※この作品はR-18です。

一発ネタの短編まとめ   作:ナツイロ

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登場人物
・桐条美鶴、ペルソナ使い、特別課外活動部所属。
・オリ主、男、高校三年生、水谷 猛(みずたに たける)。

・ざっくりとしたあらすじ
桐条美鶴とは高校生に入ってからの仲間。
シャドウとの戦いを続けるうちに美鶴に惹かれるが、自分では釣り合わないなと気持ちを胸の内にしまっていた。
美鶴も異性として意識していたが、家が決めた婚約の件もあり自分から色恋に関わるような行動には移れず、悶々とした想いを抱えていた。
そんな時、7月の満月、大型シャドウ戦でラブホテルの一室に分断され、シャドウによる影響か、雲が懸かったような意識の中、二人は内に秘めた欲望のまま契りを交わしてしまっていた──。


ペルソナ編
R-18 ペルソナ3 桐条美鶴 7月7日 大型シャドウ討伐作戦 セックスしないと出られない部屋(大嘘)


 

「はあっはあっ……タケルっ!」

 

 美鶴の艶やかな嬌声が、ホテルの一室に静かに響く。

 ギシッギシッと大きなベッドが軋み、白く細い指がシーツに深くシワを刻む。

 ベッドでは一組の年若い男女が珠の汗を素肌に浮かべ、激しくまぐわっていた。

 

(──私は……いったい。なんだか、身体が……火照って、気持ちいい──)

 

(皆とシャドウの反応を追ってホテルに……。いや、タケルとここで……なぜか記憶がはっきりしない……)

 

 下腹部が猛の律動の度にうずき、官能にとろけそうな感覚に包まれていきながら、美鶴は相手の身体に手を伸ばし、譫言のように猛の名をしきりに呼んだ。

 

 猛と呼ばれた青年は、同世代の赤毛の少女──桐条美鶴──に覆い被さり、一心不乱に腰を打ち揺すっていた。

 そして雄々しくうめき声をあげたかと思うと、ピンと背中を反らせ何度目かも分からない精を注ぎ込んだ。

 

 美鶴の身体が、その意志とは関係なく女の喜びに打ち震えた。

 律動に揺れていた両脚は猛のがっつりと引きつけ、最後までその欲望を受け入れる。

 身体に深く突き立てられた男の象徴から、煮えたぎるマグマのごとき熱が噴き出すのを感じて、違和感よりも愛おしさと満足感を覚えていた。

 

(いや、やはりおかしいっ。こうなればと思ったことは何度もあったが──私は諦めてしまったはずだ)

 

 桐条美鶴は桐条グループの、ちょっとシャレにならないレベルのご令嬢だ。恋愛一つとっても自由など無かった。

 

「タケル……?」

 

 行為の余韻が抜けない中、美鶴は青年の身体を全身で感じ取りながら、愛しい人を呼ぶように囁いた。

 

 呼びかけられた猛が顔を上げた。

 熱に浮かされたような表情で、眼下の美鶴をぼおっとした顔で見ている。

 しかし、次第に焦点が定まったようで、はっきりと美鶴の瞳を見つめ返した。

 

「美鶴……? どうして──」

「タケル、意識が戻ったか……ぁンっ」

 

 思わず身じろぎしてしまった猛は、茫然自失といった様子で美鶴を見た。

 珠の汗が浮かぶ桜色に上気した肌、潤んだ瞳に紅をさしたような唇、均整のとれた美しくもハリのある双丘に桜色にそまる頂。

 さらに下へと視線を向ければ、自分と彼女が完全に結合した姿があった。

 血の気が引くとはこの事だった。

 

「すまんっ! すぐどくからッ」

「待って、いま動かれると──くぅううッ」

 

 ハッとしたようにがばりと身体を起こした猛が美鶴から身を離すと、未だ意気軒昂なりと男根が跳ねるように抜け落ちて、跳ねた滴が彼女の腹を汚した。

 一気に抜け出されたことで美鶴の開いたままの膣口からたっぷりと注がれた精液が蓋を失いあふれ出し、両足が割り開かれたままの姿で会陰を伝いベッドへと垂れ落ちてシーツを汚していった。

 そこにはいくらか鮮血混じりの精があった。

 何がどうしてかは分からなくとも、何をしたかは一目瞭然であった。

 

「これは……一度や二度じゃないようだな」

「……すまない」

 

