※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の44日 夕方


76.エゲリアの幸せ

意識朦朧としたエゲリアをベッドで休ませたまま、アルフリーダと一緒にリビングに戻る。

 

ユリア達は村の事務所から戻っていて、既にテーブルで夕食を食べ始めている。今日もセカンドパーティを組んで、肝を竜革に変えに行くつもりだろう。

 

「旦那様、エゲリアの普通じゃない喘ぎ声が聞こえましたが、今日も実験してたんですか?」

 

アルフリーダが、得意げに生々しい体験を語ると、女の娘達の表情が強張った。ユリアがベッドルームに見に行ったが、まだエゲリアの意識は朦朧としているそうで、もう少し休ませると言っている。

 

「凄いわ、エゲリアの膣穴が開いたままになってて、中に出された精子が見えるの。エマ・ミラも見る?」

 

返事の前に、ユリアが手を引き、エマ・ミラをベッドルームに連れていく。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

その後、イリス達が迷宮から歩いて帰ってきた。

 

「ご主人様、ソフィアのパーティは解除しますね。ヴァニーユ、ご主人様をパーティに招待して。」

 

もう、ユリア達も夕食を食べ終わっており、プライマリーパーティから、セカンダリーパーティに、ご主人様の移動を行う。

 

頭の中に『パーティに招待されました。参加しますか?』のパネルが浮かび、『はい』を選択する。ご主人様のジョブ効果を、時間差でセカンダリーパーティにも適用させる戦術だ。念の為、経験値を削って7thジョブまで付けておく。魔法使い・英雄・遊び人・戦士・剣士・農夫・盗賊の7つで、遊び人の効果設定は、腕力(中上昇)に変更だ。

 

「あれ、アルフリーダも行くの? 走れる?」

 

「うふふ、ご主人様が入ってる感じが抜けずに股が痺れてるって、幸せな感じですよ。走ると違和感がありますけど。今日は、後ろから『状態異常耐性ダウン』を唱えるだけにしときますね。」

 

ヴァニーユ・ユリア・アルフリーダ・エマ・ミラの5人を、ソマーラの迷宮の入り口まで、ワープで運ぶ。

 

1階層のスローラビットにケープカープが落とした『肝』を投げ付け、ケープカープをドライブドラゴン化させ、レアドロップ品の竜革を狙うのが彼女達の目的だ。ただ、通常ドロップ品の『竜皮』もスープの出汁に重宝するので、そのうち『迷宮の淑女』商会で村人に卸してみようと思う。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

自宅に戻ると、イリス達は貫頭衣に着替え、既に作ってある夕食をテーブルに並べている。食事の前にシャワーを浴びようと思っていたら、フレイヤが甘えに来た。そう言えば、今日の午前はボディークリップを外す日課を忘れてたな。身体を触ってほしいんだろう。

 

「ご主人様、直ぐに入れて大丈夫だよ。おっぱいも触って。」

 

久しぶりに一日中ボディクリップを装着し、ビショビショに股を濡らしているフレイヤが、対面座位でズボッと息子を挿入する。弓なりに胸を突き出したので、目の前の硬くなってる乳首からボディクリップを外し、立ちの良い乳首を舌で転がした。

 

「羨ましい。イリスは小さいから、入れながら乳首を舐められるの、無理なのよね。ソフィアは出来そう?」

 

「ソフィアの身長でも、膝立ちにならないと、胸に吸い付くご主人様がキツいのよ。でも背が低い女は、女性上位で入れながら、ご主人様の乳首を舐めるのに向いてるわ。性奴隷の本懐は、ご主人様への奉仕だから問題なし!」

 

対面座位で入れ、甘えるフレイヤを抱き抱えながらお尻を掴む。エマ・ミラ・ノラがじっくり見ているけど、ハーレムだし誰も気にしてない。フレイヤの腰を下から突き上げ、膣が収縮し始めたタイミングで、一緒に射精できて良かった。腰に乗せたまま、両手でフレイヤのお尻を抱えるのも、対面座位の醍醐味だ。フレイヤは足と手を背中に回し、抱きついて離れない。このまま抜かず、貫いたフレイヤの体と締まりを、時間をかけ2発目を出すまで楽しんだ。

 

シャワーで、フレイヤと一緒に身体を綺麗にするが、精子を膣から指で掻き出すのをフレイヤは欠かさない。異種族間では妊娠しないが、後から精子が垂れてくるのは嫌だそうだ。それ以外、フレイヤの全身を石鹸で丁寧に洗うのは、我が家のご主人様の特権だ。

