※この作品はR-18です。

迷宮資源で奴隷娘とハーレムを   作:prime67

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春の60日


97.万金丹

我が家は蜜蝋ロウソクを惜しみ無く使うから、普通の村人より1日が長い。しかし2日続けて飲んだからか、昨夜はエゲリアに1発出しただけで寝てしまった。今夜もベイルのレストランで打ち合わせってことは、お酒が出るよなぁ。

 

 

「ご主人様、おはようございます。アフロディアですが、早速、朝のお勤めをさせましょうか?」

 

アフロディアも性奴隷だが、最初は素面で優しく抱くべきだろう。まだ17歳だしな。

 

「おはよう、イリス。アフロディアは昨日買ったばかりで、まだ慣れてないからね。それに、今朝はイリスに咥えて欲しい気分なんだ。」

 

「承りました。イリスがキッチリ朝立ちを鎮めて差し上げます!」

 

イリスが嬉しそうに咥えるのは良いんだが、アフロディアが目を丸くして、食い入るように見てるな。

 

「アフロディア、旦那様の故郷ではフェラは女の基本技能で、処女喪失より先にフェラをするんですって。フェラと男色は関係無くて、旦那様も男色には全く興味が無いわ。けれど旦那様は咥えられるのが大好きだから私達も口で奉仕するんだけど、精子が出る時のピクピクが堪らないのよ。後で、咥え方を教えるわね。」

 

ユリアが乳房を口に含ませてくれ、アフロディアに凝視されながらイリスのフェラで射精する。一発では収まりが付かず、イリスには熱い膣に女性上位で入れてもらった。我が家で最も身長が低いイリスは、入れながら乳首舐めする奉仕が得意で、ドワーフ娘の熱い口と膣の両方が一度に楽しめる。一番奴隷で、お気に入りの性奴隷だ。

 

「ソフィア、帝都の高級服屋への納品だけど、今日は数が多かったよね。在庫は足りてるのかな?」

 

「ウサギの肉50個と、ウサギの毛皮100枚ですよね。大丈夫です。ウサギの毛皮も既にミラから受け取って揃えてます。」

 

「それじゃ、朝食まで38階層の迷宮探索をやって、帝都から帰ったらスリングの練習にしようか。剣術の訓練はヴァニーユが帰って来る明日からにしよう。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

38階層の迷宮探索は、ハントアントに水魔法の弱点があるので、イリスとフレイヤを先頭に危なげなく進む。

 

経験値獲得効率が400倍になっているので、知力の効果を持つジョブのレベル上昇は激しい。知力は魔法攻撃力に影響しているから、魔法の威力も毎日上がっている筈だ。魔法の威力は測りづらいが、戦闘時間は徐々に短くなっているので魔法の威力が上がってるのは確かだろう。もう少し上の階層でも大丈夫そうかな。

 

 

【マモル】 硬革の手袋

武器:吸精のダマスカスステッキ(MP吸収)

頭装備:身代わりの硬革帽子(身代わり)

胴装備:ダルマティカ(空き)  

足装備:駿馬の硬革靴(移動力増強)

アクセサリー:ひもろぎの聖銀ミサンガ(知力二倍)(ダメージ逓増)

5ジョブ(15) キャラクター再設定(1) 詠唱省略(3)

獲得経験値二十倍(63) 必要経験値二十分の一(63)

MP回復速度二倍(3) メテオクラッシュ(1)

ワープ(1) 鑑定(1) 合計151

魔法使いLv53:知力(小上昇) MP(微上昇)

英雄Lv40:腕力HP体力MP知力精神器用敏捷(中上昇)

遊び人Lv34:知力(中上昇)

魔道士Lv16:知力(中上昇) MP(小上昇) 精神(微上昇) 体力(微上昇)

賞金稼ぎLv17:器用(小上昇) 腕力(微上昇) MP(微上昇)

 

【イリス】 革のサイハイブーツ

武器:強権の槌(詠唱中断)or全麻の槌(麻痺添加)orスリング 

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)(空き) 

腕装備:竜革の手袋(空き)(空き) 

胴装備:ダマスカス鋼のプレートメイル(空き)(空き)(空き)(空き)

