「そう言えばさ、今度タツ結婚するんだって」
夫婦で夕食を食べている最中、ふと思い出したように軽く手を叩くとリアは言った
「えっと、明辰くんの事だよね?」
「そうそう、ずっと独身でやって行くと思ってたからびっくりだよね~」
大学の同級生でもあり、共通の友人でもある明辰くんの結婚にリアも嬉しそうに笑う
「うん、びっくりしたけどおめでたいね」
明辰くんはホストとして働いていて、イケメンなのもあってとてもモテると言うのは
知っている。職業柄結婚するイメージは無かったけれどそれだけ素敵な女性と出会えたと
言うことだろう。僕で言えばリアと出会えたようなものだ
「おめでたいけど、ちょっと残念。寝取らせについては今後はごめんって断られちゃった」
「あ……」
軽いノリで話すリアの「寝取らせ」と言う単語に思わず声を漏らす
明辰くんは共通の友人ではあるけれど、それだけではない
僕の寝取られ性癖を知っていて、リアの提案で始めた寝取らせプレイの相手でもある
「ふふっ、正人もちょっと残念そうな顔してるよ」
リアは明辰くんとは仲の良い友人同士というのもあって、寝取らせプレイをとても
楽しそうにしていた。そう言う事もあって残念なのは分かるけれど
どうやら僕も残念そうな表情をしていたらしい
「……残念と言うか、少し安心した気持ちはあるかな」
「安心?」
「うん、その。リアと明辰くんは凄くお似合いだと思うこともあるから……」
自慢話みたいに思われてしまうけれど、リアは美人だ。ギャル寄りで派手ではあるけれど
明るい性格で友人も多い、美人と言う事もあってとてもモテるし本人いわく
僕と付き合う前はかなり遊んでいたと言うくらい、僕と正反対と言って良い存在
僕みたいに冴えない、モブと言って良い相手と結婚してくれるなんてと
不思議に思うことは今でもある
そんなリアだから、同じくイケメンでモテる明辰くんと並んでいるとしっくりきてしまう
僕の寝取られ性癖に付き合う形で始まった寝取られプレイだけれど
リアは毎回楽しそうにしていて収まる所に収まってしまいそうな怖さも抱えていた
「暗い顔してる……って調子に乗って寝取らせプレイをしていたあたしの言う事じゃないか
不安にさせちゃってごめんね」
意気地の無い僕の気持ちを察して、こちらを気遣ってくれる
僕には勿体ないくらい素敵な女性だ
「こっちこそ、リアに頼ってばかりでごめん」
「はいっ、お互いに謝ったからこれで終わりにしましょ。それより寝取らせプレイは
どうする?」
「えっと、一旦お休みかな……?」
「ん、りょーかい」
そんなやりとりをして、今日の夕食は過ぎて行った……
「ふぁ……おはよう、リア」
明辰くんとリアの関係解消と言う事もあって、昨日はなんだか安心してよく眠ってしまった
「おはよ~、今日はゆっくりだね?まぁ休みだから良いんだけど」
そう言って笑うリアの格好を見て、内心ドキッとする
明辰くんからプレゼントされたチャイナ服をイメージさせるランジェリー
リアは派手な格好を好む事もあり、プレゼントされたそれをよく着ている
「そう言えばさ、今日この格好でゴミ捨てに行って来たんだけど
お隣さんとばったり会って驚かせちゃった」
そう言ってドッキリを成功させた子どものように楽しそうに笑うリア
ランジェリーの中は何も身につけていない、普通なら外に出る様な格好ではないけれど
良い意味で羞恥心の低いリアらしい行動だ
「そ、そうなんだ……大丈夫だった?」
だけどリアの格好は無防備で男を誘っているように見えてしまう
確かお隣さんは大学生男子だったはず、ぽっちゃり体型で性格は僕みたいに大人しい
印象を受けたのを覚えている
「うん、大丈夫だよ。向こうはとっても緊張してたけどね」
それだけ言うと僕の朝食を用意し始めるリア
