【R18】冴えないエロゲの作り方(イラスト付き) 作:きりぼー
頑張れ倫也
その日は爽やかな朝だった。
梅雨が終り、からりと晴れ上がっている。空の蒼さや雲の白さがまもなく到来する暑い夏を予感させていた。
俺がベッドで目が覚めた時、脳内にファンファーレが鳴った。
☆ 霞ヶ丘詩羽のイベントが解放されました。
『詩羽のペニパン初体験』
☆ 波島出海のイベントが解放されました。
『伊織とBL初体験』
「ふぁ!」思わず驚きの声が出た。誰も好感度-3にならずに3つ進めると解放されるイベントのようだ。前回は恵と英梨々が選択肢になり、俺は恵ルートに進んだ。その後はキスやお弁当やベッドインとテンポよく次々とイベントが進行した。
今回は詩羽先輩と出海ちゃんが好感度+1なので両者のイベントが解放されたようだ。
だが、このイベントはなんだ・・・どちらも不穏な様相を呈している。
詩羽先輩のペニパン初体験といっても、ペニパンというのはペニスパンツの略だから、百合セックスの時の男役がはくものだ。俺のイベントに登場するのはおかしい。
とはいえ、もう片方の出海ちゃんルートは露骨に地雷が置かれている。何しろ出海ちゃんの兄である伊織とのBL体験だ。どちらがタチでどちらがネコか分からないがただならぬ空気を感じる。
俺が分析しているとタイムリミットが迫ってカウントダウンがはじまった。俺には選択の余地があるように思えない。
『詩羽のペニパン初体験』を選んだ。
どっちかを選ばなければならないのだ。だとしたら少なくとも伊織は避けたい。
詩羽+2
出海-1
恵-1
英梨々-1
※ ※ ※
「なぁ英梨々・・・ペニパンって知ってるだろ?」
「はぁ?あんた深刻な顔して相談があるっていうから時間作ったのに、何言ってるのよ?」
「ああ深刻だよ!切実にな!」
「だったら要件をいいなさいよ」
「だから、ペニパンだよ。知ってるだろ?」
「そりゃ知ってるわよ」
好感度-1 すでに英梨々ルートからはずれているので非常に機嫌が悪い。それでも俺は拝み倒して時間を作ってもらった。
今は学校の帰り道で地元の駅から商店街を歩いているところだ。
「だったら『ペニパン初体験』って聞いたら、どんなイベント思い浮かべる?」
「そうね・・・そりゃ百合展開よね」
「だよな・・・」
「何があったのよ?」
「詩羽先輩とペニパン初体験ルートに進んだみたいなんだ」
「はぁあんたバカなの?ついにおかしくなったのかしら?何言ってんの?」
「何言ってるかわからないかもしれないけど、そうなんだよ」
「意味がわからないわね」
「だ・・・だからさ、詩羽先輩ルートに進んでしまって、そのイベントがペニパンなんだよ」
「あんた頭大丈夫?」
「頭大丈夫なんだが、ケツが心配でな」
「自分で選んだんだからしょうがないでしょ。霞ヶ丘詩羽は頭のおかしいところがあるんだから、そんな人の彼氏になるなら多少のことは我慢しなさいよ」
「ケツは多少のことじゃないだろ・・・」
「っていうか、自分で何が行われるかわかってるじゃないの・・・」
「やっぱ犯されるんだろう!?」
「さぁ?もうあたし関係ないし」
「冷たくね?」
「と・・・とにかく、あたしは忙しいのよ。そんなに嫌なら詩羽から逃げればいいでしょ」
「できると思う?」
「できないと思うわね」
「・・・」
「・・・」
家の前についた。英梨々は「まぁ、なんとかなるわよ・・・」と半ば投げやりに言って坂を上っていった。
そうだよな。イベントそのものから逃げればいいんだよな。
※ ※ ※
目の前に胸がたわわな詩羽先輩がいる。エナメルのボンテージ衣装とセーラー服はハンガーにかけられていた。あたりを見るにここは図書第二倉庫だ。
詩羽先輩は黒いブラを身に着けていた。薄い絹のような生地で透けて乳首が見える。乳首の形がはっきりと浮かびあがっていてエロい。
そして、下はベルトに肌色の大きなディルドの着いたペニパンを履いている。布面積がほぼないため、詩羽先輩から生えている見えてしまう。
「ってなんで俺ここにるのぉぉぉ!?」
「じゃ不倫理君。まずは全裸になって。あとこれどうぞ」
「あの・・・説明は・・・」
「あらいやだ、ペニパンで不倫理君を犯すのにそこに至る合理的な話をしても無駄なのはわかるわよね?いわばAVのインタビューぐらい意味がない話じゃないかしら」
どこかで聞いたことのある端折りっぷりである。
俺は詩羽先輩出されたチョコレートを口に頬張った。さらに渡された少しドロリとした飲み物をコップ一杯飲んだ。
「何をするつもりですか?」
「見ての通りよ。ペニパンをはいてすることなんて、ペニパンをしかるべき場所に挿入すること以外にないわよ」
「そのしかるべき場所が問題なんですけど・・・」
ぎゅるるるるっ
ストレスのせいだろうか、突然お腹が痛くなってきた。
「ちょっとすみません・・・トイレいってきます」
「ええどうぞ」
