ふたなり巨乳高スペック姉に洗脳されてた俺が、もう一度都合のいいオナホに戻るまで 作:ぷるりん@ぷるりん
初めて見たときの感想は、マジメでつまらなそうな男子。
それが彼に対する、私の第一印象だった。
「山城さん?」
でも今思えば、……多分一目惚れだったと思う。
それまで惚れやすくも冷めやすい、子供っぽい恋愛を繰り返していた私にとって……、
「隣の席だね、よろしく」
彼は間違いなく、他の男子とは違う一人の『男性』だった。
それまで、男子同士の狭い交友関係で満足していた彼。
ライバルの女子も少なくて、私は気兼ねなくアピールできた。
だから私は、あっという間に彼との距離を詰めていった。
そして……、
「ごめん、……ちょっとだけ、返事は待ってくれないかな」
フラれた。
その後、三日間返事を待った末、私は彼に断られた。
自分で言うのも難だが中々可愛いと自覚していた私は、当然自分からアピールしてフられた経験など無かった。
「分かった、……でも、悔しいから理由教えてくれる?」
怒気を滲ませた声で言い放つ私。
たぶん、大分感じ悪かったと思う。
そんな私に彼は、ポツリポツリとゆっくり、……だけど真剣に、彼の抱える事情について話してくれた。
それは彼が過去に感じてきたであろう、痛みと苦悩の断片。
今にも泣いてしまいそうな顔で、彼は私に話し続けていた。
そんな彼の痛ましい姿を、私はとても見ていられなくなって……、
気付けば、彼のことを抱き締めていた。
「…っ、ぅぁ゛ぁっ……!」
私の胸に抱かれた瞬間、まるで赤ちゃんみたいにすすり泣く彼。
泣き止むまで、私はただ黙って彼を抱き締め続ける。
そうしながら、彼に見つからないようひっそりと、私も涙を零した。
話してくれた内容を整理すると、どうやら彼は女性恐怖性、……らしかった。
過去好きだった相手に暴言や暴力を受け続けて、心に傷が出来てしまったらしい。
これ以上山城さんのことを好きになるのが、怖い。
だから俺のことは、……忘れて欲しい。
目に涙を滲ませながら無理矢理に笑顔をつくると、彼はそんな悲しいことを言った。
……私なら、彼にこんな顔はさせなかった。
彼を傷つけた女が憎い。
私だったら、彼のことをもっとちゃんと愛したのに。
彼のことを、もっと早く見つけていればよかった。
彼の『傷痕』を知った私は、ますます彼のことが欲しいと思うようになった。
あぁ、私は……、本当にバカだった。
顔がタイプだとか。
雰囲気が大人っぽいだとか。
そんなことは、どうでも良かったんだ。
私が彼を癒したい。
ただ幸せそうに、隣で笑っていてほしい。
古い女に付けられた傷を埋めて、……私が彼の一部になりたい。
それまで恋慕しか知らなかった私に、彼は生まれて初めて『愛情』を教えてくれた。
◆◆◆
彼と付き合いだしてから、そろそろ四ヶ月になる。
今週はバイトの日程をうまく合わせられず、一緒に放課後を過ごせるのは先週ぶりだった。
すぐにでも二人きりになりたかった私は、彼とカラオケに来ていた。
「……リョウタ」
二人きりになった途端、腕を開いてハグ待ちする私。
「……もしかして、寂しかった?」
私に応えて、抱擁しながらも頭を撫でてくる彼。
根暗なのに、リョウタは以外と包容力がある。
付き合った当時こそ彼を癒すと息巻いていた私だったが、今ではすっかり、私が甘える側になっていた。
「だって最近全然遊べてなかったんだも〜ん!」
彼はよしよ〜しと、私を撫でつけている。
愛おしそうに私を見詰めながら、クスクスと笑っていた。
◆◆◆
今日は親いないから。
そう言って、彼を部屋に連れ込んだ私。
そろそろいい頃合いだろう。
十分我慢した。
「リョウタぁ……♡」
もう耐えきれなくなった私は、彼の制服をグイグイ引っ張りつつ、リョウタに甘えた声を掛けた。
「……いつもの、する?」
私の意図を察してニヤリと口を歪ませる彼。
どこか普段とは別人のような、妖艶な気配を身に纏っている。
ヤバい。
ドキドキしてきた。
彼は優しく私の肩を抱き寄せ、キスを浴びせてくる。
ちゅっ♡ちゅっ♡と私の唇に優しくキスを落としつつ、徐々に激しく、舌を絡めだした。
「んっ♡♡リョウタっ…♡も、もう……♡」
股の内側が切なくてたまらない。
私はリョウタに触って欲しいと願う。
きっと今スカートをめくったら、パンツに染みが出来ているだろう。
「なぁに……?」
そんな私を見てもリョウタは何もせず、ただニヤニヤと口を歪ませていた。
ちゃんと『お願いしろ』って言ってるんだ。
「……っかせてくださ、ぃ…」
カーッと頬が熱くなる私。
「ん?ごめん、もう一回言ってくれる?」
本当に聞こえなかった……とでも言わんばかりに、彼は私に耳を近づけてくる。
ばっ、バカにされてるっ……!!
