※この作品はR-18です。

一発ネタの短編まとめ   作:ナツイロ

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ニューヨークにて、ロダンより天使討伐の任務を請け負ったサムライマスター佐村勇。
墓地にて天使達を迎え撃つものの、たまたま居合わせたシスターを庇ったことで瀕死の重傷を負うが、実はシスターは歴戦の魔女で……?




ベヨネッタ編
R-18 ベヨネッタ サムライマスターを癒やし、つまみ食いもする話 ★いまここ


 

「ぐううううぅッ!?」

 

 業界でもそれなりに名を知られたサムライマスターが咄嗟に動いた結果は、腹に大穴を開け戦闘不能に陥るというものであった。

 

 ここは、ニューヨーク郊外の寂れた集団墓地。

 スラム街にあるザ・ゲイツ・オブ・ヘルの主、ロダンより斡旋された任務により、天使の討伐を受けた佐村は単身、墓地へと突入。

 事前の情報とは異なり、天使の数が大きく膨れ上がっていたが、何とかしのいでいた。

 しかし問題発生、いつの間にか長身のシスターが墓地にいたのだ。

 超常存在討伐を生業とする佐村としては、民間人を犠牲にするわけにもいかず、黒縁めがねをかけたシスターを背中に庇いつつ、天使達の攻撃を迎撃しつづける。

 しばらくは膠着状態を維持できたが、機動力を失った佐村は少しづつダメージを負っていき、最後にはシスターの背後より迫っていた天使の攻撃を受け流しに失敗、その身で受け止め重傷となってしまった。

 腹部の大穴はもちろんのこと、全身のいたる所が傷を負い、戦闘服もズタズタに引き裂かれ半分ほど服としての機能を果たしておらず、腰のベルトも千切られてズボンが腰に引っかかっているだけの状態であった。

 

「あらまぁ、大変ね」

 

 激痛と血液を失ったことで視界が狭まっていく中、佐村は場違いな言葉を耳にした。

 この場にいるのは自分とシスター(?)だけ、こんなのんきな声をこぼす余裕など無いはずであった。

 

「魔女の私が庇ってもらえるなんて、まるでお姫様にでもなった気分だわ。ナイト様というより、お侍さんだけど」

 

 ヒールの高いブーツを鳴らして、シスターが佐村の前に出た。

 そして、足下で刀を地面に突き立て必死に立ち上がろうとしている佐村をちらりと見やる。

 

「選手交代よ。あなたはそこで待ってなさいな」

 

 口元に艶めかしいホクロを携えたシスターは、胸元からどこからともなくキャンディを取り出して佐村の口に突っ込んだ。

 

「痛み止めと回復効果のあるロリポップよ。味はともかく効き目はばっちりよ?」

 

 視界が真っ赤に染まりつつある佐村は、口に含まれたそれをかみ砕いて飲み込んだ。

 確かに効果はある、痛みはマシになった。

 しかし失った血液はすぐには戻らず、傷も塞がっていない。

 シスターの言葉を無視した佐村は、強引に立ち上がろうとするもバランスを崩してそのまま地面に這い蹲ってしまった。

 

「もう、頑固ねぇ。大人しく待ってなさい」

 

 シスターがその修道服を脱ぎ捨てた瞬間からは、彼女──アンブラの魔女、ベヨネッタ──の独壇場であった。

 両手両足に装着された銃を巧みに操り、文字通りに戦場を踊って天使達を討ち取っていた。

 モデルをやっていると言われても違和感のない長身の美女が、そのしなやかに伸びた手足を繰り出し、次々に天使を葬っていく。

 縦横無尽に銃を撃ち放ち、跳ねるように動き回るベヨネッタを見て、佐村は見ほれたように視線で彼女を追った。

 強さと美しさ、そして妖艶さが矛盾無く合わさったような姿は、どうしようもなく佐村の心を掴んで離さなかった。

 

「い、いったい何が……」

「よぉ、サムライマスター。ヘマしたな」

 

 いつの間にか、地面を舐めていた佐村のすぐそばに、今回の仕事を斡旋した男が現れていた。

 名をロダン、サングラスをかけたスキンヘッドの謎多き大男である。

 ニューヨークでこの手の仕事を受けるには、彼を通すのがこの地の常識であった。

 

「ミスターロダン……彼女は」

「魔女だよ。お前さんもそれなりにこの業界にいるんだ、噂ぐらいは知ってるだろ? 庇わなくたって、あいつは自分でどうにかしたさ」

「勝手に身体が動いたんだ。ぐうっ……別に後悔しちゃいない」

 

