今朝は、ユリアで目覚める。
熱いタオルで朝立ちを包み込んだ後、咥え込むユリアも、すっかり上手になった。最初は歯が当たる不器用なフェラだったのに、淫乱になって以降はメキメキ上達してきている。
「う〜、朝の一発目は濃くて苦いです。エゲリアは、濃い精子が一番好きって言うけど・・。ユリアも、苦いの頑張って何とか飲みますね。」
「え、そんな無理に飲まなくても。シャワー室で、吐き出しなよ。」
「ユリア、そこ退いて。旦那様、エゲリアがお掃除フェラで吸い出します。ユリアの分もエゲリアが奉仕しますから。ユリアは悪阻(つわり)が出る様になったら、咥えるの苦しいですから、今の内にガンガン飲ませないと。あの子、昔からトロイとこあって・・。」
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毎朝のルーチンワークをこなし、今日は、全員で朝一からクーラタルの迷宮22階層に入る。早朝の、魔物が豊富な内に、経験値稼ぎするのが狙いだ。
ワープ!
早速、フレイヤの兎耳が、ピクピクし始めた。
「ご主人様、昨日より人は少ないです。私達の他に1組、魔物はいっぱい!」
「当たりだったね。混んでる階層は、朝食前の時間が良いみたいだ。みんな、他のパーティが来ないうちに、狩りまくって、経験値を稼ごう。イリス・フレイヤ、案内は宜しくね。」
今日は、フルメンバーの6人パーティで探索している。22階層の最大魔物数は5匹で、最初から数的優位は確立してるし、ゴチャつくから、自分は積極的には前に出ない。たまに、前線を突破してピッグホックが来るが、その程度じゃMP回復には足りない。今朝は、強壮丸を呑みまくるか。
「ご主人様、もう、ほとんど魔物の音がしないです。あと、他のパーティも来ました。」
2時間ほどの探索で、クーラタルの22階層は撤退する事にする。これ以上は効率が悪い。残りの時間は、ソマーラの17階層に切り替えよう。
しかし、ソマーラの14〜17階層の魔物は、弱点魔法が全て異なっていて面倒だ。ただ、戦術的な目処は立っている。単騎で出現した魔物に、フレイヤが『状態異常耐性ダウン』を掛け、ソフィアが担当して『麻痺』が出るのを期待するだけだ。非常にシンプルな戦術ゆえ、運用し易い。
下の階層より戦闘時間も長くなったこともあって、全体回復を使う機会も増えて来る。ただ、ソフィアが『麻痺』させる魔物が出れば、前線から放置できるので、その分、ソフィアは効果的に動ける。魔物が最後まで『麻痺』のまま固まっていれば、吸精のダマスカスステッキで殴って、MP吸収に使える。魔法を撃つ回数も増えたが、十分に戦えてる。
戦術も安定した頃、小部屋を発見したので、早朝の迷宮を終了し、朝食に帰る事にする。今日も、朝から働いたな。
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朝食後、手土産の野菜を持ってベイルのレストランに行き、奥さんに化粧技術の講習をお願いする。
ユリア・エゲリア・イリスの3人が、受講生だ。奥さんに事情を説明すると、
「料理も化粧も、大事なのは技術よ。流石はマモル様ね、ここが解ってる男なんて珍しいわ。素材が良いに越したことは無いけど、素材を引き出すのも技術なの。任せて、美味しそうに見せる化粧技術、全て伝授するわ!」
なんか、奥さんのヤル気スイッチが入ってしまった・・。
昼前に迎えに来ると言い残し、お供のソフィアとフレイヤと一緒に、帝都のスークまでワープする。ソフィアとフレイヤが、何やら買いたい物があるらしい。
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朝のフードコートでは、温かい豆乳が売っていた。大豆があるんだ。なんでソマーラの村では大豆作ってないんだ? 3人分買ってみたが、コボルトスクロースを入れてるのかな。甘いから美味しく飲める。
「ご主人様、エマ・ミラ・ノラも愛人になったので、無駄毛の処理をさせますから、毛抜きと剃刀を買って下さい。あと、太いソーセージも買いましょう。フェラの練習に使います。」
「そういうのって、誰か教えるの?」
