ンランイ家・ルトネの部屋
ルトネ「...。」
ルトネは部屋で他のアイテムの調整を行っていた。
コンコン
すると部屋がノックされる。
ルトネ「入っていいぞ。」
「失礼します。」
入ってきたのは1人のメイド。しかし彼女から感じる魔力でその正体を見破る。
ルトネ「「イプシロン」か。」
「左様でございます。」
するとメイドから黒い液体状の物が出ると、そこには水色のツインテールの少女がメイド服姿で佇んでいた。彼女の名は「イプシロン」。俺達が治した悪魔憑きだった娘の1人だ。
ルトネ「内容は?」
イプシロン「ハッ!シャドウ様の姉である「クレア」様がディアブロス教団に誘拐されました。恐らく、クレア様に「英雄の子孫」の疑いが掛けられている可能性があります。」
ルトネ「成程、敵の拠点は?」
イプシロン「カゲノー家付近の洞窟内です。」
夜
ルトネはダークとなり、イプシロンと共にカゲノー家付近の洞窟に近づく。すると他にも待機していた人物達がいた。
アルファ「来たわね。」
「ダーク様!」
「お久しぶりです!」
「ダークが来たです!」
「落ち着けバカ犬。」
「ダーク...使っている武器もだけど、歩きだけでここまで早く来る動きも興味深い...。」
そこにいたのはイプシロン以外の4人のエルフと犬と猫の獣人。
「アルファ」、「ベータ」、「ガンマ」、「デルタ」、「ゼータ」、「イータ」だ。全員元「悪魔憑き」であり、シドとルトネが元に戻した仲間だ。
ダーク「シャドウは既にこの中か。」
アルファ「えぇ。」
イータ「ダーク...今回は何使うの...?」
ダーク「これだ。」
ダークが取り出したのは、檸檬が描かれた錠前と赤いドライバーだ。
洞窟内
「貴様ら、一体...!」
白髪の男「オルバ子爵」が叫ぶ。
アルファ「我らは「シャドウガーデン」。」
アルファがその名を告げる。
ベータ「「ディアボロス教団」の壊滅を目的とする者。」
ガンマ「我々は総てを知っている。」
イプシロン「「魔人ディアボロス」の復活。「英雄の子孫」。」
アルファ「そして「悪魔憑き」の真実。」
アルファ達が告げる言葉にオルバは剣を構える。
オルバ「ディアボロス教団...!その名を!その秘密を!どこで知ったぁぁぁぁぁぁ!!?」
オルバは駆け出し剣を振るう。しかし、ルトネの方が速い。
ルトネ「変身。」
『レモンエナジー!』
ルトネは「レモンエナジーロックシード」の錠前を解除する。するとルトネの真上に円を描くようにクラックが開かれると、そこから大きな檸檬を模した何かが現れ、ルトネは腰のドライバー「ゲネシスドライバー」のコネクタースロット「ゲネシスコア」にレモンエナジーロックシードを取り付け、錠前を掛ける。
『ロックオン!』
そして、ルトネはドライバーのハンドグリップ「シーボルコンプレッサー」を押し込む。
『ソーダ!』
するとゲネシスコアから繋がっているパイプライン「バスキュラーダクト」からレモンエナジーロックシードから取り出したエネルギーが循環し、ドライバーの下部のエネルギーポッド「コンセントレイトポッド」に液化したエネルギーが溜まっていく。
『レモンエナジーアームズ!』
すると檸檬型の鎧が変形し、ルトネの頭に被さると、ルトネの身体は青いスーツに覆われ、鎧が更に変形し、装甲となる。
『ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!』
ルトネは好奇のマッドサイエンティスト「仮面ライダーデューク」に変身した。変身が完了すると同時に出現した「ソニックアロー」を手に持ち、オルバの剣を弾き返す。
オルバ「っ!?」
デュークは射撃用トリガー「ノッキングドローワー」を引っ張り、エネルギーを溜めると、放し、エネルギー矢をオルバの腕に当てる。
オルバ「くっ...!」
オルバは攻撃を受けながらもデュークに接近し、剣を振るうがデュークは、ソニックアローの刃「アークリム」で小競り合いをする。そして、互いに斬り合いとなり、デュークが一瞬の隙を突いてオルバを斬りつける。
