確率の見える世界 〜あの子とエッチできる確率は○○%!?〜 作:tomoki/名和朋樹
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【2023年6月27日】
女は3人寄れば姦しいというが、5人寄るとその比ではないな……。
昨日と同じように学食に向かった俺と千春ちゃんだが、今日のメンバーは違った。
6人掛けのテーブルに座っているのは吹奏楽部の先輩4人。
おそらく昨日あのテーブルにいた4人で間違いないだろう。
そして、俺の手にはいつも通りのメロンパン……ではなく、目の前にカレーライスが置かれていた。
というのも、千春ちゃん曰く昨日の部活の時にこの4人から学食のお誘いを受けたらしく、その時に俺ら2人分の昼飯奢りを提示してきたようだった。
向こうサイドの思惑はよくわからないが、後輩に彼氏ができたのを面白がってるのか、もしかしたらもっと踏み込んで寝取るのを考えて外堀埋めようとしてるのかもしれない。
こういう人たちは貞操観念ぶっ壊れてる可能性が高いのであり得ない話ではないのかもしれないか。
残念ながら千春ちゃんは(本当は)彼女でもないし、寝取り待ちという状況であるから利用させていただくのに越したことはないけど。
とはいえ4人は学年が上の先輩。
1年生である俺と千春ちゃんは、先輩の恋バナビームを全身に受けていた。
「千春がまさか彼氏連れてくるとはねぇ~」
「千春は恋愛しない人かと思ってたからびっくりだよ。ラブラブなのやばいって」
「ね、ね、千春から見てどんな人なの?」
「えっと……優しい人で……私に新しい価値観を与えてくれた人かな……」
千春ちゃんは俺の横に座っていて、この質問責めの嵐にアワアワとしながら答えていた。
そして俺は俺でこのテンションに付いて行くことはさすがにできず、なんとなく頷くくらいに留めておいていた。
まぁ俺としては知らない人との会話は恥ずかしいってだけなんだけどね。
女の恋バナってなんでここまでテンション高いのだろうか? そんな疑問が頭に浮かんでは消えた。
「千春ちゃんが恋愛する日が来るとはねぇ~」
「ね。それに見た目も結構イケてるし!ね、千春の彼氏くんは何部なの?」
「俺は帰宅部ですよ」
「ふーん。なら吹部来ない?今ちょっと人少なくてさ人手が欲しいんよ。それに千春とも一緒に居れるけどどう?カスタネットとかでいいからさ」
「いやいや。ご遠慮させていただきます」
俺は音楽とは無縁の生活を送ってきていたし、今更部活に入るっていうのはあまりね。
それにカスタネットとかでいいって、それ世の中のカスタネット奏者に喧嘩売ってるだろ。
そんなのがいるかは知らないけどさ。
「え~いいじゃん。おいでよ~」
腑抜けた声を出して俺の左隣に座っているのが、さっきカスタネット奏者を敵に回したゆうり先輩だ。
彼女持ちの男を寝取る趣味があるらしい魔性の女で、俺の次の狙う対象でもある。
そんな彼女は「いいじゃん」とか言いながら、自然な感じで左腕を掴まれて身体に抱き寄せてくる。
あまりに自然な流れであったから違和感を覚えなかったが、その腕が先輩のおっぱいに触れた感覚ですべて策略だったんだと気づいた。
おっぱいの柔らかい感触が制服越しでもわかり、むむにゅっと制服の上からでもわかるそのふくらみが潰れて視覚的にもエロい。
確かにこれを突然やられると、性欲の塊みたいな高校生にはなかなか厳しいだろう。
「そうだよ。千春とも一緒にいれるし」
「いや、俺は……部活とかやる気ないんで……」
「そこをなんとかさ。ほら、ちょっとでいいからお試しってことで。ダメかな?」
「いや……でも……」
おっぱいの感覚に追加して、上目遣いで可愛い乙女みたいな目をしてきた。
そんな可愛い顔を見せられた俺は一瞬たじろいでしまったが、右腹を摘ままれたのですぐに気を取り直して再度断った。
勿論摘まんだ相手は俺の彼女(仮)である千春ちゃんである。
後ろをチラッと向くと千春ちゃんは、ぷくっと頬をふくらませて不満をあらわにした。