「3人とも村娘ですし、奴隷教育やメイド教育と同じで良いと思います。ソフィアが、徹底的に教育します。」
「ご主人様、人間族同士だと妊娠しちゃうから、避妊薬も買って。あの子達、全然準備してないよ。妊娠しても良いって、思ってるんじゃないかな。処女だから、ソフィアみたいに淫乱を取るの無理だよね。」
ソフィアのジョブは探索者だが、月1で淫乱にジョブチェンジして、避妊のアクティブスキルで、卵マークを消す事にしている。探索者に戻しても、一回消した卵マークは復活しない事を確認済みだ。毎月1回の作業で、完璧な避妊が得られる上に、生理も来ない。だから、毎日の様にソフィアの膣中で射精できる。
「ソフィア、避妊薬って効くの?」
「う〜ん、割と信頼出来る避妊は、レモン汁を染み込ませた海綿を、挿入される前に、膣の奥に入れとくんです。でも、処女には無理ですよね。処女でも使える液体の避妊薬も売ってるんですが、効果は高くないようです。」
「コンドームは使わないの?」
「あれは、最高級娼婦が病気予防の為に使う物で、非常に高価な品ですし、並の締まりだと、男性をイカせるのに苦労するみたいですよ。乾燥したロバの腸で作られています。」
食肉が迷宮のドロップ品だから、家畜の解体で得られる腸の供給は少ない。そりゃコンドームが高級品になるわ。ソーセージも高いんだろうな。
天然ゴムって無いのかな? もしくは、SS結合を知らなくてゴム製品になってないとか? 少し市場を探してみたが、天然ゴムも、天然ゴム製品も売ってなかった。薬剤問屋で、硫黄が売っているのは見つけたが、極極小さな小瓶が金貨数枚レベルの値段で、希少元素並みに馬鹿高い。これじゃ、黒色火薬なんて、馬鹿高くなって発明されないのでは? 火力=魔法になるわ。
なんか変だな。温泉地の硫黄はともかく、硫化カルシュウムの石なんて、塩湖が干上がった後に生成された岩だから、無い訳が無い。帝都には石灰石の白い建物あったし、コンクリートって言葉も存在するから、炭酸カルシュウムの石は普通にある。それなのに、真っ白い硫酸カルシュウムの石は生成されなかった?
ああ、そういう事か。そもそも硫黄がレアメタル並みの希少元素なら、硫酸カルシュウムなんか自然に生成しない。ついでに、硫酸も大量生産できないわ。これ、異世界じゃ、そもそもの化学技術が発達しないぞ。文明を発達させない為のボトルネックにしてるのかな? 結果的に、硫酸が無いとリンの大量生産のハードルも高い。土壌由来で循環するリンの分しか食料生産が無理なら、緑の革命とかも駄目なんだな。縛りが強いわ。
ソフィアはエマ・ミラ・ノラの為に店を回り、効果が?の避妊薬も、さらに毛抜きと剃刀も買い揃えてる。
そもそも、ソフィアはパイパンに近い。さらに彼女は『蜜蝋が使い放題の今なら、ワックス脱毛で抜くから自分は剃刀不用』と言い切った。ちなみにブルーノ伯爵家の女は、奴隷もメイドも侍女も娘も妻も、全員ワックス脱毛だったそうだ。ハードモードだな、男で良かった。
前にアルフリーダから聞いたのだが、兎人族の女のような無駄毛の概念が無い種族からすれば、無駄毛のお手入れは理解不能な習慣らしい。兎人族の女達にとっての『お手入れ』とは、手足の毛のブラッシングのことだ。兎人族の胴体部分は、完全に無毛だしね。
あと、腸で作られたコンドームが売ってたので、使用感を確かめる為、ソフィアに買ってもらった。「サイズは大で!」と、何故かソフィアの声が大きい。
ついでに、パスタとマカロニを5kgずつ買って、ソフィアとフレイヤが抱えて帰る。ご主人様に荷物を持たせるのは恥ずかしい事、以前、学習したよ。
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ワープで帰宅し、ソフィアとフレイヤが、買い物荷物を下ろす。
エマ・ミラ・ノラは洗濯を終えて、丁度シャワーで身体を洗ったばかりだった。
「タイミングが良いですね。早速、エマ・ミラ・ノラに『身体のお手入れ講習』をしましょう。ご主人様は、見ちゃ駄目ですよ。フレイヤ、買ってきた食材は宜しくね。」
ソフィアが、エマ・ミラ・ノラを引き連れ、ベッドルームに籠ってしまった。見ちゃ駄目って、何するんだ?
