【R18】冴えないエロゲの作り方(イラスト付き) 作:きりぼー
そろそろ梅雨入りをする六月。俺はあの死に戻り体験が妄想による白昼夢だったと思い始めていた。
クラスメイトの恵とは、もとい加藤とは口を聞いていない。エッチする直前まで発展したとは到底思えないような遠い関係だ。日直の同じ日に話しをするきっかけになればと思ったが、他のクラスメイトに交代を申し出たらしく実現しなかった。
加藤が俺のことを好きでいてくれて、俺が加藤のことを好きだとしても、俺は英梨々を選んだし、英梨々との縮まらない距離のまま一緒に歩むつもりだ。
そんなある日の放課後、詩羽先輩にSNSで呼び出された。
『図書第二倉庫』は校舎の地下室の一番奥にある。ほとんど人がこない場所を詩羽先輩は半ば私物化して利用している。
扉を開ける。中は窓がなく照明だけなので薄暗い。古書が多いので少し埃っぽいのが難点だ。壁際には黒い革張りのソファーが置いてある。ずいぶんと高級そうな感じもするがところどころが破けているから、校長室や応接室にあったものを流用しているのだろう。
「あら不倫理君。順調そうなところで申し訳ないのだけど、そうもいってられなくなったのよ」
「はぁ」
俺は気のない返事をする。コミュ症の詩羽先輩は挨拶という基本的なことから始まり、日常の他愛もない会話をするということをしない。いきなり本題、あるいは俺ですら理解できない核心から入る。
ノートPCをパタンと閉じると立ち上がった。
「まずは全裸になって、そのソファーに座ってくれるかしら」
「あの・・・」
「その方が説明するよりも手っ取り早いのよ」
「理由ぐらいは」
「ええ、説明はしてあげるけど、脱ぎながらでいいわよ。あなたは拒否できないし、拒否するわけにはいかないのだから」
「いや、普通にセクハラで拒否案件ですよ」
そう言葉でいいながらも俺はワイシャツのボタンをはずしていく。
「端的にいうとね、あなたが無事に英梨々ルートに進んだことは素直に褒めたいのだけど、だからといって澤村さんとイチャイチャされても困るのよ。わかるかしら?」
「わかりませんし、英梨々とはイチャイチャしてないです」
「それはもっと困るわね」
俺はワイシャツとインナーを脱いで、ソファーの背もたれにかけた。
「何がどう困るんです?」
「不倫理君。あなたはいわば中継ぎなのよ。まったく自覚がないでしょうけど」
「ええ、まったく意味がわかりませんね」
「時々、自分がエロゲの主人公になったような気がしなかったかしら?」
「・・・しますね」
「そう自覚があるなら話が早いわね。生憎とまた18話なのよ。そしてカレンダーを眺めるに四十話近く作らないと夏休みまでもたないの」
「何の話です?」
「メタ的な話よ。そして、あなたが残りの二十数話を澤村さんと過ごしてしまうと、夏休みようのネタが尽きてしまう可能性が高いのよ。わかるわよね」
「いや、さっぱりわかりませんね」
「そう・・・」
詩羽先輩は俺の前でしゃがみ、ベルトをカチャカチャとはずしズボンを脱がした。俺はブリーフ一枚になる。
「不倫理君の中で、私とこういうことをするのは初めてかしら?」
「・・・そりゃ初めてですよ。詩羽先輩とは一度・・・エッチな事になったことがありますけど・・・あれは見せただけですよね」
「ええそうね。そんなこともあったわね」
詩羽先輩がブリーフに手をかけた。正直、俺はこのシチュエーション的に興奮してしまった。期待しているのか、はたまたエロゲ主人公だからかわからないけども、勃起している。
「ほら、もうこんなに立派なのはあなたがそういう宿命だからよ」
「自然な生理反応だと思うんですが・・・」
