※この作品はR-18です。

精子垂らす   作:超絶ゆるふわ乙女

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第19話|金がねぇ!!そしてブルムンド王国とまともな人間!!

 

「金がね’‘ぇ’‘ぇ’‘ぇ’’!!!」

 

翌朝。

 

俺の叫びが街中に響き渡る。

 

ーーー告、激ヒモですーーー

 

「うるせぇ!!」

 

ビーチクが腕を組む。

 

「ついに働く気になったか」

 

「最初からあったわ」

 

「鬼人族の乳首革財布に寄生していた男の台詞とは思えんな」

 

「なめし革財布みたいに言うな」

 

ビーチクは工事中の建物を見上げる。

 

「安心しろ」

 

「貴様が働かなくても余が城を完成させる」

 

「頼もしいな」

 

「性感帯や性感マッサージを重視した設計だからな」

 

「責任者降りろお前」

 

木陰。

 

クラウディが資格本を見ながら吐き捨てる。

 

「妾でも養われる側は恥ずかしいと思うぞ」

 

「お前働けよ」

 

クラウディはページをめくる。

 

「ちなみに今月は応用情報を受ける」

 

「急に意識高くなるな」

 

「受かれば年収が三百円上がる」

 

「夢無さすぎる」

 

その時。

 

フェラチオが近寄ってきた。

 

「ヒモ……引くわ……」

 

「お前にだけは言われたくねぇ!!」

 

フェラチオは立ち止まり、悲しそうに呟く。

 

「それより誰も口淫の良さを理解してくれん……なぜゴブリン共は逃げるのだ……」

 

「理解されたら終わりだよこの街」

 

リグルドが頭を抱える。

 

「金策考えないからだカススライム」

 

「今カスって言った?」

 

カイジンが一歩前へ出た。

 

「だったら冒険者ギルドだ。仕事受けて稼げ」

 

「よし行こう」

 

「ただ」

 

「?」

 

「ドワルゴンじゃ無理だ」

 

「え?」

 

「中立国のブルムンド王国へ行け」

 

「隣県のハローワークかよ」

 

モリ夫が荷物を持ってくる。

 

「あっしも行きます!」

 

俺は街を指差した。

 

ビーチク。

 

フェラチオ。

 

クラウディ。

 

三人とも既に別方向で揉めていた。

 

「……」

 

「……」

 

俺はモリ夫の肩を叩く。

 

「頼んだ」

 

「え?」

 

「この街を守れるのはお前しかいない」

 

モリ夫が青ざめる。

 

「あっし一人でこの化け物達を!?」

 

「健闘を祈る。アイルビーバック!」

 

「死にやがれぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

こうして。

 

俺は隣国ブルムンド王国へ向かおうとした。

 

そしたらリグルドがなんかモリ夫に対して詰めてる様子が遠くから見えていた。

 

「モリ夫殿!!」

 

「え、なんですかい」

 

「ビーチク殿が建築基準法を無視しております!!」

 

「乳首に基準法は不要だ」

 

「バカじゃねえの!?」

 

「フェラチオ殿がカイジン達職人を舐め回しております!!」

 

「舐め回し建築という技法をご存知ない?」

 

「ある訳ねえだろ」

 

「クラウディ殿は朝から一歩も動いておりません!!」

 

「妾は現場監督じゃ」

 

「現場一回も見てねえだろ!!!」

 

「……」

 

うん、やっぱり早くブルムンド王国行こう。

 

俺は遠目で死にかけてるモリ夫を見ながら早足で隣国ブルムンド王国へと向かった。

 

 

⸻

 

ブルムンド王国。

 

「おぉ……」

 

活気ある街並み。

 

商人。

 

冒険者。

 

露店。

 

奴隷市場。

 

ポケカ専門カードショップ。

 

全てを喰らい尽くす熟女バー。

 

「とんでもないもの無かった?」

 

そのまま冒険者ギルドへ。受付には長い耳の美女がいた。

 

「エルフだ」

 

俺は興奮した。

 

「耳いいっすね」

 

「ありがとうございます」

 

「祝いの舌だ」ペロッ

 

「?」

 

ぷにっ。

 

触った。というか舌で触診した。

 

受付嬢の笑顔が消える。

 

「……」

 

「……」

 

鐘が鳴る。

 

ガランガランガラン!!

