※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の34日 昼


65.剣鉈

「お久しぶりです、武器屋のご主人。景気はどうですか?」

 

「これは、これは、おはよう御座います。何せ、久しぶりの迷宮討伐の勅命ですからな、景気は悪く無いですよ。ドホナの町に入るのに装備を更新する冒険者達で、武器も防具も動きます。さてさて、本日は何をお求めでしょう?」

 

「ご主人は、『剣鉈』という武器を、ご存じでしょうか? 新しい奴隷を買った所、扱い慣れた武器が『剣鉈』だそうで、買い求めたいと思いまして。」

 

「ほう、『剣鉈』とは珍しい。初代皇帝の故郷の武具だと伝わってますが、今では使う者も作る者も、ほとんど見なくなりました。いや、そう言えば、エステル男爵家の奴隷メイドが好んで使うとか。成る程、繁殖の奴隷は、滅多な事では売りに出ません。良い買い物をしましたな。」

 

「「・・・・。」」

 

「そう言えば20年程前、不良在庫になった『剣鉈』を、店頭から撤去したのを思い出しました。倉庫に眠っている筈ですから、見てきましょう。おや、これは失礼しました。今、お茶とお菓子を用意させますから、しばらくお待ち下さい。」

 

この爺さん、ほぼ見えてるわ。恐ろしいな。

 

「アルフリーダ、これって、『剣鉈』の在庫全て引き取る流れだよね。」

 

「金額にもよりますが・・、その方が良いです。口止め料と思うしか無いでしょうね。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

15分ほどで、武器屋の主人が戻ってきた。

 

名称こそ剣鉈という刃物だが、小型のグルカナイフにも見える。全長1尺(30cm)、刃渡7寸(21cm) 刃と柄の境部分で『くの字』に少しだけ曲がっている。刃先は尖っていて、刃は片側にしか付いておらず、身幅はグルカナイフより細い。おいおい、初代皇帝の故郷ってどこだよ。

 

鑑定!

武器:剣鉈

武器:剣鉈(空き)(空き)

武器:剣鉈(空き)

 

「お待たせいたしました。倉庫に3本眠っていたのを見つけて参りました。いかがでしょう、剣鉈は希少品ではありますが、不良在庫になっていた品です。3本纏めて金貨2枚で引き取っていただけませんか?」

 

鋼鉄の剣の推定販売価格が16,000ナール。使用してる鋼の量が半分以下なので、20年前は1本8,000ナールが売価ってとこか。3本中、(空き)スロット付きが2本、金貨2枚なら悪くない。

 

「ご主人、手に取ってみても、よろしいだろうか?」

 

「もちろんです。ご自由にお手に取って確かめて下さい。」

 

素材は鋼で間違いない。アルフリーダの腰幅より、少し短い位の全長だな。ダガーより更に軽い。非戦闘職はこれが良いじゃん。アルフリーダの発達した腰の窪みになら、邪魔にならず装着できる。ヴァニーユの腰の後ろだと、少しはみ出るかな。自分の佩刀も、ダガーから剣鉈に換えるか。佩刀なんて、重くてやってられないから、何か腰から吊るしてれば、十分だろ。

 

「うん、良いでしょう。3本金貨2枚で引き取ります。初めての武器は、ワクワクして楽しいですなぁ。」

 

アルフリーダが、胸の谷間から皮袋を出し、金貨2枚を支払う。先一昨日の盗賊戦で入手した貨幣は、”ほぼ”飛んだ。また稼がなきゃだ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

スークへの戻りにはワープを使い、イリス・フレイヤ・ソフィア・ヴァニーユと合流する。

 

「ご主人様、有難うございます。3着も服を買ってもらって・・。」

 

「ヴァニーユの服、お腹が大きくなっても着れる様に、ワンピースを中心に買ったんだよ。」

 

「ヴァニーユ、お腹が大きくなってキツくなったら、遠慮せず言ってね。男爵家ではメイド服とかあったの?」

 

「下働きで雇われた者は普通の古着ですが、繁殖の女だけはメイド服が支給されました。エプロンは、自分で縫います。」

 

「ヴァニーユって、裁縫が出来るの? エプロン作るのって大変?」

 

「エプロンは汚れるし、毎日洗いますから、半消耗品です。布さえあれば、縫うのは簡単ですよ。」

 