「…い、っ!イかせてくださいっ……!!」
ああああ!!……は、はずかしいいッ!!
目が潤んできた。
私は、彼に触ってほしくてウズウズしていた。
「うん……♡よく頑張ったね♡」
大人しいと思っていた私のカレは、……想像以上にドSだった。
「ん、ああぁ゛ぁっ゛……♡♡♡」
ぷしゃっ……♡と、小さく潮を飛ばして達する私。
もう何度目か分からない。
彼に触られれば、私はまるで身体を操られているかのように何度でも達してしまう。
彼と出会って初めて、私は『イく』という感覚を知った。
もちろん、経験自体は以前からあった。
元カレとも何度かえっちしてみた事はあったのだが、痛いだけでほとんど気持ちいいと感じたことは無い。
たぶん、今までの人はすぐ入れたがったし、自分が気持ちよくなりたいだけで私の事は見てなかったんだと思う。
でも、彼は違う。
彼はしっかりと私のことを見て、指も言葉も全部使って、私を高めようとしてくれる。
リョウタは自分が気持ちよくなる事以上に、私のことを高めてくれる。
リョウタはえっちの時も、それ以外の時も。
何よりも私を優先してくれた。
正直こんな彼氏は初めてだった。
やっぱり私、今まで大切にされてなかったのかな。
付き合う前もその後も、……私から離れていった人の事を思い出す。
リョウタのことを好きになって、本当に良かった。
……でも一つだけ、不満なところがある。
私は、彼の股間に視線を向ける。
彼のモノが収まっているズボンは、いつも通りだ。
普段見る姿と同じ、つまり、……少しも膨らんでいなかった。
彼の股間を刺激しようと、ズボンの上からスリスリと撫でてみる。
すると指先に、……フニャフニャと柔らかい感触を感じた。
私はいつもリョウタに何度もイかされる。
だけど、彼が私で勃起してくれた事は一度もなかった。
リョウタが私を責めている時のそれは、きっと性欲からくるものではなく、私を満足させたいという彼の献身からくるもので……。
そのまま触り続けていると彼は、
「やめて」
ガシッと、力を込もった腕で私の手首を掴む。
「………ごめん、でも、今は待ってほしい」
むくれて下を向いている私の頭を、彼は優しく撫でた。
「……」
リョウタは、私をどう思っているのだろうか……?
体型の維持は怠っていないし、見た目だってリョウタはいつも可愛いと本気で褒めてくれる。
それに、胸だって小さくはないはずだ。
最近は体が成長してナンパされる事だって前より増えたし、多分私は女として平均よりは上のはずだ。
おそらく、原因は私に魅力がないからじゃない。
彼の言う通り、本当にトラウマのせいなのだろう。
私はリョウタにとって初めての彼女で、今までに経験はないと言っていた。
しかし本当に、彼は童貞なのだろうか。
彼が未経験だという話を、……正直、私は信じてない。
それほどまでに、リョウタは『女の扱い』に慣れていた。
最初に私のものを見た時もそうだった。
ただ興奮するでも観察してみるでもなく、ああこういう感じか……、という反応。
おそらくリョウタは、まだなにか大事なことを私に話していない
未だトラウマを抱えているせいか、彼は昔の自分についてほとんど何も語らなかった。
私と出会う前のリョウタ。
昔の女に、傷付けられていた時のリョウタ。
私が知らない彼の事を想像すると、毎回胸がギリギリと締め付けられる。
もし彼が「トラウマのせいで勃たなくなってしまった」なら。
トラウマを『その女に植え付けられたせい』で、女性に勃起できなくてなってしまったのなら。
その女は、一体リョウタに何をしたのだろう。
私の知らない酷薄な女。
殴られて罵られても、彼が一時期想いを寄せ続けた女。
その女は、リョウタが勃起するほど興奮を向けられていたのだろうか……?
