※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

87 / 116
春の53日 


86.辺境伯家への納品

今日も夜明け前に起床する。

 

今日の予定は、

1.早朝の迷宮の後、ベイルで焼き立てパンを受け取る。

2.ザビルの辺境伯家に、石鹸と保湿剤を納品する。

3.露天風呂に、日陰を作る屋根の設置。

4.オークションの結果確認に帝都の商人ギルドへ。

 

の4点もある。まったり、異世界生活を楽しむには程遠いな。それでも、ユリアとヴァニーユの二人掛かりで朝立ちを処理してくれ、ハーレム生活は順調に進展してる。

 

「旦那様は色魔を付けっ放しですよね。ハニートラップ対策は必須ですから、朝のお茶を飲みながら2発目を抜きますよ。エマとミラに咥えさせますね。」

 

「ご主人様、ソマーラの迷宮なら人は来ませんから、小休止の時に抜くのも有りです。溜まったらノラに咥えさせますから、言って下さいね。」

 

ユリアとイリスは、何か相談してるだろ。エマ・ミラ・ノラにしても、性奴隷じゃない愛人だから捨てられる不安があるらしい。ハーレムって、ご主人様を抜かないと女性は安心できないのかな?  

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

早朝の迷宮は、ソマーラの33〜34階層を往復してみる。

 

ドロップ品的には、33階層でケープカープを狩り、”肝”と”寄生ワーム”を集めたい。32階層のグミスライムが落とすスライムスターチも備蓄するから、このまま暫くは33〜34階層を狩場にする。

 

迷宮での戦闘は、戦術的に『34階層でメテオクラッシュ入りの魔法3連射を撃つ』or『33階層でメテオクラッシュを撃たずに戦い、MPを回復させる』の繰り返しで、少し面倒臭い。これが最も効率的なのかな? もう少し仮説検証実験が必要だ。ウサギの肉は今まで売ってたので自分達では食べられなかったが、34階層にも入っているから、今後は食卓に上がるだろう。

 

 

【マモル】 硬革の手袋

武器 :吸精のダマスカスステッキ(MP吸収)

頭装備:硬革の帽子(空き)

胴装備:ダルマティカ(空き)

足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)

アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(ダメージ逓増)

5ジョブ(15) キャラクター再設定(1) 詠唱短縮(1)

獲得経験値二十倍(63) 必要経験値二十分の一(63)

ワープ(1) 鑑定(1) メテオクラッシュ(1) 合計146

魔法使いLv48:知力(小上昇) MP(微上昇)

遊び人Lv25:知力(中上昇)

英雄Lv34:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)

神官Lv38:MP(小上昇) 知力(微上昇)

色魔Lv29:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【イリス】硬革の手袋 革のサイハイブーツ

武器 :強権の槌(詠唱中断)or全麻の槌(麻痺添加) 

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)(空き)    

胴装備:ダマスカス鋼のプレートメイル(空き)(空き)(空き)(空き)

アクセサリー:いかりの指輪(攻撃力五倍)(ダメージ逓増)

鍛冶師Lv26:腕力(中上昇) 体力(小上昇) 器用(小上昇)

 

【フレイヤ】硬革の鎧・手袋

武器 :強権のダガー(詠唱中断)

頭装備:硬革のカチューシャ(空き)

盾  :木の盾 (空き)

足装備:革のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)(空き)

闘兎Lv26:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)

 

【エゲリア】

武器 :強権の鋼鉄剣(詠唱中断)(麻痺添加)

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)(空き)(空き)(空き)  

胴装備:硬革の鎧(空き) 

腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)

足装備:駿馬の竜革のサイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:増撃の指輪(ダメージ逓増)(空き)

淫乱Lv26:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ソフィア】 硬革の鎧

武器 :激情のレイピア(攻撃力二倍)(麻痺添加)(空き)

盾  :身代わりの鉄盾(身代わり)

頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)

腕装備:硬革の手袋(空き)(空き)

足装備:駿馬の革サイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:頑強の指輪(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)

探索者Lv44:体力(小上昇)

 

【ノラ】 硬革の鎧・手袋

武器 :強権のダマスカス槍(詠唱中断)(麻痺添加)(空き)(空き)

