの村では作ってました。でも、こんな長い芋は初めて見ますね。」
「イリス、その長い芋は、故郷で食べていた山芋に似てるので買ってみた。今度試食してみよう。」
「ユリア、ニンニクと生姜はスパイスだから大量に栽培する必要は無いけど、あれば食生活が豊かになる。村で栽培して欲しいんだけど可能だろうか?」
「『迷宮の淑女』商会が、村人に栽培委託すれば良いと思います。菜園は比較的余裕がありますので、その程度の量なら問題ありませんよ。あ、でもマモル様が持って来た新しい作物ですから、試してみたい村人は多そうですね。ちょっと考えときます。」
「ありがとう。ところで話は変わるけど、ソフィアは、ミノのボスのハチノスって得意?」
「ハチノスは大きい魔物ですが、単純に、正面と後ろだけしか攻撃が来ないんです。熟練者が正面で押さえて、初心者が側面から攻撃するのがセオリーですね。知ってさえいれば、楽な部類の魔物ですよ。」
3階層はソフィアのセカンダリーバーティに、1階層は村人にドロップ品の収集を任せるのが合理的か。兎と牛のスキル結晶は、融合して換金するのも美味しいし、自分達の装備にも融合したいし。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お土産のヨーグルトは、食後に、イチゴとコボルトスクロースを入れてデザートにしてくれた。ソマーラの村では牛を飼っていないので、ヨーグルトは珍しい食べ物らしい。エマ・ミラ・ノラは初めて食べると言っている。ハードチーズに比べヨーグルトは圧倒的に腐り易いから、皆で全部食べてしまおう。
「エゲリア、ヨーグルトを食べてて思い出したんだが、そもそも家畜ってどこで売ってるんだろう? ソマーラの村の麦畑を耕すのに、もっと畜力を導入しないと限界があるぞ。それに、ロバと牝馬が1頭ずつじゃ肥料にする糞も全く足りてない。飼育が容易なラバなら、ソマーラの村でも飼う余力が有ると思うんだ。馬は、餌や世話が大変で効率が悪いしね。」
「ちょうど今が出産シーズンですから、乳離れしたラバの子供が買えるかもしれませんが、ソマーラの村では牧場に伝手が無いです。食肉用の鶏ならベイルの定期市で売っているんですが、ラバは食べませんから・・。」
「アレックスに頼んで入手しても、ラバを帝都から村まで運ぶのが大変だからなぁ。ベイルのレストランで、奥さんが何処かに伝手があるか聞いてみるか。」
明日は、ベイルのレストランに食材を持って行って、焼き立て高級パン31個を受け取る日でもあるから、丁度良いタイミングだな。
デザートを食べ終わったら、イリスに今晩の鍛冶をやってもらう。
「イリス、(空き)のあるミサンガを使っちゃったから、今の内に作っときたい。ボディークリップを付けて良いかな?」
「もちろんですとも、ご主人様。」
イリスが絹地の貫頭衣を脱ぎ、当然ながら全裸になってしまうが、平然と膝の上に座ってきた。もう、イリスも恥ずかしくなくなった様子だ。
「あっ、んっ。」
イリスの乳首を立たせ、ボディークリップを装着した。
「じゃあ、どんどん作って行きますね。今ぞ来ませる御心の言祝ぐ蔭の天地の、防具製造!」
鑑定!
アクセサリー:ミサンガ
アクセサリー:ミサンガ
アクセサリー:ミサンガ
アクセサリー:ミサンガ(空き)
アクセサリー:ミサンガ
「イリス、今回も5個中1個に(空き)スキルスロットが付いた。空きスロットが付いたミサンガだけ、イリスのアイテムボックスに入れとこう。”ただのミサンガ”は、『迷宮の淑女』商会で販促に使うんだったよね。」
イリスの乳首からボディークリップを外す時、ご褒美に、胸を揉みながら乳首を舌で転がす。エマ・ミラ・ノラからガン見されているが、もう慣れたし、しょうが無いよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ユリアの淫乱のスキル『避妊』を発動してもらうと、28個の方眼で、明日のマスに卵マークがあると言っている。ほぼ間違い無く排卵日の事だと思う。明日に備えて、今日の夜伽は程々に控えよう。
あと寝る前に、大事な事を言っとかなきゃ。
「皆、明日はユリアが妊娠する日だから、朝フェラで抜くのは無しね。」
春の22日 夜