※以下の内容が含まれます
⇒強姦、拘束、リョナ(骨折のみ)
※挿絵はこちらのアプリを使用し、作成させて頂きました
https://booth.pm/ja/items/5092570
「両手を挙げたまま、ゆっくりこちらに来い。」
「ごめんな、さい⋯イチカ、先輩⋯」
ブラックマーケットの誰も寄り付かない様な廃屋。
薄暗く埃っぽい中、私は不承不承ながら正実の後輩を人質に取る2人の男に近づく。
この状況に陥ったのは偏に、”誰にも悟られずに1人で来い”と脅されたからに他ならない。
本来であれば様々な対策をしてから来たかったのだが、それは短すぎるタイムリミットによって叶わなかった。
「…もうその子、解放して欲しいんすけど。」
「銃も投げ捨てたし、私丸腰っすよ?」
「拘束するまではダメだ。」
引っかかってはくれないか、と内心で毒づく。
この2人の目的は聞き出した限りでは身代金。
キヴォトスで、それもトリニティ生相手ではよくある話だ。
だが、今日はその様子が違った。
散々痛めつけられたのだろう、青あざと傷だらけの状態で縛られた後輩。
しかも腹に巻き付けられていたのは、ヘイロー破壊爆弾だったのだから。
故に努めて冷静に、私は何処で手に入れたのか等の諸問題は後にして、人質の身代わりを申し出た。
「早くしろ。」
「…はいはい、これでいいっすか?」
私は両腕を挙げたまま拘束具を持つ男に更に近づき、背中を見せる。
そしてそのままゆっくりと後ろへ腕を下ろし、肘を合わせる程にピッタリと手を合わせた。
男達が手に持っていたのは縄。
であれば、縛られてもやり様はあると踏んでいた。
「…へへっ…!」
「っ…!?」
だが、手首に伝わってきたのはガチン、という硬質なものが嵌め込まれた感触。
そして金属特有の冷たさだった。
鉄枷は腕、肘、二の腕、首にまでガチン、ガチン、とあっという間に嵌め込まれてしまった。
おまけに合わせた手の指にまでリングを通され、手枷に繋がれる。
(しまった…!?これじゃ、腕は…!)
その全てが嵌め込まれた時、私は肩から先の自由を完全に喪失していた。
最早指先一つ動かす事ができない。
これではいくら場数を踏んできたとて、抜ける事は不可能だった。
「…男の人なのに臆病、なんスね…」
「曲がりなりにも正実、それもトップ層からの覚えめでたいとありゃあな。」
「約束通りこいつは解放してやる。ほら、とっとと失せろ。」
「ッ…!」
目線を交わし、走り去っていく後輩を私は見送る。
これでいい。
彼女が委員長や他のメンバーを呼んでくれれば、連携でこの状況からは脱せる。
私は半ば無力化されてしまったが、脚まではまだ拘束されていない。
いざとなれば走れるし、相手を蹴倒す事もできるのだ。
そう自分に言い聞かせ、押し潰されそうな不安感を打ち消していた。
だがこの時の選択を、私は後に生涯後悔することとなる。
「お疲れさん。お前ら、出てきて良いぞ。」
「ふぅ、やっと検品の時間だぜ。」
「お、良い肉付きしてんじゃん。たっぷり楽しませてもらうとするか!」
「は…?」
ぞろぞろと現れる男の仲間達。
誰一人として身代金の話をしない状況。
事此処に至って、私はようやくその真意を悟った。
この連中の目的は身代金などでは無く、私自身だったことを。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「はぁ…はぁ…まだ、やるっすか…!?」
「く、クソ…!コイツ、腕使えねぇのに⋯!!」
苛立つ男達に相対する、満身創痍といった様相の私。
スカートは既に無く、シャツと下着は破られ、左の乳房は完全に露出してしまっているという有様だ。
おまけに大きく動く度に乳房が揺れ、根本が少し痛い。
目的を悟った後、私は即座に脚だけで戦闘を開始した。
腕を使えるのならいざ知らず、蹴りしか攻撃手段が無い戦闘は困難を極める。
距離を離せば銃弾が放たれ、至近距離に寄れば受けに回られるのだ。