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)

足装備:頑強の竜革サイハイブーツ(物理ダメージ削減)(空き)(空き)

アクセサリー:増撃のイアリング(ダメージ逓増)(空き)(空き)

錬金術師Lv24:知力(小上昇) 器用(微上昇)

 

 

「旦那様、33階層にも慣れました。詠唱中断と麻痺添加が融合された武器がありますから、ドライブドラゴンが混じっても、1匹なら美味しいです。むしろ、物理耐性があるグミスライムが多い方が、厄介かもしれません。グミスライムは、完全に旦那様の魔法頼りですもん。」

 

「エゲリア、グミスライムは、人に取り付いて消化しちゃうんだよね。こんなの迷宮の外に出て来たら、どうやって倒すの?」

 

「街道でグミスライムで出会っても”ひたすら”逃げるだけです。村なら7〜8人で囲って駆除しますけど、グミスライムに完全に取り憑かれると溶かされます。魔法使いが住んでる村なんて稀ですから、皆で殴るだけですよ。あいつ、積極的に人を襲うんですよね。」

 

これじゃ、迷宮討伐が追い付かなくなった貴族領って、周りからすれば迷惑この上ない。そりゃ、クーデターや改易されたりするよ。ドラゴンにせよスライムにせよ、村の男が死に易いのも分かる。ソマーラの村が今まで生き残れたのも、運が良かったよな。ベイルの騎士団は、迷宮を放置だからなぁ。

 

「イリス、飽きて来たから、24階層のボス周回をやって硬革を収集しよう。マザーリザードは雑魚魔物を召喚するから厄介だったけど、魔法火力が上がってる今なら楽かも。イリスの武器は、魔法を撃ってこない相手だから麻痺の方の槌を使おう。」

 

24階層のボス周回を始めた。

が、やはりウチの女の娘達は肉食系だ。イリスもソフィアも小柄で、フレイヤなんでウサギ耳なのになぁ。

 

「ご主人様、ファイヤーストームは最初の連射だけで十分です。ボスはソフィアとエゲリアとノラで麻痺にするから、フレイヤは状態異常耐性ダウンをお願いね。お付きの魔物は、イリスとフレイヤで片付けて。」

 

ご主人様は、フレイヤの魔物に加勢し煙に変える。ソフィア達が相手にしてる24階層のボス魔物も、麻痺添加*3本だと雑魚魔物を召喚する前に麻痺にしてる。マザーリザードのレアドドロップ品の硬革が、順調に貯まるな。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

朝食の前にベイルのレストランまで飛ぶので、早朝の迷宮は早めに終了する。パンの受け取りと野菜の納品で、アルフリーダ・ソフィア・エマ・ミラ・ノラの5名が、荷物持ちを兼ねて同行するとの事だ。

 

「奥さん、おはよう。野菜を持って来たよ。竜皮も余ってるから、少し置いてくね。」

 

「まあ、竜皮なんて高級品よ。マモル様、ありがとね。それより見て、私もスベスベ肌にサラサラヘアよ。石鹸と保湿クリームって最高だわ。そちらの若い娘達には及ばないけど、アルフリーダとは良い勝負でしょ!」

 

「奥さんは元々が美形だから、少し磨くだけで光るよね。力になれて嬉しいけど、石鹸と保湿クリームのことは内密だよ。ところで、何か面白い情報はある?」

 

「そうそう、ベイル騎士団の団長なんだけど、一昨日、どっかの迷宮ボスと戦って死んじゃったって。昨日、奴隷商人のオリビエの商館に、死後相続にしてた奴隷を奥さんが売りに来たんだけど、『買い叩けて儲かった』とか言って、ディナー営業に食べに来たオリビエが喜んでたわよ。あの奴隷の娘って、元はベイルの大店商家の一人娘なんだけど、子供の頃に両親は不慮の事故で死んじゃって、あの娘だけが生き残ったの。でも、店の借金のかたに売られちゃってねぇ、何度か転売されてたわ。母親と騎士団長が知り合いで、この前の冬にあの娘を買えて喜んでたのに。運が無い娘よねぇ。」

 