「ゆうり先輩。私の彼氏を連れまわすのダメですからね」
後ろから千春ちゃんが追撃の一発を食らわせていた。
ただそれも今の話の流れというよりは、寝取り趣味があるといわれているゆうり先輩に対する挑発のようにも聞こえてくる。
そして狙った獲物は逃さない(千春談)先輩はこの挑発に乗ってくるんじゃないかと思う。
そう言う作戦をちゃんと意図したものだったのか、彼女としての本心で出てきた言葉なのかはわからなかったけれども。
ただ、その一言を聞いたゆうり先輩の顔を見て背筋がゾクッと震えた。
そして妖艶な笑みを浮かべて「へぇ……生意気な……」と小さな声でぼそっと呟いていたのを、俺の耳は聞き逃さなかった。
「私お手洗いに行ってきますけど、あつし君になんかしたら怒りますからね」
会話も弾んできたところで、千春ちゃんがそう言って席を外す。
普通に考えて、俺にちょっかいを出してくる女と残すことはしないけれども、これはゆうり先輩の出方を伺う作戦。
さっきこっそりLINEを送って意図的に席を外してくれるようにしてもらった。
千春ちゃんが学食の外に出ていくのを眺めた後、ゆうり先輩は思った通りか急にアプローチを始めてきた。
「私、他の後輩から君のことをよく聞いてるんだ。最近付き合い始めてなんかいい感じなんだって?」
「まぁ……そうかもしれませんけど……」
「いいなぁ~私も彼氏欲しいな」
俺の左隣に座るゆうり先輩はフラッと距離を詰めてきて、その首筋から甘い香水の匂いが漂ってくる。
そして耳に息を吹きかけるように甘い言葉を囁いていた。
「……えっと……ゆうり先輩って今彼氏とかいるんですか?」
「今はいないよ~」
そんなの知ってるくせにと言わんばかりのドヤ顔をして答えていた。
「だから千春が羨ましくって。あの子前に話したときは、「恋愛感情分からないので……」って言ってたのにさ、急に彼氏できるなんてさ。それでちょっと意地悪したくなった」
「はぁ……そうなんですか……」
ゆうり先輩は俺の肩とゆうり先輩の肩をぴったりくっつけるように密着させ、太ももをさわさわと触ってくる。
するするっと手が足の付け根の方に動いてきて、そして俺の息子に触れるか触れないかのところですっと手を引く。
男の性欲を刺激するうまいやり口に俺の息子はどうしても反応してきてしまった。
狙ってきていることを知っている俺でこうなっちゃうんだから、そりゃあ高校生くらいの男を狙うくらいたわいもないのかもしれない。
「うっわ。もうここおっきくなってるね。わたしで興奮しちゃった?」
耳元で本当なら悪魔であろう囁きが聞こえてきた。
今の場合だと願ったり叶ったりだけど。
「そうですね。興奮しましたよ」
「ね。そうでしょ?男の子はみんなエッチ好きって聞くし。私さ…結構上手いと思うんだけどな」
「……まぁ……そうなんですかね?」
「じゃあ私と気持ちいいことしよ?彼女持ちの男子ってなかなかいないからさ」
ブラウスのボタンをおもむろに外し、谷間を見せつけて畳み掛けるように誘ってくる。
可愛い子の誘惑のラッシュを断るのはなかなか厳しいなと、過去のやられて男たちに同情する。
「すみませんけど、俺は千春じゃないとダメなんで……」
そんな簡単に流されたらおかしいかなと思い、少し抵抗してみると、ゆうり先輩は俺の顔にグイッと顔を近づけてきた。
そして「ふーん」と妖艶な笑みを浮かべながら、俺の目を真っすぐに見つめてくる。
「じゃあそれが本当か試してみよっか」
ゆうり先輩のおっぱいがグイグイと俺の腕に押し付けられていく。
柔らかい感触が制服越しでも伝わり、むにゅっむにゅっと形を変える様はなんとも官能的であった。
「私結構上手いって言われるし、男の子を立たないくらいに骨抜きにしたことあるの。それに千春だけじゃないとだめだなんて他の人とやってみないとわからないでしょ。それを確かめるだけだったら浮気でも何でもないって」
「いや、浮気は浮気……」
「私、そこら辺の女の子よりも全然気持ちよくさせてあげられる自信があるんだけどな~」