 心地よい倦怠感のまま身体を起こした美鶴は、自分の周囲の惨状と、今まさに自分の股間をこぼれ落ちている猛のザーメンをみて呟いた。

 美鶴は興味本位で自身の下腹を手のひらで押してみると、さらにこぽりと精液が溢れ落ちる。

 猛は返す言葉もないようで、顔面蒼白で謝罪する他なかった。

 

「……謝らないで欲しい、タケル。こうなる前に大型シャドウの攻撃があったのを、うっすらだが覚えている。十中八九、我々はその影響下にあったはずだ。きみに責任なんてないさ、それに……」

 

 美鶴は頭をさげたまま固まっている猛を見た。

 思い出されるのは行為の最中のことだ。

 

「それにだ。このベッドをみるに、私も相当に乱れて……絶頂していたに違いない。その余韻も身体に感じる。痛みだけで終わるはずだった初体験の私には、かなりの幸運だったはずだ。ついでに言うなら、今日は安全日であるし、あまり、タケル自身を責めるのはやめて欲しい。この行為の責任は、私にも半分ある。そうだろう?」

「それでも、すまない」

 

 努めて冷静に分析してみせる美鶴、思うところがないわけではなかったが、相手が他の誰でもない猛であったため、憤りといった感情は沸かなかった。

 美鶴がうなだれる猛にずり寄り、両手を彼の頬に添えて顔を向かせた。

 

「タケル」

「なんだ、美鶴──」

「──」

 

 向かい合ったその顔に、美鶴は唇を重ね、そっと離す。

 驚いた表情の猛に、美鶴は微笑んでみせた。

 

「こんな状況でなんだが、相手がタケルでよかった」

「それは」

「いや……すまない、くだらない感傷だな。この件は他言無用だ、そして明日からは元通りになる」

 

 真顔に戻った美鶴は、ベッドから立ち上がるとおぼつかない足取りで風呂場へとむかった。

 初めて訪れたホテルそれも陰時間のなか、知らないはずの場所。

 しかし、夢うつつの時間にシャワーを浴びた記憶が浮かんできており、迷うことなく扉を抜けた。

 

「(股がぬるぬるする……まだタケルのものが溢れてきているようだ)」

 

 そのまま足を進め、大きな鏡のある洗面台に手をついて深く息を吸い込むとゆっくり吐き出していった。

 大理石調の洗面台には如何にもホテルらしいアメニティグッズがいくつか、蛇口はピカピカに磨き上げられ金属質な光沢を放っている。

 美鶴は顔を上げた。

 鏡に映る自分を改めて観察する。

 

「(我ながら……扇情的だな。どこからどうみても情事の痕だ)」

 

 額には前髪が張り付き、頬や耳まで紅を塗ったように染まり、二人分の汗と体液で身体中がベトつきやヌメリを纏っていた。

 乳房や内腿、鼠蹊部には薄く赤みを帯びた斑点が残っており、情事の最中に猛に吸いつかれている自分のあられもない姿が思い起こされた。

 幸いなことに、首や手足の服装から露出する部分にキスマークはなさそうだった。

 

「(あんなに私の胸に吸いついて、まるで赤ん坊のようだった。本人に言えば拗ねるかもしれないが)」

 

 そんな情景を脳裏に浮かべ、美鶴は無意識の内に鏡に映る自分の胸に視線を向けて、指先でツンと固くなった桃色のポッチに触れる。

 

「ァんッ」

 

 自分でも想像しなかったほどの甘い疼きに、たまらず喘ぎ声をもらしてしまった。

 

「(私とて、身体を持て余し自分を慰めたことはある。しかしここまでの刺激だっただろうか……、タケルに肌を許したからか? いや、これも大型シャドウの影響が残っているからだろう。全部シャドウが悪い)」

 

 ふと、目線が下がって下腹部へ。

 そこは、つい先程まで男の精を受け止めていた秘部があった。

 髪色と同じ赤い茂みが体液に湿って、充血した淫裂には美鶴の愛液と混じり合った猛の欲望がまとわりついて、溢れた分泌物質が彼女の白い内腿を艶めいた様相で汚していた。

 

「(タケルも相当射精したらしい。男子の精液がどれほど出るのかは知らないが、これほどまでではないだろう。今回の大型シャドウは、人間の意識や体にまで干渉できる能力を持っているのは確実だ。一刻も早く対処しなければ……)」