何もないなら良かったけれど、無防備なリアに夫としてはヒヤヒヤさせられる事も多い
それでも強く言えないのはリアに尻に敷かれているからだけではなく
僕の寝取られ性癖も理由なんだろうなと最近思うようになった
(また寝取らせをやりたいって心のどこかで思っているんだろか)
そんな自分の心にため息をつき、気持ちを切り替えるために顔を洗う事にした
「ん~っ、二人でデートするのも久しぶりね」
伸びをしてこちらに笑いかけるリア
折角の休日だからとリアに誘われ、今日はデートをする事になった
確かにリアの言う通り、最近リアは明辰くんと一緒に居る事も多かったため
僕とデートをするのは久しぶりだ
「それじゃ行こ?」
リアは普段通り、谷間を出し、へそを出し、生足を大胆に出した露出の多い格好で
周りを歩く男たちにチラチラと見られているものの
そんな事を気にするそぶりもなく、僕の手をとって先に歩き出す
そのまま少し歩くと、近くにあるアパレルショップの前で立ち止まった
「ここって前にリアの会社で紹介してた所だよね?」
「うん、正確に言えばお店じゃなくてマネキンの着てる服のブランドだけどね
また別のブランドを紹介する事になったからチェックしておきたくて」
そう言って仕事モードになったリアは、うんうんと頷きマネキンの着ている服を
チェックしていく。ブランドの事はよく分からないけど、マネキンの着ている服は
前回と同じように露出の多い服装だ、違うとすれば今回は大人っぽい雰囲気と言う所だろうか
軽く服を見た後、隣のリアを見てみる。ファッション誌を扱う出版社に勤めているリアの
こういう仕事をしている表情は家では中々見られないため新鮮だ
「チェックおっけー!そう言えばこのブランドを紹介する事もあって
担当の人と挨拶したんだけど、あたしより一回りくらい年上の男の人だったよ」
「そうなんだ、こういうのは女性のイメージだったから意外だね」
「まぁ上に立つ人ってまだまだ男の人も多いしそんなに珍しくないんだけど
服の好みで凄く話も弾んで楽しい人だったよ。モデルもお願いされちゃったし」
にんまり笑うリアを見て、明辰くんとやっていた寝取らせプレイを思い出す
寝取らせプレイをやって行く中で、他の男との関係を匂わせる言い方は
少しクセになっているのかなと思う。もちろんそれは寝取られ性癖の僕を
喜ばそうとしてくれているからこそで、リアを非難する様な事ではない
「モデルって言うのは?」
「このブランドを雑誌で紹介する時、実際に衣装を着てモデルをしてほしいって事
なんならウチの会社に~ってスカウトされてちょっと困っちゃった」
満更でもなさそうに取引先の男とのやりとりを教えてくれるリア
リアは社交的だし、そのルックスもあって何処でも人気者だろうなと思う
「ね、正人はこういう服どう思う?」
そう聞かれ、改めてマネキンの着ている服を見る
今リアの着ている服も惜しげもなく肌を見せているけれどマネキンも負けていない
特に胸元は巨乳じゃないと着れないような露出具合でそういう意味では巨乳の
リアに似合うと思う
「うん……リアは何でも似合うと思うけど、これも凄く似合うんじゃないかな」
昔はこういう露出の多い服は好みとも言えなかったけれど
リアと結婚してそう言う服装を見慣れたからか、似合っているならいいんじゃないかなと
思えるようになった。こういう所はリアから影響を受けているんだろう
「正人もそう言ってくれるなら、スカウト……は部長に怒られちゃうから置いておいて
モデルはOKしようかな。ふふっ、楽しみにしててね」
楽しそうに笑うリアを見てふと考える
リアもまた寝取らせプレイをやって何かしら影響を受けているんだろうか
新しい獲物を求める様な、そんな肉食的な雰囲気を出しているように思ってしまった……