【完結後オマケ】お隣の天使様を変態紳士がいつの間にか堕天使にしてしまった件 作:麒麟人間
「まだ結構人いるわねぇ」
「そうだな」
車で一時間ほどの場所にある有名な神社に到着した。年が明けて数日経っているとはいえ、まだかなりの人がいて、油断するとすぐにはぐれてしまいそうだ。
「真昼ちゃん、はぐれないように気をつけてね」
「は、はい」
志保子の先導について行くが、着物は歩幅が制限されていて歩きづらく、人にぶつかりそうになる度にふらついてしまう。
「大丈夫か? ほら」
すっ、と周から差し出された手を見つめる。一瞬意図を掴み損ねてしまったせいで、すぐに引っ込められそうな手を慌てて掴む。
「ありがとうございます」
握る手に力が籠ってしまう。もっと凄いことなんて何回もしているし、手を握ったのも初めてではないのに、こういう時にさりげなく手を差し出されると胸が高鳴ってしまう。
その後、お賽銭の列に並んでいると、周りからの視線を感じた。
手や口を清めている時から気づいてはいたが、やはり注目を集めてしまっているようだ。
真昼は、自慢ではないが自分の容姿が整っていることに対して自覚はある。
こういう風に注目を浴びることも珍しくはないが、だからこそ気付けることもある。
恐らく、隣に立つ周も視線は感じているだろうが、真昼に対する男性からの視線だけだと思っているだろう。しかし、実際は男性以外にも同性からの視線もかなり多い。それも、間違いなく周自身へ注がれている。
志保子に対して「普段の周もカッコいい」と言ったのは嘘ではないが、髪型や服装を整えた周にはそれだけの魅力があった。
(この状態の周くんが学校に通ったら、他の女子生徒が放っておかないでしょうね)
次第に列が進んでいき、賽銭箱の前までやってきた。流石に手を繋いだまま参拝はできないので、最後に少しだけ手を握りしめて周の熱を感じた。
(もし、他の人が周くんの魅力に気づいてしまったら、きっと周くんは私なんかよりその人を選んでしまうでしょうね)
真昼にとって、自分は「笑顔を振り撒くこともできない可愛げのない女」である。見た目だけで異性から告白されることは多いが、周が外見で人を判断しない人だからこそ、こうやって仲良くなれた。
だから自分から外見という要素を除いた時、女としての魅力が自分には欠けていると思う。
周が他の女子と関わりが出来てしまえば、なおさら魅力的な女の子が現れるだろう。
そうなった時、今の関係性がなくなってしまう可能性は高い。
(神様、お願いです。もし今の日々がなくなってしまうとしても、どうかもう少しだけ……)
合わせた手に残る周の熱と想いを胸に、ささやかな願いを込めて祈った。
「結構長く願ってたけど、何願ってたんだ」
参拝が終わってから、自然に手を差し出してくれる周。しかしその手を取っていいのか迷い、気付かないフリをして歩きだす。
「無病息災ですかね」
「すごい無難なやつ」
咄嗟に誤魔化してしまう。そういえば、周は何を願ったのだろうか。
「周くんは、何を願ったんですか?」
「俺は……そうだな。今まで通り、穏やかな毎日が続いてくれればそれでいいよ」
「周くんらしいですね……その、志保子さんが言っていたみたいに、この姿でモテようとか、思わないんですか?」
「思わないな。そもそもこれくらいでモテるとも思わないが、仮にモテたところで、外見に釣られて寄ってくるような相手はお断りだ」
「そ、そうですか」
「……それに、俺には真昼がいるからな」
「…………えっ?」
「あー……なんだ。もう真昼の手料理がないとまともに生活できなくなってしまったからな。だから、もうしばらくは……側いてくれると、助かる」
「周、くん……」
この人は、どうしてこう、言って欲しいことを言って欲しいタイミングで言ってくれるのだろう。
そんなことを言われたら、今まで気付かないフリをしていたこの気持ちを、隠せなくなってしまう。
(ああ、やっぱり私は……周くんのことが、好き、です)
一度自覚してしまうと、溢れる想いが止まりそうにない。
「周くん、こっちに」
「あ、おい、真昼っ!?」
周の腕を引き、境内から離れた、人気のない所まで連れていく。ちょうど小さな社が見えたので、そこで足を止める。末社と呼ばれるものだろうか。
「真昼、急にどうしたんだ? 体調でも悪く……んむっ!?」
抑えられず、勢いに任せてキスをする。勢いがありすぎて歯がぶつかってしまったが、構わず周の口内に舌を入れる。
「んぁ、はぁ……んちゅ、ちゅぱっ、ちゅむ……はぁ、はぁ……周くん、周くんっ」
「んっ、ぷはぁっ、いきなり、どうしたんだ。こんな所で、もし知り合いに見られでもしたら……」
「……それでも、いいです。周くん、お家での続き、ここでしてくれませんか?」
たとえクラスメイトに見られたっていい。今はとにかく、周と触れ合いたい。
「ここでか?」
「さっき、お家で中途半端に昂ってしまったから、体が疼いて仕方がないんです。お願いです、私をイかせてください、周くん」
周はしきりに周囲を警戒していたが、人目がなさそうなことを確認して、覚悟を決めたようだった。
「――わかった。でもあまり声は出すなよ」
「はいっ……んっ……ちゅ」
周からのキスを、目を閉じて受け入れる。周とのキスは、身体が蕩けそうになるくらい幸福感がある。ずっとこうしていたいとすら思う。