 

 美鶴の理性は冷静に現状を分析しようと努めていたが、火照った体の芯に残る官能の疼きはそんな彼女に反逆した。

 美鶴の視線が熱く潤っている肉の溝に固定されて離れない。

 薄赤い肉の花弁にそっと手が伸ばされる。

 

「はぅッ……うッ、くぅ」

 

 指先がラビアをかき分け膣内へと差し込まれる。

 不思議と膜が破れた痛みの残滓はなく、熱く潤った柔肉が細い指に絡みついてきた。

 鉤爪状に指を曲げ、ヴァギナに残った猛の精子を掻きだすように引き抜く。

 膣液混じりの精液が白い指にまとわりつき、淫猥なフェロモンとなって美鶴の理性を揺らした。

 

「(……どうかしてる、どんな味なのか気になるなど。まだシャドウの影響が残っているのか……)」

 

 昨日までの自分は止めろと言うだろう。

 しかし、今の自分は意味深な顔で試してみろと囁く。

 恐る恐る、そんな仕草で指を持ち上げ口元まで寄せ、差し出した舌にのせゆっくりとねぶった。

 青臭さと苦みが美鶴の口内を汚していく。

 しかし、差し込んだ指にまとわりつく粘液を舌で器用にかき集め、染み出してきた唾液ととも飲み下した。

 

「(好ましいものとは感じないが……足りない。いや、やはりおかしくなっているのか。タケルの精子を口にして、こんな──いやらしい表情をするなど)」

 

 愛おしそうに指をしゃぶる美鶴の顔は、陶酔しきったようにとろけており、自分でも発情した女性にしか見えなかった。

 

 

 

 そんな時だった。

 真剣な面もちの猛が、美鶴の後ろから近寄っていた。

 美鶴は、顔がカァっと熱くなるのを感じた。

 先程の行為を見られていたのかもしれない。

 そう思うと、鏡に映る猛の顔を見られなくなり、つい視線を逸らして何でもないかのような声色でごまかした。

 

「んっ、タケルか。すまない、シャワーはまだ──んなッ!? タケル、何を」

 

 猛は美鶴を背後から抱きしめていた。

 驚いた声をあげた美鶴だったが、青年の筋肉質な肉体を背中に、そして未だに熱と堅さを維持するペニスを押し当てられ、胸の高鳴りを覚えてしまった。

 振りほどけばよいものを、美鶴は自身を抱きしめる猛の二の腕を、大切なものを扱うように優しく触れるだけだった。

 猛の呼吸が耳元を撫でる距離で、二人は一糸纏わぬ姿で密着している。

 

「美鶴は」

「……私がどうした」

 

 色々な感情が渦巻きながら、美鶴は鏡の中の猛の視線を受け止めた。

 仲間や大型シャドウのことも気がかりであったが、今の猛を突き放してしまえば、何か大切なものを取りこぼしてしまう。そんな気がしたのだ。

 

「明日には元通り、と言ったよな」

「あぁ」

「俺は嫌だ」

 

 猛の腕に力がこもる。

 押された乳房が形を変え、美鶴は甘く呻いた。

 

「美鶴は……薄々俺の気持ちに感づいているんじゃないか」

「……高校に入ってから、寮でも共に過ごしているんだ。色恋沙汰に疎い私にも、流石に察するぐらいのことはできるさ。そうであったなら良いなと思ったこともある。しかし私は──」

「桐条の娘、なんだろ」

「……そうだ、だから」

「お前を諦めろってか」

 

 うつむき加減に美鶴の肩へ顔を押しつけ、彼女を抱きしめる力が増した。

 

「タケル?」

「俺は、諦められない」

「ま、まて。タケル、何を──ああッ、やめ、ああぁっ!」

 

 猛の武器を振るうゴツゴツした両手が、美鶴の双丘を荒々しく鷲掴みにに揉みしだきはじめた。

 ハリのある青い果実が、猛の欲望のままに形を変えて愛撫されつづけた。

 

「あっ、タケル、まって──っくぅ! まだ、シャドウのっ、アアぁッ、影響が残ってッ」

「かまうもんか」

 