想像するに、そこそこの商家の一人娘だったら自爆玉を飲んでるんじゃないか?って思惑で買うけど、魔法使いギルドで転職できなかったのか。そりゃ悔し紛れに一通り身体を楽しんだら、転売するだろう。最後に買った騎士団長にしたら、母親の面影を娘で楽しんでたんだろうな。未亡人になった奥さんにしたら、即座に売り飛ばすわ。

 

しかし、迷宮ボス戦も途中で撤退不可の仕組みになってる筈だから、騎士団長が迷宮ボスと戦って死んだ=ベイル騎士団のトップパーティが全滅しちゃったって意味だ。しばらくの間、ベイルの騎士団は迷宮ボスに打つ手が無いかもな。おや、パンが焼けたようだ。

 

「奥さん、ありがと。凄く参考になる話が聞けて楽しかった。今日は時間が無いので、名残惜しいけど帰らなきゃ。また3日後に来るね。新作の石鹸を作ったら、一番にお裾分けするよ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

家に帰ると、ヴァニーユ達が朝食の準備を終えて待っている。スライムスターチが大量にあるためか、”肉野菜の中華あんかけ”が山盛りだ。焼き立ての温かいパンもあるし、朝からガッツリの食事になるな。

 

「アルフリーダ、ザビルの辺境伯家への納品だが、同行者はどうしよう?」

 

「ソフィアとアルフリーダの二人で随行します。それと、午前中の迷宮散策は休みにして、他の8人には、露天風呂に日除けを張ってもらいましょう。とりあえずは、骨組みに板を適当に取り付けて、その辺のツル植物を移植しとく程度で十分だと思います。キッチリ作り過ぎると、風で飛びますから。日が長い時期なので、15〜20日もすれば生い茂りますよ。」

 

 

納品は、個別にパピルスで包んだ辺境伯家の家紋が入った石鹸と、ガラスの小瓶に小分けしたグリセリン入りの保湿剤を、それぞれ1ダース用意する。辺境伯家からは追加で石鹸の型枠を貰ったので、次回からは石鹸の量は3倍にできる。

 

「アルフリーダ、どのくらいの価格設定にしようか? タダ同然の原価で作れるけど、基本方針としては継続的な儲けにしたいんだ。」

 

「石鹸は帝都の特産品で@1,000ナール程度で売ってますが、ザビルは帝国領の東端なので@2,000ナール以上してると思います。どうでしょう、我々の自家使用分以外の石鹸と保湿剤は、辺境伯家に独占供給するって話を出しませんか? そして、決済はスキル結晶で受け取るのです。」

 

「その方向で話が纏まれば理想的だな。資金なら、スキル結晶付きの装備品をオークションに出すのが一番稼げる。詳細はアルフリーダに一任するけど、合意を焦る必要は無いよ。あと、ギリギリまで搾り取らないで辺境伯家にも利益が出るスキームにしといてね。我々だけが儲け過ぎると、妬まれるから。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ソフィアとアルフリーダを伴い、ザビルの冒険者ギルドまでワープする。アルフリーダは、珍しく化粧した上に”乳寄せ”もしてるな。3人なら、ソマーラからザビルまで全く問題なく飛べるまで成長してる。

 

「あ、マモル様、おはようございます! 良かった、来てくれて。今日は、ベルガー様が冒険者ギルドで執務する日で、業務量が3倍になる地獄の1日なんです。さあ、奥の会議室に行きましょう。ベルガー様を、よろしくお願いします。」

 

ほう、ベルガーと会うのは、武器屋・騎士団・冒険者ギルドと3ヶ所目だ。コンピュータも無いのに、固定オフィスを持たない働き方なのか。いや、ベルガーが来ると業務量が3倍になるって言ってるのは、単にマネージャーが不足してるのを、ベルガーが移動勤務してカバーしてるんだろう。そう言えば、辺境伯も外出が多くて忙しそうだし、有能な文官の育成が難しいのは、どこの世界でも一緒かぁ。

 

