確率の見える世界 〜あの子とエッチできる確率は○○%!?〜 作:tomoki/名和朋樹
【2023年7月29日】
3人を見送った後、リビングに戻るとそこには不満げな表情を浮かべているまりなの姿があった。
「ねぇ。なんでいつも私が最後なの?私にももっと構ってよ……」
「仕方ないだろ。まりなとは同じ家に住んでるわけだし、早く帰らせてあげないとだから」
「そんなことわかってるけどさ」
どうやら彼女的には自分が一番最後になることが納得いかないらしい。
確かにいつもまりなを一番最後に回してしまうのは悪いかなとは思っているのだけれど、こればかりはどうしようもなかった。
特に今日はじゃんけんに負け続けたまりなが悪いわけだし。
「他の女の子がおにいちゃんに抱かれてアンアン騒いで、幸せそうな顔をして戻ってくるのがムカつくの」
確かにそれはそうだろうなぁ、と少し同情する。
みんなが居たリビングと自分の部屋とはある程度距離があるとはいえ、それなりに声が筒抜けではあるし、蕩けた顔を見ると何時間単位でお預けされている側は辛い。
勝手に焦らしプレイしてるようなもんだ。
「先輩はぼーっと遠くを見つめながらおにいちゃんとヤレなくなるの寂しいです。みたいな表情して、彩音ちゃんは手錠持ちながらぼんやり薄っすらついた手首の後を眺めてるし、千春ちゃんは涙目でフラれた乙女みたいな雰囲気出してるけど、結局みんなさっきまでのエッチのこと思い出して脳内お花畑になってるだけ。
良いわよね、そんなになるまでおにいちゃんに全力で抱いてもらえてさ!ねぇ思い当たることあるでしょ?」
いつになくまりなの目が冷ややかだった。
凍てつく視線を一手に浴び、少したじろぐ。
正直に言えばこんなことをまりなが言う理由に覚えがあった。
「そんなことないとは言わせないよ。おにいちゃん最近まりなとする時上の空でしょ」
震えた声がわかっていても守ることのできない痛いところを突かれた。
「みんなには『好き』とか『可愛い』とか囁いてるくせに、まりなには何にも声かけてくれないし、挿れてるときも前みたいに気持ちいいとこ突いてくれないし、はっきり言って下手くそ。バレてないとでも思ってたの?」
「いや……。ごめん」
最近の俺は、どうしても妹のまりなを抱く時だけストッパーがかかってしまっていた。
理由は簡単。まりなが16年近く一緒に過ごしてきた血のつながった妹だから。
3人はいわば赤の他人。
彼女たちとの関係は高々1か月の付き合い。
その1か月がどれだけ濃密なものであったかは語るまでもないけれど、それでも長い人生の中のたった1ページの登場人物に過ぎない。
でもまりなは違う。
血のつながった妹で、俺のこれまでの人生の全ページに登場するといっても過言ではないのだ。
小さい頃からずっとまりなをかわいい妹としてずっと大切にしてきたのに、その16年の積み重ねが壊れてしまうかもしれないという不安と恐怖がどうしても拭いきれないのだ。
いやもう壊れてしまっているか。
何度も身体を重ねている内に、まりなという人間がおかしな方向に向いていることに気づいてないわけがない。
兄に恋愛感情を抱く。これは
学校でも出かけた先でも、寝込みでも起きかけでも、いつでもどこでも俺の身体を求めてくるのはいくら何でもどうかしている。
そのおかしな状況を作り出してしまったのは責任の一端はあるにしても、それにしたってまりなの性欲には拍車がかかっていた。
おかしなくらいに貞操観念がぶち壊れている。
倫理観とかはこの際どうでもいい。
まりなのことを単純に一人の女の子としては見れなくなっていた。
中出しの回数を稼がないといけないのはわかってたから、毎日その求めには応じていた。
