※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の34日 


64.繁殖の猫人族

今朝は、イリスとソフィアが、朝立ちを鎮めてくれてる。

 

昨晩は、ノラの口に出した後、フレイヤとアルフリーダの親子丼を楽しんだ。最近は、色魔を一日中付けっ放しだが、ハーレムのお陰で欲求不満になる事も無い。色魔の事はイリス達も気遣ってくれてて、『ソマーラの迷宮でなら、小休憩でサクッと口で抜きましょう。』とまで言ってくれる。頼りになる1番奴隷で良かった。このハーレムなら、さらに充実した生活になりそうだ。

 

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何時もの様に、早朝の迷宮はクーラタルの22階層から始まる。

 

「フレイヤ、今日も他のパーティの気配を感じる?」

 

「うん、何時もの人達がいる。『蛤』は1個80ナールで売れるけど、今日はお祝いに、自分達で食べるって。」

 

「じゃあ、ウチも『蛤』は溜まってるから、朝食にパスタにして食べようか。」

 

スタッフを装備しサンドストームを撃ちまくっていると、『魔法は3発でお願いします!』とイリスに言われる。早期にソフィアの麻痺が発動した時は、サンドストーム2発に節約しても、危険度は変わらないと言っている。

 

今日も乱獲して、1時間強で魔物を狩り尽くしてしまったようだ。

 

「ご主人様、ソマーラの19階層を突破して20階層に上がりましょう。他のパーティが来ない分、同じ20階層でも、クーラタルよりソマーラの方が効率が良いですから。」

 

19階層のボスはバットバットで、お付きのハットバットと1匹づつ出て来る。ブリーズストームを二発を撃った後、ブリーズボールをバットバットに撃ち込む。後は、お嬢さま達に任せようと思った瞬間、ソフィアが『麻痺』にしてしまった。

 

「皆んな、ちょっと待った。ソフィア、『吸精のダマスカスステッキ』をアイテムボックスから出してくれ。MP吸収しときたい。」

 

吸精のダマスカスステッキで、メッタ打ちにしてる間、バットバットは麻痺から回復せず、そのまま煙になってくれた。

 

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20階層に上がった途端だったが、フレイヤは割と用心深い。結構頻繁に、『鋭敏』を発動している。

 

「ご主人様、魔物が来ます、右の通路!」

 

「フレイヤ、偉いぞ。あれってマーブリームだ。白身を落とすから、またフィッシュフライを作れる。お昼の軽食に食べられるんじゃない?」

 

「旦那様、狩りまくりましょう。朝食に蛤、お昼にフィッシュフライ、今日の食事はご馳走です!」

 

ここ、ソマーラの20階層の魔物配列も良い。20階層のマーブリームも、19階層のハットバットも、土が弱点魔法で連続している。白身は、マーブリームの通常ドロップ品なので、割と簡単に貯まる。白身は30個以上貯まった。相当乱獲しても枯渇しないが、むしろ、パームオイルの在庫が足りない。石鹸の材料にもするから、消費が多いんだよなぁ。揚げ油は、贅沢に1日で使用済みにし、馬とラバの飼葉に混ぜ、濃厚飼料として与えている。

 

2頭のロバに与えるまでの量は無いが、ロバなら野菜クズも食べられるだろ。多少は飼料の節約になってるかな。雄♂ロバは去勢してなくて、1頭ずついる雌♀馬と雌♀ロバとは、自由に交尾させている。上手く受精して、繁殖に成功して欲しい。動力と堆肥の供給を増し、生産力を上げたいよな。

 

 

【マモル】 革の帽子・手袋

武器 :吸精のダマスカスステッキ(MP吸収)

胴装備:ダルマティカ(空き)

足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)

アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(空き)

6ジョブ(31) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)

獲得経験値二十倍(63) 必要経験値十分の一(31)

ワープ(1) 鑑定(1) 知力上昇(1)

合計130

魔法使いLv32:知力(小上昇) MP(微上昇)

英雄Lv20:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)

色魔Lv23:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

神官Lv28:MP(小上昇) 知力(微上昇)

戦士Lv16:体力(小上昇) HP(微上昇)

商人Lv16:知力(小上昇) 精神(微上昇)

 

【イリス】 硬革の鎧

武器 :強権の槌(詠唱中断)     

頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)

腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)

足装備:皮のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:いかりの指輪(攻撃力五倍)(空き)

鍛冶師Lv17:腕力(中上昇) 体力(小上昇)

