昨晩の夜伽で、受精してるユリアとヴァニーユには入れなかった。それでも、エマ・イリス・アルフリーダ・フレイヤ・ソフィア・エゲリア、で1回ずつ出したので、身体が軽いスッキリした目覚めだ。
「旦那様、今朝はエゲリアが朝立ちを鎮めます。濃いの出して下さいね。」
今日も1日が始まる。色魔は付けっぱなしにしているが、『禁欲攻撃』を放てる人って、物凄い精神力だよなぁ。しかし、ウチだと『禁欲攻撃』を試そうとしたら、反乱が起こるかもしれない。
「うふふ、ご主人様、昨晩は6発しか出してないから、苦いのが沢山出ました。口の中で射精された時のピクピクが良いんですよね。」
でもねエゲリア、普通、一晩6発は無理なんだよ。更に今朝も出せたのは、色魔を付けっぱなしで寝てしまったからだろう。
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早朝の迷宮に入る前、昨日村人から持ち込まれた『ウサギのスキル結晶』を融合しておきたい。
「イリス、これで詠唱中断が付いた武器が4本になるから、まず魔物に魔法は撃たれない。ユリアの『鋼鉄の剣』に融合しちゃって。」
「了解しました、ご主人様。行きます! 今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、スキル結晶融合!」
鑑定!
武器:強権の鋼鉄剣(詠唱中断) (空き)
「よし、今回も成功だ。 次にウサギのスキル結晶が持ち込まれたら、ソフィアのレイピアに融合して、詠唱中断はコンプリートだね。」
「ご主人様、さらに一つ『詠唱中断』の武器が増えたし、今日はクーラタルの26階層を試しませんか? 騎士団から買った迷宮地図を精査したところ、クーラタルで最後の”美味しい”魔物配列なんです。確かに23階層以降の魔物は強くなりますが、それって、全体攻撃魔法を撃たれるのも大きいんです。『詠唱中断』の武器が4本もあれば、まず魔法を撃たれる前にキャンセル出来ますから、魔物配列が良い階層なら問題無いと思います。」
「イリスの言う事は理解出来るが・・。ソフィア、ブルーノ伯爵家の基準だと、我々のパーティは何階層ぐらいが適当なんだろうか?」
「装備品の見た目は40階層前後に入ってるパーティですが、ここまでスキル結晶を融合しまくってる装備品ですし、他と比較するのは無理があります。そもそも、複数のスキルが付随した装備品なんて、ブルーノ伯爵家では見た事ありませんし。少なくとも、ソフィアが入っていた34階層までは、余裕だと思いますね。普通、迷宮の戦闘時間はもっと長いし、回復魔法もバンバン使うものです。」
「そうなんだ。でもなぁ、痛いの嫌だからなぁ。」
「ご主人様、クーラタルの26階層の魔物は、ケープカープです。ドロップ品で『肝』を落としますよ。『肝』を魔物に投げ付けると、魔物がドライブドラゴンに変わる事があります。そして、ドライブドラゴンのレアドロップ品が『竜革』なんです。もし、フレイヤの『状態異常耐性ダウン』が『肝』にも有効なら、他人より安定して『竜革』が採取可能になります!」
「なるほど、イリス、そういう事か。全4魔法に耐性があるドライブドラゴンは、うちのパーティとは相性最悪だけど、『肝』を使って、1匹ずつ1階層で出せば問題無い。それって、実験してみる価値があるね。竜革の装備品は防具屋でも殆ど見ないから、イリスの鍛冶師で作ることになるし。」
