※この作品はR-18です。

未知の実力者になりたくて!   作:七蜘蛛

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入学、そして面倒事

 

ゼスト「ルトネ様、そろそろ電車が到着致します。」

 

ルトネ「ん?そうか。」

 

「はい。」

 

アルファ達と別れてから数年後、シドとルトネは15歳となり、王都に存在する「ミドガル魔剣士学園」に入学することとなった。学園には2年程前特待生として入学したシドの姉ことクレアが入学している。因みにルトネの家系、ンランイ家とシドのカゲノー家は知り合いに当たる為、クレアとは知り合いでもある。何なら手合わせで何度か勝っている。その事があり、家族や両親もそうだが兄や姉、弟、妹達、更には使用人たちからの口添え(ついでにクレアからも)により、ルトネは特待生として入学することとなった。因みにゼストともう1人はルトネが家族に従者だと説明している為、共に入学している。

 

「あ、いた!お〜い!ルトネ〜!」

 

電車を待つルトネ達の元にやって来たのは我らが盟主(元凶)シドである。そして、その隣には2人のシドの親友がいる。

 

「ったくよ〜、相変わらず早いな〜お前らは。」

 

「ホントですよ。」

 

2人の名は「ヒョロ・ガリ」と「シャガ・イモ」という何とも素晴らしいほどに酷い名前である。この2人の親はどんな精神性を持ってこの2人にこんな名前を付けたのだろうか。因みに2人の性格を一言で言い表すならばクズである。性格は言うまでもない程の自信過剰、ナンパ気質な変態、ギャンブル中毒者、魔剣士としては普通に雑魚だ。シドが友達になったという理由も「如何にもモブらしいから」と。

 

ヒョロ「それより。」

 

ヒョロが切り出し、ルトネの側にいるもう1人の従者を見つめる。

 

ヒョロ「きょ、今日も、も、うつ、う、うつくしゅですねっ!め、め、「メナス」しぇ、しぇんぱいっ!」

 

ジャガ「しょ、しょ、しょうでしゅねっ!」

 

面白いくらいたじたじになっているヒョロとジャガがルトネの従者を口説いている。

 

メナス「...。」

 

メナスと呼ばれた女生徒はゴミを見るかのように目のハイライトを消し、笑みを浮かべている。彼女の名は「メナス」。少々訳ありな人物であり、とある事情でルトネの従者という形になっている。彼女は学術学園の生徒である。年上+学術学園の生徒というヒョロとジャガのそれぞれの条件に当てはまっている為、朝はこうしてナンパが行われている。そして、電車が来た為、ルトネはゼストとメナスを引き連れ、電車の奥に進む。(因みにヒョロとジャガはメナスを追い掛けようとしたが倒れて、他の生徒達に踏まれていく。)

 


 

ミドガル魔剣士学園

 

ジャガ「シド君、あの約束は覚えてますよね?」

 

ルトネ「なんか約束してたのか?」

 

ヒョロ「この前のテストでビリだった奴は罰ゲームでアレクシア王女に告白するって約束したんだよ。」

 

ルトネ「(なーんで、態々目立つようなことを...ってか、シドの奴最下位取ったのか?...まさか。)」

 

ルトネはシドに目配せする。

 

シド「(モブらしく王女に告ってこっ酷くフラれたいんだ...!)」

 

ルトネ「(アホッ!)」

 

ルトネは頭を抑える。

 


 

ルトネ「(アレクシア王女に対するイメージは...腹黒そう。なーんか猫被ってそうだよなぁ。さて、そろそろシドが告白する筈だが。)」

 

ルトネは物陰から様子を見る。

 

シド「あ、あれ、アレクシアおうにょっ!す、すすす、好きですっ!ぼ、僕と、つ、つつつつつ、付き合ってくださぁいっ!」

 

ルトネ「(あぁ、如何にもフラれそうな告白の仕方だな。)」

 

アレクシア「分かりました。貴方のような人を待ってたの。よろしくね。」

 

ルトネ「(そうそう、よろしくっつって了承すr...ん?)」

 

ルトネはアレクシアの返事をサラッと流しそうになった。

 

ルトネ「(絶対ぇ面倒事に巻き込まれただろ。)」

 


 

シド「おかしくない?」

 

ヒョロ「おかしいな。」

 

ジャガ「おかしいですね。」

 

ルトネ「(唐揚げうめぇ。)」

 

シド達は告白の件について会議している。(ルトネはシド達の話よりご飯に集中する。)

 

ヒョロ「正直言って、お前にアレクシア王女と付き合えるだけのスペックは無い。俺ですら怪しいレベルだぜ?」

 

ルトネ「(スープうめぇ。)」

 

ジャガ「シド君でいけたなら自分でもいけたと思います。」

 

ルトネ「(サラダもうめぇ。あとコイツら何でシドが自分より下だと思ってるんだ?)」

 

シド「実際いいもんじゃないよ、何か裏がありそうで怖いし、そもそも住む世界が違いすぎる。」

 

ヒョロ「だろうな、お前は器量は無さそうだし、もって一週間じゃないか?」

 

ジャガ「3日くらいでしょう。周りを見てください。」

 

ジャガの言うように、周りには大勢の生徒がヒソヒソと話していた。王女が田舎の男爵家と付き合ったとならば尚更だ。物騒な会話は置いておき。

 

ルトネ「(そろそろ面倒臭くなりそうだな。)」

 

ルトネは席を立ち、食器を返却する。

 


 

その後は何の変わり映えもなく授業を終え、ルトネはゼストとメナスを連れ帰宅する。その帰宅場所はルトネの親が態々用意した。大きな一軒家だ。中には使用人であるメイド達がおり、ゼストは中庭で剣の素振りへ、メナスは書斎に向かいアーティファクトの研究を、ルトネは森に作っていた地下室(・・・・・・・・・・)に入室する。この地下室の存在は当然ンランイ家の者は知らない。知っているのはルトネ以外にゼスト、メナス、そしてメイド達だ。この家にいるメイド達の正体はシャドウガーデンの構成員の女性達で、メイドに扮してこの家にいる。そして、この地下室は何なのかを説明すると。仮面ライダーWのアイテムの「ガイアメモリ」の1つである「ゾーンメモリ」を使い、この家の地下に移動させたのだ。

 

ルトネ「ぼちぼち出来てきてはいるな。」

 

ルトネは他のアイテムを見ながら呟く。

 

メイド「し、失礼します!シャドウ様がアレクシア王女誘拐の容疑で連行されましたっ!?」

 

ルトネ「(何やってんだアイツ!?)」

 


 

数日後

 

騎士A「おらっ!さっさと歩け!」

 

騎士B「手間かけさせやがって。」

 

シド「ブヘッ!」

 

シドはパンツ一丁で放り出される。

 

ルトネ「...一応迎えに来たぞ。」

 

シド「うん、ありがと!」

 

シドはこの数日間の拷問などなんて事ないようだった。

 

ルトネ「(まぁ、コイツがあの中で求めているのはモブとなる為以外に考えてなさそうだな。)」

 

シド「...尾行されてるね。」

 

ルトネ「気づいてないとでも思ってんのかねぇ?」

 

シド「態々容疑者を放っては置かないでしょ。」

 

そう話し合っていると。向かいから女性が歩いてくる。

 

「ーーー後で。」

 

すれ違い様にそう言う。

 

シド「アルファだね。」

 

ルトネ「あぁ。お前は先に行っておけ。」

 

シド「ルトネは?」

 

ルトネ「ちょっとお礼参りをな...。」

 

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