アクセサリー:いかりの指輪(攻撃力五倍)(ダメージ逓増)

鍛冶師Lv30:腕力(中上昇) 体力(小上昇) 器用(小上昇)

 

【フレイヤ】硬革の鎧

武器:強権のダガー(詠唱中断)orスリング(空き)

盾 :木の盾 (空き)

頭装備:硬革のカチューシャ(空き)

腕装備:竜革の手袋(空き)(空き)(空き)(空き)

足装備:革のサイハイブーツ(空き)

アクセサリー:頑強のボディークリップ(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)(空き)

闘兎Lv29:器用(中上昇) 敏捷(小上昇) HP(小上昇)

 

【エゲリア】

武器:全麻のダマスカス剣(麻痺添加)(詠唱中断)(空き)(空き)

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)(空き)(空き)(空き)  

腕装備:鋼鉄のガントレット(空き)(空き)(空き)

胴装備:硬革の鎧(空き) 

足装備:駿馬の竜革のサイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:増撃の指輪(ダメージ逓増)(空き)

淫乱Lv29:精神(中上昇) 知力(小上昇) MP(小上昇)

 

【ソフィア】 硬革の鎧

武器:激情のレイピア(攻撃力二倍)(麻痺添加)(詠唱中断)

盾 :身代わりの鉄盾(身代わり)

頭装備:ダマスカス鋼の鉢金(空き)(空き)(空き)(空き)

腕装備:硬革の手袋(空き)(空き)

足装備:駿馬の革サイハイブーツ(移動力増強)(回避力二倍)

アクセサリー:頑強の指輪(物理ダメージ削減)(ダメージ逓増)

探索者Lv45:体力(小上昇)

 

【ノラ】 硬革の鎧

武器:強権のダマスカス槍(詠唱中断)(麻痺添加)(空き)(空き)

頭装備:竜革のカチューシャ(空き)

腕装備:竜革の手袋(空き)

足装備:頑強の竜革サイハイブーツ(物理ダメージ削減)(移動力増強)(空き)

アクセサリー:増撃のイアリング(ダメージ逓増)(空き)(空き)

錬金術師Lv31:知力(小上昇) 器用(微上昇)

 

 

時々、賞金稼ぎの”生死不問”を発動してみるが、全くの不発だ。”生死不問”が使えれば対人戦の戦術の幅が広がるんだが、相当レベルを上げなきゃ実戦運用は無理かもなぁ。対人戦の切り札はボーナス呪文の”等量交換”なのだが、相手のHPと自分のMPを交換するので、使えるのは事実上1回だけになる。それも、低レベルの相手にしか使いたくないから、”生死不問”も併用したい。

 

38階層のハントアントは、ドロップ品を落とさないのに毒持ちで、正直、美味しい魔物では無い。なので、とっとと突破したかったのだが、ボス部屋を発見できずに時間切れとなる。仕方ないが、帰って朝食だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

フレイヤが、朝食のケバフサンドを食べながら、アフロディアに何やら教えている。

 

「ユリアとエゲリアは、少しだけ偉い愛人で、情婦って言うんだよ。ユリアはここソマーラの村の村長で自由民、エゲリアはユリアの家令で、二人は乳姉妹で仲良しなの。」

 

「村長って偉い人よね。なら、やっぱりユリア様って呼ぶべきなの?」

 

「それは駄目。ユリアが偉ぶってたら、ご主人様に捨てられちゃうもん。アフロディアも『ユリア!』って呼び捨てにするんだよ。」

 

孕んでるユリアを捨てる事は無いだろうが、まあ黙っておこう。

 

 

「旦那様、物置きを整理しましたら、以前に旦那様が使っていた杖が出て来ました。取り敢えず、アフロディアの武器は”ケーン”で宜しいでしょうか?」

 

「そうだね、ユリア。当面の魔法使いの武器はケーンにして腰帯に差し込むとして、アフロディアは剣術も使えるんだよね。佩刀用の剣もあった方が安心かな?」

 

「はい、ご主人様。ダガーがあれば、ご主人様を護衛できます。両手剣だと抜くのに重いので、アフロディアの力だと先手を取れず受け切れないですから。」 

 