普通の生徒であれば、とても切り抜けられない状況であった。
「…大人しく投降すれば、少しは減刑できるっすよ?」
「誰がっ⋯!」
だが、戦闘経験は自分の方が圧倒的に上だったのだ。
辺りには倒した男達が折り重なるように倒れており、残りはほんの数人。
ヘイロー破壊爆弾も、最初動で自分に着けられる前に起爆装置を蹴り壊して無力化した。
また、満身創痍なのも見た目だけで、致命打は1発も貰っていない。
故に私は少し気を緩め、軽口混じりの降伏勧告を口にする。
そして後片付けをどうしようか、等とすら考え始めていたその時だった。
「何やってんだお前ら、そんな細身の雌相手によぉ。」
「ッ!?」
扉を屈んで潜り、突如現れたのは大男。
私の1.5倍以上はあるのではないかという筋骨隆々な体格の持ち主だった。
室内に大きな影を作り、ズンズンと歩み寄ってくるその姿に圧倒されそうになる。
私は抑え込まれると直感的に判断し、男に向けて跳躍する。
そして男の顔面に渾身の跳び膝蹴りを叩き込んだ。
だが───
「足癖が、悪ィなぁ?」
「なっ!?」
男は私の蹴りなど意にも介していなかった。
間違いなく、一撃で昏倒させるつもりで放った蹴り。
それが全く通用しなかったことに愕然とする。
すると男は跳躍して無防備な私の足首をむんず、と掴んだ。
「こりゃあ、ちっとばかしキツめのオシオキだ…なっ!」
「きゃ…!がはっ…!?」
私はそのまま棒の様に振り回された挙句、近くの柱に投げる様に叩きつけられた。
この時、反射的に受け身を取ろうとしたのがいけなかった。
聞こえてきたのはパキン、という木の枝が折れた時の様な音。
掴まれていた足首、そして、腕の代わりに受け身を取ろうとした翼の骨が折れたのだ。
「いっ…!あぁ…!」
「おっといけねぇ、俺がやると売り物にならなくなっちまう。」
「お前ら、いつまでノビてやがる。御膳立てしてやったんだ、さっさとしろ。」
衝撃で肺の中の空気を全て吐き出さされ、上手く呼吸出来ないまま激痛に悶える。
男は床で動けなくなった私を一瞥すると、元いた場所へと戻って行った。
その後姿を見送った私は、命の危機は脱したとほんの少しだけ安堵する。
しかし、その安堵で私は忘れていた。
事態は悪化の一途を辿っており、何一つ好転していなかった事を。
「っ痛て…!よくもまあ、やってくれたなぁ?」
「優しくしてやりゃツケ上がりやがって…!」
振り向き見上げた先にあったのは、一度は打ち倒した数多くの情欲の籠った瞳。
しかしその瞳には、先ほどまで見られなかった怒りをも湛えられていた。
そして向かってくる手の群れ。
女のものとは明らかに異なる大きくゴツゴツとしたそれらは、正しく私の絶望だった。
「ひっ…!?いやっ、いやぁ…!!」
うつ伏せに取り押さえられ、思わず情けない悲鳴が口を突いて出てしまっていた。
手の群れは飢えた狼の群れの如く、残った私の衣服を乱雑に剥ぎ取って行く。
正義実現委員会の腕章も引きちぎられ、気づけば男達の足元で踏まれていた。
恐怖に竦んで動けない私は、その光景を成す術も無いまま見ている事しかできない。
そしてあっという間に、私はソックス以外の全ての衣服を失った。
「い、いいんすか…?私に、こ、こんな事して、正義じ、実現委員会がもうすぐ…」
「ははっ、ブルっちまってやがる。さっきまでの威勢の良さは何処に行ったのかな、イチカちゃぁん?」
打つ手がもう何も無く、精一杯の虚勢を張ろうとする。
だが、私の声は恐怖で震えてしまっており、即座に看破されてしまっていた。
男達を遮る障害は最早何も無い。
であるのならば、何が起きるかはもう分かりきっていた。
「はぁぁ…いい揉み心地の乳だ…!肌はスベスベ、感触はマシュマロってか?」
「デカくはねぇが、締りの良いケツだ。」
「ふ……ぅ………ぁ…!」
身体を引き起こされ、敏感な部分をこれでもかと撫で回される。