「そうか、布地は好きなだけ買って、皆のエプロンも縫ってほしいな。あと、ヴァニーユにも着飾ってほしいから、服も少しずつ増やしていこう。ところでヴァニーユ、お昼にフィッシュフライを食べるつもりなんだ。揚げ物だけど、悪阻は大丈夫かな? 食べられなそうなら別の食べ物を用意するが・・。」

 

「いえ、大丈夫です。人間族に比べれば、獣人の悪阻って軽いですし、フィッシュフライは大好物です。」

 

猫人族のヴァニーユは、要は、住み込みの女中さんとして買った。本人も、料理や家事は出来る様だし、エマ・ミラ・ノラが家でやってる仕事の引き継ぎをさせよう。帝都のスークでは、最後に、鶏の玉子を買って帰らないと、フライの衣が作れない。まあ、クーラタルで売ってるなら、帝都でも売ってるだろ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

家に帰ると、ヴァニーユに、玄関で靴を脱ぐ事と、帰宅したら石鹸で手を洗う事から教える。

 

あとは奴隷じゃない女性、ユリア・エゲリア・エマ・ミラ・ノラを紹介だな。

 

「ヴァニーユ、私がユリアよ、宜しくね。自由民で、ご主人様の情婦にしてもらってるの。ジョブは、淫乱って言う、人間族の種族固有ジョブね。隣のエゲリアも同じくご主人様の情婦で、村長家の家令も兼務してるわ。彼女も淫乱よ。」

 

「アルフリーダ、ヴァニーユと家事の引き継ぎをしながら、色々説明してやって。ヴァニーユには、当面、ハウスメイドの仕事をしてもらう。石鹸で手を洗って、部屋着に着替えさせてやってくれ。」

 

「ええ、石鹸って、あの石鹸ですよね。奴隷が、手洗いに石鹸を使うんですか?」

 

「フレイヤも石鹸で手洗いするよ。ヴァニーユ、石鹸はイッパイ作れるから、勝手に使って良いの。ご主人様は綺麗好きだし、みんな毎日身体を洗うの。あと、家の中は『土足厳禁』だから床が綺麗でしょ。靴は、必ず玄関で脱ぎ履きするんだよ。ちなみに、お母さんとフレイヤのジョブは闘兎って言うの。兎人族の種族固有ジョブなんだよ。それじゃ、石鹸で手を洗ったら、フィッシュフライを作ろう!」

 

ヴァニーユもフライは時々作っていたそうで、丸投げして大丈夫そうだ。一番硬くなってるパンから、”おろし金”で引いて、パン粉を作ってもらったが、手慣れた感じだった。買ってきた玉子を割って、溶き卵を準備する。

 

「ご主人様は、家父長なのに、料理もされるんですか?」

 

料理って、迷宮素材の『白身』を揚げるだけじゃん。丸の魚から捌いてる訳じゃない。ヴァニーユは何言ってるんだ?

 

「ソフィア、意訳して。意味が分からん。」

 

「えっと、ご主人様は自由民の家父長ですが、生活力がありますよね。でも、貴族に限らず大抵の家父長は、炊事や家事を、家人や奴隷にやらせるので、自分では何も出来ないんです。そもそも、どうしても男性は死に易くて数が少ないので、料理や家事は女性がするのが習慣ですね。貴族家の当主など、メイドが選んだ服を、毎朝着せてもらいます。ちなみに、奴隷の身体を洗う主人なんて、まず居ないですよ。」

 

「え、知らなかった。あれ、でもベイルのレストランも、旦那さんがシェフじゃん。」

 

「ええ、あそこの家も変わってますね。生粋の料理人の旦那さんなんて、希少種です。」

 

「イリス、どうしよう。今まで迷惑だった?」

 

「いえ、ご主人様は、好きな様になさって下さい。私達奴隷が順応すれば良いだけの事です。今のままで、全く問題ございません。とりあえず、フィッシュフライを作りましょう。皆、大好物ですよ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

昼食のフィッシュフライが山盛りになり、今回も、女の娘達はガツガツ食べる。

 

ソフィアとアルフリーダだけは、ナイフとフォークで綺麗に食べるが、別に決まった食べ方は無いらしい。エマ・ミラ・ノラは、フォークを使って口に運ぶのは苦手そうだ。パンに挟んで食べている。油+炭水化物の組み合わせは、異世界でも抗せないようだ。

 

「ヴァニーユ、他にもフライにする食材ってある?」

 

