※この作品はR-18です。

精子垂らす   作:超絶ゆるふわ乙女

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第31話|豚戦争開幕!!戦場にまともな奴が一匹もいない!!

 

 

「進め」

 

オークロードが静かに右手を振り下ろした。

 

直後。

 

数万のオーク達が一斉に地面を蹴る。

 

ドドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

大地が揺れた。

 

森が揺れた。

 

俺のきんたまも揺れた。ブルンッ

 

「多い多い多い多い!!」

 

「数の暴力にも限度あるだろ!!」

 

隣でベニマルがすでに刀を構えていた。

 

「主殿」

 

「俺らに指示を」

 

「え?」

 

「この国の王は貴方です」

 

「いつの間に俺!?」

 

「他に誰がいるのですか」

 

俺は周囲を見渡した。

 

モリ夫が木に隠れ震えていた。

 

フェラチオが舌を伸ばしていた。

 

クラウディがうとうとしていた。

 

ビーチクが自分の乳首を触っていた。

 

「いねぇな!!」

 

「俺しかいねぇ!!」

 

ーーー告、消去法の王ですーーー

 

「うるせぇ!!」

 

俺は押し寄せるオーク軍を見下ろす。

 

武装した雑兵。

 

巨大な盾を構えるオークナイト。

 

数える気にもならない。

 

「ベニマルとシオンは正面!」

 

「ソウエイとフェラリルは左右から来る連中を攪乱!」

 

「ハクロウとおじ丸は後方支援!」

 

「シュナは街の結界を維持!」

 

「フェラリル以外の狼族は住民の避難経路を守れ!」

 

後ろからモリ夫が意見する。

 

「旦那、あっしは…?」

 

「邪魔!!」

 

「逃げたらダメなのに酷くね!?」

 

ベニマルは刀を肩へ担ぎながら笑った。

 

「承知しました」

 

ソウエイは俺の影へ溶ける直前に頭を下げる。

 

「敵将の暗殺と射精も同時に行います」

 

「射精はいらねぇよ!!」

 

シュナは杖を両手で握り、城壁の後方へ下がった。

 

「リムル様」

 

「必ず皆さんを守ります」

 

「頼んだ!」

 

真面目な返事。

 

まとも。

 

やっぱりシュナはこの国最後の良心だ。

 

シュナは結界を展開しながら首を傾げた。

 

「結界の形は陰茎型でよろしいでしょうか?」

 

「最後の良心死んだわ!!」

 

ぬっと後ろから現れたフェラチオが嬉しそうだった。

 

「余の英才教育の賜物だな」

 

「お前かよ!!」

 

俺が頭を抱えている間にもオーク達は迫ってくる。

 

先頭のオークが槍を掲げた。

 

「ブギャアアアア!!」

 

「チンポリスを奪えェェェ!!」

 

別のオークが雄叫びを上げる。

 

「温泉は我らの物だァァァ!!」

 

「目的そっち!?」

 

さらに別のオークが拳を突き上げた。

 

「乳頭宮殿に住ませろォォォ!!」

 

「お前ら意外と下調べしてんな!!」

 

ビーチクはその言葉を聞いた瞬間、城壁から身を乗り出した。

 

「乳頭宮殿だと…?」

 

「そこ怒るポイントなの?」

 

「我が乳首への不法入居者には死を」

 

ビーチクが片手を前へ向ける。

 

指先に黒炎が集まった。

 

「黒乳炎獄」

 

「絶対技名今つけただろ」

 

「黙れ」

 

黒い炎が一直線に地面を走る。

 

ゴォォォォォォォォ!!!!

 

迫っていたオーク数百体が炎に呑まれた。

 

「ぎゃああああ!!」

 

「乳首がァァァァ!!」

 

「そこだけ守ろうとすんな!!」

 

炎が消える。

 

焼けた大地。

 

倒れたオーク達。

 

俺は思わずビーチクを見る。

 

「やっぱお前強ぇな」

 

ビーチクは腕を組み直し、鼻で笑った。

 

「ふん、乳首温泉の完成祝いで調子がいいな」

 

「絶対関係ないからな?それ」

 

それに、とビーチクは咳払いした。

 

「我が極太乳輪は伊達ではない」

 

「強さの根拠そこなの?」

 

