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「今開けますので少々お待ちください。」
絢爛豪華な装飾の施された廊下。
その場所を案内する初老の執事と綺麗な身なりの男が歩いており、二人はある扉の前で立ち止まった。
扉は鋼鉄製で、正規の手段以外では到底開ける事の出来ない様なもの。
少しばかり気を張る様子を見せる男を余所に、執事は施されている錠を手際よく解除していく。
そして時間にして一分程を置いて油圧が動き、その扉は漸く重厚な音と共に開いた。
「はぁ…はぁ…ん、あぁ…!」
「ふっ…!ぎぃ、ぃぃ…んぁっ!?ぁ…!や、やっと、産めた…!た、助かったぁ…!」
「うぅぅぅ…!早く、早くおっぱい搾ってぇ…!」
男の目に映るその光景は想像を絶するもの。
夥しい数の女体と多様な木々が織りなす緑と肌色の空間だった。
半円筒プランターと呼ばれるケースに四肢と首輪を繋がれた生徒達。
彼女らはその中で甘い嬌声を上げ続け、更にはその膨らんだボテ腹に詰まった果実を産み落とし、ピュルピュルとミルクを通路まで飛ばして一面を白く濡らしている。
それらの良い香りも凄まじいもので、大部屋内には大型の換気扇が回っているにも関わらず、ミルクと果実が混ざった甘い匂いが立ち込めていた。
そんな光景の中、男は喘ぎ続ける生徒達の中に殆ど動かず、ヘイローも明滅しているものがあることに気が付き、少し近づく。
「…ぉえ……ぁ…………たふ………へ………」
涙をぽろぽろと零し、か細い声で助けを求める生徒。
見ればその生徒の肌は下腹部を中心に樹皮の様に変質し始めており、項垂れる顔を覗き込むと口から小さな木の枝が飛び出ていた。
男は事前に聞いていた”果樹化”の話を思い出す。
そしてより一層感心を深めたのか、満足気に頷くその顔には喜色すら浮かんでいた。
「お気に召して頂けた様で何よりでございます。ですが…」
「ここに並ぶのは何れも低品質種ばかりです。お客様には更に極上の種をご用意しておりますよ。」
この空間を満喫している男に執事は満更でも無い様子だった。
だが、本来の目的はこんな雑種を見せることでは無く、男の時間も有限であることから声をかける。
男は執事の言葉を聞くと、果樹へと変わりゆく生徒から何の躊躇いも無く意識を外す。
そして、再び執事の先導で歩き始めた。
二人は色鮮やかな果樹の中を抜け、いくつもの扉をくぐり抜けていく。
その果てに辿り着いたのはこれまでと一線を画す各種装飾の施された最奥の部屋。
部屋は薄暗くとても静かで、果樹自体の本数も少ない。
また、果樹のいずれにもヘイローが浮かんでおらず、眠らされている様だ。
静寂に包まれ、静かに並ぶ女体の数々には美術品的な美しさに加え、どこか神聖さすら感じてしまう。
そんな中で私はある果樹を見つけた。
そして執事に迷うことなくその果樹のことを伝える。
「こちらでございますか?…お目が高い。」
………
……
…
『失礼…致します…』
私がバスローブに身を包み、ソファにゆったりと腰掛けて待つ客室に扉越しに響く声。
その声の持ち主を待っていた私は返事をし、扉はゆっくりと、丁寧に開かれる。
「この度は、んっ…!私をご購入頂き、ありがとうございます…!」
私の鼓膜を震わせる、扉の向こう側からでも分かった鈴を転がした様な美しい声。
そこにいたのはかつて人気を博したアイドル、『アンティーク・セラフィム』の一人であった伊落マリーだった。
その身はネグリジェに包まれていたが、明らかに通常のものとは異なっている。
これから抱かれる相手を最大限欲情させるために、生地が透けているのだ。
その透け具合はボディラインから割れ目の形に到るまでがしっかりと見えている程。
おまけに小ぶりな乳房の頭頂部、つまり乳首には少し母乳による染みが出来ている。