「おお、マモル殿、久しぶりですな。やりましたぞ、この先50年間のアイエナ領の漁業権、たったの100万ナールで入手しましたわい。この辺り一帯の海産物は、辺境伯家のコントロール下に入ったので、早速、資源調査をやらせています。ミドリシャミセンガイとアオサだけを調べると、バレバレになってしまいますからな。とりあえず、海岸線からザビルの街までの街道は、全面的な改良に着手しています。」

 

「流石はベルガー殿、迅速ですね。物流は大きな富を生み出しますから、先々が楽しみでしょう。さて本日は、やっと辺境伯家の家紋入りの石鹸が完成したので、お持ちしたのですよ。アルフリーダ、ベルガー殿にお渡ししてあげて。」

 

「おお、有難い。マモル殿の石鹸は高品質ですからな。保湿剤も実に素晴らしい。あれを風呂上がりに塗ると肌が若返るので、毎日使っておりますぞ。これを領内の有力者の夫人に”辺境伯家から”下賜すれば、領内の統治はより万全になります。ふふふ。」

 

「ふふふ、お役に立てそうで喜ばしい限りです。統治に使う以外にも、衛生状態の改善は国力向上に直結しますよ。疑問点があれば、我が主計官のアルフリーダに納得できるまでご相談下さい。」

 

・石鹸1ダース+保湿剤1ダース=金貨2枚+スキル結晶2個

・スキル結晶の種類は指定せず、辺境伯家が任意に選択する。

・石鹸と保湿剤は辺境伯家に独占供給し、『迷宮の淑女』商会は他家に販売しない。

・石鹸を包むパピルスと保湿剤のビンは、辺境伯家が『迷宮の淑女』商会に無償提供する。

・納品は10日に1度程度で、ザビルの冒険者ギルドまで『迷宮の淑女』商会が搬入する。

 

結局アルフリーダは、上記の”ぼったくり”条件で合意してしまったが、ベルガーは『本当にこんな有利な条件で良いのか?』と最後まで恐縮している。ベルガーにしてみれば余ってるスキル結晶は惜しく無く、事実上@1,000以下で、我々の石鹸や保湿剤を”独占入手”する感覚なのだろう。

 

話していると、グリセリンを使った保湿剤が他に存在してない様子だ。が、グリセリンなんて石鹸作りで塩析した時の副産物で、有機化学が未発達の世界じゃ保湿剤ぐらいしか使い道がない。ニトログリセリンにしようにも、この世界では硫黄が希少物質ゆえ大量の硫酸なんて作れないから、ニトロ化なんて無理だわ。

 

 

帰ろうと思った所で、ベルガーが取ってくれたケータリングが会議室に運び込まれる。問答無用だな。アルフリーダとソフィアは、大人の女だからワインも上品に嗜めるし、ベルガーの難しい話にも普通に付いて行ける。ベルガーは極めて上機嫌で、典型的なワークホリカーの行動だ。

 

「マモル殿は素晴らしい奴隷をお持ちだ。アルフリーダ殿のウサギの毛皮を貨幣として使う話や、ソフィア殿の戦術論は非常にレベルが高い。うちのギルドや騎士団でも、このレベルの話が可能な人材は心許ないですぞ。マモル殿の様に、もっと鍛えなければなりませんなぁ。」

 

「いえいえ、彼女達が勝手に考えてくれるお陰で、私は楽をしてますよ。御家も、ヒルデガルドさんの統率力は群を抜いているでしょう。流石は辺境伯家の一番奴隷だと、感嘆しております。」

 

「ヒルデガルドは、我が主人と共にアイエナ領を回ってますよ。マモル殿の言葉を伝えたら調子にのるので、黙っておきましょう。」

 

「ところでベルガー殿、ドホナの町に出た迷宮の件ですが、帝国政府からの勅命でベイルの騎士団が迷宮討伐に駆り出されていたでしょう。しかし一昨日、ベイル騎士団長が迷宮ボスに敗れて亡くなりましたぞ。今朝仕入れた確かな情報です。これは使えるのでは?」

 

「なんと、それはベイル騎士団のトップパーティが全滅したと解釈できますな。せっかく迷宮ボスまで辿り着いたのに、それでは迷宮討伐どころではなく、勅命を果たす見込みが立ちますまい。なるほど、なるほど、どうやら急用が出来たようです。」