イリスの提案は魅力的だ。攻撃力の強化は『状態異常』のスキル結晶で、防御力の強化は『竜革』だな。それと、この前、凶賊Lv21とやり合って死にそうになった。対人戦用に『身代わり』も必要だわ。うん、この3点が方向性だな。
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早朝の迷宮は、イリスの提案通り、クーラタルの26階層に入ってみる。朝だから、MPは満タンだ。
「皆んな、ケープカープは魔法をガンガン撃ってくるらしい。こっちから距離を詰めに行かないと危ないかもね。フレイヤ、他のパーティの気配は感じる?」
「多分、他のパーティが2組います。それより、ここの魔物、静かで気配が掴み難いです。」
そっか、鯉・カエル・亀・スライムだもんな。走らずブヒブヒ鳴かない魔物だから、音と振動で感じ取っているフレイヤとは相性が悪いんだ。
「フレイヤは、戦闘より『鋭敏』で感度ビンビンにした索敵を優先して。会敵したら『状態異常耐性ダウン』を積極的に使おう。魔法のキャンセルや物理戦闘は、優先順位を下げて構わない。最悪のケース、魔物の集団に挟み撃ちにされることだけは避けたいから。」
フレイヤが、魔物の集団を見つけた。
ケープカープ3匹とタルタートルとグミスライムが1匹ずつだ。ファイヤーストームを撃つと同時に、エゲリアとユリアが突撃し、イリスとソフィアが後に続く。フレイヤが、タルタートルに『状態異常耐性ダウン』を掛ける。『麻痺添加』を持つソフィアが、タルタートルの相手をする。イリス・エゲリア・ユリアは、ケープカープの魔法陣をキャンセルしまくり魔法を撃たせない。フレイヤが前線に到着する頃、2発目のファイヤーストームを撃つ。
3発目のファイヤーストームを撃った後、ソフィアがタルタートルを麻痺にした。これで動いてる魔物は4匹。既にフレイヤは『瞬発力上昇』で前線を突破し、魔物の後ろに回り込んでいる。タルタートルから解放されたソフィアが加わり、こちらの前衛は5人。数的優位の状態となった。
5発目のファイヤーストームを撃ち終わり、イリスが一撃でケープカープ2匹に攻撃を入れると、一気に2匹が煙に変わる。もう1匹のケープカープもユリアが煙にする。6発目のファイヤーストームを撃ち込み、5人がグミスライム袋叩きにして煙に変えた。タルタートルの麻痺は解けて無いので、ソフィアから『吸精のダマスカスステッキ』を受け取り、ラッシュ付きで殴りまくってMPに変える。
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『肝』が2個、『寄生ワーム』と『スライムスターチ』を1個ずつ入手したが、女の娘達はドロップ品そっちのけで、ミーティングに入ってしまった。
イリス :グミスライムって、あまり攻撃が通ってなかったよね。あれ、物理攻撃の耐性があるわ。
フレイヤ:袋叩きにしても、かなり耐えたから、グミスライムには、最初に毒針を投げて最後に始末しようよ。
ユリア :イリスとソフィアがグミスライムの相手したら、物理攻撃力のスキル効果が勿体無いわね。ユリアが相手して魔法キャンセルするわ。
エゲリア:ケープカープとグミスライムからは魔法主体の攻撃で、物理攻撃は少なかった。ソフィア、タルタートルはどうだった?
