確率の見える世界 〜あの子とエッチできる確率は○○%!?〜 作:tomoki/名和朋樹
【2023年6月21日】
まりなの頭の上の数字が増えた……
もう一度上向きの三角を押すと37が38に変わる。
また増えた……。
さらにもう一度押すと今度は増えなかった。
次に下三角を連打と34まで下がった。
つまり元の確率である36%から±2%はずらすことができたということか……。
この数字はなんだかんだで正確っぽいことを踏まえると、俺は確率をいじることができる。
確率を俺の思うがままに操作できる。
これが新機能。間違いなく世界がひっくり返るレベルの。
「おにいちゃん!!! まりな怒るよ。もう私の身体飽きたの? もう縮んじゃってるし……」
あっやばいっ。
可愛い女の子を放置していてしまった。
せっかく世界をひっくり返せそうでも、すぐ目の前にいる妹を悲しませるわけにはいかないよな。
俺も能力のことを考えてしまっていたから完全に元気を失っている。
ほんとごめん。そりゃ不安になるよね。
まりなは今にも泣きだしそうな目で声を震わせてこちらの方を見てくる。
「ねぇ、おにいちゃんは私のことやっぱ嫌いだった? 兄妹だもんね……。一人で舞い上がってただけだったんだね……」
「そんなことはないよ。ごめん不安にさせたね。まりなのこと嫌いなんかじゃないよ」
涙を堪えるためにかざしたまりなの手をぎゅっと握りしめる。
そして、手をどかして空いた顔に一つキスを落とす。
唇はすぐに離したけど、顔と顔の距離はそのまま至近距離にある。
目線と目線がぶつかり合う。
この目に対して嘘は付けないなぁ。
一人の女の子として本気で向き合わないといけない。
「おにいちゃんは私のこと好き?」
「好き」
「ホントに?」
「ホントに」
「じゃあ、証明してっ♡ 好きなの身体に教えてっ♡」
まりなは脚を俺の体に巻き付けて、いわゆるだいしゅきホールドの形になった。
もう俺の身体を絶対離すつもりは無さそうだ。
そして、俺も今はまりなに対して集中することに決めた。
「ゆっくりがいい? 早いのがいい?」
「早いの」
「わかった。その代わり止めないからな」
「うんっ!」
まりなのことをじっと見つめている間に復活した息子を奥に突き刺すように動かし始める。
『1分以内にまりながイク確率は?』
もう一度発動しなおして反応をうかがう。
「んあっ……♡ あんっ……♡♡♡ あんっ♡♡ はっ♡♡ あっっ♡♡♡ いいっ♡♡ はげしっ♡ すごくっ♡ おにいちゃんっ……♡♡ おにいちゃんっ……♡♡」
まりなの肩を掴んで力を逃げないようにした強引なピストンによって、あっという間に絶頂寸前まで追い詰めた。
―96%―を、ダメ押しとして―98%―に変えておく。
よだれをだらだらと垂らし、痙攣を繰り返すように身体を震わせ、盛んに快感を訴えてくる。
「おほっ……♡♡♡ っあっ♡ ぁあっ♡♡ ああああっ……♡♡ だめっ……♡ それだめっ……♡♡♡ おにいちゃんっ♡ はげしいのだめっ♡♡♡」
「じゃあ、やめるか?」
「やめないっ♡♡ もっとしてっ♡♡♡」
「俺がまりなのこと好きなのわかった?」
「わかったっ♡♡♡ わかりましたぁぁ♡♡ わかったからとめてっ♡♡ あたままっしろ♡♡ もうイキそうなのっ♡♡♡」