 

「ベルガー殿、御武運を。」

 

「誰かある! 騎士団に非常呼集を出せ、ドホナの迷宮討伐に介入し、横から掻っ攫うぞ。冒険者ギルドは、ドホナまでフィールドウォーク可能な人員を確保せよ。ヒルデガルドは間に合わんが、現時点で編成できるトップパーティで攻略する。わしも出るぞ、急げよ!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

最後はバタバタしたが、冒険者ギルドにコボルトのスキル結晶が2個あったので、金貨2枚と一緒に、石鹸と保湿剤の報酬として受け取った。

 

帰宅すると、イリス達が昼食の準備を終えていたので、ソフィアとアルフリーダに状況説明を任せ、食事を始めてもらった。ご主人様はお茶とフルーツで休憩だ。

 

「ご主人様、ベルガー様が急いでドホナに出撃したのって、迷宮ボスが落とす”ギルド神殿”を取りに行くって意味ですよね。」

 

「そうだね、イリス。ベルガーは魔導士Lv51の化け物だし、出来たばかりの迷宮なら50階層で迷宮ボスが出るから、迷宮討伐は問題無いんだろう。”ギルド神殿”の他にも、困ってるベイル騎士団の弱みにつけ込んで、何か得るんじゃないかな。勅命を受けたベイル騎士団は、迷宮討伐を成し遂げたって事にしたいものね。情報提供した我々にも、ベルガーからお裾分けがあると思うよ。」

 

「お母さんは濡れちゃったでしょ。こういう会話、大好きだもん。」

 

「うふふ、フレイヤも大人の女になったら濡れるわよ。ご主人様、次はベイルの奴隷商館ですね。」

「ソフィアも、ダメでもともとで訪問しとくべきと思います。奥さんが言ってた奴隷の娘、自爆玉を飲んでると良いですね。」

 

「アルフリーダとソフィアにはお見通しか。ベルガー達に比べれば地味だけど、我々も利益を取りに行くよ。ちょっと3人で出掛けるけど、皆は食事を続けてて。」

 

「え〜、ご主人様、イリスは一番奴隷だから一緒に行きます。全く話が見えませんけど。」

 

「昨日、ベイルの奴隷商館に入荷した奴隷が、出自の良い生まれなので、自爆玉を飲んでる可能性があるんだ。仮にその娘が村人Lv5に達してなかったら、転職条件が満たされて無いから、魔法使いギルドに行っても転職できない。探索者以外の職業はレベルなんて見えないから、レベルの存在自体が知られてないし、確かめる術もない。だから、見逃している可能性があるんだよ。もし、魔法使いになれる娘だったら、転職させてザビル辺境伯家に転売しちゃえば大儲けだよね。」

 

デザートのキュピコをゆっくり食べている間、イリスが急いで食事を頬張っている。

 

「えぇ〜、魔法使いになれる娘だったら、売っちゃうのは勿体無いです。ご主人様の奴隷にしましょうよ。」

 

「ユリア、魔法使いの奴隷をオークションに出したら、100万ナール以上の落札金額だよ。まあその辺は”仮に”の話だし、臨機応変に考えるよ。」

 

ファーストジョブは、探索者に入れ替えとかなきゃな。物置きに”革の靴”を取りに行って、再び、ベイルの町までワープする。露天風呂に日陰を作る作業は、悪いがユリア達に一任だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

奴隷商館のドアを叩くのは20日くらい前にヴァニーユを買って以来だったが、5人も奴隷を買ったお得意様だからだろう、ドアを開けた従業員にも「いらっしゃいませ、マモル様」と顔を覚えられていた。

 

奴隷商館の奥にある、いつもの応接室まで案内され、まもなくオリビエが出て来た。

 

「マモル様、お久しぶりでございます。おお、三人とも更に綺麗になりましたなぁ。さて、本日はどの様なご要望でしょう?」

 

イリス・アルフリーダ・ソフィアは、自分の後ろに並んで立ち、お茶も一人分だけ給仕される。

 

「なに、また性奴隷を買いたいと思いましてね。礼儀作法をわきまえてる、出自の良い女が欲しいのです。処女よりも、既に開発されている非処女が良いですね。」

 