「お母さん、はいこれ。エマ達のフェラ練習用に、ソーセージを買ってきたの。茹でてあげて。」
「あらあら、お昼は食材が決まったわね。茹でとくわ。ところで、ご主人様、もうユリア達を引き取りに行ってあげて下さい。そろそろレストランを開ける時間ですから。」
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フレイヤを連れ、ベイルのレストランまで、ユリア達を迎えに行く。
「奥さん、迎えに来たよ。うちの娘達はどうなった?」
「あら、マモル様。たった今、クレンジングやって、化粧落としまで全部終わったとこ。ユリアとエゲリアには、町娘のメイクを教えといたわ。あと、イリスから聞いたけど、盗賊、いっぱい釣れると良いわね。イリスには、この前ソフィアが言ってた、性奴隷っぽいメイクを教えといたわよ。」
「奥さん、ありがとう。メイクって使い分けるのかぁ。じゃあ、そろそろ昼営業の客が来るだろうから、さっさと帰るよ。旦那さんにも宜しくね。明日、パンの受け取りに来るけど、また野菜も持って来るよ。」
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家に帰るなり、イリスは早速、鏡の前でフレイヤを化粧し始めた。これって、午後から盗賊狩りに行くつもりかな。
「ユリア、エゲリア、お化粧は楽しかった?」
「化粧って、あんなに複雑な工程だとは、ユリアは頭が破裂しそうです。化粧をしてる大店の町娘って、凄かったんですね。」
「エゲリアは、だいたい覚えましたよ。ところで、馬小屋跡地を耕して大麦を種蒔きする件、午後からユリアと一緒に調整しちゃいます。」
「うん、了解。なら午後は、イリスとフレイヤを連れて、ベイルの迷宮に盗賊狩りに行って来るよ。少し考えるから、昼の軽食の準備は、アルフリーダ・ユリア・エゲリアに任せるね。」
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ランチまでの待ち時間に、盗賊狩り用の再設定をやっちゃおう。
ボーナス装備の『決意の指輪』には、”攻撃力上昇”と”対人強化”が付いている、対人戦専用っぽいアクセサリーだ。自分は『ひもろぎの聖銀ミサンガ』を付け、知力二倍と、聖銀で魔法が強くなる効果を活用する。『決意の指輪』を遊ばせるのは勿体無いので、イリスに貸し出し装備させよう。
魔法使いがLv30まで上がってるし、等量交換を使ってみよう。とすると、最悪MPが底を突く可能性もあるから、念の為、余りを少しMP回復速度に振っておくか。剣は、フラガラッハに抑えとけば7thジョブまで付けられる。色々、悩ましいな。
【マモル】 革の帽子・手袋
武器 :フラガラッハ(31)
胴装備:ダルマティカ(空き)
足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)
アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(空き)
7ジョブ(63) キャラクター再設定(1) 詠唱省略(3)
鑑定(1) ワープ(1) 等量交換(1) 敏捷上昇(21)
MP回復速度二倍(3)
合計128
魔法使いLv30:知力(小上昇) MP(微上昇)
探索者Lv27:体力(小上昇)
英雄Lv18:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)
色魔Lv21:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
神官Lv26:MP(小上昇) 知力(微上昇)
