⇒リョナ、腹パン、達磨、堕胎マーク、ディープスロート、歯茎コキ
『───600で落札されたのは■■■様です、おめでとうございます。』
カーン、と木槌を叩く音が会場に木霊し、拍手の音が鳴り響く。
あれから…どのくらい経ったのかはもう、数えるのをやめた。
以前までの自分を思い出すと、ひたすらに辛いだけだから。
私は肘と膝までしかない手足をよちよちとつき、ボテ腹を床に引きずり、初老くらいに見える新たなご主人様のいらっしゃる部屋へと向かう。
そして額を床に擦り付けて土下座をし、調教師の皆様方から賜った躾の通りに挨拶した。
「このたびは、わたしをごこーにゅういただき、ありがとうございます!」
「このみはいかようにもつかいつぶしていただいてもかまいませんが、すえながくごあいよーいただければ、このうえないよろこびです。」
「なにとぞ、よろしくおねがいいたします!」
私はゆっくりと、舌足らずにしか喋れなくなっていた。
喉をディープスロート等で使い過ぎたことにより、声帯がダメになったらしい。
治療はされたものの、入れ歯であることも相まって今の状態に落ち着いた。
だがそれでも、ご主人様には精一杯の敬意を示さねばならない。
今の私は生かしてもらっているだけでもありがたい、ゴミマゾ雌なのだから。
「っ!はい、フェラでございますね。かしこまりました。」
ご主人様は豪勢なベッドにゆったりと腰掛けたまま、屹立するおチンポ様に向けて顎で指示をする。
私は当然の事ながらその意図を汲み、舌を使ってゴム製の入れ歯を床に吐き捨てた。
床からでは到底届かないので私はご主人様の隣によじ登り、たっぷりと口内に唾液を溜め込む。
「ほえへは、ひふへいひはひまふ(それでは、失礼いたします)…んぁ…む…」
そして、割れ物を扱う様におチンポ様を優しく咥え込んだ。
これまで何十、何百本と咥え込んできたおチンポ様。
その扱いは慣れたもので、私の行動には迷いも戸惑いも無い。
おチンポ様を舌で舐り回して濡らし温め、カリ首のほんの少し残ったカウパーを舐め取る。
そして頬肉で亀頭を、”歯茎”で裏筋を、痛くならない様に刺激し始めた。
「じゅるる、じゅぼっ、じゅっ、ぶじゅ、じゅずずず…!」
「おぉ…!」
他の奴隷や娼婦では滅多に無い、私の存在意義の一つ。それがこの歯茎フェラだ。
歯という邪魔なものが無くなり、空いたソケットによる凹凸は独特の刺激をおチンポ様に与え、ご主人様を心地良いお射精へと導く事ができる。
まさしく、自慢の一品だ。
頭上からはご主人様の悦ぶ声が聞こえ、私のおマンコもお役に立てている喜びにじゅん、と濡れる。
「ぅ…!」
「っ!じゅず…じゅぶぷぷぷ……ぉぇ”っ…ごくっ…」
暫くそうやって扱きあげていると、私はご主人のお射精が近い事に気づいた。
すかさず私は少しばかりご主人様に体重を預け、喉奥の更に奥へとおチンポ様を迎え入れる。
そう、毎日訓練していたディープスロートへと移行したのだ。
手足が短い私は自らを支えるとおチンポ様を奥までお迎えできない。
故に支えるのをやめ、おチンポ様に半ば自重で串刺しにされに行くのだ。
「ぉ”…こくっ…ごくっ…こっ…んぐ…ぉぐ…」
お射精頂いたザーメンは、一滴残らず頂戴する。
この間私は呼吸できないが、当然の事ながら自分の呼吸など後回しだ。
如何に気持ち良くお射精して頂くかを常に考え、我が身の可愛さに命を惜しんではならない。
それが私の礼儀であり作法であり、常識なのだから。
「…?…っぷぁ…!う、ぎぃ…!あ”ぁ…!!イ、グぅ…!!」
陰毛に鼻の根が着く程におチンポ様を咥えていた私は、突如ご主人様に角を掴まれ持ち上げられた。
途端に全てを焼き尽くされんばかりの快楽が私の脳に走る。
私の角は尖った部分を全て丸く削り落とされ、鋭敏な性感帯に変えられていた。
それはさながら頭に生えている二本のクリトリスであり、本来は自慰や行為中に指の腹で擦ったりして性感を得ている。
そんな部位に瞬間的ながらも私の自重が掛かったのだ、絶頂しないはずがなかった。
ぶしゃっ、ぷしゃあ、と愛液を撒き散らす私。
そうして肉悦に浸っていると私はご主人様の側仕えの娼婦に抱えられ、角からご主人様の手が離れる。
すると───
「良いフェラだった。褒美だ、受け取れ。」
「ごぉ”ぉぉぉっ!?!?!?」
ぼぢゅん、とご主人様の拳が私の臨月ボテ腹にめり込んだ。
あまりの衝撃に私は舌を前へと突き出し、更に愛液を噴き、白目を剥きながら絶頂する。
調教師の方々から痛いのは気持ちいい事だと躾けて頂いた私には、最高のご褒美だった。
お褒めの言葉を頂いた上、私如きにご主人様手ずから褒美を下賜して下さるなんて、思いもしなかった。
赤子を産めるかは心配だが、それはあくまでこのマゾメスの私事。
ご主人様が全てにおいて優先されるのだから、生まれればラッキーというものだろう。
故に私はその幸福を享受しつつ、マゾメスとしての責務を全うする事にした。
「あ”、りがとう、ございまひゅぅ…!もっろ、もっろくらはぁい…♡げぶっ!!!」
──────
「んむっ…んちゅっ、ちゅっ…れろぉ…」
ご褒美を頂いた時から暫く。
