・竹井久
麻雀部部長であり清澄高校学生議会長。同性にモテる系女子で顔が広い。
・オリ主、男、尾田悟(おださとる)
麻雀部部長の竹井久と同学年の麻雀部男子。竹井久とは高1の途中からの関係。
R-18 咲-saki- 清澄 竹井久 部室にて
「さとる、いるー?」
清澄高校麻雀部のドアの開く音がしたかと思うと、女子生徒らしい声が部室の奥まで響いてくる。
生徒の名は、竹井久。
清澄高校麻雀部の部長であり、同校の学生議会長でもある。
「こっちにいるよー」
返事をしたのは尾田悟(おださとる)、同級生で久と同じ麻雀部に所属している。
ワイシャツに黒い学生ズボンに身を包んだ悟は、リラックスした様子でテラスの背もたれ部分を倒したビーチチェアに寝そべっていた。
「あら、愛しの恋人が現れたのに、出迎えはないのかしら?」
「ここが気持ち良すぎてなぁ。久もどう? 隣ならいつでも空いてるよ」
一向に起きようとしない悟の顔を指でつつきながら、久は誘いにのった。
「ちょ、せまい」
「いーでしょ、ほら。もうちょっと端っこにつめなさい」
強引に身体を寄せてくる久に文句を言いつつ、スペースを空ける悟。
そして久はいつものように腕枕を要求する。
「うむ、くるしゅーないぞ」
「それはよござんした」
軽妙な掛け合いに満足感を覚え、久は悟と同じように身体を横たえる。
初夏の陽気と周囲の木々を抜けてきた涼やかなそよ風が気持ちいい。
二人が寝そべるビーチチェアは、元々はせり出した屋根に乗せていたのだが、悟によって柵の内側部分に移されていた。
久は開放的で気に入っていたのだが、悟に危険だと言われ渋々受け入れた。
それに、こうして二人でいるときに外から他人の目を気にしなくて良いのも、従った理由に含まれていた。
「はぁー、気持ちいいわね。今日は部活、もうこれで終わっちゃおうかしら」
「いいのか? 合宿の打ち合わせするんじゃ」
「必要なのは大体決まってるから、皆にはメールすればいいし。それにね……」
「うん?」
「最近、あんまり二人きりになれなかったでしょ」
そう言って、久は気恥ずかしそうに顔を向けてくる。
そっと目を閉じる久の頬に手を添えて、悟は唇を重ねた。
小さく触れるだけの口づけ。
顔が離れると、久は満足そうに笑みを浮かべる。
悟へと身体を向け、絡めるようにほっそりとした下肢を悟へと伸ばした。
「ふふふ、さとるも最初の頃に比べればキスに怖じ気づかなくなったわね」
「いったいいつ、俺がビビったって?」
「あら、私のファーストキスが奪われた時の話をする?」
「久だって顔を真っ赤にしてたじゃんか」
「あなたも似たようなものだったわよ」
高校一年の頃、他に誰もいない部室で交わされたそれを思いだし、久は懐かしそうに思い出を振り返る。
「まぁ、その後告白してきたのは順番が違うでしょって思ったけど」
「あ、あれは、その、なぁ」
「私じゃなかったらビンタされてたんじゃない?」
「……久じゃなかったら、そんな気にもならなかったよ」
「知ってるわ」
悟の言葉に、久は満足そうに返事をし、覆い被さるように顔を寄せていく。
「ん、──くちゅ」
悟の頭を抱き抱えるように腕を回した久は、その柔らかな唇を悟に重ねる。
唇から熱が伝わり、お互いに吸いつくように口づけを続ける。
キスをしたまま悟が上半身を起こすと、久も彼の太股に馬乗りになるように移動した。
「ぁむ、……ちゅ、んっ」
言葉なく口づけに没頭する二人。
久は薄く開いた唇の隙間に舌を差し入れ、悟のそれへと伸ばす。
悟も呼応するように舌先を突き出し、熱く火照る久の舌に絡めていく。
呼吸が荒くなり、熱を帯びた甘い吐息が顔をなでる。
悟の舌が久の口内をまさぐれば、久は求めるように絡みついた唾液をすする。
「ん……ちゅる」
肺が空気を求め、一旦は顔を離す久。
しっとりと潤う唇には、濡れ光る唾液の糸がだらりと伸び、プツっと切れる。
自然と熱っぽい視線を向けると、悟がまっすぐ見つめ返していた。
半開きになった唇を再び重ね合わせ、悟は彼女の口内粘膜をしきりに責め立て、唇と舌から伝わる快美な触感にのめり込んでいく。
繰り返される口戯の応酬を余所に、悟の手は久の身体に伸ばされる。