 テクニックも何もない、男の情欲をぶつけるだけの愛撫に、普通なら痛みの一つでも覚えようもあるにも関わらず、美鶴は湧き出るような快美感を感じ始めていた。

 自身の乳房を弄ぶ猛の手を振り払うこともせず、美鶴は受け入れるように男の腕にすがりつき、上擦った喘ぎをもらしている。

 鏡のに映る美鶴は、悩ましそうに眉をゆがめ、しきりに猛の名を呼んだ。

 

 猛のうつむいていた顔が美鶴の首筋に近寄り、再び汗ばみはじめた彼女の素肌に吸いついた。

 甘さを感じられそうな汗を舐め取り、柔肌を撫でるように滑らせ、耳元でいやらしく音をたてた。

 

「はあぁんッ、ダメだ──そんなことされたら、ああっ」

 

 たまらず美鶴の腕が猛の頭に伸ばされるが、端から見れば自ら男を求めてすがりついているようにしか見えない。

 

 猛の片手が美鶴の胸から離れ下腹部へと下がったのは、そんな時だった。

 鳩尾からおへそへと撫でつけながら、恥丘を過ぎて熱く潤った淫裂へと手が伸びた。

 

「タケルッ、そ、そこはだめ──はうゥッ!?」

 

 下肢を固く閉じていた美鶴だったが、赤く充血した肉花弁は容易く猛の無骨な指を受け入れた。

 身を捩るように美鶴の腰が右へ左へとくねる。

 ほころんでいた膣口から侵入した指は、一気に根本まで差し込まれ、襞肉がうねる肉洞で暴れ、何度も抜き差しを繰り返した。

 

 猛の膝が美鶴の閉じられた脚の差し込まれる。

 強引に隙間を作らせると、さらに脚をこじ入れ彼女の下肢を開かせた。

 

「タケルっ」

 

 猛の意図を察した美鶴はとっさに呼びかけるも、開かされた両足を閉じることもなかった。

 美鶴の芯部を弄んでいた指が引き抜かれ、そのまま淫裂の割れ目を大きく広げた。

 新たに染み出した蜜がぽたりと滴り落ちる。

 

 猛は彼女と密着したまま器用に腰を引くと、潤みきった膣孔を張り出した怒張の先端で探り当て、一気に突き進んだ。

 

「あ──はっ、膣内に……挿入ってッ」

 

 熱く焼けるような剛直が美鶴の体内へと突き立てられた。

 大型シャドウによって洗脳状態にあった時に感じたぼんやりとしたものとは異なる、あまりにも鮮烈な体験。

 柔肉のうねりがかき分けられ、聖域の扉を押し開かんとする肉の塊、脈打つ鼓動さえヴァギナを通して感じ取れそうなほどの圧迫感。

 美鶴は背中の猛にすがって身体を支えるのに精一杯だった。

 

「美鶴ッ」

「タケ──あっあっあぁッ」

 

 美鶴の名を彼女の耳元で囁いた猛は、思い切り腰を打ち揺すりはじめた。

 手管も何もない、男の欲望をぶつけるだけの激しい抽送。

 しかし、今の美鶴にはそれで十分であった。

 剛直を出し入れする所作で大きく弾む自身の乳房に自らの手を添えて揉みはじめ、固くしこった乳頭をいじりさえした。

 

 猛の律動が早くなる。絶頂が近いのだ。

 何度も果てた後だというのに、彼の男根は美鶴の膣内で暴れ狂っている。

 美鶴の喉から連続的な悲鳴があがる。

 猛の視界に入る鏡の中の美鶴は、恍惚とした表情を浮かべて端正な顔立ちを妖しく歪ませ、猛の名を無意識の内にしきりに呼んでいた。

 普段の落ち着いた彼女とは異なる狂おしいほどの痴態、全裸の素肌は甘い汗と体液にまみれ、猛の欲望を一身に受け入れ続け、うっとりして感じているように見えていた。

 

「美鶴っ」

 

 猛の両手が艶やかな美鶴の腰をがっしりと掴み、極限にまで張りつめたペニスを強かに打ち込んだ瞬間、猛の快美感は一気に臨海点を越えた。

 

 ビュッビュルル、ビュル!! 