頭の中が嫉妬で埋め尽くされて、胸が焼け焦げていく。
憎たらしい、憎たらしい。
本当は今すぐ全て私に教えてほしい。
だけど、今はまだ聞かない事にしている。
リョウタがまだ話せないという事は、それほどまでに彼の『傷』が深いと言うことなのだろう。
もっと辛いのは、リョウタの方だ。
きっといつか話してくれる。
そう信じて、私はただ彼の心を温めていよう。
◆◆◆
バイトからの帰り。
信号が変わるのを待ちながら、モヤモヤとした頭で考えに耽る。
今週から高校が夏休みに入った。
それ自体は嬉しいが、教室でリョウタと過ごせる時間もしばらく減ってしまう。
だから、今日はやっと会えると思って楽しみにしてたのに。
ふと、スマホのバイブが鳴った気がした。
ロック画面を覗いてみるが、彼からの通知は来ていない。
やっぱり空耳だった。
こうやって彼から送られてこないメッセージを待って、私は何度もトーク画面を確認していた。
リョウタとの会話は、デートを別の日に延期するという内容で止まったままだ。
急な用事が思ったより早く終わって、やっぱりこれから会おうって事にならないかな。
そんな空虚な妄想で頭の中を埋める。
道路の向こう側で人が流れていくのを、ただぼーっと眺めていた。
すると、道路を挟んで向かいの通りに、人目につくカップルがいた。
パッと目を引くのは、彼女の方。
背が高くて、とてもスタイルがいい。
モデルみたいな女性だ。
おまけに顔も整っていて、なんというかとても、………男子が好きそうな体型をしている。
ああ見えてやっぱりリョウタも、ああいう子が好きなんだろうか。
少しモヤモヤしたものを覚えつつも、彼氏の方を見る。
ああいう子と付き合うのは、一体どんな人なんだろう?
彼氏の方は、相手より背の低い男の子。
派手な女性だからイケイケな男と付き合ってそうなものだが、案外そういうものでもないらしい。
しかし彼氏の方も、……よく見ると地味だけどイケメンだ。
どこか陰のある魅力を感じる、雰囲気がいい男子。
正直、なかなか私好みだ。
派手でモデルみたいな彼女と、地味だが雰囲気のいい彼氏。
そう考えると、普通にお似合いの二人なのかもしれない。
ていうか………、
「え……?」
リョウタ?
いやいや、……そんな筈ない。
彼に限って浮気などする訳がない。
そもそも彼は女性が苦手だ。
一緒に過ごしてきた私も、それが嘘でない事くらいもう分かっている。
しかし道路の向かい側を歩いていく二人は、口数こそ少ないものの、とても仲睦まじい様子で会話している。
きっと、他人の空似だろう。
自分にそう言い聞かせながら、必死に胸のざわつきを抑える。
もう一度よく観察する。
あれは、……確かにリョウタだ。
そしてよく見れば、相手はバレー部の谷口先輩。
谷口ユイ。
つまり、リョウタのお姉さんだ。
「なんだ……」
よかった………。
私はホッとして、思わず胸を撫で下ろす。
浮気じゃなかった。
そりゃそうだ。
リョウタは浮気なんてしない。
でもたしか、リョウタはお姉さんとすごく仲が悪かったと思うけど……。
しかし、二人が仲睦まじく会話する様子からは、全く険悪なムードは感じられない。
あの様子だと、もしかしたら仲直りしたのかもしれない。
だとすると、そのうち私のことも紹介してくれたりするのだろうか。
しかし、なにか……。
未だに私の胸はざわついていた。
二人の様子を見ていると、次第に、嫌な違和感が増していく。
私とのデートを断ったのに、リョウタは何故谷口先輩と出掛けているのだろう?
普通彼女との約束より、お姉さんとの外出を優先するか?