「もちろん『牡蠣フライ』が王様です。オイスタージェルのレアドロップ品が『牡蠣』で、物凄く高価な食材ですよ。美味なんですけど、パーティ料理に出すのは稀で、女性が男性に食べさせる最高級料理です。男性に牡蠣を食べさせると、一発の精子の量が増える上に濃くなると、貴族女性の間では伝承されています。」

 

「故郷では、牡蠣フライは好きだったな。ちなみにヴァニーユは、アジフライって知ってる?」

 

「アジフライはハードルが高いので、男爵家では滅多に作りません。猫人族は魚を取りますが、冒険者のフィールドウォークで運ばないと腐っちゃうし、切り身じゃない魚は捌ける人が少ないし、白身に比べれば癖があるので、食べ慣れないと不味いと感じるみたいです。そもそも、内陸の人は魚を食べる習慣がありませんし。」

 

「そっか。アジは捌くの簡単な部類だし、今度アジフライを作ろうか。白身のフィッシュフライより1段上の美味しさだから、味を知らないのは不幸だよね。」

 

「旦那様は、もしかして、フィッシュフライより美味しいフライが存在するって言ってます? そんなの至高のメニューじゃないですか。エゲリアも食べてみたいです。」

 

「アジフライの事を言ってるのなら、その通りだね。そのうち、ハーフェンの漁村で探してみよう。エゲリアも気に入ると思うよ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

昼食の後は、イリスは家に残って、迷宮地図を描き起こしたいそうだ。

 

「イリス、帝都の武器屋に『剣鉈』のデットストックが有ったよ。武器屋の店主は『今では作る鍛治師も居なくなった』って言ってた。」

 

「これが『剣鉈』ですか。素材は鋼鉄ですね。これなら、じっくり調べればいずれイリスにも作れると思います。」

 

「イリスに渡した2本には、(空き)スロットが付いてるんだ。ヴァニーユとアルフリーダの2人に装備させようと思ってる。アルフリーダ、融合するスキル結晶なんだけど、火・水・風・土のうち、どのスキル効果が良い?」

 

「断然、水です! ソマーラの村の水源は井戸だけですよ。炊事洗濯の水汲みが不要になる『水蝕剣』は、合理化のキーアイテムです。」

 

そうだよなぁ、人数も11人まで増えたし、欲しい水量も比例して増える。魔法使いのウォーターウォールで水を出してるとは言え、豊かさと使用してる水量は比例するからなぁ。有用だから水利権なんだし。

 

「それじゃイリス、オークションで落とした『人魚のスキル結晶』が一つ残ってるから、コボルトと一緒に融合して。」

 

「かしこまりました、ご主人様。初めての武器は緊張します。今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、スキル結晶融合!」

 

鑑定!

武器:いすずの剣鉈(水触剣)(空き)

 

「ヴァニーユ、人魚とコボルトのスキル結晶が融合されて『いすずの剣鉈』になったよ。便利な筈だから、使いこなしてね。」

 

「使いこなしって、ご主人様、家事奴隷がスキル付きの武器を装備するんですか?」

 

「そうだよ、ヴァニーユ。アルフリーダ、午後の迷宮に入ってる間、ヴァニーユへの説明を任せて良いかな。内密の件の説明も宜しくね。」

 

「了解です、アルフリーダが、キッチリ教育しときます!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

フレイヤ・ユリア・エゲリア・ソフィア・ノラとパーティを組み、迷宮に入る。明日は、帝都の高級服屋に納品に行く日だから、『ウサギ肉』を狩っておきたい。ついでに、ソマーラの低階層でドロップ品を集めるか。ノラの錬金術師でメッキを掛けとけば、低階層は全く問題無いだろう。

 

「ノラは、ウサギ肉狩りは初めてだよね。フレイヤ、ノラにやり方を教えてあげて。」

 

「えっと、ノラ、ラピッドラビットは速いんだけど、空中では向きを変えられないの。だから、フレイヤが空中に弾き飛ばすから、ノラは槍で突き刺して。ラピッドラビットは、空中だと刺し放題だよ。最後は、ご主人様が単体攻撃魔法で仕留めるから。」

 

この手順だと、1周2分でボス周回出来る。ノルマの『ウサギ肉』は、1時間程度で収集できる。ただ今日はノラの研修を兼ねてるから、もう少し掛かるか。残念ながら、ウサギのスキル結晶は出なかった。ユリアとソフィアの武器に詠唱中断を付けるのに、最低あと2個は欲しいんだけどな。

