オーバーちんぽ 作:鈴木聡
「……アルベドの様子はどうだ」
「ぐっすり眠っています。シロナガスクジラも昏睡させる麻酔弾ですからね。そう簡単には起きませんよ」
厳重な檻の中には白目を剥いて意識を失ったままのアルベドが閉じ込められている。
あの後どこからともなくハンターが現れ麻酔銃でアルベドを眠らせた。おかげで美女に似つかわしくないぶっとい針がケツに5本くらい刺さったままである。
撃ちすぎだろ。
「それでなぜ俺は磔にされているんだ」
「磔刑体験アクティビティです」
「誰がしたいと言った誰が!?」
安全が担保されたはずの俺は何故か巨大な十字架に磔にされていた。
骸骨の生贄とかそれも事後でしょ。
「至高の御方のお一人で在らせられるモモンガ様。我々ナザリックの
「その話長くなる? オシッコしたいんだけど」
「おい誰かオムツを履かせてさしあげろ」
「ほどけよ!!??」
俺の主張は無視され、梯子を伝って上がってきたメイドさんにオムツを履かせてもらった。なにこの辱め死にたい。
「モモンガ様! どうか今一度、至高の御方の一柱で在らせられる貴方様に我々を、ナザリックを導いていただきたいのです!」
デミウルゴスが片膝をついて頭を垂れる。同時に後ろに座するすべての者たちが腰を深々と落とした。
困惑と同時に体の奥に沸き上がる得も言われぬ優越感。平凡な身分の人間では目にすることなど許されない光景は、まさに選ばれた者だけが得られる最高の経験に違いない。
オムツを履かされた上に空高く磔にされてさえいなければさぞ気持ちの良い事だろうよ。
「拒否権ないでしょこれ」
「何をおっしゃいますかモモンガ様! 我々ごときが創造主たるあなた様に強制する事などできようはずがございません! 貴方様こそこの世界で最もすぐれた存在であり、それこそあなたの勅言は神のそれに等しいのです」
「じゃあ……ン拒否するゥ――」
「もちろん強制はしませんがあなたがオムツをお履きになり大衆の面前で小水を垂れるようなご趣味をお持ちである、という事実が我々の記憶に刻まれる事にはなるでしょうな」
「拒否権ねぇよオラアアアアアアアアアアアンン!!!!!!!!!」
あ。やばい。頭に血が(血は通ってないんだが)上り過ぎてマジで催してきた。
この状態じゃふんばりがきかないっ! お、おされっ――。
「ンンアアアアアアアアアアイイヨコイヨイクイクシコシコヤジュウイキスギイイイイイイイ」ジョバアアアアアアアアアアンニが一晩でやってくれました
『ギャアアアアアアアアアアアアア!!!! 黄色い雨が口の中に!!!!????』
俺の
超強化された小便は触れた物を例外なく溶かしつくす凶悪な雨となってナザリックの面々へと襲い掛かる。さらにオシッコの蒸気は黄色い雲へ変化し、雲が再び小便を降らせる超悪循環が生まれた。
「ぐわああああああああああああ!!!!!」
「うおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「ぎゃああああああああああああ!!!!!」
「やめてくれえええええええええ!!!!!」
あーもうめちゃくちゃだよ。こんなところで俺の72のソロモン奥義の一つ「ンゴエャッヨ砲」を放つことになるとはな。
その後なんやかんやあって解放された俺は泣き叫ぶ異人たちをよそに逃げるように屋上へと非難した。
(あれ? ナザリックって沼地じゃなかったっけ?)
ナザリックの上空はとても美しかった。
まるでどんな性犯罪者だろうが、どんな知的障碍者だろうが、自分は低俗なキモキモR18作品を読みまくっている挙句自分好みのエロ小説でないと知るや否やまだ1話だというのに無言低評価をつけて逃走する粗ちん童貞性病まき散らしホモガキの醜い心だろうが、パオズ山の清流のように穏やかになる事だろう。
まぁ俺はキッズ人気No1のモモンガ様だからこの世で一番心が綺麗なんだが。
しかしそんな事より、俺は先程の屈辱にはらわたが煮えくり返る思いであった。
嫌がる人間を縛り付けて公衆の面前で失禁させるという悪逆非道な行為。こんなものは最早レイプだ。レイプは魂の殺人だ。あいつら親にそんな大切な事も教わらなかったのだろうか? 親の顔が見てみたいものだ。
(そうだ、俺は犯された!! 俺の純潔は奴らに散らされたのだ!!!)