 

衛兵集合。

 

「処刑」

 

「展開早ぇよ」

 

「耳は神聖部位。裸を見られたと同じぐらい万死に値する行為だ!」

 

「カスみたいな異世界設定」

 

土下座三秒。

 

なんとか許された。チョロ。

 

「仕事ください」

 

受付嬢は書類を見る。

 

「魔物ですね」

 

「うん」

 

「キモお帰りください」

 

「今どき流行らんぞ……!魔物差別など!!」

 

周囲の冒険者が笑う。

 

「素材くんじゃーん」

 

「今日は何ドロップするのぉ?」

 

「ゼリー?精液?ギャハハハ!」

 

「射精したろか?お前ら」

 

だが俺は我慢した。

 

「今日は働きに来た」

 

「キモイのでお引き取りお願いします」

 

一人の冒険者が剣を抜く。

 

「素材くんなら解体されろや!」

 

「ギルド内で剣抜いていいの?」

 

剣が振り下ろされる。

 

俺はため息をついた。

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

ドゴォォォォォォン!!!

 

冒険者が壁まで吹き飛ぶ。

 

ギルドの壁が少し壊れる。

 

静寂。

 

その時だった。

 

「スライムの兄ちゃんつっええな」

 

振り向く。

 

三人組。

 

「俺はカバル。喋るスライムなんて初めて見たぜ」

 

普通だった。

 

この作品では奇跡だった。

 

「エレンです。とても強いですね!」

 

女の子だった。

 

かなりまともそうだった。

 

この作品では奇跡だった。

 

「にょ……にょほほ。ギドっす」

 

なんか一人だけ怪しかった。

 

カバルは笑う。

 

「物凄い魔力を感じたぜスライムの兄ちゃん」

 

「その辺の冒険者よりはまぁ」

 

「魔物だから依頼受けられねぇんだろ?」

 

「そうらしい」

 

「じゃあ俺達の護衛って形にしよう。俺らが護衛任務として報酬金を出せば問題ないだろ?」

 

受付嬢が頷く。

 

「護衛依頼であれば問題ありません」

 

俺は思わず呟く。

 

「パチンコの三店方式かよ」

 

こうして。

 

俺達は。

 

カバルパーティと共に依頼へ向かった。

 

「キモスライムさんギルドの壁の修繕費は後で請求しますね」

 

「うおっ」

 

⸻

 

森。

 

カバル達の元々の依頼は魔物討伐だった。

 

巨大イノシシ。

 

「お前たちに円周率が解けるかぁ!?」

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

「グォォォォォォォォ!?」

 

終了。

 

巨大ムカデ。

 

「ぬい活してるムカデがいたっていいじゃないかよぉぉぉぉぉ!!!」

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

「んぎゃァァァァァァァァァァァ!?」

 

終了。

 

巨大チンポ。

 

「話し合いましょう。争いとは愚かなことです」

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

「物理攻撃は私には効きません」

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

「んほおぉぉぉおおおお!?」

 

「効かないくだり何だったんだよ」

 

終了。

 

カバルが剣を納めた。

 

「俺達いらなくね?」

 

エレンが首を傾げる。

 

「スライムさん」

 

「なんだ?」

 

「その技、もしかして税金かかります?」

 

「発想どうなってんだ」

 

ギドが肩を震わせる。

 

「にょほほ……スライムさんまじパネエっす……」

 

「笑い方だけオタクだなお前」

 

俺は久しぶりにまともに話せる人間と喋れて感動していた。いつもこうならいいのに。

 

依頼も終盤。

 

 

森の奥。

 

急に空気が変わる。

 

嫌な尻の穴の臭い。

 

嫌なケツの気配。

 

俺は足を止めた。

 

「……?」

 

見覚えがある。

 

嫌というほど。

 

煙の向こう。

 

巨大なケツの影。

 

「いや」

 

「まさか」

 

煙が晴れる。

 

そこにいたのは。

 

かつて倒した。

 

賢者アナルディウス。

 

だが。

 

以前とは違う。

 

ケツが。

 

三割増しだった。

 

そして。

 

名札がついていた。

 

『賢者アナルディウス改』

 

「何が改なんだよ」

 

カバルが絶句する。

 

「……なんだあの化け物は!?」

 

「いやあの多分あなた達と同じ人間すね」

 

エレンも固まる。

 

「大の大人が名札……?」

 

ギドが小さく漏らす。

 

「漏れたにょ……」

 

俺は頭を抱えた。

 

「なんで強化されて帰ってきてんだよ」

 

 

つづく……

 

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