万年底辺冒険者ポンコツ淫魔になる 作:ミスリル加工されたワカメ
ある日の冒険者たちが集う都市、ラーデリアにある1人の男がウキウキとしながら暗くなり始めた市街地を歩いていた。
俺は遂にやった、ついに貯めた。
冒険者を始めて早5年。
依頼料を切り詰めながら生活し遂に貯めきった!
草むしりから薬草採取、花を集め、またしても薬草を採取し、また草をむしる。狼やらゴブリンやら魔物から逃げ回りながら達成した挙句着いたあだ名は草むしりのルードだ。
…長かった…童貞歴=年齢とかどうとか冒険者友達にいじられまくってたが遂に俺は童貞を卒業する!!
そう、かの有名な淫魔娼館ドリームインスウィートへ!!
魔王と勇者の戦いが終わり早50年、今では魔族と称された彼らと人間は互いに共存するようにして生活していた。
それこそ魔族の中でも男たちの憧れだった淫魔達やインキュバスたちも含めて、今では彼らは色街の中で人間の娼婦や男娼たちと共に主力を張っていた。
いやぁ、いい世の中になったと俺の爺さんは言っていた。
淫魔とのオセッセなんて爺さんたちの時代では夢のまた夢だっただろう。
それに淫魔達は性病にもかからない。その点だけを見ても安心安全だ。
街の風景はガラリと代わり、静かな市街地から賑やかな色街へと変わる。
至る所で嬌声が聞こえてくる。
この日のために自慰は我慢してきたんだ、そのせいでもう俺のエクスカリバーは今にも弾け飛びそうだ。
「お!ルードじゃねぇか!どうしたんだよ草むしりはいいのか?」
「ヘッヘッヘ!遂に俺も金を貯めきったんだぜ?カーク」
冒険者友達兼飲み仲間のカークが酒を飲んだ帰りなのか赤ら顔になりながら語りかけてくる。
「マジかよ!?すげぇな!あそこ行くんだろ?あそこ、えーっと」
「男達の夢!ドリームインスウィートだよ!!」
「そう!そこだ!タマは満タンかぁ?ガッポイ!!」
「ひょうっ!?オイオイ俺にその気はねぇっての!!酔いすぎだ!」
「ギャハハハ!!それじゃ楽しめよぉ!!」
「おーう!!」
さて、遂に俺はやってきた。
ピンク色の光が盛れ出しているかの場所へ。
まるで魔王城へ足を踏み入れる勇者の如くビビり散らかしながら1歩1歩前に進み遂に受付にたどり着く。
「あらぁ?お兄さ〜んこんばんわぁ」
「は、は、はひっ!」
「もしかしてウチは初めてかしらァ?」
扇情的な格好をしたピンク髪の淫魔が受付から身を乗り出し話しかけてくる。
胸が揺れ、谷間が強調され。
童貞の俺にはいささか刺激が強すぎる。
「ならぁ、ここにお名前書いて、
「こ、ここ、こここに!!!」
震える手で名前を書き、袋に入れていた35万Gを受付のお姉さんに渡すと、天秤に載せ図る。
恐らくGを数える魔道具だろう。
「……はい、ちゃんと足りてるわぁ、いらっしゃい、ドリームインスウィートへ!貴方のお部屋は305よぉ、そこで服を脱いで待っててねぇ」
「は、は、は、はい!!」
俺は促されるように部屋へ着いて言った。
◆◆◆
「…うーん?この名前…前にも書かれていたような……!!やっば!アリシアちゃん!アリシアちゃん!」
「…?どうされたしたぁ?」
「オーナー!!オーナー呼んで!!例の暴行犯帰ってきたわ!! 」
「!!りょ、了解です!!」
「305よ!」
◆◆◆
やべぇ、クッソエロかった…まずい、このままでは俺のご立派様がご立派様してしまうぅぅ!!
そんなアホなことを考えながら、全裸で座っていると、扉が開く。
ビクッとしながら開いた扉の方を見ると、きっちりとしたスーツを着た…胸は慎ましやかな女性が入ってくる。
青色の髪を1つに束ねた美人さんだ。
耳が尖り、尻からはしっぽのようなものが生えているから魔族というのが分かる。
普段の俺は貧乳でもカモンだが…その女性の冷たい表情にゾクッとする。
少なくとも俺の童貞を貰ってくれそうには無い。
「…私の店の子に怪我をさせたのは君だね?」
「へ?」
全く覚えがない。
初めて来たし俺は童貞だ。
悲しいことに。
「え、えっと覚えが無いんだが…」
「シラを切るつもりかい?いい度胸じゃないか…」
「い、いや本当に知らな…ヴッ…!?」
突如として身体が熱くなる。
「全く…素直に答えていればこうはならなかっただろうに…」
「て、オーナ〜!!ま、待ってください!!」
「?どうしたんだいアリシア?そんなに慌てて…」
「ミンシアちゃん怪我させて逃げたお客さんが簀巻きになって連れて来られました〜!」
「…!!??なんですって!?は!早く止め…遅かったか…!」
身体が燃えるように熱かったのがフッと収まる。
荒い息を整えるように、胸元を抑えると…柔らかい。
いつもの硬い胸板ではなく、それこそ…おっパイ…?
「えっ…!??」
声が高い、俺はダンディ(自分基準)な声だったはず…今はカワイイ系の声だ。
嫌な予感がする。
俺の顔元には土下座をするオーナーと呼ばれた女とあとから来た白髪の少女淫魔がいた。
「え、えっと…お、お、俺は…」
辺りを見回しガラスを見る。
そこに居たのはタレ目で銀髪に立派な角、そして尖った尻尾、耳が生え、ハリのある胸、くびれた腰に豊満な尻。
まさに美女を体現したような淫魔が俺がいるべき場所にへたり込んでいた。
「あ、え?お、俺は…なんで…」
「申し訳ない…!!私の早とちりでアナタを…君を淫魔へ変えてしまった…!!」
「は?へ?も、戻せる…のか…?」
「それが…強制契約の魔術は1度変えてしまっては元に戻せないのだ…」
「は、はふぅん…」
俺はそこで1度気を失ってしまった。
カーク、玉の中を全部出す前に玉そのものが無くなったよ。
どうも、ハーメルンでのR18作品をお読みの皆さん。初めましてワカメと申します。
R18作品を書きたくなり、ここに初投稿いたしました。
拙い文章や誤字脱字や不定期な投稿になると思いますがよろしくお願いします。