(空き)スロット付きのダガーは、物置きに転がっているだろう。防具は余り物で、取り敢えずは十分かな。おや、ミラが印籠を持って来た。そうだよな、朱色の印籠を”お揃い”にしたんだった。ソフィアが、印籠に入れる生薬をアフロディアに渡している。杖は、 ワンド < ケーン < ロッド < スタッフの順で、それ以外の杖は未だに見た事が無いな。ミスリス製の聖槍があるんだから、聖剣もあるかもしれない。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

朝食の後、イリスとソフィアを伴い、高級服屋の裏口の壁にワープの出口を作る。

 

「ご主人、おはようございます。ウサギの肉50枚にウサギの毛皮100枚、お約束の納品に来ました。」

 

裏口から入るとある買取カウンターには、既に顔馴染みの女性店員がスタンバッテいて、トレーにウサギの肉を50枚出し、女性店員は手早く肉を木箱に分け入れて店外に出て行く。ウサギの毛皮100枚は、別の女性店員が手慣れた様子で10枚づつ紐で結えていっている。

 

「マモル様、おはようございます。連日のパーティ需要がかつてない規模で、”ウサギの肉”が帝都中から消え去ってまして・・。臨時の諸侯会議で帝都に貴族の方々が集まってることもあって、お得意様の方々から泣きつかれますと、断りきれず難儀しておりました。マモル様に50枚も卸ろして頂いて、本当に助かります。」

 

「貴族にとって、社交は主たる業務ですものね。やはり、お客様は人間族の貴族の方々が多いのでしょうか?」

 

「当店は、獣人族やエルフの方々からもご贔屓にして頂いています。諸侯会議の後は、裕福な商家の皆様をお招きした晩餐会を、エルフ貴族の方々が連日予定されてるのですよ。マモル様、5日後の納品も、ウサギの肉50枚をお願いできるでしょうか?」

 

裕福な商人にパーティ券を売って、戦費調達の足しにするのかな。取り引きがある商家は断り難いもん、元の世界と大差無い手法なんだな。いや、晩餐会で孫娘の縁談でも押し込めば、貴族の場合は結納金を受け取る側だった。そりゃ、連日のパーティになるわ。貴族の令嬢を側室って訳にはいかないだろうから、大店に嫁入りさせるのも数が限られて大変だ。

 

「困った時はお互い様ですからね、5日後もウサギの肉50枚はお約束いたしましょう。パーティ需要は、いつ頃まで継続する見込みですかね?」

 

「エルフ貴族の方々は、帝都に集結してから出陣されるとの噂で、過去の経験だと、少なくとも出陣までは社交を続けるのではありますまいか? 他の貴族家の方々も、帝都の滞在を切り上げ領地に帰ったとの噂は聞きませんし。」

 

初老の男性店員と世間話をしている間に、女性定員が精算書と代金を用意してくれている。ソフィアが受け取り、今日の納品も終了だ。

 

ウサギの毛皮:@25ナール*100枚=2,500ナール

ウサギの肉:@160ナール*50枚=8,000ナール

合計:10,500ナール

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

高級服屋から帰ると、ユリア達も防具を装着していて、全員でスリングを試してみたい様子だ。

 

「旦那様、『スリングの練習場』はソマーラの迷宮の手前に確保しました。”ほむらの銅剣”で藪を切り開いただけですが、斜面に撃ち込む形で、そこそこの長さが取れてますよ。」

 

「ありがとう、ユリア。最初だからワープは使えないな。皆で歩いて行こうか。」

 

完全武装の女の娘9人を引き連れて歩くと、村人の注目を集めている。幼い女の子が「大きくなったら、マモル様の奴隷にして!」とか言って来るし、困ったもんだ。ウチの奴隷と愛人に待遇の差が無いのは、村人にも一目瞭然なんだろう。ならば、より強い庇護下の奴隷の方が魅力的に映るのかな? 奴隷制が深く根付いた社会だと、価値観も適応するんだろう。

 

「旦那様も村の未亡人と遊びたいのであれば、抱き心地の良さそうな女を見繕いますよ。」

 

ユリアが、置き屋の女将になった。これ、未亡人の福利厚生したいのか?