ソフィア:タルタートルは、噛みつき攻撃が主体ね。でも、逆に噛みつきしか無いから、余裕よ。魔法は、たまにしか撃ってこないの。
「あ、ご主人様は、ファイヤーストームを撃っていて下さいね。私達が動きますから、ご主人様は動かなくて良いですよ。」
イリスから言われた台詞、似たようなの、昨晩の夜伽でも聞いたなぁ。うちの女の娘達はトビウオだけど、ご主人様はマグロで良いみたいだ。この感じだと、ダマスカスステッキで殴りに行くのも邪魔になるのかな? なら、戦士→商人に変更しておくか。魔法の威力は少しでも強い方が良いだろうし。
【マモル】 革の帽子・手袋
武器 :吸精のダマスカスステッキ(MP吸収)
胴装備:ダルマティカ(空き)
足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)
アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(空き)
3ジョブ(3) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)
獲得経験値二十倍(63) 必要経験値二十分の一(63)
鑑定(1) ワープ(1) 合計133
魔法使いLv35:知力(小上昇) MP(微上昇)
英雄Lv23:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)
商人Lv18:知力(小上昇) 精神(微上昇)
【イリス】 硬革の鎧
武器 :強権の槌(詠唱中断)
頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)
腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)
足装備:皮のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:いかりの指輪(攻撃力五倍)(空き)
鍛冶師Lv18:腕力(中上昇)体力(小上昇) 器用(小上昇)
【フレイヤ】 硬革の鎧・手袋
武器 :強権のダガー(詠唱中断)
盾 :木の盾 (空き)
頭装備:硬革のカチューシャ(空き)
足装備:革のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(空き)(空き)
闘兎Lv18:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)
【エゲリア】革のサイハイブーツ 硬革の手袋
武器 :強権の鋼鉄剣(詠唱中断)
頭装備:硬革の帽子(空き)
胴装備:硬革の鎧(空き)
アクセサリー:指輪(空き)(空き)
淫乱Lv17:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
【ユリア】 硬革の帽子・鎧・手袋
武器 :強権の鋼鉄剣(詠唱中断)(空き)
足装備:革のサイハイブーツ(空き)
アクセサリー:イアリング(空き)(空き)(空き)
淫乱Lv17:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)
【ソフィア】 鉄の盾 革の帽子・鎧
武器 :激情のレイピア(攻撃力二倍)(麻痺添加)(空き)
腕装備:硬革の手袋(空き)(空き)
足装備:駿馬の革サイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)
アクセサリー:頑強の指輪(物理ダメージ削減)(空き)
探索者Lv42:体力(小上昇)
「ご主人様、次の魔物集団、来ます!」
今度は、ケープカープ3匹とブラックフロッグとグミスライムが1匹ずつだ。やった!5匹とも火魔法が弱点だ。ファイヤーストームと同時にユリアとエゲリアが突撃する。
「フレイヤ、状態異常は、先にグミスライム、次にブラックフロックよ!」
イリスが戦術指揮しているな。ユリアとエゲリアが毒針をグミスライムに投げ付けて、ブラックフロックをソフィアが相手するって意味だろう。今回のグミスライムは、魔法陣が現れると声がけして、誰かが魔法キャンセルに一撃入れる程度に放置している。4人も『詠唱中断』の武器を持ってる故、魔法キャンセルに余裕があるからの戦術か。イリス・エゲリア・ユリア・フレイヤの攻撃は、ケープカープ3匹から優先させている。4発目のファイヤーストームを撃った後、ソフィアがブラックフロッグを麻痺にし、ケープカープの攻撃に加わる。5発目のファイヤーストームで、ケープカープ3匹が煙に消えた。
「ご主人様、魔法は、もう撃つ必要無いですよ。グミスライムを袋叩きにしている間、吸精のダマスカスステッキで、麻痺してるブラックフロッグを殴ってって下さい。グミスライムが物理攻撃に耐性があったって、5人で袋叩きにすれば問題ありません。」
