ランチの後は、イリス・ソフィア・フレイヤを伴い、3日ぶりに帝都の商人ギルドに飛ぶ。
ロビーに入ると、フレイヤの兎耳がピクピクした気がする。そもそも兎人族は耳が良く振動に敏感な種族特性だが、さらに闘兎の”鋭敏”を発動すると、闘兎には商人達の”おしゃべり”が勝手に聞こえてしまう。人が集まる場所での情報収入に最適だが、フレイヤの場合、以前は語学能力にネックがあった。だが、フレイヤのブラヒム語も急速に上達しているし、商人ギルドにも、定期的に連れて来なくちゃな。
もう一本、(空き)スロット無しの”スタッフ”も手元に残っている。今後は使う機会も無さそうだし、これも、オークションに出品して資金化しちゃおう。いつもの様に、オークションの下見室を一周するが、目ぼしい品は無い。オリハルコンの剣が出品されていたが、(空き)スロット無しだ。
「ソフィア、オリハルコンを落とす魔物って、知ってる?」
「67階層から魔物グループ3週目なんですが、そこのボス魔物の何かが、オリハルコンとか白金貨を落とすらしいです。と言っても、貴族家のトップパーティでも56階層以上を突破してるのは稀ですし、その辺の階層になると探索者ギルドにも情報が上がって来ません。初代皇帝のパーティは、オリハルコンや白金貨を狙って採りに行ってたと伝承されていますが・・。」
白金貨1枚=金貨100枚=100万ナールだから、年に1枚獲れば十分に生活できる。貨幣として流通するくらい量があるってことは、魔物配列が良い迷宮が秘匿されてるんだろう。実にうらやましい。
下見室から出てお喋りしてる我々をアレックスが見つけてくれ、いつもの様に、談話室で商談だ。
「マモル様、折角ご足労いただいたのに、申し訳ございません。スキル結晶は何も入手しておりません。」
「いや、アレックス殿、競争入札だから、常に落札できる訳じゃ無いのは理解してるよ。ところで、またオークション出品したいんだ。普通のスタッフだが、お願い出来るかな?」
「はい、マモル様、今なら”スタッフ”の出品は重複してませんから、明日のオークションに出しちゃいましょう。前回5万3,000ナールで落札されたのは15~16日ほど前で、あれから”スタッフ”の出品はありません。日が経ってますので、今回も、前回と同程度の金額で落札される可能性が高いと思います。」
「うん、それでお願い。ところで、アレックス殿はアイエナ領主の件を聞いているかな?」
「いや〜、あの件は情報が錯綜してて、正直よく分からないんです。クーデターが発生して死人がゴッソリ出たのは確かなんですが、その割には、アイエナの元の領主が何事も無く統治を継続しています。貴族家の統治が倒れる時って、”まとめ売り”の換金が出るのが普通なんですけど、今回は何も出ませんでした。なもので、帝国政府も介入のタイミングを間違え、手を出せなかった様子に見えます。」
ベルガーは上手くやってるな、流石だ。
「なるほど。アレックス殿、アイエナの件は、今後も何か続報があったら教えてくれ。ところで、帝国の西部も何やら魔物で大変そうだが、何か聞いてるかな?」
「こっちは酷いですよ。やっと魔物を吐き出してる新規迷宮を見つけたのですが、帝国政府は、皇帝直属の帝国騎士団を温存して、クーラタルの騎士団に迷宮討伐の勅命を出しました。人里から距離のある山中だし、迷宮が少し育っちゃってる可能性があるんでしょう。まあ、クーラタルの騎士団は儲かってるので大過なく務め上げるでしょうが、帝国直轄領の迷宮討伐をやらされるんじゃ、良い気分はしませんよ。」
う〜ん、帝国政府の気持ちは分かる。クーラタルは儲かってる騎士団だから、吐き出させたいよな。
「そうか。戦費調達の換金売りで、掘り出し物が出ると良いね。今後とも商人ギルドには、小まめに来ることにするよ。」
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商人ギルドから帰ると、午後の迷宮は、33階層の探索に戻る。
「フレイヤ、できれば、ドライブドラゴンが入ってる魔物6匹の集団が嬉しい。魔法の運用で少し実験してみたいんだ。」
「う〜ん、ご主人様、魔物の数は自信無いけど、ドライブドラゴンなら”ガオガオ”言ってる感じで分かるよ。十字路の右の方から、吠えてる音がする感じかな。」
通路を進みながら、ワープを外しメテオクラッシュに付け替えると、ケープカープ2匹・グミスライム1匹・タルタートル1匹・ドライブドラゴン2匹、計6匹の魔物集団と出会う。さあ、実験だ。
「メテオクラッシュ! ファイヤーストーム! ファイヤーストーム!」