事前に聞いた話では果樹達は普段は全裸で果樹園内で管理されているため問題無いのだが、いざ服を着ると搾乳のために尋常ではない程に感度を上げられた身体に生地が擦れ、感じて母乳が滲み出てしまうらしい。
上気し、息も上がっている彼女の様子からも私はそれに納得して続く言葉を聞く。
「今宵のこの部屋では、私は○○様の女にございます…!」
「見ての通り、ん…はぁ…前戯は不要です。私をどうか、可愛がってください…♡」
彼女は流麗な動作でお辞儀をし、私の寵愛を乞う。
本来、彼女は既に”果樹”であり、高嶺の花と呼ぶに相応しかった”人”ではない。
だが、その一夜を買った私には破壊的行為を除く彼女の扱いが自由自在だ。
あの果樹園の最奥のブランド品種が並ぶ中、この種を見つけ出せたのはとても幸運だった。
私はステージで彼女を見た瞬間に一人の恋人、つまり女として抱きたいと感じていたのだ。
故に今宵は物ではなく女として扱う旨をあの執事に伝え、プランターから下ろさせた。
「っ…!はい、かしこまりました…!」
私は彼女に一声かけるとベッドへ移動して身を預け、バスローブをはだけた。
そして自らの怒張するモノを彼女に見せつけ、その上に”座る”様に指示をする。
顔を上げた彼女は一瞬硬直して呆然とするも、ひたひたと素足の音を立てながら私に歩み寄ってきた。
彼女の表情はこれまでに何度も剛直を見ているにも関わらず、これから初夜を迎えると緊張する少女のもの。
その理由はこの館にいる果樹達以外は知っている。
彼女らは記憶を弄られて、客に提供されているのだ。
「ネグリジェは…はい、脱ぎますね。」
清楚さがセールスポイントの一つである彼女は、特にその調整が顕著だろう。
性知識や身体への調教はそのまま、性技もそこいらの娼婦顔負けの最上級のもの。
だが、心までもが娼婦に染まり切ってはその長所が潰れてしまう。
故に彼女は清楚さを維持するために以前の接客時の記憶をその都度抜き取られ、保管されているのだ。
更には果樹にされるに到るまでの記憶も、行為の一切に嫌悪感を抱かない様に改竄されている。
これにより出来上がったのが、『客の数だけ初夜を迎える最高級娼婦』という歪な現状。
客の間ではこの歪さが堪らなく良いと評判なのだとか。
そして今回、私は”恋人として”とオーダーも付けている。
調整された今の彼女は、私に極めて好意を抱き易くされてこの場にいるというわけだ。
「体位は…対面座位、ですね。失礼、致します…!」
マリーは私の欲情を煽るためか、目の前で私に割れ目まで見える様に尻を差し出しながらネグリジェを脱ぐ。
次いで脱ぎ終えると指示通りに私を跨いでベッドに膝をつき、ゆっくりと腰を落とし始めた。
そして興奮で跳ねる私の剛直に割れ目を当て、ローションの代わりに滴る愛液でヌチヌチとコーティングしていく。
滑らかで透明感のある陶磁器のような肌質の女体が目の前で繰り出す淫技は、思わず見惚れてしまうほどのもの。
彼女にその時の記憶は無いのだろうが、見事な調教の成果であった。
そして───
「んっ…!はぁっ…!ぁ…はぁぁ…!」
じゅぷ、ぷふっ…じゅぷぷぅ…
そんな粘性のある液体と空気が抜ける音を立て、彼女の割れ目は私の剛直を呑み込んだ。
その瞬間感じたのはこれまでに抱いた女を全て過去にする快楽。
膣肉が痙攣しながら剛直に絡みつき、きゅう、きゅうと締め付けてくる。
それは処女…いや、締め付け機能のあるオナホにすら比肩できると思えた。
すると彼女は私の胸に埋めた顔を上げ、私に具合を問う。
「ぃ…かが…でしょお”っ…!?…か…わ、私、の…膣内…は…?」
その表情には、一切の余裕が無かった。
潤んだ瞳で感じる快楽に舌を垂らし、ハッハッと獣の様に浅く早い呼吸を繰り返している。
まだ抽挿の一つも始まっていないにも関わらずにこの有様では、と思わないでもない。