部屋を出てナザリックの頂上から地上を睥睨する。空は青く地平線はどこまでも緑が澄み渡っている。俺の心の貞操は心無い者たち(NPC)によって踏みにじられ鈍色に朽ちている。
俺の心情とは裏腹に目に映る景色は全てが輝いて見える。
なんだか無性に腹が立ってきた。この世界滅ぼそうかな。
「世界征服も悪くないな……」
ぼそり、と呟く。世界征服できたら俺のむかつく奴を片っ端から奴隷にして俺の受けた辱めと同じ目に合わせてやれるのに。
っていうかまずデミウンコマン殺そうかな。あいつ殺していいよな???? うんまずあいつだけは殺す。全ての優先順序を差し置いて殺そう。
(……世界征服っ! モモンガ様が、モモンガ様がついにその気になってくださったのだ……!)
「ん?」
何かの気配を感じて振り返るがそこには誰も居なかった。
まさかこの俺にもついにストーカーが……!?(ドキドキ)
「――と言うわけで、モモンガ様がついに世界征服を決断なされたのだ」
「は???????????死??????????」
『ウオオオオオオ!!』
俺が外から戻ってきた瞬間に何故か喚声が湧いた。こいつらさっきまで泣き喚いてたくせになんなの? 情緒不安定なの?? 女さんなの???
「よくぞ決断してくださいましたモモンガ様。我々は貴方様の手となり足となり、今まで以上に忠実な僕としてお仕えいたします」
どこが忠実だボケカス死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね。
「ん? 今なんでもするって言ったよね? じゃあそこのメイド。手コキして」
『さいってえええええええええええええ!!!!!!!!!! この変態ガイコツ!!!! 童貞ドクロ!!!! ザー食してんじゃねーぞケツ毛バーガー風情が!!!!!!!』
「手となり足となりって言ったじゃねえか!!!!!!!!!」
「モモンガ様、そう言うのセクハラなんでやめて頂けますか?」
「セクハラとかあんのこの組織」
「我々の会社はコンプライアンスを重視してますので」
会社ってなんだよ。
「モモンガ様、早速彼らに激励のお言葉を頂けますか」
「あ、うん」
なんか勝手に大事になってるな……。世界征服するなんて俺いつ宣言したっけ。
俺はチンポジを直しつつ足を前に進めた。大勢の視線が俺のチンコへと集中する。そんな目で見つめるなよ♠ 興奮しちゃうじゃないか…♥
「聞け、者共よ!!」
俺が大声を出すとその場にいる全員が黙る。うひょー気持ちェっっっ!!!
「随分と待たせてしまったようだが……私が、来た!!!」
「モモンガ様、ヒロアカネタは伝わらない読者も多いでしょうからお控えなさるのがよろしいかと」
「うるせーカス!!! 俺だってニワカだボケ死ね!!!!
……うぉッホン! 私がいない間はさぞ不安であったことだろう。だが安心するがいい。このモモンガが再びお前たちを導き、ナザリックの名を世界に知らしめてやるとしよう。勝利と栄光を君に!」
『勝利と栄光を君に!!!!』
その瞬間会場のボルテージは最高潮に達し世界は色を吹き返した。
DJが常人には真似できないリズムでビートを刻みダンサーたちは煽情的な姿態を惜しげもなく披露する。
今宵はサタデーナイトフィーバー。全ての者が等しく狂乱に誘われる。
このグルーヴはもう誰にも止められない。
「……こんな感じで良かったかな」
「いや全然ダメですがもう収拾つかないのでもういいです……」(島田城ヤメキュラ)
「それと――守護者たちよ。お前たちには別で話がある。後ほど私の部屋へ来るように」
『ははっ』
宴もたけなわに俺は玉座へと移動しナザリックの階層守護者たちを召集した。
召喚された守護者たちは礼儀正しく俺の前に跪き一様に頭を下げる。
「ナザリック十階層までの守護者六名、ただいま参じました」
「うむ、ご苦労」
シャルティア、コキュートス、アウラ、マーレ、デミウルゴス、セバスちゃん。ナザリックを守護する者たちが揃い踏みだ。
――あれなんか忘れてるような……。っていうか守護者ってこんな少なかったっけ。
「ガルガンチュア、ヴィクティムは階層より移動することが出来ないためこちらに参ることはできません」
「ああ、そうだったな……(あれ、でもなーんか忘れてるんだよな??)」
「モモンガ様。わっちらに話とはなんなのじゃ?」
のじゃロリのやつわっちとか言いだしやがった。賢狼ホロかお前。
「……ナザリック周辺に起きている異常事態の事ですね」
「え?」
「モモンガ様がお帰りになられたのとほぼ同時に確認されたっていうあれだよね!?(CV.金田朋子)」
「さすがモモンガ様! 僕たちよりもいち早くお気付きになられていたんですね!」
「あ、うん」
い、異常事態……? ナザリックで乱交とか?