予想通り、ボーナス魔法&魔法使い&遊び人で魔法3連射が可能だった。ドライブドラゴン2匹以外は煙に消えて、後は、女の娘達がドライブドラゴンを麻痺にする。その後、吸精のダマスカスステッキで殴り付け、MP吸収するのが理想の戦闘だ。ノラが麻痺にしたドライブドラゴン1匹が、ご主人様に回ってくる。しかし残り1匹は、袋叩きで倒してしまった。
「ご主人様、今のって何ですか? 尋常じゃない魔法火力だったのですが・・。」
「メテオクラッシュも撃った魔法3連射が成功したんだ。でもMPの消費が激しくて、ドライブドラゴン1匹程度のMP吸収じゃ割が合わないな。戦闘時間は相当短くなるけど、常用するには少し無理がありそうだね。」
魔法3連射は、かなり楽に魔物が狩れる。が、魔物5匹以下ではMPが勿体無い。痛し痒しだな。
その後はドライブドラゴンが2匹混じる事は無く、混じっても1匹だ。何度か実験してみると、MP満タンからの3連射*2回なら、気持ち悪くならないのが判明する。限界値が判明すれば、燃費が悪くても使いこなせそうだ。オーバーホエルミングを使った『疑似的な魔法4連射』も試してみたが、やはりメテオクラッシュを使った時ほどの火力は出ない。強壮丸なら惜しく無いので、”がぶ飲み”しながら迷宮を歩き回ると、イリスとフレイヤの様子が急変する。
「ここの壁はズッと魔物部屋だよ。危ないから触らないでね。かなりの数の魔物が入ってるもん。」
「ご主人様。33階層の魔物部屋は、他の階層のより少し広いですね。魔物の数も多いかも知れませんよ。」
「おお、危なかった。フレイヤ・イリスのお手柄だな。今夜の夜伽は、二人にご褒美だね。」
いやー、グミスライムとドライブドラゴン入りの魔物部屋だ。厄介なのがドライブドラゴンだけなら、デュランダルを出せば何とか切り抜けられるだろう。けれど、それに物理耐性があるグミスライムが加わるとなぁ・・、危ないわ。当面、33階層の魔物部屋は放置だ。
「ご主人様、遊び人の取得で圧倒的な火力になったと思ったのに、メテオクラッシュを併用してから更に戦闘が楽になりました。ソフィアが見た事のある魔道士より、高火力の魔法だと思います。これなら、34階層に上がっちゃっても余裕ですよ。あの魔法攻撃の威力を眼の当たりにすると、ソフィアは濡れちゃいます!」
「でもなぁ、メテオクラッシュはMPの消費が過大で、回復が間に合わなかったよ。強壮丸は、全部飲んで無くなっちゃた。これ以上、この戦術を使うには強壮剤を使う必要があるけど、がぶ飲みするには、強壮剤は勿体無いんだよね。」
「ご主人様、とりあえず33階層は突破しといて、34階層は覗くだけ覗いてみましょうよ。34階層通路に出て来るのは1階層のボスのラピッドラビットです。動きは早いですけど、イリスもフレイヤも得意な魔物です。」
イリスのマッピングで地図が埋まって来て、いつものように、33階層のボス部屋に到達する。
33階層のボス魔物はカーブカープで、ケープカープより一回り以上大きい鯉の魔物だ。弱点も同じ火魔法だから、ご主人様の役目はファイヤーストームを撃つ砲台だ。ボス魔物を囲ってからは、ご主人様も、吸精のダマスカスステッキを持ってタコ殴りに参加し、MPの回復に務める。残念ながら、カーブカープが落としたのは寄生ワームで、新しいドロップ品は得られなかった。
34階層に上がると、ラピッドラビット3匹・ケープカープ2匹・グミスライム1匹の集団と遭遇する。やだなぁ、最初から魔物6匹じゃん。ラピッドラビットが向かって来るが、34階層のラピッドラビットは1階層のラピッドラビットより速い。まあ、同じラピッドラビットでも34階層の強さなのだから、当然か。
「メテオクラッシュ! ファイヤーストーム! ファイヤーストーム!」
弱点魔法の無いラピッドラビット3匹が生き残るが、イリス・フレイヤ・ソフィアの3人が前に出て相手をする。イリスとフレイヤには余裕があって、見るからに楽しそうだ。フレイヤなんか、”状態異常耐性ダウン”を詠唱しながら、ダガーでラピッドラビットを弾き飛ばしてる。器用だな。ノラは、弾き飛ばされたラピッドラビットを槍で突く役だが、一杯一杯って感じかな。
結局、ラピッドラビットは麻痺になる前に、次々と女の娘達に煙に変えられる。
「旦那様、34階層も十分行けそうですよ。ウサギのスキル結晶を取るには、1階層より34階層の方が効率的じゃありませんか?」
「う〜ん、34階層は、メテオクラッシュを撃てるMPが溜まってる時だけかなぁ。それに、あと数日で魔道士を取れると思う。それまでは、33階層をメインに装備を整えるのが無難だろう。竜革を集めるには33階層の方が向いてるし、痛いのも嫌だしね。」
基本的にウチの女の娘はイケイケだから、ご主人様がブレーキ役をしないと。