 

「次は、2階層のボス、パームバームを周回するよ。お昼のフィッシュフライで、『パームオイル』を使い切っちゃった。石鹸も量産したいし、20〜30個は集めたい。パームバームは袋叩きで仕止めるから、ノラも後ろから刺しちゃって。エゲリアは、ボス魔物の正面を取る練習だね。ユリアは受精してるから、ボスの正面は駄目だよ。」

 

同じ様に、3階層で『ハラミ肉』を、4階層で『ペッパー』を収集する。せっかくだし、袋叩きには、ダマスカスカスステッキのラッシュで参加している。ボス周回を重ねているが、スキル結晶は中々出ないな。

 

「旦那様、11階層でコボルトスクロースも収集しませんか。甘味は、いくらあっても邪魔になりません。苺の季節だし、潰した苺にコボルトスクロースを掛けて食べましょうよ。」

 

「それ良いね。ノラ、コボルトケンプファーの正面を練習してみようか。ファイヤーボールを一発撃ち込むし、相手は剣が武器だから、ノラの槍の方がリーチが長い。危なげなく倒せると思うよ。」

 

ヴァニーユにも、夕食のデザートに甘味を食べさせよう。コボルトスクロースを大量に集めたら、帝都のスークに寄って、苺を山盛りで買うか。異世界の苺は温室栽培じゃないから酸っぱいけど、安いから、大量に食べられるのが良い。

 

「フレイヤ・ユリア・エゲリア・ノラ、最後に魔物部屋の定期清掃もやるよ。10日振りだから、大した数の魔物は溜まってない筈だけど、万が一の事はある。油断しないでね。」

 

掃除する魔物部屋は、1階層・6階層・11階層だ。念の為、ノラにメッキを掛け直してもらう。とは言え、どこの魔物部屋も一桁匹数しか魔物は溜まっていなかったし、全体攻撃魔法2発以内で全滅する低階層だ。ノラに体験させる意味合いとしては、丁度良かった。

 

「エゲリア、13階層の魔物部屋はどうしよう。ノラがいるし、少し危ないかな?」

 

「旦那様、ノラにも、メテオクラッシュを見せてあげて下さい。あの魔法なら、魔物部屋に多少溜まっていても、全く問題になりませんし。」

 

「あ、そう言えばそうだね。最近メテオクラッシュは使ってないから、忘れてたよ。」

 

恐らく13階層の魔物部屋にも数匹程度しか溜まってないから、本当は、メテオクラッシュを撃つのは勿体無い。まあ、女の娘にカッコイイ魔法を見せられる時には、自分を騙すのも良いかな。

 

「ノラ、次は、普通の魔法使いでは撃てない、特別な魔法で攻撃する。人に見られると面倒だし、MPの消費が激しいから、使い所が難しい魔法なんだ。これも内密だから注意してね。じゃ、魔物部屋に入ろうか。」

 

「メテオクラッシュ!」

 

13階層の魔物部屋は、普通に一撃で制圧できた。フレイヤ達がドロップ品を収集する。これって、今の実力だと、どの辺までの階層がメテオクラッシュで一撃なのか、実験しとく必要もあるな。それと忘れてたが、そろそろ『ガンマ線バースト』も撃てるかもれない。近いうちに実験しとかないと。経験が無いと、”イザ”という時に撃てないから、宝の持ち腐れになる。流石にノラには危ないから、フルメンバーで入る時にやるか。

 

19階層に移動して、レベル上げをする。17〜19階層は、風が弱点魔法の魔物が3連続する狩場だ。ノラには前に出ない様に言い、ブリーズストーム2発撃った後、積極的に『吸精のダマスカスステッキ』で殴りに行く。ノラのメッキが掛かっていると、前に出ても気が楽だな。

 

「危ないから、ノラは最後方から動いちゃ駄目だよ。」

 

ブリーズストームを2発撃ち、『吸精のダマスカスステッキ』を手に殴りまくる。19階層は既に攻略済みなので、マッピングの必要は無い。フレイヤが魔物の気配を感じた方向に案内するだけの、レベル上げ目的で回遊している。

 

夕方になり、ノラの錬金術師もLv10まで上がった。さて、苺を買いに、帝都のスークまで寄り道して帰ろうか。




春の34日 夕方
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