ソフィアに気を使われてしまった。必要な魔法が6発から5発に減ったのは、商人ジョブの知力(小上昇)の効果もあるだろうが、女の娘達の戦術変更の効果が主だろうな。クーラタルの26階層でも、危なげ無く戦闘の目処が立った。
その後、魔物が3〜4匹だったり、魔物の種類が1〜2種だったりのケースも体験するが、基本的にファイヤーストームを撃ち込むだけの作業は変わらない。ただ、他のパーティも同じ感じで経験値稼ぎしてるのだろう、2時間もすると魔物の密度が薄くなり、フレイヤとイリスが魔物を探すのに苦労する感じになってきた。
「ご主人様、他のパーティもウロウロ動き回ってる。魔物が湧くのを待つより、22階層でガンガン狩った方が良いんじゃない?」
「そうだね、フレイヤ。朝食までの残り時間は、22階層に入ろうか。」
22階層以下の魔物の方が、明らかに倒し易いし、フレイヤも気配を掴み易い。
「ご主人様、他のパーティ、今日はもう3組も入ってる。出会わない様に案内するね。」
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朝食に帰宅した途端、フレイヤがシャツを脱ぎ捨て、上半身裸でベッタリ甘えてきた。
「ご主人様ぁ、おっぱいがビンビンなっちゃった。」
ああ、フレイヤもアルフリーダも、ボディークリップを付けていると、軽く乳房を握られてる感触で気持ち良いって言ってたな。フレイヤは、連続で鋭敏を発動しっぱなしだったから、乳房を揉まれっぱなしの感覚だったんだろう。
フレイヤの乳首からボディークリップを外し、カチカチに立った乳首を舐めながら、丁寧に乳房を揉む。
「う、ああ、うぁっ、ご主人様ぁ、いいぃ。」
フレイヤは、上半身がプルプルして、乳イキし始めた。まだ15歳なのに、演技じゃなく乳イキ出来るのは、相当に希少な娘に育ってきてる。15歳の乳房で揉んでも痛がらず、乳イキまで感じるのは、兎人族の種族特性なのか? 素晴らしい、これ日課にしたいな。
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朝食を食べながら、軽くミーティングになる。最初はイリスからの提案だ。
「ご主人様、朝食後の迷宮は、ケープカープが落とした『肝』で魔物をドライブドラゴンに変えて、レアドロップ品の『竜革』を狙いたいと思います。1階層の魔物が良いですが、ソマーラの1階層は村人の収入源ですから、ベイルの迷宮1階層で実験しましょう。」
「せっかくベイルの迷宮に行くなら、お化粧しなきゃ。フレイヤとイリスとソフィアは囮だから。美味しい盗賊が釣れるかもしれないし。」
「フレイヤ、それ、良いですね。ソフィア・フレイヤ・ユリア・エゲリアが1階層で『肝』を使って、その間、ご主人様とイリスは6階層の残りを探索しちゃいましょう。ドライブドラゴンは魔法4属性の全てに耐性がありますから、ご主人様の魔法は勿体無いです。あと、ユリアとエゲリアは、スカート持ってる?」
フレイヤもイリスも、5日前の凶賊Lv21でも萎縮せず、お出かけモードかぁ。囮捜査ってより、もう美人局になってるだろ。まあ両方とも、成否が囮の魅力次第なのは同じか。
「旦那様ぁ、エゲリアはスカートなんて持ってないって言ったら、皆がホットパンツを履けって・・。」
「おお、エゲリアぐらい背が高い女性のホットパンツは、セクシーで素晴らしい。上向きのお尻にサイハイブーツ姿のエゲリア、最高に素敵だと思う。誰もが振り返るんじゃないかな。自信満々で見せびらかそうよ。」
エゲリアの持ってるホットパンツは、もうピチピチだった。うん、これは良い。レギンスがあれば・・。ポリウレタンが無いから無理か。いや、ウールやカシミアの細い糸なら、レギンス作れるかも。冬になったら作って履かせよう。量産は無理でも、帝都の高級服屋にオーダーなら、作れるんじゃないか?
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ワープで直接、ベイルの迷宮1階層に飛んだ。
ベイルの迷宮は人が少ない。他にも迷宮はあるのに、騎士団が放置してる迷宮に”あえて”入る冒険者は少ないからだろう。管理してない迷宮には、盗賊と魔物部屋のリスクが付き纏う。
「フレイヤ、ニードルウッドに『状態異常耐性ダウン』を掛けてから、『肝』を投げ付けてみて。根拠は無いけど、ドライブドラゴンに変化する確率が上がれば儲け物だ。」
フレイヤがニードルウッドを見つけ『状態異常耐性ダウン』を掛け、ユリアが『肝』を投げ付ける。ドラゴンの名前だが出てきたのは大トカゲで、別にブレスも吐かなかった。普通に囲って袋叩きにしている。落としたのは、通常ドロップ品の『竜皮』だった。これ、スープの出汁だったっけ?
