※この作品はR-18です。

精子垂らす   作:超絶ゆるふわ乙女

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第28話|智将ガゼル王!!チンポリスの王の器を測る男!!

 

翌朝。

 

チンポリス。

 

建設途中の国。

 

俺は机の上に置かれた金貨を眺めていた。

 

「一枚」

 

「二枚」

 

「三枚」

 

「……」

 

「少なっ」

 

既に金貨は残り250枚と少ししかなかった。

 

横でビーチクが腕を組む。

 

「当然だ」

 

「金貨300枚如きで国が維持できると思っているのか?」

 

「いや、如きって言うなよ」

 

ビーチクは指で机を叩いた。

 

「家を建てる」

 

「道路を整備する」

 

「職人を雇う」

 

「食料を確保する」

 

「乳首を開発する」

 

ビーチクは淡々と言う。

 

「国家運営とは金が消える作業だ」

 

「夢がねぇ」

 

「半年後には財布も乳首も真っ平らだ」

 

「それただの陥没だろ」

 

後ろでフェラリルが頷く。

 

「ブレスケアや美肌パックの補充にも金は必要だ」

 

「無駄遣いするんじゃねえ」

 

モリ夫が頭を抱える。

 

「つまり金が足りないってことですかい旦那?」

 

「そういうこと」

 

「やっぱり俺が身体売るしかないっすねへへ」

 

「誰需要?」

 

俺は椅子にもたれる。

 

「やっぱり収入源が必要だな」

 

リグルドも会話に入ってくる。

 

「じゃあ借金とかどうですかリムル殿」

 

「異世界にアコムある?」

 

「あるわけねぇだろ」

 

その時。

 

「リムル様」

 

シュナが慌てて入ってくる。

 

「来客です」

 

「誰?」

 

シュナは答える。

 

「武装国家ドワルゴン」

 

「……」

 

「ガゼル王です」

 

その場全員が固まった。

 

「え?」

 

⸻

 

街の入口。

 

巨大な馬車が止まる。

 

重装ドワーフ兵。

 

近衛騎士。

 

そして馬車から降りてきた男。

 

鍛え抜かれたホモくさい肉体。

 

野獣のような男。

 

鋭い眼光。

 

王の風格。

 

ガゼル王。

 

「久しいな。今はリムルというんだったか?」

 

俺は頭を下げる。

 

「わざわざ来てくれたのか」

 

ガゼル王は笑った。

 

「当然だ」

 

「前回は貴様らが来た。今回は余が来る」

 

「公平だろう」

 

「妙に律儀なんだなあんた」

 

ガゼル王は街を見る。

 

建設途中の建物。

 

笑う魔物達。

 

働くゴブリン達。

 

そして。

 

入口でブレスケアを配るフェラリル。

 

「順番で〜す」ポリポリ

 

ガゼル王が呟く。

 

「やはり面白い国だ」

 

「最初にそこ見る?」

 

ガゼル王は突然笑い出した。

 

「リムルよ。お前に聞きたいことがあった」

 

「何?」

 

ガゼル王は真顔になる。

 

「チンポリスとは何だ」

 

沈黙。

 

「……」

 

俺は目を逸らした。

 

「いやその色々あって」

 

「余は1日笑った」

 

「そんなに?」

 

「ドワルゴン史上最も印象に残る建国名だ」

 

「褒めてんのか?」

 

またもガゼル王は真顔になる。

 

「いや全然」

 

「やめてよ!!!!」

 

「余ですら国名で遊ばなかったぞ」

 

「ごめんじゃん!!」

 

⸻

 

その後。

 

チンポリス会議室。

 

リムル。

 

ベニマル。

 

シュナ。

 

ガゼル王。

 

主要メンバーが集まる。

 

ガゼル王は机に置かれた資料を見る。

 

「金貨300枚」

 

「これが現在の資金か」

 

「実際にはもう250枚ちょっとだけどな」

 

ガゼル王は即答した。

 

「お前うんこすぎ」

 

「やっぱり?」

 

ガゼル王は資料を閉じる。

 

「だが問題は金ではない」

 

「え?」

 

「貴様は国を成長させたいのだろう」

 

俺は黙る。

 

ガゼル王は真剣な目で伝える。

 

「ならば金貨を渡すだけでは意味がない」

 

「一時的な延命にしかならん」

 

「……」

 

「必要なのは循環だ」

 

ガゼル王は指を立てる。

 

「ドワルゴンは技術支援・鍛冶職人派遣・交易路を提供する」

 

「代わりに貴国は魔物素材を提供する」

 

「さらに」

 

「魔物の護衛戦力の協力も結ぶ」

 

ベニマルが反応する。

 

「つまり軍事協力」

 

「そう、そしてお互いの交易路の拡大にも繋がる」

 

ガゼル王は頷く。

 

「互いに利益がある関係を作る」

 

「それが真の意味で同盟だ」

 

「これなら対等の関係である。我々も貴国に金貨をその都度支払おう」

 

俺は笑う。

 

「ガゼル王ってちゃんと王様なんだな」

 

「何だと思っていた」

 

「変なランキングとか変な資格作る人」

 

「それも余だ」

 

「否定しろよ」

 

ガゼル王は立ち上がる。

 

「では契約書を」

 

ソウエイが受け取る。

 

「射精されてないか確認します」

 

数秒後。

 

ソウエイの顔が変わる。

 

「……」

 

「どうした?」

 

「最後の一枚が問題です」

 

「何?」

 

ソウエイが読む。

 

『年間射精回数報告書(最新版)』

 

「いらねぇぇぇぇぇ!!」

 

ガゼル王は真面目な顔で紙を見る。

 

「国家間交流は情報共有が大切だからな」

 

「いらねえもん共有すんな!」

 

「今回は棒グラフ付きだ。」

 

「進化すんな!」

 

「まだあります」

 

「まだあんの…」

 

俺は既にげんなりしていた。

 

「ドワルゴン式国家交流項目」

 

「内容は」

 

「国歌交換」

 

「そもそも俺らに国家ねえし実質テロだろ」

 

「特殊資格交換」

 

「嫌な予感」

 

「『最』上級ケツ穴管理士制度」

 

「消せぇぇぇぇ!!」

 

ガゼル王は真顔。

 

「これも互いを知る文化交流だ」

 

「文化じゃねぇ!」

 

「ちなみに余は実技99点」

 

「前より上がるな!!」

 

⸻

 

その夜。

 

正式な交易協定が結ばれた。

 

魔物の国チンポリス。

 

そして。

 

武装国家ドワルゴン。

 

二つの国は新たな関係を築き始める。

 

真の意味でこれで金欠とは無縁になりそうだ。

 

俺は空を見上げる。

 

「……」

 

「本当に国になってきたな」

 

その横で。

 

ガゼル王が呟く。

 

「ところでリムルよ」

 

「チンポリスの国歌はいつ作る?」

 

「作らねぇよ」

 

「チンポリス音頭とかは?」

 

「作らねぇ」

 

「余は自国のは作詞作曲したぞ」

 

「その武勇伝捨てろ」

 

こうして。

 

魔物の国はまた一歩。

 

本当の国家へ近づいたのであった。

 

つづく……

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