⸻

 

一方。

 

オーク軍の中央。

 

オーク将軍は前方の被害を見て眉をひそめた。

 

「鬱陶しいハエ共だ」

 

隣に立つ側近のオークナイトが頭を下げる。

 

「第二陣を投入しますか」

 

「盾兵を前へ」

 

「弓兵は後方から――」

 

V豚オークが二人の間へ割って入った。

 

「いやいやいや待って待って!!」

 

オーク将軍は無言で戦斧を持ち上げた。

 

「いやいや俺氏まだなにも言ってない件!?」

 

「言う前から鬱陶しい」

 

V豚オークは懐から分厚い紙束を取り出した。

 

「俺氏が昨日の夜、寝ないで作ったチンポリスの攻略チャート!」

 

「燃やせ」

 

「早くない!?」

 

オーク将軍は紙を一枚だけ取った。

 

『チンポリス攻略チャート完全版』

 

第一段階。

 

スライムの配信を荒らす。

 

第二段階。

 

低評価を押す。

 

第三段階。

 

お気持ち表明。

 

第四段階。

 

炎上させ休止発表へ追い込む。

 

オーク将軍は紙を握り潰した。

 

「頼むから戦争の話をしてください」

 

「情報戦って知らないんですかぁ!?」

 

「相手は配信者じゃないです」

 

「でも戦争って実質大型コラボ企画ですよね?」

 

「違います」

 

オーク将軍のこめかみに血管が浮かぶ。

 

「普通に戦ってきてもいいですか」

 

その様子を見ていたガマンダは頬へ手を添えた。

 

「アンタ、あれでもV豚のほうが古参だから大変よねぇ♡」

 

「ガマンダ先輩も手伝ってください」

 

「嫌よぉ♡」

 

「何故?」

 

「アンタがどこまでV豚に耐えられるか見たいものぉ♡」

 

「グォォォォォォ!!!!」

 

オーク将軍の叫び声がこだましていた。

 

⸻

 

城壁の下では、オークナイト達が大盾を並べて進軍していた。

 

魔法を受けても倒れない。

 

矢を受けても止まらない。

 

俺は城壁から身を乗り出した。

 

「なんだあの硬い奴ら!」

 

ベニマルは刀を構えたまま大盾の列を睨む。

 

「オークナイトです」

 

「通常個体とは格が違います」

 

「どれくらい?」

 

「モリ夫数百匹分ほど」

 

地面へめり込んでいたモリ夫が顔を上げる。

 

「比較対象として弱すぎません!?」

 

「お前いつからそこにいたの?」

 

「開戦直後に流れ弾で死にかけました」

 

「早すぎるだろ!!」

 

俺は城壁から飛び降りた。

 

着地。

 

目の前には大盾を並べたオークナイトの集団。

 

先頭の一体が盾越しに叫ぶ。

 

「スライムが出てきたぞ!」

 

「弱そうスギィ!やっちまえ!!」

 

「また舐められてんな俺」

 

オークナイト達が一斉に突進する。

 

地面を削りながら巨大な盾が迫る。

 

「旦那危ねぇ!!」

 

モリ夫が俺の前へ飛び出した。

 

「お前……!」

 

「ここはあっしが!!」

 

モリ夫は両翼を大きく広げた。

 

「新必殺技!!」

 

「超音波モリモリボイス!!」

 

「名前ダサっ」

 

モリ夫の口から凄まじい超音波が放たれる。

 

キィィィィィィィィン!!!!

 

オークナイト達の足が止まった。

 

盾が震える。

 

一体。

 

また一体。

 

膝をつく。

 

「意外と効いてる!?」

 

俺が驚いていると、モリ夫は得意げに振り返った。

 

「へへっ旦那、あっしも成長してるんですぜ」

 

「モリ夫……」

 

その瞬間。

 

背後からオークナイトの盾が飛んできた。

 

ドゴォォォォン!!

 

モリ夫が地面と水平に飛んでいった。

 

「あっしの見せ場ァァァァァ!!」

 

「弱ぇぇぇぇぇ!!」

 

だが。

 

モリ夫が作った隙は残っている。

 

俺は体内の魔素を圧縮した。

 

「まとめて行くぞ!!」

 

「拡散水刃!!」

 

水の刃が扇状に広がる。

 

盾。

 

鎧。

 

地面。

 

全部まとめて切り裂いた。

 

ドバババババババッ!!!!