「ちげーよバカ!ナザリック周辺に草原が広がって人工物があちこちに建ってたんだよ!!!」
「な、なんじゃそりゃああああああ!!!!!!!!(松井優征)(刹那・F・セイエイ)」
「お前俺に今バカっつったか!?!?」
「確かに妙やな? ナザリックは沼地が広がってたはずやん」
「周辺の地形を調べましたが沼地が変異しこうなったのではなさそうです。そもそもいくら普段地下で過ごしている我々とて、周辺の変化にこれほどまでに気付かないはずが無い。正に突然発生した現象です」
「これってモモンガ様がお戻りになられた事と関係があるんじゃろうか?」
「なるほど、流石はモモンガ様です」
「はぁ?」
なんかすべてにおいて勝手に話が進むんですけど。これ俺が介入する余地なくない?
多分いま流行ってるなろうとかってこんな感じなんだろうな。何が面白いのこんなの。いやもはや逆に面白いけど。
「このナザリックに起きた異常事態をいち早く察知し、混乱する我々をお救いするべく再び御姿をお見せになられたのですね。千里眼を見通す洞察力、このデミウルゴス深く感服いたしました」
「うおおおおお!!! モモちゃんSUGEEEEEEEEEEE!!!!!!!」
「モモンガ様イケメンやん!! こんなん惚れてまうやろおおおお!!!!」
「流石はモモンガ様じゃ! ベイマックスに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいわい!」
「ボンバーーーーーーー!!!! シューーーーーーーーート!!!!!(CV.金田朋子)」
「モモンガ様……///」ジュン
いやなんなんマジで。一言も発してないのに俺の株爆上がり過ぎだろ。NVIDIA株かよ。
「そしてここに守護者が集められたという事。それはすなわち、我々階層守護者がモモンガ様の意に沿いこの異常事態に対応し、そして我らが主であるモモンガ様の宿願である世界征服を速やかに進行せよ、と仰りたいのですね」
「言ってないが」
「そういう事であれば早速、わしは配下のアンデッドたちに命じて周辺に危険地帯がないかを調査させるのじゃ!」
「わたしは魔獣たちに周辺の生き物を調査させるよ!(CV.金田朋子)」
「僕は周辺の植物を調べてみます……」
「俺は部屋でSEKIROやってるわwwwww」
「あ、すんませ~ん……僕番組の収録入っちゃってるんでまた来ますわ」
「おいおいおいおいおいおいおい。だから、おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい!!」
「うるさいですね……」
「うるさいですね!?!?!? ンママァァーーーー失礼しちゃうっ!!!! あなた不敬罪で死刑わよ!!!」
「全くどうしたというんですかモモンガ様。話の腰を折らないでくれませんかね」
こいつ俺を敬わってるのか貶してんのかどっちだよ!!
っていうかおかしいだろ! ツッコミどころしかなくて最早スルーした方がいいのかと思ったわ!!
「誰だよコイツ!!!!」
俺はメガネをかけた小太りの男を指さす。本来であればもっと早く――と言うかいの一番に――指摘するべきだった。
どう見ても芸能人のチャンカワイがいるのである。
「誰と申されましても……セバスがどうかしましたか?」
「セバス!? セバスなのこれ!? チャンカワイじゃんどう見ても!!」
「モモンガ様ツッコミうますぎでんがなぁあああ!! お笑い芸人向いてますよ!」
「黙っとけ小太りメガネ! 綺麗な奥さんと二人の可愛い娘に恵まれたてめーは俺にとって目の上のたんこぶなんだよ!!!
あとこいつ!! こいつの声!!」
「え? 僕?(CV.金田朋子)」
「お前の声まんま金田じゃねえか!!!」
「さんをつけろよデコ助野郎!!(CV.岩田光央)」
「!?」
「まぁ、いいじゃないですかそういうの」
「んなああああああああにがいいんですかねええええ?????? っていうかマジでお前のその態度そろそろやめろよ?? 殺すぞうんこガエル??」
「モモちゃん先輩キレすぎっスよぉ~! これじゃあモモちゃん先輩じゃなくてマムシ先輩じゃないっすかぁ~!」
「ザリガニは黙ってろ」
「ハフーン」ドサ
「あ、あの~……なぜ私は檻の中にいるのかしら? なんだか記憶が曖昧だし……。誰か出してくれないかしら?」
リムル=テンペスト=共産党主義者=れいわ新選組信者「転生ものばっか読んでるやつ頭の病気だぞ。現実を見ろよ笑」