以前、即席リクエストを募集した時に、これは夏頃にしっかり書きたいなと思い寝かせていたのですが、誕生日が近い事を知り慌てて書き始めました。
ネタバレになりますが、しっかり書きすぎてエロパートまでいけませんでした。
1話
照りつける夏の日差しが容赦なく降り注ぐ。
例年通り、誰もがこの季節の暑さにうんざりする中、とある小学校のプールからは、元気な声と水音が楽しげに響いていた。
「よーし!次、25メートル泳いでみよー!」
プールの中心で、ひときわ大きな声を上げるのは、浦の星女学院に通う高校2年生の渡辺曜。
水泳部でも活躍する彼女は、この夏、小学校の水泳教室で先生として子供達を指導していた。
「曜ちゃーん!」
「はーいっ!」
子供たちの声に、曜は手を振って応える。
キラキラと楽しそうに笑う、その顔は夏の太陽よりもまぶしく、プールで泳ぐ子供達は男女問わず曜へ憧れの視線を向けていた。
「よーちゃん!!」
曜の優しい笑顔を囲む女子達を、男子達は少し離れた場所から見つめていた。
「いいなぁ……」
「ずるいよな、あれ……」
「おい!!あいつ!!!」
プールサイドに座って休んでいる男子達を横目に1人の少年が曜に声をかけた。
「ねぇ曜ちゃん、僕……まだ…上手く泳げないんだ……」
月曜から始まった水泳教室は今日で3日目の午後。
今まで男子達の群れの中に居てあまり目立っていなかった少年が勇気を出して声をかけた。
「そっか、じゃあ曜先生が特別レッスンしてあげる!!」
いつもは照れながら話す少年が1人で声をかけてくれた事が嬉しく満面の笑みで手を差し出した。
触れた手のひらは、ひんやりと濡れているのに、じんわりと温かい。
(うわ……近い……)
まじかに見える、曜の優しい笑顔に少年は思わず顔が赤くなった。
「1回私と息継ぎの練習してみよ?手、握っててあげるから」
「はい、吸って……吐いて……そうそう!上手だよ!」
「ん……」
言われるまま息を吸うと、すぐに曜が手を離した。
「じゃあ次は1人でやってみようか?」
「うん!」
曜に褒められた男子は嬉しそうに笑うと、すぅーと息を吸った。
「そのまま息止めててね?」
水中へと潜り、足で水面を蹴った。
(できた!!!)
水中へと潜った少年の視界には競泳水着から伸びる魅惑的な脚線美に少年の視線を釘付けにした。
どんっ!!
脚線美に夢中になっていた少年は、柔らかい何かにぶつかってしまう。
「わっ……ご、ごめんなさ……っ」
慌てて顔を上げた瞬間、目の前に曜の顔があった。
それよりも、さっきぶつかった柔らかな感触は、あまりにも柔らかく、明らかにソレだったことに気づいてしまう。
(い、今の……曜ちゃんの……おっぱい……!?)
顔が一瞬で熱くなり、耳まで真っ赤になったのが自分でもわかる。
曜はというと、少し驚いた表情のまま、顔を傾けた。
「大丈夫? 痛くなかった?」
「い、いたくない!全然!ぼ、ぼくは、平気だよ!!」
動揺して、声が裏返るが、曜は何も気にすることなく太陽の様な満面の笑みで少年を見つめると、ゆっくりと手を伸ばして頭を撫でた。
「良かった!!それよりもよく出来ました!!」
ドクンっ!!