この辺で、本日のプライマリーパーティの仕事は終了にしよう。ワープで帰るなりソフィアからパーティ解除が来て、代わりにミラからのパーティ招待が飛んでくる。
「ミラに”肝”を渡したいんだけど、アイテムボックスの空きなんて無いわよね。どうしましょう、リュックに入れて持って行く?」
「いえ、ソフィアさん大丈夫です。2列空けておきましたから、24個入りますので十分です。」
ミラの探索者はLv12だ。4日前に錬金術師から変更したばかりだが、レベルは順調に上がっているな。今日も、セカンダリーパーティをソマーラ迷宮に送って行く。狙いは、”肝”を投げてスローラビットをドライブドラゴンに変えて、レアドロップ品の竜革だ。アルフリーダも一緒に迷宮に入るし、そうそう危ないことはしないと信じたい。
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夕食の前に、イリス・フレイヤ・エゲリア・ソフィア・ノラを裸に剥いて、軽く順番にシャワーで汗を流す。夕食のメインは、テーブル中央の大皿に大量の酢豚が用意されていて、小皿に取り分けて食べる形式だった。温め直した野菜スープには、細切りの昆布と竜皮も入っている。旨味も塩気も十分のスープだ。
イリス・フレイヤ・ソフィアは貫頭衣に着替え、情婦のエゲリアだけはキャミソールドレス、ノラは部屋着のシャツ一枚を羽織ってる。奴隷も情婦も愛人も、夏になったら全員お揃いのエプロンをヴァニーユに作ってもらおう。背が高く腰回りが発達してる体型のノラは、特に裸エプロンが似合いそうだ。あれ、ノラもカボチャパンツを履いてない。皆の影響で真似してるのか。
夕食後、イリスが33階層の迷宮地図を書き上げてる横で、ソフィアに対面座位で抱き付かれ両腕を首に巻かれる。ソフィアは極端な前付きだから、対面座位でも深く入り、数の子天井の名器が楽しめるな。
「イリス、今日で迷宮は1〜33階層まで突破した。34階層から魔物グループも2週目に入って、ラピッドラビットも”かなり”強くなって出て来た。痛いのは嫌なんだよね。今後の方針はどうしよう?」
「そうですね、34階層からは今までのボス魔物が最大6匹、通路に出て来ます。さらに、34〜44階層の魔物は弱点魔法が少ないですから、魔法戦闘を主とするパーティだと特に難易度が跳ね上がると言われています。ご主人様の魔法ゴリ押しで突破出来ちゃう気もしますが、一旦立ち止まって、ご主人様以外の打撃力整備を意識するのが無難かも知れません。」
「ご主人様ぁ、下から突き上げられて、2回もイキました。まだ入れてていいですか?」
ドピュッ ドプッ ドピュッ ドプッ ドピュッ!
「ソフィア、しがみ付いてイキ続けて。ソフィアは軽いから、抜かずに入れっぱなしで出すよ。」
「全麻のダマスカス剣(麻痺添加)(空き)(空き)(空き)は、あと詠唱中断を付ければ、ユリアからエゲリアの武器に交換できます。それと、フレイヤにもう1本ダガーを佩刀させ、麻痺添加と詠唱中断の使い分けは可能です。あとは、サイクロプスのスキル結晶で攻撃力二倍ですね。フレイヤ・エゲリア・ノラのアクセサリーに融合しましょう。(空き)スロットは残ってますから。」
「なるほど。それと、他に実験しとくべき事ってイリスは何か思い付く? ああ、ソフィア、締まる、もう一回出すよ。」
ドピュッ ドプッ ドピュッ ドプッ ドピュッ!
(あぁ、ご主人様のがビクビクして最高、頑張って抱きついてなきゃ。ソフィアが、ご主人様を独占よ!)
「数日前に、淫乱のエゲリアを限界以上にイカせまくったら、エゲリアのレベルが上がりましたよね。鍛冶師も、装備品を作りまくった方が修行になるとされてます。ひょっとしたら、闘兎も同じかも知れません。フレイヤかアルフリーダに鋭敏を発動させた状態で、ご主人様がイカせまくってみませんか? ご主人様ならレベルが見えますがら、検証可能です。」
「おお、流石イリスだ、闘兎の話は可能性あるね。アルフリーダなら、ボディークリップ付きで入れても耐えるだろう。あとイリスの鍛冶師の修行で、まだ作ってない装備品は何かな?」
「チェインメイルに、硬革の防具一式と、鋼鉄の武器一式ですね。この辺は、竜革の鎧やダマスカスステッキを作る前に練習しときたいです。ダマスカス鋼の素材を十分集められたら、(空き)スロット4つのダマスカスステッキを狙いますよ。まだイリスが聖槍を作るのは無理ですが、現時点でもダマスカスステッキなら作れる気がするんです。」
ドピュッ ドプッ ドピュッ ドプッ ドピュッ!
(ご主人様ったら抜かずの3発目、まだソフィアは締まってるのね。もう感じ過ぎて力が入らないけど、ご主人様は気持ち良さそうだわ。ああ、また下から突かれてイキっぱなしになりそう。幸せだわ。)
春の52日 夜