「それなら、昨日仕入れたばかりで、ピッタリの女性がおります。名家の生まれなのですが、不幸が重なり奴隷となりました。昨日売られたのも、主人が迷宮で戦死したので、相続者が換金売りをせざるを得なかった為です。奴隷自身に、いささかの落ち度があった訳ではありません。マモル様、彼女を連れて来ますので少々お待ち下さい。」

 

奴隷商人のオリビエが連れて来たのは、見るからに愛玩用の、若いエルフの女性だ。レストランの奥さんからエルフとは聞いて無かったが、オリビエの話からすると同一人物だろう。

 

鑑定!

村人Lv4:アフロディア 女 17歳 エルフ 

 

ビンゴ! 魔法使いジョブの取得条件は、”魔法を使用すること”などと矛盾に満ちた条件だが、大前提として、村人Lv5以上じゃないと発現しない。彼女は村人Lv4なので、仮に自爆玉を飲んでいたとしても魔法使いは発現していない。

 

「うむ、まだ熟する前だが、なかなかの美形だ。しかし、肌に鞭打たれた傷が酷いな。」

 

「以前の主人の奥方が、腹いせに鞭打ってから当家にに持ち込んだのです。しかしアフロディアは、非処女とは言え、これだけの美形です。まだ17歳ですが十分に開発されておりますし、非処女でも性奴隷としては寧ろ好ましいでしょう。さらにエルフですので、人間族のマモル様とでは妊娠することはありません。」

 

「腹いせの鞭打ちとは愚かしいことだね。申し訳無いが、オリビエ殿は席を外してもらえるかな? 彼女と少し話がしてみたいんだ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

オリビエを退席させた後、念の為、帝国解放会のハンドサインをしてみたところ、アフロディアから意外な反応が返って来た。

 

「あの、それ何のサインかは知りませんが、子供の頃、母が時々やってました。アフロディアが大人になったら教えると言われたのですが、教わる前に母も父も死んじゃって・・。盗賊が襲って来た時は、皆んなで戦ったんですですけど、いつまで経っても救援が来なくて・・。私だけ九死に一生を得て助かりました。」

 

「思い出したわ。ひょっとして、あなたの母君って、ディオネ・ノルトブラウン・アンセルムかしら。2〜3回会ったことがあるけど、顔立ちが良く似てるわ。」

 

「ソフィア、知ってるの?」

 

「確か、セルマー伯爵家の末席に連なる出自だったと記憶してます。魔法使いでしたが強かったですね。当時、彼女の率いるパーティは35階層まで達していました。商家のパーティだったんですけど、寝ている所を盗賊に侵入されて一家全滅したと・・。そう、あなたは生き残ったのね。」

 

「母は、貴族と言っても分家の分家の四女でしたから、結納金目当てに嫁に出されたって聞いてます。とっくに母の実家とは縁が切れていて、私も家名は持ってません。父の家は、成り上がりの商人でしたし。」

 

あれ、ひょっとして・・。

アフロディアをパーティに招待する。

 

「え、あ、入れば良いんですよね。」

 

パーティジョブ設定!

アフロディア:村人Lv4 英雄Lv1

 

なんだぁ、大当たりだ、宝くじに当たってしまった。この娘、英雄を持ってる!

 

「アフロディア、盗賊に襲われたのって、何時の話かな?」

 

「13歳の時です。母に剣術を習ってたので、私も戦ったんです。」

 

「母君は魔法剣士か。アフロディアも、盗賊を倒したの?」

 

「ええ、自分の家ですから、隠れながら盗賊を3人刺せました。その後、父を殺そうとしてた奴も、後ろから刺したんです。でも父や使用人も皆死んじゃって、最後は母と私だけで戦って、気づいたら母が私に覆い被さって死んでました。」

 

「ご主人様、まさか・・。」

 

「そうなんだよ、イリス。アフロディアは、初陣で盗賊を数人倒したんだ。予想外だ。どうしよう?」

 

「アフロディアさん、ご主人様は家名持ちの自由民で、ベイル近郊の村を拠点にして迷宮に入り、奴隷5人と愛人5人を所有しています。貴方がご主人様の6人目の奴隷になるなら、夜伽と迷宮探索が必須になりますが、構いませんか?」