だが、自らの男の象徴を以て女を征服しているというこの満足感の前ではどうでも良かった。
私は雑にその具合の良さを褒める言葉を返しながら視線を落とす。
するとある事に気が付き、少し意地悪をすることにした。
「ぁ、ありがとう、ござひぃっ!?ごっ…!?お”…お”ぉ…!?!?」
目線を落とした私の目に映ったのは、ガクガクと震える脚。
そう、彼女は配慮からか体重を私に預けないまま剛直をマンコで咥え込んでいたのだ。
そこで私は彼女の目に映らぬ様に腕を回し、彼女の乳首をピンと弾いた。
結果はご覧のとおりだ。
弾くと同時に彼女は私の剛直をより膣の奥へズン、と咥え込んだ。
性感が彼女を駆け巡り、脚の力が抜け、私に体重を預ける形でより深く貫かれたのだ。
目を見開き、野太い声を上げて呻くマリー。
マンコからは濃厚な雌の匂いを放つ愛液が、乳首からは極上の甘い香りの母乳がプシッ、プシッと噴き出し、私に降りかかる。
どうやら意地悪は思った以上に効いたらしく、彼女は深イキしてしまっていた。
「はぁ…はぁ…はぁ……もう…酷い、です…○○様ぁ…」
漸く落ち着いたのか、私の胸から潤んだ目を細めて見上げてくるマリー。
私は彼女に軽い謝罪をすると、弾いた際に指先に付着した母乳を舐め取る。
ブランド種の母乳と産み落とす果実は裏社会において、この世の至宝とも呼ばれている程に美味だと言われているのだ。
果実の方はプランターから下ろしているために彼女からは採れないが、母乳は健在。
故にどんなものかと味見をしてみる。
だが、それは想像を絶した。
「ぇ…?ぁ、母乳ですか…?はい、どうぞ…!」
ガツン、と脳を直に殴られたかのような衝撃だった。
噂に効く母乳がこれほどまでに美味だとは、夢にも思わなかったのだ。
私はすぐさま彼女に母乳を搾らせる様に指示をする。
彼女はそんな私の反応に喜び、喜色満面といった様子で下では繋がったままに自らの乳房を差し出す。
「ぁ…!ん………んぅ…!ぁあっ……ふ、うぅ………!」
私の手が目の前にある小さくも美しい形の乳房に指を這わせ、揉みしだく。
すりすり、すりすり、すりすり。
いくら揉んでも飽きそうに無い程に、その揉み心地は素晴らしいものだった。
彼女の乳房はシルクの様な滑らかな肌ざわりであり、柔らかいながら確かな弾力もある。
私は果樹園内の低品質種も通るついでにいくつか揉んでみて、感嘆していた。
自身の頭より大きくされた乳房を持つ果樹や感度を上げられすぎた果樹など、どれも面白く、また揉み心地もよかったからだ。
だが、ここにある双丘に比べればいずれも下品なものだと断言できる。
キヴォトス外で抱いた女など論外だ。
比べることすら烏滸がましいというものだろう。
「おっぱいぃ…、出て、きました…!どうぞ…!」
その乳房を堪能しながらふと乳頭を見遣ると、そこは白く染まり始めていた。
滲み出るおまけの様なものではなく、彼女自身が射乳の感覚を覚えて出す母乳。
つまりはこれが、彼女の本当の母乳というわけだ。
私は最早辛抱堪らず、その片乳にむしゃぶりついた。
「ふあ、あぁぁぁぁ…!!○○様ぁ…!あっ、あぁ!!」
彼女の乳房が噴いた母乳は、私の喉奥を叩くほどであった。
販売をする以上は量もしっかりと出る様にされており、口内をあっという間に満たす。
そして私の舌が伝えてきたのは、至宝の言葉に遜色ない美味。
舐め取ったものよりも遥かに濃厚で、今まで自分が食してきたものは何だったのかとすら思う程に素晴らしいものだった。
「あぁっ!?吸いながら、動いちゃ、あぁっ!!」
あまりの美味に恍惚としていた私だったが、母乳を吸う度に感じる締め付けられる感覚にそれを思い出す。
ずっぷりと咥え込み、その接合部からだらだらと涎を垂らし続ける名器の存在を。
そして、未だその昂りを一度も吐き出せていない剛直を。