嬉しそうに喘ぎながら涙を目に浮かべた顔をこちらに見せてくる。
この涙はちょっと前とは違って、快楽に飲まれた嬉し涙に変わっていた。
俺のピストンによって閉じることを許されない唇の端から垂れ落ちたよだれがシミになっているほどだった。
「ああっ♡ あぁっ♡♡♡♡♡ おにいちゃんっ♡ おにいちゃんっ♡♡♡ すきぃっ♡♡ イクぅ♡♡ イクっ♡♡♡ イっっくぅぅぅぅっっ♡♡♡♡」
俺の背中にあたっているかかとが痛いほどに突き刺さり、俺の身体を逃がさなかった。
そして逃げ場を失った俺の息子はきゅうきゅうと締めつけてくる膣内の気持ち良さに身を委ねて、そのまま思い切り吐き出した。
「はぁぁ…… はぁ…… おにいちゃんのあふれてくるぅ……」
「まりなの中気持ちいいな。イってるところもめちゃくちゃかわいいよ」
「かわいいって言われるのうれしっ……♡♡ まだ、おにいちゃんできる?」
「もっと激しいのしてやるよ」
そのあとも身体と身体を重ね合い、3日連続でこの家に何時間も嬌声が鳴り響くことになった。
おい悪魔出て来いよ。
一度話がしたい。
≪は~い☆ 悪魔だよ~~~☆≫
俺の目の前に相変わらずの巨乳サキュバスみの強い衣装?を身にまとった悪魔が現れた。
今日も角の形が変わってるな。
一昨日はハートの形。昨日はスペードっぽい形で、今日はダイヤと。
それトランプ柄4個セットだろ。
≪べ、べつにいいでしょ。アクセサリーなんだから。この前セールやってたんだよっ☆ そ、それよりあつし君なんで裸なの?≫
露骨に話題変えてきたな。
それにまりなとの一部始終をどうせ見てただろうが。
≪ずっと見てたよ~~☆ ほんと激しいエッチしちゃってぇぇ~≫
やっぱ見てたか。
≪でも、女の子呼ぶのに裸はだめだよ~☆ しかも妹さん膝枕してるなんて罪な男~~≫
いやいや、そもそも君は女扱いなの?
そりゃ出てるところ出てて明らか女だけど、悪魔に性別もくそもあるか。
≪わたし女に決まってるじゃん☆ 何なら身体大きくしてエッチしたりもできるけどしてみる?≫
ちょっと気になるけど、悪魔とのエッチはリスクになりかねんからやめとこう。
なんか弱み掴まれそうだし。
≪そんなことしないって☆ まぁ気が向いたらエッチしてね☆≫
それは約束したくないね。
俺と悪魔の子供が生まれましたとか言われたらシャレにならないしさ。
ん゛ん゛んっ。
それより、いろいろ聞きたいことがあるんだけど良いよな?
≪レギュレーション違反にならない範囲ならね≫
じゃあ、そもそもそのレギュレーションって何なんだよ。
素直に聞いたこと全て教えてほしいんだけど。
≪レギュレーションっていうのは適当で~す☆≫
は?
≪そりゃ何でもかんでも教えたら面白くないじゃん。だから、私が見てて面白くなるようにするっていうのが理由ね≫
お前やっぱ最低で最悪な悪魔だな。
≪悪魔は身勝手で最悪なんだよ~~☆ 私を楽しませてよね、あつし君☆≫
にやにやしながらほっぺを突っついてきやがった。
まじむかつく。
まぁここはいったん落ち着いて聞き出せる情報をできる限り聞き出さないとだな。
次は悪魔、お前について何だが、名前あんのか?