 

オークナイト達が一斉に吹き飛ぶ。

 

「ぐあああああ!!」

 

「盾ごとだと!?」

 

「この盾temuで5000円だったからなぁ」

 

俺は土煙の中で笑った。

 

「真面目にやれよお前らも」

 

背後へ一体のオークが回り込む。

 

巨大な斧が振り下ろされた。

 

「主殿!!」

 

ベニマルの声。

 

俺が振り返るより先に、赤い斬撃がオークを両断した。

 

ベニマルは俺の横へ着地し、刀についた血を払う。

 

「戦場で余所見は禁物です」

 

「お前も前より強くなったなベニマル」

 

「ですが」

 

ベニマルは遠くへ飛んでいったモリ夫を見る。

 

「アレを助ける必要はありませんでしたね」

 

「仲間への評価低すぎない?」

 

遠くの木に刺さったモリ夫が叫ぶ。

 

「聞こえてますぜェェェェ!!」

 

⸻

 

フェラチオは城壁の上から戦場を眺めていた。

 

俺は次のオークを吹き飛ばしながら叫ぶ。

 

「フェラチオ!!見てねぇで働け!!」

 

フェラチオは翼を広げ、ゆっくりと空へ舞い上がった。

 

「余は考えていた」

 

「何を?」

 

「オークの陰茎を全部平等に愛する方法を」

 

「戦争中に多様性考えるな!!」

 

フェラチオは数万のオークを見下ろす。

 

そして。

 

大きく息を吸った。

 

「では」

 

「一括で愛す」

 

「嫌な予感しかしねぇ!!」

 

口元に巨大な魔力が集まる。

 

空気が震えた。

 

オーク達が空を見上げる。

 

「な、なんだ!?」

 

「あ、あれは四大竜だ!!」

 

「口淫竜だァァァ!!」

 

フェラチオは目を細めた。

 

「絶技・祝いの舌」

 

「範囲指定」

 

「それ技だったの!?」

 

フェラチオの舌が伸びた。

 

一本。

 

十本。

 

百本。

 

魔力で作られた無数の舌が、戦場へ降り注ぐ。

 

「ぎゃああああああ!!」

 

「陰茎舐められるゥゥゥゥ!!」

 

「鎧の中まで来たァァァ!!」

 

「地獄絵図すぎる!!」

 

俺は思わず攻撃の手を止めた。

 

オーク達が舌に巻かれて次々と空へ持ち上げられていく。

 

フェラチオは満足そうに頷いた。

 

「皆平等」

 

「人権活動みたいに言うな!!」

 

一体のオークが舌に吊られたまま泣き叫ぶ。

 

「頼むから殺してくれェェェェ!!」

 

「敵に自害を望ませるな!!」

 

「一人一人平等に舐めるから順番待ちね」

 

「最悪のアトラクション?」

 

その時。

 

巨大な棍棒が空を切り裂いた。

 

フェラチオの魔力の舌をまとめて弾き飛ばす。

 

バヂィィィィン!!

 

フェラチオは空中で翼を広げ、衝撃を受け止めた。

 

「ほう、オークの中にも手練がいるな」

 

地上。

 

ガマンダが棍棒を肩へ戻し、腰をくねらせる。

 

「随分と下品な竜ねぇ♡我慢汁でちゃった♡」

 

「お前が言う?」

 

ガマンダは俺を睨んだ。

 

「アタシにはアタシなりの美学があるのよぉ♡」

 

フェラチオは10回ぐらい鼻を鳴らした。

 

「余にもある」

 

「何かしらぁ♡」

 

「喉奥」

 

「美学を場所で答えるな!!」

 

ガマンダの頬が引きつる。

 

「……」

 

「アンタ」

 

「やっぱ生理的に無理だわぁ♡」

 

「お前が常識側に回るんだ」

 

フェラチオは翼を大きく広げた。

 

「余もお主は好みではない」

 

ガマンダは棍棒を両手で構える。

 

「気が合うわねぇ♡」

 

「殺し合いましょうかぁ♡」

 

「会話の着地点そこ!?」

 