優しく彼女の肩に手のひらで触れると、すうっと撫でつけるように腕を滑り、指先が久の手に到達すると五指を一つずつ絡ませ握り合った。
悟は女性らしい柔らかな手のひらの感触を確かめるように触れ、絡ませた。
ひとしきりキスを堪能した二人は、名残惜しげに顔を離し、両手を握り合ったまま相対する。
「はぁ……ふう」
久が呼吸を整えるように、大きく胸を膨らませる。
セーラー服に包まれた双丘が、息を吸う度に自己主張していた。
自然と悟の目はそちらへと引き寄せられる。
悟が視線を下げてナニを見ているのか感じた久は、男ってやぁねぇなどと思いながらも、口づけで高鳴る動悸は正直であった。
悟は絡み合った指を解き、口元から垂れた唾液を拭った。
そして久にも同じように指先を伸ばして、垂れ落ちていく粘液を拭う。
「ふふ、ありがと」
「どういたしまして」
はにかんだ久の表情に、悟も自然と口角をあげる。
「そろそろ皆来るんじゃないか?」
言外に今日のところはお終いにしようと言う悟であったが、久の方はというととぼけたような口調で返す。
「今日は誰も来ないわよ?」
「は?」
「まこ達には、今日はお休みってメールしてあるもの」
「俺には来てないんですけど」
いたずらが成功したような目で悟を見る久。
呆れた顔で久を見ても、そんなものはどこ吹く風といった調子で笑みを浮かべていた。
そして、悟の耳元に顔を寄せてこう言った。
「それとも、今の続きは必要なかった?」
ぼそりと耳打ちする久。
吐息が耳をさわさわと撫でつけ、悟は背筋がぞくりと震える。
「い、いいのか?」
期待するような声色で、悟は尋ねた。
「うん……ゴムは、あるわよね?」
「ある」
学生鞄の奥まったところに隠してあるコンドームを思いだしながら、悟は間髪入れずに答えた。
久は満足そうに笑みを浮かべると、すうっと瞼を下ろし唇を小さく突き出しながら、藍色のスカーフをしゅるりと引き抜き、襟元をボタンを外しゆるめた。
悩ましく柔らかな唇に引き寄せられるように、悟も彼女に顔を寄せていく。
先ほどまでよりも、さらに激しく求め合う口づけの一方で、彼女を抱き抱えていた悟の手が彼女の腰元へと移動する。
制服の上から、久のなだらかなくびれの感触を確かめるように滑らせ、ブラウスの裾をめくり内側へと侵入させる。
「──んんっ」
久は一度薄目を開くも、悟の大きくてあたたかな手のひらの感触に身をゆだねた。
手のひらは久のきめ細やかな素肌に触れ、彼女の身体をまさぐる。
口が塞がれ、喘ぐようなうめき声がのどを鳴らし、久は上半身をくねらせた。
動く彼女に合わせるように、悟の舌は彼女の口内粘膜を蹂躙し、吸いつき、混じり合った唾液をすすり、送り込む。
その間も悟の手は久の身体を堪能するように撫でつけられ、徐々に上昇させていく。
悟の指先がついに久のブラジャーの縁に触れる。
今日の下着は久のお気に入りで、パステルピンクに小さなリボンが中央にぽつんと可愛らしく自己主張しているものだ。
悟はその手を彼女の背中へと回し、指先でホックを外した。
ブラジャーの締め付けがなくなり、唇を離した久は頬を染めていじらしく口を小さく尖らせる。
「ほんと、女のブラ外すのうまくなったわね」
「もう一年と半年ぐらい経験値がたまったし、少しはうまくもなるよ」
「最初の頃はなかなか外れなくて、私が外してたってのにねぇ」
「記憶にございません」
「あ、ちょっと──ぁんっ」
誤魔化すように言葉をきった悟は、彼女の首筋に顔を埋めると、すべすべとした肌に吸いついた。
わざと唾液を含ませ、いやらしく音を立ててキスを降らせる。
薄紅色に火照った彼女の薄皮をなぞるように舌を滑らせ、鎖骨をざらついた舌先でつつく。
その度に久は漏れ出る喘ぎ声をこらえるように口元を結ぶも、耐えきれずに悟の愛撫に魅惑的な反応を示した。
その間も、悟の手は彼女の双丘へとのびていた
指先が久のみずみずしい果実に触れると、その整った丘陵をなぞるように指腹を走らせ、下から押し上げるように手のひらを添える。
そして、ゆったりとした動作で魅惑的な乳房の膨らみをやわやわと揉む。
「やわらけぇ」
「んぁ……んっ。もうっ、すぐおっぱい触って……あはぁっ」