オルバ「ぐぁっ!?(強い...!ここは引くしかないっ!!)」
オルバは地面を破壊し、下へと逃げる。アルファ達は追いかけようとするがデュークが手を上げ、止める。
デューク「この先には「アイツ」がいる。お前達はクレアの確保を頼む。」
アルファ「成程。彼はこの事を先読みしていたのね。」
デューク「(いや、何も考えていないと思うぞ。)俺は念の為、奴を追う。試したい事もあるからな。」
ゼータ「試したい事?」
デューク「まぁ、一言言うならば、「奴も被害者だった」という事だ。」
アルファ「...優しいわね、ダーク。」
デューク「フン...。」
デュークは穴の下へと、降りる。
デュークはオルバを追いかけ、魔力を感じられる所へ向かう。
しかし、
デューク「...。」
オルバは既に命を落としており、近くにはシャドウがブツブツ言いながら考え事をしている。
デューク「(とりあえずオルバ子爵を回収するか。)」
デュークはシャドウを無視して、オルバの遺体を俵担ぎし、その場を後にする。アルファ達はクレアを発見し、確保する。
次の日の夕方
アルファ「シャドウ、ダーク、私達は貴方達の元を離れる時が来たわ。」
シド・ルトネ「...?」
ルトネの基地・研究室
ルトネの研究室の寝台の上に白髪の少年が眠っており、その近くにルトネが立っている。
『エンジェリー...。』
『ユニ...。』
『フェニックス...。』
『ガイアード...。』
ルトネは「レプリエンジェリード」と「レプリユニコン」、「レプリインフェニックス」、「レプリガイアード」のレプリケミーカードを取り出す。
ルトネ「さぁ、実験を始めようか。」
ルトネは少年に繋がっている装置に4枚のレプリケミーカードを装填する。
『
『
『
『
ルトネ「起動。」
ルトネは装置のレバーを上げ、動かす。すると、装置に装填されているレプリケミーからエネルギーが少年の身体に流れていく。
「う、う〜ん...。」
少年の目が覚める。
ルトネ「気が付いたか?」
「!?き、貴様は...!」
ルトネ「落ち着け。オルバ子爵。」
その少年の正体は、昨日まで戦っていたオルバ子爵本人だ。
ルトネ「単刀直入に聞くが、お前、そこまでディアボロス教団に忠誠心を持っていないだろ。」
オルバ「...っ!」
ルトネ「図星か。力関係なく、ディアボロス教団に従っているのは、恐らく人質でも取られているといったところだろ。」
オルバ「...その通りだ。」
オルバは話した。自分にはたった1人の娘「ミリア」がおり、かつて悪魔憑きの予兆が見られ、大切な娘を助ける為に、教会に懇願したが、結果人質として取られ、ミリアを救う為にディアボロス教団に従っていたと。
ルトネ「(...やっぱりか、オルバ子爵、これ程の男が教団に従うとしたら人質しかいない、しかも家族なら尚更だな。それに、オルバ子爵は他の人間とは違って悪魔憑きを治す為に行動し続けていた。助ける理由としては十分だ。)オルバ子爵、悪魔憑きは治すことが出来ると言ったら信じるか?」
オルバ「!な、なんだとっ!?そんな馬鹿なっ!悪魔憑きを治すことが出来るなど...!?」
ルトネ「これは偶然知ったことだ。お前が見た俺達の仲間の少女達を覚えているか?」
オルバ「あ、あぁ...。」
ルトネ「彼女達は元「悪魔憑き」だ。」
オルバ「...っ!?」
ルトネ「会った時は、原型を留めていない程だった彼女達があの様に人の姿に戻っている。これが証拠となる。」
オルバ「では...娘は...ミリアは救うことが...!」
ルトネ「場所さえ判明すれば可能だ。それに...お前には償いの機会を与えておく。」
オルバ「償い...。」
ルトネ「娘を救う為に罪を背負ったんだろ?なら償う為にも戦ってもらうぞ?その身体はその為に用意した物だからな。」
オルバ「ハッ!」
ルトネ「元の名前だと教団の連中に気付かれる、だから新しい名を与える。これからはよろしく頼むぞ「ゼスト」。」
ゼスト「承知しました。」
オルバ子爵生存!