確率の見える世界 〜あの子とエッチできる確率は○○%!?〜 作:tomoki/名和朋樹
フランス書院eブックス様より10月25日に電子書籍版第1巻が発売されます。
0% 【1-1話】 私と付き合える確率は0%だから
【2023年6月19日】
『じゃあ…………コウ君で私のこといっぱい満たして……♡』
巨乳美少女が男の方に向けて手を広げて迎え入れる。
コウ君と呼ばれた男は襲い掛かるようにして、女の性器の中に生で反り立った肉棒を突き刺す。
『あぁん……♡ っやっ♡♡ やぁん……♡ コウ君のはいってきたぁ……♡』
僕の目にズボズボと性器同士が擦りあい、グチュグチュと泡立っているのが映る。
『あぁんっ♡ これしゅごい……♡ 心臓ドキドキしゅるぅぅ……』
男の腰の動きが早くなるほど、彼女の息もより熱く、より荒くなる。
そして、卑猥な音を身体全体から奏でながら整った顔が乱れてリアルでは見せられない顔をしている。
その快楽に乱れたアヘ顔に僕の息子はさらに硬くなる。
『そこ、敏感なとこっ……コウ君のおちんちんきもちいぃ……♡ いいとこあたって……んっ♡ いいっ♡』
男は大きく抜き差しを繰り返し、女の膣内を責め立てているのを見せつける。
それと同時に、女も大きな快楽を味わっているようだった。
『あぁっ……♡ イクゥうう……♡♡』
女は盛大に潮を吹いて、絶頂を迎えた。
ベッドの下にまで吹き飛んだ潮がまじまじと映し出される。
女の身体全体がビクビクと筋肉が収縮を起こし身体をコントロールできていない。
『みおんちゃんエッロ……。がまんできない……』
『はぁ、はぁ……いいよ♡ 私、コウ君になら……なんでもされたい……』
『ああ、くそっ……じゃあ手加減しないからな』
ベッドから立たせて隣の机に女は手をつき、大きくプルプルのお尻を男の眼前に晒しだした。
そして、男はそのままバックの体勢でガンガンガンガンと突き始めた。
一回一回しっかりと引き抜いて、おちんちんが膣内に入っていることを明確にアピールしつつ奥底へと突き刺す。
『あっ♡ ……んぅ……あ゛っ……♡ うぅっ♡ あんっ……ん゛ん゛っ……♡ これぇすきぃ……♡』
生身の人間の肉と肉が衝突し合うパンパンという破裂音が耳に響き、視覚と聴覚から僕の射精欲を刺激してくる。
『みおんちゃん……喘ぎ声ちょっと抑えろって……』
『むりぃ……♡ むりぃ……♡♡ こえでちゃうのぉぉぉ♡♡』
喘ぎ声は小さくなるところかどんどん大きく部屋に響き渡る。
『あっっ……♡♡ ぅう♡ らぁめぇ……♡ これぇ好きぃ……♡♡ コウ君もすきぃ……♡ 幼なじみだと思ってたのにぃ……♡♡ もうはなれられなぃぃい♡♡』
『はなれなくていいよ 僕も好きだったから』
『じゃあ……私のここに、注いで♡ 好きになった責任とってぇぇ♡♡』
『みおん! 中に出すぞっ……!』
出す直前になり、最後のスパートと腰が異常なスピードで突き刺さる。
でかいおっぱいがぶるんぶるんと揺れに揺れて視覚的にやばい。
『んんっ……出して……♡!ナカに全部ちょうだぃ……♡っっ……ちょうだぃ……ぁあぁっ♡♡ イクゥぅぅ♡♡ いくぅぅぅ♡♡♡』
男と女が同時に絶頂に達して、腰の動きが止まった。
そして、男が肉棒を引き抜くと、おまんこの中から白濁した液体がドロドロと零れ落ちる……。
はぁぁぁぁ……。
まじ何も考えたくねぇ………。
目の前でピロートークかなんかをしている画面をぼーっと眺めつつ、俺の手のひらの中を見る。
丸められたティッシュの中に白濁した液体がかかって生暖かい。
そして、僕の息子は元気をなくし縮こまっている。
セールしてたから買ったけど、久しぶりに大当たりだったなぁ……。
女優さんの喘ぎ声マジ可愛い。
耳元で聞きたいわあれ。
しっかし、なんでこう虚しい気持ちになるんだろうなAV見た後は。
とりあえず手でも洗っとくか……。
後処理を済ませて立ち上がり、洗面台の方に向かう。
しかしそこを邪魔してくる女の子が一人いた。
腰に手を当て、頬を膨らませて怒ったような表情をしている。
「ねぇお兄ちゃん。またヤってたでしょ。はぁ、性欲は抑えられないだろうしするのは良いけど、私がいる時間にしないでって言ったでしょ」
目の前で顔を少し赤らめている妹の
ちなみに双子だが、男女の双子は確定で二卵性双生児ってこともあって、そんなに顔は似ていない。