剣士Lv9:腕力(小上昇) HP(微上昇)
錬金術師Lv11:知力(小上昇) 器用(微上昇)
【イリス】 革の鎧
武器 :強権の槌(詠唱中断)
頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)
腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:決意の指輪(3)
鍛冶師Lv16:腕力(中上昇) 体力(小上昇)
【フレイヤ】
武器 :強権のダガー(詠唱中断)
盾 :木の盾 (空き)
頭装備:硬革のカチューシャ(空き)
胴装備:革の鎧(空き)
腕装備:革のミトン(空き)(空き)
足装備:革のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(空き)(空き)
闘兎Lv16:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)
「ご主人さま、お化粧見て。性奴隷っぽく見える?」
「おお、フレイヤ、大人っぽくなったなぁ。赤い唇がエロいよ。5割増しで可愛くなってる。イリスも前回よりエロ可愛いし。素敵だな。あれ、イリスもフレイヤも、おっぱい大きくなってない?」
「奥さんに、乳寄せの技も教わったんですよ。背中の肉から前に集めて、鎧でピタッと固定するんです。3時間ぐらいは持つって言ってました。でも、元に戻っちゃいますから、揉んじゃ駄目ですよ。」
さて、イリス、フレイヤ、錬金術師のメッキも掛けておくか。
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「ソーセージが茹で上がったわよ。ユリア、エマ達を呼んできて。イリス、フレイヤ、昼食にするわよ。」
ベッドルームから、ソフィアが、エマ・ミラ・ノラを連れて出て来た。あれ、3人の顔が赤いな。う〜ん、これ聞いちゃ駄目なやつかも。
「ソフィア、ソーセージはペニスと反対で、茹でると縮むの。今度買う時は、ご主人様のより一回り大きいのを選んでね。」
「本当ですね。ご主人様より細いです、失敗しました。まあエマ・ミラ・ノラは初めてですから、最初はこの太さで練習してみましょう。まずはソーセージの皮を剥いて下さい。」
「懐かしいです。イリスも奴隷教育で、これでフェラの訓練やりました。フレイヤもやった?」
「お母さんとフレイヤは、奴隷商館に売られてすぐ、ご主人様に買われたから、奴隷教育は受けてないの。フェラは、前にお母さんに教わった。練習はバナナだったよ。」
「エマ・ミラ・ノラ、皮を向いたソーセージを咥えてみて。歯を立てると、ソーセージが削れるわよ。ミラ、それじゃ先っぽしか咥えてないわ。ノラ、最初の頃は、顎が外れる感じで口を広げるの。絶対に歯を立てちゃ駄目よ。ご主人様のが血塗れになるわ。エマは咥えられてるわね。そうしたら、少しずつ深く咥えてみるの。"喉ちんこ"にソーセージが当たっても、”おえっ”てならない様に慣れるのよ。」
うわ〜、女の子が目の前で並んで、ソーセージを咥えてる。イリスとフレイヤは、真っ赤な口紅で咥えて、エロいなぁ。
「それでは、皆さん、咥えたソーセージをお皿に出してみましょう。エマ・ミラ・ノラ、三人のソーセージは、少し歯で削れてますね。他の人のソーセージには、傷がついてません。エマ・ミラ・ノラは、ご主人様のを咥える前に、もう少し練習しましょうね。ご主人様が痛いですから。」
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ベイルの迷宮へ、盗賊狩りに出発する。