艶めいた声が久の喉をならして悟の耳をくすぐる。
しっとりと汗ばみ始めた久の乳房に触れながら、悟は手のひらから伝わってくる触感にのめり込んだ。
「ぁっ……、ぅんっ」
優しく力を込め、久の反応を確かめるように愛撫していく悟。
羞恥心で頬が火照り桜色に染まる久の表情は、悟の手から生まれる疼きに感じ入るように悩ましく移り変わり、潤んだ瞳は力なく閉じられ、薄く開いた口元からは熱を帯びた吐息がほうっとこぼれ落ちる。
熱い手のひらを乳房へと押し当てればふにゃりと形を変え、鷲掴みにすれば指の隙間に柔肉が溢れた。
「んふぅ……じんじんしてきたぁ」
そんな彼女の乳房を揉みしだく悟の指先が、小さく自己主張し始めた乳頭に触れた。
「ひゃんっ」
ビクンと身体が反応した久。
悟は首筋を責め立てていた顔を離すと、熱っぽい視線を向ける久の唇を貪るように求めた。
理性が痺れるような官能的な口づけを交わしつつ、悟の手は繊細な動作で久の固くしこり始めた桜色の頂をいじり始める。
乳輪の周りをそろりと指先でなぞり、指腹はその中央の突起を優しくこね回し、転がせ、弾いた。
荒々しく揉みしだいたと思ったら、乳頭をそっとつねり、今度は優しく円を描くように揉み込む。
甘い刺激が胸をじんじんと疼かせ、その度に悟の頭に抱きつくように腕を回した久は身体を小さく震わせる。
幾度となく繰り返される愛撫に、久も甘美感に酔いしれた喘ぎ声を奏でるが、悟に唇を塞がれ口戯を受け入れたためか、悩ましくも呻くような音が喉を鳴らすのみだった。
ひとしきり制服の下で乳房を堪能した悟は、我慢できないといった顔をして、久の制服を胸元が露わになるまで一気にたくしあげた。
スレンダーな細身の体つきが露わになり、プルンとみずみずしい果実が悟の眼前に現れる。
しっとりと汗ばみ、つんと小さくしこる桜色の乳頭、透き通るような白い素肌、薄く香る石鹸の残り香が悟の鼻腔をくすぐった。
悟はごくりと生唾を飲み込んだ。
視線を久に向けると、続きを期待するかのような潤んだ瞳とかち合う。
ふっ、と視線を下げると悟は双丘を鷲掴みにするように指を動かし、突き出た形になった乳首を口に含んだ。
「ぁンッ!」
唾液を舌に絡ませ、わざと音を立てるように乳房に吸いつく悟は、舌先で固くしこる頂をこね回すように動かし、ざらつく舌苔をすり付け舐めあげる。
悟の唇がついばむように、久の柔らかな乳房にしゃぶりつく。
右へ左へと顔を移し替え、久の乳頭がふやけそうになるほどに唾液で濡れ光り、白い素肌とは対照的に吸いついた痕が火照ったように薄紅色を呈し始めた。
久は反射的に飛び出そうとする嬌声を堪えるようと、口元を固く結ぶが、時折耐えきれずに艶めいた喘ぎ声を漏らしていた。
「んんぅっ!」
悟の片手がそろりと久の艶やかな素肌を撫で降ろし、かわいらしいへそをくすぐる。
そして、そのまま下へ下へと進み、スカートの裾の内側へと侵入していく。
彼女の太腿に触れると、いつもとは異なる触感が指先から伝わってきた。
「今日はパンストじゃないんだ?」
膝頭からショーツの縁まで、すぅっと内腿を撫でつけ、悟は頬を真っ赤に染めた久に尋ねた。
「この間……」
「うん?」
「さとるに脱がせるのを任せたら、伝線させちゃったでしょ。だから今日は普通の靴下なの」
「あー」
「高くはないけど、毎回使えなくなるのは困るのよ」
「すみません……」
撫でつける手を止め、久の恨み節を受けてしゅんとする悟。
「そんなにしょげないの。ほら、続き……するんでしょ?」
久の言葉につられたのか、悟は再び動き始めた。
太腿を何度も撫で回し、内腿のうっすらと肉付いた柔肉を堪能する。
そして、鼠蹊部に人差し指を刷り込むように差し入れると、汗ばんで湿気を含んだショーツに触れた。
布地の上に指を滑らせ、ふにっ、とした陰唇をそっと指腹を押し当てた。
「ふぁっ!?」
「少し……塗れてるな」
悟は口角を小さく持ち上げ、いたずらっ子のような顔をして久をからかう。
ショーツの上から淫裂にそって指腹をすり付け、久の反応を見守った。
そして、指を鼠蹊部から下着の内側へと差し入れると、指先がぬるりとした熱い分泌液に触れた。
