※この作品はR-18です。

精子垂らす   作:超絶ゆるふわ乙女

20 / 60
第20話|賢者アナルディウス改!!そしてアップデートの果て!!

森。

 

誰も動けなかった。

 

三割増しのケツ。

 

そして。

 

堂々と胸に貼られた名札。

 

『賢者アナルディウス改』

 

「だから何が改なんだよ」

 

老人はゆっくりと顔を上げる。

 

そして。

 

俺を見る。

 

目が見開いた。

 

「おォォォォォ!!!!」

 

「伝説の白濁スライムではないかァァァァァァ!!」

 

「だから違ぇぇぇ!!」

 

「数週間!!」

 

「いや17話ぶりじゃァァァ!!」

 

「メタ認知やめろ!!」

 

杖を掲げる。

 

「スライムよ!ワシは帰ってきたァ!!」

 

「望んでないんだよなぁ……」

 

「ん?あのコウモリは今回おらんのか?」

 

「え?モリ夫のこと?いないけどなんで?」

 

「ああ、あいつ臭いからワシパスじゃ」

 

「モリ夫哀れすぎる」

 

カバルが俺を見る。

 

「……なぁ」

 

「ん?」

 

「あの人」

 

「魔物じゃないよな?」

 

「うん」

 

「じゃあ俺達の依頼終わってね?」

 

「正論で物語終わらせるな」

 

エレンは名札を見て感心していた。

 

「ちゃんと名札を付けてるなんて……」

 

「礼儀正しい方なんですね」

 

「評価基準そこなんだ」

 

ギドが震える。

 

「にょほっ!!思い出したにょ!!」

 

「あのケツじいこの辺じゃ有名な変態ですにょ!!」

 

「くもじいみたい」

 

アナルディウスは頷いた。

 

「そう」

 

「威張るな」

 

「Googleレビュー☆6.9じゃ」

 

「限界突破してない?」

 

「☆1レビューは全部ケツ圧迫開示請求した」

 

「器ちっさ」

 

アナルディウスは杖を掲げる。

 

「見るがよい」

 

「改となったワシを」

 

「……」

 

「……」

 

「いや何が変わったんだ」

 

賢者アナルディウスは胸を張る。

 

「Bluetooth対応した」

 

「は?」

 

「Bluetooth非対応のケツとかもう時代遅れじゃよ」

 

「そんな時代滅びていいよ」

 

「ふん、驚くことなかれ!」

 

「ケツ面積1.3倍」

 

「あっそ」

 

「尻の圧2.5倍」

 

「ふーん」

 

「肛門の匂い99%カット」

 

「めちゃ遠くから臭ってたけど」

 

賢者アナルディウスは空を見上げる。

 

「やはりスライム風情にはわからん、か……」

 

「なんでこの世界の奴らナチュラルに見下してくるんだ」

 

「ええい!話のわからんスライムめ!我が新技を受けろォォォ!!」

 

「ケツ圧Bluetooth・インパクトォォォ!!」

 

何も起きない。

 

「…………」

 

老人が杖を見る。

 

「あれ」

 

「ケツ穴Bluetooth・インパクト」

 

「技名変わってんぞ」

 

「ペアリングが接続されとらん」

 

「どこと繋げる気だったんだよ」

 

賢者アナルディウスは懐から説明書を出した。

 

「ケツ穴接続……」

 

「ケツ圧Bluetooth……」

 

俺達は黙って見守る。

 

カバルが横からヒソヒソと話してきた。

 

「なぁ帰る?今なら行けそうだぞ」

 

「おもろいからもうちょい見よう」

 

エレンは純粋な眼差しでアナルディウスを見ていた。

 

「あのデカイケツ、デカすぎて固定資産税かかりそうですね」

 

ギドも独り言をブツブツ言っている。

 

「にょほほ……今のうちにGoogle星1つけるにょ……」

 

敵味方の概念が消えていた。

 

⸻

 

賢者アナルディウスは汗だくになっていた。

 

「全然繋がらん!!昨日まで使えたんじゃ!!」

 

「昨日何と繋げたんだお前」

 

「賢者アナルディウス」

 

「お前だろ」

 

「今は賢者アナルディウス『改』じゃ」

 

「ver.1.1レベルのアプデかよ」

 

賢者アナルディウスは叫ぶ。

 

「ならば!!最終手段!!」

 

ローブを脱ぐ。

 

ケツが現れる。

 

その時だった。

 

クラァァァン!!