 

「お金持ちなんですね。もちろん買って欲しいですけど、私、性奴隷と家事奴隷しかやってなくて、迷宮に入った経験ないんです。それでも、お役に立てるんでしょうか?」

 

「ソフィアはどう思う?」

 

「この娘の母君は美人でした。鞭の傷は酷いですが、万能丸を毎日飲ませれば消えるでしょうし、この娘も、磨けば光ると思います。ソフィアが鍛えますよ。」

 

「アルフリーダは?」

 

「出産が近づく秋には、ユリアとヴァニーユは戦えなくなります。次はソフィアを孕ますべきですし、人手は確実に足りなくなります。それに例のジョブだとすれば、ご主人様が買い取って囲い込むべきです。母方の実家のセルマー伯爵家一門と縁が切れているのも好ましく、出自についての問題もありません。」

 

「そうだな、しかしアフロディアを買うとするにしても、資金的にギリギリかもね。アルフリーダ、何とかなるかな?」

 

「あの子、傷物ですけど美形ですから、手持ち資金では少し難しいかもしれませんね。17歳のエルフ娘ですし、オリビエは強気に出るかもしれません。」

 

さて、これからが商談だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「何と言っても性奴隷の最高峰はエルフですし、マモル様にはご満足頂ける娘と確信しております。アフロディアは、もし15歳の処女なら75万ナールにはなる逸材、奴隷オークションに出せば白銀貨に迫る価格まで競り上がる可能性もあります。しかしマモル様は既に5人もお買い求め頂いた得意先ですし、6掛けの45万ナールでいかがでしょう?」

 

そんなこと言っても、奴隷商人のオリビエは、口は災いの元をやってしまっている。レストランの奥さんに『買い叩けて儲かった』などと言ってしまった情報から、アルフリーダは、アフロディアの仕入れ価格を4万ナール以下と読んだみたいだ。

 

「オリビエ様、45万ナールは些か強欲でしょう。真新しい鞭の傷が酷い娘ですから、相当に痛ぶられてましたよね。オリビエ様とあろう方が、そこを見逃す訳がありません。昨日仕入れたばかりの奴隷が、1晩で10万ナールになれば十分な利益ではありませんか? ご主人様とは、長いお付き合いにした方が得策だと思いますよ。」

 

「え、いや、しかし、いくら傷物とは言え10万ナールはあんまりです。エルフも獣人同様に老化が遅く、性奴隷として長期間にわたって楽しめるでしょう。せめて35万ナールは頂けませんか? 35年間楽しむとして、1年たったの1万ナールですよ。」

 

オリビエは強気だが、鞭打たれ傷だらけの分程度は減額するつもりなのか? 

 

アルフリーダの「仕入れ価格3万ナール*4倍の12万ナールです。」でオリビエは顔色を変えてしまったから、アルフリーダの読みは合ってるのだろう。それでも、オリビエは何やらブツブツ言って諦めなかったので、「オリビエ殿、一晩で10万ナールの儲けなら大成功でしょ。」とアルフリーダが少しだけ譲歩する。10万+3万=13万ナールの意味だ。

 

結局、オリビエとアルフリーダの提示価格の差は大きいままで埋まらない。資金も乏しいし、アルフリーダはこれ以上は出さないだろうな。

 

「オリビエ殿、いくらエルフとは言え、性奴隷に35万ナールは出せないな。もう少し待てば奴隷オークションもあるし、今日のところは失礼するよ。」

 

アフロディアをパーティから外し、撤退だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

次は、帝都の商人ギルドにワープで飛び、ロビーの長椅子に4人で密着して座って、小声でお喋りをしておく。

 

「アルフリーダ、オリビエは強気だったね。彼女の英雄ジョブは惜しいけど、35万ナールだと何が何でも買う気にはなれないな。」

 

「そうですよね。オリビエにしてみれば、奴隷オークションまでには鞭打たれた傷は消えるでしょうから、40万ナール前後で落札されると想定してるんでしょう。性奴隷は、衝動買いも多いと聞きますし。」