 

 

フレイヤと入れ替わりで、エゲリアが、フラフラでシャワー室に入ってくる。

 

「エゲリア、足元が危ないな。洗うから、風呂椅子に座って。」

 

「旦那様ぁ、2日連続で入れられまくるのは嬉しいんですけど、今日のは特に鬼畜です。他の娘にやっちゃ駄目ですよ。あの大きさは、キツ過ぎで身体が持ちませんから。」

 

「エゲリア、頑張った甲斐があって、淫乱Lv24までレベルが上がった。イリスが鍛冶師Lv23だったから、追い抜いたよ。ほぼ間違いなく、さっきの経験値が大きかったと思う。」

 

「う〜、レベルは上げたいけど、まだ股の奥が痺れてるし・・。旦那様、あの鬼畜なやつ、毎日は無理ですけど、時々なら入れて下さい。エゲリアは旦那様の情婦ですから、あれを入れて腰を振れる身体になってみせます。頑張って、いい女になりますから、いつまでも抱いて下さいね。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

セカンダリーパーティは迷宮で、イリス・フレイヤ・エゲリア・ソフィア・ノラの5人と食卓を囲む。エゲリアも頑張ったし、もう一品、ハラミ肉を取り出し塩コショーで焼いて、女の娘達に食べさせよう。

 

 

「イリス、3階層のボス周回はどうだった?」

 

「ハチノスでも二撃入れば、ほぼ麻痺になりました。そうなれば、イリス・フレイヤ・ソフィア・ノラの四人で動かない魔物を囲むだけですから、4人だとオーバーキルです。ハラミ肉は結構出ましたが、牛のスキル結晶は落ちませんでした。」

 

「二手に分かれる時の戦力配分は、まだまだ検討の余地があるか。あと、商人ギルドでコボルトのスキル結晶を1つ入手したよ。イリス、午前中に入手したウサギのスキル結晶は、後でノラの槍に融合しといて。」

 

「エゲリア、今日も意識を飛ばすまで、ご主人様に突かれたの?」

 

「ふふ、ソフィア、今日の実験は過去最高にキツかった。普段の1.5倍ぐらい大きくなった旦那様のを、根本まで無理矢理入れたのよ。子宮口が壊れそうで膣が裂けそうな感じだったけど、エゲリアは何とか耐えたわ。」

 

「「「「・・・・・・。」」」」

 

いやいやエゲリア、間違っては無いけど、何で自慢げなんだ?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

日も沈んだ2時間ほど後、ユリア達を迎えに行く。

 

ソマーラの迷宮の入り口までワープで飛び、迷宮に入り呼び掛けると、闘兎のアルフリーダが見つけてくれるので、気が楽だ。

 

「旦那様、竜革は2枚ドロップしました。あと黒魔結晶を5個もヴァニーユが拾いました。順調でしたね。」

 

なるほど、猫人族の目は薄暗くても見えるから、ヴァニーユを連れて迷宮を歩けば、回収漏れの黒魔結晶を拾えるのか。ソマーラの1階層は昨日今日で回収し尽くすだろうから、機会があったら、他の迷宮にも連れて行こう。ユリア達と合流したものの、何故かアルフリーダが、道路建設の時に作った”アイアンステッキ”を持ってる。彼女、後ろから『状態異常耐性ダウン』を唱えるだけじゃなかったのかよ。

 

「ご主人様、アルフリーダの武器は、両手剣よりステッキにします。”ほむらの銅剣”や”いすずの銅剣”より、”アイアンステッキ”の方が使い易いのに気付きました。ソフィアやヴァニーユが、『刃筋を立てる』とか言いますけど、アルフリーダには、よく分からないんですよね。何より、単純に殴り付ける武器の方が簡単です。」

 

「あ、気付かなくてゴメン。アルフリーダは背が高いし、兎人族は腰回りが発達してるから、打撃武器の方が向いてるかもしれないね。ちなみに、剣鉈の使い勝手はどう?」

 

「あれは、室内戦に向いてるって、ヴァニーユに教わってます。アルフリーダの胸の谷間が初見の男なら、大抵は剣鉈で刺せるって言われました。アルフリーダからは、ヴァニーユに”乳寄せ”の技を教えたんです。けど、『秘伝にすべき』って言われちゃいました。」

 