「ご主人様、ドライブドラゴンと言えど、1階層で1匹だけなら、4人いれば余裕で袋叩きにできそうです。『肝』は全部で22個ありますから、作業しときますね。ちなみにドライブドラゴンって、迷宮の外に出ると、大惨事になるんですよね。」
「じゃあ、予定通り、イリスと6階層の探索をしてるよ。1階層だから盗賊が出るとは思わないけど、万が一があるから、十分気をつけてね。他の階層に行っちゃ駄目だよ。」
フレイヤ・ソフィア・ユリア・エゲリアを1階層に残し、イリスと二人で6階層にワープする。
凶賊Lv21と戦った小部屋は、血溜まりや死体は全て迷宮の餌になったのだろう、すっかり綺麗になっていた。ボス部屋を目指しイリスのマッピングで探索する。イリスは、何となく当たりを付けて進んでいるようだ。魔物に出会うか、全体攻撃魔法1発を撃って突撃すれば簡単に煙になるので、時間的にはほぼ無視できる。当然ドロップ品が落ちるが、イリスのアイテムボックスは余裕が無いので、商人→探索者にジョブを交換し収納している。オリーブオイルは、いくらでも欲しいから歓迎だ。
「イリス、竜革でサイハイブーツは作れる?」
「硬革も竜革も、サイハイブーツのイメージは同じですから、まず大丈夫だと思います。ただ素材として、竜革4+絹の糸3が必要なので、全員分のサイハイブーツを作る量の竜革を集めるのは、少し時間がかかるでしょう。」
「そうだよなぁ。まあ当分、クーラタルの迷宮は26階層に入るから、『肝』は十分に集まるだろう。『竜革』のドロップ率が高いと良いなぁ。」
その後、1時間半ぐらいで、イリスはベイルの6階層のボス部屋を見つけた。
「早かったね、イリス。ボス部屋発見の最短記録じゃないの?」
「凶賊Lv21と戦った5日前にウロウロしてますから、粗々のマッピングは終わってます。今日は怪しそうな場所にヤマを張りました。ラッキーでしたね。そろそろユリア達も、『肝』も投げ終わった頃だと思います。1階層に戻りましょう。」
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1階層の待機部屋にワープする。
珍しく、ボス部屋の順番待ちをしている冒険者がいたが、何事も無く無視し通路に出る。フレイヤが見つけてくれるのを待とう。
「ご主人様〜。」
近くに居たのか、早速、フレイヤが気付いて飛んでくる。
「丁度、最後の『肝』を投げ終わった所だよ。全部ドライブドラゴンに変わったけど、『竜革』は2枚しか出なかったの。」
「ドライブドライブへの変換効率100%か。状態異常耐性ダウン”効果は、『肝』にも効くんだな。それに『竜革』のレアドロップ率は約10%、まあまあの確率だね。戦闘は危なくなかった?」
「全員で順番に、ドライブドラゴンの正面をやったけど、1階層に出る魔物としては異常に強かった。楽しかったよ。」
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さて、今日はオークションに『スタッフ』を出品して売る予定日だ。お昼までまだ時間はあるが、オークションが始まる前に、情報収集を兼ね、商人ギルドをウロウロしておこう。商人ギルドに、闘兎の能力”鋭敏”が知られたら、出禁になるだろうな。
5人を引き連れ、帝都の商人ギルドのロビーにワープし、いつものように、最初にオークションの下見室を回る。あ、うちが出品してる『スタッフ』があった。(空き)スロット無しでゴメンね。
下見室を一回りしていると、金属製の『プレートメイル』が目に入る。
鑑定!