歯茎フェラはご主人様のお気に入りに入れたらしく、私は重用して頂いていた。
だが、それも長くは続かなかったのだ。
今の私は顔面騎乗位の体勢でご主人様のアナルを舐め、愛撫させて頂いている。
そして頭上では、ご主人様が新しく買った奴隷が嬌声を上げながら下にいる私に愛液などの体液をぶちまけていた。
「じゅぞ、れぇ、むちゅぅ、ぇあ…んちゅう…」
圧し潰されて呼吸がしづらく、酸欠気味でありながら私は一心不乱に奉仕する。
その所以は余計な事を考えないためだ。
何故考えない事に真剣になっているか。
それは、現在ご主人様に抱かれている奴隷が最たる理由だろう。
「いいぞ005番、お前を高値で買った甲斐があるというものだ。」
「あ”っ、あぁっ!ご、主人ぁ…♡おっぱい、千切れるくらい、揉んでくださぁい…!」
甘い声音に揺れる大きなおっぱい。
新しく入ってきたその奴隷は既存品の私達を押し退け、あっという間にご主人様の一番の座を得ていたのだ。
要するに嫉妬していたのだが、私に至ってはそれだけではなかった。
ご主人様の趣味であろう美しく卑猥なタトゥーに全身を彩られたその奴隷に、どこか見覚えがあったのだ。
過去の事は思い出したくなく、可能な限り忘却した私。
だが、恐らくはその記憶の中の人物が目の前まで来てしまえば、嫌でも思い出さされる。
それにより酷く不快な気分のまま私は奉仕し続け、そして祈ることしかできなかった。
どうかご主人様に捨てられませんように、と。
──────
「ここが、私のコレクションの保管庫だ。壮観だろう?」
「…えぇ、素晴らしい眺めですわ。」
誰だろう。
久しく、声が聞こえる。
ご主人様の声も久しぶりだが、ご主人様と奴隷以外の声はもっと久しい。
「おや、閣下。お電話が鳴っておられるのではないですか?」
「うむ?…この着信音はアレか…全く、来客中だと言うに…!」
「すまないが、ここで待っていてくれ。少し掛かりそうだ。」
「わかりました。大事なお電話なのでしょう?私にはお構いなく。」
「せっかくだ、ここのコレクションで遊んでも良いぞ。最悪壊しても構わん。」
そう思っていたら、ご主人様の声は遠ざかっていった。
あぁ、今日も遊んで頂けなかった。
やはり私は、飽きられてしまっているらしい。
たった1本の縄に吊るされてゆらゆらと宙を揺れる私は、その事を残念に思う。
そして再び、首に食い込む縄が齎す程よい窒息感に酔いしれようと意識を閉ざそうとした。
しかし、そんな私を呼ぶ声がした。
「チ、アキ…なのか…?」
「ぇぁ…?」
私に、誰かが声を掛けている。
時間の感覚など失って久しく、この頃は生の実感すら乏しくなってきた私に一体何の用だろうか。
そう思い、まだ残っている片目をゆっくりと少し開くと、そこには綺麗なドレスを身に纏う美しい女性がいた。
しかしその表情は青褪めを通り越して真っ白で、目はこれ以上無いほど見開かれている。
私には誰かもわからず、どうしてその様な表情をしているのかすら私にはとんと検討がつかなかった。
「よう、ごぞ…いらっじゃい、まじだ…♪」
「ぎょうは…わだじで、な”にを、なざいまずが…?」
わからないなりに私は挨拶を挨拶を申し上げる。
少なくとも、ここにいるということはご主人様のお客様なのだろう。
それにもしかしたら、新しいご主人様かもしれないのだ。
礼を尽くすのは当然のことだろう。
「何を…言って…」
しかし、その方は酷く動揺していた。
「ぼてばら、ぱんぢ、じまずが…?もうずぐ、う”まれ”、まずので…あ”っ!?」
もしかすると私での遊び方を知らないのかと思い、ボテ腹へのパンチかと問う。
だがそれに応えたのは女性ではなく、胎の赤子だった。
「ずみ”まぜ…!?うみ…まず…!!!」
「ぁ…シャッター…チャンず…!はじめで、ぶじに、うめる、がも”…!!」
私はこの時何故か愛用していたカメラの事をふと思い出し、慣れた手付きで構えようとする。
このボテ腹にはご主人様に殴って頂いてできた青アザの他に、彫って頂いた多数のタトゥーがある。
このタトゥーは、これまで無事に産めなかった赤子達の墓標だ。
これだけの数を失敗するのは、ご主人様に飼われるメスとしては不甲斐ないことこの上無い。
だからこそ、今度こそ、生きた赤子を産み、その姿を撮影するのだ。
だが───
「ぁ”…ない…かめら、うで、ない…」
そう。私の手足は、もう残っていない。
ご主人様が私を抱き枕として運用していた頃に邪魔だと、付け根から切り落とされたのだ。
「ふ、う”ぅぅぅぅ…!!」
しかし陣痛は止まらない。
シャッターチャンスを逃した事を心から残念に思いながらも私は気張る。
バチャバチャと床に落ちる愛液とザーメン交じりの羊水。
今回は赤くない。遂に…遂に、無事に産めるかもしれない。
そう思うと一層気張ることができた。
そして───
「フギャアアアアア!!!」
「はぁっ、はぁっ、はぁっ…!うま、れたぁ…!」
ずりゅん、と音を立てて下に大きな塊が落ちる。
そして、元気な鳴き声が私の鼓膜を震わせた。
その声を聞いて喜んでいると、女性は妙な事を仰っていた。
「………すまない…ずま”な”い”、ヂア”ギィ…!」
私には何のことか、さっぱりわからなかった。