 身じろぎしただけで激痛が走る佐村。

 呻き声に血が混じるも、出血を止めようと腹の穴を手で押さえていた。

 

「そうかい。──死にかけじゃなけりゃもう少し様になっただろうに」

 

 

 

 喧噪が止んだ。

 硝煙が立ちのぼる拳銃の筒先で、黒縁めがねをクイッと直しながら、ベヨネッタが戻ってくる。

 

「はぁーい、ロダン。やっぱり、あなたのとこから来た子だったわね」

「試験のつもりだったが、トラブルがあったようだな」

「ちょっと数が多かったみたい。だけど、私を庇わなければ何とかしたんじゃないかしら」

「ベヨネッタ、お前にしては高評価じゃないか。気に入ったのか?」

「悪くない気分だったわ。私がナイトに守られるお姫様になるなんて、ね」

「彼は日本人だから、サムライだな」

「サムライソードだったかしら? 使ってみるのも良いわね」

「準備しておこう」

「お願いするわ」

 

 ベヨネッタはそう言うと、地面にうつ伏せでうめく佐村に向き直った。

 

「ねぇ、あなた。大丈夫?」

 

 ベヨネッタは地面に膝をつき、そっと佐村を仰向けにした。

 痛みを耐える佐村は、腹部の穴を手で塞ぎながらも、かろうじて意識を保っている状態であった。

 全身が傷だらけの状態で、みるからに痛々しく、地面には血が染み込んでいた。

 

「あんた、強かったんだなっ……。余計な世話をしたみたいだ」

 

 息も絶え絶えといった様子で、佐村は譫言のようにつぶやいた。

 

「そうかしら。か弱い乙女としては嬉しかったわよ?」

「笑えないジョークだ」

「ロダン?」

「おっと、用事を思い出したぜ」

「全くもう」

 

 茶々を入れるロダンに眉をつり上げて銃口を向けるベヨネッタだったが、両手を挙げて退散する姿を見て嘆息する。

 

「好き勝手言ってくれちゃって……あら、ちょっとまずいわね」

 

 意識が朦朧とする佐村は、そろそろ限界を迎えそうだった。

 ベヨネッタによって回復のドロップ与えられてはいたが、所詮は一時しのぎ。

 このまま治療しなければ、自動的に墓地で葬式を行うはめになる。

 

「癒しの魔法は、あまり使い慣れてないのよねぇ」

 

 現代に蘇った魔女であるベヨネッタは、常に勝利してきた。

 そのため使う機会のない癒しの魔法を使用することは、数えるほどもなかった。

 とはいえ、力を持つ魔女には変わりなく、意識が失われつつある佐村に対して手をかざすと、温かな熱とともに彼の傷を癒していく。

 小さい切り傷は簡単にふさがり、打撲などの打ち身の痕も血色の良い肌色に戻っていく。

 

「あらまあ、ご立派!」

 

 ベヨネッタは驚いたような声色で妖艶な笑みを浮かべながら、わざとらしく視線をそちらに向ける。

 戦場にて死の危険に触れた兵士は、子孫を残すという生命体としての本能を刺激されるという。

 同じことが佐村にも起きたかどうかは定かではないが、もはやズボンの体をなしていない布地の中心から、猛々しく屹立する逸物がそそり立っていた。

 

 癒しの魔法が傷を塞いでいく度に、ペニスは敏感に反応するように震え、赤く充血して膨れ上がった。

 

「どうしようかしらねぇ」

 

 艶めかしく濡れたように光る唇を舌で舐めつけ、ベヨネッタはそう独り言をつぶやいた。

 横たわる佐村を見れば、血色は良くなり傷は塞がったもの意識は戻っておらず、このまま放置するのも据わりが悪い。

 それに知らなかったとはいえ、男に庇われた経験が実に新鮮な体験としてベヨネッタには感じられていた。

 強者として扱われ、自身もそう振る舞ってきたベヨネッタにとって、これまでの記憶ではなかった経験であった。

 

「仕方ないから、連れて帰りましょうか」

 

 全く嫌そうな表情も浮かべずに、ベヨネッタは眠っている佐村の肩に手を置いた。

 倒れた戦士を労る妖艶な美女。

 それだけ見れば絵にもなっただろうが、未だに勃起しつづけるペニスが色々と台無しである。

 

「あなたのために慣れないことをしたのよ? ちょっとだけ、お返しをもらっても良いわよね?」

 