指先が秘裂をかき分けるように蠢き、つぅっと伸ばされた中指が熱い蜜で潤み始めた蕾の内側に沈んでいった。
「あはぁっ、入って……るっ」
「もうぬるぬるだ」
「……はあぁンッ」
指先を少し曲げるだけで、ぴくぴくと敏感な柔肉が反応し、嬌声を堪える久はキツく悟の頭をかき抱く。
悟はショーツに突っ込んでいた手を抜き去ると、優しく久を抱きしめ、耳元で囁いた。
「久、……脱がすよ?」
「ぅん……いいよ」
こくり、と頷く久は対面で抱きついていた悟から腰を小さく浮かせると、すっと立ち上がり、恥ずかしそうに視線を逸らしながら両手でスカートの裾をちょんとつまんで持ち上げた。
悟はそんな彼女の内心に気づかず、手を伸ばすと久のショーツに指をかけ、ゆっくりと引き下ろしていく。
既に淫裂を濡らしていた愛液がクロッチ部にへばりついており、秘唇から伸びた分泌物の糸が妖しく濡れ光る。
「めちゃくちゃえろいな」
ぼそり、とそんな感想が悟の口からこぼれる。
くるくると丸まったショーツが膝頭を抜けると、その粘液の糸もぷつんと途切れ、ふくらはぎを包み込む黒のハイソックスを抜けていく。
久は羞恥心からか、悟の手からぱっとショーツを取り上げるとスカートのポケットへと突っ込んだ。
「これは没収っ!」
「あぁ……」
名残惜しそうに見る悟に、久は呆れてため息を吐く。
そしてスカートの留め具を外すと、パサリと紺色のスカートが落ちた。
突然晒された久の恥部が目の前に現れ、悟がぽけっとしていると、久が膝をついて急かすように言った。
「私にだけ脱がせる気? ほら、ベルト外しなさいよ」
久の細い腕が悟の下腹部に伸ばされると、カチャカチャとベルトをいじり、慣れた手つきで黒い学生ズボンを脱がせていく。
「まぁ……もうこんなに大きくしちゃって。興奮しちゃった?」
久は笑みを浮かべて、灰色のボクサーパンツにテントを張った逸物を、人差し指でつんとつつく。
ビクン、と反応するペニス。
それにかまわず、久は勢いよく悟の下着を引き抜いた。
すると、反動で跳ね上がるようにいきり立った怒張が現れた。
鈴口からは既に透明なカウパー液がプツリと漏れ出し、亀頭を濡らしはじめていた。
「うぉっ」
久が下半身をさらけ出した悟の隣に腰を降ろすと、そっと屹立した陰茎に手を添えて、裏筋をつぅっと撫で上げた。
たまらず悟の口からうめき声が漏れ、それをにんまりとした笑顔で久は見ていた。
「ね、さとる。横になってよ」
耳元で囁く久は、悟の上半身を押し倒し、自分は悟の熱い肉棒を握りしめたまま、彼の膝の間に移動した。
そしてもごもごと口を動かす仕草を見せたかと思うと、小さく開いた唇からどろりと唾液を垂らした。
「んろ……」
少し泡だった透明な粘液が、亀頭に垂れ落ち、久の手が自信の唾液と悟の先走りを絡め合わせるように動いた。
親指と人差し指とで輪っかを作り、膨れ上がった肉傘を引っかけるように上下に移動させ、ちゅく、ちゅく、と淫靡な水音を立てさせる。
「はぁ……すごい。あなたのおちんちん……ビクビクしてるわよ」
肉鞘に浮き出た血管が久の愛撫によって激しく脈打ち、悟の興奮が徐々に高ぶっていく。
久はその手のひらをぬるぬるとした粘液まみれにしながら、ちろりと舌先を出すと悟の下腹部へと顔を沈める。
ざらついた舌が裏筋の根本へと触れさせると、久はゆったりとした速度で先端まで舐め上げた。
「ふっうっ……それやばいって……!」
自信の肉棒に生じた強い刺激に、悟は変な声をあげ、腰が一瞬引けた。
久はというとお構いなしといった様子で、先端まで舐め上げた後、手のひらで肉竿を上下にしごきながら、濡れ光る亀頭に柔らかな唇を押し当て、その小さな口を開けてくわえた。
(ん、相変わらず大きい……あご、疲れちゃいそうだわ)
熱い口内粘膜ですっぽりと覆うと、久の舌は軟体動物のように悟の亀頭部に絡みつき、カリ首をぐるりとなめ回す。
舌が蠢くのに合わせて、悟も敏感に腰が反応してうめき声を漏らす。
久は脈動を繰り返す肉筒をしごきあげていた手を一旦離すと、さらに大きく口を開き、くわえ込んだ悟のペニスを根本までしゃぶり回した。
「んっ、じゅる……っ、れろ」
頭を上下に動かし始めた久の口元からは、ぬらぬらとした粘液が垂れ落ちては猛々しく張りつめた肉槍を濡らし、扱き上げられる悟は急激に快美感が高まっていくのを感じた。