男達は慣れているのか、愛撫がとても上手かった。
それもじくじくと痛んでいる翼や足首を一瞬忘れる程に。
「ほら、ここが良いんだろ?」
「や…め…!っんひゃっ!?」
「マンコはここがスポットか。じっくり虐めてやろう。」
「ふぅっ…!?っっっ〜〜〜!!!」
「お、イったな。よーしよし、良い子だ。」
乳房は痛みを伴わないように揉みしだかれ、乳首は指で転がされる。
秘部は自分で触るのが少し怖かった膣内に無遠慮に指が突き込まれ、内壁やクリトリスの神経のあたりを内側からグリグリと刺激される。
その他にも腋や腿なども万遍なく撫でられ、舐られていく。
そして敢えなく、絶頂させられた。
こんな状況であるにも関わらず思考を染め上げるその快楽は、私の反抗心を手折るのに十分だった。
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「もう…やめへぇ、くらはぃ…!!ごれ以上、イギたくない“ぃ…!!」
身体を弄られ始めて暫く。私は“イかされ続けていた“。
辺りには私の撒き散らした体液から発せられる、咽せ返るような濃厚な雌の臭いが充満しており、泣き叫ぶ私の喉も枯れつつある。
だが、私は懇願せずにいられなかった。
何せ、絶頂状態から下ろしてもらえないのだ。
体力はとうに尽き、意識は快楽に焼かれて朦朧とし、呼吸もし辛くて苦しい。
一生分の絶頂をしたとすら思えていた。
「何言ってんだお前。これからが本番だぞ?…ん、しょっと。」
「げぇっ…!?」
しかし無情にも突きつけられたのはNO。
私の背後にいた男は、私の首を掴んでそのまま持ち上げる。
その窒息感に苦しんでいると、私の秘部に指ではない何かがピタピタと当たっている感触が伝わってきた。
思わずそれが何かを見下ろし…見てしまった。
「ひぃっ…!?ゃ、ぁ…!!」
「おいおい、ここまでしてシないワケ無ぇだろうが。」
男根、または陰茎。
グロテスクな形状をした剛直が、私の下で屹立していた。
今にも私を串刺しにしようと、秘部の穴目掛けてその鎌首をもたげている。
何だあれは。
私の手首くらいの太さに臍にまで届く長さがあるではないか。
入るわけがない。早く、早く逃げなければ。
そう考えて逃げようとするも、腕を縛られて手の群れの中にいる私ができるのは身動ぎだけだった。
そして───
「お待ちかねだ…そらよっ!!」
「げぁ“っ!?」
下腹部から聞こえたごじゅん、という音と感覚。
首から手を離され上下の口から漏れ出たそれは、さながら私の処女の断末魔だ。
入った。入って、しまった。
痛みは無かった。
私の秘部は既に十二分に蕩された後だったから。
あったのは限界まで押し広げられた膣肉の感触に、内臓を押し潰される様な圧迫感。
そして、これまで感じた事の無い程の肉悦だった。
「あ“…!ひぐっ…あぁ…」
「良い締まりだ、普段から鍛えてるだけあるな。」
始まる抽挿、もとい、セックス。
秘部は私の意思に関係無く剛直をしっかりと咥え込む。
そしてぐちゅん、ぷぴゅっ、ぶぢゅん、と水音と空気が抜ける音も相まって汚らしい音を発し続けていた。
「あ”っ、あ”っ、あぁっ、あ”ぁ”ぁ⋯!!」
一突き毎に私の膣肉のヒダが刮ぎ上げられ、出したくもない愛液が更に分泌される。
その上、臍を中から押し上げる様に突かれるものだから、絶頂状態からまだ下りれていない身体も相まって凄まじい快楽が生じていた。
快楽は胎から脊椎に、脊椎から脳へと突き抜け、私の理性を焼き焦がしていく。
この快楽を永久に、絶対忘れられない様に、と。
「っ…そろそろ…!」
「ぃ、あ“ぁっ、あんっ、あ、ぎゅうぅ…!?」
そうして私はセックスの味をたっぷりと刻み込まれた頃、男は突如私の首を腕で締め付け、耳元で囁いてきた。
その囁きの内容は、とても受け入れ難いものだった。
「射精すぞ…!」
「っ!?!?や”っ!?〜〜!!〜〜〜!!!」
嫌だ⋯嫌だ、嫌だ…!