 ベヨネッタはそう理論武装をして結論を出すと、佐村を連れてブルガトリオを抜け、自宅として確保している魔女の家へと帰った。

 こうして、佐村は魔女の大鍋に放り込まれることになったのだ。

 

 

 

 佐村が意識を取り戻した時、視界に移ったのは知らない天井であった。

 手触りの良いシルクのシーツを腰元にかけられただけの、殆ど裸の状態で天蓋付きのキングサイズベッドに眠っていたらしく、佐村は視線を動かし周囲を観察する。

 どことなく古いヨーロッパ地域の屋敷を思わせる内装で、マホガニー製の大きなデスクや何やら実験器具が設置されている一角も見える。

 

「ここは……」

「あら、目を覚ましたようね」

「あなたは」

 

 声の方へと目を向ければ、ベッドに横になる佐村を面白そうに見つめるベヨネッタの姿があった。

 彼女はそのしなやかに長い脚を組み、美しく整った双丘を強調するように腕組みをして、ベッドに腰掛けている。

 背中が大きく開いたボディスーツに身を包んでいるその姿は、佐村にとっては実に目の毒であった。

 

「治療してくれたのか?」

「えぇ。あなた、あのままじゃ死んでたもの」

「ありがとう」

「いいのよ。ところで名前は?」

 

 全身が筋肉痛のような状態で硬直している佐村は、何とか顔を動かして傍らで見おろしているベヨネッタを見返す。

 正直にいって、佐村の人生でこれほどの美女にお目にかかったことは無かった。

 彼女に見られていると、佐村はどうにも落ち着かない。

 

「佐村勇(さむらいさむ)だ」

「ベヨネッタと呼んでちょうだい。それにしても、サムライ・サムなんて面白い名前ねぇ」

「名前は勇(いさむ)だ、姓が佐村(さむら)」

「そう、ならイサムね」

 

 よろしくね、と微笑むベヨネッタの笑顔に、佐村は気恥ずかしそうに視線を逸らしてしまう。

 そんな姿を興味深そうに観察するベヨネッタは、ベッドに横たわる佐村の腹部をまたぐように膝をついて、美しく艶めく黒髪を靡かせながら佐村の顔をのぞき込んだ。

 黒髪が佐村の顔をくすぐる。

 

「ねぇ、イサム。私、あなたの治療でかなりの魔力を使っちゃったのよね」

「すまない……多少の蓄えはあるんだが、君の求めるだけのものがあるかどうか」

「この状態でお金の話なんて無粋だわ。魔女が魔力を使ったのよ? もちろん、魔力で支払ってもらうわ。あなたの身体でね」

 

 妖艶な笑みを浮かべて、ベヨネッタは言い放った。

 身体が動かせない中、佐村は頬をひきつらせながら答えた。

 

「俺には魔力なんてないぞ」

「ええ、そうね。でも、かなりの生命エネルギーをあなたから感じるわ。特にここからはね」

 

 ベヨネッタは人差し指で佐村の唇に触れると、そろそろと下へ下へと滑らせていき、喉元に触れ、温かな手のひらを心臓に押し当て、鍛えられた腹筋をなで下ろした。

 そして遠慮する様子もなく、佐村にかけられていたシーツの内側でずっと自己主張していた肉棒を掴んだ。

 佐村がずっと羞恥心で恥ずかしそうにしていたのは、そんな事実もあったからなのだが、ベヨネッタはお構いなしだった。

 

「知っていて? 童貞から得られる魔力は凄いらしいわよ?」

「恥ずかしい……いっそ殺してくれ」

「やぁねぇ、それじゃ助けた意味ないじゃない」

 

 なぜ童貞が分かるのか、そんなことは佐村には聞けなかった。

 ベヨネッタはというと、そんな佐村に見せつけるように、彼の太股へとその形の良い臀部を降ろして、ぴたりと身体に張り付くボディスーツ越しに自身の秘処を佐村の逸物へと押し当てている。

 すでに溢れ始めたカウパー液がベヨネッタの股間を淫靡な様相に濡らしていくが、彼女はあえて擦り付けるように腰を小さく揺すった。

 

「私とは……イヤかしら?」

 

 見え透いた演技であったが、それでも佐村には効いた。

 淡い刺激を受けるペニスがビクンと震える。

 

「そうじゃなくて──困惑している、正直なところ」

 

 つい視線を反らしてしまう佐村であったが、ベヨネッタは言質を得たと言わんばかりに笑みを浮かべる。

 