自身の手で行う時は、官能の高ぶりをいくらかコントロールが可能であったが、久によってされるがままの状態では全く勝手が異なる。
「ひさっ、そろそろっ、出そうっ!」
「ぢゅるる……ん。いいよ、いっぱい出して」
上目遣いで悟を見やる久は、一度口を離してそう告げると、先ほどまでよりもさらに勢いよくしゃぶり始めた。
固く膨張した肉棒は、久の奉仕を受け早々に限界を迎えた。
限界まで高まった射精感は、悟のなけなしの忍耐をいとも簡単に打ち破り、腰砕けになるほどの快楽が尾てい骨あたりから会陰まで一気に走り抜け、ぶるっと大腿を震わせると、久の口に含まれていたペニスの鈴口からどっと吹き出していった。
久の口内粘膜を激しく蹂躙した白濁液は、一度の噴出では収まらず、肉棒が脈打つ度、二度三度としぶきを上げ、彼女の口内をその青臭い欲望のはけ口としていった。
久はというと、ぷくりと亀頭が膨れるのを感じ、必死に悟の熱くたぎる劣情を受け止めていた。
どろどろの精液が、口内のあちこちに溢れ溜まっていく。
半ばゼリーにも似た触感のそれを舌でまとめると、意を決して飲み下す。
そして、ペニスから未だに滲み出る白濁液を、頬をすぼめるように吸い尽くしていく。
初めての頃は精液の味も感触も苦手で、ティッシュへと吐き出していた久だったが、回数を重ねていく内に、自分の手と口で悟を果てさせた時の表情を見ていたら、まぁこれぐらいいいかな、と思うようになり、手元にティッシュなどが無い場合には、こうしてわざと見せつけながら精飲するようにまでなった。
(慣れはしたけれど、やっぱり良い味とは言えないわね)
そんなことを考えながら、久は彼のペニスに垂れた精液をきれいに舐めとり、尿道に残る残滓を吸い上げると、舌でかき集めるようにして、残った白濁液を嚥下した。
「んぐ……、あぁー喉にからむわ、やっぱり」
「ひさ、無理してないか」
「無理はしてないわよ? それにさとるの出すがままに任せちゃうと、髪や制服に掛かっちゃうし」
そう言って、久はぺろりと舌で唇を舐めた。
その見せつけるような淫靡な仕草に、悟もドキリと心臓が反応する。
飄々とした態度はまさに普段通りの竹井久そのものであるが、こうして心の深い部分を通い合わせ、身体を重ね合うのは、他の誰でもない自分だけだ。
悟は、そんな独占欲にも似た気持ちを胸に秘め、久を見つめる。
対する久はというと、持ち込んでいたペットボトルのお茶で口をゆすいでいた。
「──くちゅくちゅ、んぺ」
「ゆすぐんだったら水を持ってきたのに」
「いいのよ、気にしないで。あ、悟も飲む?」
一旦はボトルを差し出してみた久だったが、なにやら考えが生まれたようで、もう一度お茶を自身の口に含む。
どうしたのかと悟が不思議に思っていると、久はそのまま顔を近寄らせ、唇を重ね、お茶を口移しで押し込んできた。
重なる口元から一筋垂れ落ちながら、久の肩を抱き寄せ、流し込まれる少しばかり温めのお茶を嚥下して喉をごくりと鳴らす。
「……っぷは、足りたかしら?」
「もう少しくれよ」
「んもぅ、欲しがりねぇ」
仕方がないわねと、久はもう一度お茶を口に含み口移ししていく。
その間、悟は彼女の身体をしっかりと抱き寄せており、堅さを取り戻し始めた逸物が彼女の下腹に押し当てられる。
お互いに下半身をさらけ出し恥部を重ね合わせながら、口移しの水分補給が続けられる。
「あら、なくなっちゃった」
空になったペットボトルを片手に、久はつぶやいた。
「満足した?」
「うん、ありがとう」
「どういたしまして」
悟のお礼に、はにかんだ笑みを浮かべる久。
ビーチチェア上で対面座位の様相で抱き合ったまま、久は腕を悟の首に絡め額を合わせた。
「ねぇ……続き」
「もちろん。……ベッド、行くよな?」
「えぇ」
短い返事の後、悟は両腕で久の身体を抱き上げると、バランスを取りながら屋上から部室へと入っていった。
「ンっ……、はぁ……あっ、そこ……もっと」
部室の一角、衝立に隠された保健室で使われていたようなベッド上では、制服と下着をすべて脱ぎ去り一糸纏わぬ姿の久が、熱っぽく頬を赤く染め、悩ましそうに眉尻を垂れさせて、身体を小さく震わせながら、白いシーツを握りしめて皺を作る。