胴装備:ダマスカス鋼のプレートメイル(空き)(空き)(空き)(空き)
お宝だ。皆を部屋の片隅に集め、小声で囁く。
「イリス、これ、四つ付いてる。ダマスカス鋼の装備品は下見室で時々見るけど、四つは珍しい。でもプレートメイルって重いんだよね。イリスは装備できる?」
「ドワーフは力がある種族なので、女性でもプレートメイルは装備できます。しかし、動きは今より鈍くなるかもしれません。」
「ご主人様、イリスの頭と腕の防具を革装備に変えれば、多少は、トータルでの重量増を抑えられるでしょう。鉢金とガントレットは、淫乱の身体能力だと、それぞれ装備すればスピードに影響しないんじゃないでしょうか? 淫乱のユリアとエゲリアで、大したデメリットが出ないか試してみましょう。」
「よし、落札したら、ソフィアの案で実験してみよう。4つ付いてる防具は貴重だしね。フレイヤ、アレックス殿の気配を探ってくれる?」
商人ギルドのロビーに戻って、フレイヤに鋭敏を発動してもらう。相変わらず、兎耳のピクピクが可愛い。お化粧してサイハイブーツを履いた女性5人を連れているから、かなり視線を集める。
「ご主人様、アレックスの気配見つけたけど、お客だって、若い女性が言ってます。あ、アレックスが、談話室とお茶を頼んでるよ。」
うん、商人ギルドの受付嬢にも覚えられてるな。
「あ、マモル様、お久しぶりです。今日のオークションの件ですよね。談話室で話しましょう。」
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自分の左右にユリアとイリスが座り、他の3人は椅子の後ろに立っている。
相変わらず、商人ギルドで出るお茶は美味しいな。人数分のカップと、特大のポットを置いていったし、ポニーテールの受付嬢には、絶対に覚えられていると確信した。
「マモル様、オークションに出したスタッフですが、前回最後にスタッフが出品されたのは春の32日で、5万3,000ナールで落札されています。今回も大差無い価格になると思います。」
「なるほど。ところで、下見室を回っていたら『ダマスカス鋼のプレートメイル』が目に止まった。予想落札価格は、どの程度になるだろうか?」
「そうですね、あれもスキル結晶が付いてませんが、鎧は需要が高いんです。競り合いにならなければ7〜8万ナールですが、時には10万ナール程度まで競り上がりますね。ただ今の所、何が何でもダマスカス鋼のプレートメイルを仕入れたい仲買人の噂は聞きません。競り順がスタッフの後なので、マモル様にとっては入札し易いと思います。」
「それなら、スタッフの落札価格+3万ナールを目処に落としておいてくれ。しつこく競り合ってくる相手がいたら、降りて構わない。次の機会があるだろうしね。スキル結晶はどうなった?」
「はい、コボルトのスキル結晶は4,900ナールで3つ確保しています。スライムとサイクロプスは、市場に出てきませんでした。この辺を採れる階層に入れる冒険者は、ドホナに新しく出た迷宮に行っているのでしょう。しばらく品薄になるかもしれません。」
「う〜ん、欲しいけど、引き続きコボルトは4,900ナール、スライムとサイクロプスは5,400ナールまでで頼むよ。入札で、相場を上げちゃうのは避けたいからね。他の仲買人には、気取られないようにお願いするよ。」
「かしこまりました。オークションは見ていきますか?」
「いや、夕方頃に、また来るよ。その時、精算も纏めてする。じゃ、よろしくね。」
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「ご主人様、待って。」
アレックスと別れ、商人ギルドのロビーから帰ろうとした所で、フレイヤに腕を掴まれた。
「ご主人様がアレックスと話してる間、すっと鋭敏で聞いてたの。そしたら『滋養丸や強壮丸の価格が上がってる』って、他の仲買人が言ってる。ドホナの町で需要が爆発してるんだって。」
「フレイヤ、よくやった、偉いぞ。ソフィア、生薬生成した滋養丸や強壮丸の在庫、どのぐらい持ってる? どうせソマーラの22階層でガンガン採れるから、全部売っとこう。」