 

「とりあえず、お金が貯まるまでアフロディアの件はペンディングかな。奴隷オークションは、春の90日の後の休日だったよね。ところで今更なんだけど、エルフってどんな種族なの?」

 

「エルフの中には他の種族を見下すような人もいますので、ソフィアは苦労しました。まあ、他の種族からは良く思われていませんね。ただ美男美女揃いなんで、貴族家の女当主や未亡人は、エルフの男性奴隷を侍らすのがステータスです。」

 

「イリスが聞いてる話だと、エルフは獣人より更に老化が遅くて、人間族から見ると、六十歳近い女性のエルフがふるいつきたくなるようないい女に見えるそうです。初代皇帝もエルフ女性を大変好んでいて、今のエルフ貴族は、妻や娘を初代皇帝に献上した者の子孫と言われていますね。」

 

う〜ん、戦国の梟雄、宇喜多直家がメロメロに溺愛した女房は、直家の死後、秀吉もメロメロにして息子秀家を秀吉の事実上の娘婿にした、との説もある。人間族の皇帝を頂く帝国でも、エルフは一公爵一侯爵二伯爵だからなぁ。初代皇帝の御代でも、そういう事があっても不思議じゃない。

 

「なるほどなぁ。ところでアルフリーダ、商人の”お喋り”なんだけど、ベイル騎士団の話は聞こえて来る?」

 

「いえ、もっぱら帝都の西で迷宮が発見された件ですね。ドホナに出た迷宮の話をしている人はいませんね。ふふ、ベルガー様の腕の見せどころです、楽しみだわ。あ、商人ギルドの受付嬢が私達に気付きました。仲買人のアレックスに、ご主人様が来てるって教えてます。」

 

オークションの下見室を見てないが、まあいいか。

 

 

何時もの様に、アレックスに談話室へ案内される。

 

「マモル様、スタッフは前回より1,000ナール上の5万4,000ナールで落札されました。最近はキナ臭くなっているからか、在庫を持っとこうと考える商人が出始めた可能性がありますね。」

 

手数料500ナールを差し引き5万3,500ナール。アレックスが、トレーに明細書と金貨5枚に銀貨35枚を並べ、アルフリーダがチェックしている。

 

「アレックス殿、キナ臭くなる時期に暴騰する品って何だろう、やはりスキル結晶が融合された装備品かな?」

 

「ええ、投機資金が入り込むのは、ダマスカス鋼以上の装備品にコボルト付きでスキル結晶が融合された品ですね。あと、一時期程ではありませんが、身代わりのミサンガの相場も高値圏のままです。」

 

「仮にだが、吸精のダマスカスステッキをオークションに出品したらどうなる?」

 

「吸精のステッキ系は、魔法使い以外に僧侶や神官巫女にも人気が高い武器で、需要は強いですよ。10万ナールからのスタートで、15万ナール前後から競ってくる入札参加者が減る感じでしょうか。私なら、15万ナールは転売目的で札を入れときます。」

 

やはり、希少な装備品には投機資金が入るんだ。迷宮の発生で街自体が放棄されるような世界だと、不動産より装備品の方が資産価値は高くなるのも理解できる。と言うか、クーラタルほど栄えた町での立派な庭付き一軒家で、年4〜5万ナールしか家賃が取れないんじゃ、土地自体の価値って二束三文なんだろう。奴隷って投資先もあるが、ナマモノだから持ってて価値が上がる投資先じゃないよな。

 

「ありがとう、アレックス殿。スキル結晶の注文は継続するから、引き続きよろしく。」

 

 

帰りにスーク(帝都の常設市場)に寄って、露天風呂に置く風呂椅子を見つけた。ラブシュラブが落とす迷宮素材の”板”で作っても良いのだが、ワープで運べる大きさの品だし購入する事にする。アルフリーダは、2畳ほどある大きなスノコを見つけ「これは必須です、ぜひ買いましょう!」と言っている。

 

結局、ドワーフのイリスがスノコを持ち、自分とソフィア・アルフリーダが風呂椅子を2個づつ持って、ワープの黒いゲートドアをくくり抜けた。




春の53日 午後
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。