ベイルの騎士団が、ドホナの町に出現した迷宮の討伐で駆り出された事は、そろそろ盗賊の耳にも入るだろう。ベイルの町に寄って来た盗賊を各個に狩って削り、多少なりともソマーラ村への脅威を減らすのが、作戦の趣旨だ。
お化粧して、ヒラヒラのスカートを履いたイリスとフレイヤは、十分に美味しそうな囮だろう。盗賊からしたら、生捕りにして売りたい女だよね。でもイリスとフレイヤは、最初から殺る気満々だから、この差が、盗賊戦での大きなメリットになる。
ベイルのレストランの外壁にワープで出て、迷宮まで歩いて向かう。すれ違う男は、ほぼ全員振り向くな。サイハイブーツも良い仕事してる。迷宮の入り口まで歩いたが、入り口で待ち受けてる盗賊はいなかった。
「フレイヤ、付いて来てる団体は感じる?」
「うん、男ばっかり4〜5人、『たまんね〜』って言って付いて来る。盗賊かどうかは分かんない。」
「ふ〜ん、怪しいけど、まあいいや。とりあえず、5階層の待機部屋まで跳んで、ボス戦やって6階層に上がっておこう。ハントアントは毒持ちだから、気を付けてね。水が弱点だから、ウォーターボールを撃つよ。」
5階層の待機部屋にワープで跳んだが、誰もいない。『フラガラッハ』を『吸精のダマスカスステッキ』に入れ替え、サクッとボス戦に入る。最初にウォーターボールを一発放ち、後は3人で囲んで袋叩きだ。これでMPは全回復し、6階層に上がる。
「フレイヤ、6階層に他のパーティは感じる?』
「う〜ん、休憩してるのかな? 気配はあるんだけど、一箇所に止まってて人数は分からない。なんだろこれ?」
「ボス部屋かもしれないね。イリス・フレイヤ、行ってみよう。鑑定で盗賊だったら、『等量交換』ってボーナス魔法を使うよ。盗賊の仲間の1人がいきなり爆発するから、残りの盗賊も何が起こったのか理解不能で数秒固まると思う。固まってる盗賊から倒すよ。もし盾持ちがいたら、イリスの槌で、盾ごと粉砕しちゃって。」
「はい、ご主人様。盗賊の爆発が合図ですね!」
「フレイヤも『瞬発力上昇』を使います!」
フレイヤが感じてる人の方向へ、イリスがマッピングしながら進んで行く。なお『吸精のダマスカスステッキ』は、『フラガラッハ』に戻しておく。
6階層の魔物のコラーゲンコーラルが出るが、最大3匹だから楽勝だ。
「ご主人様、さっき『たまんね〜』って言ってた男達、5階層のボス部屋から6階層に上がって来たよ。『アニキ〜』とか『ヒャッハー』とか言ってて、頭悪そう。」
「やっぱり、そりゃ怪しいね。来た道を戻って確認しよう。仮に普通の冒険者だったら、攻撃しないでスルーする。イリス、フレイヤ、案内して。」
相手は、探索しながら進んでる様だ。10分ほどで、姿が見えた。
「ご主人様、『見つけた〜』って言って喜んでます。5人います。』
鑑定!
盗賊:Lv35 男
盗賊:Lv19 男
盗賊:Lv17 男
盗賊:Lv15 男
探索者:Lv15 男
「当たり、盗賊だ。一番強くて盗賊Lv35だし、 作戦通りに狩るよ。」
こいつら、本当に『ヒャッハー』って言って喜んでる。ある意味凄いな。
「おい、にいちゃん、女を置いて逃げれは、追わないでやるぞ!」
等価交換!
探索者Lv15が爆ぜる。これで盗賊はダンジョンウォークで逃げられないし、パーティ効果も解除される。うん、気持ち悪くない、MPは余裕あるぞ。目の前の味方が突然爆発したら、対応出来ない。理解不能だと人は固まる。ミチオ君も使っていた、初見殺しの技だ。
オーバーホエルミング!
盗賊Lv35は最後方にいるが、自分は、駿馬の硬革靴を履いた上にオーバーホエルミングを発動している。すり抜けて、盗賊Lv35まで到達するのは問題無い。
スラッシュ!