 

「いやいや、ユリア達の身体が最高すぎて満足し切ってるから。未亡人は不要だよ。それより、冬小麦の生育状態はどう?」

 

「少し生育が遅い気もしますが、これから出穂で、出穂してからの日射と雨で収量が決まります。今年は纏まった雨がなく、土が乾き気味なのが心配なんです。いざとなれば溜め池の水を汲んで撒くのですが、菜園ならともかく、労力的に全ての麦畑には無理なんで・・。」

 

日照不足はどうしようも無いが、水ならアクアウォールで移動水源をやれば何とかなるかも。アフロディアも、英雄より魔法使いを優先してレベルアップさせるべきかな。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

薮を切り開いただけの原野が『スリングの練習場』だが、飛ばした銅弾で危なくなければ十分だ。

 

フレイヤが皆にコツを教えるが、ご主人様は相変わらず狙った的に当たらない。まあ、河原の石より銅弾の方が、明らかに弾速が早いのは確認出来た。しかし、今日の実験はこれからだ。ソフィアのパーティを解散してもらい、ご主人様の探索者から新たにパーティへの招待を飛ばす。設定も、経験値系を外して7thジョブまで取得し調整する。

 

ご主人様 英雄:器用(中上昇)

     遊び人:器用(中上昇)

     賞金稼ぎ:器用(小上昇)

     料理人:器用(小上昇)

     錬金術師:器用(微上昇)

フレイヤ 闘兎:器用(中上昇)

イリス  鍛冶師:器用(小上昇)

ノラ   錬金術師:器用(微上昇)

エマ   錬金術師:器用(微上昇)

エゲリア 淫乱

 

「旦那様、何したんですか? この前の河原での練習だと全く前に飛ばなかったのに、エゲリアでも的に当たりますよ!」

「ふふふ、ご主人様、イリスでもフレイヤ並みに的の真ん中に当たります。凄く気持ち良いです!」

「え〜、フレイヤはいつもと同じだよ。」

 

ご主人様にもスリングを貸してもらい何度か試したが、河原での練習より格段に当たるな。当たるなら、スリングって結構楽しいわ。ともかく、器用の能力値が命中率に影響してる検証ができた。フレイヤは既に十分に命中率が高かったから、変化する余地も小さくて体感は難しいんだろう。

 

ついでに、魔法使いを外して戦士をセットしてみる。おお、”ラッシュ”で明らかに銅弾の威力が増してる! スリングの投擲も武器だからだろう、スキル(ラッシュ)が乗ることも確認出来た。

 

「ご主人様、一体何したんですか? ソフィアにもやらせてください!」

 

「エゲリアが満足したらソフィアに交代しよう。ユリアとミラは少し待ってね。実は、この10人が持っている『器用』の能力を全て集めた実験をしてみたんだ。種族特性以外の要因として、『器用』の能力値を上げるとスリングの命中率も上がるのが確認できたね。以前にイリスとソフィアが帝都の図書館で調べた、初代皇帝以前の時代に存在した兎人族の国の投石兵って、探索者1人&闘兎5人パーティでスリングを撃ってたんだろう。」

 

「旦那様、これって村が盗賊に襲撃された時とか、滅茶苦茶有用なんじゃありませんか?」

 

「そうだね、エゲリア。ウチは、アルフリーダも闘兎じゃん。それに近い将来、ソフィアは冒険者になって器用(微上昇)を入手する。それにノラのレベルはもうLv31で、錬金術師は種族固有ジョブより成長が早いんだ。数日後に、ソフィア・フレイヤ・アリフリーダ・イリス・ノラ・エマのパーティで再び実験してみよう。兎人族の投石兵には及ばないにしても、盗賊相手には十分な命中率になるんじゃないかな。そうすると、エゲリア・ミラ・アフロディアの3人は、自分と一緒に単体攻撃魔法を乱射しながらの切り込みかな。ユリアとヴァニーユは、お腹が大きくなるから留守番だよね。」

 

「え〜、ユリアも切り込みたいです。そうだ、牛とコウモリのスキル結晶をサイハイブーツに融合してくれれば、お腹が大きくなっても走って切り込めます! そうしましょう! ユリアはともかく、切り込みにヴァニーユを外したら彼女は納得しませんよ!」

 