 

「ああぁぁーッ……」

 

 猛が激しく腰をふるわせると、はじけた射精感とともに、熱く濃厚な白濁が濁流となって美鶴の深部へと何度も注ぎごまれていった。

 

 美鶴は挿入されたままの堅い肉棒から自分の内側に向けて、熱があふれていくのを生々しく感じ取っていた。

 ゾクゾクとした快美感に美鶴の裸体が打ち振るえ、崩れ落ちないよう身体を支えるのに精一杯で、猛にすがりつく。

 陰茎が脈打つ度に猛の精が飛び出して、美鶴の膣を埋めていった。

 収まりきれなかった精液が、二人の結合部の隙間よりこぼれ、美鶴の白い内腿を汚しながら伝い落ちていく。

 

 荒い息づかいまま、二人は官能の余韻にまどろみながら肌を重ねていた。

 

「はぁっはぁっ、んん。……タケル」

「ふぅーっふぅーっ」

 

 首をよじって後ろに顔を向けた美鶴は、汗だくで興奮状態の猛を改めて見た。

 真剣な瞳に見つめられ、美鶴の中の女としての部分がどうしようもなく猛を求めているのを自覚していた。

 数瞬の間、他の仲間達が戦っているであろうことを忘れてしまうぐらい、その穎悟な頭脳を回転させる。

 自分のこと、桐条家のこと、仲間達、そして猛のこと。

 あらゆるものを天秤に乗せ、損得を弾き出し、腹を括った。

 一度覚悟を決めてしまったら、こういうのは女性の方が行動が速いと相場が決まっていた。

 

「タケル、──ん」

「はぁはぁ、美鶴?」

 

 未だ硬さと熱を失わぬペニスを抜き去りながら、美鶴は身を翻すと猛の頬を優しく包み込んで、つんと上向き唇を重ねた。

 触れるだけの甘い口づけに、猛も身体を心を落ち着かせながら彼女をそっと抱きしめた。

 

「ちゅ……タケル、私は決めた」

 

 もう迷いはない、と言わんばかりの口調で美鶴は語る。

 

「私は、私の好きなようにする。こんな小娘の決断一つで桐条グループが傾くようなら、所詮それまでだったというだけだ」

「美鶴は……それで後悔しないか?」

「タケルがそうさせたんだぞ。だから、君には最後まで付き合ってもらう。出来なかったら……」

「で、できなかったら?」

「ふふふ、処刑だ」

 

 猛は睾丸がきゅっと縮こまる感覚を覚えなくもなかったが、美鶴の少し照れくさそうな表情を見ていると、そんなことはどうでもよくなった気がした。

 

 二人して清々しくも面映ゆい気持ちで見つめ合っていたが、ふとした瞬間、美鶴はもじもじした様子で視線を真下に向ける。

 猛もつられてそちらに目を向ければ、猛の逸物が未だ反りあがるように屹立して硬さを保っているまま、美鶴の下腹に押しつけられていた。

 

「その、何だ。私たちくらいの年頃の男子は、みんなこんなに……元気? なのか?」

 

 耳まで羞恥心で真っ赤に染めつつ、美鶴はまじまじと観察している。

 彼女のおぼろげな記憶の中では、すでに片手では足りない程度には猛は射精していたはずだった。

 だというのに、つい先ほどの絶頂でもヴァギナからあふれるほどの液量

 を出していた。

 

「いや、流石にこれほど出るのはおかしいよ」

「ふうん? 覚えたてのなんとやら、というやつか」

「言い方……、でも当事者として否定しきれない」

「やはり、シャドウから何らかの影響を──」 

 

 何か考え込むようにしながら、美鶴は猛の陰茎を愛おしそうに触れ、優しくさすり始めた。

 

「み、美鶴。そんなことされると」

「ん? あぁ、すまない」

 

 猛の恥ずかしそうな抗議に返事をしても、美鶴の手は止まらなかった。

 手が体液で塗れるのも気にすることもなく、肉鞘をさすり、カリ首を指でいじりまわす。

 

「猛も、こんな調子ではみんなの元に戻れないだろう?」

「い、いや冷水でもぶっかければたぶん」

「戻れない、よな?」

「アッハイ」

 

 猛は屈した。笑みは浮かべるのは、元来威嚇のためだったという。

 それが真実であるかどうかはともかく、彼女の笑顔は有無を言わせぬものがあった。

 

 ガチガチに固まった男根をつかんだまま、美鶴は洗面台の広い縁にその形のよい尻を乗せ、照れくさそうに両膝を開いてみせた。

 

「さあ、いいぞ」

「いいぞって……いいのか?」

 

 とまどった様子の猛は聞き返した。ナニをつかまれたままでは、全く様にならなかったが。

 