 

【フレイヤ】 硬革の鎧・手袋

武器 :強権のダガー(詠唱中断)

盾  :木の盾 (空き)

頭装備:硬革のカチューシャ(空き)

足装備:革のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(空き)(空き)

闘兎Lv17:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)

 

【エゲリア】革のサイハイブーツ 硬革の手袋

武器 :強権の鋼鉄剣(詠唱中断)

頭装備:硬革の帽子(空き)

胴装備:硬革の鎧(空き) 

アクセサリー:指輪(空き)(空き)

淫乱Lv16:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ユリア】 硬革の帽子・鎧・手袋

武器 :鋼鉄の剣(空き)(空き)

足装備:革のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:イアリング(空き)(空き)(空き)

淫乱Lv16:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ソフィア】 鉄の盾 革の帽子・鎧

武器 :激情のレイピア(攻撃力二倍)(麻痺添加)(空き)

腕装備:硬革の手袋(空き)(空き)

足装備:駿馬の革サイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:頑強の指輪(物理ダメージ削減)(空き)

探索者Lv41:体力(小上昇)

 

 

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朝食に帰宅し、『蛤』一人2個×10人分=20個をパスタに使って、在庫はゼロになった。

 

「旦那様、『蛤』って初めて食べました。これって、海の匂いなんですか? 海って、見た事無いですけど。」

 

「そうだね、ユリア。潮の香りがする。ちなみに貝からは、コハク酸って言う旨味成分が出て、一緒に食べるパスタを美味しくしてるんだ。昆布からもグルタミン酸って旨味成分が出ているよ。スープに肉を入れると美味しいのは、イノシン酸って旨味成分が肉から出るお陰だね。」

 

「パスタに絡まった、蛤の汁が濃厚です。一緒に絡まってるアスパラガスも凄く合いますね。」

 

「うん、エゲリアの味覚は鋭いね。それはアスパラガスが出すアスパラギン酸の旨味を、蛤のコハク酸と一緒に口に入れているからだよ。アスパラギン酸は、食べ慣れないと感じ難いんだけどね。」

 

情報のスパイスを利かせると、人間の脳は、食事を美味しく感じる。故郷では乱発されまくった手法だが、効果的ゆえに陳腐化しないんだろう。

 

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「今日は、奴隷商館のアポイントがあるから、朝食後の迷宮は1時間程度で切り上げるよ。迷宮から帰ったらシャワーを浴びて、イリス・アリフリーダ・フレイヤ・ソフィアも一緒に行こう。」

 

「「「「承知いたしました、ご主人様。」」」」

 

 

引き続き、ソマーラの20階層の迷宮探索を続ける。『白身』の在庫は増え続けるが、『お頭付き』は一つも落ちない。ミチオ君が探索してた頃から、ドロップ率は変わってないようだ。

 

小部屋を見つけた所で、迷宮探索を切り上げ、帰宅する。

 

ソフィアと一緒にシャワーに入って、軽く洗ってもらう。シャワー室の外では、ノラがタオルを持って待っている。サクッと抜いて欲しかったけど、我慢しよう。アルフリーダが気が利くな。物置から、予備の靴を持って来てくれた。

 

戦士を探索者と入れ替え、パーティ編成を、イリス・アルフリーダ・フレイヤ・ソフィアの4人と組み、ベイルの奴隷商館の外壁にワープで飛んだ。

 

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奴隷商館の玄関にて、ドアノッカーを叩こうとしたが、先んじてドアが開き「お待ちしておりました」と従業員が出て来た。そのまま、いつもの奴隷商館の応接室まで案内されると、奴隷商人のオリビエと、貫頭衣を着た女性が部屋の中央に立っている。なんか、準備万端だな。あれ、立ってる娘、猫耳?

 

鑑定!

探索者Lv10:ヴァニーユ 女 18歳 猫人族 状態異常(妊娠)

 

なんだ? 猫人族の彼女、妊娠してる。繁殖牝馬のセールじゃなく、即戦力を求めてるんだから、受胎してちゃ駄目だろ。オリビエは何のつもりだ? 