これが、女の勘というやつか。
どうにも嫌な予感がする。
そもそもリョウタは、未だに谷口先輩のことが許せないと言っていた。
『中学のときにね、……ちょっと、虐められてた時期があったんだ』
姉である先輩とは、今でもお互い話しかける事すらないと言っていた。
それなら何故、二人はあんなにも仲が良さそうに見えるのだろう。
互いの肩が触れ合いそうなほど身を寄せ、同じ歩幅で歩いていく二人。
その姿は家族というよりも、……まるで長年連れ添ったカップルのような印象を覚える。
「……っ」
おかしい。
明らかに姉と弟の距離感じゃない。
どんどん嫌な感覚が増して、胸の奥を締め上げて行く。
それに、彼が先輩に向ける『あの目』はなんだ。
リョウタが先輩、谷口ユイに向けている表情。
まるで、片想いの女子が恋焦がれた憧れの人に向けるような視線。
あんな表情、私も向けてもらった事はない。
こんなのありえない。
出来のわるい悪夢のような光景。
自身の視界を疑いながらも、私は変わらない現実を目に焼き付ける。
とっくに信号が変わっている事も意識出来ずに、ただその場に立ち尽くしていた。
すると……。
きっと私は、あまりにも二人のことを凝視し過ぎていたのだろう。
私の視線に気付いたのか谷口ユイがチラッとこちらに視線を向ける。
彼女はリョウタと話しつつも、目だけは離さずに、ジーッと私の方を横目で睨んでいた。
目が合っている。
………ヤバいッ!!
何故か本能的な危機感を覚える。
隠れなきゃと思った。
しかし私の身体は、凍り付いたようにその場から動かない。
表情を強張らせる私を、今も彼女は見続けている。
そしてきっと、谷口ユイは何かを察したのだろう。
彼女は私に向かって、ただ……、
ニコッと、笑いかけた。
「………ッ!!!」
彼女から向けられた表情を見て、ゾワッと、身体中に鳥肌が広がる。
私の身体は、まるで素手で内臓を掴まれたかのような、生々しい恐怖に包まれていた。
その笑顔は、おそらく異性からすれば一瞬で惚れてしまうような妖艶な表情に見えることだろう。
男が向けられれば、頭から離れず毎晩思い出してしまうような、魅惑の笑み。
しかし女である私には、本能的に分かる。
おそらく、人間になるずっと前から刻まれている古い記憶。
男が狩りに出ている間、何万年も男を奪い合って争い続けてきた、女としての遺伝子。
今もその本能が激しく警鐘を鳴らして、私に逃げろと訴え続けている。
その笑顔には、同じ性別である女だけが感じ取れる『剥き出しの獰猛さ』が込められていた。
『この男は私のモノだ』
それは格下の女に対するマウントであると共に、威嚇。
自分よりも弱いメスが、男にすり寄ってきた時に見せる「失せろ」という敵意。
絶望感で打ちのめされながら、私はリョウタに目を向ける。
彼は目の前の魅力的な女性に夢中で、私に気気付いてすらいない。
………私は、リョウタを奪われた。
頬を赤らめる彼の瞳に、私は映りすらしなかった。
そのまま谷口ユイは、私に見せ付けるようにリョウタの腰に手を回す。
そして彼を、さり気なく自分に引き寄せた。
姉弟ではありえない手付きで自分の身体に触れるあの女のことを、
「……♡」
彼は熱の籠もった目で見上げると、……そのまま、どこかへと消えていった。
___彼の者の双眸に魅入られた刹那。
我が肉は大地へと磔られ、我が臓物は人族にしてはあまりに長すぎる腕によって我が身から引き摺り出された。
彼の者から複数伸びる萎びた腕のうち一本には、生命の本質を幾度も冒涜され『苗床』へと成り果てた我が半身が、宝物のように抱かれている。
彼の者が宿す邪悪に、全ての加護を亡った我が身は大地へと傅いた。
最早只人へと堕ちた我が身を、犬歯を剥き出しにして嘲笑うその様は、賢者たる以前の面影をまるで残さず、既に人が備える知性など微塵も宿していなかった。
彼の眼に宿す獰猛さは、かつて賢者が叡知全てを手放して得た輝き、……それはまるで『野獣の眼光』そのものだった。___
『竇武第三中 2年C組 山城ミナの手記より』
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