けれど最近はこの妹の壊れっぷりをみて、兄としての自分を考えるたびにこころがキリキリと痛んでいた。
庇護すべき存在が俺の手によって壊れていく姿をこれ以上見てられなかった。
性欲を理性が完全に上回っていた。
「ごめん……でももう俺にはまりなを全力で抱けない。やっぱ兄妹でこんなことするのは間違ってる。これは俺のためでもあって、まりなのためでもあるんだ」
「勝手に私のためとか言わないで」
まりなは突然すべての服を脱ぎ捨てた。
部屋の明かりに照らされた彼女の身体は肌触りのよさそうな柔肌に、ほどよい大きさで形の良い胸、キュッと引き締まったお腹とお尻。
すべてが愛おしいと思っていた妹の身体だ。
ただまりなのことを抱こうとはあまり思わなかった。
「ねぇ。早く抱いてよ。前みたいに全力で突いてよ。全身でおにいちゃんを感じさせてよ」
目の前にいるのは妹。
でも自分の記憶に居る妹とは似ても似つかない。
ゆうり先輩が寝取られによって本来の人格を破壊されていたという前例を見ているだけに、このまりなの状況が怖い。
「もうやめてくれ。これ以上壊れていくまりなを見てられない。今だって、昔のまりななら躊躇なく服を脱ぐなんてことしなかっただろ。頼む、これ以上おかしくならないでくれ」
まりなは裸のまま、俺を力任せにソファに押し倒した。
俺は押し倒されたが、抵抗はしなかった。
まりなの気迫に押されていた。
「まりなのことがおかしいって!?誰のせいでこうなってると思ってるの!毎日毎日おにいちゃんに身体中触られて、揉まれて、弄られて、何回もイカされて!見てよ。おっぱいも大きくなって、おまんこがぐしょぐしょになってるのわかるでしょ!
おにいちゃんが好きなのは歪んだ感情だってこと私だってわかってるの。でもおにいちゃんはそれを6年間ずっと受け止めてくれてたじゃん。
なのに今更私の為みたいな感じで一方的にはしごを外すんだ。大好きなおにいちゃんがいきなり変わっちゃったらどうしていいかわかんないじゃん!」
まりなは目から大粒の涙をぽろぽろと流しながら訴えるように話した。
「まりなだって覚悟決めてたんだよ。おにいちゃんが一番好きなのはさやかちゃんだって知ってる。まりなにとってもさやかちゃんは一番の友達なの。おにいちゃんがさやかちゃんと付き合うなら、絶対に邪魔したくない。初恋の相手と幸せになってほしい。まりなの初恋はもう……。だから。
なのにそんな覚悟を勝手に踏みにじられたこっちの気持ちにもなってよ。まりなをちゃんと普通の女の子として扱ってよ!おにいちゃんに拒絶されて一人残されたまりなの気持ちもわかってよ」
「まりな……。俺は……」
「いいよどうせ言い訳するんでしょ。そんなのいらない。もういやだ。最低最悪なおにいちゃん。どうせ回数稼ぎにしか思ってないんでしょ?望み通り絞り出してあげる」
そのまままりなは強引に下着を捲り、俺に跨って股間に腰を下ろすと自分の中に俺のものを埋め込んだ。
そして乱暴に腰を上下に動かし始める。
以前のまりなだったら絶対にしないような行動だった。
「あんっ♡♡ぁ♡あ゙っ♡あぅうう♡♡……ぉおっ♡はぁ……♡♡ぁぁ♡」
今までの性行為が上澄みに過ぎないのではと思うほど強烈な快感に襲われる。
まりなの中はもうぐちょぐちょで、奥から絶えず愛液が溢れ出し俺を呑み込まんとするかのようだった。
「あぁっ♡……んぐ……んっ♡はぁーっ♡♡いぐっ♡……ぅぐっ♡んうっ♡……ぃ、っ……ぐぅっ♡♡ぁっ……♡ぁ、いっぐぅうっ……♡♡♡♡あ、はぁ……っ♡は……♡♡」
「やばっ……」
一滴残らず搾り取られそうなほど強く締め付けられる感覚に思わずうめき声を上げてしまう。
激しく絶頂し力が抜けたまりなの身体が倒れてきてピタッと密着し、柔らかい胸の感触がある。