「心配しないで。治療の副作用で動けないイサムは、天井の染みでも数えてなさいな」

「普通は男女逆じゃないか?」

「魔女と戦士では、そんなものよ」

 

 再び身体を前に傾け、佐村の顔をのぞき込んだベヨネッタは、彼の頬にそっと手を添えると、瞼を降ろしてその柔らかな唇を男のそれへと重ねた。

 硬直している佐村は驚きから目を見開くが、次第に力が抜け彼女を受け入れるように目を閉じた。

 重ねられるだけの口づけから、小さく吸いつくように唇を求めるベヨネッタ。

 さらには佐村の唇を押し開けるように舌先を差し入れると、口を大きく開きねっとりとした唾液をまとわせながら、佐村の舌を求め、こすりつけ、絡ませ合った。

 つるりとした歯列表面を滑るように舐め、柔らかく温かな口内粘膜を丹念に愛撫して、ざらりとした舌を押し当てあう。

 荒い鼻息で呼吸しながら、のめり込むように濃厚な口づけを交わしあい、二人は互いの口内分泌物質が混じった粘液を嚥下し続けた。

 

 あむ……れろ、ちゅる──ごくり。

 長いとも短いとも判然としない中、ベヨネッタは満足した様子で顔を少し離した。

 垂れ落ちる唾液が艶やかに糸を引いた。

 唇が妖しく濡れ、やや興奮したように頬が紅に染まっている。

 

「思いの外やるじゃない。以外と遊んでいたのかしら?」

「ずっと修行の毎日だったさ。女性の手に触れることだって、学校でやるフォークダンスぐらいしかない。自分で言ってみても悲しいが」

「想いを寄せられたことぐらいあったのではなくて?」

「その頃には、もうこの稼業をやると決めていたんだ。自然と周りとの距離を置いてしまっていた」

「孤独な生業よね」

「それには同意する」

 

 ベヨネッタは真剣な面もちで聞いた。

 

「後悔してる?」

 

 主語がない、抽象的な問い。

 しかし、佐村は迷わず答える。

 

「いつだって誰かの不幸が絡むこの仕事で、罵倒されることもあるが、間に合って感謝されることだってある。そんなときは、この道を選んで良かったとは思うよ」

「そうなの」

「今回の怪我だって、後悔してないさ」

「……えらく格好つけるじゃない?」

 

 佐村の言葉にキョトンしたかと思うと、ベヨネッタは嬉しそうな顔をして尋ねる。

 

「『武士は食わねど高楊枝』といってな」

「サムライのことわざかしら」

「男は昔から見栄っ張り、って意味だ。確かそうだった気がする」

「適当ねぇ」

 

 くすくすと笑うベヨネッタ見て、佐村も不思議と笑みを浮かべた。

 こうして会話をしていれば、彼女が魔女ということすら忘れてしまうほど、普通の自立した大人の女性としか見えなかった。

 ただ、枕詞にとんでもない絶世の美女とつくが。

 

「さて、そろそろお楽しみを始めましょうかしら」

 

 姿勢を起こしたベヨネッタがメガネをクイッと持ち上げながらそう言うと、唾液でぬめる唇を舌でいやらしく舐めあげる。

 そして、男の情欲を掻き立てるような仕草で中腰になり、見せつけるように股を大開きに割り開いて、佐村の視線を釘付けした。

 

「そんなに、情熱的に見られると恥ずかしいわ」

 

 全く恥ずかしそうには見えない彼女に言われても、佐村は目を反らすことは出来なかった。

 佐村の視線がなめ回すようにベヨネッタの肢体を動き回る。

 ベヨネッタは、熱を持った佐村の目が自身の肉体を走る度に、ゾクゾクとした悦楽を感じていた。

 そんな佐村の目に焼き付けるように、ベヨネッタの手のひらが美しい肉体の表面を妖しく撫でつけていく。

 自身の頬から喉元、ボディスーツの内側でたわわに膨らむ美乳を持ち上げ、堅く浮かび始めた乳頭を指先でコリコリといじる。

 

「ぁん」

 

 甘いうずきに熱の篭もった声を漏らしながら、より大胆に身体をまさぐり、手のひらを下半身へと下げる。

 腹部をゆったりとした動作で滑り下ろすと、形良く引き締まった臀部を撫でつけ、太股から両膝へ、そして内腿へと手のひらを這わせていく。

 