 

「マモル様、お越しいただき、ありがとうございます。こちらが、昨日仕入れたばかりの、ヴァニーユでございます。猫人族の18歳で、家事と教養は折り紙付きの上、探索者Lv10です。昨日お聞きしたマモル様のご希望に叶うかと、自信を持ってお勧めいたします。」

 

「オリビエ殿、なかなかの、見目美しい女性ですね。それで、一昨日に言っていた『訳あり』とは何でしょう?」

 

「それが、少々複雑な話なのです。彼女ヴァニーユは生まれながらの奴隷で、子供の頃から、さる貴族家でメイドをしていましたから、家事や奴隷教育は完璧です。ところが、先日の接待で夜伽の相手をしましたところ、運が悪い事に一夜で懐妊してしまいました。夜伽の相手が貴族の場合、普通でしたら面倒事になる前に中絶するのです。ところが、さる貴族家の奥様は、無理矢理に中絶するのに反対なさいまして・・。それに、ヴァニーユ本人も出産を希望しています。そこで、さる貴族家とは縁を切って出産する、という落とし所に落ち着き、当家に売却の運びとなった次第です。」

 

「う〜む、これは判断に迷うな。本人と少し話がしたい。オリビエ殿は、席を外してもらえるかな。」

 

「では、10分ほど、席を外しましょう。ヴァニーユは妊婦の奴隷ですし、マモル様の判断が難しいのは当然です。」

 

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「ヴァニーユ、お腹の子は、何ヶ月かな?」

 

「冬の最後の日に種付けされて、5日前に悪阻が来て、妊娠していることが分かりました。妊娠期間は人間族と大体同じで、出産は今度の冬です。相手の貴族の名前は知りません。あの、お願いします、私を買って下さい。ブラヒム語も人間語もバーナ語も、読み書きまで出来るし、裁縫も料理も出来ます。あと、私、『侍女の嗜み』は得意で、妊婦でも口は使えますから十分に楽しめます。それに猫人族は夜目が利きますから、暗くても奉仕できますし、刺客を仕留めたことだってあります。もしご主人様がお望みなら、お腹が大きくなっても挿入して構いません。」

 

『侍女の嗜み』が得意と言い切ってるのは、かなりの高評価だ。お風呂屋さんでの別次元の気持ち良さ、あの技術を導入できるなら、ぜひとも、買いたい。風呂も作ろう。でもなぁ、妊婦を買ってもフルフルで働けないからなぁ。元が取れるまで、時間が必要なのが微妙なんだよね。

 

「ふむ、ソフィア、どう思う。」

 

「ヴァニーユさん、あなた、エステル男爵家の奴隷ですよね?」

 

「えぇ、いや、それ、口外すると色々迷惑になりますから・・。」

 

「あそこは狼人族の貴族で、付き合いも獣人が多いんです。ただ、猫人族の貴族家は数えるほどしか無く、全てエステル男爵家の寄子ですから、普通に想像出来ます。何かの褒美に、一晩貸し出されたのでしょう。確かに面倒な妊娠ですから、貴族の論理としては中絶ですね。」

 

「ごめん、ヴァニーユ。貴族家の内情を詮索する趣味は無いんだけど、ソフィアは、ブルーノ伯爵家の1番奴隷だったんだ。ソフィア、ヴァニーユを買うと、面倒に巻き込まれる可能性があるの?」

 

「あなた、子供の認知を求めるつもりなの?」

 

「ええぇ、伯爵家の1番奴隷って、そんな・・。いえ、あの、私は生まれながらの奴隷で、単なるメイドですから、認知とか無理なのは承知してます。それに、繁殖で生まれた奴隷の中で育ちましたし、父親って不要なんです。」

 

「ソフィア、ヴァニーユの言う繁殖ってのが解らないんだけど。」

 

「大きな貴族家や商家では、家中で使う奴隷を外から買わず、自分達で奴隷を産み育ててる家があるんです。子供の時から英才教育しますから、奴隷の基本的な能力と、忠誠心が高く育ちます。男は全員戦闘奴隷で、女は全員家事奴隷にし子供を産ませます。初代皇帝が導入した仕組みですが、人間族だと性欲が極端に肥大化する種族特性が邪魔して、上手くいきませんでした。エステル男爵家は狼人族の貴族家ですので、繁殖が成功したんだと思います。確か、狼人族と猫人族の奴隷を繁殖してた記憶がありますね。」

 

「いやいや、繁殖って、メリットと、大人になるまで育てるコストが合わないのでは? 奴隷商人なんて山程いるから、奴隷が必要な時に買えば良いんじゃない?」

 