額の汗で前髪を張り付けながら、久はそのほっそりとした脚を大きく割広げ、愛液にまみれた淫裂に悟の蠢く舌を受け入れていた。
彼女と同じく裸の悟は、ベッドの縁に腰を下ろした久の両膝を閉じないように手のひらを添えおり、久の陰唇や鼠蹊部を丹念に愛撫していく。
舌が彼女の性感を刺激するたび、久の陰唇の中心部から透明な分泌物が次から次へと湧出する。
悟の舌が掬い上げるように愛液を舐めとり、自身の唾液と混ざり合った粘液を彼女のプックリと自己主張し始めた陰核へと塗りたくる。
ざらついた舌がクリトリスの薄皮を剥きあげ、充血して赤らんだ肉芽をやさしく刺激した。舌先でつつき、周囲をなぞり、押し当てる。
舌で陰核を刺激しながら、悟の中指が蜜で溢れる蕾へと侵入していく。
悟の無骨な指先が絡みつく肉襞をかき分けながら膣道を進み、指腹がざらつく天井に触れた。
「あアァッ!? んぅ~~ッ!」
クリトリスに吸いついたまま、悟は久の性感帯を執拗に責め立てる。
あふれ出す愛液が悟の指、手首、腕と伝い滴り落ちていき、淫靡な体液がシーツに染みをいくつも散らした。
彼女の腰が一際大きく浮き上がる。
久は自分の腰から紫電が走り抜けるような感覚を覚えた。
突然の快美感に久の喉が嬌声を鳴らし、ビクビクと腰を震わせ、腹部の筋肉がぐっと引きつるように何度もたわみ、足先がピンと張る。
「久?」
「──っはぁ、はぁ。だい……じょうぶ」
絶頂を堪えるように白いシーツを握りしめていた久は、いつの間にか彼女の隣に腰掛け、心配するような目で問いかける悟に問題ないと返した。
火照った身体をベッドに横たえたまま、悟を誘うように手を差し出す。
「さとる、……来て」
妖艶な色香を漂わせる久の姿に、悟はゴクリと生唾を飲み込む。
忍ばせていたコンドームをたぐり寄せると、手早く装着していく。
「久、力抜いて」
「うん……」
久の膝の間に身体を差し込んだ悟は、彼女の両膝に手を乗せ、ゆっくりと彼女の下肢を割り開いていく。
充血した淫裂が露わになり、悟の愛撫に濡れた陰唇はひくつき、小さく開いた膣口からは肉襞が収縮するように蠢いて分泌液を湧出させていた。
ごくりと生唾を飲み下し、悟はさらに身体をにじり寄らせると、張りつめた剛直をすりつけるように押し当てる。
ぬるりとした愛液が裏筋を濡らし、スムーズに前後させていく。
コンドームに包まれた亀頭を濡れそぼった淫裂にあてがい、じらすように膣口の縁を滑らせた。
「んっ……」
そして十分にほぐれた密壷にゆっくりと挿入させていく。
きゅっと柔肉が締まり、女の秘所を蹂躙せんとする肉杭を押し返そうとするも、悟の男根は容赦なく肉洞をかき分け突き進んだ。
「んぁっ……入って、きたぁっ」
悩ましげに眉を曲げ、上擦った甘い声をもらす。
悟は如実に反応を示す久の裸体を眺めつつ、さらに腰を深く沈め、大きく怒張するペニスで彼女の身体を刺し貫いた。
熱く濡れそぼった膣壁がヒクヒクと波打ち、悟の逸物をより深奥へと誘う。
男根の先端が柔肉の中に硬め感触を捉え、駄目押しとばかりに下腹を押しつける。
「くぅっ……グリグリしちゃぁ」
久の両手がぎゅうっとシーツを鷲掴みにして皺を広げる。
たまらず身体をよじろうとするも、硬く太い肉杭が深く突き刺さり、彼女の腰をがっちりと捉えて離さなかった。
「久、動くよ」
小さく呟いた悟の言葉に、久は眉根を寄せて瞼を閉じてうんうんと頷くだけ。
悟は小さく身体を揺らしはじめた。両手をベッドについてやや前のめりの姿勢になり、柔らかく腰を使い下腹をぶつけていく。
悟の律動の度に久の大きく割り開かれた両足が揺れ動き、男の腰裏を叩いた。
頬を染めあげ額に汗で前髪を張り付かせながら、堪えていた久の唇が開け放たれ、突き動かされるごとにか細い嬌声がこぼれ落ちる。
羞恥心からか手で口をふさごうとするも、悟の手のひらが彼女の手首を捉えてベッドに押さえつけた。
非難がましい視線を恋人に向ける久だったが、額から汗が吹き出し流れ落ちながらも懸命に腰を打ち揺すり、徐々に上り詰めていく快美感を必死に堪える悟の顔を見て、恋人のなすがままに任せることにした。
