※この作品はR-18です。

タルコフ市の情事   作:奥の手

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【登場人物紹介】
イレーネ・サンダース
年齢:24歳
身長:150cm以下

元USEC隊員。研究所襲撃時の主力メンバーだった。しかし司令部からの民間人に対する攻撃命令に嫌悪感を持ち、任務より私情を優先して部隊を離脱。その後いろいろあって逞しく「女」を使ってタルコフ市を渡り歩いている。
小柄な体格ながら気性が荒く、敵と認めた相手には容赦がない。非常に高い身体能力を有しており、射撃技術も確かなものがあることから、周囲の男に負ける気がない。容赦のなさはこの辺り由来。
45口径信者。


イレーネの性交渉

 十代前半の頃から体格が変わっていない。

 身長は伸びていないし胸の大きさも別に目立つものじゃない。あぁ12か13の頃のクラスメイトよりはいくらか大きかったかな。あれから成長したわけじゃないから、グラマーな女を見ると〝ないものねだり〟をしてしまう。

 

 でもアタシはアタシ。

 それ以外の何者でもないし、アタシの価値はアタシが決めている。

 

 アタシを抱くことが出来る男は、アタシがイ(・)イ(・)って認めた男だけ。

 故郷の酒場で口説いてきた男も、基地の食堂で声をかけてきた男も、そしてこの終わってる街でよだれを垂らしながら隠語を叫ぶ男も、等しくアタシは品定めをしている。

 良い男と、良い取引にはアタシも色を付けてあげる。

 気に入らなければ45口径を脳みそにプレゼントするだけ。単純でわかりやすい世界だよ。

 

 この街でまともな女は生き残ることが出来ない。

 人を殺せる女と、殺すことに罪悪感を抱かない女と、そもそも女と見られていない女しか人間でいることはできない。

 たぶん〝人間じゃない〟女はどこかで飼われているのかもしれないけど、封鎖されて数か月たった今はそんな存在も耳にしない。死んだんじゃないかな。

 

 そうなると、途端にアタシの価値は上がってくる。

 抱ける女、話せる女、元気のいい女はそれだけで値打ちがある。

 

 寄ってくる男? 

 大きく分けると二種類かな。

 

 アタシを支配しようとする男と、アタシと取引をしようとする男。

 アタシが相手にするのは後者だよ。そう、あんたといっしょ。あんたはアタシと取引をして、こうやって今夜から一週間の寝床を貸してくれた。対価としてアタシはサ(・)ー(・)ビ(・)ス(・)をしてあげる。

 気に入った? ふふ、遠慮しないでよ。アタシもあんたを気に入ったんだ。初心なところとか、そそるよ。

 

 

 ○

 

 ……ん? なに。

 アタシの身の上話はもういいって? そうだね。アタシもしゃべりつかれた。そろそろ別の話もしたいな。とりあえず脱いでよ。

 ベットにいるのにそんな恰好じゃあね? 

 

 …………へぇ。

 やっぱロシア人て大きいんだ。

 ん? あぁいや体もだけど、そこも、ね? 

 

 最初は優しくしてよ。さっきはあんなこと言ったけど、もう一か月くらいしてないんだ。見たらわかると思うけど、無理やりされたら痛いんだよね。そういうのが好きって男もいたけど、この街(タルコフ)でそれやられたらアタシも隙を見て頭にぶち込んじゃうよ。

 

 わかったって? 

 どうかな。あんたのそ……あ、結構大きいんだね。慣らしてよ、ほんとに。ゆっくりね。

 

 ○

 

 ふ……うぅ……うん、いいよ。

 上手いね。彼女いたの? 

 

 へぇ、故郷の村に? モスクワに行って、それでタルコフにね。今の指、よかったよ。彼女も喜んでんじゃない? 

 あぁ、もう会えないかもって。そんな悲しいこと言わないのよ。アタシで練習していいからさ。帰ったらさっきの指使い、やってあげたら。

 

 それで? 他の女に挿れるのは、彼女に申し訳ないとかある? 

 今なら入るよ。ほら。

 

 ね? 入りそうでしょ? 

 でも、あんたのはやっぱちょっと怖いからさ、ゆっくりお願いね。彼女とアタシはどっちが大きいの? 

 

 そう、やっぱり彼女のほうがね。まぁ慣らせばあんまり変わらないよ。今はアタシのここも……あ、まって指はもう……イッ……! 

 

 ……ふー……ふぅー……。

 うまいね、ほんとに。

 

 もうほぐれてるでしょ? いいよ。きて。いれてよ。彼女のことなんか今は──ぅあ。

 

 あぁ──……う……。

 ゆっく…………うぁ……はいって……。

 

 え……まだ半分……? 

 ちょっと、まって、一回、止め────うぐぅぅぅ! 

 

 あ……うぁ……あぁ…………。入った……? 

 ゆっくりって言ったじゃん。もう……ちょっと、待ってよね。やっぱおっきくて……馴染むまで、すこし。

 

 …………ふぅ、いいよ。動いて。あんまり激しくしないでね。それは後から。

 

 あ……く……んあ。

 はぁ……あぅ……あ、あぁ、うぅ……ぅあ────。

 

 ○

 

 久しぶりだったけど、よかったよ。うまいねあんた。あの指、ちょっと好きになっちゃった。またやってよ。

 でもそっちはちょっと大きいからさ、全部入れないで。奥の方が痛くなっちゃった。アタシほら、ここ、手前側が好きなんだよ。

 

 え? 指でここを? いや……いいけど、一回イッたらちょっと休ませてよ? 

 あんまりひどいことされたら、アタシも何するかわからないからね。

 

 今日から一週間よろしくね。

 その先? さぁ、どうだろうね。お互い生きてたら考えてあげてもいいよ。

 

 ○

 

 やっと終わった。もう敵はいないかな。

 彼は……あぁ、死んじゃったか。

 あんたを殺したUSECの人間はアタシが殺しておいたよ。あの世で感謝してよね。

 ロシア人とのセックスは初めてだったし、噂じゃ乱暴でひどいもんだって聞いてたけど、あんたは違ったね。

 良いテクだったよ。嫌いじゃない。

 こんなクソみたいな街の中で出会ってなかったら、毎週末あんたの所に通うくらいには気持ちよかった。誇っていいよ。

 

 じゃあね。あの世で新しい彼女見つけなね。

 

 

 

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