二人が同時に地面を蹴る。

 

竜の爪。

 

巨大な棍棒。

 

激突。

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

衝撃波が戦場を走り、敵味方関係なく吹き飛ばした。

 

俺も地面を転がる。

 

「こいつら味方の位置考えろォォォ!!」

 

土煙の向こうでフェラチオが笑う。

 

「やるではないかガマンダ」

 

ガマンダも舌なめずりをした。

 

「アンタもねぇフェラチオ♡」

 

「いや敵同士で盛り上がんな!!」

 

⸻

 

さらに戦場の奥。

 

オーク将軍が斧を引き抜いた。

 

「敵の主力が前へ出た」

 

「我々も動くぞ」

 

その横でV豚オークが地面へ巨大な看板を立てていた。

 

『豚戦争・現地物販』

 

オーク将軍は目を閉じた。

 

「何してるんすか」

 

V豚オークは汗を拭いながら商品の位置を調整する。

 

「戦争限定グッズ販売ですけど?」

 

「戦え」

 

「オークロード様のアクリルスタンド!」

 

「戦え」

 

「将軍の音声付き目覚まし時計!」

 

「許可してない」

 

「ガマンダ姐さんの腰振りASMR!」

 

遠くで戦っていたガマンダが振り返る。

 

「後で殺すわよぉ♡」

 

V豚オークは嬉しそうに手を振った。

 

「認知されたァァァァ!!」

 

オーク将軍は斧を握り締めた。

 

「早く前線行ってください」

 

「物販整理券がまだ!」

 

「前線へ行け」

 

「釣り銭が!」

 

オーク将軍はV豚オークの襟首を掴んだ。

 

そして。

 

チンポリス側へ思い切り投げた。

 

「行ってこい」

 

「先輩オークに対する扱いじゃねぇぇぇぇ!!」

 

何かが空から近付いてくる。

 

俺はオークを蹴り飛ばしながら空を見上げた。

 

「ん?」

 

V豚オーク。

 

「こんにちはァァァァァ!!」

 

「帰れェェェェ!!」

 

激突。

 

ドゴォォォォン!!

 

俺とV豚オークはまとめて地面へめり込んだ。

 

「いってぇ……」

 

V豚オークは俺の隣で仰向けになりながら口を開く。

 

「人間形態では初コラボですね」

 

「嬉しくねぇよ」

 

「まずお互い自己紹介から」

 

「もう知ってるよ」

 

「俺、V豚オーク!」

 

「知ってる」

 

「好きな食べ物はぁ人間!!」

 

「普通に怖い」

 

俺はV豚オークの顔面を掴んだ。

 

「ギャラクシースプラッシュ」

 

「待って待って待って!!」

 

「せめてチャンネル登録を――」

 

ドゴォォォォォォン!!!!

 

V豚オークが白い光と共に再び空へ消えた。

 

「次回も俺の活躍見てねェェェェェ!!」

 

「二度と来んな!!」

 

俺が立ち上がった瞬間。

 

背後から。

 

重い殺気。

 

振り返る。

 

オーク将軍が巨大な戦斧を肩へ担ぎ、俺を見下ろしていた。

 

「ようやく」

 

「邪魔者が消えた」

 

俺も思わず頷く。

 

「分かる」

 

「お互い仲間には苦労するな」

 

「ふん……同情するなスライム」

 

オーク将軍は斧を振り上げる。

 

「貴様を殺し」

 

「この国を奪う」

 

俺は体内の魔素を集中させた。

 

「悪いな」

 

「この街」

 

「作るの結構大変だったんだよ」

 

オーク将軍は真顔になる。

 

「魔物の国なのにオークには使わせないってそれってオーク差別じゃないですか?」

 

「唐突にそれ来るのやめろよ」

 

完成した温泉。

 

住民達の家。

 

仲間達が作った道。

 

ふざけた名前の宮殿。

 

全部。

 

俺達の国だ。

 

オーク将軍が地面を蹴った。

 

「なら、死ね」

 

斧が振り下ろされる。

 

俺は正面から迎え撃った。

 

「ギャラクシースプラァァァァッシュ!!」

 

巨大な斧と白い刃が激突した。

 

森全体へ。

 

凄まじい轟音が響き渡る。

 

つづく……

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