大胆にも俺の息子の先端をズボン越しにさわさわと触ってくる。
ズボンとパンツ越しの生地の感触が俺の亀頭を刺激し、確かな快感となって脳に蓄積される。
「ほらこれ私の連絡先。もし気になったら連絡してきてよ。なんなら今日でもいいよ?」
「わたし部活全然サボっちゃうから」と言いながら、ゆうり先輩はカバンの中からさっとスマホを取り出して、QRコードを見せてきた。
「これは千春ちゃんには内緒でね?」
「連絡先手に入れたし、今日にでもやってこようと思う」
学食からの帰り道、千春ちゃんと2人並んで教室へと向かう。
「それは良かったです。でもやっぱりあつし君狙われてましたね。しかもちゃんとグループで」
その指摘は間違いないだろう。
千春ちゃんが席を外した後、テーブル越しに2人と3人に分かれていたとはいえ、他の先輩3人が全く話しかけてこないのはおかしい話だった。
ということは彼女たち4人の中で、なんらかの合意がなされていることは紛れもない事実だろう。
「あつし君はゆうり先輩のことどう思ってますか?」
千春ちゃんは俺の目をじっと見つめながら、そう聞いてきた。
その目は真剣で、嘘をついたらすぐに見抜かれてしまいそうなそんな気がした。
そして俺の中でゆうり先輩のことをゆっくりと解釈する。
まず根本的に好きか嫌いかと言われれば好きだと答えられると思った。
だって大人の色気があって可愛いし、それにエッチでおっぱい大きいしね。
ただあの様子だとはっきり言って遊びなれている。
男が好きなことをちゃんとわかってるというか、そういう雰囲気を醸し出していた。
「好きか嫌いかで言ったらまぁちょい好き寄りの普通かな。俺は千春ちゃんの方がかわいいし素直だし好きだよ」
そう言って俺は千春ちゃんの頭を撫でる。
さらさらとした触り心地の良い髪の毛を触るたびに、俺は幸せに満たされていく感覚がする。
やっぱり巨乳美少女というのは神だ。
たしかにゆうり先輩のおっぱいも良いけど、千春ちゃんの方が断然いいに決まっている。おっきいし。
「私はゆうり先輩のこと嫌いです。私の大切な友達を奪った相手なので」
千春ちゃんは手をぎゅっと力いっぱい握り、そしてそしてその手を開いた。
「私がこの吹部に入ったときには、同じ学校出身の人もいなくて心細かったんです。そんな体験入部の時に話しかけてきてくれた友達がいて……茉奈ちゃんって言うんですけど」
茉奈ちゃんという名前には少し聞き覚えがあった。
千春ちゃんと時々一緒に居る同級生の子で、たしか吹奏楽部をやめたんじゃなかったか?
――――まさか。
「茉奈ちゃんとは同じパートでものすごく演奏がうまくて、一緒に練習してて教えてもらってすぐ仲良くなって。でもそんなある日に、彼氏がいることが分かって。それを聞いていた先輩の差し金で――――」
「その彼氏が寝取られたと」
「演奏がうまかったことを妬んでか、はっきりとした理由はわからないですけど……。話を聞くと茉奈ちゃんはそういうことやってなくて、初めての体験は彼氏に捧げるつもりだったのにって言ってました」
お互いの初めてを交換し合うはずが、その前にゆうり先輩に掻っ攫われたと。
なんというエピソードなんだこれ。
男の方も頑張って耐えろよそこはさ。
「もちろんそのことに気づいた茉奈ちゃんは怒って先輩たちと喧嘩になったんですけど、カーストトップのゆうり先輩と1年生では歯が立たなくて。そして部に居られなくなって退部しちゃったんです。もちろんやめた後も友達として話してますけど、でもやっぱり演奏している彼女の姿が好きだったので……」
話している内に教室の前までたどり着いていた。
その教室への扉を進む直前に千春ちゃんはこちらを振り返り
「これは私にとっての復讐でもあるんです。ちょっとはやり返してやらないと気が済まない。なので――――」
千春ちゃんの口から出てきたその提案に驚き少し悩んだが、俺は承諾した。
『ゆうり先輩。今日2人で会えませんか。もちろん千春ちゃんには内緒で』