悪魔、悪魔って呼ぶのも何かなと思ってだな。
名前あるなら教えてくれよ。
≪ふーん。まぁ教えてあげてもいいけどぉお?≫
もったいぶらずに早く言えや。
≪え~~けちぃぃ まぁいいよ、私の名前はね『ラプラス』っていうの。ラプちゃんって呼んでね☆≫
なんかイメージと違ったな。
まさか外国風の名前だとは。
そして呼び方は、はいはいラプちゃんね。わかったわかった。
≪え~~☆ なんか不機嫌そうじゃん。ラプちゃんって呼び方気に入らなかった??≫
別に気に入ってないわけじゃないですーー
べつに悪魔がぶりっこしてラプちゃんって呼んでね☆っていうのがきもいっておもってるわけじゃないですーーー
ラプちゃんってよんであげますよーーーだ
はいはいぶりっ子ラプちゃんはなんさいなのーーー(棒)
…………年齢の話を無視するなよ。
鼻歌歌ってるふりしてるけど、それむしろ逆効果だからな。
…………あっ地雷っぽいなこれ、スルーしてあげるよラプちゃん。
あぁぁぁごめんごめん。そんなに明確に気を落とさないでよ、ね。
≪で?レディの年齢尋ねるデリカシーないガキはまだ何か質問あるの?≫
そんなに怒らないでよね。
それより脱線しすぎてしまった。
こっからが本当に聞きたい範囲の話だ。
なぁこの能力なんか名前付いてたりしないの?
あの能力、みたいな言い方するの嫌なんだけど。
≪う~~ん。名前という名前はついてないけど……。悪魔の中では『サーチ』能力って呼ばれてたりもしたかな?≫
じゃあ、俺も『サーチ』能力っていうことにするか。
その『サーチ』能力についての俺の推測を言いたいんだが、”中出しをした相手に関する確率を見た場合”は回数を消費しないんじゃないのか?
クラスメイトや、古典の老害野郎に対して使った場合は回数を消費したが、まりなの時は消費しなかった。
この2つの明確な違いは俺が中出ししたか否か。
それくらいしか考えられないだろ。違うか?
今日も性懲り無く中出しをしてしまったまりなの頭を撫でながら質問をぶつける。
≪せいか~い☆ その通りっ! よくわかったね☆≫
まぁ正直そんくらいしか思いつかなかったからな。
昨日ヒントももらっていたわけだし。
そして、もう一つ。いわゆる新機能ってやつだが、確率をこっちで操作することができるっていうので間違いないか?
≪そっちもせいか~い☆ これを使えば0を100にもできるよ☆ 今の君には無理だけど≫
確かにそうだな。
今の俺は確率を操作はできるが、その数字を大きく動かすことはできない。
ただ、そのことに関しても少しヒントを得ることに成功していた。
というのも最初はエッチをしているときに操作したら±2%しか動かすことができなかった。
そのはずだったのだが、さっきもう一度操作しようとしたら、今度は±3%まで動かすことができるようになぜか変更されていた。
ちなみに、操作しようとした確率は『まりなが妊娠する確率』だ。
―8%―だったところを―5%―に変えといた。
さすがにリスクは軽減させてもらわないと。
16で子供を産ませるなんて言うのはアニメの中くらいで十分だ。
そして、この間に起こったことでなぜ変更されたのかに対する理由になりそうなのは、まりなに中出ししたことくらいしか考えつかない。
それと、昨日≪今日も妹に中出ししといたほうがいいよ≫と言われたのを合わせて考えれば――――
この動かせる数値は『中出しした回数』に依存してると考えられるはず。
ただ、1日に1回しかカウントはされてないみたいだけど。
俺はまりなに3日中出しをしている。
だから3%動かすことができる、違うか?
≪君、意外と頭いいね。さすが県内の公立高校のトップに在籍してるだけあるじゃん☆ 成績は後ろから両手の指で数えられるけど≫
う゛っっ。あらぬところでダメージを喰らってしまった。
勉強できないのは自覚してます……。
でも、これで俺の予想が的中しているのはわかったな。
≪ここまでわかってるなら、ちゃんと明確にする意味も込めて説明してあげるよっ。
君には100回中出ししてほしいんだ。
1日1回で1%ずつ、100回すればすべての確率を思うがままっ☆
でも、100日はさすがに待てないでしょ?