さて、ユリア達とワープで帰宅し、本日の業務を終了する。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

【翌朝】

春の25日、朝立ちをユリアが握り、最後にエゲリアが口で処理してくれた。スッキリした目覚めだ。

 

朝の日課をこなし、お茶を飲んでから迷宮に入る。今日は帝都の高級服屋に行った後、ザビルの町まで飛ぶ予定だが、爺さん達と会うかと思うと、朝から気が重いな。

 

「早朝の迷宮は、昨日の続きでソマーラの27階層に行くよ。昨晩イリスが、ノラのダマスカス鋼の槍にもウサギとコボルトのスキル結晶を融合してくれたから、”詠唱中断”の武器は4つに回復した。とりあえず、滅多な事では魔物の魔法を受けないだろう。昨日より安心は増しているけど、今日も安全第一で迷宮探索しよう。エゲリアには2日連続で激しくやっちゃったけど、走れそうかな?」

 

「大丈夫です。旦那様に貫かれてる感覚のまま走るのも、慣れると悪くないんですよ。」

 

 

【マモル】 硬革の帽子・手袋

武器 :吸精のダマスカスステッキ(MP吸収)

胴装備:ダルマティカ(空き)

足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)

アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(ダメージ逓増)

4ジョブ(7) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)

獲得経験値二十倍(63) 必要経験値二十分の一(63)

MP回復速度二倍(3) ワープ(1) 合計139

魔法使いLv42:知力(小上昇) MP(微上昇)

英雄Lv29:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)

神官Lv30:MP(小上昇) 知力(微上昇)

遊び人Lv6:知力(中上昇)

 

【イリス】硬革の帽子・手袋 革のサイハイブーツ

武器 :強権の槌(詠唱中断)     

胴装備:ダマスカス鋼のプレートメイル(空き)(空き)(空き)(空き)

アクセサリー:いかりの指輪(攻撃力五倍)(ダメージ逓増)

鍛冶師Lv23:腕力(中上昇) 体力(小上昇) 器用(小上昇)

 

【フレイヤ】 硬革の鎧・手袋

武器 :強権のダガー(詠唱中断)

盾  :木の盾 (空き)

頭装備:硬革のカチューシャ(空き)

足装備:革のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)(空き)

闘兎Lv22:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)

 

【エゲリア】

武器 :強権の鋼鉄剣(詠唱中断)

頭装備:硬革の帽子(空き)

胴装備:硬革の鎧(空き) 

腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)

足装備:竜革のサイハイブーツ(空き)(空き)

アクセサリー:増撃の指輪(ダメージ逓増)(空き)

淫乱Lv24:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ソフィア】 鉄の盾 革の帽子 硬革の鎧

武器 :激情のレイピア(攻撃力二倍)(麻痺添加)(空き)

腕装備:硬革の手袋(空き)(空き)

足装備:駿馬の革サイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:頑強の指輪(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)

探索者Lv42:体力(小上昇)

 

【ノラ】 硬革の鎧・手袋

武器 :強権のダマスカス槍(詠唱中断)(空き)(空き)(空き)

頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)

足装備:頑強の竜革サイハイブーツ(物理ダメージ削減)(空き)(空き)

アクセサリー:増撃のイアリング(ダメージ逓増)(空き)(空き)

錬金術師Lv18:知力(小上昇) 器用(微上昇)

 

 

27階層の魔物はサイクロプスで、要は”一つ目巨人”だ。イリスの槌より一回り大きな棍棒を振り回し恐ろしげだが、単調な攻撃なので、よほど注意散漫にならなければ当たらない。動きも遅いので、フレイヤとエゲリアには簡単に背後に回られている。26階層のノンレムゴーレムも同じようなタイプなので、ここ27階層は比較的戦いやすい。

 

ブリーズストーム!

ブリーズストーム!

 

弱点の風魔法を2連射し、ソフィアが麻痺にした魔物を”吸精のダマスカスステッキ”で殴るのが、ご主人様の仕事だ。大きい魔物だと迷宮の通路は狭いから、あまり前に出ると女の娘達の邪魔になると、”こっそり”一番奴隷のイリスが教えてくれた。

 

 

しばらく探索を続け、ソフィアがドロップ品をアイテムボックスに収納している時、喜びの報告が来る。

 

「ご主人様、ソフィアのアイテムボックスの数が増えてます! 探索者レベル43に上がりました! 前回上がってから10日ですよぉ、ご主人様とパーティを組んでいると、明らかに上昇が早いです。あと7つ上げれば冒険者です!」

 

「やったなソフィア、おめでとう。運が良ければドープ薬が入手できるし、ソフィアが冒険者になる日も近いと思う。ソフィアが冒険者になったら、お祝いしよう。楽しみだよね。」

 

 

初めて、最大魔物数5匹中2匹をソフィアが麻痺にした。それを”吸精のダマスカスステッキ”で殴っているので、MPは9割以上回復している感じだ。これチャンスじゃないか?