 佐村は動けない中、目をぎらつかせていた。

 そんな佐村の視線を一身に浴びながら、ベヨネッタの指が鼠蹊部に触れた。

 そして、自身の陰部をスーツ越しに濡らしていた雄の粘液を細く長い指先にまとわせ、漆黒のスーツが股間にピタリと張り付いて浮かび上がっていた縦筋に沿わせ、もったいぶった仕草で擦り込んでいく。

 

「はあぁん。イサムのこれ、もうこんなにヌルヌルしてるじゃない。ローションは……んっ、要らないわね」

 

 瞼をそっと降ろし、ほぉ、と熱いため息をもらしつつ、ベヨネッタの指は自身の陰部を慰める。

 ベヨネッタは、自分の秘処が熱く潤み始めるのを感じた。

 陰唇に張り付いたスーツの内側から染み出した分泌液が、佐村のそれと混じり始めている。

 もう準備は十分だ、ベヨネッタはそう判断したようで、大きくの中指を差し伸ばすと、会陰からへそまでゆっくりと滑らせた。

 するとどうしたことか、指の動きに合わせ、ボディスーツがパクリと割り開かれていき、妖しく濡れ光る淫裂と真っ白い素肌が佐村に差し出されるように晒されたのだ。

 佐村は思わず、ゴクリと生唾を飲み下した。

 

「美しい……」

「うふふ、ありがとう。イサム」

 

 ベヨネッタの指は胸元にまで動かされ、ボディスーツの前側は完全に分かたれた状態になった。

 それでも残りは彼女の身体に張り付いたままで、佐村にはどういう絡繰りなのかさっぱり検討がつかなかったが、それは脇に置いた。

 そんなことよりも、彼女の行動に意識が向いていた。

 

 ボディスーツをはだけさせたベヨネッタは、指先に残った佐村の体液を満足そうな表情で口に含むと、ちゅぽんと指を引き抜いた。

 そして、大きく開脚したまま腰を下ろしていき、佐村のいきり立ったペニスを右手を添え、左手で淫蜜が染み出した肉花弁をクパリと割り開いた。

 鮮やかに充血したピンク色のラビアと膣粘膜が愛液にまみれ、小さくしぼんだ膣口の先で襞肉が収縮するようにうねっている。

 

「見えるかしら。イサムが欲しくもうこんなになっちゃったわ」

 

 溢れる蜜が滴となって佐村の亀頭に垂れ落ちる。

 そんな淫猥極まる情景に、ペニスはより堅く屹立し、血管が浮き出して脈打つ。

 

 ベヨネッタは我慢しきれないといった様子の剛直を、自身の熟れた果肉の割れ目に誘い、蕾の中心に肉槍の切っ先をあてがう。

 そして、佐村の初めてを味わい尽くすかのようにゆったりとした仕草で、自身の膣内へと飲み込んでいった。

 膨れ上がった亀頭が小さく窄まる淫口を強引に押し開き、まとわりついてくる襞肉の締め付けをものともせず、うねり狂う膣洞をかき分け突き進んだ。

 大きく張り出す肉傘が、愛液をかき混ぜ襞肉の列を乱していく。

 

「ううぅん……いいわぁ、熱くて堅くて逞しいのが……あぁ、私の膣内が広がっちゃいそう」

 

 ベヨネッタは、陰茎の凹凸を敏感にヴァギナで感じ取りながら、根本まですっぽりとくわえ込んだ。

 

「はあぁん!」

 

 真下の佐村に体重を預けきったところで、魔女の聖域の入り口に雄の肉杭が力強く押し当てられる。

 ベヨネッタはたまらず甘く切ない呻き声をもらし、反射的に佐村のペニスをきゅうきゅうに締め上げてしまう。

 

「うぅっ!」

 

 佐村は些か情けない声で唸り、早々に果ててしまった。

 絶世の美女にからめ取られ、魔女の名器で童貞を捨てればそうもなろうというものだ。

 佐村は動けないままでも、弾けるような快美感を股間に感じ、官能の発露に腰を震わせた。

 

「ああぁ……熱いのが、いっぱい」

 

 どぷッ、ビュー、ビュルルル! 