故に私はゆっくりと腰を動かし、彼女の子宮をコツン、コツンと叩く様に抽挿を始めた。
「あっ、は、ああっ!あぁんっ、あっ、はぁぁぁ…!!」
「あぁっ、あっ、ぁはむぅ…!んじゅ、んふぅぅ、じゅる、むちゅう、っぷあぁ…!」
乳房からは溢れ出る母乳をじゅる、じゅぞ、と音を立てて飲み、時に舌でその可愛らしい乳首を転がす。
息継ぎついでに彼女の唇を奪い、舌を絡め合い、唾液を頂く。
腰は前後に動かす様にして膣肉に剛直を押し当て、こそぎ上げ、女共通の泣き所を虐めぬく。
繋がっている下からは肉が体液を潤滑油にぐっちゅ、にちゅ、にちにち、と卑猥な音を立て続ける。
互いの身体がナメクジの交尾の様に密着し、肉悦を求め合う。
それは永遠に続いて欲しいとすら思える至福の時間であった。
だが一方で、私の剛直はその本懐を遂げる時が近いと私に告げる。
「んあぁっ!あぁ、あっ、射精そう、ですか…?はい…!くらさい…!」
「○○様の、んぅ…!私の子宮、に、いっぱいぃ…!くださぁい…!!」
マリーにもうすぐ、という事を告げればこれだ。
そのあまりの愛らしさに私は辛抱できるはずもなく、腰の動きを大きく早いものへと変える。
「あぁぁぁ…!抱き、しめられるのぉ、好きぃ…!もっと、ぎゅって、してくだ…!」
「ぁ…!膣内で、膨らん…!あ、あぁぁ…!?」
『絶対に逃すものか』と自らの本能が告げているのか、私の腕は気づけば彼女を壊れんばかりに抱き締め、腰を抱え上げていた。
そして最高潮を迎えるその瞬間、剛直をその蜜壺により深く沈める為に彼女を抱き潰す様に更に抱え込む。
ぐちゅう、と合わさる接合部は遂に1ミリの隙間も無くなり、私は溢れ出るものを───思い切り吐き出した。
「あ”っ!!あぁっ、あぁぁ…!!ん、あぁぁ…はぁぁ…!」
剛直の先端から伝わるのは、びゅる、びゅうぅ、というヘドロのような精液が勢いよく出る感覚。
凄まじい幸福感が私の脳を満たし、記憶に焼き付き、この女に匹敵する者以外では満足できなくなっていく。
射精の度にマリーはそれが自らの子宮に注がれているのを感じてか、その身を震わせながら私の背中に回した腕でぎゅう、と私を締め、更には濃厚な母乳を噴き出していた。
接合部には私の射精した精液だけでなく、彼女が噴いた母乳までもが流れ落ちて混ざり合っていた。
「あった、かい…です…♡」
嬉しそうに、愛おしそうに、私を見上げるマリー。
そのあまりの愛らしさに、私はそのまま返却時間の10分前まで彼女を夜通し抱き続けた。
………
……
…
「この度は本当にありがとうございました…!」
スタッフによる返却の検品を終え、帰り支度を整えた私にマリーが礼を述べる。
洗浄も完了した彼女は例のプランターに四肢を再び拘束されていた。
これから彼女は私との一夜の記憶を抜き取られた後に果樹園へと戻されるのだ。
考えれば平時は完全な物として扱われ、接客時に漸く客の気分次第で人扱いされることもある彼女の境遇は悲惨の一言に尽きるだろう。
だが彼女は今の自分の境遇を微塵も不幸だとは思わず、それどころか私に対する好意で頬を赤らめて感謝を述べているのだ。
多少の憐れみを覚えないでもないが、それは些末な事だ。
何せこれほどの美味を生み出す存在だ。
人としての生を謳歌させておくにはあまりに惜しいというもの。
記憶を弄られる前の彼女には、そういう星の下に産まれたのだと諦めてもらうべきだろう。
そんな事を考えながら私は彼女の礼の言葉に笑顔で応える。
そして彼女の身体、乳房、そして至上の母乳について心から賛辞を送った。
また必ず来店し、指名する旨も添えて。
「ほ、本当ですか…!?嬉しいです…!心よりお待ちしております!」
私は彼女がプランターに収容され、眠りにつくのを見届けて店を出た。
自らの内の熱を鑑みるに、私の次の来店はそう遠くはないだろう。