「えーっと、滋養丸が3列126個、強壮丸が2列84個あります。附子や遠志のままなら、それぞれ1列の半分くらいありますよ。」
「よし、帝都の冒険者ギルドで全部資金化しよう。ベイルのような小さい町で売ると目立つけど、帝都やクーラタルなら大丈夫だろう。」
帝都の冒険者ギルドは商人ギルドの並びにあるので、皆で歩いていく。帝都のメインストリートを歩くのは、ちょっとした楽しみになるし。
帝都の冒険者ギルドのロビーは、巨大だ。
フィールドウォークで移動するので、交通ハブの役割も担ってるっぽい。買取カウンターもあるが、帝都周辺に迷宮は無いからか、いつも空いている。
「すみません、滋養丸と強壮丸と売りたいんだけど、買取価格はいくらかな?」
「通常は@20ナールが買取価格ですが、今は需給逼迫してるので@30ナールで買い取ってます。何故か、薬草採取士ギルドから薬が回ってこなくなっちゃって・・。」
そりゃ需要が強くなれば、独占商品は出荷を絞って品不足にするよね。どこの世界も一緒だな、程々にしとけよ。
「ソフィア、お願い。全部出しちゃって。」
ソフィアが、買取カウンターのトレーに、滋養丸と強壮丸を別々に出す。青が滋養丸、赤が強壮丸だ。@30ナール*(126+84)個=6,300ナール、まあまあの稼ぎだろう。
「お待たせしました。こちらが買取代金になります。」
トレーから銀貨21枚を数え避けると、残り銀貨はソフィアのアイテムボックス1列の42枚の筈だ。
「ご主人様、丁度アイテムボックス1列分です。これで合ってるんですか?」
「うん、合計6,300ナール、銀貨63枚だね。お姉さんもありがと。」
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今度こそ、昼食に帰宅すると、既にテーブルに準備が揃っていて、エマ・ミラ・ノラ・ヴァニーユ・アルフリーダが歓談していた。
「おかえりなさいませ、ご主人様! お食事の準備が整ってます。」
ヴァニーユだけは、メイドモードだな。
「アルフリーダ、帝都の冒険者ギルドで、滋養丸と強壮丸を、割り増し価格で買い取ってたんだ。こういう事はよくあるの?」
「生薬は、冒険者ギルドも、薬草採取士ギルドから仕入れてるんです。薬草採取士ギルドの独占供給ですから、卸し値を上げる目的で、需給が逼迫すると供給を絞るんですよ。今回の割り増し買取は、ドホナの町で迷宮が3つも出現して、帝国政府の勅命が出た影響だと思います。迷宮で無理してる人が多いんでしょうね。」
「これって、帝都の冒険者ギルドに生薬をガンガン売り捌いても、大丈夫かな? 利権物だから、暗殺とかされない?」
「値崩れするような量じゃなきゃ、薬草採取士ギルドには解りません。仕入れさえ出来れば確実に儲かりますから、冒険者ギルドも細かい事は気にしませんよ。普通に、薬草採取士ギルドに納めないで横流しに来た薬草採取士だと、冒険者ギルドは思ってますから。念の為、次回は探索者ギルドで換金すれば万全です。」
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昼食後、再びクーラタルの26階層に戻ってみる。早速フレイヤは、鋭敏を発動させてるみたいだ。
「フレイヤ、人はどのくらいいるかな?」
「早朝に入った時より多いです。私達の他に3組かな。あ、多分、右手に魔物の気配です。走って行きましょう、他のパーティに取られちゃいます。」
突き当たり丁字路を右折し、目に入ったのは、ケープカープ4匹とグミスライム1匹の集団だった。
「ファイヤーストーム!」
ユリアとエゲリアが、イリスとソフィアを追い抜いて突撃する。5匹とも魔法を撃ってくる魔物だし、距離を詰めるつもりだ。フレイヤは軽く走りながら、状態異常耐性ダウンを掛けまくってるな。器用なのは兎人族の特性か? 自分が魔法を撃つ時は、走りながらは無理っぽいけど、練習すれば可能なんだろうか?
ユリアがグミスライムに正対し、魔法陣をキャンセルして毒針を投げ付ける。エゲリアが前線を突破し、魔物の群れの後ろに抜けた!