 

 濃厚で熱くたぎる白濁粘液が、ベヨネッタの膣内へと目一杯注がれていく。

 濁流となった雄の体液が膣奥で溢れかえり、行き場を失った精液が陰茎を締め上げる襞肉を濡らしながら結合部から滲み出た。

 自身の最深部で生まれた熱に、ベヨネッタは思わず下腹部を愛おしそうに撫でつける。

 

「そんなに私のおマンコ、気持ちよかった?」

「……くっ、恥ずかしくて死にそうだ」

「何いっているの、イサム。夜はこれからじゃない」

 

 ベヨネッタの、全くバカにした様子の無い声色であった問いに、佐村は羞恥心にまみれた顔を背けたが、彼女は気にした様子もなく意味深な笑みを浮かべている。

 

「まずは、これね」

 

 ベヨネッタは人差し指を唇に触れさせると、何やら佐村の知らない言語で呪文らしきものを唱え、その指を彼の腹部へと押しつけた。

 すると、ベヨネッタの指先が光りを帯び、そのまま佐村の体内へと吸収されていく。

 

「今のは?」

「あなたが元気になるおまじないよ。言ってしまえば、朝までギンギンのドバドバね」

「危ない後遺症はないんだろうなッ!?」

「いやだわ。二三日勃たないだけよ」

「信用するからな」

「もちろんよ、心配性ね」

 

 そんな佐村の心配を気にした様子も無く、ベヨネッタはウインクを決めた。

 美女にそんなことをされれば、それだけで許してしまいそうになる佐村。

 これも魔女の魔法か何かだろうか。

 

「そして、こっちは私の、ね」

 

 たった今呪文を施した指先を、今度は自分の口に含ませ、たっぷりと唾液をまとわせたベヨネッタは、指先を自身の下腹部へと伸ばす。

 そして、指先で不思議な文様を描き出す。

 彼女のへそのちょうど真下あたりに、手のひら程度の大きさのハートマークに周囲を蝶の羽をあしらったタトゥーらしき文様が顕れた。

 

「ちゃんと見てるのよ?」

 

 ベヨネッタがそう言うと、下腹部の文様が淡い光を発しはじめ、術式が発動する。

 

「あ、あ、あーッ、ああぁんッ!」

 

 突然の嬌声、さらけ出す白い喉元、わなないて震える身体、大きく開脚したままピンと張りつめる足先。

 そして、佐村の視界には、絶頂に震えるベヨネッタとの結合部で、彼の白濁液が光の粒子となって彼女の腹部へと吸収されていく光景が映っており、ハートマークのとがった部分に何かが充填されたのが見てとれた。

 

 美しく流れる黒髪を大きく乱れさせ、ベヨネッタは想像よりも強い快美感に戸惑いを感じつつも驚嘆していた。

 やはり自分の目は間違いなかったらしい。

 その証拠に、魔力がある程度貯まっているではないか! 

 

「ううーん……」

「大丈夫か?」

 

 身体を小刻みに震わせうっとりとした表情で天をを仰ぐベヨネッタに、佐村は心配そうな声を投げかけた。

 

「問題ないわ。イサム、凄いじゃない! あなたに注がれたザーメンでこんなになってるわ」

 

 ハートの文様を埋めるように顕れた染みを、ベヨネッタは嬉しそうに手を当てていた。

 

「俺にはさっぱり分からんが」

「もっと効率が悪いものだと思っていたのだけど、きっと相性がいいのね。私たち」

 

 満足そうな感想を口にしつつ前傾姿勢となったベヨネッタは、ボディスーツを消失させると、下腹を佐村にのしかかるように密着して、顔をのぞき込んだ。

 

「そういうものか?」

「きっと、そうよ。そう考えた方が素敵じゃない?」

 

 柔らかな双丘が佐村の胸板に押しつぶされながら、ベヨネッタはあえかな唇を重ねていく。

 

「はふ……む……」

 

 塞ぐような形で重ねられた唇の隙間から、温かくぬめた感触が佐村の口腔に進入する。

 そんなベヨネッタのいやらしく蠢く舌を、佐村もおずおずといった仕草で受け入れ、同じように絡ませすり付けあう。

 

「んっ、ちゅる……」

 

 濃厚な口唇愛撫をのめり込みながら、ベヨネッタの腰が自然と動きはじめ、小刻みに揺すっては佐村の陰茎を出し入れさせると、次第に激しさを増していった。

 

「はっ、あっあんっ」

 

 膣内を抽送するペニスが泡立ち始めた膣分泌液をまとい、ぬらぬらと妖しく光る。

 口づけを交わしたまま、ベヨネッタは器用に腰を持ち上げ振り下ろす。

 

 ぬぷっ、じゅぷッ。

 ギシッ……ギシッ……。

 

 肉体がぶつかる淫らな水音に併せて、古めかしい天蓋付きベッドが軋しみ、一定のリズムで音を立てた。

 

「ねぇ、分かる? イサムのペニスが膣内で出たり入ったり……あぁッイイわぁ」

「ぐぐっ」

「我慢しちゃだめよ、全部私に出しなさいな」

 

 ギッ、ギッ、ギシッ! 