 

「イリス、今なら、ガンマ線バーストを撃てるMPがあるんだ。昨日発見した”魔物部屋”って遠い?」

 

「そんな遠くないですけど、マッピング的に、すぐ先が待機部屋のハズです。魔物部屋の攻略は、休憩してからにしましょう。」

 

27階層の待機部屋で、ステンレス水筒の温かいお茶を回し飲みして休憩している。

 

「旦那様、ガンマ線バーストって、ベイルの街から帰る時に、ドライブドラゴンを撃ち落とした魔法ですよね。」

 

「うん、自分が使える最強の魔法だけど、MPの消費が激しいので使い所が難しいんだ。27階層までの通常魔物だったら、一撃で煙になるハズだけど、実験しとかないと、本当に必要な時に使えないからね。仮に魔物が残ったとしても、1〜2撃入れれば倒せるから、魔物部屋の攻略だけど緊張しなくて大丈夫だよ。」

 

「旦那様、念の為、全員にメッキを掛け直しておきますね。」

おお、ノラも迷宮で主体性が出てきた。良いじゃん。

 

魔物部屋は、待機部屋からそう遠くなく、途中で魔物に出会わずに着いた。

 

「みんな、魔物部屋に入るよ。万が一の用心に、突入したら壁を背に防御ね。」

 

魔物部屋があるであろう壁を押すと、パーティ全員が魔物部屋に吸い込まれる。

 

ガンマ線バースト!

 

全体攻撃魔法は、何故か魔物の数に比例してMPを吸い取られる。気持ち悪くなる手前ぐらいまでMPを消費したな。

 

「ご主人様、やりました。残ってる魔物はいません! 一撃です! ガンマ線バーストを撃つ時に光るのが、カッコいいです!」

 

フレイヤが素直に褒めてくれて、ちょっと嬉しい。MP的にはキツいけど、もっと使い道を研究しなきゃ。

 

鑑定!

銅・岩・バラ・革・麻黄・遠志

 

ドロップ品が、大量に散乱している。おおむね全部で50個といった感じか。残念ながら、超レアドロップの”三角バラ”は落ちなかった。女の娘達が、嬉しそうにドロップ品を拾ってる。大漁だと楽しいよなぁ。

 

最後に、忘れ物が無いかチェックしたところ、黒魔結晶を一つ取りこぼしてた。こういうのを、猫人族が拾っていくんだろう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

帰宅して朝食だが、大量にあるバラ肉とハラミ肉の焼肉になる。ヴァニーユは野菜スープとお浸しも朝食に付けるのだが、女の娘達が食べまくるのは朝から肉だ。しょうがないよね。多分、舌平目のムニエル作っても、カルビに負ける年頃だからなぁ。

 

食後のお茶を飲みながら生薬生成し、やっと附子と遠志の在庫を使い切った。ついでに、”リーフ”の在庫も全て”毒消し丸”に、”削り掛け”の在庫も全て抗麻痺丸に変え終わった。”印籠”と”『迷宮の淑女』商会”で持つ量以外は、売り払って在庫整理するつもりだ。

 

イリスも釣られたのか、先ほど魔物部屋で入手した”革”で防具製造し、鍛冶修行してるな。

 

「イリス、在庫整理する武器や防具があれば、ついでに帝都で売り払っちゃおう。」

 

「そうですね、靴や手袋は半消耗品ですし、皮の鎧は村の女達がアルフリーダさんの真似をしようと欲しがってます。装備品の鎧ですから、乳房の形を保持するんです。余ってるのは銅の剣ですね。万が一、村の女が村民皆兵で使うのなら、ダガーか槍が使い易いですから、銅の剣は(空き)スロットが無いのを20本ほど処分しましょう。武器屋で、@250ナールで売れるハズです。」

 

イリスと一緒に村の武器庫に行き、鑑定で(空き)スロットを確認しながら、銅の剣20本をイリスのアイテムボックスに収納した。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