眩しい笑顔に優しい手、そしてさっき感じた柔らかさ、同級生の女子からは感じない、女らしさに、思わず胸が高鳴った。
「よ、曜ちゃん!!」
まだ話をしたい少年は勇気を振り絞って声をかけたが、もうその場に曜は居なく、他の生徒の面倒を見ていた。
「おい、何やってんだ?」
「え?あ、いや……」
プールサイドで見ていた男子達が少年を呼び止める。
しかし、少年は心は曜が気になり、反射的に曜の姿を目で追ってしまう。
「お前まさか曜ちゃんの事好きなの?」
「ち、ち、違うよ!!」
少年はそのまま男子達と一緒に遊んで三日目の教室は終わった。
。。。
。。
。
家に帰り今日の出来事を思い出す。
(あの時、曜ちゃんの手、すごく温かかったな……)
プールの中で感じた曜の優しさ、そしてあの柔らかさ。
(あ、頭撫でてくれた時のあの笑顔……)
思い出すだけで顔が赤くなり、気がつくとニヤけてしまっていた。
「うわ、ヤバい、またニヤけちまった……」
少年は顔を手で覆ってみたが、どうしても浮かんでくる曜の笑顔が消えなかった。
あの笑顔、優しさ、手のひらの温かさの全てが心に残っている。
ピロン
楽しい思い出に浸っていた所に邪魔するようにスマホが鳴る。
「誰だろ???」
スマホを開くとグループチャットが盛り上がっていた。
[今日も曜ちゃんマジで可愛かったなぁ~]
[ガチでそう]
[てか曜ちゃんに教えてもらってたんだろ!!どうだった?]
[うん!優しかったよ!!]
深堀されたくない気持ちが顔を出し簡素に返事をする。
すると、次のメッセージが流れた。
[俺なら泳いでる時に、わざとおっぱい触ったり、おしり触ったりしたのにな]
[それいいな!!!絶対柔らかい!!]
[やっぱりあの競泳水着ってのも良いよね]
同級生達の欲望にまみれたメッセージが流れてくる。
少年は急に心臓がドキリと鳴った。
少年は純粋に曜のことを想っている一方で、周りの男子達は性的な話で盛り上がっている、その差に少しだけ嫌悪感が湧き上がってきた。
[なぁ……俺、明日は曜ちゃんに教えてもらいに行くわ]
[は?ずるい俺も!!]
少年はその文を読んだ瞬間、すぐに返事をした。
[忙しそうだから駄目かもしれないよ?」
[じゃあさ!!皆帰った後にお願いしようぜ!!]
[いいね!!余計な女子もいないし]
(どうしよう僕が曜ちゃんを守らないと)
[僕も行く!!」
[おいおい、ガチで好きなんじゃねーの?]
[絶対に好きでしょ]
[違うよ!!!僕は水泳が上手くなりたいだけだから!!]
その後も本音は語らずメッセージのやり取りは続き、妄想が妄想を呼び、話はどんどん下品な話になる。
胸を揉む方法、胸のサイズ、経験人数、どんなプレイをしたいか、男子達の欲望がメッセージに並び、少年はモヤモヤとした気持ちを抱えたまま返信をし続けた。
メッセージの流れが終わると、少年はスマホを机に置いて布団に入った。
暗く静かな部屋の中で、心地よい疲れが体を包み込む。
だが、目を閉じても、頭の中から曜のことが離れなかった。
(曜ちゃん……僕が守らないと)
水泳のレッスン中、優しく手を握ってくれたこと、笑顔で褒めてくれたこと。
だが、すぐに男子たちの会話が、頭の中に浮かんできた。
おっぱい、おしり、水着
胸がドキドキする、そしてもあの柔らかさが頭から離れない、男子生徒達を魅了した曜の柔らかい身体が脳裏に浮かぶ。
(曜ちゃんの……おっぱい……おしり……水着)
あの柔らかな感触を思い出すうちに、体の一部が熱くなり始める。
(なにこれ!?)
自分の身体の変化に怖くなったのかそのまま布団をかぶり眠りについた。
「・・・君」
声が聞こえる
今自分が1番聞きたい声
「曜・・・ちゃん?」
憧れの曜が水着姿で自分のベットの上にいた。
「今日は良く頑張ったね!!ご褒美あげよっか?」
曜が身体を近づけると、少年の目の前で胸元が大きく揺れる。ピタッと貼り付いた競泳水着が、曜の魅力的なボディーラインを輝かせていた。
「ねえ、どこがいい?」
曜は甘く優しい囁き声で、少年の心を蕩けさせ、少年の手に自分の手を重ねる。
手から伝わる曜の柔らかな感触と温もりに、少年は無意識に指と指を絡めて恋人繋ぎで繋がる。
「ねぇ〜どこがいい?ここかな?」
曜は空いている片方の手をゆっくりと動かし、最初に少年の頭を優しく撫でる。
「それとも~~~」
曜の可愛い顔がゆっくり近づいてくる、甘い匂いと生暖かい息がかかる距離まで近くに寄り唇と唇が触れあうギリギリで指を唇に押し当てる。
「ここかな?」
少年は物欲しそうに曜の艶やかな唇を見つめる。
「フフッそれと~~も」
曜は妖艶な笑みを浮かべて、少年を弄ぶように唇から首を辿り少年の腹部へと指が移動し、へそ周りを優しくなぞる。
「ひゃっ……!」
少年は身体をビクッと反応させる。
「それとも~やっぱり~~?」
曜の指がヘソの下へと向かう、そこには窮屈そうにしている少年の肉棒がズボンを押し上げテントを張っていた。
「ここかな?」
バクンっ!!バクンっ!!バクンっ!!