「生き残った戦闘能力の高い奴隷だけが、代々種付けを繰り返しますから、繁殖で生まれる奴隷は、生まれながらの身体能力が凄く高いんです。もし家父長のお手付きの子が強かったら、奴隷解放して、分家にする事もあります。繁殖をやってる家の1番奴隷は、血が濃くなり過ぎない様に管理するのが、最重要の任務だと聞きました。」

 

「なるほどなぁ、理解した。認知も求めないってことも分かったけど、ヴァニーユのお腹の子はどうなるの?」

 

「母親がご主人様の奴隷、つまり所有物になれば、所有物から生まれた子も自動的にご主人様の所有物で、生まれながらの奴隷です。法と言うより、インテリジェンスカードに『所有者:マモル・モノベ』と最初から書かれて、生まれ落ちます。万が一、猫人族の貴族家が権利を主張して来ても、法的には難癖のレベルです。ただ、貴族社会では、難癖が万が一より高い確率で発生するのが現実です。」

 

「ふむ、イリスから質問はあるかな?」

 

「ヴァニーユ、得意な武器はある?」

 

「メイドですので、戦闘は本職じゃなくて、お屋敷の警備程度しかやってません。武器は、子供の頃から『剣鉈』を作業兼用で使っていました。」

 

「変ね。探索者Lv10なら、何年か迷宮に入っていたのじゃない?」

 

「繁殖の女は、よっぽど不器用でない限り、迷宮には入りません。万一の事故で死んじゃったら、勿体無いからです。探索者Lv10なのは、一緒に育った仲間が、ヴァニーユが良い所に売れる様に、クーラタルの迷宮の44階層まで連れて行ってくれて、徹夜でレベル上げしてくれたんです。お礼に、全員に1発ずつ入れさせてあげました。獣人は、人間族に比べて悪阻とか軽いですし、無茶しなきゃ妊娠中でも入れて大丈夫なんです。」

 

 

「マモル様、そろそろ宜しいでしょうか?」

 

「うん、オリビエ殿。悪いが、数分、考えさせてくれ。」

 

ソフィアが言うには、難癖を付けられる可能性を否定出来ない。我々は、どこかの貴族家の庇護下に入るつもりは無いから、難癖を付け易いよね。ヴァニーユにはメリットもあるが、さほど大きくない。クーラタルの迷宮なら、お金を払えば上位階層に連れて行って貰える。探索者Lv10も、うちでやったって大した時間は必要無い。身体能力が高いとしても、繁殖には興味無いし、家事奴隷が目的だから大きなメリットとは言い難い。 

 

「ご主人様、これって乳姉妹になるかもね。」

 

なるほど、ユリアもヴァニーユも、ほぼ同時期に出産する。将来の乳母を買うという解釈か。それは悪く無いかも。うちは内密だらけだから、乳母は奴隷じゃないと危ない。都合良く乳が出る奴隷なんて、そうそう買えるとも限らない。メリットだな。猫人族の種族固有ジョブは漁師/海女で、貴重な、HP(小上昇)と腕力(小上昇)の効果だった。ユリアの産む子供の乳姉妹とか乳兄弟、悪くない。

 

「フレイヤは賢いね。アルフリーダ、話を進めてくれ。アルフリーダの判断で、ヴァニーユの価格が妥当な金額なら、購入決定して構わない。オリビエ殿、お茶のお代わりを頂けるかな。」

 

「承知いたしました、ご主人様。委細、アルフリーダにお任せを。」

 

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奴隷商人のオリビエとアルフリーダが、条件を詰めている。

 

話が纏まるまで、イリス・フレイヤ・ソフィアを相手に、歓談しながら情報収集だ。この後、オリビエに、インテリジェンスカードを見られるんだった。念の為、ファーストジョブを探索者に変えておく。オリビエはアルフリーダとの商談に集中してるし、傍目からは、お茶でマッタリしてるとしか見えない筈だ。

 

「ところでソフィア、ブルーノ伯爵家も繁殖をやってたの?」

 

「いえ、ブルーノ伯爵家は人間族ですし、歴史的に小児性愛者多くて・・。特定の身体の女性にしか興味がありませんから、お気に入りが妊娠しないよう、性奴隷の避妊には五月蝿かったくらいです。政略結婚の奥様が嫡子を産みましたが、伯爵様は『作業が辛い』と、毎回嘆いておられました。繁殖とか、全く興味ありませんでしたね。」

 

「貴族も大変だね。ソフィアの初めては10歳だっけ、そりゃ妊娠させちゃ出産が危ないから、避妊は重要だよねぇ。」

 