帝都の高級服屋にはソフィア・アルフリーダの二人で納品し、イリスは、オーダーメイドの貫頭衣を受け取りに試着部屋に連れて行かれた。

 

馴染みになった初老の店員と世間話をしつつ、男性用の服について聞いてみる。

 

「軽い相談なんですが、最近、とある辺境の大貴族と懇意になったのです。私は単なる自由民ですが、この場合、それなりの服を持っておいた方が無難でしょうか?」

 

「帝都の貴族でしたら、装飾が過剰気味の服装を好むのですが、マモル様が懇意になった辺境貴族とは、どなたですかな?」

 

「サビル辺境伯家の御当主と家令の方ですが、どうも普通の貴族とは違う気がしまして・・。」

 

「ああ、カール様とベルガー様ですな。若い頃からの手前共のお客様ですが、最近は帝都に出仕することも少なくなりましたなぁ。あの二人と会うのなら、店頭に置いてある華美な貴族風のシャツは駄目ですぞ。シンプルで機能性に富みながらも、最高の生地を使った服が好みですから。貴族趣味とは対照的で、帝都の貴族社会とも距離を置いてますな。ただ、変わり者とは言っても貴族ですから、社交を仕掛けてきますぞ。マモル様に悪い事は言いません、夏のズボンとシャツだけでも『お任せ』で作りなされ。」

 

貴族社会を相手に商売してる、この店と誠実な取引をしといて良かった。ラッキーだ。

 

「助かりました。私に服のことは分かりませんから『全てお任せ』でお願いします。別に偉そうに見せる必要はなく、変に侮られなければ十分ですから。」

 

「では、この件は、久しぶりに私が担当しますかな。マモル様の採寸だけ、ご協力下さい。なに、あの二人が羨ましくなって欲しがる服装をご用意いたしますよ。無駄な装飾は致しませんから、大したお値段にはなりません。ご安心下さい。」

 

「お手数をお掛けします。では、本日の納品の代金は、私の服の内金として置いていきましょう。次の納品も、ウサギの肉は30枚用意しましょう。それで、よろしいですかな?」

 

採寸が始まったが、何箇所も細かく測定されて、フルオーダースーツを作る勢いか? どうせ分からないし、専門家には口を出さないでおこう。

 

「では、明後日以降、仮縫いにお越し下さい。」

 

「はい?」

 

「マモル様は、そう仰ると思ってました。普通、2〜3回の仮縫いをお願いしてるのですが、マモル様の体型はしっかり観察しております。1回の仮縫いで仕上げますので、必ずいらして下さいませ。」

 

あ〜、やっぱり服って面倒臭い。次からは、古着屋でアルフリーダに選んでもらえばいいや。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

服屋で予定外に時間を取られてしまったので、武器屋と探索者ギルドは後回しだ。

 

帝都からザビルの冒険者ギルドまで、一気に飛ぶか? 同行者は3人だし、遊び人の効果設定をMP(中上昇)に入れ替えれば、届くかもしれない。獲得経験値二十倍(63)も、MP回復速度二十倍(63) に付け替える。

 

「イリス、帝都からザビルの冒険者ギルドまで、自己最長距離のワープを試してみる。またMP切れで倒れそうになったら、よろしくお願いね 。」

 

ワープ!

 

お、ザビルの冒険者ギルドが選べる。ギリギリ飛べるかも。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

が、やはり今回もギリギリだったようで、膝を付きそうなのをイリスに抱えられ、ロビーのベンチに座らされた。

 

「ご主人様、ギリギリは駄目です。もし今襲われたら、余裕無いですよ。」

 

イリスから怒られた後、ギルド受付の女性に軽く挨拶をして、いつものように歩いて騎士団事務所に向かう。口移しで滋養丸を飲まされているところをバッチリ見られたから、報告が行ってるんだろうな。

 

「アルフリーダ、今日のザビル訪問目的って何だっけ?」

 

「名目は、辺境伯家の家紋が入った石鹸の型枠の受け取りです。実質は、おじさま方の土俵でのバチバチですね。こういうの大好きそうでしたから、きっと楽しみに待ってますよ。」

 

アルフリーダも、楽しそうじゃん。やり過ぎるなよ。

 

騎士団のロビーで、ヒルデガルドに出迎えられる。しかし、挨拶もそこそこに、半ば強引に会議室に引き摺り込まれると、大量の書類と共にベルガーが頭を抱えていた。

 

え、俺って何かに巻き込まれるの?




春の45日 午前
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