「もちろんだ。さっきまでの私たちどこか……、どこか歪だった。しかし、これからは違う。改めて、私のパートナーとして──恋人として、君が欲しい」

「美鶴……」

 

 思わずにじり寄った猛の肩に手を添えて、美鶴は小さく笑うように言った。

 

「それにだ、私とて女子高生の一人であるのに変わりはない。恋人とのセックスなど五本の指に入る程度には興味はあるさ」

「普段の美鶴からは想像もつかないな」

「タケルだって、私をオカズに自分を慰めるぐらいはしただろう? 女もそう変わらないものだ」

「今度くわしく聞こうじゃないか」

「だ・め・だ」

 

 浮かんだ笑みは照れ隠しか、それともじゃれあいか。

 顔を寄せた猛を美鶴は受け入れた。

 やわらかな唇を求め合い、小さく突き出した舌先を触れあわせる。

 

「ん……美鶴、ありがとう」

 

 一度離れたところで、鼻先を擦れあわせながら猛は言う。

 

「私の方こそ……」

「美鶴、その先は俺に言わせてくれ。──君が好きだ、美鶴」

 

 すでに腕と下肢で猛に抱きついていた美鶴は、柔らかなそして満足そうな顔で応えた。

 

「私も、タケルが好きだ。これからもよろしく頼む」

「もちろんだ」

 

 順番がおかしいのは重々承知であったが、二人には必要な儀式であった。

 

 あらためて気持ちを確かめ合った二人は、先ほどとは打って変わって、のめりこむように濃厚な口づけを交わし始めた。

 唇を開き、舌を大きく差し出してからみつき、互いの口内粘膜を愛撫していった。

 混じり合った唾液をいやらしく音を立ててすすり合う。

 

「あむ、……れろ、ぢゅるる」

 

 そうこうしている内に、タケルは自身の陰茎を握りしめると、二人の体液で濡れに濡れた肉花弁の中心を探り当て、その先端を押し込んだ。

 

「んんぅーッ、んんっ……」」

 

 美鶴の瞳が見開かれ、ビクンと下肢が震えるものの、彼女は全てを受け入れるように瞼を降ろし、両足に力を入れ猛の腰を引きつける。

 初めて受け入れるように緊張し、締め上げていく美鶴の柔肉をかき分け、猛の分身が奥深くまで進入した。

 

 たまらず呼吸を求め唇を離した美鶴。

 粘性を増した唾液が二人の間で糸を引くようにつながり、垂れていった。

 

「ふ、あぁ……タケルの、硬くて大きくて、深いトコロが熱いんだ」

「美鶴の膣内、気持ちよすぎる……」

「恥ずかしいことを……あ、ふっ、あんッ、いま動かれたら──ああぁッ!」

 

 そんな美鶴の抗議も聞かずに、猛は根本まで埋め込んだ肉杭をゆっくりと抜き挿していった。

 しかし、それも初めの数回程度のことで、早々に雄の本能に負けた猛は有らん限りの力を振り絞り、欲望を美鶴へとぶつけた。

 

 パンッパンッ、パンパンッ! 

 ぐぷっ、ずぶっ、グポグポ!! 

 

 猛々しいペニスが美鶴の胎内に突き立てられる度に、彼女の快美感がたちどころに高まっていく。

 すでに短時間の間に何度となく果てた身だ。

 火がつけば後はあっという間であった。

 それは猛も同じで、通常であれば明らかに限界を越えて射精しているにも関わらず、まるで今日はじめて行為をしている感覚に陥り、ぎゅっと会陰に力をこめ堪えている状態であった。

 

 互いに口づけを交わす余裕も無くなった二人は、必死に抱きしめ合い、打ち揺すられる律動のリズムと官能の高ぶりにのめり込んでいる。

 

「アッアッはウッ! タケルっ、もうっ……ダメぇッ!」

「美鶴ッ! ふぐぅうううッ!!」

「──ァアアアッ!? ィッくぅぅぅうううッ!!」

 

 悩ましく眉尻を下げ陶酔しきった表情で猛の胸板にすがりついていた美鶴の最深部で猛の精が弾けた瞬間、一際甲高い艶めいた嬌声が放たれた。

 美鶴の、煩悩に支配された意識が真っ白になったかと思うほどの快感と幸福感が、彼女の全身を駆けめぐった。

 腰のくびれを大きく痙攣させ、猛に絡みついていた両足がピンと張りつめ、背中に立てられた指の跡に赤い筋を残していく。

 