「そうかしら?学校の地下室で先輩に全裸にさせるなんてありえない事ぐらいわかるでしょ」
「・・・やはり何かおかしいですか」
「あなたはきっと何度かこういうことを経験しているのよね。そうでなければ普通はもっと怖気づくと思うのよ」
「そうですね」
「ループしているとか、死に戻りしているとか、いろいろあるわよね」
「なんでそういうことがわかるんですか?」
「人には役割というのがあるからよ」
まったくもって説明になっていない。同時に俺は何かの世界に迷い込んでいるようだ。全てが夢か白昼夢なら良いのだけど・・・本当のことはわからない。
詩羽先輩は俺の勃起している陰茎を右手もつと優しくシコりはじめた。
「・・・詩羽先輩?」
「いいわねぇ・・・立派な男根って感じで、この不自然なまでの反り返りが若さなのかしら?」
そのまま手でいかさせるのかと思ったが、詩羽先輩は手を離すとソファーの前に置いてある机に座った。ソファーに対して学習机では高さのバランスが悪い。
「不倫理君。じゃあそのソファーに座って」
俺は言われるがまま座った。
「詩羽先輩は何かを知っているんですか?俺はこの現象がさっぱりわからないのですが・・・」
「私も多くはわからないわ。ただR18に相応しい展開が必要じゃないかしら?ってだけよ」
「俺にはそれがわからないんですけど・・・」
「澤村さんとエロゲーを作ろうとしているのよね?」
「はい」
「なのにメインヒロインとケンカしたわよね」
「喧嘩ってわけでは・・・」
「別に表現はなんでもいいのよ。絶望的な溝ができているのよね。その原因はきっとこの世界だけの問題じゃないのよ。あなたには心当たりがあるんじゃなくって?」
「ええ・・・まぁ」
「どんなのかしら?」
「えっとですね・・・」
詩羽先輩に俺は死に戻りしていることや、恵ルートを順調に進んでいざエッチ直前のシャワーまで進んだことを話した。
詩羽先輩はその話を興味深そうに聞きながらも、机の上で足を曲げてM字開脚に広げた。目の前に下着をまざまざと見せつけた。
黒いショーツ、それに黒いニーハイソックスの長くてエロい足。
「あの・・・見えてますよ」
「見せているのだもの。当然よ」
詩羽先輩の黒いショーツは薄手の生地で性器の縦筋がはっきりと見える。毛は処理しているようで横からはみ出たりはしていない。黒いレースが縁にあるので大人っぽく見えた。
「見事な勃起よねぇ」
詩羽先輩がつま先で俺のチンコをツンツンと刺激した。
「くぅ・・・あの、これは・・・」
「だから、あなたはきっとエロゲの主人公なのよ。だから、ここで私は質問を1つすることにするわ」
そういいながら両方の足の裏で起用に俺のペニスを挟んだ。
「これからどうして欲しいかしら?あるいはどうしたいかしら?あなたはこの選択肢をちゃんと選べるのかしらね」
その時だ、脳内に選択肢が浮かんだ。
① 足コキしてもらう
② クンニする
シンプルな二択だった。この状況、足コキをしてもらって一発すっきり抜いてもらうのがセオリーだろうか。目の前にあるパンティーをずらして御本尊を拝み、そこを貪って遊ぶというのも捨てがたい。
どちらかが正解で、どちらかが間違っているのだろうか。だとすると何かヒントがある?いやこんな強引なシチュエーションにヒントがあるわけがない。
ただなんとなくわかることがある。一発抜いてもらえばそこで一区切りということだ。
クンニで詩羽先輩を気持ちよくさせてしまうと次に発展しかねない。確か前回は英梨々が乱入してきて止めた。先っちょだけが当たるところまでいった。
足コキならそうはならない。無事にこの部屋から出られる可能性が高い。