心臓が高鳴る。
そして、曜の指先がテントの先端に触れた時
「うわぁぁあああ!!」
思わず布団から飛び起きた。
「なんだよ夢か………」
少年はため息をつくと同時にある事に気が付く。
(えっ!?おねしょ!?)
慌ててパンツを脱ぐと、そこには初めて見るベットリとした少し黄ばんだ白い液体。
「なにこれ……」
おねしょをしたショックと初めて見る精液を見て病気かもと不安が駆け巡る。
「起きなさい!!朝よ!!」
ドアを叩く母親の声に慌てて汚れたパンツをそのまま履いた。
グチャッと嫌な感触が襲ってくるが、おねしょをした事がバレる方が少年にとっては重大だった。
「行ってきます…」
朝食を済ませ水泳教室に向かう少年は誰が見ても元気は無かった。
(あの白いの何だったんだろう……)
まだ自分のパンツ残っているソレ感じながら歩いていた。
その時
「おっ!!おはヨーソロー!!」
下を向いて歩いていた少年は前に立っていた曜に気が付かず、思わずぶつかってしまった。
「おっと!!大丈夫??」
「う、うん……僕こそごめんなさい」
曜は少年の目線に合わせてしゃがみ込むと優しく微笑んだ。
ドクンっ!!
(あっ……でも………)
朝から曜に会えた嬉しさと今の現状を後ろめたい気持ちが交錯し、目線はすぐに下へ落ちる。
「あれ?なんか元気ないな?」
曜は少年の顔をのぞき込んで優しく頭を撫でた。
「よ、曜ちゃん……」
少年は思わず曜の手首を掴んだが、恥ずかしくて何も口に出せずに戸惑っている。
そんな少年の気持ちを汲み取ったように曜は優しい笑顔で答える。
「ん~??どうしたのかな??」
その優しさに胸が高鳴ると同時に、自分の悩みを相談したいという気持ちも湧き上がってきた。
「あのね……僕病気かもしれないの……」
「えっ!?病気??」
曜は驚いて聞き返した。
「あの……僕……朝起きたらおねしちゃって……それが白かったの……」
「えっ???白???」
「うん……だから病気じゃないかって……」
少年は不安そうな目で曜を見つめる。
(白いおしっこ???なんだろ……あっ!!)
曜は少年の言葉を聞いて、ある事を思い出した。
「大丈夫だよ!!それは病気じゃないよ!!」
「えっ!?そうなの??」
「うん!だから安心していいよ!」
曜の笑顔に少年は安心したように笑った。
「あとね?実は………」
少年はそのまま今のパンツの現状を伝えた。
「そっか!!教えてくれてありがとうね!!先生に任せて!!」
曜は自分の胸を叩き少年の手を握りそのまま学校へ向かう。
「ちょっと待っててね」
そう言うと曜は一度更衣室に入り状況を確認する。
(よし誰も居ない!!)
「入って来ていいよー」
更衣室の中から曜の声が聞こえる。
(女子更衣室に入っていいんだ)
ドキンっドキンっ!!