そして、自由な側の手をそろりと伸ばし、汗が浮き出る悟の頬に添えると、男の表情を愛おしそうに見つめた。
悟もピストン運動を続けながら見つめ返し、力なく口角を上げて見せた。久には完全にお見通しであったが、悟はこういった場合、これぐらいなんでもないですよといった風の態度を取りがちであった。ただの見栄っ張りである。
肉体を打ちつけ合う湿った音が力強くなっていく。
勢いよく打ち降ろされる熱い肉杭に突き動かされ、跳ね回るように久の形の整った乳房が揺れ動く。
悟の限界が近いと、久は何となく感じ取った。
それは久も同様で、下腹から生まれる甘くたぎった快美感が官能の爆弾となって膨張しはじめ、我慢していた嬌声は甲高く艶めきたち、熱ぼった瞳はうるめいて蕩けた表情をさらけだしていた。
久の両手が差し出され、悟の汗ばんだ背中にまわり求めるようにしがみついた。
グンと抱き寄せられた悟は逆らうこともせず、艶めいた色気が匂いたつような久に覆い被さる。
顔を彼女の肩口に沈め、甘ったるいフェロモンを鼻腔いっぱいに感じながら、体重が久の負担にならないよう精一杯両手で自身の身体を支えた。
そうして上半身を固定させると、畳んでいた両膝を大きく広げて伸ばした悟は、やや窮屈だった動きを解放させ、大きく腰を引きつけ砲弾のようにひりついた剛直の塊を撃ちだした。
ぬめりを帯びた淫水が沸き立つ柔肉のうねりの中を、ジュブジュブと音を生み出しながらペニスが力強く抜き差しされ、結合部からは泡だった乳白色の愛液が垂れ落ちていく。
「さとるぅッ! 私だめっ、もうイクッ、イっちゃうッ!!」
湯船の縁でギリギリ盛り上がって保つお湯のように、久の快美感は決壊寸前であった。
悟の背中で力強く指が立ち、傷がつかないまでも皮膚に赤く線が引かれていく。
悟の方も限界であった。久の熱い襞肉が硬く張りつめた男根を遠慮なしに絞り上げており、悟は必死に後ろのすぼまりから会陰にかけて力を込め、我慢を続けていた。
しかしそれも突然終わった。
「ひさッ!!」
「ぃッ! ンぁああああァアアッ!!」
彼女の耳元で、悟の余裕が消え去った声で呼ばれた瞬間、久の身体の奥深いところで何かが弾け、電撃のように全身を絶頂が駆けめぐった。
思考が快美感によって真っ白に焼け払われ、つま先はピンと張りつめながら痙攣するように両膝は震え、弓なりに仰け反りなりそうな身体は大きな悟の身体によって蓋をされ、逃げ場を失った官能が久の身体を何度も痙攣させ強張らせ、熱水の潮となって解き放たれ溢れかえり、二人の身体とベッドを大きく濡らしていく。
久が果てるやいなや、悟の理性のダムも爆発するように決壊し、腰が打ち砕かれたと勘違いするような快美感覚が弾けとんだ。
反射的に顔がのけぞり、獣のようなうめき声をあげた。
陰嚢の中で睾丸がつり上がり、熱く煮えたぎったかたまりが尿道を押し広げつつ駆け上がって、脈打つ肉砲から濃厚な粘液となって噴き出していく。
最初のほとばしりが放たれた後も、鋭い射精感が下半身を貫いて、跳ねまわるようにビクつき、悟の雄の白濁したエキスが幾度となく、久の体内の聖域へと向け注ぎ込まれていった。
終わらない激しい吐精の連続。
全身を巡る悦楽に身体と声を震わせ続けながら、猛々しく荒ぶる牡の欲望を撃ち込んでいった。
やがて脈動が収まって、最後の一滴まで放ち終えると、悟は強ばっていた全身から力を抜き、脱力したように久の身体を包み込んだ。
浮き出た汗でじっとりと濡れ、素肌同士が密着する。
呼吸で胸が膨らむのをお互いに感じた。
口を大きく開き酸素を求めるように息を弾ませる久は、絶頂の余韻が抜けきらないまま、身体を小さく震わせている。
一足早く回復した悟は、官能の余韻を身体の芯に残したまま、放心状態の久の身体を抱き起こし、そのままベッドの上に胡座で座った。
脱力する久を膝の上で抱きかかえると、そっと彼女の髪を撫でおろし続けた。
突っ張った男根は未だ彼女の体内に差し込まれ、ザーメンが避妊具に充填されたままで、少しばかり格好がつかなかったが。
下腹部に男の甘い熱を感じながらうっとりと目を閉じて、久は悟の首もとに顔をうずめて火照りきった精神と肉体を鎮める。