 二人の結合部からは、行き場を失った快美感が体液となって溢れていた。

 足下にはしたたり落ちたきた潮と精液が、大きな染みとなって濡らしていく。

 

「はあーっ、はぁーっ」

 

 逸物の脈動が収まった猛は、さんざん吐精しきったのを感じたところで、腕の中で震える最愛の存在を愛おしそうに抱きしめる。

 ビクンと震える美鶴は、上気しきった顔にとろけきった表情を浮かべながら、弱々しい声をあげた。

 

「ばかもの……まだ動くんじゃ、ない……。絶頂が、気持ちイイのが止まらないんだ──くぅッ」

 

 そう言われて真下を見てみれば、汗が浮かぶ素肌の下で彼女の腹部が痙攣して震えているのが分かる。

 

「分かった」

「もう少し待って、てくれ……そしたら、みんなを助けに……行こう」

「ああ。シャワーも浴びなきゃな」

「そう、だ。服と……装備も……忘れる、んじゃない、ぞ」

「俺がやっとくよ」

 

 二人は抱き合った体勢のまま、しばらく深い満足感と心地よい気怠さに浸った。

 急がなければならないのは分かっていたが、その僅かな時間を惜しむように二人だけの時間を過ごしたのだ。

 

 

 

「ひゅー! 一時はどうなることかと思ったけど、どうにかなって良かったぜ! 俺っち達やるじゃんッ」

「じゅんぺーうるさい!」

「まぁまぁ、ゆかりちゃん」

 

 その後、無事に仲間との合流を果たし、見事に大型シャドウを討ち取った特別課外活動部は、舞台となったホテルの外で勝利を称えていた。

 

「よぉ、リーダー。悪かったな、合流が遅れて」

「いいですよ、別に。間に合いましたし、あそこから手数が増えて正直助かりました」

「そうだぞ、タケル。それにシャドウの洗脳? だったか。あんな搦め手を使ってくるとはな」

「あれには参ったよ。意識が戻ったら、あれだ。シャドウの前に美鶴をなだめるのが、また大変で」

 

 猛はいけしゃあしゃあと嘯いた。

 聞けば、リーダーの有里湊も似たようなものだったらしい。

 真田明彦は……その渋面をみれば分かる。聞かない方がお互いのためだった。

 

「さあ、みんな。そろそろ帰還するぞ。じきに陰時間も終わる」

 

 特別製のバイクとたたずむ美鶴が、全員に号令をかける。

 そして、帰ろうかというタイミングでチラチラと猛に視線をよこす。

 

「? どうした?」

「タケルはちょっと来い」

「?」

 

 遠ざかる皆の背中を送りつつ、猛は不思議そうに美鶴のそばに寄っていった。

 りりしい顔をほんのり朱く染めた美鶴は、こそこそと猛の耳元で囁いた。

 

「……二人きりの時のことは、みんなには秘密だからな」

「……分かってるとも」

「ならいいが」

 

 さっそうとバイクに跨がった美鶴が抱えたヘルメットをかぶろうとした時、何やら気になったようでその手が止まる。

 

「どうしたんだ? どこか怪我でもあるか?」

「いや、そうじゃない」

「なら──」

 

 言いよどむ美鶴は、視線を逸らしながらも恥ずかしそうに言った。

 

「全部洗い流したと思ったんだが……、タケルの、その、なんだ。アレが漏れてきたようだ」

「うっ、モウシワケゴザイマセン」

「仕方ないだろう。……洗濯の前に一度手洗いしておくさ、流石に皆のと一緒にするわけにもいかない」

 

 ぬるりとした湿り気を張り付くショーツに感じつつ、座りの悪さを気にしながら改めてヘルメットを頭に被る美鶴。

 

「どうした。後ろに乗るんだ」

「いいのか?」

「皆とは少し距離が開いてしまった。さっさと寮に帰ろう」

「そういうことなら」

 

 猛はおずおずと美鶴の後ろのシートに座り、彼女の肩を支えに掴んだ。

 

「変なところはさわるなよ、処刑だからな」

「おっかねぇな。──もっと凄いことしたのにって、ウワッ!?」

 

 余計なことを口走った猛を黙らせるように、美鶴は一気にアクセルを捻り、エンジンを唸らせながら陰時間を走り抜けた。

 