「伯爵様は、まだマシでしたよ。貴族には同性愛者の方も多いのですが、嫡子がいないと改易されちゃいます。ガチの人が当主の場合は切実で、朝立ちしている所を、男装した家臣の娘に襲わせる事も普通だそうです。1番奴隷の雰囲気で、主人の性癖って何となく分かりますよ。」

 

「そうなんだ。じゃあ、イリスの乳やお尻をもっと大きくしないと、ロリコンと誤解されかねないってことか。」

 

「いえ、人間族のご主人様と、ドワーフのイリスでは種族が違いますから、確実にそっち方面が趣味だと他人には思われます。アルフリーダとフレイヤは兎耳ですし、新たに買うヴァニーユは猫耳ですから、貴族では珍しい性癖ですけど隠しようがありませんね。」

 

ち、世間からは性癖認定されるのか。まあ、そうなんだけどさ。

 

「イリス、ヴァニーユが言ってた『剣鉈』って武器、鍛冶で作れる?」

 

「『剣鉈』って言葉自体、初めて聞きました。何なのか、全く想像がつきません。オークションで落とした研究ノートも読み終わりましたが、『剣鉈』って記載は無かったと思います。獣人特有の武器なんでしょうか?」

 

「いや、故郷にはあったんだ。先を尖らせた鉈って言うか、大きく分厚い片刃ナイフって言うか、武器と言うより生活道具の側面が強いな。ダガーより更に短い感じだから、戦闘に最適とは言えない。ヴァニーユが戦闘職じゃないのは本当だろうけど、使い慣れた道具なら用意してやりたいな。あと、鍛冶師が作る刃物ってシミター以外は両刃だから、片刃の装備品って珍しいとも思ったよ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

おや、アルフリーダとオリビエが握手している。

 

「ご主人様、ヴァニーユは金貨25枚で、オリビエ殿と合意しました。契約に進みたいと思います。」

 

奴隷商人のオリビエは、ヴァニーユを連れ、アルフリーダの後ろに控えている。

 

「ヴァニーユは18歳の非処女ですが、受胎した繁殖の女奴隷の価値の方が、遥かに高いです。オリビエ殿が奴隷オークションに出せば、普通なら金貨60枚は下らないでしょう。しかし、彼女は”訳あり”もいいとこなので、奴隷オークションには出せません。貴族との”しがらみ”がある買い手は、怖くて手を出せないと思われます。しかし10年育てれば、親子丼向けの性奴隷として金貨100枚以上の値が付く可能性がありますが、生まれるのが女の子だったらの話です。オリビエ殿には、幸いにも仕入れ直後に売りはらう確実な方を選択し、その上、一昨日の遺言の変更料は、サービスして頂いております。」

 

「解った、アルフリーダ。その条件で契約しよう。オリビエ殿、ヴァニーユの遺言は、イリスへの死後相続にしといてくれ。」

 

ソフィアが、アイテムボックスから金貨を25枚を取り出す。

 

左腕を前に出すと、奴隷商人のオリビエが呪文を唱え、インテリジェンスカードが飛び出して来る。ヴァニーユも前に進み出て左腕を出すと、オリビエはヴァニーユにも呪文を唱え、インテリジェンスカードを出す。

 

「これで奴隷契約が終了しました。インテリジェンスカードをご確認ください。」

 

物部守:男 21歳 探索者 自由民

所有奴隷:イリス(死後解放) アルフリーダ(死後相続) フレイヤ(死後相続) ソフィア(死後相続) ヴァニーユ(死後相続)

 

「これでマモル様は、ヴァニーユの所有者になりました。所有者には、奴隷に住まいと食事を与え、また税金を支払う義務がございます。これらの義務を放棄したり、奴隷を著しく不当に扱った場合、契約が破棄されることもあります。」

 

「ありがとうオリビエ殿、確かに、ヴァニーユが所有奴隷になっていることを確認した。」

 

「それでは、マモル様、またのご利用をお待ちしております。」

 

「ああ、オリビエ殿、満足の取引だったよ。今後ともよろしく頼む。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

奴隷商館を後にするが、ヴァニーユに荷物は無く、彼女もまた裸足だった。

 

「ヴァニーユ、革の靴(空き)(空き)を持って来てるんだ。とりあえずは、これを履いといてくれ。あと、パーティ編成するから。」

 

「はい、入ります。ご主人様、ヴァニーユを買っていただいて感謝いたします。それで、もし将来面倒な事になっちゃったら、ごめんなさい。」

 

