※この作品はR-18です。

精子垂らす   作:超絶ゆるふわ乙女

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第23話|サ終の炎!!永久メンテナンス開幕!!

 

燃え盛る森。

 

巨大な炎。

 

空気が揺れる。

 

その中心に立つ炎の精霊。

 

イフリートは静かに告げた。

 

「サービス終了まで」

 

「残り二十九秒」

 

「律儀に一秒減ってる!?」

 

カバルが剣を抜く。

 

「何なんだコイツ!」

 

「関わったらやばいタイプっすねこの世界じゃ」

 

ーーー告、対象はアナルディウスに近い性質を確認ーーー

 

「分類するな」

 

イフリートが片腕を上げた。

 

「利用規約を読みましたか?」

 

「どこにあんだよ利用規約!!」

 

巨大な炎。

 

その塊が一直線で向かってくる。

 

「うおぉぉぉ!!」

 

俺は水刃で受け止める。

 

蒸気や爆発で森が真っ白になった。

 

「本製品は誠に勝手ながら取り扱いを中止させて頂いております」

 

「だからどこに許可取ってんだよ」

 

「第一条」

 

「無断で世界を救うことを禁止します」

 

「お前の希望すぎる」

 

「第二条」

 

「イケメンイフリートへの暴力行為を禁じます」

 

「だからお前の願望すぎるだろ」

 

カバルが勢いよく剣を構えて飛び出す。

 

「くらえぇぇぇ化け物ぉぉ!!」

 

ガキィィィン

 

イフリートは指一本。止めていた。

 

「その攻撃はサポート対象外です」

 

「マジで意味わかんねぇ!!」

 

エレンが叫ぶ。

 

「普通サービス終了って最低でも1ヶ月前には告知期間ありません?」

 

「絶対今気にするところじゃないにょ」

 

ギドも詠唱を唱えてサポートしようとしていた。

 

「魔法撃つにょ!」

 

「通信エラーです。接続のいい場所で再度お試しください」

 

「なんでにょ!?」

 

「申し訳ございません。詫び石を配布致します」

 

言うが早いか全員に火球のつぶてが飛んでくる。

 

「石ってそっちかよ!!」

 

俺が何とか拡散水刃により相打ちさせたがその威力は凄まじかった。

 

それを見たエレンの動きが止まる。

 

「一体……どこで利用規約が見れるというの……」

 

俺はイフリートの理不尽さに笑った。

 

「なるほどな、だったら」

 

「お前っていうサーバーごと落とす」

 

拡散水刃。

 

加速した水の刃が一直線にイフリートに向かう。

 

その刹那。

 

イフリートの腹を貫いた。

 

ズドォォォォン……

 

炎が割れる。

 

静寂。

 

衝撃でイフリートに初めてヒビが入った。

 

「…………」

 

ピキ。

 

仮面のような表情が崩れる。

 

ボロボロと燃え落ちる。

 

そこから現れた。

 

真っ赤な鬼のような顔。

 

牙。

 

角。

 

燃え盛る瞳。

 

「舐メルナ…!矮小ナル人間メ……!」

 

低い声。

 

「我ニ本気ヲ出サセタコトヲ後悔スルガイイ!!」

 

「おっ、やっと本性を出したか」

 

カバルが震える。

 

「これが奴の本当の姿……!」

 

炎がさらに膨れ上がる。

 

森全体が赤く染まる。

 

「我ガ奥義……!!」

 

全員が身構えた。

 

「アカウント削除のお知らせ」

 

「温度差すっっっご!!!???」

 

「矮小ナル人間ヨ」

 

「利用停止ダ」

 

「結局そこなんだ」

 

巨大な炎を溜める。

 

「利用規約第七百二十六条」

 

「いくら何でも多すぎだろ」

 

「なんかウザイから極刑」

 

「さっきのカタコトは何だったんだよ」

 

ーーー告、対象は本性が出ても本質は変わりませんーーー

 

「結局いつもの変態魔物と変わらねえってことだろ」

 

イフリートが両腕を広げる。

 

「貴様ラノ世界ハ」

 

「本日ヲモッテ」

 

「サ終ダァァァァァ!!!!」

 

水刃を構える。

 

「悪いな。俺が延長申請しといた。」

 

「担当者に確認致します」

 

「事務手続きかよ」

 

炎と水が。

 

真正面から。

 

ぶつかった。

 

水が気化、膨張し水蒸気爆発のような衝撃を起こす。

 

俺達とイフリートはお互いに吹っ飛ばされた。

 

水蒸気が晴れる。

 

イフリートの身体が半分ほど吹き飛んでいる。

 

「やったか?」

 

カバルが呟く。

 

「その台詞は死亡フラグにょ」

 

吹き飛んだ身体が、

 

ボゴボゴと再生していく。

 

「現在サーバーメンテナンス中です」

 

「再生の言い方ァ!!」

 

腕。

 

胴体。

 

頭。

 

一瞬で元通り。

 

ーーー告、自動再生能力を確認ーーー

 

「メンテナンスじゃなくて再生だろ」

 

イフリートは真顔で呟く。

 

「現在約3万人のお客様に見られています」

 

「生配信中かよこれ」

 

完全に再生を終えたイフリートは、

 

何事もなかったかのように身体の埃を払う。

 

「不具合を修正しました」

 

「お前が不具合だろ」

 

と言った瞬間、

 

炎の壁が森全体を囲む。

 

「エリア外へは出られません」

 

「フィールドボスかよ」

 

イフリートが空へ飛び、

 

「最終緊急メンテナンスを開始します」

 

巨大な炎を作る。

 

「嫌な予感しかしねぇ」

 

つづく……

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