パサッ
ドアの無い更衣室は、カーテンを捲るだけで入れた。
男子の更衣室と同じ作りの更衣室だが、女子更衣室の方が良い匂いがする。
「洗ってあげるから、それ脱いでくれる?」
「う、うん……」
少年はゆっくりとズボンに手をかける。
「ぬ、脱がないと……駄目?」
憧れの曜の前で脱ぐことが恥ずかしくて、思わず聞いてしまう。
「そっか……恥ずかしいよね……」
曜は少年の気持ちを察したのか優しく微笑むと。
「じゃあさ!ちゃんと目つぶってるから水着に着替えちゃって!!!」
そう言うと曜は目を瞑る。
それを確認した少年はパンツを脱ぐ。
好きな人の目の前で裸になる恥ずかしさに、心臓が高鳴る。
そして、急いで水着を履く。
「もう……目開けていいよ……」
少年は照れた顔をしていた。
「やっぱ僕自分で洗う!!」
「大丈夫だよ!!ほらっ!!」
「う、うん……」
少年は汚したパンツを様に渡す
(まさか……こんなの事にるとはなぁ)
軽い気持ちで受けた水泳教室の先生が少年の性教育に役立とうとは夢にも思っていなかった。
そんな事を考えながら曜は少年の汚れたパンツを洗う。
「よしっ!!綺麗になったよ!!」
「ありがとう……」
少年は恥ずかしそうに俯く。
「ねえ曜ちゃん……その、さっきの白いのって……」
少年はまだどこか不安げな表情を浮かべていた。
曜は少しだけ考えてから、少年が不安にならないように恥ずかしそうに笑って言った。
「えっとね、それは……たぶん、男の子の生理みたいなもの……なのかも?」
「せいり……?」
「うん、女の子はね、いつか子供を作る時の為に、お腹痛くなったり、血が出たりするの」
曜は少し照れたように笑って、言葉を続けた。
「私もね、初めて来たとき、すっごくびっくりしちゃった……スカートまでちょっと染みちゃってさ……」
「えっ……」
少年は驚いたように曜を見上げた。
「曜ちゃんも、パンツ……汚しちゃったことあるんだ!!」
憧れてる相手も自分と同じ経験があるんだと、少し安心して少年の声が明るくなった。
「うん、パンツも真っ赤になっちゃって、何が起こったか分かんなくて、トイレで泣いちゃったの!!でもね、あとで先生が大人になった証なんだって教えてくれたんだ」
曜は少しだけ遠い目をしながら、少年に優しく微笑みかける。
「だからね、恥ずかしいって思うのはすごく普通なこと。でも……それって悪いことじゃないし、自分がちゃんと成長してるってことなんだよ」
「そっか……じゃあ、僕……大人になってきたのか……」
その時少年は1つの疑問が生まれた。
「じゃあ僕と曜ちゃんが……Hなことしたら……赤ちゃん……できるの……?」
曜の笑顔が硬直し一気に真っ赤になる。
「えっっ!?!?!?」
「ちょっ、ちょっと待って!?わ、わたしと!?な、なんでそうなるのっ!?」
「だって……曜ちゃんが……」
少年は本当に不思議そうに曜を見つめる。
「そ、そうだけどーーっ! そ、それは……もっと大人になってからの話ね!!」
曜は慌てふためきながら、なんとか言葉を搾り出す。
(曜ちゃん……真っ赤になってる……なんか……すっごく可愛い……)
初めて見る曜の表情に、胸の奥が熱くなってくる。
「まぁ~つまり!!今日の事は、恥ずかしい事じゃないからね!!」
曜は少年に言い聞かせるように、優しく話す。
「うん!!わかった!!!」
少年はやっと安心したように笑った。
「あっ!!さっきの話は秘密だよ」
照れながら曜は口の前で指を立てる。
「うん!僕と曜ちゃんだけの秘密だね!!」
そういって少年は更衣室から出て行った。
「はぁ~恥ずかしかったぁ」
曜は照れた頬を手で仰ぎ、椅子に腰を掛ける。
「男の子も大変なんだぁ~」
そんな事を考えているとプール教室に来た女子生徒が入ってきた。
「おはようございます」
「おはヨーソロー!!今日も頑張ろうね!!」
「はい!!」
曜はいつもの笑顔で挨拶を交わす。
そうして水泳教室4日目が始まった。
この続きは、現在進行中の真姫か、みどりが終わり次第続きを書きます。
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