 パン、パン、パチュッ! 

 

 激しさを増すベヨネッタの魅惑的な腰使いに、佐村の我慢も限界へと達し始める。

 眉間にしわを寄せ下唇を噛み堪える佐村。

 そんな表情に嗜虐感をくすぐられるベヨネッタは、両手を彼の厚い胸板に押し当て、男の乳首を優しくいじりつつ、堅く膨れた陰茎を妖しくうねる膣肉でキュウキュウに締め上げた。

 

「はぅッ!?」

「あぁああ、あああぁぅぅッんン──!!」

 

 佐村は一度目の射精に負けず劣らず、弾けるような快美感を伴う感覚に意識を焼かれながら、ありったけの精をベヨネッタの膣内へとそそぎ込んでいった。

 脈打つごとに鈴口から濃厚な精液が勢いよく飛び出していく。

 

 熱くたぎった白濁の濁流がなだれ込むそばから魔力へと変換され、ベヨネッタの意識を快楽で染めていった。

 佐村の男根を一心に受け入れる下腹部の最深部から、艶めかしくくねらせる身体全身に、官能の紫電が一瞬で駆け抜け、長く美しい黒髪を振り上げるように身体を仰け反らせると、四肢をワナワナと震わせ、絶頂に陶酔した。

 

 少しばかり意識が官能の渦にたゆたう間、二人は繋がった姿勢のまま静止していた。

 聞こえるのは荒く熱っぽい呼吸音と、佐村の精が光の粒子となってベヨネッタに取り込まれる瀟洒な鈴音のみだ。

 

 先に意識が戻ったのは佐村であった。

 視界の中心には、彼の腰に跨がったまま、四肢をだらんと力なく伸ばし身体をひくつかせたベヨネッタの魅惑的な色気をむんむんと醸し出す裸体。

 佐村は痛む身体にかまわず上体を起きあがらせ、彼女の肉体を抱きしめる。

 

「あんっ、イサム? 身体はもういいのかしら」

 

 たわわに膨らむ柔らかな双丘に顔を埋めた佐村に、ベヨネッタは表情を綻ばせて優しく腕を回す。

 

「痛みはあるが、我慢できるくらいだ」

「私のおっぱいには我慢できないのに?」

「それはそう」

「うふふ、夜は長いもの。私だけ楽しむのはもったいないものね?」

 

 面白そうに笑みを浮かべるベヨネッタ。

 そんな彼女の視線から逃れるように、佐村は恥ずかしさを覚えつつも眼前に差し出された乳房にしゃぶりついた。

 

「んんっ! イイわ……そう、優しくね。女の子は繊細なんだから、痛くしちゃだめよ?」

 

 薄明かりに照らされた宵闇の中、テクニックも何もない佐村の愛撫を、ベヨネッタは全身で受け入れていく。

 彼女の言ったとおり、二人の悦楽の宴はまだ始まったばかりであった。

 

 

 

 

「んっ! ぅンっ! イサム、もっと、もっと突いて!」

「はぁッ! はぁッ、ふッ!」

 

 一晩中まぐわい続けたベッドは乱れに乱れ、乾く暇もなく生み出される体液にまみれたシーツは染みを作ったまましわくちゃになり、そんな惨状の中心では、両膝立ちになったベヨネッタを、佐村が背後から一心不乱に腰を打ち付けていた。

 身体をぶつける度にベヨネッタの尻肉が波打ち、乳頭を浮かせた豊満な乳房が跳ね回る。

 堅く膨張した剛直が激しく抽送され、ぐちゃぐちゃに愛液をかき混ぜながら魔女の胎内へと切っ先を突き立てた。

 

「はぁッ、ベヨネッタ! うぅッ!」

「いいわっ、キて! 全部、射精して!! アあぁ嗚呼Ahhhhッ!?」

 

 弾けた欲望がベヨネッタの子宮に直接注がれていく。

 絶頂に身体が跳ねたベヨネッタを、佐村が背後から力強く抱き留め、強引に唇を重ね合わせ果てきるまでつながり続けた。

 

 どさり、とオーガズムに打ち震えるベヨネッタの背後で、佐村が力つきたようにベッドに大の字に倒れ、股間を白濁に濡れ光らせたまま寝息を立て始めた。

 分厚いカーテンの隙間からは朝日の光軸が差し込まれ、薄暗がりの室内を明るく照らし始めた。

 