俺は部屋から出て、廊下を走った。地下室のトイレはちょうど校舎の反対側で距離がある。
やばい・・・漏れそうだ。
必死に肛門を締めて、俺はなんとかトイレにたどり着いた・・・
・・・
・・・
ふぅ・・・
手を洗いそれから部屋に戻る。
「あらおかえり」
「すみません・・・話の途中で」
「そしたら不倫理君これ・・・もう一度飲んで」
「はい?」
またコップを渡された。少しドロリとした液体が入っている。味は別に悪くなくてスポーツドリンク風になっていた。
「なんなら、これごともっていっていいわ」
詩羽先輩は半分ほどになった1ℓのペットボトルを俺に渡した。
「これ・・・なんですか?」
「あなたが体験した通りのものよ」
「もしかして・・・下剤?」
「ふふふっ」
「なんで下剤なんて・・・はっ?まさか・・・」
「そうよ。ほら、早くいってらっしゃいよ」
俺はまた部屋を出て、今度は階段から逃げだそうとしたが無駄だった。地下室を上がるとそこは地下室だった。脱出する方法を模索しても無駄だろう。
結局トイレで言われるがまま全てを出し切りデトックスを完了させた。
トボトボと部屋に戻る。それから服を脱いだ。
「不倫理君。1つ聞きたいのだけど」
「はい」
「どうして、この状況でおっ勃てているのかしら?」
「ただの生理現象です」
「これから掘られることを期待して?」
「ちがいますっ!」
「えっ、ちがうのかしら?私にはそうとしかみえないのだけど」
「詩羽先輩がそんな格好しているからです」
詩羽先輩は自分の格好に自覚がないのだろうか、ペニパンとブラだけなのだ。特に胸は乳首が透けて見えているし、大きくて柔らかそうな胸は谷間を確認するまでもなく迫力すらある。
「だから、私のこの立派なペニスに欲情したということでしょう?」
「下じゃなくて上ですから!」
「本当かしら・・・?」
「本当ですよ・・・」
本当だよ?
「ねぇ、これ舐めてみないかしら?」
「舐めません」
「私は不倫理君のペニスを舐めたのに、どうして不倫理君は私のペニスを舐めてくれないかしら?そういうのって不公平よね」
「それ玩具でしょ」
「なら尚更舐めてくれてもいいじゃないの・・・そういう体験の1つ1つがリアリズム生むのよ」
「リアリズムならすでにデトックスのところで充分ですよ・・・」
なんとかイベント回避できないだろうか・・・
「まぁいいわ。じゃあそこに後ろ向きになって」
「あの・・・マジでするんですか?」
「するわよ?」
「誰も得しないですよ?」
「そんなの関係ないわ」
「ちょっと待ってください。この一人称視点の主人公は言わば読者そのものなんですよ?ここで掘るのは不味くないですか?」
「さぁ?私はそんなことに責任はないもの」
「じゃあ誰の責任ですか?」
「そんなの決まっているじゃない」
俺は悪魔のような微笑みを浮かべた詩羽先輩をみて、なんとなく察した。
『演出を決めている人の指示に従っているだけよ』
・・・どうやら俺は演出担当からえらく反感をかっているらしい。演出家が誰なのかは言及したくないが、思い当たる節があるとか、ないとか・・・
「そんなことはいいじゃないの。できるだけ優しくしてあげるわ」
絶対絶命のピンチである。丸くこの場を収めるにはどうすればいいか・・・
【画像20 倫也のケツがピンチ】
詩羽先輩はローションの瓶を開けて、俺の背中とケツに大量にかけた。
緊張している俺をなだめるかのように、お尻を撫でまわしてる。ローションのおかげか触られていやな感じはしない。
「あらあら、ほんといいお尻ね・・・ここはどうかしら・・・」
「はうぅぅぅ・・・!!」
指先が肛門の中にするりと入ってきた。出すことはあっても入ってくる体験は初めてだった。
「触診みたいなものね。まずは柔らかくほぐしてっと・・・」
詩羽先輩の指使いは繊細だった。爪もちゃんと切ってあったようで痛くない。指先だけが出し入れされて、内部をこねくりまわされた。
「はぁ・・・はぁ・・・詩羽先輩・・・」
「あらあら、感じているのね。でも、あまり文字数ないから一気にいくわよ」
俺は不自然な恰好で後ろを見ていた。詩羽先輩はペニスにローションを塗りつけている。
「ほんと・・・何か不倫理君を犯している気分になるわ」
「や・・・やめるならいまのうちですよ」
「別にBLじゃないし、タグの問題もないわよね?」
「心配するのそこ!?」
ああ、俺のケツの割れ目に詩羽先輩はペニスを上下させて挟んでいる。
「それ・・・でかすぎじゃないですかね・・・」
「犯される時なんて相手を選べないでしょ」
「そういうジャンルのタグがあったような・・・はぅぅぅぅう!!」
ぐいっと先端が押し込まれた。さっきよりも俄然挿入感がある。押し広げられていく感覚・・・
※ ※ ※
・・・もうお婿にいけない・・・
俺はソファーに寄りかかったまま脱力していた。
まぁ思いのほか良かったけど。どうして射精まで導かれてしまうのかはわけがわからなかった。
(つづく)
m(__)m