そんな状態でもなお彼女は動き続けた。いやむしろより一層激しさを増したようだった。
「ぁ……っ♡おにいちゃんっ♡♡もういちどッ♡はぁ……♡♡いぐっ♡♡あぅ♡んぅ……っ♡まりなのことみてぇっ♡♡」
全力で腰を振る彼女の目から流れ落ちる涙。
それを拭う余裕すら、もうまりなは持っていなかった。
「うぐぅっ……♡♡ぁ、はぁーっ……♡♡♡ぉ♡おっ♡いぐっ♡♡あぅ♡」
まりなの中はびくびくと痙攣し、その度に俺のモノを締め付けて離さない。
それでもなお彼女は止まらない。止まるはずがないのだ。
まるで自分から腰を振っているというよりは勝手に身体が動いてしまっているようにすら思えた。
「ぐっ♡いっ、あ゙……っ♡♡ん゙ーっ♡♡♡んっ♡は、ひっ♡ぐッ♡♡あぅう♡♡ってぇ♡♡……んっ♡あんっ♡あんっ♡♡あぅっ♡いぐっ……♡♡♡ぁ、んぅっ♡♡」
もう自分が何を言っているのかもわからない様子でただ喘ぎ声を出し続けている。
そんな状態になりつつも一心不乱に俺に抱き着きひたすら快感を求め続ける姿は痛々しかった。
「あ゙っ……はっ♡あっ♡ィッ♡♡いぐっ……っ♡♡♡ん゛ぉっ♡♡♡♡あぁあ゙ッ!♡♡やっ♡あっ、いっぐ♡」
このままじゃまりなは壊れてしまう。
いやもうすでに壊れてしまっているのかもしれない。
でもこのままだと完全にだめになってしまうような気がした。
「まりなッ!」
俺は思いっきり彼女の身体を抱きしめてやった。
壊れてしまわないように、もう元には戻らないほどに歪んでしまう前に彼女を繋ぎ止めるように。
「あぅっ♡♡ぁ……おにいちゃん?ぁ♡あぐっ!?♡♡♡♡あっあっ♡やっ♡いっぐぅぅうううっ!♡♡♡」
急に抱きしめられたことへの戸惑いと強烈な快感の両方でまた達してしまったのだろう。
今までよりも一段と強く締め付けられる感覚に襲われ意識が飛びそうになるほどだった。
絶頂の余韻に浸りつつも俺を見つめてくるその瞳はまだ完全には光を失っておらず、それどころか俺の姿を見ているはずなのにどこか遠くを見るような眼をしていた。
「落ち着いて。ゆっくり息を吸って、吐いて。大丈夫。大丈夫だから」
まりなの身体をそっと抱きしめて優しく背中を摩る。
「うぅ……ひっぐ……うぁぁ……」
まりなは嗚咽を洩らしながら身体を震わせて泣いた。
「もういっそのことまりなのこと嫌いになってよ。中途半端に優しくしないで。はやく嫌いって言って!」
「好きだよ……」
「違う」
「好き」
「違う……」
「好きだって言ってるだろ!」
自分でもびっくりする大声が飛び出てきた。
こんなにも大きな声が出せるんだと自分でも驚くくらいに。
「……なんで、そんなこと言うの……。嫌いなんでしょ?ひどいことする私の事なんてきらいになってよ……」
まりなは泣きながら俺の胸を叩く。でもその力は弱々しいものだった。
そんな様子にどうしようもなく愛おしさを感じた俺は思わず力強く抱きしめてしまう。
「嫌いになるわけないだろ。こんなにかわいくて素直でブラコンなまりなをどうやったら嫌いになるんだよ。もしまりなが俺のことが大嫌いになっても、まりなが俺の大切で大好きな妹なのは永遠に変わらないんだ」
俺はそう言ってまりなの唇に軽くキスをする。
まりなは一瞬驚いたような顔をして、そして涙で顔をくしゃくしゃにしてさらに激しく泣き始めた。
嗚咽を洩らしながら俺の胸の中で何度もしゃくりあげるようにして泣いている。
「俺も覚悟決めた。今日は本気でまりなのこと抱く。やり残したことが無いように本気で抱く。そして戻ろう、元の兄妹の関係に。また今まで通り、2人で仲良くしよう」
俺がそういうとまりなはゆっくりと顔を上げて、そして小さくうなずいた。
「うんっ……うんっ……!おにいちゃん……!」