「詩羽先輩・・・足で・・・足で俺をイかせてください!」
詩羽先輩がにっこりと笑った。いつもは済ました表情だが、口角をあげる笑いにはどこか不敵というか歪んだ性癖が見え隠れしている気がする。
【画像18 詩羽先輩足コキ】
「そう・・・あなたがそう願うなら、それが正解なのかもしれないわね」
詩羽先輩が挟んだ足を上下に動かし始めた。ニーハイのナイロン生地がすべすべとしていて気持ちがいい。
「詩羽先輩・・・いいです・・・すごく気持ちいい」
「ふふふっ、あなたはだいぶ調教されているようね」
リズミカルに足を動かし、時々はつま先で亀頭の先をこねる。とはいえ詩羽先輩の姿勢もしんどそうで、両手を後ろにして机の上でバランスをとっていた。
俺はちんこの刺激を堪能しつつも、詩羽先輩の股間を凝視する。長い脚の付け根やパンティーの皺やうっすらと見える筋にうっとりとしていた。
足の動きに合わせてその縦筋がよじれて歪むのがなんともエロい。この先には性器があって、まだ濡れていないのだろうか。指で触って確認したくなる。
「はぁはぁ・・・ちょっと不倫理君、非常事態だわ」
「どうしました?」
「これ・・・足が攣りそうなのよ」
「不自然な姿勢だから・・・やめますか?」
「あら、ずいぶんと余裕がありそうね、なんだかそれも癪だわ」
詩羽先輩が何と戦っているのか分からないが、困っているなら助けるのが男の役割だ。
「詩羽先輩、一度止めてください。足コキはきっとそんなバランスの悪い場所でするものじゃないです」
「そうなのかしら?」
俺は全裸のまま床に寝ころんだ。性器をソファーの中央あたりに来るように調整する。
「さぁ、詩羽先輩はソファーにうつってください。今度は広いし背もたれもありますから」
「なるほどって・・・不倫理君にプライドはないのかしら?」
詩羽先輩は机から降りて、ソファーへと腰をかけた。今度は踏みつけるように俺の一物の裏筋を右足でこすりつけてくる。背中に当たった床がひんやりと冷たい。
「これは楽ね」
「この姿勢の欠点がわかりましたよ」
「何かしら?」
「今度は俺の視覚的な楽しみがないってことです」
「ふふふっ」
詩羽先輩は少し笑いながら、俺の性器を両足でいじめならもシコシコとこすってくれた。
「はぁ・・・はぁ・・・いい感じです」
「そろそろかしら?」
「はい・・・」
なかなかもって足コキでイくのは難しい。もっとヌルヌルとしたローションでも塗ったくるか、ニーハイソックスを脱いで指も器用に使った方がいいかもしれない。
それでもだんだんと射精感がこみ上げてきた。
「はぁ・・・はぁ・・・もっと激しくお願いします!」
「こ・・・こうかしら・・・」
「もっと強くはさんで」
「こうね?」
「裏筋にもっと丁寧に」
「えっと・・・こんな感じかしら・・・」
「そ・・・そうです・・・あっ」
ドビュッ!
それは小さな打ち上げ花火みたいだった。垂直に飛んだ俺の精子は真上に飛び、そしてボタボタと詩羽先輩の足や俺の腹に零れ落ちた。
「はぁ・・・はぁ・・・」
二射三射とつづく射精はあまり高くは飛ばずにだんだんとその場でだらりと零れていく。
「どうだったかしら?」
「気持ちよかったです・・・」
詩羽先輩はソファーの上で身をかがめて俺を覗き込むようにして、そして満足そうに微笑んでいた。
俺は何度か世界をやり直して、だんだんと詩羽先輩の性の虜になっていないか、そんなことが頭によぎった。
恵-1
英梨々±0
詩羽+1
頭に浮かんだリザルトではやはり英梨々がマイナス評価になっていた。もう一つを選ぶべきだったのかどうかは、もう知りようもない。
(続く)
あとがき
なんだこれ・・・