「そこは、後で詳しく話そう。とりあえず、ヴァニーユの生活用品を買わなきゃね。そっちのフレイヤは、奴隷商人と交渉していたアルフリーダの娘だ。フレイヤ、ヴァニーユが慣れるまで、面倒を見てやって。」

 

「はい、ご主人様。ヴァニーユ、これから驚く事ばかり起こるの。慌てないで動いてね。全部内密だから、説明は家に帰ってからだよ。」

 

奴隷商館の壁から、ワープで帝都のスークに出る。やはりヴァニーユも動揺しているが、フレイヤが手を引っ張って、黒いゲートを進み無事ワープ終了だ。

 

「ヴァニーユ、混乱するのは当然なんだが、とりあえず、家に帰るまで忘れててくれ。我々のパーティには内密が多いんだ。あと、硬くならず、フランクに接してくれると助かる。まずは、ヴァニーユの物を買い物するよ。」

 

「あの、ソフィア様、ご主人様に、どうお答えすれば・・。」

 

「ヴァニーユ、ご主人様は堅苦しいことが嫌いだし、小綺麗に着飾る奴隷が好きなの。イリスはドワーフ、アルフリーダとフレイヤは兎人族で、ここは貴族でも狼人族の家でも無いから、序列とか順番とか緩いの。だから『様』を付けるのは、ご主人様だけね。私の事は、ソフィアって呼び捨てにして。ジョブは探索者で、見た通り、ご主人様と同じ人間族よ。」

 

「あ、そういう事ですね。ヴァニーユ、私は一番奴隷のイリスで、ドワーフで鍛冶師。迷宮ではマッピングも担当してるわ。私の事も、イリスって呼び捨てにして。慣れるまで混乱するかもしれないけど、ご主人様は、いばってるのが嫌いなの。ご主人様には人間族の情婦も二人いるけど、私達は、ユリア、エゲリアって呼び捨てにしてる。それに、この家は、夜伽の順番も無いの。ヴァニーユも、ご主人様に自分の意見を言って良いのよ。むしろ、ご主人様に好まれるわ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

イリス・フレイヤ・ソフィアは、ヴァニーユを連れて、帝都のスーク(常設市場)に、服や下着、日用品の買い物に行かせる。

 

自分はアルフリーダと一緒に、イリス達とは別行動で、武器屋まで行く。

 

「ご主人様、アルフリーダもデートしたいです。武器屋まで歩きましょうよ。」

 

「そうしようか。アルフリーダほどの良い女を連れ歩くのは、気分が良いしね。腕を組もうか。」

 

「まあ、ご主人様ったら。ところでヴァニーユの話ですが、あの子、メイドなのに『刺客を仕留めたことだってある』って当然の様に言ってましたよね。これって、初代皇帝の頃から続けた繁殖で、普通の猫人族とは別物の品種改良種になってる気がします。具体的に、何の改良を目指してたのかは分かりませんが、身体能力は並の牝猫じゃない可能性がありますよね。まあ、迷宮は出産した後の話ですけど。」

 

「あ、なるほど。繁殖の女が『万一の事故で死んじゃったら、勿体無い。』は、長年品種改良を続けて作った母体だから勿体無いって意味か。それなら、合理的に意味が通じるね。さすが、アルフリーダだ。当面、ヴァニーユはハウスメイドとして使うから、アルフリーダがコントロールしてくれ。仮にアルフリーダの仮説が正しかったなら、とんでもないお買い得品だよ。オリビエ殿に気付かせなかった、アルフリーダのファインプレーだね。」

 

「ヴァニーユの場合、貴族のお家事情も絡みますから、転売条件もキツかったんだと思います。そうじゃなきゃ、25万ナールは無いですよ。」

 

これ、ヴァニーユ本人に聞いても、繁殖での品種改良は認識してないかもな。繁殖の中で生まれ育ったなら、周りの猫人族も同じだから、彼女にとって普通だもん。この辺も、アルフリーダのミッションとして観察してもらおう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

デート会話とは掛け離れた話を、アルフリーダと楽しみながら歩いてる。銀貨の入った皮袋を谷間に収納した巨乳を、腕に押し付けるのもアルフリーダのサービスだろうが、流石に人目を引くよなぁ。

 

目的の、帝都の武器屋が見えて来た。さて、お仕事だ。『剣鉈』が調達出来たら良いな。




春の34日 昼
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