横目でイリスを見たが、首を振っている。盗賊が自爆玉を使う可能性を考えると、芋虫のスキル結晶の融合で『身代わり』を優先したいんだけどな。どうしたものか・・。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

スリング練習組のパーティ編成をミラに任せ、ソフィア・ユリア・エゲリア・アフロディアとパーティを組み直す。

 

「昼食までアフロディアのレベル上げをしたいんだけど、フレイヤとイリスが居ないのは困ったな。どうしようか?」

 

「旦那様、昨日の探索者ギルドで、ジャンヌが万金丹がどうとか言ってましたよね。あれってどういう意味ですか?」

 

「万能丸の上位の万能薬が万金丹で、23階層のボス、ハートハーブがドロップする緑豆から生薬生成するんだ。ジャンヌは売ってくれって雰囲気だったよね。でも、薬草採取士のレベルが低いと生成に失敗するんだ。おそらく、遊び人のスキルを生薬生成にセットすれば行けると思うんだけど・・。とりあえず、素材の緑豆を集めてみようか。」

 

先に遊び人のスキルを入れ替えて生薬生成の実験をしちゃうと、再利用設定には、冷却期間が1時間弱必要なんだよな。昼食まで、23階層のボス周回をやろう。待機部屋までワープする。

 

 

ハーブ系は火魔法が弱点で、風と土に魔法耐性がある。ボス戦の魔物数は3匹で、ボスのハートハーブ1匹とお付きのハーフハーブが2匹だ。ここの魔物名称も難易度が高い。遊び人の効果を知力(中上昇)に戻し、スキルにはバーンストームを設定する。

 

「アフロディア、最初は手を出さずに見学してて。ボス魔物はエゲリアが抑えててね。じゃ、行こう!」

 

ファイヤーストーム!

バーンストーム!

バーンストーム!

 

エゲリアがボス魔物の相手をし、お付きの魔物はご主人様が1匹、ユリア&ソフィアで1匹を倒す。後は全員でボス魔物を囲って袋叩きだ。弱点の火魔法の3連射で、戦闘時間もかなり短い。23階層だしな。

 

「アフロディア、我が家のパーティでは、魔物は囲って袋叩きにする戦術を基本にしてる。次はアフロディアも、魔物にファイヤーボールを打ち込む練習をしよう。MPが枯渇して気持ち悪くなったら、印籠に入ってる強壮丸を飲むんだよ。」

 

アフロディアの魔法には、普通に呪文詠唱が必要だから、発動から発射まで少し時間がかかる。無駄撃ちを避ける為、ボス魔物に撃ち込むよう指示しとく。

 

ボス戦を3周回ほどすると、アフロディアも袋叩きに参加したいと言い出した。まだレベルも低いし余り物の防具だし、あまり前に出したく無いのだが、ソフィアがアフロディアの入る位置を指定してしまった。使い終わったケーンを腰帯の右に差し、左の剣帯からダガーを抜いて包囲に参加している。

 

 

「ご主人様、そろそろお昼の時間だと思います。この辺で切り上げませんか?」

 

ソフィアが気を利かせたな。アフロディアは毎回ファイヤーボールを撃ってるから、MPの限界だと判断したんだろう。

「ソフィア、気が回らなかったよ。ありがとう。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

イリス達は、スリングの練習から帰ってなかったので、ご主人様達で本日の昼食を作り始める。

 

ソフィアのアイテムボックスに、牛人のモロクタウルスが落とすバラ肉が残っていたので、牛塊肉のボロネーゼを作る事にした。要は、贅沢なミートソースだ。

 

パスタなのに面倒だが、塊のままバラ肉を焼いて、肉を休ませてから角切りにする。最後にソースと合えるから、多少焼き加減が甘くても融通が利くし、トマトと赤ワインと胡椒にオリーブオイルもある。『気化式二重ポット冷蔵庫』にセロリがあったので、葉の部分を千切りにして玉ねぎと一緒に炒め、トマトと一緒に煮込んで角切りバラ肉とソースにした。失敗のしようが無いソースを、ショートパスタにあえる。

 

いつの間にかイリス達も帰って来て、食卓の準備を始めている。さて、とっとと食べよう。

 

 

「イリス、スリングの練習はどうだった?」

 

「やはり、ご主人様のパーティじゃないと当たり難いです。もっと練習しないと、実戦では使えないと思います。」

「ミラは、前に飛ばすのが精一杯でした。」

「え、フレイヤはミラのパーティでも当たるよ。何で?」

 

うん、フレイヤは指導者に向いてない。スリングも、イリスに頑張ってもらうしか手が無い様子だ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

食後のお茶を飲みながら、遊び人のスキルを入れ替え、ソフィアに緑豆を出してもらって手のひらに乗せる。

 

生薬生成!