「ちゅぷっ……はっ、んっ……あんっ」
「はぁ、はぁ……真昼っ」
家での続きをそのまま再現するように、周の手がお尻に触れる。しばらく着物の上から撫で回していたが、やがてスリットから手を差し込まれ、直接足を撫でられる。
「んっ」
「あっ、すまん、急だったか?」
「いえ、周くんの手が冷たくて……もう大丈夫です」
真冬の外だから手足の先は冷えてしまうが、身体はむしろ暑いくらいだ。
「……もしかして真昼、履いてないのか?」
「は、はい。着物は下着のラインが出てしまうので……」
嘘ではないが、ラインの出にくい下着も持っているし、最近は着物でも下着を着けるのが一般的である。ただ、こういう展開を期待して下着を着けていなかっただけとは言えなかった。
「真昼、もっとよく見せてくれないか?」
「は、はい……」
周に言われる通りに、着物をゆっくりと持ち上げて左右に開ける。今、目の前の周には真昼のおまんこがしっかりと見えているだろう。
「あ、ああ……私、こんな所でおまんこ丸出しにしちゃってますっ……風が冷たくて、気持ちいいです」
「真昼はほんとに見られるのが好きだな……お望み通り、中までしっかり見せてもらうぞ」
目の前にしゃがみ込み、指でおまんこを開いてじっくりと観察される。恥ずかしい、けど気持ちよくて愛液が溢れ出す。
「すごいな、どんどん溢れてくる……じゅる」
「ふぁあっ!?」
思わず、大きな声が出てしまった。周におまんこを舐められて、危うくそれだけで絶頂してしまうところだった。
「ぺろっ……じゅ、じゅる……れろっ」
「あっ……んああっ、あ、ああっ……そこっ、イイですっ!」
「すごいな、ヒクヒクって、俺の舌を欲しがってるみたいだ、ん、ちゅっ」
「ああっ、恥ずかしいですっ! だって、そこっ、気持ちよくてっ……」
「ここか? れろっ、んっ、じゅる」
「はぁっ、んんんっ! わ、わたしっ、もうイっちゃいそうですっ、周くんっ!」
的確に真昼の弱点を責めてくるので、すぐに絶頂が近づいてくる。
「ああ、思いきりイけ。はむっ」
「あっ、そこはっ……はぁんっ! イくっ、イっちゃうっ、あ、あぁぁぁっ!!」
クリトリスを甘噛みされた。身体中に電流のような痺れが走り、視界が明滅する。激しい絶頂に愛液が噴き出し、周の顔にかかってしまう。
「はぁ、はぁ……あっ、ごめんなさい、周くん」
「いや、大丈夫だ。それより、真昼、俺も――」
周が何か言おうとしたタイミングで、周のポケットから着信音が鳴った。周は一瞬迷った様子だったが、ため息をついてスマホを取り出し、電話に出た。
「ああ、母さんか。いや、こっちは大丈夫だよ、真昼も一緒だ。すぐ戻るから心配はいらないぞ。……ああ、じゃあ」
勝手に逸れてしまったから、心配した志保子からの電話だったのだろう。周は簡潔に要件だけ告げてすぐに電話を切った。
「心配させてしまって、後で謝らないといけませんね」
「いいさ、気にするな。こんなタイミングってことは、あっちはあっちで楽しくやってたんだろう」
確かに、逸れてからそれなりに時間が経っている。周の言にも一理ありそうだ。
「とにかく、一度戻るか。これ以上は後がうるさそうだ」
「あの……いいのですか? 周くんは、その……」
今回は真昼がしてもらうばかりだったので、周は不完全燃焼だろう。上着でパッと見ではわからないが、多分かなり勃起しているはずだ。
「……仕方がないだろ。それに、そろそろいつ人が来てもおかしくないし、今は戻るしかない」
「わかりました」
周に手を引かれて、境内の方に戻る。もう、ここに来た時のような不安は微塵もなくなっていた。
「あ、二人とも、こっちこっち」
境内戻ると、すぐに志保子と修斗に合流することができた。
「二人とも、身体は冷えてないかい? 温かい飲み物でも買おうか」
手を繋いで歩いてきた周と真昼を見て、志保子が何か言いたげな笑顔をしているが、修斗がそれを察して先に声をかけてきた。
志保子が二人の仲をからかってくるのはもう慣れたが、今は少し照れくさいので非常に助かった。
こういう細かい気配りが、やはり周の親なのだと実感する。
「じゃあ、おしるこでお願いします」
「俺は甘酒で」
しばしの後、全員分の飲み物を買ってきてみんなで一息つく。
実際に体も冷えてきていたので、温かいおしるこが体の中に沁み渡る。
「おしるこ、美味そうだな。一口貰っていいか?」
「どうぞ、私も一口貰いますね」
お互いの飲み物を交換する。周は何の気なく口を付けているが、真昼は平常心を装いながらも、少しだけ胸が高鳴る。
周のことが好きだと自覚してしまった以上、こんな何気ないことですら意識してしまう。
(キスや、その先だって何度もしているはずなのに、おかしなものですね)
少しおかしくなって、口元に笑みが浮かんでいた真昼に「どうした?」と周が問いかけてくる。
何でもないと首を振り、飲み干してしまった紙コップをゴミ箱に捨てる。
「やっぱり、もう夫婦みたいよねぇ」
そんな二人を見ながら、志保子が何かを呟いていた。
周への恋心を自覚した真昼…今までしてなかったの??
開発レベル
名前:椎名真昼
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