ただでさえスキンも着けずに処女を奪われているのに、本当に孕んでしまう。
とても容認する事は出来ず、私は力の限り暴れる。
しかし、それは全て無駄だった。
私一人では無数の手に押さえつけられた身体を解放するには到底及ばなかったからだ。
更にギリギリと首に男の腕が食い込まされ、窒息によって声すら出せないまま意識が遠くなっていく。
そして、その時が来てしまった。
「〜〜〜〜〜!!!!!」
胎の中で剛直がビクン、と跳ねる衝撃と、粘性のある何かが熱を伴って広がる感覚を覚える。
射精。精液。
つまり、赤子を女に産ませる為の種が、私の中に植付けられてしまったのだ。
すると漸く首から男の腕が離れ、私は解放される。
前に項垂れながら息を吸い、私は形振り構わずある事をしようとして───
「っや”ぁっ!?外してっ、これ外してぇぇ!!!」
出来なかった。
やろうとした事、それは胎の精を掻き出す事だった。
必死に秘部に向かおうとする腕を、硬く冷たい鉄の枷が情け容赦無く阻む。
冷静に考えれば考えずともわかることだが、今の私にそんな余裕は微塵も無かった。
がむしゃらに、幼子の様に泣き叫びながら暴れる私。
しかし男達にはその様なことは一考の価値も無かったらしい。
「早くっ…!早く掻き出な、げぁっ!?」
「ふぅぅ…いい具合だぁ…!」
「いやぁっ!?抜いてぇ!!」
「尻振って誘ってたろ?大人しく使われな。」
どうやら腕の拘束を解けないかと膝立ちになり、前屈みの姿勢で暴れていた事を言っているらしかった。
当然、私にそんなつもりがあるわけがない。
だが第三者から見れば、無様に乳房も尻も振り揺らす姿はそう思えたのだろう。
この後私は数時間に渡り、体力が尽きて意識を失うまで使われ続ける事となった。
──────
「………ぅ…ぁ……?」
気がつくと私は、埃っぽい廃屋の床から更に硬質な鉄の床に横たえられていた。
それだけでは何もわからず、折れた翼や足を庇いながら痛む身体を起こす。
すると腕は依然動かせないままであること、そして、腹が酷く重い事に気づいた。
「……………」
少し腹に力を入れるとその重さの原因がごぽっ、と音を立てて秘部から姿を現す。
霞む視界が少しずつ輪郭を捉え始め、見えたのは男達に散々流し込まれた精液。
それも、孕まない方がおかしいとすら思えるほどに大量だった。
溢れたそれは、私の尻を伝って床に精液溜まりを作り出す。
しかし、それだけではない。全身からは様々な体液の混ざった饐えた臭いがする。
毎日丁寧にケアしていた長い黒髪も、翼も、足の指先に至るまでがベトベトとした精液に覆い尽くされていた。
一部は既にバリバリに乾燥し、髪と肌がくっついてしまっている。
「……ぐすっ……うっ…………あぁ………!!」
気がつけば涙が溢れ出していた。
貪られ、穢され尽くしたという事実を正しく認識してしまったが故に。
しかし、泣いている場合ではないと被りを振り、思考を切り替える。
そして辺りを見回した時、私は血の気を引かせた。
「誰か、誰かいるの!?」
「出してぇ…ここから出してよぉ…!」
「お“、ろじ、でぇ…首、じま“っで、ぐるじ…!!」
暗幕に覆われた檻。
モゾモゾと蠢く黒い遺体収納袋の山。
天井から首輪で吊るされ、爪先立ちしなければ窒息してしまうが故にもがき苦しみ続ける生徒達。
そのいずれにも値札が掛けられていたのだ。
そして私も耳に穴を開けられ、タグを着けられていることに気づく。
見えたその状況や、徐々に思い出してきた男達の言葉から判断する。