 

突然。

 

杖が青白く光る。

 

「繋がったぞい」

 

「なんで?」

 

賢者アナルディウス改がニヤリと笑う。

 

「今度こそ」

 

「受けろォォォォ!!!!」

 

「ケツ圧Bluetooth・インパクト改!!!!」

 

ピロン♪

 

『ペアリングに失敗しました』

 

「弱ァい♡」

 

「自分に言うことあるんだ」

 

「もう普通に戦うもんね!!秘術・百連ケツ圧砲

(アナル・インパクト)!!」

 

「またそれ?!」

 

「安心せい!痛いのはやはり最初だけじゃ!」

 

ブリュリュリュリュリュッッ!!!

 

凄まじい衝撃波。

 

木々が吹き飛ぶ。

 

「今度は潤滑剤つきじゃぁ!!!!」

 

「意味わかんねーよ!!」

 

カバル達も伏せる。

 

「なんだこの変な攻撃!!」

 

「だから言ったろ変態だって!!」

 

俺は水刃を放つ。

 

「ギャラクシースプラッシュ!!」

 

ドゴォォォ!!!

 

衝突。

 

煙。

 

しかし。

 

煙の向こうから声。

 

「弱ァい♡」

 

「出たよ」

 

ケツだけ無傷だった。

 

「ケツ硬ぇ!!」

 

アナルディウスは得意げだった。

 

「改になってからケツ耐久値が七割増しじゃ」

 

「ケツ以外全部死んでるぞ」

 

「さらに」

 

賢者アナルディウス改は名札を指差す。

 

「防水仕様じゃ」

 

「どうでもよすぎる」

 

「さらに」

 

名札が光る。

 

ピコッ

 

「lightningケーブル対応じゃ」

 

「何と接続すんだよ!!」

 

「スマホ」

 

「うわぁ現代人だぁ……」

 

エレンが感心する。

 

「スマホに対応とはとても便利ですね!」

 

「変態に乗るな」

 

カバルが真顔。

 

「今のうちに逃げちゃダメか?」

 

「しっ!カバルのマジレスは黙ってるにょ!」

 

「お主ら一般人には分かるまい。この文明の進化というものを」

 

「見るがいい我が奥の手を!」

 

ピロン♪

 

急にアナルディウスがつけていた名札が喋る。

 

『アップデートを開始します』

 

「なんで名札に音声ガイド付いてんだ」

 

《更新には約四時間かかります》

 

「え」

 

「なんでお前が困惑してるんだ」

 

《Wi-Fi環境を推奨します》

 

「森だぞここ」

 

その瞬間。

 

名札。

 

ピコッ

 

『アップデート中は戦闘できません』

 

「詰んだ」

 

「文明に負けてるじゃねぇか」

 

アナルディウス改は膝をついた。

 

「今日はここまでじゃ……」

 

「散々好き放題やって帰るの!?」

 

その時だった。

 

ピロン♪

 

《更新に失敗しました》

 

《ロールバックします》

 

アナルディウスのケツが。

 

一気にしぼんだ。

 

「我がケツがァァァァァァ!!」

 

アナルディウス改は静かに涙を流した。

 

「散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がする」

 

「どこの誰だよ」

 

ーーー告、対象の知能では更新条件を満たせませんーーー

 

「お前いきなり出てきていきなり煽るな」

 

アナルディウスはゆっくり立ち上がる。

 

「……覚えておれ」

 

「次はVer.3.0で帰ってくる」

 

「2.0飛ばすな」

 

アナルディウス改は煙玉を投げた。

 

ボフン!!

 

煙が晴れる。

 

誰もいない。

 

地面には一枚だけ紙が落ちていた。

 

俺は拾う。

 

そこには。

 

⸻

 

アップデート予定

 

* ケツ面積 +20000%

* チャレンジ1年生 全クリ方法

* 弱ァい♡のASMR搭載

* ケツ穴からフローラルな匂い追加

* 一部環境でケツが爆死する問題修正

 

⸻

 

「資源ゴミすぎる」

 

 

カバルが真顔で言う。

 

「……ギルドに帰るか」

 

「そうだな」

 

ギドが呟く。

 

「さっき低評価つけたらもう開示請求されたにょ」

 

「仕事早すぎるあいつ」

 

俺達は森を後にした。

 

その頃。

 

森の奥。

 

煙の中から小さな声。

 

「弱ァい♡」

 

つづく……

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。