 

「あ、出来ちゃった。緑豆1個から、万金丹が2個生成されるんだな。これは、ソフィアとアフロディアが飲んでみて。古い怪我や傷でも、多少は効果があるかもしれないし。」

 

「あの、ご主人様、お話の雰囲気からすると高価な薬の気がするんですけど・・。」

 

「アフロディア、自分達で作って使用するなら値段はどうでもいいんだ。ちなみに、万能丸は@120ナールで買い取ってもらった。万金丹なら@1,000ナールぐらいで買ってくれるかな。でもねぇ、薬草採取士ギルドが、売り惜しみして相場を上げようとしてる雰囲気なんだ。万が一バレて揉めると面倒なんだよね。」

 

「旦那様、@1,000ナールは大きいです。それに、探索者ギルドに売った万金丹は、帝都のベテラン冒険者が買うんですよね。売りましょうよ。帝都のベテラン冒険者は、『スパルタクス団』への盾にもなりますし。」

 

「エゲリアの意見にも一理あるね。ソフィアはどう思う?」

 

「薬草採取士ギルドは、今頃、全エルフ最高代表者会議に生薬を持ち込んで大儲けしてるでしょう。探索者ギルドへ多少の量を流した所で、問題にならないと思います。」

 

「ふむ、ユリアの意見は?」

 

「仮に薬草採取士ギルドと揉めても、返り討ちにするだけです。売りましょう!」

 

 

しかし、万金丹の生薬生成は、結構MPを消費するな。MP回復速度二十倍に付け替えとくが、そうそう量産は難しいかもしれない。万金丹は全部で16個作れたら、12個を売却してみる。ソフィアとアフロディアにも飲ませるしな。

 

「ご主人様、万金丹の効果か、何だか脚が軽くなった気がします。」

 

「ほう、ソフィアの古傷に少し効いたかもね。アフロディアも飲んでみて。」

 

「ご主人様、アフロディアを裸に剥いて万金丹を飲ませてみましょう。鞭打ちの傷跡が消えるのが観察できるかもしれません。アフロディア、服を脱いでから万金丹を飲んでみて。ご主人様も喜ぶわよ。」

 

イリスの提案を、アフロディアに「そんなご無体な」とか言われるかと思ったが、案外すんなり全裸になってくれる。乳房にあった鞭打ちの傷跡が、目の前で少しだけ薄くなって行く。やはり万金丹は中位の万能薬だけあって、古傷にも多少は効くようだ。せっかくの美形エルフだし、鞭打ちの跡は綺麗に消したいよな。

 

「アフロディアの傷跡にも効果がある感じだね。毎朝の全体手当は続けるけど、5日に1度くらいは万金丹も飲む事にしよう。」

 

「ご主人様、夜伽ではソフィアの騎乗位を試して下さい。気持ち良くなってる可能性もあります。実験してみましょう!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

午後の時間、あと2時間半ほどは迷宮に入れる。

 

「イリス、迷宮に入りたいんだけど、使える時間が中途半端なんだ。どの階層に行こうか?」

 

「ご主人様、魔物部屋の掃除をやっときませんか? 溜まり過ぎると危ないので。1階層と6階層は、セカンダリーパーティに任せても大丈夫でしょうから、11階層からですね。」

 

イリスの提案に乗って、魔物部屋の定期掃除に向かう事にする。

 

11階層と19階層は、風魔法の3連射で殲滅されるのでノーリスクだった。27階層も風魔法を使うが、3連射の他に物理攻撃も必要で、ご主人様も”吸精のダマスカスステッキ”で殴りまくった。今となっては、27階層の魔物も苦にならない。MPが全回復した所で、遊び人のスキル設定をバーンストームに変更する。