だからこっからがミッション☆
『サーチ』能力を駆使していっぱい女の子を堕としてねっ☆
1人につき1回ずつカウントされるから2人なら50日、3人なら34日、10人の大ハーレムを築き上げたらたった10日で能力は完成するよ☆≫
なるほどなぁ。
なんか妙に納得してしまうシステムだったようだ。
ただ、わざわざ中出しする必要はなくないか?もっと気軽な条件にしてほしかったけど。
≪それはね、悪魔は憑りついた人間が中出しした相手 から出てくる女の子のフェロモンを栄養としてるの。今私ちょっと栄養不足でさ、手伝ってくれる人間を探してたのっ☆≫
それで俺ってことか。
なんかいいように使われてるような気がするなぁ。
≪君も、もう童貞卒業して女の子を侍らす能力得られたんだからウィンウィンじゃん☆≫
それも一理あるな。
ウィンウィンってことにしといてやろう。
≪それにさ、君は覚えてるでしょあの言葉≫
ハイテンションのトーンから一転、冷酷な声に変わった。
急にいつもの俺の部屋がモノクロの世界へと色を変える
見えている世界がバラバラと崩れ去り、近くの公園の風景へと再構築された。
この温度、この空気、この服装、この場所、一年前のあの時と同じ――――。違うのはこの記憶には色が無いこと。
黒と白のコントラストで生み出されたこの記憶が嫌な思い出をより深い闇の中で蘇らせる。
LINEで呼び出した幼馴染のさやかがこっちに歩いてきた。
にやにやと不気味に笑う様が、モノクロになって恐怖を増す。
『ねぇ何用? 喧嘩してる相手急に呼び出してさ、謝るならLINEで良くない?』
ここからの会話は思い出したくなかった。
絶対大丈夫だと思っていた自分の告白が失敗したとわかってる今、この一言一句を思い出す気にはならなかった。
でも、脳にはどんどんあの時の情景が流れ込んでくる。
どんどん予想していた展開を外れていく。
空気を吸うことがきつくなる。
汗が急に噴き出してくる。
目を瞑って、目をそらして、あの時をシャットアウトしようとしても脳裏に悪夢がよみがえる。
この2日は悪夢を見ないで寝ることができていたのに。
そして、あの言葉――――。
『私彼氏いるから。あと、あんた童貞でしょ。それに顔はカッコ悪いしモテないしキモイし隣居られると邪魔。私の彼氏に何一つ勝ってないから。目障り。私の前に二度と姿を現さないで。そもそも、私と付き合える
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
変なエコーが掛かったかのようにあの言葉が脳を貫き反復する。
耳鳴りがひどく、頭を両手で抱え込み、悪夢を振り払うように顔を振る。
「おにいちゃんだいじょうぶ?」
急な絶叫で起こしてしまったのか、妹が俺の膝の上からこっちを心配そうに見ている。
「また、あの夢見てたの? とりあえず、水持ってくるね」
肩から呼吸をしながら、俺は台所の方に向かっていく妹を横目で見送る。
≪君は、どこまで行ってもこの記憶から逃れられないの≫
お前が今の記憶を見せてきたのか?
ふざけるんじゃ無いぞ!
当たらないと分かっていても、俺は目の前の悪魔を殴ろうとせざるを得なかった。
思い切り振りかぶったその手は、悪魔の手がまっすぐこちらに伸びてきたことによって止まった。
いや止めざるを得なかった。
有無を言わさない圧倒的空気感によって。
≪私に八つ当たりするのは自由よ。でもさ、今の君には変える力がある。違う?≫
『私と付き合える
確率は0%……。
ふっ
ふっ
ふははははははははははははははははははははは
そういうことか。そういうことだったのか。
≪そういうこと。だから君に力を貸してあげたの。これでも私のこと殴る?≫
いや、そんな意味のないことはしない。
やっと見つけた俺がこの能力に目覚めた意味。
お前言ってたよな≪これを使えば0を100にもできる≫って。
なら、変えてやろうじゃねーか。
このクソみたいな悪夢を、俺の理想にな。
そのためなら利用してやるよ、この能力も女も全て。
そして、