「フレイヤ、魔物の後ろまで突っ切って、エゲリアの隣まで行って! ご主人様、ファイヤーストームは5発で!」
前線指揮をソフィアが役割分担してる。イリスはケープカープに突っ込んで、攻撃力五倍の槌を振り回している。あれ、魔物5匹を包囲しちゃってるな。これなら、後列の魔物から魔法を撃たれる事もない。魔物を押し込んでるから、イリスの槌が『一撃で2匹に当てる』割合が増える。ファイヤーストーム4発撃った所で、ソフィアが、ケープカープを麻痺にした。こうなると、残りは早い。5発目のファイヤーストームで、ケープカープ3匹が煙になった。後は残敵掃討だ。ご主人様が、麻痺してるケープカーブを吸精のダマスカスステッキで殴ってる間、女の娘5人でグミスライムを囲いタコ殴りにしている。
「ソフィア、今回は戦術が凄く洗練されて、危なげなかったよ。最初にエゲリアが前線を突破出来たのが、良かったよね。」
「そうですね。誰も魔物の攻撃を受けませんでした。ウチのパーティは機動力が高いですし、一騎討ちにこだわる娘もいませんから、包囲戦術が向いてると思います。もう少し慣れてきたら、ファイヤーストーム4発で行けるかも知れませんね。」
「今後、ユリアとエゲリアの防具から、優先して竜革装備に更新しよう。前線を突破する時、どうしても無理が出るから防御力を上げときたい。今更だけど、淫乱の心肺持久力増強のパッシブスキルって、地味だけど使えるよなぁ。」
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現在、全部で4パーティが、クーラタルの26階層に入っている。他のパーティはそれなりに戦闘時間が掛かっているのだろう、魔物が狩り尽くされた程では無い。それでも魔物を探すのに苦労し、1時間に3回しか戦えなかった。
「イリス、やっぱり昼間の時間帯は効率が悪いね。」
「そうですねぇ、魔法使いにとって良い配列の階層は、皆集まりますよね。入る時間帯を工夫すべきかもしれません。24階層のボス、トータルタートルと戦ってみます? ドロップ品のソフトジェルからは、石化を治す柔化丸が作れます。」
「万が一に備えて、柔化丸は持っておきたいよね。混んでなかったら2〜3周しとこうか。」
クーラタル24階層の待機部屋に、ソフィアのダンジョンウォークで移動する。
「23階層以降のボス戦は、お付きの魔物が2匹に増えます。ソフィアがボスの相手をしますから、イリスがお付きの魔物で。もう一匹のお付きは、エゲリア・ユリアで囲って袋叩きにして。フレイヤは、ボス魔物に状態異常耐性ダウンを掛けて、毒針も投げといてね。ご主人様は、弱点魔法が土ですので、サンドストームをお願いします。」
ソフィアのブリーフィングの後、24階層のボス部屋に入る。
結果的に、23〜33階層でも、ボス戦の方が楽かもしれない。ボス魔物さえ、お付きの魔物を倒すまで抑えておければ、詰みになる。自分も、全体攻撃魔法を撃ったら、吸精のダマスカスステッキで、お付きの魔物を殴りに行く。結果として、全体攻撃魔法は3発で十分だった。最後に全員で、トータルタートルを袋叩きにして終わりだ。
「ご主人様、ブルーノ伯爵家のパーティで入った時だと23〜33階層のボスは強かったですが、今は余裕があります。これって、ソフィアの探索者レベルが上がったのもあるでしょうが、ご主人様のパーティ効果の影響ですよね。」
「そうだね。英雄のジョブは、8種類全ての効果を”中上昇”で持っているんだ。パーティメンバー全員に効果が及ぶのは絶大だと思う。ちなみに英雄の上位ジョブは勇者で、全ての効果に”大上昇”が付くチートなんだ。初代皇帝の偉業も、勇者ジョブの効果が大きいんじゃないかと思ってる。ちなみに、英雄とか勇者の話はトップシークレットね。」
「ご主人様も、勇者のジョブを取れるんですか?」
「多分、秋には取れると思うよ。」
「「「「「・・・・・・・。」」」」」
「あれ、皆どうしちゃったの?」
春の36日 夕方