勢いを殺さず、そのまま、盗賊Lv35を袈裟懸けに切りつける。要は、薩摩のチェストーのあれだ。盛大に返り血を噴き出してるから、身代わりのミサンガは装備していない。これで、2人倒した。
後ろを振り返ると、フレイヤが盗賊Lv19を刺しまくっている。瞬発力上昇を使われると、人間族の反応速度じゃ無理だわ。あ、後ろに回って頸動脈を刺した。3人目。
盾持ちは、盗賊15だ。木の盾でイリスの槌を受けようとするが、そのまま”グシャッ”と、盾ごと潰されている。4人目。
「ご主人様、そいつ攻撃しないで!」
最後の1人に、フレイヤが『状態異常耐性ダウン』を唱える。まあ良い。盗賊Lv17は、正面にフレイヤ、右後にイリス、左後に自分マモルで包囲した。逃げるのは不可能だ。フレイヤが、盗賊に毒針を投げ付ける。
「毒です!」
あ、そういう事か。フレイヤは、対人戦での毒針を実験したかったんだ。
「毒針を投げつけるのは、魔物以外にも有効なのが確認できたね。毒化すると同時に無効化してる。対人戦に使えるな。フレイヤ、毒化で死ぬまでの時間は、大体がわかれば十分だよ。盗賊が動けなければ、剥ぎ取りを優先して!」
盗賊の左腕を切り落とし、防具とリュックを剥ぎ取り、服を切り破いて縫い付けてある金貨を回収する手順だ。やばい、盗賊Lv35の左腕を回収しなくては。おそらく一味の首領だろう。懸賞金の可能性が高い。とっとと処理しないと、迷宮に吸収されてインテリジェンスカードを回収し損なう。
盗賊パーティ5人中、1人は探索者で爆ぜた。1人は毒化するも生きている。3人分の剥ぎ取りを3名ですれば良いのだから、死体が迷宮に吸収される前に、十分間に合うだろう。武器と防具は、とりあえずアイテムボックスに収納していく。
イリスが盗賊の服を切り取って、左腕が迷宮に吸収されないよう、包んどく袋を作っている。腕からインテリジェンスカードが出てくるまで、少し時間が掛かるので、迷宮に吸収されない為だ。
盗賊3人分の回収作業が終わっても、毒化した盗賊Lv17は息があった。人間は、毒針で即座に無力化されるが、5分以上生きてる事を確認。Lv差はあるのかもしれないが、今後の盗賊戦の参考になる情報だ。
MPの残量が不安なので、フラガラッハを吸精のダマスカスステッキに入れ替え、MP回復速度十倍にBPを振る。
吸精のダマスカスステッキで盗賊に止めを刺し、4人目の剥ぎ取りを始める。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「イリス、フレイヤ、盗賊の攻撃は受けてない?」
「「受けてません、ご主人様!」」
よし、それならメッキを掛け直す必要は無いな。
「ご主人様、今の等量交換を使った戦術、凄いです。これ、初見で対応するのって、不可能ですよ。」
「イリス、最高級の内密だけど、ミチオ君も、対人戦の切札っぽく使ってたよ。ただ、相手のHPと自分のMPを交換する仕組みだから、相手が高Lvだと使うのが難しい。2連発も無理。だから初撃で低レベルな相手に使い、想定外の事態に、相手が固まった瞬間を狙う運用なんだ。」
「ところでフレイヤ、さっき見つけた、止まってる人の気配って、どうなってる?」
「さっきより少しだけ弱くなってるかも。動かない感じ。なんか変だね。」
「ご主人様、それって、死にそうな負傷者かも知れません。回復役が死んだか、傷薬が尽きたかで、動けないのかも。」
「イリス、冒険者って、こういう時、どうするの?」
「相手が知り合いじゃない場合、見捨てるのが定石です。トラブルに巻き込まれる可能性がありますから。タチの悪い冒険者の場合、襲って装備品を奪いますから、相手も警戒してるんです。」
そうだよなぁ、迷宮内での殺人は完全犯罪だもんな。
「とにかく行ってみて、様子を見てから判断しよう。イリス、フレイヤ、案内して。」
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念の為、吸精のダマスカスステッキを、フラガラッハに入れ替えておく。
途中で魔物を狩りながら、10分ほどで、小部屋を発見した。装備品が散乱している。そして、散乱した装備品の中から、大柄な金髪の男が立ち上がった。
「ち、ウチの手下じゃなかったか。しょうがねえ、もう一戦やるか。」
鑑定!