 

 

 

 それから時が過ぎ、巌戸台分寮四階トイレにて。

 

「美鶴っ、そんなに強くされるとッ!?」

 

 あむ、れろれろ、ちゅるる。んぷっ、ぢゅるるる~。

 洋式トイレのに座る猛の陰茎を、美鶴は大きく口を開きくわえ込んで、甲斐甲斐しく口唇愛撫を施していた。

 膨れ上がった亀頭を暖かな舌が這いずり回り、先端から溢れてくるカウパー液を自身の唾液と混じり合わせながら吸い上げていく。

 床に膝をつき一心に顔を上下させる美鶴の足下には、猛の精液をたっぷりと溜めこんだ避妊具がすでに二つ捨て置かれ、他には猛のズボンと下着に、美鶴の髪色に良く似合う暗深紅色のショーツが丸まってまとめられていた。

 

 あの日以来、時間を見つけては仲間の目から逃れつつも、二人は逢瀬を重ねており、この日もそんな中の一幕であった。

 

「はあッ、射精る!」

 

 ドプッ! ドプッ、びゅる……びゅ──。

 

「んっ……んく、んく。ごく……ちゅぷ、ぢゅるる。んぷぁ……」

 

 美鶴の絶え間ないフェラチオに耐えかねて、猛はあっけなく三度目の射精に達した。

 

 口内に噴出される精液を、美鶴は当たり前のように受け入れ、こくりこくりと飲み下していく。

 三度目とは思えないほど濃厚な男の精が、舌や口内粘膜に青臭さとともにまとわりつき、喉にもからみそうになるが、美鶴はお構いなしといった様子で、自身の唾液とともに嚥下した。

 すでに両手の指では数えられない程度には繰り返した行為だ。

 自分の愛撫で猛を射精に導くことに、美鶴は不思議な満足感を感じていた。

 

「んく……まだこんなに濃いのが射精るじゃないか」

 

 唇の端に残った精液をぺろりと舐めあげつつ、美鶴は逸物から顔を離し、惚けたような表情を浮かべる猛を見上げた。

 

「はぁはぁ、絶対、あの大型シャドウのせいだ」

「ふむ……。実際に猛の精液量は、常人を大きく逸脱しているらしいからな」

「あの野郎は、もっとボコボコにするべきだった」

「それ以外には後遺症らしきものは無いんだ。気長に戻るのを待てばいい」

 

 そう言うと、スカートのポケットから小さなパッケージを取り出して封を切り、当たり前のように猛のペニスへと装着した。

 美鶴は立ち上がり、便座に座る猛の膝に対面で跨がるようにして足を広げた。

 そしてスカートを指先でつまむと、猛へと見せつけるように持ち上げる。

 ショーツが脱ぎ去られ、準備万端いった様子で濡れ光る秘処が露わになる。

 

「美鶴さん? そろそろみんなが戻って──」

「最低でもあと一時間は大丈夫だ」

「後始末だってしないと」

「だったらなおさら、私を満足させてくれ」

 

 ためらうことなく美鶴は腰を降ろし、手を伸ばして猛の肉槍を潤んだ淫裂へと誘うと、ゆっくりと膣内に飲み込んでいく。

 

「はああぁぁぁ──んんっ」

 

 ぢゅぷ、ぢゅぷずぷぷぷ……。

 甘ったるい呻きと淫らな湿り気を帯びた音が、トイレの小さな個室に消えていく。

 美鶴は小さく腰を前後左右にくゆらせながら、はだけたブラウスのボタンを全てはずした。

 ずれていたブラの前ホックも外し、母なる二つの膨らみを猛の顔に押しつける。

 そして、いつものように愛しい名を呼んで身体をうち揺すっていく。

 あふれ出す官能に美鶴は身を委ねながら、勢いを増しながら何度も何度も繰り返すのだった。

 

 

 

 




あとがき
どうしようもなくバカエロ設定にほんのりシリアス背景盛り込むの好き。
○○しないと出られない部屋というものをやってみたかった。
まあ、しなくても出られる(原作設定)けど。
それと一時間しかない陰時間でこんなこと無理やろと思うけども、たぶんシャドウが時間圧縮とかなんとかやったんでしょ?というスタイル。
猛君のナニは結局元に戻りませんというオチもありましたが、原作時間軸では分かりようもないので、本編でも描写してませんです。
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