 

「33階層の魔物部屋は、まだ討伐してないよね。33階層のケープカープと32階層のグミスライム、29階層のブラックフロッグは火魔法が弱点だ。なので、メテオクラッシュ&ファイヤーストーム&バーンストーム&バーンストームの魔法4連射に、オーバーホエルミングも使って殲滅する。ただし、31階層のタルタートルと30階層のドライブドラゴンは残ると思うから、こいつらは物理攻撃で殲滅しよう。」

 

「「「「「了解です、ご主人様!」」」」」

 

ご主人様を先頭に、魔物部屋がある壁を押し入る。うわ〜、ウジャウジャいるな。

 

メテオクラッシュ!

ファイヤーストーム!

バーンストーム!

バーンストーム!

オーバーホエルミング!

 

MPが抜けて行くのがハッキリ自覚できる。オーバーホエルミング中に、なるべく多く”吸精のダマスカスステッキ”で殴りMP吸収しなくては。丁度、手前にドライブドラゴンが居る。ラッキーだ。

 

うわ、フレイヤは”瞬発力上昇”を発動してスリングの銅弾を撃ちまくってる。これはエグいな。最初にアルフリーダを図書館に行かせた時『初代皇帝より前の時代には兎人族の小国があったのですが、そこの支配者層は、独特の武器を使って国体を維持してたようです。』と調べている。十中八九、闘兎のスリングを”瞬発力上昇”を使って速射してたんだろう。しかしウチは石じゃなくて銅弾を使ってるから、古の兎人族の小国を超えた威力の筈だ。フレイヤは賢いな、褒めてやらなきゃ。

 

オーバーホエルミングが切れた。もう一斉射、行けるか?

 

メテオクラッシュ!

ファイヤーストーム!

バーンストーム!

サンダーストーム!

 

魔物もドライブドラゴン以外は煙に変わってるが、MPが底をついた感が強い。MP吸収しないともう撃てないが、動いてる魔物の残りは5〜6匹程度だから大丈夫だろう。女の娘達が、物理攻撃で麻痺にする筈だ。

 

 

「ご主人様、楽しかったね。スリングの攻撃は全弾当てたよ。」

 

「フレイヤは偉かったな。”瞬発力上昇”を発動しながらスリングを撃つのは、かなり使える攻撃だね。」

 

「でもね、最後は銅弾が足りなくなっちゃったの。弾を持ち過ぎると重くなるし、どうしよう?」

 

「ふふふ、フレイヤ、イリスはF(物体に働く力)=m (物体の質量)*a(加速度)を理解したので知っているのです。弾の重さを軽くすれば携帯できる弾数は増えます。弾が軽くなる分、フレイヤはもう数回多くスリングを回して弾の初速を速めれば、威力は落ちませんよ。後で、一緒に良い銅弾を作って練習しましょう。あ、ヴァニーユも入れて弾帯も作り直さなきゃ。」

 

エネルギーは速度の二乗に比例するから合ってるんだけど、遠心力が強くなる分、スリングを離して投弾するタイミングが難しくなるんだけどな。兎人族の種族特性なら、高い精度が出せるんだろうか?

 

「旦那様、ドロップ品の数が膨大です。50匹は魔物がいましたね。」

 

「今後も、こんな感じで魔物部屋があるんだろう、やはり余裕を持った階層で探索しないと危ないわ。とりあえず、ドロップ品は残さず回収しよう。」

 

「あの、ご主人様、これってスキル結晶ですよね。」

 

鑑定!

スライムのスキル結晶

 

「ノラ、やったね、スライムのスキル結晶だよ。コボルトと一緒に融合して”物理ダメージ削減”が付けられる貴重なアイテムだ。ラッキーだったよ。」

 

ドロップ品が大量で拾い集めるのが大変だが、忘れ物が無いか鑑定で確認しなきゃ。最後に13階層の魔物部屋も掃除して、本日の迷宮探索を終了しよう。火魔法が弱点だし、ファイヤーストーム2発で十分だな。

 

次は、ベイルのレストランを貸し切りで、ベルガー達と『スパルタクス団』の件を打ち合わせだ。




春の60日 午後
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