身体に熱を宿したまま、久はとろんとした表情で恋人を見上げるように顔を持ち上げた。
「はぁっ、はぁ……。さとる、私、またあなたにイカされちゃったわ。もう初めての頃みたいに、下手くそなんて言えなくなっちゃったね」
「知りとうなかった、衝撃の真実」
「えへへ、最初から上手な人なんていないわ。下手だったのは私もおんなじよ? 片方だけに寄りかかる関係なんて私たちに必要ないものね」
そんな気障な台詞をはいて、久は顔を寄せ触れるような口づけを交わした。これが同姓からもチョコレートをもらう話術であった。
「んちゅ……ねぇ、さとる」
「うん?」
「運動したらお腹空いちゃったわ」
「色気より食い気発言」
「バカねぇ、色気なら満たされてるじゃない。もっと言うと、私のここにいっぱいね」
朗らかに笑ってみせる久は、悟に見えるように下腹部を優しくさすった。
そんな彼女の仕草に、悟の分身がピクンと反応する。
「あら、元気。もう一回しちゃう? たぶん、ご飯どきをのがすけど」
愛おしそうにへそから下を撫で回すと、いたずらっ子のような顔つきで久は尋ねる。
しかしながら、考える込むように天井を眺めた悟は小さくかぶりを振った。
「名残惜しいけど、後片づけもやんないとだから。名残惜しいけど」
「何で二回も言ったの?」
「大事なことなので」
「あははっ、我慢しちゃってー」
「してない」
「してるわよ」
幼い子供が張り合うようにじゃれ合いながら、二人は後ろ髪を引かれつつも身体を離した。
濡らしたタオルで身体をふきあい、脱ぎ捨てた下着や制服を身につけた。
汚したタオルやシーツは部室備え付けの水道(なんとキッチンまである)で数度洗い流して、ベランダに干しておく。休み明けまで天気予報は晴れ、放っておいても問題ないだろう。
使用済みコンドームやちり紙は不透明のコンビニ袋に突っ込み、帰り道に適当なゴミ箱へ。さすがに、学校のゴミ箱へは避けた。
部室のある校舎の裏に併設された駐輪場。
肩に通学鞄をひっさげて二人はいた。
悟の通学用スクーターがある。山に囲まれた地域で、峠をいくつか抜けて通学する悟には、ピンクナンバーの原付で通学が許可されていた。
定員二名、悟は久のためにジェットタイプのヘルメットを、この二人の関係がはじまった当初から用意していた。
若者が二人乗りしたところでこんな田舎では、顔見知りにからわかれることはあっても、高校生が破廉恥なと苦情をいれるほどのことはほぼ無かった。
「じゃあ、まこのお家の店に行きましょ? どうせ暇してるだろうし」
「制服で行くのはなぁ」
「なに言ってるのよ。私たちが隠れてセックスしてるなんて、とっくの昔にあの子にはバレてるんだから。今更恥ずかしがってどうするの」
「それはもう諦めてるけど、ニヤニヤしながらからかって聞いてくるんだよ。どうだった? って」
「年頃の娘なんだからそうなるわ」
「一つ違いの俺たちも、その年頃ってやつなんだけど」
「諦めなさいな」
バイクのシートに跨がり、ヘルメットを抱えたまま渋りはじめる悟をみて、久はため息をひとつ吐き出すと、彼の口を自身の唇で強引に塞ぎ舌を差し込んだ。
両手で頬を包み込み、ひとしきり舌を絡ませあいながら口づけを交わすと、ちゅぽんと引き抜き口角の端を唾液で濡らしつつ、久は笑みを浮かべて尋ねた。
「元気、でたかしら?」
「……回復しました」
「もう、ゲームのポーションじゃないのよ」
「胸がいっぱいになったから、ハイポーションだな」
「私のキスも大したものね」
「きっとインフルエンザにも効く」
「嫌よ、それじゃ感染するじゃない」
軽いいちゃつきを繰り広げながら、久はクリーム色のヘルメットをかぶり、悟の後ろのシートへと跨がり、風でめくれないようスカートを折り込みながら腰を降ろした。
もう何度も乗っている、慣れたものだった。
「さぁ、行きましょ」
「しっかりつかまってろよ」
きゅるきゅる、ブルン。
久はエンジン独特の振動を体に感じながら、女子とは異なる男子特有の筋肉質な背中にピタリと張り付き、腰に腕をまわして、体を吹き抜ける風
を受けて、学校から続く道を走り抜けていった。
もうストックは空っぽ。
誤字脱字があったらごめんなさい。
修正助かっております。