凶賊Lv21 人間族 男
「お前の手下って、『ヒャッハー』とか言ってる奴らか?」
うわ〜、こいつ強いな。逃げるか? 凶賊Lv21って勝てないだろ。いや、逆だ。こんなの、弱ってる今じゃなきゃ無理だわ。普通に襲われたら、まず勝てない。
「おう、お前らも血だらけだな。殺ったのか?」
「女がどうとか言って、いきなり襲われたぞ。返り討ちにしたがな。」
「あいつら、しょうがねえなぁ。念の為聞くが、手打ちにする気はないか?」
「駄目だろ。あんた強そうだからな。今倒しとかないと、ウチの村が危ないわ。イリス・フレイヤ、いつも通りで殺るぞ。正面は俺が取る。左右に散開しろ。落ちてる装備品に足を取られるな。こいつ、強いから気を抜くなよ!」
「「はい、ご主人様!」」
オーバーホエルミング!
ファイヤーボール!
初級魔法程度じゃ倒せないだろうが、主攻は、攻撃力五倍と防御力無視が付いたフラガラッハだ。おぉ、凄いな。オーバーホエルミングのスピードが見えてるのかぁ。フラガラッハを受けるぞ。ファイヤーボールも避けないで隙を見せない。Lv50で派生するジョブは、化け物だな。しかし、ウチには速いのがもう1枚あるんだよ。
瞬発力上昇を発動したフレイヤが、凶賊の左後ろからダガーで突く。攻撃は、足や腕に軽く入るが、大きな血管には刺さらないな。でも、それで十分、3枚目は受け切れない。
こいつ、本当に凄い、右後ろのイリスにも反応してる。槌を剣で受け流そうとしてるぞ。でもね、今日のイリスは『決意の指輪』を装着してる。『攻撃力上昇』と『対人強化』だ。受けた剣ごと吹っ飛ばせ!
凶賊Lv21が、イリスの槌で吹っ飛んだ所で、オーバーホエルミングが切れた。
ファイヤーボール!
当然、着弾するだろう。そしたら止めだ。『駿馬の硬革靴』が効いてるから、突撃スピードは単純に速い。仮に相打ちになっても、メッキがある分、生き残るのはこっちだ。後ろから、フレイヤも付いて来てる。良いぞ。仕留め切れなかった時は、フレイヤが止めだ。
イリスに吹っ飛ばされた凶賊Lv21に、ファイヤーボールが着弾する。うえぇ、ここから立つのか。駄目だ、やっぱ相打ちかな。いや、イリスの槌を受けて、凶賊Lv21の剣が折れてる。勝った、相討ちで上等だ。止めはフレイヤに任せよう。
スラッシュ!
スピードを殺さぬまま、凶賊Lv21の胸にフラガラッハが刺さるが、自分の横腹にも凶賊Lv21の折れた剣が刺さった。
「フレイヤ、行けー!」
フレイヤのダガーが、凶賊Lv21の肝臓の位置を捉らえる。クリーンヒットで刺さった。やった。勝ちだ。自分と凶賊Lv21の両方が崩れ落ちる。よし、凶賊Lv21も『身代わりのミサンガ』を持ってない。もし持ってたら、負けてたな。よしよし、脳みそはアドレナリンに耐えている。冷静だ。
「イリス、まだだ、槌で頭を潰せ!」
まだ相手が無力化されて無い可能性があるから、念の為だ。相手のレベルは凶賊Lv21だし。ああ、ヤバい、回復しなきゃ。
全体手当!
春の31日 午後