妹の顔は俺的には中の上くらいだとは思うが、性格が可愛くない。
最近はあんまり話すこともないし、同じ家に住んでんのに疎遠気味だ。
「別にいいだろうが。迷惑してないだろ、俺の部屋でやってんだから」
「はぁ?? 今日もイヤホン外れてたから私の部屋まで丸聞こえだったの。勉強にぜんぜん集中出来なかった。こっちは迷惑してんの。謝って」
イヤホンが外れてたなんて全然気づかなかったわ。
まぁよくあることだし知らねぇや。
それか、Bluetooth対応のイヤホンを買ってくれ。
「悪かったな。はい謝った」
「ちゃんと謝って!」
「ごめんごめん。てか邪魔だ。手を洗わせろ」
俺の通行の邪魔をしている妹の横をすり抜けて洗面台に向かう。
ティッシュで拭いたとはいえ、さっきまで精液が付いていた手で妹のことを押す気にはなれず腕で押し除けた。
ちょっとした心遣いをした俺は、内心やさしいなと思って自己肯定感を上げる。
「はぁぁ。もう。こっちの身にもなってよ。いっつも幼なじみ系のAVばっか聞こえてくるし。お兄ちゃんの性癖なんて知りたくなかった〜 きもちわるうぅぅぅ」
手を洗っている最中にも、横でなんか言ってきてる妹ににらみを利かせて黙らせる。
妹は首をすぼめて、ため息をつく。
ため息をつきたいのは俺もなんよ。
誰が好きで妹に性癖知られたいと思ってるんかね。
「まぁ、幼馴染性癖なのはちょっとは同情してあげるけどね。どうせ、さやかちゃんのこと引きずってんでしょ。なんか悪夢にうなされてるようなことよくあるし」
こいつ何しに来たんだ。
俺の邪魔して、黒歴史に触れてくるとかまじ最悪じゃねーか。
俺だって忘れたいんだぞあの日のことは。
「あ、私も手を洗おうと思ってたんだった。誰かのせいで忘れてたよ」
洗面台の前からすでに離れていた妹が戻ってきて俺とすれ違う。
なんかじろじろとこちらの方を見られてた気がするけど、まだ半分賢者タイム中の俺としては正直どうでもいい。
なんか後味悪いしさっさと今日は寝て忘れるか。
そう思い俺は自分の部屋のドアノブをひねった。
暗闇に包まれた部屋の中で、毛布にくるまっている男が一人いた。
目はうつろで、まるで何かにうなされているようなそんな様子で。
『私彼氏いるから。あと、あんた童貞でしょ。それに顔はカッコ悪いしモテないしキモイし隣居られると邪魔。私の彼氏に何一つ勝ってないから。目障り。私の前に二度と姿を現さないで。そもそも、私と付き合える
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛もうっ!!!
ベッドに横になっていたはずの俺は、いつのまにか呼吸が荒く、汗がだらだらと流れてきている。
自分の身体なのに自分でコントロールできない。
悪夢だ。それか黒歴史だ。もう何百回見たかもわからない。
妹のせいだ。これを掘り返してきたから思い出したんだ。
最悪だなホントに。
今日もあいつに振られた時のことを思い出す
呼び出してからずっとにやにやしてたのも本当に腹が立つ。
何度思い出してもむかつく。
何がかっこ悪いだ。
何がモテないだ。
何が童貞だ。
おまえはどうなんだよ。
幼馴染でずっと仲良くて、俺以外の好きな男なんていなかった。
なんなら、仲良い男すらもほとんどいなかったじゃねーか。
それなのに俺が勇気を出して告ったらこの有り様だよ。
いつも一緒に居たじゃねぇか。
デートみたいなことも何度もやってたじゃねーか。
好きってアピールしてたじゃねーか。
喧嘩して少し距離を置いていた、たった1週間で何があったんだよ。
本当は俺の彼女になっていたはずなのに。
あいつとの最後の
心の中でひたすら感情を吐き続ける。
この作業も何回目なのかわからない。
もう1年前の話なのにずっと引きずって、拗らしている。
そんなのがだめなのはわかってるんだ。
同じような状況を1度経験したのに、今回も乗り越えられない。
でも、それを乗り越えられるほど俺は強くなんかない。
こんな結末になるのなら、付き合える確率がそもそも0%なら、俺は告白するべきじゃなかったなぁ。
≪じゃあ、確率がわかってたらいいの?≫
誰もいないはずのこの寝室に、女の子の声が響いた。
そしてこの声が、俺の人生を大きく変えることになるとはまだわかっていなかった――――。