「んもう、いいところだったのに。……あら、もう朝なの?」

 

 ぺろりと艶やかな唇をなめたベヨネッタは、陶酔した表情を浮かべ物足りなさそうな言葉をこぼす。

 

「私の魔力も満タンね、むしろ余っちゃったかしら」

 

 下腹に浮かび上がるハートと蝶の文様を満足そうになで回し、一晩中佐村の欲情を受け止め続けたヴァギナから垂れ落ちる精液を愛おしそうに眺めている。

 

「もったいないし、使っちゃいましょう」

 

 パチン。ベヨネッタが小さく指をならすと、風が彼女の身体を駆けめぐり、情事の痕跡を消していく。その間にも、佐村の精が魔力に変換され続け、ベヨネッタは悦楽を堪能するように身体を震わせ、自身の身体を抱きしめていた。

 

 魔力の風は散々まぐわい続けたベッドにも効力を発揮しており、残ったのは気持ちよさそうに眠っている佐村だけであった。

 

「さすがに限界だったみたいねぇ」

 

 美しい黒髪が蠢いて、漆黒のボディスーツをまとったベヨネッタが、そんな佐村の隣にそっと腰掛ける。

 

「今は寝かせておきましょうか」

 

 細く長い指先を佐村の黒髪に滑らせ、ベヨネッタは微笑みを浮かべながら男の寝顔を優しく眺め続けた。

 

 

 

「もう身体は良いのかしら?」

「あぁ、貴女のおかげで十分に回復できた」

「それは良かったわ」

 

 その後、意識を取り戻した佐村は、甲斐甲斐しく世話を焼くベヨネッタによって数日間の療養を経て十二分に英気を養い回復した。

 ズタズタになった一張羅までベヨネッタによって修復してもらった彼は、やや気恥ずかしそうにそれに腕を通すと、改めてベヨネッタに礼を述べる。

 

「ベヨネッタがいなかったら、あのまま死んでいるか、再起不能の後遺症が残っていたはずだ。本当にありがとう」

「私が好きにやったことよ。別にかまわないわ」

「うん、貴女はそう言うだろうな」

 

 日本式に深々と頭を下げる佐村の姿に、どうも据わりの悪さを覚えるベヨネッタ。

 さっさとその頑固な頭を戻させると、ロダンの経営するバーへと通じるゲートを開いた。

 

「さあ、これであの男のバーに戻れるわ」

「何から何まですまない」

「お礼はもう十分もらったわ」

 

 ベヨネッタに促され、佐村はゲート側へと振り返り一歩を踏み出そうとした。

 そんな瞬間に、ベヨネッタの呼び止める声が聞こえた。

 

「ねぇ、忘れ物よ」

「もう全部手元に──っ」

 

 改めて振り向いた佐村の視界が、ベヨネッタの顔で一杯になり、唇を塞がれた。

 数瞬か、それとも数分か。抱きしめ合った姿勢のまま、満足するまで重なり合った。

 二人が名残惜しそうに離れる頃、おもむろにベヨネッタは語りかけた。

 

「イサム、またこの街にいらっしゃいな。その時は歓迎するわ」

「……分かった」

 

 そしてベヨネッタは顔を佐村の耳元に寄せると、からかうような声色で言った。

 

「また熱く燃え上がりましょう?」

「──!!」

 

 男を堕落させる妖艶な魔女のような笑みを浮かべたベヨネッタは、返事も聞かずに佐村をゲートへと送り出した。

 

 

 

 それからしばらくして、ニューヨークのスラム街にとあるバーで、東洋人の男と美しい黒髪の美女が連れだって酒を嗜んでいる姿が目撃されたが、それはまた別の物語である。

 

 

 




あとがき
強い女性って素敵やん?

申し訳程度の人物設定
・ベヨネッタ
現代に蘇ったアンブラの魔女。
怪我の治療で恩を売ったサムライに、魔力補充のためにと言いくるめ、童貞喰を行うが、予想以上の相性の良さに、魔力が回復しきっても朝までハッスルしてしまった。

・サムライ(佐村 勇 さむら いさむ)
現代のサムライ、超常の存在を討伐するハンターでもある。
ロダンの斡旋を受ける試験で、墓地にて天使達と戦闘に入るが、シスター姿であったベヨネッタを庇って重傷を負う。
そのせいでなぜか彼女に気に入られ、治療の代金がわりに魔力を回復させるためのセックスを、治療の後遺症で動けないことを良いことに強引に敢行される元童貞。
性癖がベヨネッタに固定されてしまった。
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