この場所は“商品“の収納場所だ。そして私もその“商品”の一つとなっているのだと。
しかも内壁やゆっくり地面が揺れている感覚から、船上のコンテナの中だと悟る。
「あ、漸く起きましたね。おはようございます、イチカ先輩。」
「っ!?」
突如聞こえてきた自分を呼ぶ女性の声に驚き振り向く。
そこにいたのは想像を絶する人物であり、私は絶句した。
「………なん…で…?」
「…あれ?ご主人様方からネタバラシされませんでした?」
「何で貴女が、ここにいるんすか!?!?」
そこにいたのは私が人質の身代わりを申し出た、正実の後輩だったのだから。
彼女は正実の黒い制服は着ておらず、扇情を主目的としたボディコンを着ていた。
そしてその背後には、私の骨を折ったあの大男までもがいるではないか。
私の絶叫に、男は顎で後輩に指示を下す。
すると後輩は語り始めた。
「私言ったじゃないですか、先輩。ごめんなさいって。」
「どう、いう…!?」
「先輩を呼んで捕えるのに、私も協力した…それだけの話です。中々の名演技だったでしょう?」
「おかげで今月のノルマも達成できました、ありがとうございます♪」
嬉し気に話す後輩。
その様子に脅されて、などの様子は読み取れない。
故に尋ねずにはいられなかった。
「どうして、こんな事を…!?」
「…?ご主人様方にそう命じられたから…ですけど、求めてる回答はそれじゃなさそうですね。」
「結構前の話ですが…ご主人様方に私、攫われたんです。それでたっぷり、じぃっくり、調教されてぇ…!」
「もう、おチンポ様もらえないと発狂する身体になっちゃったんです…♡」
「だから毎月、攫った生徒を献上して、こうしておマンコして頂いてるんですよ♪」
「ちゃんと説明できたな、偉いぞ生オナホ。」
「えへへ…♡」
男に頭を撫でられ、表情を綻ばせる後輩。
彼女の回答は言葉の意味も、言ってる内容が何を指すのかもわかった。
だが、全く理解できなかった。
犯してもらうために悪事に手を染めるなど、理解したくもなかった。
「…全く理解されてませんね?まあいいです、イチカ先輩もじきにそうなるでしょうから。」
「あぁ、そうそう。委員長には私が代わりに連絡しておきました。」
そう言うと、後輩は私にスマートフォンを差し出す。
差し出されたのは紛れもなく、私の端末だ。
その画面に映し出されていた光景に、私は自身の終わりを悟らされる事となった。
「1週間もありゃキヴォトスから十分離れられるし、証拠も全部消せるってもんだ。」
「ま、安心して売り飛ばされてくれや。」
男の言葉に私の最後の理性が崩壊する。
そして、溢れんばかりの激情に身体が突き動かされ始めた。
「…いや、ら…」
「嫌だぁ…!私まだ、まだぁ…!!」
私はこの場から逃げようと、折れていない片足と胴体、顔まで使って這いずる。
目指すは後輩と男が入ってきたであろう入り口。
後ろから聞こえてきたのは私を嘲る嗤い声だった。
逃げられるはずも無い遅すぎる逃走をする私を追い抜き、二人はコンテナの外に出る。
「買ってもらった人に従順なら、長生きできるかもしれませんよ?それじゃあ先輩、お達者で♪」
「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
コンテナのドアが閉じられ、誰にも届かない慟哭が木霊する。
こうして私はキヴォトスの外、それも裏社会へと売り飛ばされた。
そしてキヴォトスの地を再び踏む事無く、その場所で短い生涯を終える事となった。